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【懐かしのこどもの日】子ども横丁へようこそにゃー!!

#アナザープレヱス・リフレイン #日常シナリオ #懐かしのこどもの日

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#アナザープレヱス・リフレイン
#日常シナリオ
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 黄昏色に染まる、ちょっと懐かしい雰囲気の横丁……それが『懐かし横丁』だ。
 この時期になると、帝都の町外れにそんな小さな商店街が姿を現す。
 どうして、この時期だけなのか。どうして、こんなにも懐かしい気持ちにさせるのかわからない。
 けれど……そこでは、子供達が喜びそうな雑貨屋やおもちゃ屋、駄菓子屋。
 他にも懐かしい雰囲気の喫茶店や珍しい本が置かれている中古本屋にアンティーク屋もある。
「おとうさん、おかあさん……どうしたの?」
 手をつないだ子供が不思議そうに見上げる。
「あ……ちょっとね、ここの商店街って、なんだか懐かしいなって思って」
「おいおい、あのブリキのおもちゃ……俺が使ってたのに似てないか?」
 懐かしい目で親達は、横丁に吸い寄せられるように入って行く。
「ぼくも、あたらしいおもちゃ、欲しいー!!」
 楽しげな子供達の声が響く。ゆっくりと陽が落ちる商店街は、更なる賑わいを呼んでいるようだった。

「そこで、皆には、横丁に行ってもらいたいのにゃー!!」
 楽しそうな笑顔で、そう告げるのはミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)だ。
「うんうん、ちょっと懐かしそうな横丁なんだけど……なんかちょっと気になるのにゃ。不思議な力が働いているのか、迷子になっちゃう人がいたり、ずっと商店街に居たいっていう人たちが出てきたり……一緒に入ったのに、一人行方不明になったりするってことがあって……しかも、子供になっちゃうって噂も聞いてるのにゃ」
 子供達はもちろん、大人達も夢中になる横丁。その調査を依頼されたそうだ。
「ミーヤも予知してみたんだけど、特に悪い所は見つからなかったのにゃ。だから、雰囲気的には、見回りを兼ねて、遊んできて欲しいのにゃ!!」
 恐らく懐かしい雰囲気が、不思議な感覚を与えるのかもしれない。
「なんかあったら、教えて欲しいのにゃ。それと……美味しそうなの見つけたら、ミーヤにも教えて欲しいのにゃ!!」
 後で教えてもらったところに行って、ミーヤも食べに行くらしい。
 不思議な横丁での、不思議な体験……皆も訪れてみてはいかがだろうか?


柚葵チハヤ
 どうも、柚葵チハヤです。アナリフ5月の日常イベントのお知らせです!!
 今回もまた、参加者さんに『制限はありません』。
 懐かしい横町での時間を、楽しくお過ごしくださいませ!!
 それと、調査というのは『建前』です!! ぶっちゃけ、なにもない感じです。
 普通に懐かしい横町を楽しんでいただければと思います。

 横丁では以下のことができます。
 (1)喫茶店でお子様ランチを食べる。
 大人の場合は、量もなかなかな、大人様ランチをいただけます! 素敵パフェとかも食べられますので、懐かしい雰囲気の喫茶店で美味しくいただいてください。

 (2)子供になって遊ぶ。
 なぜか、この横丁に入ったら、子供になっちゃいました!! という選択肢です。
 子供の姿になったときに、大人の時の記憶があるかないかは、プレイングで指定をお願いします。
 この指定がない場合は、プレイング内容を見て、適当になんとかします。

 (3)懐かしい気持ちで遊ぶ。
 こちらは大人の姿、もしくは、そのままの姿で遊ぶ選択肢です。普通に懐かしいなという気持ちを持って、遊んでください。

 (4)昔を思い出して。
 子供の頃の思い出を思い出しながら、ゆっくり横町を回ります。どちらかというと、過去の話がメインとなります。懐かしい思い出を記念にどうぞ。

 (5)その他。
 上記以外の選択肢で楽しむものです。その分、少し詳しめにお願いしますね。

 また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名をお忘れなく。
 皆さんの懐かしい雰囲気のプレイング、お待ちしていますね。
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第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

狐々愛・アイ
(1)
子供になっちゃう場所、ですか……ぼくには影響ありませんけどね!(子供)
という訳で|調査《かんこう》に向かいます、良ければ涼介さんもご一緒しませんか?

ぼくはそのままの姿しか取りようがありませんけど、涼介さんはどうなるのかな。
どんな姿になっても、楽しく過ごすことはできると思いますけどね!

ぼくは他世界の作り物ですから、昔見た事があるという訳ではありませんけど……懐かしさは何となく伝わってくる気がします。
何はなくともご飯は大事ですし、喫茶店に入りましょうか。

ぼくはパフェを頂きますね、折角なので大きいのをお願いします。
ふっふー、もちろんシェア前提で考えてます。良ければ涼介さんも少しいかがですか?



◆懐かしい素敵な喫茶店で
「子供になっちゃう場所、ですか……ぼくには影響ありませんけどね!」
 元々が12歳の子供な狐々愛・アイ(愛は優しさ、愛は力・f36751)にとって、ここはある意味天国のような場所かもしれない。
 ちなみに、外見も変わることは恐らくない。
 懐かしい横町を歩きながら、隣を見た。そこには、一緒に|調査《かんこう》にやってきた涼介の姿もあった。

「良ければ、涼介さんもご一緒しませんか?」
 と、誘ったのは数時間前。
「まあ、俺も行ったことないし……行くか!」
 どうやら、横丁には行ったことがないらしく、涼介はすぐに食いついてくれた。
 だからこそ、こうして二人並んで進んでいくことが出来る。

(「ぼくは、そのままの姿しか取りようがありませんけど、涼介さんはどうなるのかな?」)
 黄昏色に染まる横丁を歩きながら、涼介を盗み見る。
「どんな姿になっても、楽しく過ごすことはできると思いますけどね!」
「ん? 何か言ったか?」
 どうやら、先ほどのアイの言葉に気づかなかったようだ。
「涼介さんと一緒で、心強いなって言ったんです」
「そっか! ……それにしても、本当、なんだか懐かしい場所だよな」
 そう涼介は懐かしそうに瞳を細める。
「ぼくは他世界の作り物ですから、昔見た事があるという訳ではありませんけど……懐かしさは何となく伝わってくる気がします」
「そうか……」
 と言ったそのときだった。

 ――ぐうううう……。

 お腹が鳴った。誰のお腹かと問えば、恐らく涼介だろう。
「あー、そういや、昼飯食いっぱぐれてた!」
「何はなくともご飯は大事ですし、あそこの喫茶店に入りましょうか」
 目についた喫茶店に気づき、二人はそのまま喫茶店へと入ったのだった。

 喫茶店ではすぐに席に着くことが出来た。
 涼介が頼んだのは、大盛のハンバーグの乗ったナポリタンだ。
「それじゃあ……ぼくはパフェを頂きますね、折角なので大きいのをお願いします」
 それに驚くのは涼介だ。
「それ、全部食べれるのか? 結構、大きかったぞ?」
 笑いながら、涼介が指摘すれば。
「ふっふー、もちろんシェア前提で考えてます。……良ければ涼介さんも少しいかがですか?」
 数十分後に届いたパフェとナポリタンを、二人で仲良くシェアして食べる。
「こういうのもいいもんだな!」
「ええ。またここに来ましょうね。とっても美味しいですし」
 美味しい料理を楽しみながら、二人は喫茶店での時間をたっぷり満喫したのであった。


※称号「美味しい喫茶店の思い出」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルネ・ロッサ
(5)その他。駄菓子屋から駄菓子を購入して商品研究する。

「あら? アナプレの世界に来たら子供の日でしたか?
 皆さんで横丁に行くのですか? 私も駄菓子屋へ行こうかしら」
 私は異世界でカフェを経営していて、店頭で駄菓子も販売しています。
 お気に入りの駄菓子も常備している程の駄菓子好きです。
(ルネのアイテム参照)

「おや? 私の居る世界から見て大昔の珍しいものばかりです。
 ……はぐはぐ。ん、美味ですね! これ、一つずつ貰えますか?」
 飴、ガム、グミ、ラムネ、スナック菓子と、一通り見て回ります。
 見慣れない駄菓子が多いですが、味わい深いので記念に購入しました。
 今度は仕入れで来たいです。

 アドリブ歓迎。



◆懐かし横丁の甘い誘惑?
「あら? この帝都に来たら子供の日でしたか? 皆さんで横丁に? 私も駄菓子屋へ行こうかしら……」
 黄昏時の帝都の外れに、懐かし横丁は現れて。ちなみにルネ・ロッサ(ブラック・メイドナイト・f27104)は、別の場所ではあるが、カフェを営んでいる。そのカフェで実は店頭で駄菓子も販売していた。
 すなわち、ルネは……。

 ――お気に入りの駄菓子も常備している程の駄菓子好き!!

 なので、ついつい駄菓子屋に足を運ぶのも無理はないわけで。
「おや? 私の居る世界から見て、大昔の珍しいものばかりです」
 大正時代の駄菓子なのだから、当然なのかもしれない。ただ、最近はアナザー世界からも物資が来ているらしく、ルネの知っている駄菓子もちらほらあって、驚きもあった。
「お嬢ちゃん、ここは初めてかい? なら、これも食べていくかい? さっき入荷したばかりなんだ」
 と、熱心に駄菓子を見つめているルネに店のおじさんが声を掛けてきてくれた。しかも、入荷したばかりの駄菓子の試食も出してくれる様子。
「いいんですか? 喜んで!!」
 大きな金の瞳を輝かせながら、ルネは受け取った駄菓子をひとくちぱくり。
「……はぐはぐ。ん、美味ですね! これ、一つずつ貰えますか?」
「まいどありー!! 実はこっちにもお嬢ちゃんが好きそうなやつがあるんだが……どうだい?」
 商売上手なおじさんにやられながら、ルネは嬉しい悲鳴を上げてしまう。
「じゃあ……それも一揃いください!」
 こうして、ルネは記念の駄菓子(大盛)を手に入れることができた。
「今度は、仕入れで来たいですね……」
「おっ? お嬢ちゃん、お店を経営してるのかい?」
「はい、カフェで駄菓子を売ってるんです。でも、もう帰らないといけない時間ですよね?」
「ちょっと待ってな!!」
 おじさんは店の中に引っ込むと、少々くたびれた名刺をくれた。
 そこには、おじさんの名前と連絡先が記載されている。
「また来るときに、そこに連絡してくれれば、商談の準備をしておくよ。お嬢ちゃんは熱心で羽振りもいいからね」
 おまけしてあげるよと、おじさんはにっと笑顔を見せてくれた。
「何から何まで、ありがとうございます。絶対にまた来ますね!」
 そう約束して、この店で買った駄菓子を大事そうに、嬉しそうに抱きしめながら、ルネはその横町を後にしたのだった。


※アイテム「記念の駄菓子(名刺付き)」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。
 また横丁に来る際に上記のアイテムを持って参加すると、おじさんと買い物がスムーズに行えます。よければどうぞ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベスティア・ジェヴォーダン
柚葵チハヤマスターにおまかせします。

 人間のサイバーニンジャ×武装警官、15歳の女です。
 普段の口調は「単語でカタコト(自分の愛称「ベス」、呼び捨て、言い捨て)」、あわてた時はバグる(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、怪我は厭わず積極的に行動します。粗暴で脳筋、戦闘欲や食欲が旺盛ですが、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。(笑って済ませられる範囲であれば、馬鹿なことや常識はずれなことをしてもOKです)
 あとはおまかせ。アドリブは大歓迎です。よろしくおねがいします!



◆懐かしい横町でグラウェルと一緒
「本当に何だか懐かしい気持ちになりますねえ……非常に興味が尽きない場所ですねぇ」
 グラウェルはそう言いながら、黄昏色に染まる横丁を歩いていく。
「……そうなのか?」
 グラウェルの隣でぽつんと呟くのは、ベスティア・ジェヴォーダン(ふぁいとでーの勝者?・f39599)だ。
「ベスは懐かしい……よくわからない」
「ベスには、難しい話かもしれませんねぇ。けど、大人になったらわかりますよ」
 そういって、グラウェルは優しい瞳でベスティアの頭を撫でる。
「それよりも……お腹がすいてきましたね。どこかで食べていきましょうか」
「ベスもたくさん食べたい!!」
 と、そこに美味しい香りのする喫茶店を見つけた。
「くんくん!! 美味しそうなカレーの匂いですね!!」
「お腹がすいたー!!」
 その美味しそうな香りに誘われるかのように、その喫茶店に入るのだった。
「ふむふむ……ビーフカレーの他にもたくさんあるみたいですね。ベス、みてください。大人様ランチというのもありますよ」
「美味しそうなの、いっぱい……ベス、その大人様ランチにする!! それとこのメガトンパフェも!!」
 その言葉に店員さんもたじたじだ。
「じゃあ、それにしましょうか。お願いします……」
 そういって、グラウェルは手早く注文を済ませたのだった。

「それにしても……ベスとこうしてご飯が食べられるようになるとは、感慨深いですね」
 お冷を口にしながら、グラウェルは瞳を細める。
「ん? かんがるー?」
「初めてベスと会った時……正直なところ、怖かったんですよ。あまりにも威嚇してましたから」
「……そうだったっけ?」
 と、そこで、注文していた物が届いた。グラウェルの前にはビーフカレー。そして、ベスティアの前にはかなりのボリュームの大人様ランチが置かれた。二人は食べながら、続きを語り始める。
「ええ、物凄い顔で睨んでましたから。ですが……あの惨状を見れば、そうなるのも頷けます」
 ふと懐かしそうに遠くを見るようにグラウェルは続ける。
「あんな怖かったベスが、今は目の前で美味しいランチを楽しく食べている……それが嬉しくて仕方ないですね」
 写真を撮っても? といわれて、ベスティアは好きにしろと答える。
「だって、こんなに可愛らしいベスが見られるのですからね」
 パシャリ、パシャリと写真を取る音が響く。
 出会ったばかりは食べるのも苦労していた。口だけで食べようとしたり、手づかみで食べたり……。
 今は逆手でスプーンとかを使っているが、それを置いても、あれからかなり成長したと感じる。
「ベスも成長、してる」
 ちょっとだけ、むっとしながらベスティアは、バクバクと美味しいランチを食べ進めていた。
「ああ、でも先に死ぬのはきっと私の方……」
 そんなことを口にしたグラウェルに、ベスティアはショックを隠し切れない。そのタイミングでカトラリーを音を立てて落とすほどに。
「そんなことない! グラウェルはずっとずっと一緒!!」
「ちょ、ちょっと大声を上げないで、落ち着いてください。言いたいことはわかりましたから。それに、私が死ぬのはずっと先ですよ」
 その言葉にベスティアは、ようやく落ち着きを取り戻したようだ。
「なんで、そんなこという?」
「ベスには私を看取ってほしいと思ってまして。ほら、私もベス以外に身内はいませんし……カレンはどちらかというと、ビジネスパートナーですからね」
 あまり無理強いはできませんよと、苦笑を浮かべた。
「グラウェルには長生きしてもらう!! ずっとずっとだ」
「では……ベスの為にも長生きできる秘訣とかを調べないといけませんね」
「ん。それでいい。なんなら、ずっとずっと長生きできる研究すれ」
「いいんですか、そんなこと言っちゃって。私、変なことしちゃうかもしれませんよ?」
 再び、もぐもぐし始めたベスティアは言う。
「グラウェルなら、大丈夫。凄い技使って長生きする方法、見つける。あのワクチン作ったように」
「じゃあ、頑張りますね。願ってもない可愛いベスのためですからね」
 そういって、グラウェルも少し冷めてしまったビーフカレーを食べ始めたのだった。

※称号「二人だけの約束」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。

大成功 🔵​🔵​🔵​

キノ・コバルトリュフ
エリンギ!今日は楽しくハイキング!!
シメジ、なんだか周りが騒がしいね。
でも、キノたちは気にしなーい。
キノ?スピちゃんどこに行ったのかな?
シイタケ、おいしいお菓子とか用意したのに。
帰ってきた、どこに行ってたの?
軽く運動でもしてきたのかな?
マイタケ、それじゃあ、いただきます。



◆楽しい駄菓子ハイキング
「エリンギ! 今日は楽しくハイキング!!」
 楽しげにお弁当を持って、星霊スピカをお供に向かうのは、キノ・コバルトリュフ(|キノコつむり《🍄🍄🍄🍄🍄》の星霊術士・f39074)だ。
 少しだけサクラミラージュに似ている帝都に、キノはやってきていた。桜の季節は終わってしまったけれども、綺麗な菜の花が咲くのを見つけて、そこに向かおうと思っている。
 と、途中で重大なことに気づいた。
「キノーーーっ!! おやつを持ってくるのを忘れちゃったのっ!!」
 おやつのないハイキングなんて、クリームの入っていないたい焼きと同意!!
 キノは、スピカと一緒にどこか、お菓子が売られていないかを見ていると、なんだかとてつもなく懐かしい横町にたどり着いた。まだ朝早いせいか、店はあまり開いていない。しかし、その一角にそれはあった。
「シメジ!! 駄菓子屋さんっ!!」
「あらあら、うちに用かしら? なら、急いで開けるわね?」
 恰幅の良い店のおばさんが、キノを見つけて、手早く店を開けてくれた。
 しかもタダの駄菓子屋ではない。
「シイタケーーー!!! 美味しそうなおやつがいっぱいっ!!」
「キノコの形をした駄菓子もいっぱいあるわよ?」
「キノーーーーー!!!」
 おばさんの言う通り、キノコの形をしたケースに入った駄菓子はもちろん、きのこの形をしたチョコや、クッキーなどが店の一角に広がっている。もちろん、他にもお馴染みのねりあめやラムネ……あれ? この時代にはまだないはずの、二つの粉を混ぜてねるねるする知育菓子等もかなりそろっている。恐らく、遥か未来の世界とも交易をしているせいだろう。懐かしい駄菓子だけではなく、その未来の駄菓子までもが幅広く揃っていた。
 なんというか、キノとスピカの目がきらっきらだ。
「あれとこれと……わわ、スピちゃん、いいの見つけたね!!」
 今や楽しい駄菓子ショッピングに夢中である。
 かご一杯にお菓子を乗せて、いざ、会計へと思った瞬間、キノは気づいた。
「キノーーー!! こんなにお金持ってなかったっ!!」
「あらあら、いいのよ。今日はこどもの日だからね。全部、タダであげるわ。その代わり……」
「そ、その代わり……?」
 ごくりとキノとスピカの喉が鳴る。
「うちの店の宣伝、頼めないかしら?」
「キノキノ!! お安い御用!! いっぱいいっぱい宣伝してくるっ!!」
 こうして、キノとスピカは、山盛りの駄菓子ハイキングを堪能し、行く先にいる人全員に、駄菓子屋の宣伝をこれでもかとしたのだった。
「マイタケ、それじゃあ、いただきます!」
 綺麗な菜の花を眺めながらの、その日のお弁当とおやつがとびきり美味しかったのも、記しておく。


※称号「素敵なキノコな宣伝屋さん」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。また、この称号を記したうえで、再び、訪れた駄菓子屋に向かうとお礼がもらえる……かもしれません。良ければどうぞ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年06月15日


挿絵イラスト