闇の救済者戦争⑬〜魔空回廊の|拷問伯爵《へんたい》
●※センシティブな光景だったそうです
「ついに月光城砦群に辿り着いたわね。みんなには早速そこへ向かってもらいたいんだけど……」
早々にブリーフィングを始めるアヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)であったが、どこか歯切れが悪い様子である。
予知で何かとんでもない物でも見たのだろうか?
「まずは月光城について軽く説明するわ。元々は外敵、おそらくは異端の神々と戦うために築かれた城塞なんだけど……デスギガス災群に乗って現れた、この城塞群の各々を治める『月光城の主達』が『ケルベロス・フェノメノンの欠落』を隠しているそうよ」
月光城の深部にはおそらく禁獣ケルベロス・フェノメノンの秘匿された欠落に繋がると思しき謎の通路、『魔空回廊』の存在が判明しているとの事だ。
ここを制圧出来れば禁獣ケルベロス・フェノメノンの欠落が判明した上、それを破壊する事で禁獣の持つ無敵能力を無効化出来る……それ故、この闇の救済者戦争に勝つためには、どうしても避けて通れない部分だ。
「……ただ、大きな問題もあるわ。ここを守っているのは『月の眼の紋章』と融合したこの城の主自身で、紋章と魔空回廊の相乗効果で『回廊内にいる限り、戦闘能力が元の660倍になる』という恩恵を受けているの」
いくら百戦錬磨の猟兵とて敵側にそれだけの戦闘能力があれば、例え束になっても勝てる見込みは皆無だ。
さすがにこれでは制圧どころの話ではないか……?
「でも、決して勝てない訳じゃないわ。この能力強化の源は、回廊にぐるりと取り巻かれる形で作られた|人間画廊《ギャラリア》に展示品として囚われている人間達の命なの」
少しずつ展示品を解放していけば戦闘能力は次第に弱まり、勝てる可能性が出てくるそうで、『およそ半分程度を解放できれば、強化は完全に失われる』との事だ。
「今回みんなが戦う相手は『拷問伯爵』フォルター・フェッセルン。ヴァンパイアの貴族、なんだけど……」
少し間を置き、アヤカはこう口にした。
「……美少年を攫っては様々な拷問具にかけ、その血を啜る事が趣味の変態よ」
変態。
……変態!?
その言葉が確かなら、|人間画廊《ギャラリア》に展示品として囚われている人間達は……まさか、そう言う事なのか……?
「わたしから言える事は一つ……『変態に天誅を』よ。……よろしく頼むわね」
その言葉と共にブリーフィングを〆ると、アヤカは虚無顔でゲートを開く。
きっと予知で見た|人間画廊《ギャラリア》が相当ひどい物だったに違いない。
何はともあれ|人間画廊《ギャラリア》に囚われた美少年達を救い、拷問伯爵を倒さなければこの戦争に勝利はないのだ……。
NS
はいどうも、|NS《えぬえす》でございます。
なんかすごい敵が出たので使ってみたくなったんです。
戦争シナリオ四本目です、どうぞよろしくお願いします。
●目的
|人間画廊《ギャラリア》に囚われた美少年達を救出し、拷問伯爵を倒す。
プレイングボーナス:|人間画廊《ギャラリア》に捕らわれた人々を救出する。
敵は変態ですが、魔空回廊の効果でバカみたいに強いです。
攻撃を喰らったらほぼワンパンでやられる物と考えてください。
|人間画廊《ギャラリア》に囚われた美少年達を救出すれば力は弱まるので、上手く攻撃をやり過ごしつつ、弱体化したところを反撃しましょう。
●ご注意
今回リプレイはコミカル要素が混じるかもしれません。
その辺りをご了承の上でご参加いただければと思います。
プレイング受付は章の導入部を書いてから開始となります。
戦争シナリオは戦況にも影響するため、なる早で完結を目標としております。
そのため、リプレイは出来るだけ早めにお返し出来ればと思います。
また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
その際には『プレイング受付〆切』とタグに表記します。
もし参加人数が多い場合、不採用も出る事を予めご了承の上でご参加下さい。
それでは|人間画廊《ギャラリア》から美少年を奪還し、拷問伯爵をブチのめして下さい。
第1章 ボス戦
『『拷問伯爵』フォルター・フェッセルン』
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POW : 私の命令は絶対なのだ!
【拷問具】を見せた対象全員に「【動くな!】」と命令する。見せている間、命令を破った対象は【フォルターに抵抗する気力】が半減する。
SPD : さあ、私に跪くがいい!
【手枷】【足枷】【猿轡】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ : やはり美少年の血液は美と健康に良い……!
全身を【美少年の血液】で覆い、自身が敵から受けた【屈辱】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
イラスト:沖田龍
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ロビン・バイゼ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●変態死すべし慈悲は無い
「……フハハハハ! 猟兵の諸君、ようこそ我が|人間画廊《ギャラリア》へ!」
ゲートを抜け、月光城深部にある魔空回廊へとやってきた猟兵達を『拷問伯爵』フォルター・フェッセルンが出迎える。
こいつが話に聞く変態だそうだが……見た目は割と普通だ。
「諸君がついにここまで辿り着いたと言う事は、隠された欠落を探しに来たとお見受けする。……だが! 私は既に月の眼の紋章と融合済み、そして魔空回廊の相乗効果で私の力は660倍! 諸君らがいくら束になってかかってきても、負ける気はせんなァ!」
フォルターは自信たっぷりの表情でこちらを見下している。
確かにこのまま戦っても、奴を倒す事は不可能だ。
となれば、この|人間画廊《ギャラリア》に囚われた美少年達を救出し、奴の力を削ぐしかない訳だが。
「……まあ、せっかくここまで足を運んでもらったのだ。少しばかり私の自慢の|人間画廊《ギャラリア》を見せてやろうではないか」
フォルターはパチンと指を鳴らすと、後ろで閉じられていたカーテンが開き|人間画廊《ギャラリア》の展示物が露となる。
確かに美少年だけしかいない展示物だが……内容が色々とひどかった。
「まずはこの絵画……どうだね、絶望に満ちた表情をしているだろう? 私の魔力であの中に閉じ込めてやったのだよ。……おっと、決して触れるなよ? 傷でも付いたら大変だ」
奴の言うように、絵画の中では美少年数人が死に直面したのか絶望的な表情を浮かべているのが分かる。
……何故かパンツ一枚だが。
「次に、私が魔力で動けないように固めた彫像……のような物とでも言えばいいかな? いかがかな、彼らの生きたいと言う欲求がこのポーズをだね……」
周囲に張られたロープの中では美少年達が変なポーズを取らされたまま、その場で微動だにせず彫像のように固まっていた。
……やはり皆パンツ一枚だが。
一体どんなこだわりなのだろうか?
「おっと、いかん。つい興が乗ってしまった。冥土の土産話としてはこれで十分だろう……さて、諸君。死ぬ覚悟は出来たかな?」
拷問器具を手に戦闘体勢に入るフォルター。
あんな変態でも、今の戦闘能力はこちらより遥かに上だ。
奴の攻撃を上手くやり過ごしつつ、展示品の美少年を解放して力を弱め、奴に天誅を下してやろう!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
ま、まあ、趣味自体は否定しませんが。
『祭器』各種を展開し【彁閠】を発動、『祭礼の女神紋』により全『祭器』共々『幽巫』に変身しますねぇ。
『拷問具』の力は『見せた対象』に作用するもの、『対象に選べない』状態であれば、強力で有っても影響は受けません。
『装備』の対象にも出来ない以上、無差別攻撃以外の『武器』も防げますから、後は『衛星祭器』で補佐した『FPS』の能力で伯爵の動きを、『FPS』の複製再現した『FVS』で『人間画廊』の性質を感知、『FIS』の転移で躱しつつ少年達を解放して回りましょう。
上記以外の「攻撃能力のある『祭器』」は伯爵への牽制と、弱体化後は攻撃に用いますねぇ。
●こんなん見せられてドン引きしない人の方が珍しいと思うんです
「ま、まあ、趣味自体は否定しませんが」
などと口にする夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、どこか引きつった笑いを浮かべていた。
早い話がドン引きである。
パンイチの美少年達だけを展示品にしてるとか、変態の名に恥じない敵だ。
「……ですが、ここの人達は解放させてもらいますよぉ」
例え趣味がなんであれ、フォルターは倒さなければならない。
そのためには展示品にされた者達の解放は必須なのだ。
「貴様、私の|人間画廊《ギャラリア》を荒らす気か! 許さぬぞ!」
当然、そんな事を言われてフォルターが黙っているはずもない。
集めに集めた自慢のコレクションを奪われるなど言語道断。
奴は全力でるこるを倒そうとするだろう。
「変態さん相手にはこれで行きますよぉ」
さりげなく、るこるがちくちく言葉をフォルターに投げかけつつ、『祭器』各種を展開し『|豊乳女神の加護・彁閠《チチガミサマノカゴ・アリエザルモノノミョウゴ》』を発動。
自身の骨に刻まれた神印『祭礼の女神紋』により全ての祭器共々、『幽巫』に変身する。
因みに自身の身長の三倍と、デカい物がよりデカくなっている!
……いや、何がとは言わないが。
「むう、急に大きくなっただと……しかし、そんな物は見掛け倒しに違いない!」
フォルターが拷問具各種を取り出し、るこるに見せ付けるとこう口にした。
「動くな!」
拷問具を見せた相手にこう宣言してしまえば、その言葉に従わない者はフォルターに抵抗する気力が半減する。
そうなればこちらの勝ち……なのだが。
「撃ちますよぉ」
「んなッ!?」
何事もなかったかのようにドン、ドドンと祭器による攻撃をるこるは仕掛けた。
自身のユーベルコードが効いていない事にフォルターは驚く。
るこるが変身した幽巫は『UCや装備品の対象にならなくなる『摂理』を生やしている』事から、物の見事にフォルターのユーベルコードに対する対抗策となっていたのだ。
「こ、こら貴様! 展示品に傷を付けるなッ!」
フォルターは飛んできた砲撃に対し、身を挺して展示品をガードする。
戦闘力の高さもあって、受けたダメージは皆無だ。
「よし、今の内ですぅ」
相手を油断させた隙を突き、るこるは『祭器』FISで転移し一気に距離を取る。
まずはすぐ近くにある、彫像のように固まった美少年達を助けようとした訳だが……
「これ、どうやって解放すればいいんでしょう……?」
え、考えてなかったの!?
「とりあえず一時預かりと言う事で……」
手っ取り早く、『祭器』FTSの光線で美少年達を亜空間倉庫の中に回収する。
なんとなく拉致してるような気がするのは気のせいではないような……
「救助ですぅ」
アッハイ。
しかしそれをフォルターが黙って見ている訳もなく、怒りの形相で猛ダッシュで追いかけてきたではないか。
「貴様ーッ、私のコレクションを返せーッ!」
「お断りですぅ」
それを見たるこるは再び転移で逃げ、飛んだ先の美少年達を回収。
さらに追いかけるフォルター。
……そんな事を数回繰り返す内に、奴の戦闘能力は削られていく。
「ゼェ、ハァ……おのれ、逃げ足の速い……!」
「……そろそろ大丈夫でしょうかぁ? それ、どっかーん☆」
逃げつつ後ろを振り返ると削られた戦闘能力のためなのか、息を切らしてフォルターがやってくる様子が見えた。
ならばこの辺りが頃合いと見てか、るこるは祭器各種の一斉砲撃を浴びせる。
「ヌギャー!?」
BOOOOOOM!! フォルターは爆風に吹き飛ばされ、|人間画廊《ギャラリア》の廊下をバウンドした後、床に鼻を打ち付けた。
こいつは痛いぜ!
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
僕も少年だぞ
美かはわかんないけど
ロリじゃないから狙え(圧
油断はしない
例え、変態が相手でも
【激痛耐性】を乗せた【オーラ防御】を纏い
【気配感知】と【聞き耳】で動きを予測、察知
可能範囲での【空中戦】も駆使して回避重視
【紅色鎌鼬】発動
自分の動きの阻害にならない程度に大量生成し
【高速詠唱、範囲攻撃】で一部の鎌を除き氷魔法の【属性攻撃】を付与
血も水分なんだよね
凍結しちゃえ
鎌の遠隔操作で【なぎ払い】
一か所に密集させれば防護壁にもなる
壊されてもすぐに補充
でも変態相手にまともにやりあうつもりは無いし
その間に残った鎌で囚われた人々の拘束破壊狙い
寄るな変態
攻撃が通るようになったら
全部の鎌で逃げ道を塞ぎ連撃入れます
●※つゆりんは男の娘です
「油断はしない。例え、変態が相手でも」
透き通った美しい薄紅色の鎌『清鎌曼珠沙華』を手にした栗花落・澪(泡沫の花・f03165)はいつになく真面目な顔でフォルターと相対していた。
かつて澪は奴隷として酷い扱いを受け、時には見世物として生きて過去があるからこそ、このような者は許せないのだろう。
「貴様、私を変態呼ばわりとは聞き捨てならんな! どこが変態だと……」
「美少年だけを集めて、そんな恰好をさせてる時点で十分変態じゃない」
それはそう。
そもそも設定に変態ってハッキリ書かれてた訳だし……(メタァ!)
「それに僕も少年だぞ。美かはわかんないけど……ロリじゃないから狙え」
などとフォルターに圧をかける澪。
……え、そんな事言っちゃっていいの!?
「なにぃ? 貴様が男だと……?」
疑いの目で澪をじーっと見つめるフォルター。
なんと言うかガン見である。
「……貴様が男と言い張るならここで脱げ! さもなくば私が直接脱がすッ!」
などと言い、フォルターは手をわきわきさせながら澪に近付く。
(分かってたけど)へ、へんたいだー!
「寄るな変態」
だが澪は養豚場の豚を見るような目で、近付くフォルターに清鎌曼珠沙華をブンッと振るった。
多分これは軽くキレてそうな感!
「ええい、生意気な口め……ならば私が閉じてくれよう!」
こうなれば実力行使しかないとフォルターも戦闘体勢に入る。
戦え澪! もし負けてしまったら薄い本展開不可避だ!(なりません)
「私の力、とくと味わうがいい!」
早速フォルターが鞭を振り回して飛び掛かり、澪に攻撃を仕掛ける。
「っ、なんて力……変態のくせに」
相手の攻撃をオーラ防御も駆使して受け止めた澪であったが、さすがに今は戦闘力が激増しているだけあって、その威力はかなりの物だ。
少しでもまともに攻撃を喰らってしまえば一瞬で意識を刈り取られ、フォルターからあんな事やこんな事をされてしまうのは避けられまい。
それは何と言うか色々な意味でマズいぞ!(富倫的な意味で)
「フハハハ、逃がさんぞ!」
「もう、しつこい!」
変態らしくフォルターが澪をねっとりを追い、更に攻撃を仕掛けていく。
このままでは厳しいと感じたか、すぐさま『|紅色鎌鼬《ベニイロカマイタチ》』を発動し、紅色に澄んだ美しき鎌を増殖。
自身の周囲に展開する。
「ふふん、少しは楽しませてくれそうだな。ならば私も……」
フォルターは懐から赤い液体の詰まった瓶を取り出した。
確か話によれば、奴は美少年の血を啜るのが趣味だったはず。
となればアレは……
「この血を浴びて」
「させない!」
ちょうど瓶を握り潰すタイミングで、澪が増殖した鎌の一部に氷の魔力を込めて飛ばし、遠隔操作で瓶ごと薙ぎ払う。
その直後、内部の血液が一瞬で凍結、血は台無しに!
「あぁっ、貴様! なんて事を……」
怒るフォルターの隙を突いて、澪は増殖させた鎌を一か所に密集。
防護壁を形成すると足止めに使う。
そんな使い方が!
「よし、今の内に……!」
防護壁は長く持たないが、その間に囚われた者達を助ける事なら出来る。
澪は展示品の拘束具らしき物を鎌で素早く破壊し、次々と解放していく。
「……こんな物! あぁッ、私のコレクションが……!?」
ようやく鎌の防護壁を破ってフォルターが出てきた時には、通路の展示物は空になっており、嘆きの声を上げる。
少なくともこれで奴の戦闘能力は低下したはずだ。
「さあ、今度はこっちの番だよ」
「く、ここは一度退……はッ、逃げ道が!?」
澪は鎌による防護壁をフォルターの後ろに形勢し、逃げ場を塞ぐと同時に鎌を手に飛び掛かった。
「……変態、死すべしー!」
「グワーッ!?」
SLAAAAAAASH! 澪の怒りの一閃がフォルターをズンバラリ!
戦闘能力低下でダメージが通るようになったため、こいつも手痛い一撃だ!
大成功
🔵🔵🔵
ミニョン・サフィール
【アドリブ歓迎】【ソロ希望】
まずは【怪盗参上】を使って空を泳ぐ人魚の怪盗になって囮になるよ
その間に他の猟兵が画廊を解放するまで粘るけど…‥
拷問具で痛めつけられて涙を流しながら拘束されて、最後は絵画に封印されてコレクションにされちゃうかも
●※拷問描写は都合により幾分かマイルドでお送りします、ご了承下さい
「魔法怪盗サファイア参上です」
ミニョン・サフィール(魔法怪盗サファイア・f32433)が『|怪盗参上《カーテンコール》』で空を泳ぐ人魚の怪盗となり、自らの存在をアピールする。
自ら囮となってその間に仲間達が|人間画廊《ギャラリア》に囚われた|展示品《美少年》を解放してもらうのが彼の狙いだ。
「ぬう、空を飛ぶ人魚……しかも美少年の匂いがする……! グ、グヘヘ……」
一方でフォルターはミニョンの狙い通り、その姿に目を奪われる……が、既にヤバい顔をしているのは気のせいではない。
もしも奴に捕まってしまったら、それはもう色々と凄い事になってしまいそうな予感がビンビンである。
果たしてミニョンはフォルターから逃げ回る事が出来るのか?
……なんだか今から色々とフラグが立っているような気がしないでもないが、そこは気にするな!(ヒント:プレイング内容で既に運命が決まっている)
「こっちですよ!」
空中でひらりとターンし、ミニョンが宙を泳ぐとフォルターを引き付けるかのようにその場から逃走!
まるで水を得た魚のようである。
「ええい、逃がさぬぞ! 貴様も私の物となれい!」
獲物は逃がさんとばかりにフォルターも後を追う。
かくして変態伯爵が美少年(どちらかと言えば男の娘かもしれないが)を追うと言う、事案発生案件の光景がここ|人間画廊《ギャラリア》で始まってしまった。
おまわりさんこっちです……あ、ダクセにおまわりさんいねえわ!
(……何とか今は逃げきれてるけど、その間に解放は上手く進んでるのかな)
追いかけっこが始まって少し経ち、ミニョンは全力で逃げ続けていた。
仲間達が囚われた者を解放し、その結果フォルターにダメージを与えられるくらいまで弱化すればこちらの仕事は果たせた事になる。
それ故、今ここで捕まってしまう訳にもいかないのだ(色々な意味で)。
「くぅぅ、逃げ足の速い奴め! かくなる上は……!」
一方、思いの外ミニョンの逃げ足が速い事に苦戦を強いられていたであろうフォルターが、ここで奥の手に走った。
「貴様、これを見てみろ!」
フォルターがミニョンに呼びかけると、彼は思わず振り返ってしまう。
……奴が手にしていたのは拷問具の数々、それを目にしてしまったと言う事は。
「動くな!」
「あっ、しまっ……」
ミニョンはそれが罠だった事に気付くも、既に遅すぎた。
体が鉛のように重くなってしまい、逃げる事もままならない……大ピンチだ!
「もう逃げられんぞぉ……」
そこへ迫りくるヤバい顔をしたフォルター! なんか絵的にもう色々とアウトだ!!
「さあ、まずはこれを付けてもらう。拒否権はないぞ」
「な、なんですかこれ……」
フォルターが取り出したのは犬耳と尻尾。
それを抵抗する間もなくミニョンは付けられてしまう……え、なにそのプレイ!?
「うむ、少し幼いが十分許容範囲だ。さて、犬はたっぷり躾なければなぁ?」
そう口にしたフォルターが拷問具(?)でミニョンの……尻を叩く!
「あひぃんっ!?」
SLAP! SLAP!! 平手打ちめいた乾いた打撃音が響く!
一見ただの尻叩きにしか見えないがミニョンからすれば大分痛いのか、思わず涙を流してしまう。
かわいそう。
「フフフ、いきなり激しくやって壊してしまっては意味がない。猟兵共を始末した後にでも、じっくり可愛がってやろうではないか、なあ?」
この上ないゲスなスマイルを浮かべ、フォルターはミニョンを拘束すると……
(だ、誰か助けてくださいぃぃぃ……)
……おお、なんたる事か!
彼はフォルターの魔力で絵画の中に封印されてしまったではないか!!(しかも犬耳と尻尾付きで)
果たして彼の運命やいかに……!?(ネタバレ:後で仲間達に救助してもらう)
大成功
🔵🔵🔵
黒岩・りんご
これで囚われているのが美少女なら、もう少しやる気も出るのですけどねぇ…
うーん、せめて女の子と見間違うようなかわいい男の娘はいないかしら?
…いる?
あら、なら少しは話が通じ合うかもしれませんわね?
もっともわたくしなら、こんなふうに標本のように飾るのではなく、自らの手で愛で愛でしてあげますけどもね?
さてさて、とりあえず【幼き魔王の群体自動人形】を目いっぱい召喚しておいて、ひとまず変態の攻撃は人形たちを盾にして囮にして、それでわたくし自身は回避
その間に展示物の絵画の少年たちを回収していきましょう…男の娘っぽいのを選びつつ
力が弱まったのなら『喜久子さん』の出番
わたくしの偃月刀との連携でぶちのめしますわよ
●そう言えば少女を喰らう魔王とか言われてましたねあなた
「これで囚われているのが美少女なら、もう少しやる気も出るのですけどねぇ……」
え、そっちなんすか黒岩・りんご(禁断の果実・f00537)さん!?
……あっ、この人『実は女性が好き』だったわ!(ステシ参照)
「うーん、せめて女の子と見間違うようなかわいい男の娘はいないかしら?」
りんごさん、よりにもよってそれを敵に聞くんですか?
いくら変態でもあいつにそーゆー趣味は……
「女の子と見間違うようなかわいい男の娘? まあ、いると言えばいるが」
いるのかよ!?
しかも律儀に答えるのかよお前!!
「……いる? あら、なら少しは話が通じ合うかもしれませんわね?」
いや通じ合うんじゃあないッ!
そもそも君達、敵同士だろう……
「もっともわたくしなら、こんなふうに標本のように飾るのではなく、自らの手で愛で愛でしてあげますけどもね?」
「なに? いつでも使えるように飾って保管してこそだろう? 少しでも劣化してはいかんだろうに」
なんか双方とも色々やべー事を口にしてるんですがそれは。
あとフォルターの言う『いつでも使える』って色々ヤバくないんですかね。
「……ふぅ、もしも敵同士でなければ語り合いたかったところですが」
「やはり猟兵の貴様とオブリビオンたる私は敵同士、戦う運命にあるか」
急にシリアスな顔したってもう遅いよ君達ィ!?
と言うか、りんごさん本来の目的を忘れてないか不安でしょうがないんですけど。
大丈夫かこれ……?
「では、行きますわよ。おいでませ! ぷちりんごさん!」
りんごは早速『|幼き魔王の群体自動人形《プチ・オートマータ・ハーヴェスト》』で500体もの小型の戦闘用自動人形・ぷちりんごさんを召喚!
これでフォルターと戦う……
「……はい、後は頼みましたわ!」
って逃げたーッ!?
数の暴力とは言え、殴られたら一発で消滅するぷちりんごさんを容赦なく使い捨てるとか、この人タダ者じゃねえ……!
「ええい貴様、どこへ行く……く、纏わり付くな鬱陶しい!」
わーわーとフォルターの足元に殺到するぷちりんごさんを蹴り飛ばすと『キャー』と可愛い(?)叫び声を上げ、消滅していく。
かわいそう。
しかし消滅したのはごく僅か、まだまだ数はいっぱいいるようだ。
「さて、今の内に……本当に美少年ばかりですわね」
ぷちりんごさん軍団が足止めをしている最中、りんごは|人間画廊《ギャラリア》にずらりと飾られた絵画を目にする。
みんなパンイチにされた状態で、色々とひどいポーズやら表情をしている辺りがフォルターの変態趣味を物語っていると言ってもいいだろう。
因みに全裸でない理由としては、多分謎の光が常に入る事になって画面が鬱陶しい事になりそうだからです。
まあ全部テキストだからあんまり意味ないんですけど!(メタァ!)
「他の物の解放は仲間の皆さんに任せるとして、男の娘っぽいのは……あ、結構ありますわね♪」
りんごは少し髪が長めだったり、顔立ちが少女っぽかったり、体つきがなんとなくそれっぽい子などを厳選しつつ、男の娘が封印された絵画を素早く回収していく。
ホント、ブレないな君ィ!
「……あぁーッ、き、貴様! 私のコレクションに手を出すなァーッ!」
一方で足止めされ、展示品を奪われる様を見る事しか出来ず怒り狂うフォルター。
ある意味、この状況は寝取られとも言えるかもしれない!(そう?)
「よしよし、これくらい確保すればいいでしょう。……喜久子さん!」
絵画を何枚も確保した事で敵の戦闘力は削れたに違いないと確信し、りんごは戦闘用懸糸傀儡の喜久子さんを呼び出す。
いよいよ変態へのお仕置きタイムだ。
「わたくしと喜久子さんの連携、とくとご覧あれ! ハイーッ!」
「グワグワグワーッ!?」
SLASH! SLASH!! SLAAASH!!! りんごの振るう神龍偃月刀と喜久子さんの連携!
割と雑にブッ飛ばされるフォルター! やっぱ容赦ねえなこの人!!
大成功
🔵🔵🔵
バーン・マーディ
………ああ
支配者にはそういう趣味は確かにあるのだが
…銀静よ(UC発動。銀髪碧眼の青年騎士
「え…まさかと思うけどロード…僕に之の相手しろ…と?」
我が救出を行う
喜べ…貴様の望む強者だ
「…まぁ変態をぶちのめすのもありか」
【戦闘知識】
美少年達の位置の把握
バーンは救出活動開始
銀静
「仕方ないなぁ…ま、僕は美青年って奴だがお前みたいなのにやられる趣味はないよっと」
【二回攻撃・武器受け・カウンター・鎧無視攻撃・鎧砕き・吸血】
霊剣による連続斬撃と共に美少年の血を強奪
「お前の好きにはさせないってね?」
猛攻を仕掛けて主の救出活動を支援
弱体化後
「そろそろ…かますとするかな?」
美少年達に当たらないように巨大化剣で一閃
●銀静は犠牲となったのだ……変態の犠牲に(なってません)
「……ああ。支配者にはそういう趣味は確かにあるのだが」
険しい顔を崩さず、バーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)が一人呟……え、そう言う趣味あるの!?
男がハーレムとかならまだ分かるけど、よりにもよって美少年だけを集めてコレクションするような趣味が!?
「……銀静よ」
色々ツッコみたい事はさておき、早速バーンは『|英霊顕現『皇・銀静』《カツテノセカイノシンリャクユウシャ》』で銀髪碧眼の青年騎士・銀静を呼び出す。
「はいはい、呼ばれて飛び出て……ん、んん?」
呼び出された銀静は周りを見渡すと、思わず二度見……否、三度見した。
彼の周囲にはフォルターの魔力で絵画に封印されたり、彫像のように動けなくなってしまった美少年達が展示品めいて整然と並べられていた。
ハッキリ言って異様な光景である。
「……え、何これ? この持ち主、悪趣味を通り越して変態か何か?」
至極当然の反応をする銀静。
そりゃそうだ。
「ええい、誰が変態か! この高尚な趣味は貴様のような輩に分かる訳がなかろう!」
そして変態と言われ、速攻で反論するフォルター。
変態趣味なのに自身を変態と自覚してない辺りは何ともタチが悪い。
あとバーンは特に何も言わず、銀静を見ている。
あっ、これってもしかして……
「え……まさかと思うけどロード……僕に之の相手しろ……と?」
「我が救出を行う。喜べ……貴様の望む強者だ」
丸投げしちゃったよこの人ー!?
いや、大丈夫なの? こいつ、変態だけど偉い強いよ?
「……まぁ変態をぶちのめすのもありか」
あっ、そっちはやる気なんですね。
「ええい、私のコレクションに手出しはさせんぞ!」
バーンが展示品の解放へ向かうのを止めようとするフォルターであったが、そこへ銀静が立ちはだかる。
「仕方ないなぁ……ま、僕は美青年って奴だがお前みたいなのにやられる趣味はないよっと」
「チッ、貴様があと10年くらい若ければ良かった物をッ!」
いや、そっちかよ!
……それはともかく、フォルターと銀静が激しく激突を始める中でバーンは|人間画廊《ギャラリア》で展示品と化した美少年達を目にする。
「ふむ、この拘束具を破壊すれば解放出来るのだろうか……やってみるとしよう」
手っ取り早く、近くの展示コーナーで彫像のように固まったままの美少年に付けられた足枷をズバッと破壊すると、パリンと何かが割れるような音と共に、仕切りロープの中で動かなくなっていた美少年がビクンッと動き出す。
「わぁっ!? で、出たー!?」
「……出口は向こうだ。早く行くが良い」
「へ? は、はいぃぃぃ……!」
間近に現れた長身の黒騎士を目にして盛大にビビる美少年であったが、助けに来た者である事に気付くと、慌てて言われた方向へと逃げていった。
そうしてバーンが救助を続けていく中、激突中の銀静とフォルターはと言うと……
「くぅっ、私が押されているだと!? そんなバカな事が……」
「お前の好きにはさせないってね?」
展示品が解放されて弱体化しつつあるフォルターが瓶を取り出し、美少年の血を浴びようとするも、銀静の連続攻撃を受けて血液入りの瓶を奪われてしまう。
「か、返せ! それは私の……! おのれ、貴様ごときに……」
「もしかして、さっきよりも剣が鈍ってきたんじゃないの?」
最初は押され気味だったものの、次第に互角に、今は銀静の方が優位に立ちつつあるのは明らかであった。
これもバーンが救助に尽力してくれたおかげであろう。
「そろそろ……かますとするかな?」
ならばこの辺りで変態に手痛い一撃をお見舞いしてやろう。
銀静が剣を巨大化させると、周囲を傷付けないように一閃を叩き込む。
「フン、その程度の攻撃でこの私がやられグワーッ!?」
フォルターは銀静の攻撃を受け止めようとしたが、戦闘能力が削られた今、攻撃を防ぎきる事すら出来ず、野球ボールめいて大きく吹き飛ばされたのであった。
ホームラン!
大成功
🔵🔵🔵
鳥羽・白夜
戦いの記憶が戻って、自分が貴種ヴァンパイアだったの複雑な気持ちでいるけど今日ほど複雑な気分になったことはねーな…世界違うとはいえアレと同族ってことになんのか俺…
俺はあんな変態じゃねえ!|起動《イグニッション》!
紅い刃の大鎌を手に。
ブロッケンの霧で【天候操作】、霧で敵の視界を遮り【救助活動】。【部位破壊】や【鍵開け】で美少年達を救出。
あんなのに目つけられて災難だな…
よかった俺美少年じゃなくて()
救出が十分なら霧で自身の【残像】を作り敵を翻弄しつつ肉薄し指定UC発動。
散々人の血を啜ったみてーだが、今度はお前の番だ。お前の血で紅く染めてやるよ。
…あと美は知らんけど健康にいいのはトマトジュースだろ。
●同族嫌悪(種族的な意味で)
「戦いの記憶が戻って、自分が貴種ヴァンパイアだったの複雑な気持ちでいるけど今日ほど複雑な気分になったことはねーな……」
鳥羽・白夜(夜に生きる紅い三日月・f37728)は虚無顔であった。
何せ敵であるフォルターは白夜と同じヴァンパイア種、そこまでは良かったが。
「世界違うとはいえアレと同族ってことになんのか俺……」
こんな変態と同族である事に眩暈がしそうになっていた。
いやでも、このダークセイヴァーは主に悪いヴァンパイアしかいませんから!
シルバーレインの方にいる貴種とは全然違いますから!!(必死の擁護)
「なに? ……ほう、貴様も私と同じ種か。どうだ、貴様も美少年の血を」
「誰が啜るか! 俺はあんな変態じゃねえ! |起動《イグニッション》!」
当然のごとく、フォルターの変態めいた誘いを秒で断りイグニッションカードを取り出して即起動、愛用武器のブラッディサイズを手にする白夜。
何と言うか、こいつと会話しているだけで頭がおかしくなりそうである。
ついでに周囲の展示品を目にして、早くもげんなりしてきているのは秘密だ。
だってパンイチの美少年しかおらんもん、この|人間画廊《ギャラリア》……
「私の趣味を理解出来ぬとは度し難い……まあいい、貴様には死んでもらおう」
一方でそれっぽいセリフを口にすると、フォルターが構える。
……ここだけ切り取れば見た目も相まってまともに見えるが、何分とんでもない変態なので色々と台無しだ。
しかし、こんなおバカな敵であっても|人間画廊《ギャラリア》展示品と魔空回廊の相乗効果で戦闘能力はとんでもない事になっている。
白夜はあの変態相手にどう戦うのであろうか?
「さあどこからでもかかって……」
「悪いがお前とまともに付き合ってる暇はないんで、ね!」
「な、これは霧か!? ……ええい小賢しい真似を……あだっ!?」
初手から白夜が天候操作で霧を発生させ、フォルターの視界を奪う。
いくら戦闘能力が激増したとしても、周囲が見えなければさすがにどうにもならないらしく、壁に何度もゴンゴンぶつかる音が聞こえてくる。
案外間抜けだなこいつ!
「よし、今の内に救助と行くか。……さて、この絵画に封じ込められた奴はどうすればいいんだ? さすがに絵を傷付ける訳にもいかねーしなぁ……」
絵を傷付けるのはマズいが、額縁なら大丈夫なんじゃね?
ふとそんな事を思い立ったか、白夜はブラッディサイズを振るい絵画の『額縁だけ』を破壊する。
すると絵が白く光り、中に封印されていた美少年達がドタドタと床に転げ落ちた。
「お、出てきた。……お前ら、大丈夫か?」
「えっ、あっ、あなたは……?」
「あー、お前らを助けに来たとでも言えばいいか。……出口はあっちだぜ」
助けが来た事に美少年達が安堵しつつも、頭を下げると同時に彼らは急いで出口へと向かっていった。
白夜はその背を見届ける間もなく、すぐさま他の展示物……拘束具でその場から動けなくなっていた者達を鍵開けで救出・解放していく。
「あんなのに目つけられて災難だな……よかった俺美少年じゃなくて」
|人間画廊《ギャラリア》から脱出していく美少年達を見送りつつ、白夜が一人呟く。
自身は美少年じゃない言ってますけど、20年前くらいならどうでしょうね?
「お、おのれ……よくもやってくれたな!」
そこへ霧から脱したフォルターが憤怒の形相でこちらを睨む。
展示品を解放された事で激怒しているようだ。
「散々人の血を啜ったみてーだが、今度はお前の番だ。お前の血で紅く染めてやるよ」
「ぶ、分身!? ど、どれが本物……」
そう告げると、白夜は霧で自身の残像を数体作り出しフォルターを翻弄。
大きな隙を晒したところへ肉薄し『ブラッディスラッシュ』を叩き込んだ。
「ぬぐあぁぁぁぁッ! お、おのれぇぇぇ……!!」
強烈な斬撃を受け、その身から血を噴き出すフォルター。
すごいいたそう。
「……あと美は知らんけど健康にいいのはトマトジュースだろ」
バッサリやられ苦悶するフォルターに対し、白夜は持論を叩き付けた。
まあ確かに血よりかはそっちの方が健康的ではありますわな!
大成功
🔵🔵🔵
ロラン・ヒュッテンブレナー
・アドリブ歓迎
なに、これ…
あなたがこれを?
こんなこと、続けさせないの!
ぼくを人間画廊に?
強いっ!(もしかして、ぼくの装備を狙ってる?)
狼の脚力を活かして距離を取るようにしながら回避に徹して観察なの
(やっぱり、そういうことだね。なら!)
必死で逃げて、相手の嗜虐心を煽るの
破れたジャケットを翻して、衣類を剥がされながら、画廊の展示品の方へ追い詰められる振りをしながら、相手の能力と展示品の魔術的拘束の解析を進めるよ
追い詰められたら、展示品に背中を押し当てて、解呪!
動揺してくれたら良いんだけど…、間髪入れずUC発動
お城に満ちる月の魔力を吸収して限界を超えた咆吼で、その血と魔力を消し飛ばすの!
●そして変態は魔空回廊に消えた
「なに、これ……あなたがこれを?」
色々と信じられない物を目にしてか、ロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)がぷるぷる震えつつフォルターに問う。
14歳の彼には大分センシティブな物であった事だろう。
「フハハハ、そうだとも! 私好みの者を探すのは少しばかり骨が折れたがね」
一方で全く悪びれた様子すらなく、フォルターがハッキリ宣言する。
実際、これだけの数の美少年をダークセイヴァー中から集めてきたのは相当な苦労があったに違いないだろうが……到底許されない行為なのは言うまでもない。
むしろアウト寄りのアウトだ。
「こんなこと、続けさせないの!」
「ふむ……ふむふむ……。貴様、よくよく見ればなかなかに私好みではないか」
と、勇ましく変態に立ち向かわんとするロランであったが……彼を見るフォルターの目がどこかおかしい。
……なんだか嫌な予感がしてきましたね?
「……気に入った! 貴様も我が|人間画廊《ギャラリア》に飾ってくれよう」
「ぼくを|人間画廊《ギャラリア》に……?」
ロランはちらりを周りを見る。
周囲にはパンイチにされて変なポーズで固められている美少年の数々。
いずれその中に自分が……?
「……へ、変態なのー!?」
耳と尻尾をぶわわっと逆立てロランが恐怖する。
うん、まあ話に聞いてた通りの奴だからねこいつ……
「だから私は変態ではない! 拷問伯爵のフォルター・フェッセルンだ!!」
あとお前はもういい加減変態だと認めろ。
「さあ、大人しくしてもらうぞ!」
シュバッとフォルターがロランへ飛び掛かる。
このまま組み伏せられてしまったら、とてもリプレイ描写出来そうにない事態になってしまうのは避けられないぞ!
「強いっ!」
振り下ろされた拷問具による攻撃を咄嗟に受け止めるロランであったが、その力は凄まじいレベルの物である事を思い知ると同時に、フォルターの狙いに気付く。
(もしかして、ぼくの装備を狙ってる?)
装備……主に衣服を破ろうとしているのではないか? そう推測する。
何せ美少年をパンイチで|人間画廊《ギャラリア》展示するような変態で、拷問趣味のあるサディストともなれば……
「くぅっ……!」
ロランは狼の脚力を生かし、距離を取りつつ回避に徹する。
その最中でうっかり上着が裂かれてしまった際、フォルターが変態的な笑みを浮かべたのを目にして彼は確信した。
(やっぱり、そういうことだね。なら!)
ここでロランは踵を返して逃げ出した。
奴はサディスト故にその嗜虐心を煽ってしまえば、倒せるかもしれない。
そう考え、ロランは破れたジャケットを翻して、時には攻撃を躱しきれないフリをして衣類を剥がされながら、画廊の展示品の方へ追い詰められる振りをしつつの能力と展示品の魔術的拘束の解析を進める。
破れたジャケットを羽織り、ほぼパンイチ状態のロランを追うフォルターとかどう見ても|事案発生《おまわりさんこいつです》案件な光景だ。
「……あっ、行き止まり!?」
「さあもう逃げられんぞ、可愛い子犬ちゃん……グヘヘヘヘ」
やがて、意図的に追い詰められたフリをするロランを前にフォルターが放送禁止レベルのやべー顔でじりじりと迫る。
ロランの背には彫像状態となった美少年ら、その後ろには多くの絵画と、囚われた者達が大勢集められていた。
「いいぞ、その絶望的な表情……実に素晴らしい。こう言う時こそ血を啜りつつ拷問するのが実に最高の瞬間なのだよ」
そう言い、フォルターは美少年の血が入った瓶を取り出す。
こいつホントにロクでもねえ趣味してるな!
「さあ、覚悟は……」
「解呪っ!」
逃走中に展示品の魔術的拘束の解析を済ませた事から、ロランは展示品に背中を押し当て拘束を解き放つ。
次の瞬間、展示品にされていた美少年達が一斉に解放された事でフォルターの表情が驚愕に染まった。
これにより、激増していた戦闘能力も一気にガタ落ちだ!
「なッ、何ィィィーーーッ!?」
「うぉぉぉおおおおおおぉぉぉぉぉぉん!」
そこへ間髪入れず、ロランが『|超常を貪る人狼の咆哮《ヴォイド・ハウリング》』を放つ。
城に満ちる月の魔力を吸収し、限界を超えた咆吼が血入りの瓶と魔力を消し飛ばす!
「ぬわーーーっ……わ、私の……私の|人間画廊《ギャラリア》が……!」
凄まじい咆哮で衣服を丸ごと吹き飛ばされたフォルターが、股間に謎の光を付けたまま灰となって消えていく。
……どっから出てきたんだ、この光?
「や、やったの……みんな、もう大丈夫……」
まあそれはともかくフォルターは討伐された。
ロランは自身の後ろにいる美少年達に声をかけようとしたが。
「……あぁーっ!? み、みんな倒れてるの!? なんで、なんでー!?」
何故か目を回して倒れている美少年達を見て、ロランが慌て出す。
……なお彼らが目を覚ますのは暫く後になってからだったそうな。
多分それ、さっきの咆哮を間近で耳にしたせいなんじゃないですかね。
――かくして変態伯爵は討たれ、囚われていた美少年達も全員救助された。
この勝利はケルベロス・フェノメノンの欠落の発見に繋がる事だろう。
……繋がるんですよね?
大成功
🔵🔵🔵