Welcome to Kリゾート!
●グリモアベースにて
「温泉って興味ある?」
自分の首元、肩をクリップボードをとんとん、と叩きながら一年・色(彩無・f09805)は気だるげな表情と声色で集った猟兵たちへと告げる。そのクリップボードに挟まったガイドブック「Kリゾート」と書かれた小冊子を見ながら色はへえ、と感嘆の声をあげていた。
「キマイラフューチャーのあるリゾートホテルなんだけどよ、温泉があるんだと。大浴場は男女別。男女一緒なら温水プールに行けば良いっぽいね。水着着用で男女共に過ごせるし、その辺りは大丈夫。ああ、人目が気になるっつーならホテルの貸し切り風呂使ってもいいんじゃね。狭そうだけど」
淡々と告げる色の目線は小冊子を見たまま、近くにあったオフィスチェアに座り、便所サンダルを脱ぎでその上で胡坐を掻いた。
「ああ、温泉や温水プールは入れ墨の人でもOKだよ。機械の体でもOKなんだと。キマイラ達が褒めてくれると思うぜ。そういうの好きな奴多いだろうし」
格好良いよな入れ墨。入れる勇気とか色々ねぇけど。機械の体もロマンあるよな……。そういう色の呟きは虚空へと消えていく。
「んで、温水プールなんだけどウォータースライダーはあるわ、雨降る洞窟はあるわ、コンコンコンすりゃレインボーなドリンクは出てくるわでまあ兎に角遊びたい放題なわけよ」
ほら、と見せた小冊子の中には何層にもなっているドリンク。電球の中に入った炭酸ソーダ。金魚鉢のフルーツポンチゼリーなどなど。映え、或いはエモーショナル……そう、写真撮影や加工編集で切り取っては映える写真ができたり、その場でプリントアウトもできたり、落書きもできたり。ひとときの思い出作りの役に立ってくれるだろう。
「俺のおすすめはそうだね、温泉」
とんとん、と握りこぶしを肩に、腰に当てて首をぐるりと回すとボキボキと尋常ではない身体の音が鳴っていた。
「疲労回復。肩こり。腰痛。高血圧に美肌……。その時その時入ってくる奴とか時間とか状態によって薬を入れてくれるんだとよ」
やばくね? と言う色は小冊子を閉じる。
「お前らだったら満喫できるっしょ。ああでもハメは外さないようにな。悲惨だろ。せっかくの良い思い出と遊びの場で警察のお世話とかよ」
楽しんで来いよ。そう言い、あくびをしながら色の掌の上に携帯ゲーム機型のグリモアがくるりと回って猟兵たちを導いていく。
さけもり
さけもりです。温泉は好きです。
此方のシナリオは【5/12(金)8:31から受付】致します。
その前に頂いたプレイングは返金とさせて頂きますのでご了承ください。
その他のご案内等はタグ及びMSページ・Twitterなどをご確認ください。
また、全体的にコミカルな感じのシナリオを予定しております。
1章……此方の章では下記の中からいずれか楽しめます。
・大浴場温泉:同性の方の組み合わせであれば同行可。お酒飲めます。
・温水プール:水着着用必須。同性異性の方とご一緒できます。ウォータースライダーや雨降る洞窟などがあるようです。
・プール売店:水着や衣服の着用必須。ノンアルコール・アルコール問わず色んな飲み物があるようです。コンコンコンでお呼び出し下さい。お任せも可ですが無難なものになるかと思われます。
・貸切り温泉:同性異性問わず二人まで入れます。夜景が綺麗です。
その他こんな場所あるかな? などありましたらお気軽にプレイングにお書きください。
2章……断章を追加致します。動きすぎにはご注意を。
それでは皆さまのプレイングをお待ちしております。
第1章 日常
『コンコンしたらお湯が出た〜キマイラ温泉』
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POW : 湯もみ体験だ! 歌を歌って湯を揉んで、ネタにもなるぞ!
SPD : コンコン間欠泉?! コンコンしたら少し離れた場所で吹き上がるぞ。ダッシュだ!
WIZ : 心身ともに休めるのも大事だ。心の洗濯で、明日の活力にしよう。
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●この番組はごらんのスポンサーの提供でお送りしております
「プールで! 大はしゃぎ!」
「水鉄砲も!使いたい放題!」 ※数に限りがございます
「ウォータースライダーで! 大はしゃぎ!」
「友達と仲良く! 今日も叫んで水の中! ざっぱーん!」
「コンコンコン! 電球ソーダ! 金魚鉢フルーツポンチ!」
「映エモ~イ!」
「温泉で! の~んびり……」
「気持ちいい~」
「ホテルの個室風呂で! の~んびり……」
「夜景が綺麗……!」
「KリゾートのKは此処は良いトコのK! 無料送迎バスでお迎えもあるよ!」※宿泊者に限る
御園・桜花
「お酒…でも温泉洞窟…でもお酒…う~ん」
「プールサイドでもお酒は嗜めますし、此処はやはり知らない事を確かめたいです」
悩みに悩んで温泉洞窟へ
白ビキニ着用
「成程、遊園地のアドベンチャーのプール版な感じですね。てっきり洞窟を刳り抜いた地下温泉で上から源泉が吹き出しているのかと思いました」
ペタペタ岩盤触り確かめる
「此れは此れでお子さまに大人気な気がします」
「此方は水着じゃないですよね…?」
目一杯雨降る洞窟楽しんだら結局最後は温泉へ
「ふぃぃ、生き返りますぅ」
桶に
お猪口とお銚子
お摘みの鮭とばや漬物のせた皿
乗せて持込む
「遊んだ最後は、やっぱりこうですよねぇ」
手酌でちびちびお酒を舐めながらお摘み食べてご機嫌に
●
「お酒……でも温泉洞窟……でもお酒……う~ん」
行き先はこちら、と示されている看板に目線を合わせてにらめっこをしていた御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は悩む。
「プールサイドでもお酒は嗜めますし、此処はやはり知らない事を確かめたいです」
そうと決まれば背筋を正して向かう先は女子更衣室。白いビキニを身に纏い、プールサイドから眺めた光景は常夏の島と遊園地を融合させたプールのようだった。
「成程、遊園地のアドベンチャーのプール版みたいな感じですね。てっきり洞窟を繰り抜いた地下温泉で上から源泉が噴き出しているのかと思いました」
ぺたぺたと穴ぼこだらけの岩盤を触り、確かめるとぽつぽつ雨が降り出す。それを見上げると文字通り、桜花が触れていた横の岩盤の穴から顔を出したのはモグラ、のように見えた。
「横から失礼お嬢さん! 僕はモグラのキマイラ! 此処はコンコンしたらなんでも出るところだからね! コンコンしたらお湯が噴き出たのさ! コンコンしなくても噴き出る温泉にご注意、アーッ!」
噴き出して遠く、洞窟の外へと追いやられて空高く通り過ぎて行ったモグラのキマイラを見上げながら桜花は成程、と頷いた。
「此れは此れでお子さまに大人気な気がします」
この先、温泉。そう書かれているマップには男はアッチ、女はコッチと丁寧に書かれていた。
此方は水着じゃないですよね……? 恐る恐る、入り、水着を脱いで温泉へと身体を浸す。
「ふぃぃ、生き返りますぅ」
桜花が小脇に抱えて湯舟に浮かべた桶……の中にはお猪口にお銚子。お摘みの鮭とばや漬物。ゆらりゆられて、桜花の周辺を揺蕩う。
「遊んだ最後は、やっぱりこうですよねぇ」
頬を赤く染めて、自分の手酌であれどちびちびお酒を舐めながら、お摘みを口に含み、鹿威しの音に耳を傾けて上機嫌に満喫していた。
大成功
🔵🔵🔵
フレーシェル・ウィシェヌ
大事な私の巫女、イリスフィーナ(愛称イリス f39772)と共にリゾートへ。
wiz判定。
プールにワクワクな私は、目にしたスライダーにドキドキ!
イリスに滑りたいと伝えたら、カッコ頭からは絶対ダメ!』とのお達しで、仕方なく足から。
でも、スライダー内でバランスを崩して、着水が頭から……うごごっ!
イ、イリス⁉︎ちゃんと足から滑ったのよ、私⁉︎
その後、ゆったりプールを楽しんだり、彼女が作ってきてくれた美味しいサンドイッチを頬張ったり、素敵な時間を過ごしたの。
大事な子との充実した時間……、これが、幸せというものなのね。
あらっ?時折イリスが周りをキョロキョロ(警戒)
してるけど、人探しかしら?
イリスフィーナ・シェフィールド
WIZ判定
敬愛するフレーシェル(f27201)様と温水プールに遊びに
水着は自前
巫女としてお世話して楽しんでもらわなくては
……実はこういう施設で遊ぶの初めてなので楽しみです
フレーシェル様がスライダー乗りたいというのでそちらへ
……頭から飛び込んでは駄目ですよと注意しましたが大丈夫でしょうか
降りてきたら交代して滑ります
後は一緒に泳いだり流れるプールで大きい浮き物に二人で乗ってのんびり楽しみますわ
お腹すいたらサンドイッチ作ってきたのでお食べいただきましょう、飲み物はコンコンで
料理スキルは勉強中なのでうまく出来てると良いのですけど
フレーシェル様はお美しいので余計な虫が寄ってこないよう気をつけます
●
ワクワク。ソワソワ。黒の水着を身に纏ったフレーシェル・ウィシェヌ(お医者な(邪)神様?・f27201)は目にしたスライダーにドキドキと胸を高鳴らせていた。温水プールはまだ冷たい春の空気にも温かく肌に身体に優しい。だからフレーシェルの身体にも障らないだろうとイリスフィーナ・シェフィールド(相互扶助のスーパーヒロイン・f39772)は安堵したものの。彼女の巫女としてお世話して楽しんでもらわなくては。そう意気込むものの……。実はイリスフィーナ自身もこういった施設で遊ぶのが初めてであった。
「イリス、イリス! スライダー滑りたいわ!」
「頭からは絶対にダメですよ」
目を輝かせてスライダーを指さすフレーシェルの言う事はできる限り叶えてあげたいけれども頭からは絶対に危ないだろうから、と予め釘を刺した……筈だった。
下から見上げるイリスフィーナがいるからちゃんとスライダーは足から。イリスフィーナのお達しの通り、滑ったけれども。スライダーの中の水流は激しく、スライダーの素材もつるりと滑る素材であったためかフレーシェルの体が急にくるりと回って……そのまま頭から着水してしまう。
「うごごっ!」
ざっぱん、と水中から顔を上げると、プールサイドにはしゃがんで見下ろしているイリスフィーナが不安半分、心配半分といった表情で駆け寄った。
「フレーシェル様!? 大丈夫ですか!?」
「イ、イリス!? ちゃんと足から滑ったのよ、私!?」
「ちゃんと見ていましたとも……お怪我はございませんわね?」
「大丈夫よ!」
ざぱん、とプールサイドからあがったフレーシェルの体には傷一つ見当たらず、それどころかイリスフィーナの目には水も滴る良いフレーシェルに見えたのだった。
「では私も行って参りますわ」
フレーシェルを置いて自分だけが滑るなど。変な虫はつかないだろうかと心配ではあったがそれ以上にスライダーは激しく、着水するころには横から水中に飛び込んでいた。
「これは激しいものですわね……」
「でしょう?」
プールサイドからフレーシェルが手を差し伸ばし、その手を取り、二人は一緒に泳いだり、大きい浮き輪を抱えて流れるプールへと向かったり。
「フレーシェル様、お腹空いていませんか? サンドイッチを作ってきたんですの」
コンコンコン、とノックをすれば何処からともなく出てきた炭酸水を手にしながら、サンドイッチの入ったカゴをイリスフィーナは取り出した。
未だ料理スキルは勉強中なれど、彼女に喜んで欲しくて作って来たものは果たして喜んでくれるだろうかとおずおずと差し出せばそれに目を細めて微笑みながら手に取ったフレーシェルは一口だけ口に含める。
料理に関しては未熟な部分もあるかもしれない――でも、イリスフィーナが自分自身のために作ってくれたサンドイッチ。その気持ちが嬉しくて、美味しいと感じながら頬張り微笑む。
「とっても美味しいわ、イリス」
良かった、と安堵したイリスフィーナははっと我に返って周囲を見回す。こんなにも美しいフレーシェル様の微笑みを見た余計な虫がつかないか、見ていなくては……!
「あら? イリス、人探し?」
「いえっ、お気になさらず!」
女神は知らない。人知れず自分が守られていたことに。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
夜鳥・藍
WIZ
貸し切り温泉に入る事に致しましょう。
大浴場も気になりますが貸し切りの方が夜景がきれいだという話ですので。
ゆっくりするためにも熱くない温度が助かるけど、うん、大丈夫そうね。
髪を湯につけないよう纏めて、ゆったりと過ごします。一人なのはほんの少し、ええ本当に少しだけ残念な気持ちはありますが、さすがに呼び出した白虎さんや白銀を湯につけるわけにはいかないですし、何となく一緒に入ってくれなさそうな気もしますので。
あたらめて景色に目を向ければ。
そうね今このひととき、この景色を誰にも邪魔されず独り占めだと思えば一人なのも悪くないのかもしれないわ。
●
大浴場も気になるけれども、貸し切りの方が夜景が綺麗ですよ。そういう話を聞いた夜鳥・藍(宙の瞳・f32891)は貸し切り温泉の方へと向かった。
ちゃぷ、と手をゆっくりと差し入れて、湯舟の温度は熱くないか確認すれば、一人ゆっくりと頷く。
「うん、大丈夫そうね」
こういう場所では外気に晒されているからやや熱めの温度になっていることもあるがこれならばゆっくりできそうと藍は自身の長い髪を纏め上げ、静かに足から小さめの湯舟へと肩まで浸かった。
……一人なのはほんの少し。本当に少しだけ残念な気持ちがある。この夜景を独り占め――ではないかもしれないけれども、誰とも共有できないだなんて。流石に白虎さんや白銀を湯につけるわけにはいかない。湯につけたところで、きっとすぐに外に出て身震いをして此方が濡れてしまうだろうし。それに何となくだが一緒に入ってくれなさそうな気もする。
改めて夜景に目を向ければ。あれはきっと民家の集まりから零れた明かりだろうか。あっちは高層ホテルの泊まっている人達の明かりだろうか。いくつもの明かりが藍の目に飛び込んでは夜空の星々のように煌めいていた。
「そうね今このひととき、この景色を誰にも邪魔されず独り占めだと思えば一人なのも悪くないのかもしれないわ」
こんな夜に見える景色は今だけ藍のものなのだから。
大成功
🔵🔵🔵
椚・一叶
友のトリス(f27131)と
トリスとは色々な所に出掛けたが温泉は初
貸し切り温泉でゆっくり浸かり、日頃の疲れを癒そうか
確りかけ湯をしたら早速
かーっ!良い湯
両腕広げて楽しめば
ぬくぬくして段々ぼんやりしてくる
月見酒、良いな
温泉で飲む酒はまた格別で気分良くなる
今なら何されても怒らない自信ある…
トリスもそうか?
と両手ぎゅっと重ねて出る水鉄砲してみる
ふわふわの動物は、濡れると一回り小さくなる
もしかしたら儂より背が低くなるかもと思ったが
そうはならなかったか…
儂もフルーツポンチとか気になってる
湯上りに食う飯や飲み物は美味いと決まっている
温泉を堪能した後、食べに行こう
また何処か遠くへ行く計画でも練りながら
鳥栖・エンデ
友人のイチカ君(f14515)と
温泉好きなの割と知らなかったから
存分に満喫してもらうことにして〜
やっぱりココは貸切り温泉がオススメ…!
星月の夜景を眺めながらの
月見酒みたいなことするのも風流かなって
のんびりあったか温泉に浸かりながら
ボクは別に毛皮で身長ある訳でもないしなぁ
逆にイチカ君の方がしんなりしてそうだよね、と
水鉄砲のお返ししつつ
…実は、金魚鉢フルーツポンチとか
電球ソーダも気になってはいたんだよねぇ
此処でコンコンしても流石に出ないかなぁ…
ま、お風呂上がりの楽しみってことで
もうひと時はこんなのんびり気持ちいい時間を
満喫しておくとしようか〜
●
「温泉好きなの割と知らなかったから存分に満喫してもらうことにして~」
「日頃の疲れを癒そうか」
確りと掛け湯をしたら早速湯の中に入った椚・一叶(未熟者・f14515)と鳥栖・エンデ(悪喰・f27131)の二人は色々な所に出掛けたけれども温泉は実は初めて。
「かーっ! 良い湯」
「やっぱりココは貸切り温泉がオススメ……!」
二人で入るには丁度良いぐらい。湯舟は大きくないけれども、それでも一叶が両腕を広げても余裕が有り余る程。そんな彼の顔はぬくぬくして段々とぼんやりしてきて、頬が紅潮していく。
「星月の夜景を眺めながらの月見酒みたいなことするのも風流かなって」
「月見酒、良いな」
のんびりあったか温泉に浸かりながらエンデは湯舟の上にちゃぷりと浮かんだお盆を引き寄せ、お猪口を掲げる。温泉で飲む酒はまた格別で気分が良くなった一叶もまたエンデに合わせてお猪口を掲げた。
「今なら何されても怒らない自信ある……トリスもそうか?」
こんなに二人でぽややんとしている表情なのだから。一叶は桶にお猪口を置いて、ん? と首を傾げたエンデの顔に向かって両手をぎゅっと握って中から飛び出る水鉄砲をぴゅっと出せばエンデの顔にぴしゃり、水滴がしたたる。
「ふわふわの動物は、濡れると一回り小さくなる。もしかしたら儂より背が低くなるかもと思ったがそうはならなかったか……」
「ボクは別に毛皮で身長ある訳でもないしなぁ……逆にイチカ君の方がしんなりしてそうだよね」
えいっと言いながらエンデもお返しの水鉄砲を一叶の顔に向けて発射するとびしゃり! と顔が濡れてしまうが二人はその顔を見合わせて笑うだけ。だってこんなにも心地よい夜なのだから。
「……実は金魚鉢フルーツポンチとか電球ソーダも気になってはいたんだよねぇ」
「儂もフルーツポンチとか気になってる」
湯上がりに食う飯や飲み物は美味しいと相場が決まっている。だからきっと此処で食べても美味しい筈。けれども此処でコンコンコンしても流石に出ないと思ったのか、エンデは一唸りしたもののそうだ、とその顔はすぐ笑顔に変わっていく。
「ま、お風呂上りの楽しみってことで」
「温泉を堪能した後、食べに行こう」
「もうひと時はこんなのんびり気持ちいい時間を満喫しておくとしようか~」
だって夜はまだこれから。また何処か遠くへ行く計画を、空いた金魚鉢や電球の器をテーブルの上に並べながら練ればいいのだから。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
虹目・カイ
樹様(f31737)と
水着はセーラー風(#水着2022)
ご安心ください、私も相当ご無沙汰でございます
折角ですしウォータースライダーは押さえましょうか!
二人用の浮輪置いてますかねー?
……思えばジェットコースターとか
抗体空間でやむなく入った以外は避けてきましたね
まァこれウォータースライダーですs……アッ思ったより勢いあるな!?
……ああああぁぁぁぁ(水流に消える悲鳴)
……余韻ヤバ
ああ、面目ない
ちょっとお言葉に甘えますね……(軽く掴まりつつ休憩スペースへ)
しかし自然とこういう気遣いが出来る辺り流石と言いますか
青の洞窟にも感じが似て……ん?
わ、私ですか?
樹様のが映えるような気が
水も滴るいい男というヤツで
樹・怜惺
カイ(f36455)と
プールとか滅多に来ねェし超面白そーなんだけど
ウォータースライダー?(知らない)
よし、行ってみるか
すべり台的なヤツか、浮き輪に乗るんだな
よっしゃゴー!
最後思い切り水被って爆笑
ヤベェ面白かった…なんかすっげー悲鳴聞こえたけど大丈夫か?
あっちに雨降る洞窟とかあるみたいだぜ…流石に静かな場所だろし行ってみねェ?
一旦休むんでも良いけど
動き方見て危なそうなら掴まるように腕貸してみたり、ダメそうなら近くのテーブル席で休憩
レインボーなドリンクは面白いので写真に残しておく
洞窟は写真撮りつつのんびりと
声の反響スゲェのな
何気ない感じでカイの写真ぱちりと
なんか似合ってたから。映えってヤツじゃね?
●
「プールとか滅多に来ねェし超面白そーなんだけど」
サングラスを掛けパーカーを羽織り靡かせている樹・怜惺(Guardiano della Dea Verde・f31737)は常夏を模したプール、アトラクションの数々を見上げた。
「ご安心ください、私も相当ご無沙汰でございます。折角ですしウォータースライダーは抑えましょうか!」
傍らにいた虹目・カイ(虹に歪む自己・f36455)はあちらになります、と指さすとぐるりと怜惺は螺旋状の筒の様なものの中から時折聞こえる悲鳴に首を傾げる。
「ウォータースライダー?」
目に掛けていたサングラスを外して頭に掛けた怜惺は知らなかった。プールに巨大な滑り台があって水中に放り出されることなど。
「よし、行ってみるか」
ウォータースライダーから滑り落ちてくる客人たちを見るに浮輪に乗って滑っているようだった。成程、と頷いた怜惺はカイに足取りを合わせて進んでいく。
「すべり台的なヤツか、浮輪に乗るんだな」
「二人用の浮輪置いてますかねー?」
いらっしゃいませ! とイルカのキマイラのスタッフがその言葉を聞きつけると置いてありますとも! と二人用の浮輪をウォータースライダーの入り口にセットして、二人に浮輪の持ち手を握らせた。
……思えばジェットコースターとか抗体空間でやむなく入った以外は避けてきたカイ。いや所詮は滑り台。所詮はアトラクション。大したことないだろうと高を括っていた。きっと大はしゃぎしている客人だってそんな風に装っているだけ。——そう思っていた。
「それではいってらっしゃーい!」
「よっしゃゴー!」
手を振り見送られ、二人は浮輪の持ち手をぎゅっと握って滑っていく。
まァこれウォータースライダーですし。……平気だと思っていた。カーブを曲がって、スライダーが急降下していくまでは。
……アッ思ったより勢いあるな!?
カイがそう思った時には時既に遅し。
「……ああああぁぁぁぁ」
ざっぱーん! 投げ込まれた二人の体。水流に消えていく悲鳴。勢いよく飛び込んだにも関わらず怜惺は水面から顔を出して頭を振り、水滴をしたたらせる。
「ヤベェ面白かった……なんかすっげー悲鳴聞こえたけど大丈夫か?」
「ああ、面目ない。ちょっとお言葉に甘えますね……」
「あっちに雨降る洞窟とかあるみたいだぜ……流石に静かな場所だろうし行ってみねェ?」
……余韻ヤバ。今も水中に放り出された衝撃がカイの体をびりびりと駆け巡っているような気がする。怜惺に軽く掴まりつつガーデンサンチェアーに座るとはい、と怜惺はレインボーなドリンクを差し出す。
「一旦休むんでも良いけど」
怜惺から見てもカイは顔色が悪いわけでも、横になる程でもなさそうだから一つ提案してみたものの。カイはそれにふ、と笑みを零してゆっくりと立ち上がる。
「大丈夫ですよ。しかし自然とこういう気遣いが出来る辺り流石と言いますか」
「そう?」
虹色の飲み物は面白そうなので写真に撮って飲み干し、洞窟へと向かって行った。
ぴちょん。ぴちょん。
時折水の滴る音が洞窟内で反響し、さぁ……と流れる水の音に耳を澄ます。
「声の反響スゲェのな」
ぱしゃり。
「青の洞窟にも感じが似て……ん?」
怜惺がスマートフォン越しにカイを撮影していた。
「なんか似合ってたから。映えってヤツじゃね?」
「わ、私ですか? 樹様のが映えるおうな気が」
水も滴るいい男というヤツで。二人の頭上に静かに雨が流れていく。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リグ・アシュリーズ
ツェリりん(f06873)と
ひさびさの温泉。うんと羽根を伸ばしましょ!
装具を付け替えるのを待って、転ばないようゆっくり大浴場へ。
やっぱり気になるのは美肌の湯!
家事でお水触るとどうしても荒れちゃうの。もちもち肌になれるかしら。
湯桶で流して、お風呂に肩までゆったり。ふと、隣に目をやって。
ねぇ、ツェリりん。
何食べたらそんなスタイルよくなれるの?(直球)
ふふ、でも私だって負けてないわよ!
だってほら――(ざぶりと立ち上がり)
努 力 の お し り ! 🍑
これでもめいっぱい剣振るえるよう鍛錬にスクワットに、
がんばってるんだから!
バランス感覚だって、ていっ! たあっ!(キック)
……あいたっ!?(転ぶ)
ツェリスカ・ディートリッヒ
リグ(f10093)と
ふむ、立派な大浴場ではないか。誘ってくれたリグには感謝せねばならぬな。
義足も特注の防水仕様に替えたことだし、今日は目一杯くつろぐとしよう。
これが目当てで来たと言っても過言ではない美肌の湯にゆったり浸かる。
肌には日頃から気を遣っているが、ここの効能はいかほどかな?
隣から視線を感じ、自慢げにポーズを取ってみる。
ふふん、日々磨き上げてきた自慢の肢体だ。
気が済むまで目に焼き付けるがいい。
ほう、余にも負けぬとは大きく出たな。
とはいえ、なるほどこれは……日々の努力の結晶といったところか?
などと関心したあたりで、転んだリグの湯飛沫を頭から浴びる。
……ははは、本当に汝といると飽きないな。
●
カポーン。鹿威しの音が流れる大浴場の中、ツェリスカ・ディートリッヒ(熔熱界の主・f06873)とリグ・アシュリーズ(風舞う道行き・f10093)は身に着けている服、装具を付け替え、胸元にタオルを巻いて大浴場へと足を進めた。
「ふむ、立派な大浴場ではないか」
「うんと羽を伸ばしましょ!」
このためにツェリスカの義足も特注の防水仕様に替えたことだし、今日は目一杯くつろぐつもりだ。
温泉の効能はその日、その時間、なんならスタッフの気分で変わるものの二人が気になったのは今の時間だけなっている美肌の湯。
「やっぱり気になるのはこれね!」
「これが目当てで来たと言っても過言ではないものな」
「家事でお水触るとどうしても荒れちゃうの。もちもち肌になれるかしら」
「肌は日頃から気を遣っているが、ここの効能はいかほどかな?」
湯桶で軽く体の汚れを落とし、勿論肩までゆったりと静かに入り込む。
??ふと、リグが隣に目をやれば何やら大きなものが浮いている。しかも二つ。それはどんぶらと流れてきたわけではなく、確かに浮力でツェリスカの体に付いており浮いている。
「ねぇ、ツェリりん」
その視線に気づかなかったツェリスカではない。
「何食べたらそんなスタイルよくなれるの?」
ぎゅう、と大きな胸の前で腕を組んで自慢げにポーズをとるツェリスカの表情には笑みが浮かんでいる。
「ふふん、日々磨き上げてきた自慢の肢体だ」
気が済むまで目に焼き付けるがいい。そういいながらポーズを変えていくツェリスカにリグの闘争心に火が付いた。
「ふふ、でも私だって負けてないわよ! だってほら――努力のおしり!」
ざぶりと立ち上がり、その下半身についている二つの桃の様な尻を彼女に見せる。程よく引き締まっているその尻にツェリスカはまじまじと見つめた。
「ほう、余にも負けぬとは大きく出たな」
「これでもめいっぱい剣震えるよう鍛錬にスクワットに、がんばってるんだから!」
「とはいえ、なるほどこれは……日々の努力の結晶といったところか?」
「バランス感覚だって、ていっ! たあっ! ……あいたっ!?」
湯水を蹴り上げ、僅かな水飛沫がツェリスカに飛んだかと思えば。足を滑らせて転んだリグが温泉にダイブしたことによって発生した大波を彼女は被ることになってしまった。
「……ははは、本当に汝といると飽きないな」
だってこんなにも楽しい時間を過ごせる上で、二つの意味で張り合いのある仲間がいるのだから。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『怪人アルパカスプラッシュ』
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POW : シンクロナイズドポージング
【量産怪人アルパカマッスルブラザーズ】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
SPD : 水も滴るいい体
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ : アルパカウォータースライダー
戦場全体に、【ウォータースライダー】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
イラスト:ヤマトイヌル
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ニィ・ハンブルビー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●そのアルパカはマッスルだった
——温泉は只今清掃中になります。その立て看板には一礼をしているヒツジの姿があった。
温泉の扉は締められ、温水プールの横を通り抜けようとした猟兵たちもいただろう。
ビーチサイドに降り立つマッスルボディ。誰だと声を掛ける者がいる。そう、私だ! と声高らかに言ったのはアルパカだった。
「健康な筋肉に健全なソウルは宿る! そう! 筋肉はいいぞ!」
ムキムキ……を通り越してムチムチ。ミチミチ。頭部はアルパカ。しかし首から下はウェットスーツがはち切れそうな筋肉を持った人間の体。胸の前で両手を組み。大胸筋を強調するサイドチェストと呼ばれるポーズをアルパカがとっていた。
「準備運動は済んだか! 思わぬ事故防止のためだからな! 怠いと思わずにしっかり励むんだぞ! そうそこの君! 準備運動をしっかりして偉いぞ!」
ブラボー! 元気よく拍手をする姿は少し喧しいプールの監視員にしか見えない。
「ムムッ! 君! プールからまだ出てはいけない! 筋肉が作られないではないか!」
ビシッと指さしたアルパカは猟兵たちをプールへと放り込もうとして突進してくる。
プールで遊ぶのを楽しめばきっとアルパカは満足そうにしているがプールからは出られない。そして戦うとなれば衣服が水を吸って重たく――そう、脱げてしまうかもしれない。筋力トレーニングのためにプールの水流は激しく、水着であってももしかしたら脱げてしまうかもしれない。日々尽力している猟兵たちにはとって動くことに対してハンデにはならいなだろうが……。脱げてしまうかもしれない。
「今日も良い筋肉を作ろうじゃないか!」
レッツトレーニー! そう言いながらアルパカは猟兵たちに襲いかかろうとしていた。
虹目・カイ
樹様(f31737)と
装備は水着のまま
えぇ……(ドン引き)
取り敢えず落ちるのも脱げるのも嫌なので全力拒否(物理)しましょうか
そうですねぇ
樹様ってばお顔もよろしいですし
筋肉量も均整が取れておりますから
筋肉も胸もありゃいいってモンではないと思うのですよネ
(※何がとは言わないがサイズはD)
コンちゃんおいでくださいな(ユーベルコード)
これでプールでもウォータースライダーでも八艘飛びの要領で脱出出来ますよ
樹様もお使いくださいな
(なお踏むとキューと鳴く模様)
何とか互いに嫁婿に行けなくなる事案は避けられましたね
まぁ、私は予定も見込みもないのですけど(遠い目)
(一瞬目を丸くして瞬き)
はは、ありがとうございます
樹・怜惺
カイ(f36455)と
水着のままで
うっわー、何つーか…無ェな
脱がされるとかは勘弁、全力で拒否させてもらう
筋肉位言われんくてもある程度出来てるわ
猟兵舐めんじゃねェぞ
カイが呼び出した仔狐ちらっと見て
すげェもっちもちしたん出てきた…足場になんのは有り難いけど
乗っても平気なんかコレ…?
何か増えたぞ
量産怪人アルパカマッスルブラザーズだァ?
とりあえず手あたり次第プールに蹴り落とす
捕まりそうになったら距離開いて立て直し
途中悪ィと言いつつ仔狐も使って
ある程度減ったら纏めてぶっ飛ばす
一撃必殺
筋肉筋肉うっせえんだよ、沈め!
事案はちょっとなァ…ん?カイならすぐに予定位出来るだろ
当然、と言いたげな感じでさらっと流し
●
「えぇ……」
「うっわー、何つーか……無ェな」
虹目・カイはアルパカから目を逸らし、ドン引きだったし樹・怜惺もまた冷ややかな目線でアルパカを眺めていた。
今着ている水着を脱がされるのも落ちるのも、勘弁。そういわんばかりに怜惺は両手を前にして首を横に振るう。
「筋肉位言われんくてもある程度出来てるわ」
猟兵舐めんじゃねェぞ。そういう怜惺のパーカーから覗いた肉体はアルパカの目から見ても確かにハイカラさんという眩い光をもった種族とは言えども眩かった。
「そうですねぇ、樹様ってばお顔もよろしいですし。筋肉量も均整が取れておりますから。筋肉も胸がありゃいいってモンではないと思うのですよネ」
じい、と怜惺の顔を覗き込みながらそういうカイも細身な体型であれど、上体を屈ませるとアルパカの目線が光る。??あれは、あるな。何がとは言わないがそう、4つめくらいのサイズ。Dくらいは!
「しかしその筋肉たち、もっと発展させたくはないか? カモン! アルパカウォータースライダー!」
プールの中から出現したウォータースライダーはぐるりと渦を巻いており、高低差も激しく出るには激しいウォータースライダーを乗るしか……そう思われたが。
こほん、とカイが咳ばらいを一つ。
「コンちゃんおいでくださいな」
ポン、と煙と共に出現したのはふわふわもちもち。黄金色の仔狐だった。その煙の中から出てきた仔狐を見て怜惺はちらっと横目で見る。
「すげェもっちもちしたん出てきた……」
「これでプールもウォータースライダーでも八艘飛びの要領で脱出出来ます。樹様もお使いくださいな」
カイが一歩踏み出し、コンを踏みつけるとその足元からはキューと可愛らしい声が響く。
「足場になんのはありがたいけど乗っても平気なんかコレ……?」
大丈夫でしょう、と言いながらカイは飛んでいく。その跳躍は高く、迷路を飛び越えてアルパカと対峙できてしまった程。
「ムムッ、簡単に超えられてしまったか……ならば仕方がない! カモン! アルパカマッスルブラザーズ!」
「YES! マッスル!」
ポージングをしながらプールサイドから駆けてきた大勢のアルパカマッスルブラザーズを飛び越えた先に見た怜惺は何か増えたと呆れた顔をする。
「我ら! 量産怪人アルパカマッスルブラザーズ! YEAH!」
着地の前にアルパカブラザーの頭部を蹴落とし、プールに蹴り落とし。着地した矢先にしゃがんで足場を崩して更にアルパカブラザーを蹴落とす。
「良い筋肉をお持ちのそこの人! 私達と一緒に筋肉の発展を!」
肩を掴まれそうになり、一旦距離を置いて立て直しぽよん、と跳んでいる仔狐のコンを悪いと思いながらもクッション代わりにして跳ね返していった。
「筋肉筋肉うっせえんだよ、沈め!」
拳を握り、それはアルパカ達の胸に当たっては吹っ飛んでプールへと落ちていく。ぷかりと浮かんだアルパカ達の体を見て、カイはひょっこりと本物のウォータースライダーから顔を出す。
「何とかお互いに嫁婿に行けなくなる事案は避けられましたね」
「事案はちょっとなァ……」
「まぁ、私は予定も見込みもないのですけど」
「ん? カイならすぐに予定位出来るだろ」
遠い目をしていたカイにさも当然、と言いたげにさらりと言いのけた怜惺に彼女は一瞬目を丸くして瞬く。
「はは、ありがとうございます」
だってそんなこと、ちっとも思っていなかったのだから。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
御園・桜花
「彼れは…被り物でしょうか、本物のラム肉でしょうか。プールサイドでジンギスカン、素晴らしいお話だと思うのです」←バスタオル巻いて温泉から出て来た酔っ払い
「ラム肉は牛の2倍の蛋白質を含み、ビタミンB群が豊富で、脂肪燃焼に良いL-カルチニンやヘム鉄も豊富な筋トレやダイエットの強い味方と聞いています。其の羊さんが自らマッスルトレーニングを申し出る…素晴らしい心得です。是非とも協力させて下さいまし」
胸元のバスタオル押さえUC「食欲の権化」使用
テテテと走り寄って敵を殴り飛ばして食材化
バスタオルを落とさない事だけは気を付けるが酔っ払いなの派手に捲り上がっても全く気にせず桜鋼扇振るう
「ジン・ギス・カーン!」
●
ふらり、ふらり。バスタオルを巻いて温泉から出てきて頬を赤らめていた顔は涼やかなプールサイドへ御園・桜花がバスタオルを巻いて足を運べばその熱さも和らいでいく。
「彼れは……被り物でしょうか、本物のラム肉でしょうか。プールサイドでジンギスカン、素晴らしいお話だと思うのです」
プールサイドで焼き肉。なんて楽しいのだろう。炭火で焼いて、じゅわりと噴き出す肉汁。それをトングで掴んで何と一緒に食べよう。サンチュで巻いて食べるのも良い。けれども白米も捨てがたい。
「ラム肉は牛の2倍の蛋白質を含み、ビタミンB群が豊富で、脂肪燃焼に良いL-カルチニンやヘム鉄も豊富な筋トレやダイエットの強い味方と聞いています。其の羊さんが自らマッスルトレーニングを申し出る……素晴らしい心得です。是非とも協力させて下さいまし」
「ムムッ! 君は栄養学に随分と詳しいな! そうだラム肉は脂肪分も他の肉に比べて少ない上にヘルシーだ! ……して、ラム肉はどちらにあるかな?」
きょろりきょろりとあたりを見回すアルパカに胸元のバスタオルを抑えて桜花は桜鋼扇を手にして開いた。ぺたぺたと素足でプールサイドを駆け、走り寄ってアルパカへその一撃を頭に叩きつけた。
「ナヌッ!? 私が食材だと!? ええいアルパカブラザーズ! カモン! これで無勢に多勢よ!」
けれども桜花がバスタオルを落とさない事だけは気を付けていようが、アルパカブラザーズが増えようがその頭は桜鋼扇を振るう腕によって叩き落とされ、時にはプールにも落ちて食材——ラム肉へと変わっていく。
「ジン・ギス・カーン!」
捲り上がるタオル――けれどもけして見えぬ。けして気にせず。嗚呼麗しの乙女は今日も食の権化と化していた。
大成功
🔵🔵🔵
大豪傑・麗刃(サポート)
一人称『わたし』『麗ちゃん』
どんなシリアスでも一度はネタをやりたいのだ!ダジャレ、奇怪な言動、一発ギャグ、パロ、メタ等何でもよい。状況が悪化する行為はやらない(変態的衝動時等必要な場合を除く)
超シリアスのためギャグ絶対ダメというならシリアスオンリーもできなくはないがその時は頭痛が痛くなるのだ(強調表現としての二重表現肯定派)
一応根は武人なので強敵相手の戦いには心昂る一面もある。ユーベルコードによってはそうならない場合もあるが。
ユーベルコードが
近接系:何も考えず正面から真っ向勝負挑む
遠距離系:射程距離ギリギリから一方的に攻撃狙い
ギャグ系:お手数かけますがなんとかお願いします!
それ以外:まー適当に
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「アル……パカ……?」
どうしてプールサイドにアルパカがいるのだ? なにゆえ? 背景に宇宙が出てきそうな程目を丸くさせた大豪傑・麗刃(25歳児・f01156)はムキムキのアルパカを見ながらそう思っていた。
「ムムッ! そこの御人! 剣豪と見た! どうだい! この! 私と一緒に! 筋肉を! 鍛えようではないか!」
文節と文節の区切りでマッスルポーズをとっているがそれがとても喧しく感じる。視界が五月蠅いのだ。あと暑いのだ。まだ春だというのになんだこの暑さは――と掌の扇でぱたぱたと仰ぐも気休めにしかならない。
「あー、悪いが遠慮しておくのだ。わたしは通りすがりの麗ちゃんでの。筋肉を鍛えるのは特に興味がないのだ」
さらばなのだ、と言い掛けて去ろうとした瞬間。プールからはマッソウ! の掛け声と共にアルパカマッスルブラザーズ達が這い上がり、ウォータースライダーがざぱん、と麗刃の前に立ちはだかる。
「これは……」
目の前にウォータースライダー。何故だろう心がワクワクとするような。……あれでも待って、なんかこう、流れている水可笑しくない? なんか粘度を持ってねちょねちょしてない? まるで滑る液体みたいな。麗刃は訝しんだ。
「なんだろーあれー」
「でっけーウォータースライダーだー! いこー!」
「待て子供たち! そのウォータースライダーは!」
近寄ってはいけない、そう言いかけた麗刃は飛び散った粘る液体に足を滑らせて、宙を舞い、ウォータースライダーを滑っていく。
「とってもぬるぬるするが!?」
そして滑りも良い。こんなの絶対急カーブに入ったら……入って飛び出るに決まっているではないか。
「ぬおお!!」
「ウム! 良いジャンプだ! 大腿筋と腓腹筋とヒラメ筋が育っている証拠だ! さあ! 是非!」
「麗ちゃんはマッチョより抹茶なのだー!」
携えた刀は抱えていたおかげで液体に塗れる事なく、抜刀も難なく行え、鞘から刃を引き抜いてそのまま重力と共にアルパカの頭から足先まで真っ二つにした。
「なん、だと……」
「すごーいヒーローショーだ!」
「爆エモー」
パシャパシャとウォータースライダーを見ていた子供たちはスマフォで麗刃を採っている頃には興味は滑り台から彼へと移り、ウォータースライダーもアルパカマッスルブラザーズも消えていた。
「良い子は真似しちゃダメなのだぞ!」
●閉園のお知らせです
本日のKランドは営業終了致しました。
KリゾートのKは此処は良いトコのK! またのお越しをお待ちしております。
成功
🔵🔵🔴