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甘くない迷宮

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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「みなさん、事件です!」
 いつものように狼を従えたアリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)が猟兵達に呼びかける。
「今回の現場はアルダワ魔法学園にある迷宮……その中の一つをオブリビオンが乗っ取ってしまったみたいです。その影響で迷宮もより危険な物へと変質してしまっています。そんな迷宮の攻略を一般学生に任せておくのは危険ということで……私たち猟兵の出番です!」
 なぜか少し興奮気味に話すアリシア。
「こほん。私に見えた範囲で詳しい説明をします。今回攻略する迷宮は不思議なことに蜜蝋の霧で満たされています。留まっていると蜜蝋が固まってしまって身動きが取れなくなってしまいます。何らかの対策をしておく必要がありますね。……それにしても迷宮の一角を覆いつくすほどの蜜蝋だなんて、きっと大きなハチの巣があるんでしょうね。ということは蜂蜜も……?」
 のんきなことを言う主人を見つめる狼の冷ややかな目線を余所にアリシアは話を続ける。
「蜜蝋の迷宮を抜けた先にはモンスター……オブリビオンがいます。最初の相手は首の無い騎士のようなオブリビオンです。剣術に長けているだけでなく複数の魔術も扱えるようです。前哨戦とはいえ油断できない相手ですね。戦場となる場所には蜜蝋の霧はないので安心して戦いに集中してください。」
 アリシアは一息つくと、ひときわ真剣な顔になった。
「騎士を倒したその奥には今回の異変の原因となったオブリビオンが待ち構えています。サイクロプス――単眼の巨人といった風貌で、見た目通りの力自慢のようですね。迷宮が壊されてしまうかも……なんて。ともあれ、このオブリビオンを倒せば迷宮の異変も収まるはずです。」
 目を閉じて記憶をなぞる。少しして目を開けると、猟兵達に向かって頭を下げる。
「わかっている情報は以上です。それではみなさん、どうかよろしくお願いします。」


白黒狼
 お世話になってます、少しずつ慣れてきた気がする白黒狼です。
 今度の舞台はアルダワ魔法学園。甘い匂いで満たされた迷宮を攻略してもらいます。ファンシーな感じですが危険度は高いです。十分な対策を。
 そして奥に待ち構えているのはファンシーとは言い難いオブリビオン。この迷宮がなくなるのはちょっともったいない気がしなくもないですが、頑張ってください!
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第1章 冒険 『蜜蝋の霧立ち込めるドロドロ迷宮』

POW   :    ドロドロの蜜蝋なんて気合いで押しきる!

SPD   :    蜜蝋で固まる前にスピード攻略!

WIZ   :    甘~い香りの蜜蝋対策バッチリで攻略!

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

凍雪・つらら
【水野・花(f08135)】さんと同行

蜜蝋の霧ですか...甘くて良い匂いですぅ...
と思ったら、だんだん冷気で冷えた蝋が固まって身体中ベタベタしてきました、ううっ、気持ち悪いような、気持ち良いような...

ここは花さんと【フォックスファイア】で身体中に付いた蝋を溶かしながら進む事にしますっ、蝋が溶けて良い匂いですねっ

そんなこんなで進んで行くと、ドロドロになってしまった辛うじてテフラさん【f03212】とルクさん【f14346】だと分かる蜜像が立ってます!?二人の蝋を花さんと一緒に溶かしましょう、【暖かな雪】で溶かすことにしますっ

そしてテフラさんからルクさんを紹介してもらって、奥へ進む事にしますっ


テフラ・カルデラ
ルクさん(f14346)と同行

蝋蜜の霧…絶対固まっちゃうやつですぅ…(ゴクリ

野性の勘で薄いところを探って行きましょう…!
あれ?あ…れ?ルクさんごめんなさい…なんだか迷ってしまいました…
い…いけない!身体が蝋蜜の霧に当たりっぱなしだからどんどん蝋蜜に包まれちゃう!
霧だった蝋蜜が肌に触れるとドロドロに包まれていって石化とはまた違った感覚でハマりそ…ではなくやばいです!
このままだと全身蝋蜜に塗り固められて…像どころかドロドロオブジェに!?
あぁ…もうほとんど包まれて…顔まで…あっ…

このあと来ていた花さん(f08135)とつららさん(f14066)助けられました
ルクさんとは初対面なのでご紹介しましょう!


ルク・フッシー
ろ、蝋蜜の霧...気をつけないと固まっちゃう...(ゴクリ)

できるか不安だけど、床を赤い炎属性の絵の具で塗装して蜜を溶かします...

「...あれ?テフラさん?どこですか...?」

(しばらく探して)...あっ!?あの像...「て、テフラさーん!」

す、すぐに溶かさないと...ああっ!?ボクの絵筆が固まってる!?

ぼ、ボクも、どんどん...固まっちゃう...もう...動けない...

「テフラ...さ...ん......」

このあと、テフラさんのお知り合いだという2人に助けて頂きました
花さん(f08135)、つららさん(f14066)、本当にありがとうございました...


水野・花
つららさん(f14066)と一緒に迷宮に挑みますよ。
蜜蝋の迷宮……なんだかお肌に良さそうですね。そのまま肌に塗ってもあんまり意味ないらしいですが。

蜜蝋が固まらないように「フォックスファイア」で炎を周りに出しながら進みましょう。二人なら40個くらい狐火出せるから火力は十分です。
……むしろ暑いですね。蜜蝋の融点って60度強くらいらしいから仕方ないですが。

おや、こんなところに蜜蝋の塊が……ってこれテフラくん(f03212)じゃないですか!あともう一人ドラゴニアンの人(f14346)も固まっちゃってます!
「フォックスファイア」で融かして助けてあげましょう。ちょっと熱いけど我慢してくださいね。



 猟兵達が転送されたのは迷宮の扉の前。二人の猟兵が歩み出て扉を開けると、蜂蜜の甘い香りが鼻を刺激した。目の前にはうっすらと霧に包まれた迷宮が広がる。手探りでなければ進めないという程ではないが、注意しなければそばにいる仲間も見失ってしまいそうだ。
「蝋蜜の霧……絶対固まっちゃうやつですぅ……」
 テフラ・カルデラ(特殊系ドMウサギキマイラ・f03212)がなぜか期待するようなうわずった声で声で言う。
「だ……だよね……大丈夫かな……」
 後ろに続くルク・フッシー(普通の仔竜(じゃない)・f14346)はテフラとは対照的に不安そうだ。こちらの方が普通なのだが。
「霧の薄そうなところを通れば大丈夫ですよ。う~ん……あっちですぅ!」
 野生の勘なのか、テフラはまるで進むべき道が見えているかのようにずんずんと進んでいく。ルクは慌てて後を追おうとして、蜜蝋の霧への対策が必要なことを思い出す。
「この赤い絵の具なら……あれ?テフラさん?どこですか……?」
 対策である炎属性の赤い絵の具を用意している間にもテフラはどんどん先へと進んでいて、ルクの視界から消えてしまっていた。
「は……早く合流しないと……」
 ルクの手にした筆が蜜蝋の堆積した迷宮の床を撫でると、炎属性の赤へと染まる。赤に塗られた床の放つ熱で霧が固まらないように溶かしながら、あてもなく迷宮をさまようルクの目に見覚えのあるシルエットが映った。
「テフラさーん!待ってくださーい!」

「あれ?あ……れ?ルクさんごめんなさい……なんだか迷ってしまいました……」
 先を進んでいたテフラはルクの呼びかけに気づいて足を止め、振り返る。――そのつもりだった。しかしその意志に反し、体は動いていない。テフラが進んでいたのはあくまで霧が『薄い』ところだ。全くないというわけではない。ここまで霧を浴びながら進み続けたために纏わりついた蜜蝋が積み重なり、振り返ろうと動きを止めたところで固まり始めたのだ。
「あぁ……ドロドロに包まれていって石化とはまた違った感覚でハマりそ……ではなくやばいです!」
 恍惚として声をあげる間にも蜜蝋は体を包み、全身を固めてゆく。
「やっと追いついた……て、テフラさーん!」
 ルクが追い付き、その姿をはっきりと確認できるころにはテフラは蜜蝋のオブジェと化していた。慌てて溶かそうと、テフラの体に絵筆を走らせる。しかし目の前のオブジェが赤く染まることはなく、何も起こらなかった。不思議に思い絵筆を見ると、蜜蝋に包まれ固まっていた。絵具だけでなく蜜蝋もよく含むのだろう。なんとか筆を使えるようにしようと試行錯誤するが、その間にルクの体も固まってゆく。
 「テフラ…さ…ん……」

 ルクとテフラから進み始めてからしばらくの後。目的を同じくした猟兵達が迷宮へと進入する。
「蜜蝋の霧ですか……甘くて良い匂いですぅ……」
 凍雪・つらら(凍える雪九尾・f14066)は大きく息を吸い込んで蜜の香りを堪能しながら迷宮の中を歩いてゆく。しかし、香りを楽しむ余裕があるのはほんのわずかの間だけだった。つららが纏う冷気によって、体に触れた霧が固まり始めたのだ。
「つららさん、蜜蝋はそのまま肌に塗っても美肌効果はないらしいですよ。ですから……きちんと対策をしないと。」
 そう言いながら水野・花(妖狐の戦巫女・f08135)は周囲に狐火を放ち、その炎で蜜蝋が固まらないように熱する。それを見てつららも狐火で自身の体にまとわりつき、固まり始めていた蜜蝋を溶かすと再び蜜の甘い香りが周囲に漂い始める。
「これだけあれば火力は十分ですね。暑いですが……仕方ないです。」
 それもそのはず、一般的な蜜蝋の融点は約60度。この迷宮に漂う霧もそうであるかはわからないが、体に付いた蝋が固まるくらいだ。純粋に熱することで対策をするのならば暑いくらいでなければならないだろう。暑さに耐え汗をぬぐいながら迷宮を進んでいると、奇妙な二つのオブジェが目についた。
「これは何でしょうか?もしかして……テフラくん!?」
 よく見ればそれは知人の姿をしているように見えた。つららと花は協力して蜜蝋のオブジェと化した二人を溶かし、開放する。
「……あれ?花さんとつららさんじゃないですか。助かっちゃいました!」
「お知り合いなんですか?ああああの、ありがとうございました……」
 解放された二人が感謝の言葉を口にした。初対面の相手に怯えるルクにテフラは花とつららを簡単に紹介する。暑さに耐えるのも限界があるし、またオブジェになってはかなわないと猟兵達はおしゃべりもそこそこに急いで迷宮を駆け抜けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『首無しの熟練騎士』

POW   :    雷鳴刀
【迸る魔法刀の剣筋】が命中した対象を切断する。
SPD   :    疾風迅雷
【「炎」と「氷」を無効化する強化魔法】【脚力を上昇させる強化魔法】【物理的防御力を上昇させる強化魔法】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    怒髪天
【掌を天高く掲げて】から【全方位に向けて高威力・広範囲の雷】を放ち、【電気や雷に対策のないものは感電】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

サラ・ノアール
迷宮のボスの手下といった所かしら
属性攻撃が得意のようだし、こちらはシンプルに威力を上げた物理でボコる!な方針でいくわよー!

雷は怖いわねー 私の鎖は感電しそうだけど
あえてクサリメガミで増やして避雷針にして誘導しようかしら
「オーラ防御」纏って「ダッシュ」で近づいて「衝撃波」を伴った
「鎧砕き」をメイスで叩き込むわ。回避は「見切り」「逃げ足」
チェーンウィップの「ロープワーク」を使って翻弄ね。

周りに私以外の猟兵が居れば「コミュ力」でその場での連携を提案したいわね。居なければ集中して騎士たちを捌くわよ!



蜜蝋の迷宮を抜けた猟兵達が己の体や得物についた蝋を落としていると、奥の方からガチャガチャと金属の触れ合う音が近づいてくる。
「迷宮のボスの手下と言ったところかしら?」
 サラ・ノアール(明るく繋がれた鎖・f03336)がメイスを手に現れた首なし騎士と対峙する。
「我が神の畏れ、とくと味わいなさい。」
 サラは身に付けていた鎖の一つを地面に落とし、呪文を唱える。すると地面に落ちた鎖が分裂してまるで蛇のように動きだした。
「そっちが属性攻撃ならこっちはシンプルに物理で行くわよ!」
 獲物を狙うように首をもたげる鎖蛇と共に敵を囲んでいたサラがオーラを纏って駆け出し、首なし騎士に向かってメイスを振るう。
「!!!」
 騎士は手にした魔法刀で受け止めようとするが、衝撃波を纏ったメイスはその刀と鎧ごと騎士を砕き、霧散させた。
「まずは一体!」
メイスを構え直す隙を狙って騎士が死角から近づいて斬りかかる。しかしサラは騎士の鎧が触れ合う音に気付いて逆方向へと鎖を伸ばす。サラは手から伸びた鎖で別の騎士を捉え、力いっぱい引っ張った。捕らわれた騎士が反射的に踏ん張るのを見越して、サラはそれに合わせてジャンプ。騎士に向かって自身の体を手繰り寄せて急襲する。そこへ向かって周囲の騎士たちから電撃が放たれた。しかし天に向かって体を伸ばした鎖蛇たちが避雷針となり、サラへと届くことはなかった。無事に電撃を回避したサラは飛んだ勢いをのせてメイスを思い切り振り下ろし、捉えた騎士を容赦なく粉砕した。

成功 🔵​🔵​🔴​

荒・烏鵠
ひゃーおっかねェ、首もないのに動き回ってら。
マ、そんならそれでやりようもあらァな。

【WIZ】
相手の真上の空間を割って現れた超デカくて長ーい蛇が、素早く騎士共を一括りにまとめてギュッと締め上げるぜ! 寿命を対価に拘束力に特化した蛇神様だァ、そうそう逃げられると思うんじゃねーぞ!

こんだけキツーく締め上げられちゃあ、こぶしなんて掲げられねーだろ。範囲攻撃+属性攻撃+全力魔法で、逆にオレがテメェらに雷落としてやンよ。
神なる力を受けやがれ!



猟兵達の攻撃で騎士はその数を減らしてゆくが、減った分を補うかのように奥から新たな騎士が次々と姿を現す。
「首もないのに動き回ってら。マ、そんならそれでやりようもあらァな。」
 これではキリがない……そんな状況を理解しているのかいないのか、荒・烏鵠(古い狐・f14500)はオブリビオンの奇妙な姿に対して感心したような声をあげた。だがその軽口とは裏腹にその手はいたって冷静に術を起動するための印を結んでいた。
「暝神に帰依し奉る。契約に基づき、我が敵を捕らえよ!」
 そして烏鵠が詠唱を口にすると、それに応えた巨大な蛇神が騎士たちの頭上に現れて押しつぶした。難を逃れた騎士が電撃を放とうと掌を天に向けて掲げる。――しかし。騎士が構えを取るよりも速く蛇神がその体へと巻き付いて自由を奪った。
「寿命を対価にしてるだけあらァな。こんだけキツーく締め上げられちゃあ、こぶしなんて掲げられねーだろ。逆にオレがテメェらに雷落としてやンよ。神なる力を受けやがれ!」
 そう言うと、烏鵠は騎士がやろうとしていたのと同じようにその手を天へと掲げた。空など見えないはずの迷宮の中にゴロゴロと神鳴りが響く。そして蛇神に捕らえられた騎士たちへとどこからともなく雷光が走り、焼き尽くし……鎧ごと消し炭へと変えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐藤・非正規雇用
なんだ、俺と剣で勝負したいのか?
よかろう、貴様には少々勿体ないが
とっておきを見せてやろう。

【POW】
ユーベルコード"雲上人"を使って巨人を呼び出す。
敵の雷鳴刀と同時に剣を振り下ろし、圧倒的な"ぱわー"で
捻り潰す。

フン! こんな雑魚モンスターで俺に勝てると思うな。

まだ敵が湧いてくるようだから、
敵の群れにも二撃、三撃入れて静かにさせよう。

俺は神の力を手に入れたんだァーーッ!!
ひれふせくずどもーっ



「なんだ、俺と剣で勝負したいのか?よかろう、貴様には少々勿体ないがとっておきを見せてやろう。」
 佐藤・非正規雇用(ハイランダー・f04277)が次々と現れる首無し騎士を挑発するように手招きする。
「頭が高いぜ! 我が力の前に平伏せよ!!」
 非正規雇用が高らかに叫び、剣を振り上げる。するとその声に応えて非正規雇用と同じく黒い鎧を纏った巨人が虚空から姿を現した。騎士たちは自身の倍はあろうかというその巨体にも怯むことなく斬りかかってゆく。その姿はお前に下げる頭は無いと言っているかのようでもあった。巨人と非正規雇用が騎士の群れに向かって剣を振り下ろす。無視して巨人への攻撃を続ける者。振り下ろされる剣を受け止めようとする者。反応は様々であったが、巨体が振るう大剣はその悉くをなぎ倒す。
「ふん、雑魚か……」
 調子に乗った非正規雇用は新たに現れた群れへと叫びながら突撃してゆく。
「俺は神の力を手に入れたんだァーーッ!!ひれふせくずどもーっ!」
 いつまで体力が持つか少々心配ではあるが、彼のおかげで増援を程度押さえ込むことができそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

緋縅・善蔵
こういう集団戦は解り易くて良いな。
戦闘開始と共に【オーラ防御】と【力溜め】で防御力底上げ。
初撃は【先制攻撃】に務め、3門のアサルトライフルの【一斉発射】の【2回攻撃】と〔ミサイルカーニバル〕で攻撃。
敵の攻撃は【ダッシュ】と【空中戦】【迷彩】で可能な限り回避し、被弾しても【雷撃耐性】で耐える。
味方が居れば【援護射撃】で支援し、場合に依っては【踏みつけ】で敵を急襲。
可能な限り距離を取った射撃戦で対応するが、近接戦闘がやむを得ない場合には【怪力】と【鎧無視攻撃】乗せた〔斬鐡〕と〔マジ殴り〕で敵を排除。
「怒髪天を衝いたのは俺の方だったな」「なに? 髪の話はするな!」
アドリブ・連携歓迎。



「こういう集団戦はわかりやすくていいな。」
 全身に武装を施した機械鎧を身に着けた緋縅・善蔵(首輪付き・f06737)に向かって騎士たちが、がちゃりがちゃりと音をたてながら近づいてくる。
「先手必勝だ!」
 そう言うが早いか善蔵は手にした二丁のアサルトライフルと肩部のミサイルをはじめとした全身の武装をを連射する。射程外からの攻撃に騎士たちは対応することもできず、弾丸の嵐に晒される。騎士たちの纏う鎧を弾丸が貫き、ミサイルが起こす爆炎が焼き尽くす。いかに堅牢な鎧と言えども遠距離からの圧倒的な火力の前には無力である。
「……そう簡単にはいかなかったか。」
 弾丸の嵐が巻き起こした土煙の中に影が動くのが見えた。力を失った同族の体を盾に嵐をしのぎ切った者がいたのだ。残りを始末しようと善蔵はライフルのマガジンを交換する。
「――!」
 騎士の一体が手を掲げ、周囲へと電撃を放った。善蔵はその鈍重そうな外見からは想像できないような身軽さで飛び上がり、雷を放つ騎士に向かってゆく。全方位攻撃であっても、自分や仲間を巻き込まないために中心部は死角になるはず。騎士を踏み潰すように降下しながらライフルを突きつけ、連射。電撃を放っていた騎士を無力化する。すべてを躱すことはできなかったが、機械鎧の機能に問題は無さそうだ。しかし、意図せず騎士へと接近することになった。残された騎士が善蔵に向かって剣を振り下ろす。
「近づきすぎたか……でも、タイミングが悪かったな。」
 善蔵は身に纏ったオーラで剣を受け止めると弾丸の尽きたライフルを手放し、騎士の胴へと拳を叩き込んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユナ・アンダーソン
最初の番人って事かしら
肩慣らしにはちょうど良さそうね
大鎌を構えて戦闘態勢に入る

オーラ防御10、電撃耐性3、武器受け3を用いて相手の攻撃を防御し
星骸簒奪を使って怒髪天を無力化し奪います
広域攻撃……・精度が低い攻撃なら防御するのは難しくない
あなたの力、いただくわ
あなた自身にはどれくらい電撃に耐性があるのか試してあげる
動きが止まったら大鎌で一閃して両断します
首はないのよね
ならその体を両断してあげる!

アドリブで他の方との絡み歓迎



「最初の番人ってことかしら。肩慣らしにはちょうどよさそうね。」
 ユナ・アンダーソン(星骸のスティグマテイカ―・f02647)はその可憐な姿には似つかわしくない巨大な大鎌を手に首のない騎士たちと対峙する。
「……!」
 どこからともなくうめき声を発した騎士たちが手を掲げるのに合わせ、ユナは大鎌を高く突き上げる。刹那。騎士たちから放たれた雷がこの場所の最も高い所、ユナの持つ大鎌へと降り注ぐ。ユナ自身も無数の雷に焼き尽くされ――ていなかった。身につけていたヴェールの加護のおかげもあったが、大鎌の刃に繋がった鎖が大きな役目を果たしていた。電撃は鎖を伝ってそのまま地面へと流れ、ユナ自身を貫くことはなかったのだ。
「あなたの力、いただいたわ。」
 そういうとユナは大鎌を騎士たちへと向ける。すると逆流するかのように大鎌から雷が放たれ、手を掲げた騎士へと降り注ぎ、その動きを封じ込める。
「首はないのよね……なら、その体を両断してあげる!」
 ユナが騎士の群れに向かって大鎌を一閃させる。電撃から逃れた者も感電して動けない仲間の体に阻まれ、その刃を躱すことは叶わない。目の前の騎士の群れ、その全てを切り裂いてゆく。
「……さて、これからが本番ね。」
 ユナは騎士たちの残骸の向こう――ボスが潜んでいるダンジョンの奥の方へと目をやり、そうつぶやいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『サイクロプス』

POW   :    叩きつける
単純で重い【剛腕から繰り出される拳】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    暴れまわる
【目に付くものに拳を振り下ろしながら咆哮】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    憤怒の咆哮
【嚇怒の表情で口】から【心が委縮する咆哮】を放ち、【衝撃と恐怖】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

佐藤・非正規雇用
噂の本人がお出ましだな、暖かく迎えてやろう。

【POW】
ユーベルコード"甘露"で分身を作成、
数で敵を翻弄する。

敵は腕力が強そうだが、動きは鈍そうだな。
相手の右手、左手、右足、左足を分身が交互に攻撃、
ヒット&アウェイで戦っていこう。
(【視力】で敵の攻撃を見切り、【2階攻撃】で攻撃)

トドメは、分身を囮にして隙を作り、
俺がヤツの目玉を刺す!!「チェストォ!!」


ルク・フッシー
「う…」
かなり怖がっているが、覚悟を決める

距離をとって立ち回り、咆哮は覚悟と勇気で乗り切る

毒属性の【選択したUC】を敵の武器などを避けるように放ち、顔や頭に集中させる

使用技能:誘導弾、勇気、覚悟、その他必要に応じて

【アドリブ、絡み歓迎】


フィロメーラ・アステール
「コイツがすべての元凶ってわけだな!」
うーむ、けっこうな迫力だな!
【気合い】と【勇気】を振り絞って立ち向かうぞ!

【練成されし対の双星】を発動だー!
あたしの分身を呼び出して敵の後ろに配置!
敵が攻撃しようとした時に【踏みつけ】キックで気を逸らすぞ!
【全力魔法】を込めた【残像】のスピードがあれば、小さな妖精だって鉄砲玉になる! つよい!

あたし自身も【オーラ防御】をまとって、入れ替わるように攻撃を繰り返すことで【迷彩】効果を生み出して混乱を誘うぜ!
この【空中戦】が奏でる【ダンス】【パフォーマンス】について来られるかな!?
こうして敵の気を引いて入るウチに、誰かが一発決めてくれることを期待するぞ!



 猟兵たちが扉をくぐると、ここが迷宮の最深部とは思えないくらいの広い空間が広がっていた。ほんのりと薄暗い空間に一つの大きな目が輝いていた。
「グオォォォォ!」
 猟兵の存在にに気付いたのか、一つ目の巨人――サイクロプスが威嚇するように咆哮する。
「う……」
 その恐ろしい声にルク・フッシー(ただの少年猟兵・f14346)は怯え、近くにあった柱の影に身を隠す。
「コイツがすべての元凶ってわけだな!」
「ハァハァ……そうみたいだな……暖かく迎えてやろう。」
 自身の10倍以上もある迫力のある巨体を見上げるフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)に続いて首無し騎士を相手に大暴れして息の上がった佐藤・非正規雇用(ハイランダー・f04277)が前へと進み出る。
「グルルル・・・・・・」
 サイクロプスが壊れた迷宮の一部らしき石柱を手にフィロメーラたちへと襲い掛かる。小さな体で大きく動き回るフィロメーラと、動きを見極めてわずかな動きで躱す非正規雇用。対照的な二人の動きに翻弄されるサイクロプス。振り下ろされた石柱が目標のいなくなった床を砕き、迷宮を揺るがす。
「おっとっと……腕力はとんでもないが、動きは鈍いようだな。そこは俺の間合いよ!」
 すっかり意気を整えた非正規雇用はよろめきながらもサイクロプスの動きを封じるため、分身を生み出して攻撃を指示する。分身たちはサイクロプスの手足を斬りつけていくが、手当たり次第に暴れ始めたサイクロプス相手では近づくのが難しく、なかなか有効打を与えられない。
「まさかのダブりキャラ登場!とー!」
 膠着した状況の中、背後へと回り込んだフィロメーラの分身が思い切りぶつかるようにキックを叩き込む。体は小さいと言えど、十分な魔力とスピードをのせたキックはさながら弾丸のようだ。体に突き刺さるとまではいかなかったが、邪魔だと感じさせるには十分だったらしくサイクロプスがフィロメーラの方へと振り向く。
「ボ……ボクだって……!」
 自分よりも小さな体のフィロメーラが自分から見ても大きなサイクロプスと戦う姿を見たルクは、勇気を振り絞り武器である絵筆をサイクロプスに向けた。その絵筆を彩るのは迷宮の攻略にも使った炎属性の赤い絵の具。その絵の具を弾丸に変え、サイクロプスへと向けて撃ちだす。
「グゥゥゥ……オォォォ!」
 赤い弾丸はサイクロプスの胴に命中し、その小さな炎に焼かれて大きな呻き声をあげる。
「怖くない……怖くないぞ……!」
 ルクは呻き声に委縮しそうな自分を勇気づけるようにつぶやきながら、暴れまわる巨人の動きを封じる方法を考える。――そして一つの方法を思いつく。
「と……止まれーっ!」
 仲間達の攻撃に合わせて絵筆から放ったのは氷属性の青い弾丸。弾丸はサイクロプスの足へと命中し、凍らせることでその巨体を床へと縛り付ける。拘束されながらも腕を振り回して暴れるサイクロプス。
「隙ありだ!チェストォ!」
 足を封じられ、振り向くことのできないこのチャンスを非正規雇用は逃さない。仲間や分身が気を引き、攻撃を引き付けている隙に弱点であろう大きな目に向かって全力で剣を突き立てる。
「ガァァァァ!」
 サイクロプスの叫び声が迷宮に響き渡った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

小夜時雨・優治
「大変なのを相手してるって助っ人に来てみれば……これは想像以上だね」

【未定義の怪物】を使用、刻印に融合したUDCを外に出す。

(体が溶けるように溢れた大量の粘液が全身を覆い、それが鮮やかな黄色(オーピメント)の目のない巨大な大山椒魚の姿をとる。UDCは自分の粘液なので平気だか、変身開始時の優治はちょっと痛い)

オレは兎も角コレに恐怖があるのか謎だし、耐久力にも自信があるんだけど、さーて。
粘液は尾や頭を振って敵に飛ばす。ある程度はオレの意思で動かせるけど、リアクションとかはUDCが勝手にするんだよね。牛蛙みたいに鳴いたりとか。
ほら、敵はあっち、終わったらご飯にするから、もうちょっと言うこと聞いて!


アレクシア・アークライト
あいつが蜜蝋で何かしようとしていたのか、あいつの出現に応じて蜜蝋が発生していたのか分からないけど、どっちにしろあんなのが上層に来たらたまらないわね。ここで方を付けるわ。

・目を潰された敵が見境なく暴れた場合、迷宮自体が崩壊するおそれがあるため、時間は掛けられない。
・力任せの敵とは離れて戦うのが基本だが、あの巨体を早急に倒すには直接力を叩き込む必要がある。
・仲間の足止めや攻撃が効いている内に仕掛ける。

・調査用力場を展開して敵の動きを把握。
・汎用力場で攻撃し、敵の動きを阻害し、気を逸らす。
・攻撃は格闘用力場で逸らし、弾きながら、念動力で加速して接近。
・間合いに入れたなら、全力場を収束して叩きつける。



 サイクロプスは目を貫かれても視力を完全には失ったわけではないのか猟兵たちをにらみつけ、傷ついた手足を振り回し暴れ続けている。弱ってはいてもその巨体はそれそのものが武器であり、力任せに叩きつけられた拳や石柱が迷宮を傷つけてゆく。
「おおっと……あんまり時間をかけてると迷宮が崩れそうね。」
 アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)は調査用力場を展開し、隙を探す。
「想像以上の相手だったけど……これで終わりにしようか。」
 そうつぶやきながら小夜時雨・優治(オーピメント・f02250)がUDCの封じられた刻印をなぞると、そこから雌黄色の粘液があふれ出した。粘液が足元からわずかな痛みと共に優治の全身を包み込む。優治の体は粘液に包まれた塊となって体積を増し、形を変えてゆく。そして完成したのは目を持たない大山椒魚のような姿だった。
「ブオォォォ……」
 雌黄色の大山椒魚が尾を上げてゆらゆらと動かして威嚇する。サイクロプスはそれまるで気にすることなく暴れ続ける。威嚇が通用しないとみた優治たちはゆっくりと揺らしていた尾を素早く振るって粘液を飛ばす。しかし粘液は振り回している石柱や舞い上がる瓦礫に阻まれ、サイクロプスの体には届かない。
「大きいのを叩き込みたいけど……意外と隙が無い……!」
 全力の一撃を当てるために近づこうとするが見た目よりも機敏で踏み込むタイミングが見つからない。こうしている間にも迷宮は破壊されている。アレクシアが焦りを感じ始めたその時、迷宮に二つの大きな声がこだました。
「ガアァァァ!」
「ブモッ!」
 一つはサイクロプスの声。石柱に触れて飛び散った粘液が足に当たったのだ。猟兵達の攻撃で突いた傷に粘液がしみこみ、その強烈な痛みに耐えられずに声を上げたのだ。石柱を放り投げ、体をすくめて転げまわる。
 もう一つは優治――大山椒魚の声だ。サイクロプスが放り投げた石柱が当たり、押しつぶされ悲鳴を上げ、優治の意思に反して逃げ出そうとしていた。
「(逃げないで!ほら、敵はあっち!終わったらご飯にするから、もうちょっと言うこと聞いて!)」
 自身と同化したUDCへと優治が語りかけると、大山椒魚はしぶしぶといった様子で痛みに悶えるサイクロプスへと近づいてゆく。そして首をふるって先ほどよりも多くの粘液を叩きつけた。先ほどよりも大きな声が響きわたる。
「もう動けないかもしれないけど……これでとどめよ!」
 アレクシアは粘液に包まれ苦悶の声をあげながらうずくまっているサイクロプスに、防御や観察に回していた力場も含めた全てを収束させ攻撃へと転化した全力の一撃を叩きつける。

 サイクロプスの頭が砕ける。迷宮を変異させていた巨体は砂となって崩れ、その存在を消滅させた。迷宮の様子が変わったようには見えないが、これでこの異変は解決したのだ。オブリビオンを倒し、撤退の準備をしているアレクシアの頭にふと疑問が浮かぶ。
「あいつが蜜蝋で何かしようとしていたのか、あいつの出現に応じて蜜蝋が発生していたのか、どっちだったのかな?」
 迷宮の変化についてはわかっていないことが多い。いつかこの世界が平和になればその仕組みもわかるのかもしれない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年04月19日


挿絵イラスト