闇の救済者戦争⑨〜シャウト
●ブラック・フォーム
ダークセイヴァー第四層――その片隅――あたたかな光を放つ花々に満ち満ちた、莫迦みたいな楽園が広がっていた。暗黒の中の暗黒とも呼べるこの世界において、まったく在り得ない光景は見る者を刹那の内に虜とするだろう。しかし、招かれざる者、たとえば|猟兵《オマエ》が土足でズカズカやってきたら如何だ。花園は瞬間の後に変貌し数多の苦痛齎す『戦場』へと到るだろう。ああ、これを呪いだと謂うのならば、居座る女に訊いてくれ。
エメラルド・グリーンの艶やかな髪がグロテスクの最中にゆれる。女の眼は無垢に殺されており、その在り方はどこかのブヨブヨした禁忌の獣を彷彿とさせる。それもその筈、女は紛れもなく禁忌の獣を――途轍もなく大きな君を、崇拝しているのだから。
たとえば恋煩い、ハート・マークの膨張に噓偽りはなかった。
ありとあらゆるものが捻じれ、曲がり、廻っている。
改められた世界が悉くを歓ばせていた。
●グリモアベース
「現実改変ユーベルコード、ね。確かオウガ・オリジンの埒外性じゃなかったかしら? 祈りの双子、想像していた以上に厄介な相手そうね――あ、ごめん。最初っから説明するわね。アンタ等に向かってほしいのは第四層よ。なんでも『天国みたいな光景』が広がってるらしいわ。まあ、猟兵が踏み入れた瞬間に地獄に様変わりするらしーけど」
グリモア猟兵、隣人はアンニュイな雰囲気を纏いながら猟兵に言葉を投げる。顔色が優れないのはおそらく『不自然な花園』を予知した所為だろう。
「そんでね、アンタ等には地獄で戦ってもらいたいのよ。お相手は元々結構強かったようね。え? ええ、簡単に謂っちゃえば『現実改変ユーベルコードの移植の所為で弱体化してる』らしいのよ。ただその代わりに世界法則が滅茶苦茶になってるようね。何が起きるかは現地に行ってみないとわかんねーわ」
グリモアが輝きを放つ。
「そうそう。なーんか、こう、お相手さん気が狂ってるみたいよ。具体的にはデスギガスに狂ってるらしいわ。ファンってやつよね」
にゃあら
にゃあらです。
ファン。
プレイングボーナス:「現実改変ユーベルコード」に対処する。
現実改変ユーベルコードについて。
現実が改変された事によりあらゆるものが『捻じ曲がって』いたり『回転して』いたりするようです。攻撃が上手く当たらなかったり上手く避けられなかったりと不都合が生じるかのしれません。『敵も同じ状態』なので対処し、利用する事が出来れば成功率が格段に上がるでしょう。
宜しくお願い致します。
第1章 ボス戦
『禁獣の騎士『エメラルド』』
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POW : 我が主の為に全てを捧げる
【最終戦闘モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 全ては我が主の為に
【愛用の剣】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : これこそ我が主への忠誠の証
【禁獣『歓喜のデスギガス』への忠誠】を込めた武器で対象を貫く。対象が何らかの強化を得ていた場合、追加で【毒・麻痺・石化】の状態異常を与える。
イラスト:えんご
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ラウラ・クラリモンド」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
現実改変――その結果が|大渦巻き《メイルシュトローム》だと謂うのならば、成程、ある意味では楽園なのかもしれない。あらゆる『もの』が捻じれ、曲がり、挙句の果てには螺旋描きの同一化と到るワケだ。強烈なまでの眩暈の真ん中で、ゆらゆら、ふらふらとしている|騎士《エメラルド》――嗚呼、我が主と戯れる為ならば、私はこの身を吐物と見做しても構わない。コントロール出来ない忠誠の証、さて、如何様な状態を孕むと告ぐのか。
最早――全ては絶叫するかの如くに混沌としている。
対処する為にはオマエ、埒外性を活かさねばならない。
紫・藍
あや~!
なんということでっしょう!
立ってるのも大変なのでっす!
でしたら、ええ。転がるしか無いでしょう!
ブレイクダンスなのでっすよー!
エメラルドのお姉さんもよりいっそうぐるぐる回してしまうのでっす!
まともに剣を振れますかー?
回転勝負となれば常日頃から踊り回ってる藍ちゃんくんの方が百日の長があるというもの!
このダンスには催眠術も取り入れてるのでしてー。
自身も世界も回転して意識が曖昧になっているところに催眠術もかけられたとなれば……。
見えまっせんかー、お姉さんの大好きなデスギガスさんが!
大きな隙になったり、こけて愛剣に突き刺さったり、幻のデスギガスを刺してショック死したりと大惨事になるやもですねー!
お友達が欲しいとあのお方は泣いていた。
何かを失くしたかのように、ふくふくとビルを遊ばせていた。
天地無用と張り付けられた、磔世界の中心でブヨブヨとした肉の塊と正面衝突するかの如き不快感。愉快だと思っているのはおそらく此処には不在の化け物だけで、嗚呼、このぐるぐるの不具合は情け容赦なく|二人称《オブリビオン》にも降り掛かっている。あやややや。なんということでっしょう! ショウ・タイムも間近だと謂うのに立っているのも大変だ。杖を差し出されたとしても精々が三本足、朝っぱらからの大人サマはスフィンクスにとっても辛いものか。でしたら――ええ。転がるしかないでしょう! ひっくり返した脳髄に形無しのケーキ――保護する為の滑液の上に脳天を押し付けたら如何なる……? ブレイクダンスなのでっすよー! 観客として見做されたエメラルドなお姉さん、何処かのクリスタルとは違って中々にノリが良さそうだ。よりいっそうぐるぐる回してしまうのでっす! これでは何方が目を回しているのかわからない。まともに剣を振れますかー?
常日頃から踊り回っているオマエの独壇場ではないか。性別解せぬ儘の胎児が如くにころころ羊水を撹拌しているではないか。百日の長があるというもの。案外真似できそうに思えたのは盲目一歩手前な所為だ――藍ちゃんくんの動きをよーく観るのでっすよ! 自分も世界も何もかも呑まれる中での催眠、そんなもの、抗えるワケがないのだ。
――甘受している者に抗えと迫るのが酷なのだ。
――視えている。最初から、エメラルドには|幻覚《み》えている。
大好きな大好きな、あの、聳えるようなダイヤモンドが……。
廻り藍……。
呆けているオブリビオンに近づく事は、這っていたとしても容易だった。振盪やかましいダンス・パートナーの足をつっつく。ぶすりと刺さったのは虚空だが、さて、彼女には何が視えているのだろうか――おへそが出てまっすよ!
ぶくぶく胃酸が泡立っている。
成功
🔵🔵🔴
樂文・スイ
現実改変ねぇ、そもそも現実ってなんなんだろうな
俺らは誰かの見てる夢かもしんねーし、世界は五分前にできたかもしんねーし?
確かなもんなんて本当はないんじゃねえかな、なんつってね
まあ俺にとっちゃこうしてナイフ振るってる今の楽しさ気持ちよさだけが現実だよ
ソコを邪魔されんのは面白くねぇな
指定UCで敵さんのツキを奪ってやるよ
俺の攻撃は「運よく」当たって
アンタの攻撃は「不運にも」当たらない
こういう理不尽もまた現実ってヤツだろ?
しっかし、綺麗なツラしてあの悪趣味なデカブツにぞっこんとは勿体ない
もすこしマトモな状態で戦れたらもっとアガっただろうに
後先考えている場合ではない、四層が失楽園を倣うと謂うならば、相応の振る舞いで踏み込むべきだ。裏切り者ではない、生じた時からオマエ、転々としていたのか。
――衝動が騒がしい、餌のにおいだ。
花園の下に埋まっている死骸の数なんぞを只の化け物が把握出来るワケがない。盲目白痴に最も近い存在への祈祷だ、果たして花を手向ける事に如何様な意味を見出せる。現実改変、なんて、テキトウな四文字で語られても何処までが『現実』なのか何者にも解せない。そもそも――今とは、過去とは、未来とは何か。いや、時間が質量を有しているのは前提だが、それにしても混沌とした状態だ。俺らは誰かの見てる夢かもしんねーし、世界は五分前にできたかもしんねーし……? 悉くは不確かの証明だ、本当は、なにもない。只管な『 』が開かれている――まあ、俺にとっちゃ「ナイフを揮う」今の楽しさ気持ち良さだけが現実だよ。無茶苦茶にされた距離感、恋路を邪魔されたような、忌まわしい不快な所業……。
面白くねぇ。ああ、あらゆる大渦巻き、眩暈の所為で大半の悦楽サマが屠られていた。ぶくぶくと、崇めるものの似姿の如くに巨大化した剣の拙さに陰っていた。しかし、随分と「ついていない」嬢ちゃんだ。振っても振っても掠りもしない理不尽からのギフト――これもまた『現実』ってヤツだろ? 実感がわかない? 俺もさ……。
綺麗なツラしてあの悪趣味なデカブツにぞっこんとは勿体ない。最初っから目を回しているなんて残念だね。もすこし、ほんの僅かに、マトモなオツムで戦れたらもっとアガっただろうに――鍋の底のエメラルドが触れている、不乱とした、腐乱とした精神性……。
成功
🔵🔵🔴
ゲニウス・サガレン
科学者とは知られた法則・原則をもとに対処をたてるもの
だが、その法則・原則がゆがむとすればやりようがない
それでも戦うとすれば己が幸運を高め、相手よりも当たる確率、確実性の高い攻撃を繰り出す
アイテム「觅」(覓)私の行動を幸運に導く羅針盤だ
UC「ゴーイング・マイウェイ」財布を空っぽにして幸運を買おう
あとはその運が「ゆがみ」を越えられるか
幸運を生かして敵の攻撃を必死によける
反撃はアイテム「海蛍閃光弾」&「星屑ロケットランチャー」
ばらまかれた閃光弾はいわば範囲攻撃
広範囲の閃光ならば、あらゆるものがゆがんでも一定の範囲には効果を示す
ロケランの爆風も然り
さて、君と私の運試しだ
掲げたランタンが意味している『もの』は果たして、オマエが進むべき道なのだろうか。半ばにして焦り、総てを落とした『もの』の亡骸を知っている。
もう少し慎重に運ぶべきではないか。
――余裕を抱くようにして金貨をはじく。
賢者の石を前頭葉、或いは松果体に埋め込んで、パンと称される神に遭おうと謂うのか。絡み付いた無理難題をほどく為に、知られた、知られていない法則・原則を手繰るのが『科学者』の在り方と解せよう。だが――その、世界に粘着した法則・原則を捻じ曲げ、巡らせると嗤われた場合、まったく、やりようがないではないか。それでも――戦えと猟兵の埒外性が、己の精神が、囁くのだとしたら、最早、確実性を引っ張り上げる他にない。反芻して反覆してようやく成功に『ありつく』かのような状況……超自然と呼ばれた大海原に大魚を放ってみる。ゴーイング・マイウェイ! 財布を空っぽにして、頭をがらんどうにして、幸運を買おうではないか。あとは……その『運』がゆがみを逸脱出来るのか、否か。分の悪い賭けじゃないだろう――大きな大きな|信仰心《ソード》も足元がお留守では機嫌取りにもならない。さあ――今度は私の番だね、君。
誰も見た事が無い、聞いた事が無い、未曾有からの景色とはきっとサンサーラの刹那と思うがよろしい。足元を掬われた……自らスッ転んだ……エメラルドに対しての閃きの光。歪んでいたとしても狂っていたとしても一定の範囲には効果を示す筈だ――運試しだ、君、星屑に願い事はしたのかい? ロケット・ランチャーぶっ放し、運の悪い事に中身は火薬だ。むせる前に焦がれるなんて恋煩いにでもやられたのか。
――真っ赤になって、ああ、海老みたいだね。
成功
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四王天・燦
一応巫女なんで信仰の自由は尊重しとくよ
力に魅入られたなら哀れと思っちゃうけど、デスギガスがイケメンに映るなら仕方なし
稲荷符から狐火飛ばしたら勝手にカーブが掛かるかな
神鳴で斬り合おうにも刀が曲がって感じられそうだ
忠誠の剣が掠め状態異常が垣間見えたら強化しなかったことを感謝するわ、グリモア猟兵様様だ
さて閃きました
空間の歪みを見切って、自分を撒き込まないよう間合いを取るぜ
そんで粘り蜘蛛糸でエメラルドを搦めとるよ
グネグネ時空を活かした異様な軌道による飽和拘束攻撃だ
ちょっと恥ずかしい恰好で縛るのは趣味です、えっへん
呪詛の符をおでこに貼ってサクッと失神、そのまま生命力を奪ってあの世に逝かせる
痛いのはなしさ
脳髄に棲み憑いているのは果たして『名前』なのか『姿形』なのか、問うてみたところでおそらく『彼女』は頭を垂れるのみだ。神の如き巨体、精神性、何よりも無敵な『あのお方』の為、お友達つくりに勤しむサマを冒涜する事はオマエには出来ない。一応、巫女なんで信仰の自由は尊重しとくよ。目の前のエメラルド色は、さて、哀れなのか憐れなのか、魅入られたのではなく『ファン』なのだとしたら、愈々、仕方ない、如何しようもない。いや、まさか、デスギガスが、あのブヨブヨとした闇の塊が『カッコイイ』と思っているのか。趣味嗜好は人それぞれと今は考えておこう――それにしてもヤケに捻じ曲がっている、無茶苦茶に回っている世界サマだ、正直かなり気分によろしくない。
狐火を飛ばしたらきっと、勝手気儘に弧を孕むのだろう。神鳴で斬り合おうと試みたところで刀身、柄までダイヤに映り込んでいるかの如く。うんざりだ、と、目を回した刹那に『忠誠』が這入り込む――薄皮一枚『そのまま』なのは若干、硬くなったと気付いた所為だ。大丈夫。この程度の進み具合、亀の歩み寄りも鈍いので在れば――強化しなかった事を感謝しておく。グリモア猟兵様々と謂うワケだ。
――閃きました。
空間の歪を刹那に見切り、理解し、自分を『撒き込まないよう』に間を、魔を把握する。此処から先には行かせない。いや、活かせない。生かしはしないと宣うと好い。グネグネ時空を『つかう』ならデス・トラップよりもトラップが相応しい――グロテスクなんてのはアタシ以外に任せれば良いのさ。異様な軌道にのせたユーベルコード、それで、何故に滑稽な縛し方をしている。そりゃ勿論アタシの趣味です、えっへん。
ゆるゆると揺れている恥態な状況だ、あとは近づいてのペタリで十分。
痛いのはなしさ。
呪詛にまみれ、エネルギーを吸い取られる意識喪失のお前。
――簡単には破られねぇぜ、お望み通り叫んで魅せろよ。
成功
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ドゥルール・ブラッドティアーズ
デスギガスかぁ……
愛は狂気。理屈じゃないのは知ってるけど
良い趣味とは言えないわ
回る世界への【世界知識・環境耐性】で問題なく戦える。
守護霊の憑依【ドーピング】で戦闘力を高め
相手の巨大化した剣を【見切り・残像】で避け
【怪力・功夫】で【武器落とし・カウンター】
【高速詠唱】で『挽歌・悲恋の糸を断つ刃』
ジュリアが空間を断ち
エメラルドを私と密着させたら【捕縛】の抱擁。
エシリアがエメラルドと私の恋を妨げる運命を断ち
写真の顔を切り抜くようにデスギガスの事を忘れさせる
【誘惑・催眠術・ハッキング】で記憶の空白を
【慰め・生命力吸収・大食い】で火照る体を満たし
行き場を失った愛を私の許へ
愛は狂気。
略奪さえも悪徳じゃない
タロット・カードに投身するほどオマエは愚かな人間ではない。
そもそも、人からかけ離れた心臓をしている。
デビル・チャイルドに悪をそそぐ、誰がアンラ・マンユだ……。
死の器――死の巨人――デスギガス。その巨躯、その超越性、純真無垢に関してはオマエの脳髄にも響き渡っていた事だろう。愛は狂気、恋は盲目、総ては理屈じゃない。そんな事は知っているけれど、けれども、良い趣味とは言えないのが現実だ。ああ、今時、サイズの差なんてのは些細な問題だろうが、そういう『こと』を説いているのではないのだ。兎にも角にも『この現実改変』に対しての耐性は既に有している。血潮の巡りに逆が無いのと同じく回転とは右か左か定められているのだ。ねえ、アナタ、もう少し近づいてきて。私と『おはなし』しましょうよ。酩酊したかの如くに迫ってきた剣、躱す事は容易だった。
はじく。跳ね返す――エメラルド色の艶髪を撫でるついでに『えもの』を落とさせる。その流れにのって文句をつむぎ『運命』の音を手繰り寄せた。「あたし」と「私」が断って『あげた』から、あとは猟兵の独壇場――捕まえた。掴まえた。さて、抗いがたき忘却とは真っ黒ブヨブヨの十八番ではなかったか? 私だけを見て、見なさい、覚えなさい……。
マインド・ハックの所以などオマエの色欲でしかない。マインド・ウォッシュの所業などオマエの願望でしかない。救いを与えるのは『私』、『私』以外に在り得ない。写真の顔を切り抜いたのか、塗り潰したのか、最早、ただの娘に『禁獣の騎士』など――。
愛は狂気、恋は盲目、掠奪さえも、冒涜さえも、悪徳の『あ』の字に含まれない。空白となったオツムをゆっくりと、強く々く、オマエの『愛し方』で埋め尽くしていく。あらゆる裏切りは是と見做され悦楽が『いま』を麻痺させた。
――お腹の壁まで愛でてあげる。
成功
🔵🔵🔴
ロラン・ヒュッテンブレナー
・アドリブ歓迎
わ、とと…
さっきまでお花畑だったはずなのに
ぐにゃぐにゃ曲がってる?
これが現実改変ユーベルコード…
立ってるのも大変だね
ならば打ち消すのが一番かな?
全魔術回路、励起
大規模結界魔術構築
UC発動
現実改変ユーベルコードの力を拡散、吸収して増える破邪結界を展開
それは、エメラルドさんのユーベルコードも同じなの
拡散するポイントはぼくの周辺
エメラルドさんの付近は現実改変ユーベルコードの影響を維持
消散結界の効果も合わせて、相手はかなり苦しいはずなの
巨大化した剣を拡散させて破邪結界で攻撃なの
消散結界、嚥下!
伽藍洞の世の中だ、層を跨いでもたいして変わらない。
剥離と隔離は似た者同士なのだと、盲目している誰かさん、ブクブクな腹を揺さぶって魅せた。臍の緒を隠して頭を隠さないなんて、べろりと現れた剥き出しのシナプス、マインド・ハックを扱うのに虚慣れている様子だ。奥へと這入れば、這入り虚むほどに不自然、超自然的な改竄に髄が処理を拒むかの如く。わ、とと……。直に脳味噌にマドラーをブチ混まれた、混ぜられたかのような状況。ああ、さっきまでお花畑だったはずなのに。さっきまで楽園のような、理想郷のような景色だったのに。ぐにゃぐにゃ、ぐちゃぐちゃ、捻じ曲がってる? これが|現実改変《ユーベルコード》――オリジンの埒外性――立っているのも大変だね。それにしたって随分と余裕そうな顔色ではないか。深淵に首を突っ込む事には馴染んでいる――打ち消すのが一番かな? この天才め、オマエめ、狼の如くに鼻が良い……。
全魔術回路、励起――言の葉を紡ぐように、生命を編み込むように、肉の欠片を咽喉へと通すように。大きな大きな『結界』を構築していく。いや、この術式では物足りない。再構築――世界へと繋ぐ窓の役目とは、果て、開く事なのか閉ざす事なのか。何方にしても……。改変の糸を拡散しスポンジの如くに吸収していく。なあ、肥えているのは顎でも舌でも無く、オマエのアザトホースではなかったか。痣が頭痛を訴えたところでこの欲求には逆らえない。それは、エメラルドさんも同じかな? 信仰心がおどっている。
オマエだけだ。オマエだけが『オマエの現実』を認識出来ていた。目の前にオマエが『在る』と謂うのに、緑色の思考は、巨大な巨大な『剣』は|真実《にく》を捉える事が出来ない。かなり苦しい筈だ。真っ青フラフラな酩酊を視るに|信仰対象《デスギガス》は何も与えていないらしい――衰弱しているお姉さんに贈り物だ。
消散結界……嚥下。
つまらせないのは良い事だ、邪で、故に無垢な想いを浄めておく。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
ねじ曲がってぐるぐるです?
なるほどなー
いつものことでは?
そー思うと簡単に対策できる気がしてきたですよ
とゆーことで<制圧射撃>でやってやるですよ
直撃しなくても空間振動が周囲に作用するからね
弾幕で数が重なればかなりのダメージになるはずなのです
んーでも今日の僕はぐるぐるしてないっぽい
まぁ、ガドリングがぐるぐるしてるからノルマ達成とゆーことでヨシッ!
螺旋を描くかの如くに蜂の巣だ。
巣穴からはみ出た臓物のぐねり具合、
鮮度は謂わなくても構わないか。
――臍の上で縄跳び、カウント・ダウン。
アカシック・レコード、巨大な巨大な、惑星サイズの円盤を回す事に長けていた。猛々しい信仰咆哮と共に吐き付けられた、在り来たりな、似た者同士の🌈を衝突させる。また随分と不愉快な貰い方をしたものだ。捻じ曲がって、ぐるぐる、メイルシュトロームがヤカマシイ。現実を改変したところでオツムがお子様レベルならば、成程、何度煎じたお茶かも解せやしない。いつものことでは??? 首か頭をぐりんぐりん巡らせて空々と遊ばせておくのにも飽きた頃合い、そう思うと簡単に対策できる気がしてきたですよ。相手はデスギガスを『崇めている』だけだ。何処かの賢い生き物とは違って盲目的に投地している――その模倣するかのような、巨きな、圧し潰す為の剣で熟達の忍を斃せるとでも……? お互いに観察してみればフラフラ、不毛な戦いを予想しているなら、素早くシナプスを翳すが宜しい。
直撃しなくても、掠らなくても、何れ中れば問題など無い。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、なんて諺が有る通り、世の中回転数が総てと謂うワケだ――絶叫する回転式、放たれた空間振動。この弾を喰らって立っていた奴はいないっぽい! 重なれば暈なるほどに傷が深まる。ああ、デスギガス様、我が主――如何か私の亡骸をハギスにしてください……。
んー? 何か忘れてるっぽい! そう思うならばオマエ、終幕の前にバットを構えるのは如何に。まぁ? でも? 今回はガトリングがぐるぐるしてるからノルマ達成とゆーことで! ヨシッ! 指差し確認、エメラルド色の艶々もオブリビオンのおめめも、煙に巻かれるフウにして『〆』となった。
――これでまっすぐになったっぽーい!
成功
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