闇の救済者戦争②〜呼応〜
●肉で出来た禁書
血と肉を喰らい、蠢きながら巨大化し続ける侵食迷宮城の奥に存在する書庫があった。そこは「紋章つかい」が脳の中にある邪悪な魔術の知識を記された生物の肉で構成された「禁書」が何百冊と保管されていた。その禁書は脈動し続け、見ると正気を奪われそうな禍々しいものだった。
●主への呼応
その禁書はそれぞれ意志を持ち、主の持ち主に呼び出されたかのようにカタカタと動き出す。その禁書は独りでに動き出し迷宮内を飛び交う。主の元へたどり着けば邪悪な魔術は使われるだろう。禁書が眠っていた書庫も迷宮化されておりそれらは逃げ出そうと次々と本棚から飛び出していった。
●グリモアベース
かのダークセイヴァーに存在する天国のような花畑。その光景を映し出したグリモアベースに人の姿を保ったデス・ゲイザー(優を伝道する魔王・f34836)がいた。
両手を後ろに組み、その花畑を眺めながら予知を猟兵たちに伝えた。デスが侵食迷宮城ではなくここを映し出したのはせめてもの心の安らぎを与えるためだった。
「このままでは禁書は主とやらに邪悪な魔術を伝え、悪用されることになるでしょう……その前に禁書をどうかできる限り破壊してください。書庫自体も迷宮化されていて禁書はそこで飛び交っています。個体自体はそれほど戦闘能力は高くありませんが危険な罠がいくつかあります。どうか気をつけてください。」
侵食迷宮城に猟兵たちを転送するデスは「私もダークセイヴァーを救うために何でもします」と言い残した。
バロ
バロです。戦争シナリオのため一章のみの構成になっています。
プレイングボーナス:書庫の迷宮を攻略する/逃げ出そうとする禁書を確実に壊す。
迷宮内は魔法罠などが存在していてそれを掻い潜り禁書をなるべくすべて破壊してください。
オープニング公開と共にプレイング受付します。断章はありません。
よろしくお願いします!
第1章 冒険
『禁書庫迷宮』
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POW : 力任せに禁書を破壊する
SPD : 逃げ回る禁書を素早く捕まえる
WIZ : 禁書の魔力を感知して先回りする
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
常ならば許されざる所業なのデショーガ。
悪意を抱いて邪なことに用いるというのならば、焚書も仕方ないデスカナ?
禁書のエブリワン、その身の知識を喪失したくなければ大人しくお縄につきなサーイ!
さもなくば焼き払いマース!
「六式武装展開、炎の番!」
善良な持ち主の元に行くのであれば看過しマスガ、そうでないなら危険なので焼却デース!
逃げようとする禁書を狙い撃って燃やし、それ以外には延焼させマセーン!
迷宮から脱出しようとする本には燃え尽きてもらいマース!
嫌ならばそこらへんに積読しておくことデース、たぶん書籍収拾を是とする猟兵の方が回収してくれると思いマスヨー!
来なかったら? 天命デスナ。
バロン・ゴウト
禁書に出会う前に魔法罠に引っかかる訳にはいかないのにゃ。
ここはいつも以上に注意深く進むのにゃ!
迷宮内ではこまめに【聞き耳】を立てながら移動するのにゃ。
【トリニティ・エンハンス】の風の魔力で風を起こし、羽帽子から少しむしった羽を飛ばせることで空気の動きを読んで、隠された空間や仕掛けなどないか調べるのにゃ。
禁書に出会ったら【ダッシュ】で近づいて【串刺し】し、炎の魔力で中から燃やし尽くすのにゃ!
絡み、アドリブ大歓迎にゃ。
肉で構成された邪悪な禁書が眠る書庫迷宮。その禁書の内容は恐ろしき魔術が記されたものだった。
禁書は予知を済まされたと同時にカタカタと動き出しそれぞれ迷宮内を彷徨い始めた。表紙に目があるものや心臓がついてるものなど見た目がおぞましいものばかり。
聞き耳を立てながら魔法罠を掻い潜ると同時に物音が聞こえたのか、そのケットシーの耳がピクピクと動き息を飲んだ。名はバロン・ゴウト(夢見る子猫剣士・f03085)。アルダワ魔法学園の剣士にてケットシーの名門の血筋の子供だ。
「禁書が動き出たのにゃ!まずいですにゃ!このままだと邪悪な魔術が危ない人のもとに……!」
またバロンの耳がピクピクと動いた。今度は罠の物音でもなく禁書の動いている音でもない。「人の声」である。
「六式武装展開、炎の番!善良な持ち主のもとへ行くなら看過しマシタガ、邪悪な主とわかったなら焼却デース!」
ゴォー!っという音のもとへバロンが駆け足で近づき陰から覗くと「メイド」がいた。
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)。人生を戦場に費やした兵士であり、家事代行サービスを趣味とするメイドでもある。
「ここのメイドさんじゃないのにゃ?」
バルタンは内蔵している火炎放射器で禁書を燃やしていた。立ち込めるのは紙の焼けた匂いではなく肉の焼ける匂い。だが、食欲など湧かないようななんともいえない感覚がバロンの嗅覚をおかしくさせた。
バルタンの脇を掻い潜り禁書が何冊かにげだそうとしていた。
「あっ!!」
バロンは咄嗟に物陰から飛び出した。
「なんという数!これは1人で処理するのは骨が折りマース!」
立ち込める焼けた肉の匂いと動き回る禁書に翻弄されるバルタンは、逃げ出した禁書は後で追うとして目の前の処理できそうな禁書だけで手がいっぱいだった。内蔵された火炎放射器の炎は範囲が限られているもののバルタンの先の活躍にて数は減らせている。
「にゃー!!」
「オッ?」
ケットシーの雄叫びが聞こえた。バルタンはその声の主を見ると炎の魔力を宿した金色のレイピアで逃がしてしまった禁書を串刺しにして見事に肉の串焼き状態にしてみせたバロンがいた。
「ありがとうデース!共にこのおぞましい禁書を焼き払いマショー!」
「にゃー!この禁書を絶対に主の元へ行かせないのにゃー!」
とはいうものの「紋章つかい」が残した禁書の数はあまりにも多い。だが、2人の猟兵の活躍によって数は減らせているのも事実。
後から来る猟兵たちへの貢献はかなり大きいだろう。
大成功
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フィルバー・セラ
【アドリブ連携歓迎】
さぞろくでもねえ術式ばっかり書かれてんだろうなあ……
誰の手に渡ろうと面倒なことしか起こさねえだろうし、最初っからなかったことにした方が手っ取り早いだろうよ。
さて、迷宮とはいえ書庫。壁も色々本がずらりと並んでんならさぞ燃やしがいがあるだろうなあ。
【指定UC】を起動、寿命も困るぐらいにあるからコストとして消費。
禁書ごと迷宮そのものを燃やしながら進むぜ。
罠がありそうな場合は【砲撃】や【斬撃波】を飛ばすことで起動させるか、『ミニゴーレム』を召喚(【召喚術】)し身代わりにさせる。
禁書は腐食の【呪詛弾/誘導弾】で確実に。
まあ、どこかしこも火の海にしたから逃げても無駄だろうけどな?
先の猟兵たちは禁書を無かったことにせんとばかりに破壊していた。だが「紋章つかい」の知識の数に比例する数の禁書は多く取り逃した個体もまた多い。
1冊の蜘蛛の足が生えた禁書は出口に向かう最中にブチュっと音を立てて踏み潰された。フィルバー・セラ(|霧の標《ロードレスロード》・f35726)は踏み潰した禁書を見下ろし、小さくため息をつく。
「さぞろくでもねえ術式ばっかり書かれてんだろうなあ……誰の手に渡ろうと面倒なことしか起こさねえだろうし、最初っからなかったことにした方が手っ取り早いだろうよ。」
無銘の刻印剣から憎悪の獄炎を宿し、まだ隠されていた禁書の本棚が並ぶ廊下に目を着く。本棚の列に沿うように獄炎を放つとたちまち禁書は燃え出す。食欲の湧かない肉の焼ける匂いと共に人の絶叫がそこらに響き渡る。
「寿命は困るくらいありからな。お前らが足掻いて逃げ出そうとしても火の海から逃げ出せないだろうよ。」
片手をポケットに入れながら無銘の刻印剣を振りかぶり獄炎の斬撃波で魔法罠を予め起動させつつ火の海を作っていく。追い詰める呪詛を込めた炎は上手く逃げ出そうとしても彼の獄炎からは逃げられない。
「燃やしがいがあるこった。どうせろくでもねぇやつのとこに行くくらいなら逃げ出すやつを追い詰めるのは罪悪感は湧かないな……。」
火の海の中で剣を納刀して。また小さくため息を着く。
大成功
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バーン・マーディ
UC即発動
我が騎士達よ
この世界の正義たる者達の書が逃げようとしている
須らく殲滅せよ
【戦闘知識】
図書館の構造と禁書の動きや位置の分析
【オーラ防御】
オーラにはこういう使い方もある
オーラを広範囲に広げて逃げ出そうとしている禁書の捕捉に努め騎士団や他の参加している猟兵に情報共有
嘗ての中国の皇帝は民が知を得るのを防ぐために文化を封じる事があったという
だが…今を生きる者を蹂躙する叡智であれば
我に価値は見出せぬ
故に須らく粉砕せよ
【集団戦術・二回攻撃・切断】
騎士達は連携を取りながら逃げた本を追い込み丁寧に切り刻み粉砕する
そして炎を以て焼き尽くしその情報は消し去る
貴様達はこのまま記憶からも消えるが良い
着実に禁書の数が減ってきてはいるもののまだ迷宮内を彷徨いつづけている個体も存在している。
だが1人の量産型魔剣「デュランダル」で一個体の禁書を串刺しにした主に忠誠を誓うデュランダル騎士が現れる。そして次々と同じ騎士たちが通路を通り逃げ遅れた禁書を見つけては切り刻み、燃やす。
デュランダルの騎士たちを統べる闇黒騎士バーン・マーディ(ヴィランのリバースクルセイダー・f16517)はオーラを広範囲に広げ逃げ出そうとしている禁書の捕捉に努め騎士団に情報共有をして指示を出していた。
「嘗ての中国の皇帝は民が知を得るのを防ぐために文化を封じる事があったという。だが…今を生きる者を蹂躙する叡智であれば我に価値は見出せぬ……故に須らく粉砕せよ。」
冷徹に言い放つバーンは悪なる正義で邪悪な禁書を破壊していく。騎士団が取り逃したとしてもバーンはその禁書を逃がさんと踏みつけ肉の潰れる音が響き渡る。
「貴様達はこのまま記憶からも消えるが良い……邪悪なる術ななかったのだ。」
大成功
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