闇の救済者戦争⑧〜いのちつなぐ
グリモアベースで、アーティと言う名前のグリモア猟兵が猟兵たちに向かって話し始める。「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。今回の仕事はダークセイヴァーで起こった『闇の救済者戦争』に関する仕事です」
「この戦争は、この世界の生命を脅かす大きな力が暗躍しており、私たち猟兵の力が必要とされています。この苦しい世界でも生存を諦めない命を守るため、この戦いにおいて私たちの存在は非常に重要です」
アーティは続けて説明する。
「ダークセイヴァーを真に支配する『五卿六眼』の一員『祈りの双子』が、何者かが欠落の謎に至った事をいち早く察知し、『天蓋血脈樹』より『鮮血の洪水』を溢れさせ、第三層以下の生命・オブリビオン問わず全て絶滅させる事で、欠落の謎に至る者を消し去ろうとしています」
「私たちは『闇の救済者戦争』に勝利し、『鮮血の洪水』を防がなければいけません。この戦いに敗れると、ダークセイヴァーの未来は今よりも絶望的となります。皆さん、力を合わせてこの危機を乗り越えましょう」
アーティは次に、今回の詳細な任務の目的について説明を始めた。
「今回の作戦は吸血鬼勢力に襲われている拠点"人類砦"を防衛することが目的です。人類砦は、吸血鬼勢力に対抗するための重要な拠点であり、各地の人類砦を失うと戦局は一気に悪化してしまいます。皆さん、力を合わせて人類砦を守り抜きましょう」
さらに、アーティは現地の状況についても説明する。
「現地では吸血鬼への反抗勢力『闇の救済者』が戦っています。彼らは勇敢な戦士たちであり、私たち猟兵と協力して、『五卿六眼』に立ち向かってくれる大切な戦力です。ここで失わせるわけには行きません」
「敵は『弄ばれた肉の玩具』と呼ばれる者たちです。彼らは、死霊術師の実験材料として多数の人間と融合させられた元人間で、恐ろしい力を持っています。実験によって身体能力を強化された彼らとの戦いは容易ではありませんが、私たち猟兵ならば必ず勝利を掴むことができるでしょう」
「人類砦が陥落したら"闇の救済者"に甚大な被害が生じます。彼らと協力し人類砦を防衛してください。皆さんの力は、闇の救済者たちにとっても大きな助けとなります」
「皆さんなら勝てるはずです。頑張ってください。私たちは皆さんのことを信じています。この戦いを乗り越え、ダークセイヴァーの平和を取り戻しましょう。」
最後にアーティが語ると、手にしたグリモアからゲートが開かれ、猟兵たちはその中へと進んでいく。
猟兵たちは闇の救済者戦争に勝利し、ダークセイヴァーを救うことができるのか。
戦いの行く末は未だ誰も知らない。
岡崎三号
岡崎三号です。
今回のシナリオも早期完結を予定しております。
それに伴い締切も早期化する予定です。
参加希望の方はシナリオタグを参照しつつ、お早めにプレイングを送信していただけると幸いです。
今回のシナリオには下記のプレイングボーナスが設定されております。
プレイングボーナス:闇の救済者達と協力して戦う。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『弄ばれた肉の玩具』
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POW : 食らい付き融合する
自身の身体部位ひとつを【絶叫を発する被害者】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
SPD : 植えつけられた無数の生存本能
【破損した肉体に向かって】【蟲が這うように肉片が集まり】【高速再生しつつ、その部分に耐性】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ : その身体は既に人では無い
自身の肉体を【しならせ、鞭のような身体】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
イラスト:柴一子
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
フォルク・リア
救済者達と合流し
「奴らは実験に使われた元人間だが。
今はただの敵だ。迷わずは無理でも自分が守るべき者の為に
剣を振って欲しい。」
真羅天掌を発動して凍結属性の竜巻を発生させ
凍らせる事で敵の身体の伸縮性や弾力を奪う。
そうして弱体化させたところで救済者達に攻撃して貰い
倒していく。
戦闘中は自身の攻撃範囲と敵味方の配置に気を付けて
救済者達が敵に囲まれない様に注意。
その時は警告するか竜巻の範囲を調節し敵を氷漬けにして対処。
また、敵の攻撃範囲の把握にも努めて不意に自身や味方が
攻撃を受けない様に警戒。
救済者達と連携しながら移動して敵を殲滅するが
砦内に敵が入らない様に移動時は周囲に敵がいない事を確認
してからにする。
ゾーヤ・ヴィルコラカ
死霊術をかけられた元人間……なんてひどいこと。でも、彼らが救済者さん達を襲うなら、わたしは何をしてでも救済者さん達を守り抜くわ。援護はゾーヤさんに任せて、防御と回復には自信があるもの!
【UC:守護聖域】(POW)を発動よ! 救済者さん達を守るように〈結界術〉を張り巡らせるわ。咎人さんの絶叫を聞いたら思わず後ずさりしたくなっちゃうけど、〈勇気〉を出してじっと我慢。とびかかってくる咎人さんを〈盾受け〉〈武器受け〉で押し返して、救済者さん達と一緒に〈追撃〉するわ。
ここから先には踏み込ませるわけにはいかないわ。さぁ救済者さん達、このまま押し返すわよ!
(アドリブ等々大歓迎です)
仰木・弥鶴
鮮血の洪水によって第三層以下の全てを絶滅させる…
そこまでして隠したい欠落の謎には興味をひかれるけどね
現地で人類砦を護る闇の救済者達と合流
彼らの強化を目的にUCを用いて攻撃力と防御力を底上げする
敵の数が少なく、集団で迎撃できれば彼らでもオブリビオンを抑え込むことができるだろう
俺は敵の数が多い地点を担当し
見晴らしのよい外壁の上などからできるだけ多くのオブリビオンを巻き込んでUC
ピンマイクから発する音声攻撃で砦に近い位置にいる敵から波状にダメージを与えてゆく
鞭のようにしなる相手の肉体はディバインデバイスの機械羽を盾代わりに受け流せるよう、浮遊するパーツを前面に集めて敵が攻撃してくるタイミングに備える
「死霊術をかけられた元人間……なんてひどいこと」
敵の惨状に言葉をこぼすのはゾーヤ・ヴィルコラカ(氷華纏いし人狼聖者・f29247)だ。
オブリビオンによって支配されているこの世界では、『弄ばれた肉の玩具』のように非業の死を迎え、オブリビオンとなった敵は少なくない。だが、
「でも、彼らが救済者さん達を襲うなら、わたしは何をしてでも救済者さん達を守り抜くわ」
それでも、守らねばならない存在がある。ゾーヤはたしかな決意とともに盾を握る。
「奴らは実験に使われた元人間だが、今はただの敵だ。迷わずは無理でも自分が守るべき者の為に剣を振って欲しい」
フォルク・リア(黄泉への導・f05375)の考えもゾーヤに近い。彼は『闇の救済者』たちに戦うべき理由を伝えると、彼らをまとめ上げ戦いの準備を進めていく。
そして迎えた敵の侵攻。
『弄ばれた肉の玩具』は地を這う苔や蟲のように不気味に増殖を続けながら、人類砦へと自らの身体が侵食する領域を広げていく。
……その侵食が人類砦から百数十メートルのところで止まった。
ゾーヤのユーベルコード『守護聖域』による防衛線だ。
「クキキ……ピギィィィ……!」
侵攻を妨げられた敵がうめき声を上げながら、ゾーヤが凍らせた地表を這い、侵入を試みようとする。
「大海の渦。天空の槌。琥珀の轟き。平原の騒響。宵闇の灯。人の世に在りし万象尽く、十指に集いて道行きを拓く一杖となれ」
それを妨げたのはフォルクのユーベルコード『真羅天掌』だ。
フォルクが宝珠を握ると、前線に冷たい竜巻が舞い上がり、その竜巻が『守護聖域』によって張られた魔力の細氷を巻き上げていく。
極寒の空気は敵の筋肉を、神経を硬直させ、その動きを押し留めていく。
「鮮血の洪水によって第三層以下の全てを絶滅させる…そこまでして隠したい欠落の謎には興味をひかれるけどね」
二人によって押し留められた敵を見ながら仰木・弥鶴(人間の白燐蟲使い・f35356)が語った。
普段は人類など敵と思っているかも怪しいこの世界のオブリビオンが、明らかに戦略的な運用をしている。
彼らの弱点はそこまでして隠す必要があるものなのだろうか。
弥鶴のユーベルコード『Speech is silver』によって強化された『闇の救済者』の戦士たちが弓矢で『弄ばれた肉の玩具』の迎撃を始める。
彼らの武器は決して威力が高いものではない。しかしながら、弥鶴による攻撃力強化とゾーヤ、フォルクによる足止め……命中率強化があればかなりの衝力を以て敵を抑え込むことができる。
そして、弥鶴の行動は味方の強化だけにとどまらない。
「こっちは問題ない。任せてもらって大丈夫だ」
【空中浮遊】によって高所に陣取っている弥鶴。ピンマイクによって増幅される音波は物理的な強振動となって砦に近づく敵に襲いかかる。
三人と闇の救済者たちの連携が砦を覆っている間、敵は人類砦に近づくことなど全くできなかった。
大成功
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エヴァ・ハミルトン
――あれが“敵”ですか。
異世界に来たのは今回が初めてですが、この世界には人をあのように弄ぶ者達が蔓延っているのですね。
あれらは噛みついた者達の生命力を奪う力を有しているようです。
ならば、近接戦を仕掛けるのは得策ではありません。
ユーベルコードの「サイコキネシス」を発動して騎士銃槍とフォースセイバーを操り、あれらが近付く前にその身体を貫き、また、触手のような足を斬り落としていきます。
動きが鈍ったならば、闇の救済者の方々に弓矢等で止めを刺してもらいましょう。
――私に貴方達を救う力はありません。
私にできるのは、これ以上、貴方達が心と体を弄ばれることがないように骸の海に還すことだけです。
ミスト・ペルメオス
・POW
──やるぞ、ブラックバード。
愛機たる機械鎧を駆って参戦。
装備等を介して念動力を活用、機体をフルコントロールしつつ。
敵の存在をより強く感じ、悍ましさや悲しみを覚えるものの……だからこそ、戦意は強く。
人間よりも遥かに巨躯の機動兵器を駆る都合上、敢えて前に出て敵を引き付けるように戦う。相対的に「闇の救済者」の負担を減じられるだろうか。
エネルギーライフル、ヘルファイア・デバイス、セット。【オープンファイア】!
スラスターを稼働させ滑るように機動しながら弾幕を張り、敵勢を薙ぎ払っていく。
近づかれる前に倒す。近づかれたのなら余計なことをさせぬよう確実に倒す。……これ以上、かれらも苦しませないように。
「あれが“敵”ですか。……異世界に来たのは今回が初めてですが、この世界には人をあのように弄ぶ者達が蔓延っているのですね」
スペースオペラワールドから来たエヴァ・ハミルトン(宇宙騎士・f40389)が砦の門に立って語る。かの世界も完全な平和と言える状態ではないが、それでもこのダークセイヴァーの状況はかなり逼迫していると言えるだろう。
同じ世界から来ているミスト・ペルメオス(銀河渡りの黒い鳥・f05377)も表情を固くして愛機たるブラックバードのメンテナンスを進める。
―――遠目に見える敵はいかなる出来事があってこのような姿になってしまったのか。
全く気にならないといえば嘘になるが、少なくとも敵はオブリビオンとしてこの戦場に立っている。ならば、猟兵として倒さねばならない相手なのは確かだろう。
ミストの戦意には決して陰りはなく、むしろ強い決意を持ってこの戦場に立っている
準備もそこそこに、まずはミストが敵陣に向かって吶喊する。オープンウェポン、フルファイア。狙うは最も効率的に敵を殲滅できるポイント。敵の群れの奥深くに粒子散弾砲を打ち込み、可能な限り多くの敵を爆風に巻き込んでいく。
……だが、『最も効率的な射点』と『敵の進撃を妨げられる射点』は両立しない。弾幕をすり抜け、人類砦へと向かって進む敵も現れ始める。
しかし、それで問題はない。ブラックバードの火力は敵に十分な警戒心を持たせることに成功している。
そうなると当然ブラックバード本体を狙う敵が多くなるわけで……砦に向かう敵を減らしたいミストとしては好都合だ。
敵に近づかれ、機体に貼りつかれながらも、ミストはそれをバリアで弾き落としそのまま踏み潰す。
そして、ブラックバードすらもすり抜けた敵は第二の火点としてエヴァが進撃を防ぐ。フォースセイバーを前方に向かって鋭く投擲すると、そのままサイコキネシスでフォースセイバーを掴み、足を狙って斬撃。
単なる射出で攻撃するのではなく、敵の攻撃を喰らわないように遠隔地に立ちながら、まるで格闘戦を行っているかのように立ち回る。
「(―――私に貴方達を救う力はありません)」
それができたらどれほど良かったものか。だが、そうはできなかった。なら、騎士として自らができることは……
「(これ以上、貴方達が心と体を弄ばれることがないように骸の海に還すことだけです)」
エヴァが機動力を削ぎ落とした敵は『闇の救済者』がとどめを刺す。
パターン化された堅実な陣形で戦いを続けていくと、やがて敵の数は減っていき、そして最後の敵が倒れ伏す。……猟兵と『闇の救済者』の勝利だ。
だが、その場の二人の心情は決して晴れやかなものではない。
結局のところ、ここの敵はダークセイヴァーにありふれた悲劇の一部で、ここで彼らを倒しても対処療法でしかないからだ。
同じ砦で戦闘をしていた猟兵たちと共に遠くに見える天蓋血脈樹を見上げる。
あの先にいる敵を倒せば、少しは新たな悲しみを減らせるのだろうか。
そんなことを思いながら猟兵たちは次の戦いに向かうのであった。
大成功
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