闇の救済者戦争⑧〜曙光は血闇を斬り裂いて
「既に皆承知の事だとは思うが、此度は|闇深き世界《ダークセイヴァー》で戦だ」
猟兵達を前にして、厳しい顔でエルフィア・エルシュタッド(闇月の魔術剣士・f35658)はそう口を開いた。
此処までに第三層への道を切り開き、強大な闇の種族達が持つ「弱点」をも見つけ出した猟兵達の活躍は語るまでも無い。だが、その闇の種族を手足とする『五卿六眼』達は猟兵達が掴んだ事実を隠蔽するべく動き出したのだ。
「皆には先ず、下層から迷い込んだ「闇の救済者」達と合流してもらう」
戦端が開かれた事で四層と三層の境界が曖昧になってしまったようで、四層に居る筈の「闇の救済者」達が相当数三層に迷い込んでしまったらしい。
無辜の生命達は闇の種族やそれに属するオブリビオンにとって恰好の餌となってしまう。
「幸い、彼等が築いた防衛拠点の一つへ転送可能だ。救済者達と協力して速やかに敵を殲滅して欲しい」
この拠点を襲うのは、他のオブリビオンに身の一部を喰われた異端の神々。身の一部を喰われたとはいえ、その力は侮れない。
「どうやら、喰われる以前は自然や農耕に根差した神々が多いようでな……」
植物に由来した力や金属への耐性が非常に高く、それも闇の救済者達が苦戦を強いられている要因であるようだ。
「戦争という意味でも、「闇の救済者」達の戦意という意味でも、時間は限られている。
……彼等の心が折れる前に、助けてやってくれ」
エルフィアは見てしまったのだ。嘗て己が視て、猟兵達を送り助力した者達が、其処に居る事を。故に、しかし言葉少なに、彼等を助けて欲しい旨を重ね、猟兵達を送り出した。
白神 みや
お世話になっております、|白神《しらかみ》です。
戦争ですね、ダークセイヴァーで。
|闇の救済者《ダークセイヴァー》達を助け護る戦いです。
●プレイングボーナス
|闇の救済者《ダークセイヴァー》達と協力して戦う。
なお、過去にお送りしたシナリオ、「闇を裂く曙光」にて遭遇した闇の救済者達が、この戦場に来てしまっているようです。特にプレイングボーナス等は無く、ほんのりフレイバーです。
●お願い
MSページはお手数ですが必ずご一読ください。
今回は、公開後即受付開始予定です。詳細はMSページに記載します。
期間中にいただいたプレイングで進行予定ですが、締切後🔵状況等によっては追加を受付る可能性があります。
第1章 集団戦
『喰われた神々』
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POW : この世のものでない植物
見えない【無数の蔦】を放ち、遠距離の対象を攻撃する。遠隔地の物を掴んで動かしたり、精密に操作する事も可能。
SPD : 名称不明の毒花
自身の装備武器を無数の【金属を錆びつかせる異形】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 異端の一柱
【一瞬だけ能力が全盛期のもの】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
イラスト:夏屋
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夜刀神・鏡介
オブリビオンを倒し、住人を守る。やるべき事は1つだな
そして、この世界で戦う人々……闇の救済者達に被害を出さない為にも、最初から全力だ
神刀の封印を解除。神気を纏って身体能力を強化して、漆の秘剣【蒼鷹閃】
遠距離には斬撃波を放つ事で、放たれた無数の蔦ごと纏めて切り払い、接近したなら直接の斬撃を叩き込んで止め
蔦が見えなくとも、そこに在るとわかっていれば切れない道理はないからな
なお、俺の方はは唯の刀じゃない。金属に耐性があるって話を聞いたが、この一刀は問題なく通用するだろう
なお戦闘中は視野を広く持ち、例えば救済者が蔦に掴まれるなどした場合は救出できるような立ち回りを心がける
敵に近付きすぎるのは危険だな
●
頭部と片翼を失った事でバランスを上手くとる事の出来ない異形に成り果てた神々が、覚束ない足取りで砦を目指し歩み迫っていた。
見た事がある敵が、異様な力を以て襲い来る。
集まれる救済者達で急ぎ拠点を作ったが、敵の物量も力も、彼等が嘗て遭遇した敵に比べると遥かに強大だった。
夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)がこの地に転送されて来たのは、「闇の救済者」達がまさに絶望と圧倒的な力に蹂躙される寸前。敵に囲まれた救済者達の中から、狼狽える叫びが上がった瞬間だった。
「『神刀解放。刃は流れるが如く――』」
やるべき事は既に定まっている。故に、何よりも先に身体が動いていた。封印を解かれた神刀が静かに鞘走る。
「『漆の秘剣【蒼鷹閃】』」
流れるように淀み無く。初めから様子見等をする心算は無く、全力の技を振るう。
「――!」
斬ると決めた意思と神気を宿した刀の斬撃は、鏡介を囲む神々の成れの果てを、金属への護りや襲わんとする蔦諸共に斬り伏せていく。
斬撃と共に放たれた衝撃波が蔦に囚われていた救済者の一人を解放するが、戦意を捻じ伏せられてしまっていた解放者はその場に崩れ落ちた。
「……助かった、のか」
「今は一旦下がるんだ。此処は俺が引き受ける」
鏡介の言葉に、周囲にいた救済者が、今蔦から助けられた救済者を支えて、拠点の方へと下がっていった。
「さて。往くか」
この世界の住人達を、この世界で戦う人々を護り為の神気が戦場に閃いた。
大成功
🔵🔵🔵
レナータ・バルダーヌ
一般的な武器は勿論のことながら、オラトリオさんなどがいても有利には戦えない相手ですか。
とはいえ、闇の種族が相手でなかったのはまだ幸いです。
何としても護りましょう。
自然や農耕の神様でしたら、炎による攻撃はどうでしょうか。
まずは両翼の痕から炎の翼を形成し、敵の周囲を素早く飛行して攻撃を惹き付けます。
敵の攻撃はサイキック【オーラで防御】、防ぎきれなくても【痛みに耐える】のには自信があります。
敵の能力向上が切れたのを見計らい、闇の救済者の皆さんに合図。
【C:K.エイク】で炎の力を皆さんに貸し与え、一斉攻撃で畳み掛けます。
わたしも農業者の端くれなので心苦しいですけど、せめて安らかに眠ってください。
●
(一般的な武器では有利を取れないとはいえ、闇の種族が相手でなかったのは幸いです)
レナータ・バルダーヌ(護望天・f13031)は転送された戦場で周囲を伺いながら、転送前に聞いた話を思い出す。
(何としても護りましょう)
レナータは戦場を駆け、戦いが激しい場所を探す。
「大丈夫ですか? 助けにきました!」
レナータが声を掛けると、周囲の「闇の救済者」達にほんの僅かではあるが活気が戻る。しかし、猟兵ではなくユーベルコードを使いこなしきれない彼等はやはり劣勢である事は容易に見て取れた。
レナータは、オラトリオでありながら喪ってしまった翼の痕から、炎の翼を広げる。地獄の獄炎が、堕ちた神々を焼き、彼等が周囲に生やした蔦を焼き払う。
「炎による攻撃ならやはり効きましたね」
ならば、と、レナータは獄炎の翼を打ち震わせて空を舞う。それと呼応するように、異形の神々の姿が異音をたてながら変わっていく。無くした頭部が、翼が、時が逆巻くように現れた。
「倒ス……敵……」
一時的に取り戻した頭部。その顔は、確かに嘗ては神だったと事に納得がいく面差しであったが、瞳に宿るのはただ狂気。狂気に染まった瞳が炎翼で舞うレナータの姿を捉え、攻撃を重ねる。
「……ッ。わたしなら、痛みに耐えきる自信がありますから……!」
攻撃から時に身を護り、時に喰らいながら空を飛ぶレナータは、時を伺う。狂気に堕ちた神々が、再び異形へと戻ったその時。
「『皆さん、わたしの力を使ってください!』」
周囲の救済者達に向けて、レナータはユーベルコードを解き放つ。レナータの背の翼と似た炎が、救済者達を包む。
「うわ?! 火が……!」
「いや、熱く、ない……? 力が、沸いてくる……!」
「皆さん、今です! その力で、一斉に!」
レナータは、|自分のユーベルコード《C:K.エイク》が適切に救済者達に働いた事を確認すると、戸惑う救済者達へ攻撃を促した。
大成功
🔵🔵🔵
シャオ・フィルナート
あぁ…こいつらか
確かに、戦い方を知らないと苦戦するだろうね
とりあえず、数減らしはこっちでやる
だからあんた達(闇の救済者達)は自分の身を守りつつ
もし凍ったままの敵を見つけたら…まぁ、適当に壊しといて
簡単に割れる筈だから
本体ごと、ね
氷麗ノ剣を用いた【暗殺】の要領での斬撃と【凍結攻撃】
殲滅よりまずは数を減らす事を優先する為
動きが止まった事さえ判断出来たら追撃はしない
更に指定UC発動
金属は錆びるけど、生き物は対象外でしょ
質問…大人しく退く気はない?
まぁ…無いだろうけど
もし望む言葉を得たとして
その言葉が本心かどうかの判断もこの状況では出来ないんだから
心から納得は無理だよね
お前達が死ぬまで止まらないよ
●
(確かに、戦い方を知らないと苦戦するだろうね)
過去に似た――恐らく同じ「過去」から滲みだしたオブリビオンと、遭遇した事があるシャオ・フィルナート(悪魔に魅入られし者・f00507)は気怠げに肩を竦めた。
「……あんた、どこから」
「とりあえず、数減らしはこっちでやる」
不意に姿を現した青年に不思議そうな顔をする「闇の救済者」の一人に、シャオは短くそう告げて、己の魔力で氷の剣を生み出すと、その救済者の背後に迫り来ていた異形の神に無造作に切り付ける。
「――!」
切り付けられた異形の神が、声にならない叫びをあげながら、凍り付いていく。
「コレで簡単に割れる筈だから。本体ごと、ね」
「わ、わかった……!」
頷いた救済者が手にした武器を振り下ろすと、硝子細工が割れるように、氷像が砕け散った。その光景を目にした救済者達が、驚愕と希望に彩られた声でどよめいた。
「この後も凍ったままの敵を見つけたら……まぁ、適当に壊しといて」
そう言い置くと、シャオは駆ける。その間にも襲い掛かる異形達を斬り伏せ凍らせていく。凍らせて動きを留めれば後は救済者達が氷像を壊す事で倒してくれる。
「……大人しく退く気はない?」
武器を向けながらシャオは異形へ向けて問う。その問いは、初めから答えを期待するものでは無く。答えを待つまでも無いと言わんばかりに、シャオの片割れの空間が歪み、濃藍の蝙蝠の群れが飛び出してくる。問いかけの時点で、異形達はシャオのユーベルコードに囚われていたのだ。
「お前達が死ぬまで止まらないよ」
飢えた蝙蝠の群れが容赦無く異形の血を啜る中、氷の剣が舞った。
大成功
🔵🔵🔵
キアラ・ドルチェ
何て植物魔法使うヤドリギ使いの天敵みたいな相手っ!?
しかも金属耐性あるから、アサシンスタイルでの、スティレットでの刺突も効きにくいし…
…ダークセイヴァー世界で、この力は疑惑の目向けられそうなので、あまり使いたくなかったんですけど、仕方ない。父から受け継いだ吸血鬼の力、活用させて貰いますかっ!
という訳で「闇の救済者」さんたち! 「良き吸血鬼(正確にはハーフのダンピールですけど)」が貴方達を支援しながら戦いますっ!
私たちが力を合わせれば、必ず勝てる! だから私を信じて、そして貴方達の力を信じて! 参りましょうっ!
【全力魔法】【魔力溜め】【多重詠唱】…「ケルティックヴァンパイアクロス!」
●
(植物魔法使うヤドリギ使いの天敵みたいな相手では……?!)
キアラ・ドルチェ(ネミの白魔女・f11090)は転送される間から――いや、恐らくはグリモア猟兵から敵の話を聞いた時から――深刻な局面を突きつけられていた。
|聖なる森《ネミ》の白魔女たるキアラの力は、森の祝福を由来とする。つまり、彼等異形には不利に働いてしまうということだ。
(しかも金属耐性あるから、アサシンスタイルでの、スティレットでの刺突も効きにくいし……)
最近、|攻撃的《アグレッシブ》に立ち回る時に多用するアサシンスタイル――その為か禁軍猟書家どの戦いの時に与えられた武器もスティレットであった――にしても、金属剣。
己の攻撃手段を尽く封じて来るような敵にキアラは眉を顰め、悩む。
(でも、こうなると、それしか)
ヴァンパイアに無辜の人々が搾取されるこの|世界《ダークセイヴァー》においては、忌避されるであろう吸血鬼の――ダンピールの、力。キアラが父親から受け継いだ力を、活用することを選ぶ。
「「闇の救済者」さんたち! 「良き吸血鬼」が貴方達を支援しながら戦いますっ!」
――正確にはハーフのダンピールですけど。
少し複雑な所は心の中だけにしまって、キアラは告げる。
「良き吸血鬼……?」
キアラの言葉に幾人かが不審な声を返すが、それに構わずにキアラは続ける。
「私たちが力を合わせれば、必ず勝てる!」
淀みのない声と眼差しが、その言葉にさらなる力を与える。
「だから私を信じて、そして貴方達の力を信じて!」
そして、キアラはそのまま流れるようにユーベルコードを起動する。詠唱と共に杖で空にルーンを刻む。
「これは……!」
「傷が、消え……」
光の十字架に包まれた開放者達がその祝福を受け、対する異形の神々は逆十字による断罪に処されていく。
「参りましょうっ!」
宿木の乙女の声に、開放者達は鬨の声で応えた。
大成功
🔵🔵🔵
アレクシス・ミラ
彼らは極夜卿との戦いの時の…!
…叶う事なら戦場以外で再会したかったが
今は戦わなければ
鎧を『白夜・竜騎士形態』へ変化させ
闇の救済者達へと呼びかけよう
私が前線で盾となります
皆さんは拠点防御と…生き残る事をどうか最優先に
遠距離からの援護をお願いできますか
今日を生き抜き、共に曙光の明日を切り開く為に
『飛龍槍』で連射し敵の意識を僕へと惹きつけよう
敵の能力が強化されれば
背のブースターで加速
集団を誘い出そう
誘い出せればぐるりと囲うように飛び
集団に向かって【聖護の盾】を叩きつける
UCによるその強化を相殺させてもらう!
相殺できれば拠点からの援護も通るはず
援護に合わせるように剣に光属性を集束させ
光の奔流を放とう!
●
(彼らは極夜卿との戦いの時の……!)
転送された戦場で、真っ先に目に入った一団にアレクシス・ミラ(赤暁の盾・f14882)は驚愕した。視界に入った一団は、怨敵であり友を宿縁に縛り付けている吸血鬼と嘗て対峙した時に助力した「闇の救済者」達の一団だった。戦場以外での再会が出来ればと思っていたが、此処で再会してしまったのであれば、感傷に浸っている状況ではない。
そうとなればアレクシスの判断は早かった。纏う鎧を竜騎士形態へと変化させ、その背に翼を生やし、一団の元へと駆ける。
「アンタはあの時の……!」
「お前さんも来ていたのか!」
白蒼の騎士の姿は、否応なしに人の目を惹き付ける。故に、アレクシスの事を記憶している者も数多くいた。彼に気を取られ異形の神に圧されそうになる解放者の一人を救うべく、アレクシスは槍を振るった。
「私が前線で盾となります」
そうして救った解放者を助け起こしながら、語る。前線は自分に任せ、拠点の防衛と、生き残る事を優先にするようにと。この地には自分以外にも猟兵達が転送されている事は、グリモア猟兵の言葉からも、周囲の戦いの気配からも察せられる。|彼等《猟兵達》もまた、|彼等《「闇の救済者」達》を背に戦場に立っているだろうし、これから来る者達もまた同じくそうだろう。
故に、後方よりその支援をと、アレクシスは真摯な眼差しで救済者達へと訴える。
「今日を生き抜き、共に曙光の明日を切り開く為に……!」
「応ッ! すまないが、任せた……!」
救済者達は互いに支えあいながら、後退していく。それを確認したアレクシスは、彼等を追おうとする異形へ向け槍を放つ。薙ぎ払われた異形の後ろに、異形と同じ――しかし、異形が喪っていたものを取り戻している――姿の異形が待ち構えている。
「さあ、僕を狙って来い!」
彼等に向け、アレクシスは声を上げ、竜騎士形態の鎧の追加兵装であるブースターの力を借りて駆ける。より疾く、より強き|存在《もの》を己の敵であると認識する異形の神々は、白蒼の騎士へと狙いを定め、殺到していく。それこそが、彼が狙い作った好機。
「『星を護りし夜明けの聖光、彼の者を守護せし盾となれ』
その強化を相殺させてもらう……!」
喚び出した光の盾――彼のユーベルコードである|聖護の盾《スタブロス・トゥ・ノトゥ》が、異形達へと叩きつけらる。盾の放つ眩き光を浴びた異形が、この地に現れた時の、身の一部を喪った姿へと戻っていく。そこへ、拠点へと退却した解放者達による矢の雨が降る。
彼等の的確な支援に応えるように、剣を天に翳すと、光の奔流が戦場に放たれた。
大成功
🔵🔵🔵
葛城・時人
相棒の陸井(f35296)と
到着すると見知った顔がみえた
よかった、まだ無事だ!
「久しぶり!今回も宜しくだ」
笑顔で彼らに駆け寄り作戦を告げる
「俺達が蹂躙する。けど討ち漏らし絶対出ちゃうから」
トドメは任せたよ、と
「でも、俺の蟲は治癒もするけど絶対に前に出過ぎないで」
彼らが死んだら更に惨いことになる
それもさせてはならない、決して!
返事もらえたら陸井に向き直る
「よし、じゃあいつも通り…相棒!」
即時白燐大拡散砲詠唱
「消えて!無くなれっ!」
毒の花なんかに俺の蟲は負けない
勿論俺も相棒もだ
更に蟲も呼び殲滅指示
「絶対に仕留めて!」
自分でも確実に狩り救済者たちの突出も防ぐ
「悪いね…!此処は一柱も座所にさせない!」
凶月・陸井
相棒の時人(f35294)と参加
自然や農耕に根差した神々か…
気の毒だけど、今俺達ができる事は楽にしてやる事だ
それに何よりも、今は救済者達を助ける
「準備はできてる。行くぞ、相棒」
「猟兵として、参戦させてもらう!」
戦場にでたら真っ先に声を張り上げて宣誓
救済者達へ安心させる為と、指示をする為にも
特に、以前一緒に戦った救済者達に
自分達が何者かが伝わるなら安心できると思うから
「先鋒は俺達に任せてくれ!」
「あぁ、いつも通り初手から全力で行くぞ」
伝え終わったら相棒に返し即座に戦闘へ
【水遁「無尽霧影分身撃」】を使用し
136体の分身を戦場へ拡散
内半数を即座に敵へ突撃させて爆破する
「先手必勝、ってやつだ」
●
葛城・時人(光望護花・f35294)と凶月・陸井(我護る故に我在り・f35296)が転送された先は砦のほど近くだった。周囲を見渡すと、以前この世界の事件にかかわった時に見かけた顔を見つける事が出来た。
「久しぶり! 今回も宜しくだ」
時人がなるべく明るく、笑顔で彼等に声を掛けた。
「久しいな! お互い無事に生き延びてるようで何よりだ」
時人の声に振り返った解放者が、その姿を認めて嬉しそうに近寄って来る。時人と陸井もまた彼の方へと歩を進める。再会をもっと喜びあいたいところだが、敵は待ってくれない。
「俺達が蹂躙する」
「え? ……大丈夫なのか?」
故に早々に時人が本題を切り出した。
「けど討ち漏らし絶対出ちゃうから、トドメは任せたよ」
「アンタ達なら確かに強いし……さっき俺達と別の部隊もあの時にいた“助っ人”にも、俺たちは下がって支援をして欲しいって言われたらしいが……」
|彼等《猟兵達》の強さも理解はしているが、“助っ人”である彼等に一番厳しい最前線を託す事に、解放者は戸惑いを示す。
その一方で、時人と陸井は互いに視線を交わす。どうやら、自分達以外にもあの日共に戦った|猟兵《仲間》達が来ているようだ。
「俺達なら、大丈夫だ」
それならば、と、陸井も相棒の言葉を後押しするように言う。
二人の強い意志の籠った眼差しに、彼自身が以前目の当たりにした二人の実力の記憶が、想起される。
「……わかった。
だが、俺たちの為に無謀な事するのは止めてくれよ」
彼等は頷きあってその場を後にする。猟兵達は前線へ、救済者達は砦のより近くへと。
「猟兵として、参戦させてもらう!」
異形の神々との乱戦の只中で、陸井が良く通る声で周囲伝播するように宣誓した。周囲の救済者がその言葉に様々な反応を示す。猟兵とは何だという者、猟兵という存在を知る者、そして、二人を知る者が、それぞれ口々に言い交わしあう。
「先鋒は俺達に任せてくれ!」
その言葉と共に、傍らの時人がユーベルコードを起動する。
「『ククルカン敵を討て! そして光で皆に癒しを!』」
その言葉と共に、戦場に白く輝く|白羽の白燐蟲《ククルカン》の群れが現れ出でる。
「敵か?!」
「いや、違う……これは!」
主の敵に喰らいつき、味方と定められた者には癒しの光を与える|白羽の白燐蟲《ククルカン》が戦場を駆け巡る。金属を錆びつかせる彼等の放つ花弁も、生き物である彼等には致命傷を与えるには至らない。
「相棒の蟲達が傷は癒してくれる。だから君達は支援を頼んだよ」
陸井の言葉を、目の前で起こる事実が裏打ちし、より強固な説得力を帯び、二人に最前線を譲るように道を開ける。それと共に陸井もユーベルコードを起動し、霧の術式から分身を召喚する。
分身達は互いに連携しあい、鉄を腐食する花弁をすり抜けて、異形の神々に接敵すると、その身を爆弾と変え爆破していく。
「先手必勝、ってやつだ」
「悪いね……! 此処は一柱も座所にさせない!」
守るべきものを守り
護るべきものを護れ
並び立ち戦う二人は、まさに陸井の旅団の団是であるその言葉を確かに体現していた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
天城・潤
神臣さん(f35429)と
僕は此処で色々ありました
シルバーレインを知らないままなら
永遠に蹲っていたはずです
でも今は違います
前に此処へ赴いた時から変わりません
必ずこの地に正義を、平和を
同行して下さった花の佳人と救済者たちに相対します
この方の幻花をご記憶の方も多いでしょう
「どうか前には出過ぎないようにして下さい」
共闘は心強いですが倒されては意味がない
「歪んだ神々に安寧を」
異形の神々の群れに護剣・断罪捕食詠唱
範囲攻撃が出来ますので一気に沢山顎に掛けられます
神臣さんの治癒には絶対の信頼があります
「この地を救済者に返し、邪なる者らに鉄槌を!」
神臣さんや救済者たちに敵が迫るなら全力で庇います
「護ります!」
神臣・薙人
【天城さん/f08073】と
植物由来の力に耐性が高いのでしたら
私とは相性が悪そうですが…
救済者の皆さんを助けなければなりませんね
行きましょう
既知の方と出会ったら軽く挨拶を
私達が来ました
どうかご安心を
救済者の皆さんを背に庇う位置に立ち
白燐蟲を呼び出し
可能な限り素早く戦場を飛び回るよう指示
その後、白燐桜花合奏を使用します
天城さんの攻撃に合わせて花吹雪がぶつかるよう
立ち位置は細かく調整します
敵が攻撃範囲から出た場合はUC再使用
救済者の皆さんに攻撃が向いた際は
斜線上に立って妨害
なるべく怪我はさせたくありませんからね
攻撃の兆候等が見られた場合は
声を上げ一人でも多くの方が避けられるように
注意喚起を行います
●
天城・潤(未だ御しきれぬ力持て征く・f08073)にとって、この|闇深き世界《ダークセイヴァー》は、己が生まれた世界である。その身が持っていた、|銀の雨降る異世界《シルバーレイン》との縁が無ければ、その血が抱える暗鬱な縁に囚われたまま、永遠に蹲っていただろう。
だが、その銀の縁が導いた力が潤を支え、盟友と共にこの地に立たせる。
(必ずこの地に正義を、平和を)
強く胸に秘めるのは、猟兵だからだけでは無く、一人のヒトとしてこの凄惨な場が許せないが故の想い。
そんな潤の傍らで、神臣・薙人(落花幻夢・f35429)は厳しい顔で戦場を見据える。桜の精――ある意味では植物そのもののような種族に生まれなおした薙人。自身とすこぶる相性が悪そうな敵と対峙しなければならない事実に、厳しい彩を隠せない。
それでも。
「救済者の皆さんを助けなければなりませんね」
「ええ。神臣さんの幻花をご記憶の方も多いでしょうから、皆さんも奮い立つと思いますよ」
潤の言葉への応えは無く、その口元を覆うマフラーの下でのみ示され、ただ一言「行きましょう」と短く返し、戦いへと促した。
「あ、アンタ達も来てくれたのか!」
その姿に気が付いた嘗ての戦いで二人を知る救済者の一人が、弓に矢を番えながら声を掛けて来る。
周囲で戦う救済者達はいずれも遠隔武器や支援を重きに置いているように見える。的確に何者かがその旨を徹底させたかのように見える。恐らく、先行しているであろう猟兵達の誘導なのだろう。
共闘自体は心強い事だが、彼等が倒されてしまっては自分達の目的の意味が喪われてしまう。その可能性が少しでも減らされる状況が出来つつある事に二人はそっと安堵する。
「どうか前には出過ぎないようにして下さい」
短く念を押すようにそう言うと、二人は前線へと駆け出す。その間にも薙人は|白珠の白燐蟲《残花》を喚び出して、戦場へと放つ。
「歪んだ神々に安寧を。
『護る為に……凡ての敵に、死を』」
異形の一団を発見した潤は、すぐさまユーベルコードを発動する。手にした武器が、敵を喰らい、主へその生命を分け与える。その戦いに、薙人の奏でる蟲笛の音が彩り、潤のみならず二人よりやや後方で戦う解放者達へも力を与える。
「……綺麗だなぁ」
「判るが見惚れ過ぎて敵を見喪うなよ!」
救済者達が薙人の笛の音と、異形へと舞う桜の花嵐に、そんな会話を交わす。花嵐自体が異形達に与える傷は微々たるものではあったが、それを潤の攻撃が補う。
「この地を救済者に返し、邪なる者らに鉄槌を!」
戦場の趨勢は明らかに救済者達と猟兵へと傾いて、異形の神々は彼等に呑まれるようにその数を減らしていく。やがて、戦場は救済者達の歓声に包まれた。
大成功
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