原点の一・蒼き稲妻
エクティア・クロンユナイールゥ
いつも素敵なノベルやリプレイをありがとうございます。
今回はエクティアという、私のキャラ達の原点のノベルをお願いしたく思いリクエストさせていただきました。エクティアは私のキャラ達にとって様々な影響を与えてるまさに原点である存在です。ミヤビクロン…いや、今はミオですね、ミヤビクロンの人格は人格融合して消滅しました。あとはエミリヤ、ティーリスにも多大な影響を与えています。エクティアは原点であり、親のような存在です。元々は性奴隷でしたが、今はサイボーグに改造されており、家族を誰よりも想ってる人物です。
さて、脱線してしまいましたが、今回頼みたいノベルの内容はサイバーザナドゥでの模擬戦でお願いします。
今回はエクティアはユーベルコードは使いません。
使うのは蒼の意志とADVG、零の蒼きドレス、エネルギー炉心の蒼の魂の4つ、技能の限界突破、電撃、貫通攻撃の3つのみです。実際かなり不利な条件ですが、そこを何とかするのがエクティアなので問題なく気にせず攻撃してきてください。サイボーグではありますが、次元エネルギーの蒼の魂があるのでエネルギー切れはありません。また攻撃も零の蒼きドレスで殆ど無効化するので心配はありません。エクティア自身、戦闘モードに入ると笑顔で殺戮人形になるので、敵は必死で攻めてくるか、逃げるかの二択になるかと思います。
戦法は、にこやか笑顔で限界突破した蒼の意志による蒼い稲妻とADVGの蒼色の電撃のビームと蒼色の実弾のレールガンを撃ちます。仮に蒼の意志のエネルギーが切れてもADVGを使うので問題はないです。
普通の服装の相手なら蒼の意志の収束率を下げて拡散範囲を広げて蒼い稲妻を射出して撃つか、ADVGの蒼色の電撃のビームを撃ちます。逆に防具が硬そうな敵なら蒼の意志の収束率を上げて防御が脆そうな所を狙って貫通力を上げて蒼い稲妻を射出して撃つか、ADVGの蒼色の実弾のレールガンを撃ちます。
敵の人数はお任せします。エクティアがギリギリ捌けそうなくらいが望ましいですが、限界突破してるエクティアにとって人数はあまり気にしなくて大丈夫です。戦場傭兵でもあるため対多数の戦闘にも慣れています。
『準備は良いですか、エクティア』
「ええ、いつでもどうぞ」
骸の海に汚染されたシティの郊外にて、密かに建設された戦闘訓練場。
そこに立っているのは蒼いドレスを纏った若い女性。名をエクティア・クロンユナイールゥという。
楚々とした容姿の美人だが、正体はさる研究所に開発された戦闘用サイボーグ。後からロールアウトされた姉妹機全ての「姉」であり、原点であり、親のような存在だ。
『今回の模擬戦ではユーベルコードの使用を禁止します。基本装備のみで出現する適性個体を撃破して下さい』
彼女に課された訓練のノルマは、なかなかに厳しいものではあった。
前方に待機しているのは銃火器で武装した戦闘用レプリカントの集団。数はざっと十機以上はいるだろう。
対するエクティアは1人きり。模擬戦とはいえ友軍の支援なしでこの場を切り抜けなければならない。
「わかっているわ」
しかしエクティアはにこやかな笑顔でそう答えた。彼女が笑うのは、既に戦闘のスイッチが入っている証だ。
どんな不利な条件であれ、それを何とかするのが|蒼き稲妻《エクティア》である。これしきの訓練もこなせないようでは、家族の長姉を名乗る資格はない。
『では……訓練開始』
担当職員が合図を出すと、敵のレプリカント部隊が一斉攻撃を開始する。
機械ならではの一糸乱れぬ統率、プログラミング通りの正確な射撃。銃弾の雨がエクティアの元に降り注ぐが――彼女は回避行動を取ろうとすらしない。
「この数ならギリギリ捌けそうね」
エクティアの防御兵装「|零の蒼きドレス《ヌル・ブラウクラウト》」は、あらゆる物理・非物理攻撃の威力を大幅に軽減し、携行火器クラスの火力ならほぼ無効化する。
初撃が全弾命中したにも関わらず傷ひとつない彼女を見て、レプリカント部隊に動揺が走るのが分かった。
「さあ、行くわよ」
エネルギー炉心「|蒼の魂《エクティア・ゼーレ》」が、次元の狭間から無尽蔵のエネルギーを供給する。
エクティアはそれを電気エネルギーに変換し、長身拳銃「|蒼の意志《ブラウ・ヴィレ》」から発射する。収束率を下げて拡散範囲を広げた蒼い稲妻が、装甲の薄いレプリカント兵のもとに降り注いだ。
「……!」
その一撃でレプリカントの動力は停止。想定を上回る事態の連続を見せつけられれば敵も必死になるだろう。
だがエクティアのほうは平然としたままだ。冷静に敵のレベルに合わせた武装と攻撃手段を選択し、実行する。戦場傭兵でもある彼女は対多数の戦闘も慣れたものだ。
(拡散攻撃で仕留められそうな敵はもういない……なら)
今度は蒼の意志の収束率を上げて、一点集中で重装甲の弱点を狙い撃つ。
歩兵の範疇に収まる相手なら、彼女の稲妻に撃ち抜けないものは居ないだろう。
敵もそれは理解したのか、なにやら通信機で合図を出している。すると後方から姿を現したのは――。
「頭脳戦車、ですか」
小型のボディに自立思考型AIを組み込んだ、高機能・高思考型戦車。無論装甲も通常戦車のそれに準じる。
あの戦車砲の火力であれば、エクティアのドレスを突破することも叶うかもしれない。敵部隊が用意していた虎の子の切り札といったところか。
「では、これで」
対するエクティアの回答は「|ADVG《アサルトドーヴァーガン》」。
長大な白銀のレールガンを構え、炉心から限界突破したエネルギーをチャージ。
照準を合わせてトリガーを引き絞れば、電磁加速された実弾が稲妻を超える速度で放たれ――。
「……戦闘終了です」
一撃。ただの一撃で、歩行戦車ならびにレプリカントの残存部隊は壊滅と相成る。
蒼き殺戮人形の微笑みは、最後まで崩れることはなかった。
成功
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