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マモン・ララバイ

#ダークセイヴァー #ダークセイヴァー上層 #『欠落』

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#ダークセイヴァー
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#『欠落』


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●赫々たる
 女は――お姫様は――ありとあらゆる『もの』を自らの『もの』と認識していた。欲しくて欲しくてたまらなく、それ故に、醜いなどと謂われていた。ならば、あなたの謂う通り、強欲は強欲らしく圧倒的な美貌を手に入れて魅せましょう。ほら、見なさい。これで、文句なしにわたしは『美しい』でしょう。でも、まだ足りない。物足りない。それも欲しいし、これも欲しい。あなたの魂諸共に、何もかもが欲しくて、頭がおかしくなりそうだ。なので――わたしのために、永遠に、動いてくださると。
 これ以上の悦びなんてのは、ありません……。

●グリモアベース
「七つの大罪――それは、最近では在り来たりなテーマだが、故にこそ、人の心に根付いている『もの』だ。望んで望んでその果てに掴んだのは果たして、幸せか不幸せか。何方にせよ、魂人にとっては不幸以外の何者でもない。兎も角――貴様等、反撃の時だ。闇の種族の『強さ』の所以については知っているか? 彼等は弱点を『欠落』として迷宮奥深くに隠していると謂う。今回の依頼は『欠落を壊し、闇の種族を滅する』事だ。此処までは良いな」
 グリモア猟兵、ロバート・ブレイズはいつにもまして上機嫌な様子で猟兵へと語り掛ける。机の上に置かれていたのは『奴隷種族が如何にして反旗を翻したのかについて』か。
「貴様等にはまず迷宮の奥へと向かってもらう。その際の注意点としては『闇の種族の配下』と『無数の罠』だ。罠については私も『把握出来ていない』。油断するなよ。欠落を破壊した後は迷宮からの脱出、闇の種族との戦闘だ。欠落が破壊済みで在れば『闇の種族は其処等のオブリビオンと等しい』。しかし、気を付け給えよ。『等しい』のだから」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 強欲。

 第一章。
 欠落が有るとされる迷宮の攻略。
 配下オブリビオンの対処をしつつ罠を回避してください。
 罠の種類は様々です。

 第二章。
 欠落の破壊に成功しました。
 破壊と同時に迷宮が崩壊し始めます。
 急いで脱出しましょう。

 第三章。
 闇の種族との戦闘です。
 欠落が破壊されているので『普通のボス』レベルの強さになっています。
 此処で仕留めましょう。

 宜しくお願い致します。
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第1章 集団戦 『暗がりのバジリスク』

POW   :    完全擬態
全身を【風景そのもの】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    見つめ続ける邪眼
攻撃が命中した対象に【恐怖】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【錯乱、発狂へと導く精神破壊】による追加攻撃を与え続ける。
WIZ   :    無数の視線、無数の恐怖
レベル×10m内のどこかに【無数の邪眼】を召喚する。[無数の邪眼]を見た敵は全て、【錯乱、発狂へと導く精神破壊】によるダメージを受ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 欠落――己の弱点を抉り出し、別の場所に隠す事を謂うので在れば、ある種の滑稽だと思われた。闇の種族は人間と同じような、恥じるべき『もの』を抱いていたのだ。兎にも角にも、此処は迷宮、最深部までの道程は中々、骨の折れる長さだろう。重ねて、欠落を守るのは無数の|過去《バジリスク》に数多の罠、猟兵よ、持てる全てを発揮し『欠落』へと辿り着かねばならない――欲深く、自らの在り方を押し付けるが如く。
イリスフィーナ・シェフィールド
トラップダンジョンには良い思いでないので気をつけましょう。
……ここ数日の記憶が曖昧なのですが何があったんでしょう。

擬態して隠れてる敵と罠の両方を相手は厄介ですわね。
だったら向こうから出てきてもらいましょう。
指定コードを使って相手を挑発、迎え撃って倒していきますわ。
敵の波が途切れたら倒しきったと判断して罠に気をつけて進みますわ。
これを繰り返してできるだけ安全に行きたいですわね。

飛び出す矢、転がる大岩、吊り天井、串刺し槍、圧殺する壁、スパイクだらけの落とし穴、何故かある宝箱に擬態した怪物。
……殺意満点なのですけど寧ろ安心するのは卑猥さがないからでしょうか。



 欲望に引っ張られた者の末路、それをオマエは理解していた筈だ。
 百点満点な殺意の真ん中でヤケに落ち着いている心臓を撫でた。
 数日の記憶の行方などはまったく、オマエにとっては『取るに足らない』事柄だ。生きていたのかも死んでいたのかも、恐れていたのかも悦んでいたのかも、悉くが玉虫色な領域に用事などない。いや、それでも、トラップ・ダンジョンとやらに良い思い出が皆無なのは事実だ。何処かで落っことした地獄と地獄の所業、そんなにも脳味噌と鼻汁を一緒にしたいのか。兎も角、壁の向こう側に隠れている、何処かの美少年とは別種の、比較的シリアスな|過去《オブリビオン》からの睥睨――恐怖に打ち勝っているのか。否、痺れているのだ。
 わたくしは、そう、たとえ、正気な心身を維持していようとも、美味しそうに見える人間なのです。もちもちとしたお肌が神々しくも迷宮内部を照らし出し、成程、チョウチンアンコウのモノマネが大得意だと証明した。さあ、来なさい。わたくしは逃げも隠れもしませんわ。つまりは余裕綽々と、油断しているフリと謂うワケだ。わらわらと集ってくる眼球モドキの群れ、バッタバッタと斬り伏せるサマはまさしく、猟兵に相応しい。
 迎撃を始めて数分後、オブリビオンの影カタチが無くなったところで探索の再開だ。カチリと足元から妙な音。ああ、流石に、こんなにも鮮明な『引っ掛かり』にやられる女はいないのだ。何よりも今回はお戯れ『なし』である。飛び出してきた矢を寸前で躱し溜息混じりに歩を進める……。
 コカトリスが出てこないだけ御の字だと微笑んで魅せた。転がり続けて落ちていった大岩を背後に吊り天井と格闘する。槍降れば壁が迫るなんぞある意味オマエの日常ではないのか。嗚々、何故の安堵の最中、雑に置かれた宝箱を放置する……。
 内臓と金貨を違えるとは、本当、消化液がかかって汚らしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

仰木・弥鶴
白燐蟲の明かりを頼りに、より闇の深い方へ
罠に極力触れないようディバインデバイスを浮遊させて壁や地面から距離を取る
接触以外で発動する物理的な攻撃に対しては機械羽で防御を固め、|過去《バジリスク》には外した眼鏡を手に邪眼を見つめ返す

最深部に隠された『もの』を壊しに来たんだ
どうしてほしいかわかるよね?
抵抗するならどうぞご自由に俺も|【狂気耐性】《そう》させてもらうから
お姫さまの例を見ればわかるだろう結局のところ狂気の源泉とは自身の欲望
かつて“俺の『|蜘蛛童《もの》』”だと愛した存在を手放した今となってはもはや煩悶できる余地がない



 最深部に隠された『欠落』とは、俗に、有り体に思惟して終えば人の恥辱な部分だ。コンプレックスに殺されないよう、慎重に、物事を運ぼうとした臆病者の仕掛けだ。文字通り『小物を作っている』ワケで、オマエの趣味とはまったく関係がない。
 ――無意識に口遊んだ子守唄、引きこもりの涙腺は豚に等しい。
 むさぼり尽くそうとした妖精の名前は……。
 避雷針――欲望とはつまり、良し悪しに関わらず『集める』ものだと『蒐まる』ものだと考えるべきだろうか。その中でも最も激的なのが強欲、即ち凄まじいほどの磁力と謂ってもよろしい。ちかちかと蠢く|白燐蟲《むし》を頼りに、闇へ闇へと這入るサマは諺の真逆か。いっそ、懐中電灯なんぞ放り棄ててしまった方がマシで在る。弄るようにして罠から|距離《えん》を切った――過去への執着を裸眼で映してみる、どうぞ、おかまいなく……。
 如何したいのか。如何してくれるのか。駆け引きもクソッタレもない、泥仕合のはじまり。お団子なサッカーがお好きならばご自由に。その代わりと謂ってはなんだけど、俺も|抵抗《そう》させてもらうから。からっぽではない脳髄に溶け込む隙間なんて許されていない。とっくの昔に覚悟とやらは定まっていたのだろう……? 蝋燭みたいに固まったり、炙られたりなんて御免だよ。お姫様の例を見ればわかってくれる筈さ――狂気の源泉とは自身の欲望、自針の位置も把握出来ないから『こう』なる。
 かつて――俺の『|蜘蛛童《もの》』だと愛した存在、それを手放した今となっては――最早、煩悶とできる|余地《ひま》がない……。蓋付きの落とし穴なんてものは見飽きていたのだ。もう少し成長してから会いに来てくれないか……?
 ロマン主義の巣窟に身投げする……。

成功 🔵​🔵​🔴​

マリエ・ヘメトス
ああ、なんて罪深い…
足るを知るべきです、たとえひとでない者だとしても
欲しい欲しいと駄々をこねるだけではなにも変わらないと、教えてあげなければ

【道案内】で正しい道順をたどれるようにしながら
敵には指定UCを使用
なるべく邪眼は見ないようにして、「だんなさま(使役する死者)」に誘導をお願いする
例え見てしまっても【祈り】を捧げ、【狂気耐性】で踏み止まりましょう

誰にだって弱さはあるもの
それを否定し認めないなら――成長なんてありえないの
きちんと向き合ってもらうためにも、罪を自覚してもらうためにも
わたしはあきらめない、壊れないわ



 概念的なロボトミーをお楽しみの最中に申し訳ないとお姫様、似た者同士か、或いは、真逆故の親近感を孕む。慈しみを抱いて|子供《きょむ》を知り、その柔らかな|頬《くうき》を愛でてみる。あらゆる行為は空白として誕生――。
 眼球をかくす。
 ――夏場、放置されたミルク・キャンディ。
 亡霊の名をワンプ、と、三文字で表現したならば、光源が示しているのはおそらく、遅延性のめまいなのだろう。牢獄に投げ込まれた罪人の、深い深い後悔、更なる悪徳を、背徳を積もらせる循環の証と謂えた。ああ、なんて、ふらつくほどに、頭が重たいのでしょうか。足るを知るべきです、満たされると頷くべきです、たとえ、あなたがヒトでない者だとしても。欲しい欲しいと駄々をこね、挙句の果てには奪うだなんて、なにも変わらないと、理解した上での行いなのでしょうか。何方にしても教えてあげなければ――道案内に不可欠なのは自身の位置把握だ。また、随分と、|正気ではない《ブレている》クセに……。
 視ていません。わたしはあなたを見ていませんし、あなたはわたしを見ている場合ではありません。死者の手引きに基づいて秘法を紐解けば、だんなさま、誰の為に祈っているのか、当ててくれますよね。踏み止まっているのではなく、そうとも、莫迦げている程度には向こうに在るのだ。ええ、ええ、誰にだって弱さはあるもの。
「それを否定し認めないなら――成長なんてありえないの」
 オマエ、嗤わせるんじゃない。否定以前に、認める以前に、オマエは意識すらしていないではないか。きちんと向き合ってもらうためにも、罪を自覚してもらうためにも。わたしはあきらめない、壊れないわ――いやはや素敵な接着剤だ、バジリスクが|失笑《き》える。
 ヒトの無い面構えなど、如何足掻いたって、描写出来ない。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
迷宮を攻略してボスを倒せ
シンプルで王道的な話だよね
お話だったらワクワクする
そーゆーものだけど自分でやるとなるとめんどうだよね
ボスと戦うだけなのがいいのですよ
まぁ、ギミックをクリアしないと倒せない系のボスだからダメなんだけどね
なので素直に迷宮の攻略をがんばるですよー
罠対策と戦闘を両立する
それには<建雷命之御霊降>がいい感じかな?
空気も電気抵抗値が高いけど通電するからね
雷光となって移動すれば罠にはかからないはず
もしかかっても雷光の速度で移動すれば起動する前に通過できる
戦闘だって雷鳴攻撃と電磁抜刀があるからイケルイケル!



 大罪が闇の種族とは如何にもな羅列と謂えよう。野放しにしてはいけない|過去《オブリビオン》、章のラストを飾るのに相応と思えた。
 ――世界の欠片も譲らない、そんな強欲に諦観をおぼえる。
 蛇の目を複雑怪奇に描いたならば、直接、ダンジョンと書いてしまっても問題はない筈だ。攻略ルートに正攻法などなく、総ては|猟兵《オマエ》のアイデア次第で解決してしまう。ああ、思考を巡らせなくとも此度のシナリオは単純明快だ。トラップ・ダンジョンを踏破して弱体化した|ボス《オブリビオン》を倒せ。ホントウ、王道的でワクワクするお話だよね。まあ、これが『おはなし』だった場合に限るんだけど――自分自身で、生身で、行進すると成ると面倒極まりない。やっぱり時代はボス・ラッシュっぽい! 無を取得して終焉へGoなんて、そもそも、ギミッククリアが大前提だと忘れてはいないか? 蛆々と蠕動している暇なんてない。ここは素直に迷宮の攻略がんばるですよー! ひゅおんと目と鼻の先を裂いたひとつの槍、ギリギリセーフっぽい! ところで先程から何かに睨まれている……。
 罠対策と戦闘の両立とは中々に厄介な『仕掛け』をお姫様は用意してくれたご様子。もういっそ一石二鳥なユーベルコードで突撃してしまえば楽なのでは。こういう時にこそ|鬼神《ばけもの》の出番だ。鬼も神も殺してきたオマエだ、降ろす術だって持ち合わせて異る――空気も電気抵抗値高いけど通電するからね。雷鳴轟くと同時にすり抜けた大岩、なんだかボウリングを思い出すよね。
 素通りした罠の先には集っていたバジリスク。彼等がおそれを落とす前に焼き滅ぼすのがよろしい。断面を改めて視たならば炭化の有り様、これなら最短ゴールもイケルイケル! コアが硬かろうと柔らかかろうと、最早、オマエにとっては果実に等しい。

成功 🔵​🔵​🔴​

上野・イオナ
迷宮、トラップ、古き良きダンジョンゲーム良いよね……。
デストラップとか色々調べて見たいけど、リスポーンのユーベルコードは持ってないから再トライ出来ないんだよね。

慎重に進まないと(カチッ)

うわぁぁぁ

開幕で何らかの罠を踏み、騒ぐことで配下オブリビオンを寄せ付けます

UC【無彩色と極彩色の触手群】使用

接敵を確認したらすぐに敵を触手で捕食し敵UC【完全擬態】をコピーします
風景とは迷宮の事だと思うのでトラップは仕掛ける側だし、『欠落』の場所も分かると思います。

※アドリブ・連携歓迎



 ひとつひとつ確実に〼を塗りたくる。
 行き止まりでも『行き止まり』だとわかれば成果だ。
 バトル・ゲーマーの経験を活かし|勇者《ヒーロー》を目指す。
 最近流行りの※※トラップダンジョンなんか糞くらえ、やはり人に薦めるならば古き良き時代のダンジョン・ゲームだ。不可欠なのはペンと原稿用紙で、ああ、きっと、おそらく『マッピング』とやらが要と成るに違いない。ついでにデストラップの類を調べ、潰して往きたいところだけども、生憎、現実とやらにセーブ機能など付いていないのだ。リスポーン可能な|超越性《うつわ》など持っていない。オマエの臓腑に収まっているのは、そう、凄惨治める為の蠢動なのだ――再トライさせない難関精神、慎重に進まないと……?
 足元だったのか壁面だったのか、触れた記憶など滓れていないと謂うのに、カチリ、まったくお約束サマはせっかちでいけない。響き渡ったのはトラップの歓喜か、或いは、オマエの、巻き込まれた際の悲鳴か。兎にも角にもモウモウとしたてんてこ舞いだ。開幕、何かの罠に引っ掛かったのはひとつの僥倖、騒々しいものを嗤うべく野次馬根性暴発した。
 いや、集まって来たのではない。最初からオマエの周囲に存在していたのだ。梟とも蜥蜴とも思える、ひどく悪辣な睥睨、それを味わう前に先ず――塑の血肉を嚥下するのが宜しい。|無彩色と極彩色の触手群《フローイング・ケイオス・フェノメノンズ》。このモノクロとレインボーこそが君の最期に相応しい――同化しているオマエ様に迷宮が頭を垂れた。
 これで僕は仕掛ける側だし、何より、迷宮そのものなのだから、|欠落《隠し部屋》だってわかる筈だ。ミミックめいた臓物を黒々と染めつつ最深部へ溶け込む。
 ――文字通り壁の中にいるワケだ、滑るように、モドキとして。

成功 🔵​🔵​🔴​

護堂・結城
弱点を分離して強くなるとはなんて合理的なんだ。
生物を超えた存在として正しいよ…そのタネが割れなきゃな
高みから取るに足らぬと見下ろす外道にようやく刃が届く、愉しくなってきたなぁ!!

蒼月の尾を用いて天候操作し周囲を雨に、さらに緑月の尾の水属性攻撃で水浸しにしてやる
「ここは自分の舞台だと傲慢にねじ伏せろ、氷色の鳳」
UCを発動、氷の範囲攻撃で周囲の水ごと罠も敵もまとめて凍結させて蹂躙だ
「隠れて舞台に上がらねぇなら出番も与えられずに凍れ」

相手が動いて氷が割れたらそれを目印に怪力で踏みつけ先を急ぐぞ
「ま、出てきても潰すんだけどよ」



 火と硫黄を注がなかったのは慈悲の類ではなく。|黄金時代《ゴールデン・エイジ》に眩んだ愚者への皮肉とも思えた。最早、加工する為の知識も道具も知れず、莫迦みたいに『目には目を歯には歯を』が聳えている。塵と灰に如何様な『差』が生じると謂うのか。前提として、既に、息絶えていると何度……。
 生物――生命――『生』そのものを超越する術、道から外れた者にとって児戯でしかない。弱点、急所、存在を脅かしている『部位』を抉り取り、分離し、大事に大事に隠蔽する逸脱の沙汰は、まったく、なんて合理的なのだろう。ああ、正しいさ。オブリビオン、闇の種族を冠する化け物にとって正しい在り方だ。しかし……そのタネが割れてしまえば悉くおじゃんだ。台無し。ひっくり返った不死性、つまりは不可逆。なあ、貴様、貴様よぉ。そんなに因果応報が大好きだってんなら、俺が遊びに行ってやるぜ。高みから取るに足らぬと見下ろす、ままごとレベルのクソガキには丁度良いと謂うヤツだ。楽しくなってきた。本当に、愉しくなってきたなぁ! 騒々しいオマエに対しての視線、盲目なほどに壁面だった。
 蒼く々くブレイン畑を蹂躙するが如く、只、尾を用いて『月』のように手繰って魅せた。迷宮内部だと謂うのにざわつく雨の音、根っこからの緑を揮ったならば、さて、ノアの箱舟は間に合うのか。ここは自分の舞台だと、ここは自分の領域だと、傲慢に、それこそ強欲にねじ伏せろ――トラップ諸共に|裏切り者の地獄《コキュートス》、其処に鎖されたのは確かに|悪魔《とかげ》だった。隠れて舞台に上がらねぇなら出番も与えられずに凍れ。ぴきぴきと嗤ったのは果たして子守唄、流れに抗う痴れものだったのか。
 態々『石を投げる必要』などない。出てきたところで全ては脆い、腐り果てた肉の塊だ。コールド・スリープを甘受しなかった末路がレッドカーペットだ。外道は道になるのがお似合いだぜ。二度と、この世界で目覚めるんじゃねぇ……。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『崩壊からの脱出』

POW   :    障害は力尽くで押し通る

SPD   :    一目散に駆け抜ける

WIZ   :    策を弄して突破する

👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 欠落――がらんどうの|臓腑《ふくろ》を裂いた後、オマエは揺れに苛まれた。がらがらと嘲るように|迷宮《ダンジョン》が崩壊を始めたのだ。僥倖な事に『今までの道程』は記憶している。生き埋めになる前に素早く脱出するのが賢明に思えてきた。
 しかし、オマエは猟兵だ。あらゆる埒外性を心身に宿した、超越性、可能性の塊で在る。急がなくても崩壊を遅延させる事は容易かもしれない。兎にも角にも現状を打破し、闇の種族を滅ぼしに征くのだ。
イリスフィーナ・シェフィールド
一番奥のお宝を入手するとダンジョンが崩壊するとか嫌がらせ極まりないですわね。
飛んで……は速度出し過ぎで激突しそうですから走りましょう。
罠はだいたい発動した……とみせかけて帰りしか発動しないとかいうのもあるかもしれませんから気をつけましょう。
流石に敵は屠ってますし向こうもこちらどころではないでしょう。
壁が倒れてきたり破片が落ちてきたり邪魔するものがあるなら強化した身体能力で破壊して進みますわ。



 |無窮にして無敵《ラーン=テゴス》――盲目で白痴だったいつかのオマエは戸口の彼方側で、此度、オマエは芯に、真に、その域へと腕を伸ばした。寂しさを理解しているが故に優しく、優しいが故に|救世主《セイヴァー》らしい。
 ――限界を容易に越えていく。
 ――天才か秀才か、如何か後者と呼んでくれ。
 盛者必衰の理――デウス・エクス・マキーナの崩落と共に奴隷が埋もれるなど在り来たりな御伽噺だ。主人が歿した頃合いに嘆き悲しみ、自らを擲つサマのなんと謂う美しさか。そんな曰く付きの迷宮を暴きに発き、核を砕いた者の末路は同程度と|運命《サダメ》られている。一番奥のお宝を手にした刹那にサヨナラとは、また、随分と、嫌がらせが得意な独裁者サマか。ならばいっそ昇天するが如くに飛翔するのがよろしい。いえ、速すぎて激突する可能性も高いですわね。嗚呼、人間にはしっかりとした二足が生えているのだ、鰓も四足ももう『たくさん』だと己に言い聞かせる。さて――罠はだいたい発動しただろうが、油断してはいけない。何せ、お相手は狡猾な闇を冠する存在、髪の毛一本まで緊張させておけ。
 流石に――蜥蜴モドキも攻撃してこないでしょう。たとえ残っていても瀕死で動ける筈がありませんわ。今回はまったくフラグの建築に貢献してくれやしない。さては|主人公《ヒロイン》らしさが際立っているな……? そうとも王の道を往くのは英雄でなければ成らない。オマエの意志の光は常々|黄金色《イエロー》に染まっていた。
 つまりは信号機のど真ん中で在る。
 渡ろうとしないのは当然なのだよ。
 壁の|残骸《はへん》が行く手を塞いでいるが塑の程度の事、凄まじいほどに強化された|騎士《パラディン》に恐れるものなど皆無。今日からオマエの綽名は|恐れ知らず《ドレッドノート》――後にも先にも『脅威』は無く。

成功 🔵​🔵​🔴​

上野・イオナ
ア゙ア゙ア゙、崩れる。
ダメですね、コレは。

UC【トリップキマイラフューチャー】使用
崩壊する迷宮よりも住み慣れた迷宮におきかえます。
元の迷宮よりも丈夫なはずなので、余裕を持って帰りたいです。

闇の種族の弱体化がどれだけか分からないし、準備だけはしっかりしとかないと。

※アドリブ・連携歓迎



 壁の中なのか別階層なのか、新たなパーティ・メンバーを揃えての救出は難しい。塵芥と成り果てた英雄の魂、さて、如何様にして引っ張り込もうか。
 ――言の葉を紡ぐオツムが転がっている。
 ――善性だ。至る所に善性を埋め込まなければならない。
 死んでいたものが目覚めた時、其処が地の底だと気付くのに幾分掛かると謂うのか。狭く、真っ暗な棺桶の中、身動きすらも取れないサマは、嗚呼、無様としか描写する他にない。何れ餓え、渇き、腐り逝くその過程は、想像以上に凄惨な末路なのだろう。そんな、在りもしない|幻影《ヴィジョン》に苛まれたのは|現象《フェノメノン》か。兎にも角にも崩落の音に中てられたオマエ、|大絶叫《ア゙ア゙ア゙》をカマした――ダメですね、コレは。修繕は不可能、ましてや巻き戻しのスイッチを押す事なんて許されない。そもそも、そんな上等な骨董品がダークセイヴァーに転がっていると思っていたのか。仕方がない。拉げた果実になんぞに成りたくはないので|罪深き刃《ユーベルコード》で塗りたくる。このご機嫌なスプラッシュはお山の大将の真似事か――尤も、その|狂気山脈《キマイラフューチャー》は厖大だ。
 あとはピクニック気分でのお帰り。
 遠足は「ただいま」を口にするまでが遠足です。
 摩天楼――|合成獣《キマイラ》の群れが棲む其処は、最早、危険の『き』の字も理解出来ていなかった。コンコンと戯れるが儘に迷宮は『便利な道具』を吐き散らかす。これなら元の迷宮より丈夫になった事だろう。悠々自適に準備運動と謂うワケだ――ついでに『お姫様』が欲しがりそうな『もの』を仕入れて往こう。
 ――目が眩んだ誰かさんの断末魔が何度も過ぎっている。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
お宝を手に入れると同時に崩壊する
うん、お約束の罠だよねー
シンプルにヤバい!
まぁ、僕にはUCがあるから慌てないけどね
適切なUCを選べばこの程度はピンチではないのですよ
とゆーことで<傘回し>の時間っぽーい
崩壊する迷宮からの落下物とは傘で弾けば問題ないのです
残ってるかもしれない罠も飛翔することで大体はスルー出来るはず
来た道を帰るだけだから移動速が十分ならへーきへーき
でもこんなことなら罠を破壊しながら来るべきだったっぽい



 音符を描く程度には雀躍なものだ。臍で茶を沸かす方法を誰かに教えてもらうのが好い。或いは赤子の手をひねる――赤子の掌で沸く々くしてくれと。
 ――粗雑な子守唄だ、歌詞もクソもあったものではない。
 ――マット運動で最初に習ったイモムシの伸び縮み。
 白骨化した王様の冠を無理矢理奪い取ったなら、成程、呪われても仕方がないと頷ける。されど、此度のダンジョンの主サマはご生存で、しかも『欠落』と呼ばれる大事なものを保管されていた。そんな、大切な心臓を放置する場所だと謂うのに、こんなに容易に崩壊するとは欠陥住宅もいいところだ。まあ、何にせよ「お約束」の罠である事には変わりがない。故にこそシンプルにヤバい! がらがらとヤカマシイ風景が蜥蜴モドキの死骸と共に哄笑を仕掛けてくる――まあ? 僕には? 猟兵には|罪深き刃《ユーベルコード》が有るので。アドベンチャーな|映画《スクリーン》すらも予定調和に上書き出来る。適切な埒外性を選んで掴めばこんなものはピンチのピの字にも成り得ない――とゆーことで『傘回し』の時間っぽい! 何が如何してそうなるのか、和傘を広げて蛇の目を丸くする……。
 岩だろうと槍だろうと鉛玉だろうとオブリビオンの攻撃だろうと、グルグルと世界の理を巡らせればあまねくは安泰。はじけて飛んだダンジョンの屑は、嗚呼、塵箱からは遠くても浮いて避ければよろしい。超自然の落とし穴だって蝶々のように|越えて《スルー》楽々。あとはまあ『来た道』を戻るだけだからへーきへーき。でもこんなことなら全部壊してから来るべきだったっぽい。まあ結果オーライってことで!
 ――グルグルし過ぎてカタツムリが狂わないかって?
 ――傘を回しているだけなのに如何して目玉まで回るのか。

成功 🔵​🔵​🔴​

護堂・結城
あっはっは、崩れてる崩れてる!もうこんなところに用はないし、そんじゃさっさと脱出だ!
UCを発動、高速飛行しつつ瞬間思考力で凍らせた道を逆走しよう
帰り道に罠があろうがほっとけほっとけ、大体凍らせて潰してきたし、残ってようが歩く標的用の罠で鳳が捕まるものかよ

敵もわざわざこっちに構うほど暇じゃなかろう、掛かってこようが麻痺羽飛ばして餌食にするだけだ
あっちゃもこっちゃもお祭り騒ぎ、さぁてねがいましては被害のほどを集計集計、なんてな



 暇を殺す為に始めた強欲ゲームが『欠落』へのサヨウナラの引き金となった。
 大事に大事にしているならば、
 手元に置いておけば良かったものを!
 決して振り返ってはいけない、と、釘を刺されたのは何者だったのか。汁気たっぷりな果実を食み、回れ右を繰り返した愚かさを認める。いや、さてはオマエ、わかった『うえ』での行為だろう――力の強い化け物を如何倒す? もっと力を込めると好い。
 ――猟兵で在れば容易な事だ。
 ――|裏切り者の地獄《コキュートス》から尻尾を晒すと宜しい。
 破顔――外道へと逸れた者の願いを土足で踏み躙るサマの、なんとも爽快な事か。カラカラと晴れやかな気分で崩れいく|迷宮《ダンジョン》を一瞥する。もうこんなところに用はないし、何よりも、外道サマの本体は出入り口の向こう側だ。そんじゃさっさと脱出だ! 何処かの猿とは違って掌の大きさを把握出来ているオマエ、雷霆戯れる状況こそ望むところ。瞬間的に巡らせた思考と同時に|翼《よく》を知り、その冷静さで以て凍土を駆ける。帰り道に罠が在ったとしたら? そんなモンは放っておくに限る。大体凍らせて潰してきたし、残ってようが、せいぜいが灯台下暗しだ。歩く標的用の罠で鳳が捕まるものかよ――おこぼれでも貰いに来たのかご苦労な蜥蜴モドキ、既に這う這うの体じゃないか、わざわざ、飛んで火にいる夏の虫になる必要はないと謂うのに……。
 隠れていようが掛かってこようが、恐れも畏れも掠れやしない。滓のような連中には少し『お灸』をやるのが悦ばしい。尤も――その羽ペンには痺れ薬しか塗りたくられていないが。あっちゃもこっちゃもお祭り騒ぎ、さぁて、ねがいましては――被害のほどを集計々々、集ってきた夜鷹は攫った魂の数を忘れてはいないか。おっと、また随分と暢気な風景な事で。かつてのホワイトチョコが哀れな事になっていた。
 ――なんてな。

成功 🔵​🔵​🔴​

仰木・弥鶴
空中浮遊だけじゃ間に合わなさそうだな
…しょうがない、走るか

差し迫った問題は3つだ
上から崩れ落ちてくる迷宮を構成していたものの残骸から身を護ること
出口に至る脱出路がそれらで塞がれないようにすること
こうしている間にも崩壊する足場の確保

UCで召喚したクッション代わりの青い花でそれぞれに対処
崩れた地面を埋める足場にして先を急ぐ
段差や距離のある隙間はショートカットのためのジャンプ台として使用
できるだけ最短距離を繋いで脱出時間の短縮を
残りは飛翔させて上から落ちてくる残骸が俺に当たらないように受け止めさせる

生き埋めはごめんだからね
庇のように花を並べて崩れ落ちないように保持した脱出路を可及的速やかに走り抜ける



 一本道故に、躊躇いがない故に、人は神を軽んじたのだ。慈しんでいる所以として、ちゃんと、崇めていたからだ。気配の『け』の字も無くなった時点で、あまねく加護は失墜している。
 眩んでいると謂うのに、滑稽にも、濁った目玉を酷使したのだ。
 ――景色もクソも在ったものではない。
 煩悶したところで何が戻ってくるワケでもない。
 ロマン主義の傍らで崩壊していたのは、成程、創造している最中のバベルとも考えられた。しかし、此度、バベルを主張していたのは|過去《オブリビオン》で在り、闇の種族と称される|悪意《いし》の塊だ。そう脳髄を働かせてしまえば神の怒りも尤もなもので、オマエは代弁者と扱われても仕方がなかった――兎も角。空中浮遊だけでは心許ない。ゆっくりと移動するなんて、真逆、瓦礫が海の如くに割れるなんて在り得ないのだ――しょうがない、走るか。砕かれた欠落から迸る、|最後っ屁《エネルギー》を背にして只管と足を動かす。で、差し迫った問題は三つだ。三人寄れば文殊の知恵、なんて諺もあるけれど、今回の場合は難のみが複数。さて、辿り着いた結論は……本当、矛盾している|花言葉《ユーベルコード》――青色のアネモネが極めて柔らかいだなんて、狂っている。
 生き埋めはごめんだからね――庇――或いはブルー・カーペット。崩れ落ちないよう慎重に花を束ねて道とする。崩れる刹那の凸凹は素直に埋めて、果て、彼方の段差、奈落への誘いは如何するべきか。あえて放置して|跳躍《ジャンプ》――ショート・カットの糧として定めておく。残った花弁はヘルメットの代わりとして扱うのがよろしい。けたたましい残骸の音が『頭上』で治まった――可及的速やかに行動したのが功を奏した。
 ――歌っているのは|君《マモン》だったね。
 ――素直で、何もかもが本心で、
 まるで|俺《オマエ》ではないか。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『強欲の姫・グリード』

POW   :    あなたのすべてはわたしのもの
自身が【欲しいという想い】を感じると、レベル×1体の【従者】が召喚される。従者は欲しいという想いを与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD   :    あなたはわたしのために
【強欲姫の好奇の視線】が命中した生命体・無機物・自然現象は、レベル秒間、無意識に友好的な行動を行う(抵抗は可能)。
WIZ   :    あなたのものはわたしのもの
【強欲の大罪】を解放し、戦場の敵全員の【大切なもの】を奪って不幸を与え、自身に「奪った総量に応じた幸運」を付与する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は向・存です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 欲望――それは、人で在ろうとも、怪物で在ろうとも、決して尽きない、地獄のような『もの』で在った。最果て、総てが『欲しくて』堪らなくなった|お姫様《オブリビオン》は自らの|欠落《ぞうふ》を抉り抜いて、故にこそ『最強』と定まるようにした。強くなければ欲しいものは手に出来ない。強くなければ、何もかもを手中に収める事は出来ない。つまり、明解なところ、|女《それ》は永遠に『欲に目が眩んでいる』のだ。
 喉から手が出るほどに欲しい。手にしていたものを、自分以外が壊すなんて、本当に、血管が切れる思いであった。この、目の前で、わたしを滅ぼそうとしている連中が蠢いているのが我慢ならなかった。されど、この連中が『もっている』力、あれも、わたしの『もの』にしたくて仕方がない――無尽蔵に湧き出る|欲望《グリード》が笑みをこぼした。
 あなたのすべてはわたしのもの。
 ――いますぐ真っ赤にしてあげる。
イリスフィーナ・シェフィールド
いくら手に入れても満足できず何もかもが欲しいなんて本当に強欲ですわね。
わたくしなんて欲しくて欲しくてたまらないたった1つのものすら手に入れられずに苦しんでいましたのに。

しかもそのために他人に犠牲を強いても構わないなんて悪逆非道の輩でしょうか。
わたくし、堪忍袋の緒が切れましたわっ、私の力が欲しいというなら思う存分味わいなさいなっ。

(指定コードで巨大化して従者を蹴散らしてお姫様を拳を叩き込む)

わたくしの心も体もわたくしを愛してくれる人達のものですの。
あなたに差し上げられるのはせいぜいこの拳だけですわ。



 トカゲもトラップも、最早、今回のオマエにとっては害ですらない。我を通す為に、何よりも、案じてくれている誰かの為に。正気で戻らなければ成らないのだ。
 ――大罪を犯してもわたくしは『わたくし』なのだと。
 胸を張って生きていけるように。
 林檎と無花果と石榴と、追加してバナナ、あらゆる罪を貪ったところで満たされる所以はない。贖罪は何処に失せたのかと神へ訴えたとして、果て、オマエの神は|盲目白痴《アザトホース》ではなかったのか。いくら手に入れても満足できず何もかもが『欲しい』なんて本当に強欲ですわね。それはオマエも同じではないのかと|お姫様《プリンセス》の貌が歪む。確かにそうかもしれませんが、わたくしは……欲しくて欲しくてたまらない、たったひとつのものすら手に入れられずに苦しんでいましたのに。まったく餓鬼が掴んだ|煙《ざんぱん》めいている。ねえ、あなたに必要なのはハングリー精神じゃないかしら。ぐぅぐぅと腹を空かせた雛鳥を置き去った父母、|誉め言葉《いもむし》は欠片も残されていない。
 だからと謂って、そのために、態々他人に犠牲を強いるなんて間違っている。悪逆非道が赦されている|存在《もの》なんて、たとえ、死んでいたとしても在り得ないのだ。堪忍袋の緒が切れましたわ――ええ。欲しいと嗤うならば、咽喉から手を伸ばすと咲うならば、思う存分味わいなさいな――結局のところは強欲のお隣さん、憤懣の魔障に中てられている。わたくしの心も体もわたくしを|愛してくれる《●●●●●●》人達のものですわ。あなたに差し上げられるのは――せいぜい――膨れ上がった|感情《にく》を握り締め|従者《モドキ》諸共にぶん殴る……。
 ――消化試合ですわね、物足りないですわ。

成功 🔵​🔵​🔴​

護堂・結城
ようやくメインか。身を焦がすほどの強欲なんぞ、塵一つ残らず赤に紅に染まれ。
外道を前にこの憤怒は収まらんぞ、奪われるはずがないものが奪われる恐怖を思い知れ

参戦後すぐにUCを発動、お供の吹雪と共に大声で歌い、衝撃波を載せた範囲攻撃
欲しいという感情もUCの力も焼却して妨害だ、燃え尽きろ燃え尽きろ、全て残らず灰と化せ
さぁどうする強欲の権化、無限に湧こうが貴様のモノを奪われるのは業腹だろ?
なんでわざわざ肉体は傷つけない陽炎か?決まっている…

従者を掴んで怪力で投擲、陰に隠れるようにダッシュして騙し打ちを仕掛ける。
拳に炎を纏い限界突破した全力で殴る、貫通属性攻撃だ

…外道をこの手でぶっ飛ばす為だよ



 お互いに良い表情をしている、と、思ったものだ。
 ――目には目を歯には歯を、理不尽には理不尽を。
 強欲で在ると同時に傲慢で在った事が『欠落』とも謂えた。
 熾烈にして苛烈、とでも表現するのが適切だろうか。絡み付くかの如くに|感情《エネルギー》が溢れ、ダークセイヴァー上層の一部が激的に『赫々』と塗りたくられた。ああ、ようやくメイン・ディッシュか。これでようやく外道を殺す事が出来ると謂うワケか。身を焦がすほどの強欲なんぞ、塵ひとつ残らず赤に、紅に、染まれ。そうとも、確かに俺は、俺達は似た者同士だが、それ故に嫌悪を隠す必要など皆無に等しい。|外道《オブリビオン》を前にこの|憤怒《ちから》は収まらんぞ。オマエは奪われる筈のない『もの』が奪われる|恐怖《おそ》れを味わった事はあるか? 在るワケがない。ただの、|恐れ知らず《ドレッドノート》のフリをしている化け物なんぞに理解されてたまるものか。降り注いだ双眸は別色を孕むかのように歌い――共である|吹雪《ふえ》を鳴らす。
 総ては刹那の内に|膨張《ひろ》がった。さあ、燃えろ、燃え尽きろ、全て残らず灰燼と帰せ。焔滅の渦に囚われた|お姫様《おんな》は己の|脳《あたま》が揺れている事に今更ながらに気付く。さぁどうする強欲の権化。無限に、無尽蔵に涌こうが「貴様のモノを奪われる」のは業腹だろ? ああ、もしかして、肉が傷まないのを気にしているのか。陽炎のぬくもり『だけ』で「終わるワケがない」よな……?
 決まっている。定められている。
 ――伽藍洞を穿つのは何時だって|猟兵《ケモノ》なのだ。
 |従者《モドキ》を投擲すると同時に|狐《オマエ》は駆けた。虎の威を借るなんて莫迦げた事を誰がするかよ。炎々とおどるのは|拳《にく》、|拳《ほね》、|限界突破《はらわた》――外道をこの手でぶっ飛ばす為だよ。別れの挨拶は済んだよな?
 その|下腹部《じごく》を貫いてやれ、子守唄が勿体ない。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
迷宮はいい感じにクリアしたので消耗はない
ないのだけれど…ちょっと相手が強くない?
武芸者としての勘が言っている…こいつはヤバい!
僕一人が戦ったところで倒すのは不可能っぽい
だったら次につながる戦いをするべきだよね
最終的に猟兵側が勝てばいいのです
では化身鎧装<火雷>でいくですよ
制限時間の中でやるのは相手の手足を狙って戦力を低下させること
呪詛を攻撃に乗せることで徐々に蝕んでいくですよ
武器は使わずに手数重視の格闘術で呪詛の蓄積を狙うっぽい
んーギリギリまで攻撃したいところですが…ちょっとそれはヤバい気がする
ちょっと余裕をもって全力で離脱するですよ
後は任せたっぽーい!



 徐々に徐々に、確実に、相手が色を失った頃に『けり』をつける。簡単そうに思えるがその判断は困難を極めており、容易く行えるのは熟達の技と謂えた。もう少し、と、深みに嵌まった同胞は数知れず。木乃伊取りの末路なんて二度とごめんだ。
 ――坂をくだる際に注意すべきは傾きだ。
 走るなんて考えてはいけない。
 闇の種族が『欠落』を壊されたところで、その『本体』が弱体化すると謂うワケでは決してない。迷宮を無傷で突破し、消耗すらない状態だとしても、嗚呼、相手が『強すぎる』事に変わりはないと呑むべきだ。そうとも、彼女が『元に戻った』ところで猟兵が『進化』したのではない。ああ、武芸者としての勘が、悪鬼羅刹としての魂が、現状の『ヤバさ』を訴え掛けている――僕一人が戦ったところで倒すのは不可能っぽい――で、在れば諦めて跪くのが最適解なのか。否。そもそも|お姫様《オブリビオン》はリリスチャンほどの可愛さを秘めていない。なら、次につながる|戦い《バトル》をするべきだよね。傘回しだって日々の練習の積み重ねだ。一撃一撃が軽くても、数で勝負するのがよろしい。
 最終的に猟兵側が、現在側が『勝てば』問題ない。そう、頭の中で意識しつつ全身に|百足《どくむし》を這わせる。狙うのは相手の手や足――つまりは踊らされる前に踊らせない事だ。ちくりと刺して|呪詛《まじない》を蓄積させるべく――息も吐かせぬ|格闘術《れんぞく》。ギリギリまで攻撃したいところですが……|火雷《イカヅチ》、昏睡状態まで粘るとなると|生命《いのち》が危うい。
 お姫様の|状態《かおいろ》を窺った後に後退だ。あとは任せたっぽーい!!! 逃げ足のはやい蟲毒だこと。その賢明さ、中々に、欲しくなってくるわ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

仰木・弥鶴
大切なものなんてもうない
俺はあなたのようにはなりたくなかったから
もうそういう『もの』は作らないと決めたんだ

話している間に1本ずつディバインデバイスの羽内部に格納された避雷針を投擲
避けやすいようにわざと速度と狙いを甘めに調整
こちらの思惑は伏せたまま気持ちよく躱してもらおう
まるで彼女の幸運が回避を手助けたのだと思い込ませるよう、自然に
美しさと強さに溺れ、今も欲しい『もの』を目の前にしている強欲なお姫様は己が避けた後の避雷針が背後でどんな形になっているか果たして気付くかな

強欲がなぜ大罪のひとつに数え上げられるのか
それはいつか自分やまわりの『もの』を不幸にするからだ
事実あなたは永遠に満足できないまま自分の本質である『欠落』すら失ってもはや欲望の奴隷も同然
そんな状態が『最強』といえるのか?

最後の1本は当てに行かず相手の眼前へ突き立てる
これで包囲が完成した
逃がさずUCで極大の雷撃を彼女に

…誰かを俺の『もの』にしないかわりに
俺もまた誰かの『もの』にはならない
これが俺なりの、欲望に対する反旗の翻し方だよ



 マモンと称される悪臭が、ただ、莫迦みたいに膨らんだ魔障と共に踊り狂っていた。伽藍洞になった頭蓋骨をぶら提げるようにして、只管に、歪んだ笑みをお姫様は浮かべている。もしも、本当に、手放したくて手放したと謂うのならば、それは人間の所業ではないのだろう、と、ヒトのカタチをした|過去《オブリビオン》は嘲って魅せた――大切なものなんてもうない。俺は、あなたのような、人でなしになりたくなかったから、もう、そういう『もの』は作らないと決めたんだ――それこそルシファーの如くに翼を汚しているのではないか、いや、申し訳ない、オマエの蟲は最初から最後まで、愚かしいほどに純白で在ったな。勝手に宣う事だけは自由にしてやれ、なあ、その程度に飛来で、避雷針で、神様を騙せるとでも思っていたのかい……。絡み付いた蛇の眼球の、気儘な、振盪していく具合か。
 超自然――自然――あらゆる行動が『真実』のように振る舞っていたのか。美しさと強さ、その泥濘、或いは、グロテスクに溺れ、息絶えたような|強欲《ダイモーン》……。いや、真逆、慎重さを殺されたものに気付ける筈がないのだ――あなたは俺のようにはなりたくないのでしょう。お互い様、なんて言葉で片付けられるほど闇は甘くないと謂う事ですね。果たして、過ぎた身は滅ぶ以外の道を知れなかった。それとも、痴れていると描写した方が彼女には似合っていたのかい――強欲が何故に大罪に数え上げられるのか。それは――いつか自分やまわりの『もの』を不幸にするからだ。小さな巣にたくさんの子供達、自らの血肉を与えたところで、子供があふれる事は目に見えている。
 ――事実、
 あなたは永遠に満足できないまま、
 本質である『欠落』すらも失って、もはや、
 ……欲望の奴隷ではないか。
 最強――そんな状態が『最強』と『美貌』と、謂えるのか。グロテスクとも表現出来ない、芸術性もクソもない、現実にザクロを投げつけたいのか。突き付けた|避雷針《うた》にエネルギーを、決意を流し込む。なあ、教えてくれ。最後に見ているのはあなた、神からの裁きだと、ふざけているのか……極光と共に|塔《おんな》が朽ちる。
 誰かを俺の『もの』にしないかわりに、俺もまた誰かの『もの』にはならない。これが俺なりの――欲望に対する反旗の翻し方だよ。
 漆塗りの器に虚無をそそぐ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

氷咲・雪菜(サポート)
 人間のサイキッカー×文豪、16歳の女です。
 普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にブリザード・キャノンを使って戦う。
 あとはお任せ。宜しくお願いします!



 かき氷のシロップが赫々とヤカマシイ。イチゴ味のフリが得意な着色料サマが大脳の隅っこで揺らしているのか。トンネルを掘っている暇などない。
 ――錯乱している白銀の、
 雷鳴の中での酩酊、
 ……ミードの真似事、ノンアルコール。
 餓え、渇き、存在すらも蝕まれた|強欲《マモン》は刹那の内に、最も新しい|裏切り者の地獄《コキュートス》を認識した。二度と、ほどける事のない|季節《ふゆ》の真ん中に、ぽつり、愛らしい輪郭を見つけたのだ。私は、あなたの事をよく知りませんが、あなたが『移り変わり』を無碍に扱うと謂うならば、きっと、敵対するしかないのでしょう。既に息も絶え絶えな|過去《オブリビオン》は、その、冷静さを、欲しくて欲しくてタマラナクなった。嘔吐するかの如くに出現した|従者《トカゲモドキ》、しかし、目玉はひどく歪んでいる――雪よ、氷よ、私に力を貸してください。残った文字列は予定調和だ、ダークセイヴァーに、最後、立っているのは|救世主《セイヴァー》で在るべきだと……。
 アイス・スケート、フィギュアスケート、描写の術は幾等か有ったが、結局のところ現状は蹂躙でしかない。大きな大きな鎧の、その、圧倒的な暴力で以てあらゆる『人のサマ』は抱かれた。トドメと謂わんばかりに放たれた極めて太い|光線《ひかり》の渦の虚、脳髄の芯まで凍結した|過去《きみ》に筆をあてる――また随分と冷え切った感性です、顔色も、もう、確認出来ませんけれども――あかるみに晒された寝顔はララバイの所為で絶望的な果肉になっている。ジュースもシェイクも作れなくなったと謂うワケだ。
 ――アイスクリーム頭痛には一生悩まされない。

 強欲こそが踊らされる側だった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年05月01日


挿絵イラスト