百海・胡麦のちょっとした一日
百海・胡麦
突然の御依頼失礼します。
驚かせましたら申し訳有りません。
依頼文は公開致しますゆえ
不要な部分は無視して
「御自身が書きたい内容」を優先してください。
ノベルを書いたらこうよ
とサンプル代わりに心ゆくまま描写願います。
どれか後述の設定から浮かぶ一幕をお願いします。
(現在見つけられなかったですが
ノベルにつきましてMSページにて更新されるようなら時折確認するよう致します)
一、ドックランや水族館。牧場。街中の何処か
【自身が飼っていない動物との触れ合い】
現代風の衣装に身を包み
ふらり一人で立ち寄ります。
舞台は何処でも。システム上選んでおりますが
小宇宙も含む世界です。どうか。したい描写に合うように。
スカートでもパンツスタイルでも。装いの描写は必須ではありません。
露出も然程気に留めませぬが
【首】は黒に金の縁取りの入った護り布で決して見せません。
術士の急所でもあり
裏地に宝物も隠しているのです。
犬猫も兎も他の四つ脚も、動物は好きです。
魚……は彩り豊かなものを珍しがると思います。
料理になる魚は、
幼い頃、古く(大正昭和初期をイメージ戴ければ)のUDCアースの東国の港町にも住んでおり、存じております。
ひかりや透き通るものも好きですのでクラゲ等も、
武骨なグソクムシなんてのも物珍しく。
鎧武者に想い馳せるでしょう。
侍が消えた頃に西洋から海を渡った為、丁髷を見れなかった事を心残りにしています。
かわいいと喜んだり
まじまじ見つめたり
撫でたいなと思いながら躊躇ったりします。
相手が嫌がれば、無理強いはしません。
戯れつく子とはめいっぱい遊んであげます。
【アイデア例のまとめ】
犬/猫 ……街角や公園で遊ぶ
羊/馬/兎 ……乗馬や世話のお手伝い
魚類/爬虫類 ……動物園や水族館
金魚/ひよこ ……祭りの屋台?
ほか、怪しげな店にいる動物でも。
「道具を修復して持ち主に返すのが生業」ですので、
届け先で飼われている子との交流でも面白そうです。
飼い葉の交換や餌やり、掃除。
牧羊犬と遊ぶのも、経験があるので得意!(その時は汚していい格好を)
事情が生じれば、連れて行く展開も可能ですが
「基本、在るべき飼い主を探そう」とします。
【希望】
お土産を買って帰りたいです。
食べ物でも玩具でも、家族に買って帰るはずです。
・勝ち虫と呼ばれる「蜻蛉」か
・めでたい「紅白の鯛」モチーフ。
「紐にそれらの根付け」がついているか、
「可愛らしいお菓子」
布や鞄にでも付けられるものでも嬉しいです。
文字数・どこを描くか・展開もお任せ。
書きにくければ
設定から発想できるものを御自由に。
【書く際に参考が欲しい!ときの】(忘れてもいい)
設定:
西洋の寒い島国生まれの焔を操る妖怪
見た目は若い姿を保っています
寿命もこの先姿が変わるかどうか本人も知りません。
和装を好み、洋装はお出かけ気分です。
戦場生まれ
幼い頃に
狼に近い姿の養い親の妖を失うております。
慕うておりました。
周りに「獣型の同志」もおりましたし
故郷は緑豊か。兎も牧羊犬も見かける国でした。
参考:
寂しがりで意地っ張り
口調は古風。気取って姐やのそれですが
驚くと崩れたりフランクにも。例えば
「〜でありましょう。〜であろう。〜ありますか?」から
「〜だね。そっか。えええ??!」とか叫んだりも……。
気をぬくと間が抜ける節が。
幼い頃に見た、妖怪たちの勇姿や
東国の綺麗な姐様方に憧れた格好つけなのでしょう。
術を用いて
白い毛並みの|大狗《おおいぬ》に変身もできます……が
理由がない限りは。使い所あれば遠慮なく。
【髪】は、
湿ると畝り
濡れればぺしゃんとします。雨あれば慌てて雨宿り。
いつも添わせた「和風の朱傘」を差しても好いですし
忘れたと悔やむかも。
――そう、動物好きですが“道具遣い”
意志を持つ道具たちを世話するのも好きです。
外に妖めいた道具は滅多にいないと存じますが、
扉や鍬、魚用ポンプに話しかけるかも。
和洋折衷の平屋敷で道具と共に想い人と住んでいます。
長く生きましたが知らぬ事も多い。
言葉を扱わぬが意志を持つ
サイコロ
(“さい”や、と呼びかけると跳ねます)
魔法の箒・“天人”も仲良しです。
NG:
敵以外を傷つける・下品な言動
敵でも挑発はしますが下に見ることは有りません
依頼に関して他で言葉交わす事は叶いませんので
ここに記します。
お任せで投げております。如何にしても引き摺る事は。
無理なく好きに扱うてくださいね。
――御好きどうぞ、遊びませ。
「はい、はい、おまえたち、休憩――休憩!」
百海・胡麦は地べたにすとんと腰を下ろした。
時刻は三時。おやつの時間。
「これ、休憩と言ったろ。一度お返し」
まずぷくぷくの子いぬが引っ張り合う骨のおもちゃを一度取り上げておやつを渡して静かにさせ。
平たい小皿を三つ並べれば、それぞれに蝶の群れ、宙を泳ぐ熱帯魚たち、あるいはホロ・プログラムでカメレオンのように体色を変える小鳥がそれぞれ縁までやってきて思い思いに口をつけるが油断はできない。「おまえはこちら」間違えた皿に足をついたのを移してやるのだ。
「ほうら、大事に抱えておたべ」
ぺたぺた膝下までやってきた、コバルトブルーのくちばしのカモノハシには柔らかいすり身の団子を差し出し受け取るまで持っていてやる。
なぜならちゅるり胡麦の膝上に登ってきた緑まだらのカワウソ。カモノハシの餌を狙い口を開けたので、顎もとを下からきゅっと捕まえて顔を上に向ける。「おまえにもあげるから邪魔しないの」口もとに肉団子を当てればぱっくと咥えてちゅるんと降りていく。
強く腰元を引っ張られたので「わっ」思わず振り返れば、真っ白なふわふわのチャウチャウと目が合う。「おまえのぶん?」餌を探そうとしたら「ひゃっ!」顔をべろんと舐められて、ぼくは背もたれの座布団ですという調子で後で丸くなってしまったので。頭だけ撫でておいてやる。
バケツで型取りした麩菓子によく似た手元の合成餌をちぎって宙に投げれば咥えていくのは蛍光色の宙遊型のリュウグウノツカイ。「食いしん坊さん」残りの塊を得ようと伸ばしてきた尾を「おまえだけの分じゃあないよ」ぺいと叩いて叱る。
溢れかすをつかもうと伸ばすとりどりの口腕を伸ばす宙遊泳型のクラゲたちの向こうには|青空天幕《グラフィック・ブルー》。雲がよぎり、模造太陽光は彼らはもちろん合成樹木や合成芝の緑を日射と変わらぬ光で照らす。
ちいさな宇宙のどこかのコロニー。
ここは宇宙ペットホテルのドッグラン――ならぬ、ペットランである。
――まったく、汚れても良い格好をしてきたのがこんな形で功を奏するとは思ってもみなかった!
「大変…たすかりました……!」
ようやく胡麦とポニーテールが特徴のペットトレーナーが飲料のペットボトルに口をつけられたのは、おやつでお腹が満たされたペットたちが思い思いの方向にゆったり広がっていった頃だった。
「力になれたんなら、何よりだよ」
地べたに座ったままぺったりと状上体を倒したトレーナーに胡麦は苦笑を向ける。
「こりゃあ大変だ」
触れたことのない生き物、接したことのない生き物ばかりであったが、どの子も飼われているだけあって人懐っこく、物おじしないことが助かった。生き生きしているのを見るのは好きだったし懐かれれば可愛く嬉しかったけれど……いかんせん忙しすぎた。
「今日はとくに…なんか予定にないお預けがいっぱいきて…」「御疲れ様」
ペットボトルの蓋探す胡麦の指先に、濡れた鼻が触れる。
さきほどまで丸くなっていたチャウチャウが胡麦の腕を顔だけ潜るように、うしろから咥えて差し出してた。「ありがとうね」
礼を述べてから――思い直してそのふわふわ顔にぐるうり腕をまわし、ペットボトルも置いて猛反対の手でむにりとほっぺたもつまんでやる。
「でも、いけないよ?」
はっとチャウチャウが身を引こうとするが、なんの、ここで逃すほど百海・胡麦は甘くない。ぐっと身を乗り出してチャウチャウの顔を覗き込む。
「あんなにお姉さん泣かせて」
バイクである愛機・虎尾の排気パーツの受け取りとできれば装着のために訪れていた胡麦のもとに、障壁をぶちぬいて脱走、突撃してきたいたずら犬。今回胡麦がこのようなことに巻き込まれたのは彼のせいである。
あのトレーナーは混乱のあまり20kg近い移動用ボードを傍に抱えてペットホテルから走ってきたし胡麦と一緒でなければ動かないというチャウチャウの主張に涙目だった。
「次やったら承知しないからね」
チャウチャウのつぶらな瞳がうるうるする。胡麦の袖を咥えてしっぽを振って見上げてきた時同様、胸がきゅんとしてしまう。ふわふわで暖かい。意思がぐらついてしまうが、心を鬼、心を鬼と胸のうちに何度も唱えて表情を維持する。
「そうだぞー」崩れたままのペットトレーナーが主張する。「障壁レベルも倍の倍引き上げてやるんだから……」
くぅー…ん。チャウチャウが流石に寂しそうな声を漏らしたので、胡麦は腕を緩める。
あんまり鬼の顔も可哀想だ、苦笑に変える。
「アタシが巻き込まれるくらいならいいんだよ」
チャウチャウの頬を手で包む。ふわふわ毛とぷにぷにお肉の感触が絶妙である。
「迷子になって」挟んで潰すようにする。むに。
「ホテルはおろかお家にまで帰れなくなっちゃうかもしれないんだよ」掴んで横にのばす。むに。
胡麦の頭には自身の屋敷に並ぶ道具たちが浮かんでいた。
その家で役目を終えて、次の家を探す子であったならまだいい。
迷子になった古道具たちが抱く、静かな嘆きの沈黙の深さよ。
「そりゃあそりゃあ、さみしいんだから」
胡麦自身もまた――ひとりの遣る瀬無さには、少なからぬ憶えがある。
「ね?」
最終的に両手でたふたふとチャウチャウの顎の下を撫でる。柔らかい毛には汚れが少なく、舌の色も健康そのものだ。家族に大事にされているいのち。
ばふ。チャウチャウが小さく吠える。「いい子」もう一度顔面をくちゃくちゃに撫でる。
「お姉さん、ここで働きませんか?」
身体を起こしたペットトレーナーが胡麦をじっと見つめている。
「そいつは無理だね」「無理ですか」カモノハシが胡麦の腿にてちてちと登ってきて日向ぼっこを始めるので、その背をそうっと撫でて
「アタシが面倒みてやらなきゃあいけない子がいっぱいいるもの」
“遺失物取扱”はゆったりと笑う。
それでもトレーナーがまだ何かいいたげに唇を尖らせるので、胡麦はすこしだけ融通することにした。
「……時折なら、考えないこともないさね」
なにせ、この|都合が少しばかり合った《預けられた日が同じ》だけで日々面子の変わるだろうちいさな“群れ”は、胡麦に少しばかりの感傷、かすかな郷愁――懐かしさに淡い親愛と、寂寥を混ぜた感情を掻き立てる。
一挙に引き取ったばかりの道具たちにも似ていたし、住んだ長屋の住民たちとの騒がしさにも似ていたし――忘れえぬ、あの森の中で共に合った皆に雰囲気には…似つかないけれど、なんとなく。
「やった!」
胡麦の事情を少しも知らないトレーナーがガッツポーズ。
「それから、今日よりもっと余裕のある日」心配になり付け足しておく。「もちろん!」トレーナーの明るい返事に、バイクのエンジン音が外から響いてくる。トレーナーが呼んだペットホテルの応援である。
「お姉さん、本当にありがとうございました」
トレーナーがぴょこんと頭を下げる。
「どういたしまして」返事をして、立ち上がり、せっかくだからと尋ねることにした。
「お礼と言っちゃなんだけれど、お土産が欲しいの。良い店を知らないかい?」
トレーナーは顔を上げ、それからにっこり笑った。
「うち、お土産もありますよ」
涙目の時は何ぞ心配だったこの彼女は、意外としたたかなのかもしれない。
そんなわけで胡麦はささやかなバイト代と共にかわいらしい蜻蛉柄の巾着を得たのだった。
成功
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