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豪華絢爛たる不夜城

#獣人戦線 #人民租界 #中国戦線 #シャングリラ・シュミセン

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●不夜城
 宝貝を腰に下げたクマと両腕を義体化しているオオカミの獣人が小さなテーブルを挟んで向かい合っていた。
「ぷはぁっ! そら次はそっちの番だ!」
「へっ、もうふらふらじゃねぇか、さっさと降参しちまいな!」
 度数の高い蒸留酒をソーダで割ったものが入ったショットグラス。それを手で覆いグラスの底をテーブルに軽く叩きつける。そして炭酸が混じって溢れ出す前に口に運び、一気に飲み干す。
 相対する両者がそれを交互に繰り返す飲み比べが、|須弥山型都市《シャングリラ・シュミセン》の酒場にたむろする獣人達の間で流行っていた。
「素敵な飲みっぷりね、勝った方と一晩付き合ってあげてもいいわよ?」
 観客のキツネ獣人の女性が煙草の煙を吐きながら発破をかけるように声をかける。
「そりゃいい、ガチやってやらぁ!」
「負けられるかよ!」
 酒が回り顔を真っ赤にしながら飲み比べは続く。
「オレはクマの方に賭けるぞ!」
「じゃあ俺はオオカミの方だ!!」
 そんな様子はあちこちで見られ、どちらが勝つかで金が賭けられテーブルにはコインが山のように積まれていく。
 ここには法など存在しない。警邏も金を払えばあっさりと転ぶ。殴り合いの喧嘩はいつものBGMとして囃し立て、違法合法関係なく商品が露店に並ぶ。さまざまな感情や思惑がどろどろに混ざり合って怪しい雰囲気を生み出している。
 混沌とした街は昼も夜もなく明るく、雑多な人が集まり賑わっている。それが「封神武侠界の仙術武侠文明」と「サイバーザナドゥの機械化義体技術」が入り混じった「仙術サイバー世界」人民租界の日常だった。

「ウホホッ! 獲物がいっぱいだ! もう我慢できん! 今夜にでも作戦を決行するぞ!!」
「はい、既に準備はできております。存分に暴れ全てを滅ぼしてしまいましょう」
 むしゃむしゃと点心を手掴みで食べていた巨大なゴリラ獣人の指揮官が血気盛んに咆えると、剣士の配下達も鋭き殺気を放ち戦意を高める。
 オブリビオンで編成された人民租界軍の部隊が騒がしい街を見下ろし、混沌とした都市を破壊せんと準備を整えていた――。

●グリモアベース
「獣人戦線世界の人民租界にたくさんある|須弥山型都市《シャングリラ・シュミセン》って呼ばれる山を改造した都市があるんだけど、中国を支配する多世界侵略船団「コンキスタドール」配下のオブリビオンの人民租界軍が、その都市を破壊して大量のオブリビオンを生み出そうとしているんだ!」
 ラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が新たな事件を猟兵達に報せる。
「その人民租界軍を倒してほしいんだけど、どこに潜伏してるのかはわからないから、まずは街の人たちから情報を得てもらいたいんだ。だけど街の人は特殊な霊気を纏っていて、余所者をオーラで判別してて、簡単には教えてくれないみたい。だからまずは街の人と仲良くなるために、にぎわってる酒場で一緒に飲んだり食べたりして友達になって、話をすれば教えてくれると思うんだ!」
 酒が入れば口も軽くなり、飲食を共にすれば胸襟を開いて話しやすくなる。人の大勢集まる酒場でならば話にも混ざりやすい。
「あ、もちろん未成年の人は飲めないから、食べたり、飲み比べをしている人たちのどっちが勝つかとかで勝負をしたりして交友するといいんじゃないかな」
 酒場ではさまざまな獣人が集まり、種族関係なく飲み比べをしたりして楽しんでいる。その空気に混じって馴染めば余所者ではなく仲間だと認められるだろう。

「情報を聞き出したら人民租界軍の居る場所に向かってやっつけよう! オブリビオンは|宝貝《パオペエ》を持ってて封神武侠界のユーベルコードを一つ使ってくるみたいだから気をつけてね!」
 人民租界軍を倒せば都市の危機は脱せられる。
「あと、酒場で獣人さんと仲良くなってれば、戦いに参加して手助けしてくれるよ。みんな荒事に慣れてて戦力として援護してくれるから、いっしょに戦ってもらうといいかも!」
 酒場の獣人達に協力してもらえれば、人民租界軍を相手に有利に戦える。

「都市をまるごとオブリビオンにするなんて絶対に阻止しないと! 街に住む獣人さんといっしょに人民租界軍をやっつけよー!」
 ラフィロワは混沌とする街へと道を繋げて猟兵達を送り出した。


天木一
 こんにちは天木一です。
 人民租界軍に狙われた|須弥山型都市《シャングリラ・シュミセン》を守る作戦となります。

 第一章は|須弥山型都市《シャングリラ・シュミセン》の酒場で、獣人達から情報を聞き出すことになります。

 第二章は人民租界軍の『キマイラの双刀妖剣士』との戦闘になります。宝貝によって広範囲に雷を放つ攻撃を追加で行います。
 獣人と仲良くなっていれば協力して戦ってくれます。

 第三章では指揮官である『デスペラード・ジョー』との戦闘になります。宝貝によって素早く料理を作り、それを食べることで回復します。
 周囲の獣人を上手くノセて協力してもらうことが可能です。

 獣人の協力が得られるとプレイングボーナスが得られます。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
 それでは|須弥山型都市《シャングリラ・シュミセン》を獣人と共に守りましょう!
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第1章 日常 『絢爛豪華、痛快無比』

POW   :    大いに騒げ、賑やかに在れ

SPD   :    目まぐるしくも移ろう栄華

WIZ   :    君がトレンドを定めるのか

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

黒蝮・十三
酒場での情報収集と現地民との友好、か。
どちらかと言えば俺は聞き役向きなんだが、折角の酒場だ。
楽しみながらやっていくか。

おう、ここの席に混じってもいいか? 等と少し強引に酒の席に加わって何はなくとも駆けつけ三杯。
周囲の与太話に耳を傾けつつ、機を見て「ここは喧嘩自慢も多いようだが、もし『外』から殴り込まれたらどうする?」「何か妙に街を探ってるのがいたような気がするんだよな」等と、ちょっと煽りも入れて探りを開始。
その中で「そういや……」というようなフレーズが聞こえたら軽く食いついて情報収集。
どうせしばらくしたら元の喧噪に戻るんだし、短期集中で聞き取った後は酒と食事で酒場の連中と仲を深めるぜ。



●酒場で一杯
「酒場での情報収集と現地民との友好、か」
 黒蝮・十三(若きコブラ戦士・f39910)は多種多様な獣人で賑わっている酒場を見渡す。
「どちらかと言えば俺は聞き役向きなんだが、折角の酒場だ。楽しみながらやっていくか」
 その混沌とした雰囲気を楽しむように酒場に入り、空いている席に勝手に座った。
「おう、ここの席に混じってもいいか?」
「……ああ、いいぜ」
 そのテーブルで飲んでいたトラの獣人達は余所者の匂いだと気付きながらも、混雑する酒場の来る者拒まずの流儀に従い受け入れてちらりと十三を見定める。
「酒だ」
 十三が尻尾を上げると、すぐに忙しなく動き回る店員が蒸留酒の入ったグラスを運んでくる。それをグイっと飲み干し、何はなくとも駆けつけ三杯とお代わりしていい飲みっぷりを披露した。
「へぇ、いける口みたいだな」
「駆けつけ三杯たぁわかってるじゃねぇか」
 ニヤリと笑みを浮かべた獣人達もまた張り合うように酒を飲み干した。
「そういやこのあいだ、ネズミに喧嘩売られてよぉ」
「ネズミなんて相手にならんだろ?」
「そうなんだけど、店の中を逃げ回ってさぁ。ぜんぜんこっちの攻撃が当たらねぇで、他の奴殴っちまって大乱闘になってさ――」
 面白おかしい与太話に耳を傾けていた十三が区切りの良いところで口を開く。
「ここは喧嘩自慢も多いようだが、もし『外』から殴り込まれたらどうする?」
 腕に自信がありそうなトラ獣人にそんなもしもの話をする。
「ああん? 外だぁ?」
「何か妙に街を探ってるのがいたような気がするんだよな」
 トラ獣人が返事をすると、ちょっと煽りも入れて探りを入れる。
「そういや……ちょっと前にゴリラがリーダーの一団が来てなかったか?」
「ああ、確かいたなぁ。|有頂天天蓋《ウチョウテン・ルーフ》の方に向かってたような……」
「パワーはありそうだったが、スピードならこっちが上だぜ!」
 そうして喧嘩になったらどうやり合うかの話で盛り上がり始めた。
(|有頂天天蓋《ウチョウテン・ルーフ》か……)
 十三は新たに聞く地名のさらなる情報を聞き出そうと酒と食事を頼み、共に飲んで仲を深めて口を軽くさせていった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

臥待・月紬
【SPD使用】

なるほど、確かに五感ではない何かで探られてる。
化け術とは相性悪そうッスね。
この地ではコソコソ嗅ぎ回るより、体当たりで住民の信頼を勝ち取る方が近道なのかも。

地元の料理を褒められて嫌がる人はそういない。
そんな打算もありつつ、やっぱり異国の料理には興味津々ッス!
繫盛してる食事処に入店し、料理を注文。
店主さんのおススメから始まり、他の客からも話を聞いて、コアなメニューまでどんどん挑戦。

これでも【大食い】は大得意。
気持ちのいい食べっぷりで周囲を盛り上げたいッス!

客や店員と仲良くなれたら、素直に目的を話してみるッス。
この街に潜入したワルモノを追ってるんスけど、怪しい奴に心当たりないッスか?



●食事処
「ここが獣人の集まる街っスね」
 臥待・月紬(超級新兵(自称)化け狸・f40122)が酒場の前を通ると、自然体に意識を向けた獣人達がこちらを探り、余所者だと判別すると意識を外し酒を飲んでいた。
「なるほど、確かに五感ではない何かで探られてる」
 月紬は探られたことを悟り、事前情報通り只者ではなさそうだと獣人達の様子を窺った。
「化け術とは相性悪そうッスね。この地ではコソコソ嗅ぎ回るより、体当たりで住民の信頼を勝ち取る方が近道なのかも」
 未成年である月紬はそのまま酒場はスルーし、美味しそうな匂いを漂わせて賑わっている食事処へと足を運んだ。
「いい匂いっス! 地元の料理を褒められて嫌がる人はそういないっスからね」
 料理を褒めれば仲良くなれそうだという打算を持ちつつも、お腹が鳴るほどに食欲を刺激されていた。
「やっぱり異国の料理には興味津々ッス!」
 当初の目的を忘れそうな勢いで、繁盛している食事処に入店する。
「らっしゃい!」
「こっちの席にどうぞー!」
 クマ獣人の店主が中華鍋を振るいながら声を出し、キツネ獣人の店員も慣れたもので、料理を運びながらささっと相席に座らせた。先に食事をしているライオン獣人達は汗を掻きながらガツガツと夢中で料理を頬張っている。
「注文は?」
「店主さんのおススメでお願いするっス!」
「あいよ! 麻婆豆腐一丁!!」
 店主が火力を上げて鍋を煽り、手早く空中で具材を切って放り込むとあっという間に料理を仕上げる。
「おまたせしましたー! 麻婆豆腐になりまーす」
 店員が月紬の前に真っ赤な麻婆豆腐を置いて忙しそうに次の料理を運んでいった。
「おお、真っ赤っス! さっそくいただくっスよ」
 レンゲを手に持ちハフハフと熱々の麻婆豆腐を口にする。するとピリッと口の中に刺激が走り、旨みが後からやってくる。
「これはなかなかいけるっス!」
 さらに口に運んでいると、辛さが口の中に広がり体温を高めて汗が流れる。
「美味いけど、辛いっス! でも手が止まらないっス!」
「そうだろそうだろ! この店で一番旨いのは麻婆豆腐だぜ!」
「この辛さがやみつきになるんだ」
 相席しているライオン獣人達が食べているのも同じ麻婆豆腐で、汗を流しながらも手を止めずに食べ続けていた。
「はー、美味かったっス! でもまだまだ物足りないっスよ! 他のおススメも教えて欲しいっス!」
「俺のお薦めは宮保鶏丁だ、鶏肉とピーナッツを甘辛く炒めてて旨いぞ!」
 食事は話しを盛り上げ、テーブルに色々な料理を並ぶ。それを月紬が気持ちのいい食べっぷりで平らげていくと、負けじとライオン獣人達も張り合って食べていった……。
「ぷはー、もう食えん」
「腹がはちきれそうだ……」
 皆が腹いっぱいになると、店主も満足そうに笑顔で鍋を磨いていた。
「この街に潜入したワルモノを追ってるんスけど、怪しい奴に心当たりないッスか?」
 仲良くなったところで月紬が素直に目的を口にする。
「怪しい奴……」
「ああ、最近来たゴリラのことか? コソコソと何かやってるらしいが」
「それなら知っている。ウチも出前でよく届けているからな」
「ほんとっスか!! 詳しく聞きたいっス!」
 客の話に店主が交じると、月紬は飛び上がって敵の情報を聞き出した……。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『キマイラの双刀妖剣士』

POW   :    妖剣双撃
【敵の脆い部分を突き刺す突き 】が命中した敵を【弱体化の呪詛を籠めた斬撃】で追撃する。また、敵のあらゆる攻撃を[弱体化の呪詛を籠めた斬撃]で受け止め[敵の脆い部分を突き刺す突き ]で反撃する。
SPD   :    戦場疾走
【いつでも斬撃を繰り出せる 】姿勢のまま、レベルkm/hで移動できる。移動中は、攻擊が命中した敵に【転倒】の状態異常を与える。
WIZ   :    飛翔連斬
【敵の体勢を崩し、僅かに浮かせる斬り上げ 】で近接攻撃する。低威力だが、対象が近接範囲から離脱するまで何度でも連続攻撃できる。

イラスト:かすみ

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●|有頂天天蓋《ウチョウテン・ルーフ》への道
 猟兵達は酒場や食事処からの情報で、|須弥山型都市《シャングリラ・シュミセン》の頂上にある|有頂天天蓋《ウチョウテン・ルーフ》という、最も賑わう場所にゴリラ獣人をリーダーとした怪しい集団が拠点を持っているということを知った。
「喧嘩だ喧嘩! 酒と喧嘩だけはやめられねぇ!」
「腹ごなしにはちょうどいいな!!」
 そこを目指し山を登る猟兵に、酒場で仲良くなったトラ獣人達と、食事処で仲良くなったライオン獣人達も面白そうだとついてきていた。
「さて、我々の事を嗅ぎ回っている者がいるとのことですが……」
 山頂に続く道に待ち構えるは人民租界軍の兵『キマイラの双刀妖剣士』の部隊だった。
「誰であろうと作戦の邪魔はさせません。これより襲撃し殲滅します」
 二刀を抜き放ち、さらには帯電するマフラー型の宝貝も所持して、猟兵と獣人へと襲い掛かる――。
桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


春霞・遙(サポート)
UDC組織に所属して、UDC関連の一般病院に勤務している小児科医です。
行動の基本方針は困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい。
戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです。

基本的に補助に徹します。
「医術」「援護射撃」「情報収集」から、【仕掛け折り紙】【葬送花】での目くらましや演出、【生まれながらの光】【悪霊祓いのまじない】で照明や目印を付けるなども行えるかと思います。
攻撃は拳銃による射撃か杖術が基本で、その他はUCを使用します。
【悔恨の射手】【未来へ捧ぐ無償の愛】は基本的に使用しません。

シリアス以外ならいたずら好きの面も。



●抗争
「都市の破壊してオブリビオンを生み出すなんて、絶対にさせないよ!」
 桜井・乃愛(桜花剣舞・f23024)は|有頂天天蓋《ウチョウテン・ルーフ》への道で攻撃を仕掛けて来るオブリビオン兵『キマイラの双刀妖剣士』に、片手用の銃【ブルーミング・ファイア】を発砲して迎撃する。
「この程度の飛び道具では我々は止まりません」
 それを双刀妖剣士が剣で弾きながら間合いを詰める。
「前衛は任せな!」
 そこへ共闘してくれるトラ獣人達が割り込み、ナイフを手に剣を弾き返した。
「近接戦で我々に勝負を挑みますか」
「愚かな行為だと自らの身体に刻んであげましょう」
 双刀妖剣士が速度を上げて斬撃を放ち、トラ獣人達を押し込んでいく。
「援護します」
 春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)が拳銃を撃って双刀妖剣士を牽制する。
「先に飛び道具を潰します」
 双刀妖剣士が遙を狙って踏み込み、剣を下から斬り上げる。それを遙は【木の杖】で受け流した。だが斬撃が続き下から掬い上げる連撃に受け流し切れずに身体が浮く。
「距離を取らなくては――」
 遙は杖でしっかりと受け止め、斬撃の衝撃を利用して後方に跳んだ。
「逃しません」
「オレたちの相手を先にしてもらうぜ!」
 双刀妖剣士が踏み込んでさらに追撃しようとするが、トラ獣人が間に入り斬撃を受け止めた。

「動きを止めるね」
 注意が逸れている間に乃愛はユーベルコード『咎力封じ』を発動し、手枷・猿轡・拘束ロープを放って双刀妖剣士達を拘束する。するとユーベルコードが封じられて倒れ込んだ。
「今だよ!」
「よっしゃ!」
 乃愛の呼びかけに応じてトラ獣人達が動けぬ敵に攻撃を加えて倒していく。
「調子に乗るものではありません」
「大いなる目的の前に、ただの獣人にやられる訳にはいきません」
 双刀妖剣士が踏み止まり斬撃を返して互いにが傷を負っていく。
「この都市にも大勢の子供達が暮らしています。それを全てオブリビオンにさせはしません!」
 遙がユーベルコード『|葬送花《タムケノハナ》』を発動し、杖から溢れる光を放ちそれに照らされた敵が数多の薄桃色の花吹雪に包み込まれて視界が埋まる。
「見えない! どこだ!」
 双刀妖剣士は花びらを払うように剣を振るうが、すぐに新しい花びらが埋め尽くす。
「一気に蹴散らすよ!」
「おうさ!」
 その隙に乃愛が銃弾を浴びせ、トラ獣人達も斬り込んで敵の数を減らした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御形・菘(サポート)
※語尾に「のじゃ」は不使用
はっはっは、妾、推っ参!
敵は決してディスらんよ、バトルを彩るもう一人の主役なのでな!
強さも信念も、その悪っぷりも誉める! だが妾の方が、もっとスゴくて強い!

バトルや行動は常に生中継+後で編集しての動画配信(視聴者が直視しては危ない系は除く!)
いかにカッコ良く魅せるか、見映えの良いアクションが最優先よ
とはいえ自身の不利は全く気にせんが、共にバトる仲間にまで不利を及ぼす行動はNGだぞ?

戦法は基本的に、テンションをアゲてボコる! 左腕とか尾で!
敵の攻撃は回避せず、受けて耐える! その方がカッコ良いからのう!
はーっはっはっは! さあ全力で来るがよい、妾も全力で応えよう!


座魔・舞尋(サポート)
口調は「だよー」「だねぇ」等、少し間延びした感じの幼い喋り方。
相棒の『猟鬼』とは利害の一致だけでなく普段から仲の良い親子みたいな関係だよー。

基本的に最初はUC無しで戦ってボロボロにされて、私が死ぬか瀕死になったら【猟鬼解放】で猟鬼を呼び出して大逆転って感じかなー。
瀕死になれなくて猟鬼を呼べなさそうなときは他のUCを適当に。
破滅を望んで戦っているから回避はあんまり考えず攻撃重視。ダメージによる苦痛はもちろん、『終わり』を予感させてくれるものなら状態異常とかでも喜んで受け入れるよ。
シナリオのルールや条件は順守するよー。

出来ればやられ描写多めで。グロはOKえっちなのはNG(寸前で猟鬼が止めます)



「なかなかの遣い手のようです。気を引き締めなさい」
「作戦の前にこれ以上戦力は減らせません。一気呵成に斬り倒します」
 新手の『キマイラの双刀妖剣士』が剣に呪詛を宿し、戦闘中のところへ挟撃するように攻め込む。
「悪いことを考えてるみたいだねぇ。そんな子はお仕置きしちゃうよー」
 その前に立った座魔・舞尋(破滅の探究者・f37479)が虚空から【猟鬼】の影の腕を振るって先頭の敵を薙ぎ倒す。だが仲間が一人倒れようとも怯まずに踏み込み、双刀妖剣士の放つ刺突が舞尋の四肢に突き刺さって戦闘力を奪う。
「まだまだ動けるよー」
 手足が動かずとも攻撃できると、舞尋は影の腕を伸ばして双刀妖剣士を殴り飛ばす。
「それならば命を奪うのみです」
 刺突が舞尋の腹に突き刺さって血を吐く。

「はっはっは、妾、推っ参!」
 そこへ高笑いと共に御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)が援軍として現れて映像撮影用ドローン【天地通眼】で現場を配信する。
「ほうほう、都市の獣人をオブリビオン化しようとしているのか! これは派手な企みだな。では全力で叩き潰すとしよう!」
 菘は敵の企みよりも派手にバトろうと堂々と敵の前に出た。
「同じように串刺しにしてあげます」
 双刀妖剣士達が素早く接近して四肢に刺突を放つ。
「はーっはっはっは! 残念だが妾の方が圧倒的に速い!」
 菘はユーベルコード『|お触り禁止スピンテイル《タッチエヌジー》』を発動し、尾を横薙ぎに振るって双刀妖剣士達をカウンターで吹き飛ばした。
「ぐはっ!!」
「速い!」
 放射状に倒れた双刀妖剣士達が驚きの顔で菘を見上げる。
「なんとも情けない顔が配信されているぞ?」
 その表情をしっかりと撮影して菘は挑発的に笑った。
「次こそは!」
 立ち上がった双刀妖剣士達が再度攻撃を仕掛ける。

「動けなくなっちゃったよー。猟鬼~、後はお願~い……」
 血を流して瀕死となった舞尋が呼びかけてユーベルコード『|猟鬼解放《リョウキカイホウ》』を発動して自分と同じ姿をした猟鬼を呼び出した。
「一人増えようとも倒すだけです」
 双刀妖剣士が素早く突きを放つと、猟鬼はそれを手で掴み刀身をへし折った。そして反対の手で殴りつけ頭を吹っ飛ばす。
「なっ!?」
「強い!」
 猟鬼は無言で殺気だけを雄弁に放ち、問答無用で殴り蹴り敵を蹂躙していく。
「ほうほう、これはアゲアゲな映像が撮れそうだぞ!」
 菘はその激しいアクションシーンを実況する。
「ふざけた真似を!」
 その背後から双刀妖剣士が斬り掛かるが、菘は振り向きもせずに尻尾で剣を叩き落とした。
「ふざけてなどおらぬ。妾はいつも全力だとも! 今も配信に全力だぞ!」
 配信の閲覧数とコメントが増えるのを確認すると、菘はご機嫌に振り向き左腕でぶん殴って敵をかっ飛ばした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

臥待・月紬
民間人がすっごいカジュアルに参戦してる!?
話には聞いてたけど逞しすぎやしませんか、ここの住民!?
しかし、中国戦線の状況を知る意味でも、彼らの実力は見ておきたいところッスね。
無理のない範囲で頼らせてもらうッス!

敵は二刀流の剣士。
白兵戦は得意そうだけど……対空攻撃手段はお持ちッスか?
UCで大鳥に変化。空からの目で戦況を見極め、風切羽の矢を放って攻撃。
敵の奇襲を阻止したり、回避を妨害したりして、味方をサポートするッス!
敵が連携して仕掛けてくるところには、手榴弾を投下して分断を試みる。

乱戦で頭上を警戒しなきゃいけないのは、とにかくめんどくさいッスよね。
悪いけど、思い通りの戦い方はさせてあげないッス!



「楽しそうにやってるな!」
「俺達も参加しようぜ! 食った分だけ運動せにゃな!」
 ライオン獣人達がブンブンとシャベルやサーベルを素振りしてやる気を漲らせ、双刀妖剣士と斬り合いを始めた。
「民間人がすっごいカジュアルに参戦してる!?」
 月紬はノリノリの一般獣人達を見て驚きに目を見開いた。
「話には聞いてたけど逞しすぎやしませんか、ここの住民!?」
 食事処で知り合っただけの相手なのに武闘派ばかりで、都市全体がこんな感じなのかと驚き過ぎて放心する。
「しかし、中国戦線の状況を知る意味でも、彼らの実力は見ておきたいところッスね。無理のない範囲で頼らせてもらうッス!」
 頭を振って心を落ち着かせた月紬は、一般獣人の戦いっぷりを見ながら自分も参戦する。
「敵は二刀流の剣士。白兵戦は得意そうだけど……対空攻撃手段はお持ちッスか?」
 ユーベルコード『|照翼変化・金鵄《ショウヨクヘンゲ・カナトビ》』を発動し、金色の羽を纏った大鳥に変身して空に飛び上がる。
「剣が届かぬ距離に!」
「ならば撃ち落とすまでです!」
 双刀妖剣士はそれを見上げてマフラー型の宝貝を使い雷を放とうとする。
「どこ見てやがる!」
 そこへ横からライオン獣人がスコップをフルスイングで叩き込んで吹っ飛ばした。
「まずは地上を制圧しましょう」
 双刀妖剣士は一斉に斬撃を振るいライオン獣人を追い込んでいく。
「連携はさせないっスよ!」
 そこへ月紬が手榴弾を投下して爆発を起こし、双刀妖剣士を薙ぎ倒して攻撃を止める。
「今だやっちまえ!」
 チャンスとライオン獣人が一斉に反攻に打って出て、双刀妖剣士を仕留めていった。
「くっ、上からの攻撃が邪魔です!」
 双刀妖剣士がライオン獣人を斬り捨てようとすると、月紬が空から風切羽の矢を撃ち込んで貫き妨害する。
「乱戦で頭上を警戒しなきゃいけないのは、とにかくめんどくさいッスよね。悪いけど、思い通りの戦い方はさせてあげないッス!」
 勝利に導くように月紬が戦況をコントロールし、やがて最後の双刀妖剣士がライオン獣人と風切羽の連携で崩れ落ちる。
「よっしゃーー!! 俺達の勝ちだ!」
「今度は麻婆豆腐を食ってスタミナをつけてくるんだな!」
 ライオン獣人達が勝利の雄叫びを上げて、月紬に向かって手を振った。
「思った以上に頼りになるっス! この調子で敵のボスもやっつけるっスよ!」
 月紬も翼を振り返し、山頂の繁華街に待ち構えているオブリビオンのボスの元へと向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『デスペラード・ジョー』

POW   :    ゴリ・バズーカ
単純で重い【無反動砲】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ゴリ・アームドフォート
レベルm半径内の対象全員を、装備した【携行型固定砲台の機関銃とビーム砲】で自動的に攻撃し続ける。装備部位を他の目的に使うと解除。
WIZ   :    ゴリ・ドラミング
【ドラミングで発生した衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。

イラスト:もりさわともひろ

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ティーゲル・ホルテンマイヤーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●繁華街
「ウホッ! そろそろ作戦の時間だが、誰も帰ってこんぞ!」
 人民租界軍のオブリビオン部隊の指揮官『デスペラード・ジョー』が、最も若者たちで賑わう|有頂天天蓋《ウチョウテン・ルーフ》の繁華街で部下が戻って来るのを待っていた。
「腹も減ったし、どうなってるウホッ!」
 袋の宝貝に適当な食材を突っ込み、しゃかしゃかと振ると熱々の点心が出来上がる。それをおやつ感覚で食べながらジョーは辺りを見回した。
「よう! ちょっとバトろうぜ!」
「いいぜ! 掛かって来いよ!」
 イイ感じに酔っ払った若い獣人達が喧嘩を始め、それを回りに集まった人々が囃し立て賭けに興じる。
「ウホホッ! 活きのいい獲物がいっぱい! もうやっちまうぞ!!」
 そんな様子を見てもう我慢できないと、ジョーは機関銃とビーム砲をド派手に夜空にぶっ放して開戦を告げた。
イスラ・ピノス(サポート)
 セイレーンの冒険商人×ゴーストキャプテン、16歳の女です。
 普段の口調は(僕、あなた、~さん、だね、~だよ、~の?)、
商売とか交渉でのお仕事向きは(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)

 ユーベルコードは使えそうなものはどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 損得勘定や意識は強いので『全体の被害を減らすこと>より大きな結果を出すこと』の優先度で出来る限り頑張ります!
 基本現地の人や敵性でない動植物・建造物は大事にします
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


蒼月・暦(サポート)
 デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。

 普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●大乱闘
「なんだぁ!?」
「喧嘩売ってんのかコラ!!」
 獣人達が銃を構えるデスペラード・ジョーへと視線を向けた。
「ゴリラの獣人が繁華街で暴れてるみたいね」
 イスラ・ピノス(セイレーンの冒険商人・f26522)が夜でもネオンが爛々と灯る街を見渡す。
「これだけ賑やかな街だと大きな商売ができそう。そんな街を壊させないよ!」
 冒険商人として街の雰囲気から儲けられそうな匂いを感じ取り、お客さんになりそうな人々を守ろうと飛び出してデスペラード・ジョーへと攻撃を仕掛ける。
「僕が相手だよ!」
 注意を引き付けるように呼びかけ注意を引き付ける。
「ウホホッ!! 穴だらけにしてやるぞ!」
 デスペラード・ジョーが携行型固定砲台の機関銃とビーム砲を連射する。それをイスラは【クリーピングコイン】の大群を飛ばして弾く。
「こっちこっち!」
 敵を誘導してイスラは人の少ない方へと銃撃を向けさせた。そしてユーベルコード『オルタナティブ・ダブル』によって作り出したもう一人の自分を敵の背後に回り込ませる。
「穴だらけになるのはあなたの方だよ!」
 カード【飛遊星】を連射してド派手に花火弾幕を浴びせゴリラを吹き飛ばした。
「ウホォオオ!? よくもやってくれたな! 倍返しだ!!」
 転がったデスペラード・ジョーが起き上がると、イスラを狙い弾幕を張って攻撃する。
「うわぁ!!」
「あのゴリラ何しやがる!!」
 その流れ弾に一般獣人も巻き込まれて吹き飛び、喧嘩を売られたと買って出て銃を取り出し反撃を始めた。
「ウホホッ! 獣人は皆殺しだぁあああああああ!!!」
 元よりこの都市の獣人を全て殺してオブリビオン化するつもりだったデスペラード・ジョーは派手な銃撃戦を開始し大乱闘となる。

「可愛い動物は好きだけど、人を傷つけるゴリラは嫌い!」
 蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)は銃を乱射するゴリラに険しい顔を向け、ユーベルコード『デルタ・フォース』を発動して変身し、腕に変形させた【改造ナノブレード】をノコギリ状にして装着し、背中にジェットエンジンを背負って飛翔する。そして一気に間合いに入るとすれ違いながらノコギリでゴリラの胴を斬り裂いた。
「ウホォッ!! 痛いぞ!!」
 振り向いたデスペラード・ジョーが暦の背中に銃口を向けて銃弾やビームを放つ。
「当たらないよ!」
 それを暦は旋回して躱しながら頭部に装着したライトを照らし、眩しく光らせて視界を遮り狙いを定めさせない。そして再突撃してノコギリで身を守ろうとする腕を切り裂いた。
「ウホォオオオオ!! もう許さんぞ!!!」
 怒鳴るデスペラード・ジョーが辺り構わず機関銃をぶっ放し、ビームを連射して何もかもを吹き飛ばしていく。
「げえっ! 屋台が潰れる!!」
「伏せろ!!」
 辺りの出店が穴だらけになって潰れ、獣人達は慣れたもので伏せて弾を躱していた。
「迷惑だから、これ以上暴れさせないよ」
 暦は近くの建物が穴だらけになるのを見て怒り、高度を上げて上昇し空へと敵の弾を誘導する。
「撃ち落としてやるウホッ!!!」
 ムキになって狙うデスペラード・ジョーの視線が上に向けられた。

「隙だらけだよ!」
 そこへイスラがカードを投げ、花火弾幕の直撃を叩き込んだ。
「ゥグホッ!! やってくれたな!」
「こっちもいくよ!」
 続いて暦が急降下してノコギリを振り下ろし、デスペラード・ジョーの左目を潰して顔に酷い傷を刻んだ。
「ウホァアアアアアア!!!」
 手で顔を押さえたデスペラード・ジョーが悲鳴を上げて仰け反り、残った右目で猟兵達を睨みつけた。
「絶対に許さんウホッ!!!」
 ビームが夜空を彩るように飛び回り、辺りを粉砕していった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シェーラ・ミレディ(サポート)
※OK:シリアス
※NG:エロ、ネタ、コメディ、心情系
※傭兵的なスポット参戦

称号通り、僕の身体を維持するための金儲けと、弱者をいたぶる醜い行いが許せぬ義侠心が行動指針だ。
美しいものは愛でるべきだが、恋愛には結びつかないなぁ。
性格ブスは醜い。見るに堪えん。

複数の精霊銃をジャグリングのように駆使する、彩色銃技という技(UC)を使って、敵を攻撃しようか。
敵からの攻撃は基本的に回避する。が、護衛対象がいるならかばうのも検討しよう。
……嗚呼、僕を傷付けたなら、代償は高くつくぞ!


向・存(サポート)
もし手助けが必要でしたらお手伝いするのですよぉ~。
得意なのは近接戦闘とか、【情報収集】も兼ねた見回りとかお話を伺うのも好きですよぉ~。
非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~。
大丈夫ですよぉ~。手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~。

ユーベルコードの出し惜しみをするつもりはありませんよぉ~。
使いどころに迷ったときはぁ、ご同輩に相談するのも良いですねぇ~。
あとは最後まで油断大敵、【咄嗟の一撃】も放てるように【逃亡阻止】は意識しておきましょう~。
堅実にきちんと片づけたら、皆で美味しいものでも食べて帰りましょう~。
※アドリブ・連携歓迎



「ウホホッ! 全員ぶっ殺してやる!!」
「ぎえええええっ!!」
「逃げろ逃げろ!! 射線に入るな!!」
 デスペラード・ジョーが逃げ惑う獣人に乱射を続け、建物が砕け出店の荷物が散乱していく。
「大変な被害額になってそうだな」
 シェーラ・ミレディ(金と正義と・f00296)が辺りの壊れた建物や、砕けて散らばる酒瓶や食糧を見渡して相当額の損失が出ていそうだとざっと計算していた。
「醜い……見るに堪えんな」
 その視線が元凶であるデスペラード・ジョーを捉え、不快そうに眉をひそめる。
「一匹も逃がさんぞ! 獣人は全員ぶっ殺してオレの手下にしてやる! ウホホホホホッ!!!」
 殺してオブリビオン化させようと、デスペラード・ジョーは思いきり自らの胸を叩き、ドラミングで衝撃波を放って辺りを無差別に薙ぎ払った。
「耳障りだ。さっさと仕留めてしまおう」
 シェーラは何丁もの精霊銃を華麗にジャグリングしてユーベルコードの準備に入り威力を高めていく。

「街が襲われてるみたいですねぇ~。お手伝いするのですよぉ~」
 向・存(葭萌の幽鬼・f34837)が衝撃波を避けながら接近していく。
「ウホッウホッウホホッッ!!!」
 デスペラード・ジョーはリズミカルに胸を叩き、衝撃波が周囲を襲う。
「無差別攻撃なんてダメですよぉ~。非道なことをなされる方には手加減無用、全力で参らせていただきますねぇ~」
 向存は突風のような衝撃波に煽られながらも距離を詰めた。
「その距離では逃げられんぞ! ウホホォッ!!!!」
 デスペラード・ジョーがドラミングを激しくし、強烈な衝撃波が向存に叩きつけられる。それを【簡易盾】で受けるが左腕があらぬ方向へと曲がった。
「腕が折れているようだが大丈夫か?」
「大丈夫ですよぉ~。手足の二・三本くらいもげてもなんとかなりますのでぇ~」
 心配するシェーラに向存は笑みを返し、ユーベルコード『「死がふたりを分かつまで」』を発動して赤い糸で繋ぎ、どれだけダメージを受けても両者が同時に死ななければ死なない術を掛ける。そして向存はダメージを受けるままに突っ込み、【刻銘剣】を敵の腹に深く突き入れた。
「ウガッ!!」
 血を吐いたデスペラード・ジョーが後退する。だが向存もまた踏み込んでさらに刃を押し込む。
「その手を放すウホォオオオ!!」
 デスペラード・ジョーが激しく胸を叩き衝撃波で向存を吹き飛ばし剣を抜く。

「怒ったぞ! その身体をバラバラにしてオブリビオンにしても痛めつけてやるウホッ!!」
 殺意を漲らせて向存へと追撃しようと銃口を向けた。
「バラバラになるのはそちらの方だ。さあ、その醜い性根もろとも吹き飛ぶといい」
 ジャグリングしていたシェーラが準備を終えてユーベルコード『|彩色銃技・咫尺天涯《アトラクティブガンアーツ・カノン》』を発動し、精霊銃を次々と発砲し無数の精霊を放ちそれが束となって敵の全身を貫いた。
「ウブホォッ!!!」
 吹き飛んだデスペラード・ジョーが屋台に突っ込み、頭から食べ物を被って上体を起こした。全身の毛が焼け落ち肉も焦げていた。
「ウホォ……腹の穴、塞ぐ……」
 デスペラード・ジョーは袋の宝貝に転がっている食材を放り込んでしゃかしゃかと振る。するとほかほかと湯気が上がり点心が出来上がる。それをはふはふと食べると傷が癒えて毛が生え揃う。だがダメージは残っていて起き上がるとよろけた。
「美味しそうですねぇ~。終わったら皆で美味しいものでも食べて帰りましょう~」
 その様子を転がりながら見ていた向存は、傷付こうとも変わらぬ調子でそう提案した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒蝮・十三
なんとまあ、ゴリラってのは賢者でもあるんだが……ありゃあただの脳味噌筋肉だな。
使う技術もほぼ無差別攻撃に近い、と。
中々に厄介だがやらねばならん、な。

間合いを取っての持久戦が常道だが、それだと街への被害が重大になりそうだ。
と、なれば……奴の砲撃の合間を縫って一気に斬り捨てる!
「目立たない」よう「忍び足」で砲撃の無駄撃ちをさせつつ、一足一刀の間合いに接近。そこから【虹蛇刀舞陣】を用いて一気に接近。
多少のダメージは覚悟し、奴の首を狙う。
次善の狙いとしては武装破壊だが、何度もトライできるものでもない。
ダメージが重なってきたら「次の攻撃」を匂わせつつ静かに撤退しよう。



「ふぅふぅ……もう許さねぇ! 絶対にぶっ殺す! ウホウホウホォオオオオ!!!!」
「うわぁああああああああああ!!」
 少し元気を取り戻すと、激高したデスペラード・ジョーが街ごと獣人を破壊せんと右手に抱えた無反動砲をぶっ放し、近くの建物を粉砕してその衝撃波に身を伏せていた獣人達が地面を転がった。
「なんとまあ、ゴリラってのは賢者でもあるんだが……ありゃあただの脳味噌筋肉だな」
 身体だけでなく脳まで筋肉が詰まってそうな敵を見て十三は呆れたように息を吐いた。
「使う技術もほぼ無差別攻撃に近い、と。中々に厄介だがやらねばならん、な」
 このままでは繁華街とそこに集まった獣人達に被害が出ると、辺りを見回して状況を把握する。
「間合いを取っての持久戦が常道だが、それだと街への被害が重大になりそうだ。と、なれば……奴の砲撃の合間を縫って一気に斬り捨てる!」
 速やかに一撃必殺を狙おうと、目立たぬよう忍び足でするすると蛇の胴体を利用し、敵の砲撃で破壊された瓦礫の隙間を縫って近づいていく。
「ウホッ! この都市を全て破壊してやるぞ! 死んだ獣人はオブリビオンにしてこき使ってやる! ありがたく思え!!」
「野郎調子に乗りやがって!」
「ゴリラに舐められて堪るかよ!」
 調子に乗ってデスペラード・ジョーが砲撃をする。それに対して獣人も銃器で反撃するが、火力で負けて薙ぎ倒された。
「こなクソッ!」
 だが倒れながらも獣人は反撃に銃弾を撃ちまくっていた。
(大丈夫そうだな。もう少しだけ囮になってもらおう)
 獣人達と敵の弾が飛び交う中、射線を避けながら十三は背後から忍び寄る。そして一足一刀の間合いに接近するとユーベルコード『|虹蛇刀舞陣《コウジャトウブジン》』を発動し、その身を輝かせ虹色の大蛇へと変身して、長刀【大蛇丸】を咥えて目にも止まらぬ速度で一閃する。
「フガッ!?」
 ざっくりと首を斬られたデスペラード・ジョーが驚いた顔で振り返る。するとそのまま視界が下がり地面にぶつかって虹色に輝く十三を眩しそうに見上げた。
「終わりだ――」
 十三が転がった首を冷たい視線で見下ろした。
「……オレが負ける……だと………」
 首を失った胴体から噴き出す血が全身を染め、デスペラード・ジョーは自らの血の海に沈んだ……。
「おお! コブラの旦那がゴリラを殺ったぞ!!」
「旦那ァ!! いい一撃だったぜ! 勝利の祝杯と行こう!!」
 先程一緒に飲んだトラ獣人達が手を振り、荒事に慣れている獣人達がまだ割れていない酒瓶を拾い上げて木箱を簡易の椅子やテーブルにしてしまう。
「なんとも賑やかな街だ……」
 そこへ猟兵たちも加わり、都市の仲間として認められ共に飲み食いをする。
 喧嘩があれば殴り合い。飲む理由ができれば賑やかに酒盛りが始まる。そんな混沌こそが|須弥山型都市《シャングリラ・シュミセン》の日常だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年05月10日


挿絵イラスト