●宣戦布告の邪悪な|兎《ラビット》
「クリュエル・ティラール対アンブル・バル、今回も良い試合でしたーー!!」
「キル争奪戦、今回はアンブル・バル側のチームがギリギリの勝利!!」
「クリュエル・ティラール側は惜しかったですが、やはりタッチの差は厳しい!」
アスリートアースのバトロワフィールドにて、実況席と観客席が大きな声をあげる。
今日も楽しく2つのチーム――クリュエル・ティラールとアンブル・バルのチームがルール:キル争奪戦で試合を行い、観客達を楽しませていた。
バトルロワイヤルのルールとしては珍しくもなんともない、キル争奪戦。
40キル取得した者から1人ずつ抜けていき、チーム全体が40キルを取得するとそのチームが勝利するという簡単なルールだ。
アスリートアースのルールではチーム乱入者も有りなのだが、彼らは公平に行いたいからということで6人ずつのメンバーを選出して戦っていた。
そんな中、試合を終えた彼らのもとにマスコットキャラクターがやってくる。
マスコットキャラの後ろには、弓を構えた女性達。
笑ったままのマスコットキャラ・邪悪ラビットはクリュエル・ティラールとアンブル・バルの両方に向かって、宣戦布告をするのだ。
「キミ達、彼女達と戦って負けたらプロの看板引きずり下ろしてよ」と。
●|残忍な狙撃手《クリュエル・ティラール》も|謙虚な弾《アンブル・バル》もいらない。
「っ……」
「負け、た……?!」
それからしばらくして、時間が経つとクリュエル・ティラールのメンバーもアンブル・バルのメンバーも膝をついていた。
12人のプロ対邪悪ラビットの呼んだ者達によるキル争奪戦。ルールは同じく40キルを取れば、1抜けしていく方式……だったのだが……。
何故か、クリュエル・ティラールもアンブル・バルも動きがいつもと違っていた。
否、違っていたというよりも……大量の妨害行為が行われていたのだ。
邪悪ラビットの財力によって集められたガンナー達が2チーム側に突然投入されてクリア数を増やされたり、謎の暴風によって2つのチームの動きが制限されたりと様々だ。
会場内にいた彼らのファンからは、邪悪ラビットに対するブーイングが多く起こる。
だが何をしたのかまで把握出来ない一般人なファン達に、邪悪ラビットは大きく笑った。
「これが権力! これが財力! 所詮アスリートなんてこんなもの!」
「ああ悲しきかな、プロというのはこんなにも矮小なもので! 雑魚! やはり権力と財力が目に物を言うんだなぁー!」
ひどく醜い笑いが響き渡る。
アスリートアースのルールに則って遊んでいるだけだと笑う邪悪ラビットに怒りが噴出したのか、クリュエル・ティラールのメンバーであるランベルトが啖呵を切った。
「そんな事を言うなら、もう一回やってやろうじゃねぇか!!」
彼は知っている。
こう言う状況になったら強い味方が現れることを。
彼らは知っている。
ダークリーガーとの戦いでは、最強の味方が現れることを!
●阻止せよ、不正行為!
「とまあ、呼ばれてるのを見つけたのでアスリートアースに向かってほしいんすわ」
ガリガリと頭をかいたヴィオット・シュトルツァー(|地獄の先駆者《Holle Vorreiter》・f35909)は集まってくれた猟兵達に向けて今回の事件について軽い説明を行う。
アスリートアースのバトルロワイヤルにて起きたキル争奪戦。
ダークリーガー・邪悪ラビットが『プロの看板を引きずり下ろせ』という宣戦布告をクリュエル・ティラールとアンブル・バルに出した試合で、それは起こった。
40キルを取れば1人ずつ抜けて全員が抜ければ終わりという方式の中、混成チームに突如チームとして登録された謎のガンナーが投入されてクリア人数を増やされたり、謎の暴風によって動きが制限されたりと妨害行為が見受けられていた。
どう見ても邪悪ラビットによる妨害行為になるのだが、審判も買収されてしまっているようで苦情が受け付けられないというのが現状である。
「混成チームの方は強い味方……俺たち猟兵が駆けつけるとわかってもう一回試合を挑んでいるみたいで、その言葉にゃ耳を傾けてやらなアカンなぁって」
「見てるだけで不正行為だらけなんですもん、ちょっと一発正々堂々と一泡吹かせてやりたくなりません?」
正々堂々の戦いで、不正行為を叩き潰す。そんなキル争奪戦をやってみるのはどうかとヴィオットは囁く。
ダークリーガー・邪悪ラビットの思惑は混成チームのプロという資格を剥奪したいだけのようなので、だったら不正行為に打ち勝つほどの正々堂々な戦いをすればいいんじゃないかと。
「先に皆さんがチーム登録しておけば、あっちの登録を弾くことが出来ると思うんで……」
「あとはまあ、好きなように40キル取ってきてください。その後の邪悪ラビットの処遇についてはおまかせします」
ぺこりと頭を下げて、ヴィオットは手を差し出す。
準備ができた者から順繰りにバトロワフィールドへと転送してくれるそうだ。
――これより始まるは不正行為だらけのキル争奪戦!
御影イズミ
閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
最近ヴァなんとかやってねぇなあ……って思いつつのシナリオ。
そういやヴァなんとか新キャラ増えたんだよな……。やらなきゃな……。
初めての方はMSページをご確認の上、ご参加ください。
●ルール
場所はバトロワ専用会場となっており、ちょっとした岩山のみが点在するフィールド。
周りには観客がおり、時々解説者の声がマイクに乗って飛んできます。
今回は「キル争奪戦」。
40キルを取ると1人ずつ抜けていくという方式となっており、チーム全員が抜けるとそのチームが勝利というものです。
……が、シナリオ内ではあまり気にする必要はありません。勝手にぽんぽんとキルを取る描写になるので。
武器に関しては何でも可能。キルさえ取れればよかろうなのだ、という方式のため銃以外も使用が出来ます。
キャバリアの使用も問題なく可能ですが、その場合解説者のデケェ声が飛んできます。
今回は猟兵と同チームとして『クリュエル・ティラール』『アンブル・バル』のメンバーが参加。
12名全員が参加中で、程よくキルが取れていますが連戦ということもあって疲弊しています。
●第一章:集団戦シナリオ
集団敵『アーチャーガールズ』との戦いです。
チーム人数としては12人で登録されていたはずですが、キル数を40稼ぐたびに追加投入されています。
クリュエル&アンバルのチームを疲労状態に追い込むため、あえて人数を投入しまくってキル数を稼がせないようにしているようです。
●第二章:冒険シナリオ
フィールドが切り替わり、膠着状態となるシナリオ。
詳細は断章にて。
●第三章:ボス敵シナリオ
ボス敵『邪悪ラビット』との戦いです。
詳細は断章にて。
皆様の素敵なプレイング、お待ち致しております。
第1章 集団戦
『アーチャーガールズ』
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POW : リンクショット
【上方から降り注ぐ矢の雨】【左右から挟み込む曲射】【正面から放つ鋭い矢】を組み合わせた、レベル回の連続攻撃を放つ。一撃は軽いが手数が多い。
SPD : クイックショット
【誇り】を宿した【矢】を射出する。[矢]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
WIZ : ホーミングショット
自身が発射した【矢】の軌道を、速度を落とさずレベル回まで曲げる事ができる。
イラスト:えんご
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
八片・えふし
「しんけんしょうぶに ズルをつかうなんて・・・ ゆるさない!
そっちが そんなてを つかうなら こっちにも かんがえがあるよ!」
基本的には相手の動きを待ち構え、明確にズルいと思われる行動を起こすまでじっと観察しつつ【残像】を起こすほど素早く動き、敵の攻撃を引き付け【時間稼ぎ】をします。
明確に妨害行為をされたと判断出来た時にUCを発動して「決して相手している敵からは倒されない大きなバケモノ」を召喚します、バケモノは敵を一体ずつ真正面に走りながら近づき、敵を確実に潰しきるまで殴り倒しに来ます、降参は聞き入れません。
「ズルするひとには バチがあたる。 ウサギさん あなたはせったい にがさないから ね」
●ズルをズルと見抜けなければ勝負に出るのは難しい
「しんけんしょうぶに ズルをつかうなんて・・・ ゆるさない!」
キル争奪戦、そのズルを見抜いた八片・えふし(ぴこぴこ の かみさま・f04393)は状態異常:怒りが付与された。
ゲームという神聖な場所、お互いが信頼しあっている中での真剣勝負にルールの穴を突いてズルを行うダークリーガー・邪悪ラビットチームはクリュエル・ティラールとアンブル・バルの混成チームをクリアさせないために幾人ものメンバーを投入してきている。
普通にキルを40取ればクリアとなるこのゲーム。メンバー全員が40キルを達成すれば良いのだが、邪悪ラビットは混成チームにアーチャーガールズを登録するなんて真似をして、混成チームの勝利を阻んでいた。
「そっちが そんなてを つかうなら こっちにも かんがえがあるよ!」
卑劣で悪意しか無い卑怯な手段。そんな手を扱う相手に対して、えふしが使う手とは如何に。
アーチャーガールズ対混成チームの戦いは、混成チーム側が非常に難を極めていた。
確定キルを入れられる瞬間に新しく入ったチームメンバーが邪魔をしてくるものだから、40キルを取れそうなメンバーも長い時間立ち回っている。そのせいで疲労が溜まり、初歩的なミスを犯す者達が多くなりつつあった。
ああ、流石にもうやばいか。なんて思っていたら、シュバッと現れた乳白色の髪色の少女――えふしが増えをぴぴー! と鳴らして止める。
「む! いまのは はんそく!」
えふしは明確なズルをしていると確証を得た。その瞬間、彼女のユーベルコード『TURNOFF NOW』が発動。相手がズルをしたと確証を感じると、性能のバグった戦闘用ゲームキャラクター――今回は決して倒されることのない大きなバケモノを73体も呼び出し、ズルをした相手に対して攻撃を行っていく。
ズルじゃないと混成チーム側に編成されたアーチャーガールズが叫んでも、混成チームの邪魔をしているという時点でズルはズルなので、きっちりとお仕置きを済ませる。
えふしに、そしてバケモノ太刀に向けてアーチャーガールズ達は弓を引き絞って矢を放ち、ぐにゃりと何度も軌道を変えていく。
けれどその軌道は残像のえふしに直撃するだけで、本体に当たることはない。
「ズルするひとには ばちがあたった。 だから あなたたちも ばちがあたってるだけ」
えふしの言葉に返答を返そうとアーチャーガールズが一歩前へ出ると、間髪入れずに落ちてくるのはバケモノの掌。
降参の言葉も、謝罪の言葉も、1つも受け入れずに完膚なきまでに叩き潰していた。
「ウサギさん あなたはぜったい にがさないから ね」
ギラリと光る赤茶色の瞳が、どこかのウサギを睨みつけた。
大成功
🔵🔵🔵
花咲・月華
行くわよ!いざ勝負!
『…最低限のモラルは守れ』
敵に呆れながら朱雀も構える
変身よ!
私は指定UCとUC白燐奏甲・花咲一族の白燐蟲(対象は朱雀)を発動
敵の矢は衝撃波を纏ったオーラ防御で守りながらクイックドロウの技能で因果と根源破壊の力を宿した時空崩壊の焔矢を敵達や妨害行為を力押しで破壊する
『…力押しか』
朱雀は周りの敵を焼却の光線で広範囲に攻撃
空亡!来て!
UC伝説の大妖怪・空亡を発動
空亡は闇の弾幕を放つ
敵武器が壊れたり妨害行為が出来なくなるなどの厄災に襲われた
朱雀に攻撃しようとした敵も厄災に襲われて同士討ちになってしまったり謎のガンナーが体調不良になり参加出来なくなるなど異変が起きていた
ズルは駄目よ!
●ズルは絶対に駄目!
混成チームの疲労困憊が目に見えてわかるようになった頃、花咲・月華(『野望』を抱く?花咲の鬼姫・f39328)がキル争奪戦会場へと降り立った。
「さあ、行くわよ! いざ勝負!」
『……最低限のモラルは守れ』
隣には花咲一族に仕える赤い鳳凰のキャバリア・朱雀の姿。敵の行動に呆れ返りながらも、粛々とアーチャーガールズと対面していた。
《な、なんだアレは! 人か!? 鳥か!? ともかく、なんか現れたアァーーー!!》
キャバリアの存在に驚いた解説者がマイクを握りしめ、大きな声で解説を始める。
そのおかげか、会場内は混成チームの応援以上に朱雀に対しての応援で熱気に包まれつつもあった。
「ここは、最初から本気の方が良さそうね! それなら――変身よ!」
的確な判断を下した月華はユーベルコード『花咲流奥義・鬼姫覚醒』を発動。鬼の姫の姿となった彼女は時空崩壊の焔矢を放つとアーチャーガールズ達の矢の雨を焼き尽くし、更に時空崩壊の力を使って彼女達の行動範囲を狭めていく。
矢の軌道や速度を変えられる力を持つアーチャーガールズ達を時空ごとに切り分けることで混成チームへの妨害を阻み、更に混成チームに近づけさせないようにすることでチーム増員の妨害さえも阻む。
「そして……白燐虫、力を貸して! 空亡、来て!」
更に同時に別のユーベルコードが使える状態となっている彼女は白燐虫と伝説の大妖怪・空亡を呼び寄せ、それぞれの効果を発動。朱雀に白燐虫の力を分け与え、空亡による闇の弾幕がさらなる大災害を招いている。
『……力押しか』
月華が時空を切り裂いてアーチャーガールズを分断している間に、朱雀が焼却用光線で逃げ切れなかったアーチャーガールズ達を焼き尽くす。
なるべく混成チームに被害が出ないように時空を切り分けているため、完全な大災害に見舞われているのはアーチャーガールズだけとなっていた。
その他にも大災害となる様子は会場のテレビにありありと映し出されている。
解説者が解説をしようとしていたが、見たこともない大災害の光景に口出しが出来なかったようだ。
そんな中でも月華は構わず、時空を切り裂いて崩壊させて、混成チームへの妨害を阻み続ける。
時にはアーチャーガールズ側が同士討ちをしたり、弓の弦が突然切れてしまったりなどの不運にも見舞われていた。
「ズルは駄目よ! 絶対にね!」
今ここにはいない邪悪ラビットに向けて、月華は言い放つ。
ズルする奴にはこんな事が起こるんだと念を押すかのように。
大成功
🔵🔵🔵
ラップトップ・アイヴァー
美希。
《いやです♡》
どうして?
《開幕お姉ちゃんが死体になって暴走するのが見え見えだからです♡》
したいのに。
こうも堂々と不正や権力を振り翳せる輩なんて――
《絶対、だめ!!》
えー……?
《兎に角。
混成チームのみんなと共闘して、みんなが離脱出来ない状態を解決に導くよ。
基本は勝者のカリスマで指揮を取って、順当にキルを稼がせて。
状況が敵の方に傾くなら…》
サインで近接攻撃に持ち込む。
《頭打った?》
矢など限界突破して避け続ければ良い。曲がるのは反則ですけれど…
一度サインで傷付けたら、UCによる連鎖的な凍結と斬撃が敵を襲いますわ。
不正の報いがこれですの――
《それやるならサインは最低出力で、ね???》
うぅ〜!!
●やりたーい。でもダメ。
クリュエル・ティラールとアンブル・バルの混成チームの疲労が見える中、ラップトップ・アイヴァー(動く姫君・f37972)――現在の視点主であるシエルが自身の内にいる妹の美希に声をかける。
「美希」
『いやです♡』
「どうして??」
『開幕お姉ちゃんが死体になって暴走するのが見え見えだからです♡』
「したいのにー」
むぅ、とふくれっ面になるシエル。不正や権力を振り翳す輩……今回ならば邪悪ラビットを早々にぶっ倒してやりたい気持ちでいっぱいで、さっさと雑魚は終わらせるに限るわけで。
でも、さっさと終わらせるためにはまずはこのキル争奪戦を終わらせる必要がある。そのためにはまず、アーチャーガールズによる妨害をなんとかしなければならなかった。
『兎に角。混成チームのみんなと共闘して、みんなが離脱出来ない状態を解決に導くよ』
「むぅ。はーい」
美希の指示に従いつつ、シエルは混成チームのメンバーに順次声をかけ、勝者のカリスマをもって混成チームの状況を塗り替えていく。
疲労が溜まっているのは目に見えていたが、それなら疲労が溜まらないようにうまく立ち回ってもらった。動ける者には敵のヘイト稼ぎを、動けない者にはヘイト稼ぎをしているメンバーからうまくキルをかすめ取る形でキルを稼いでもらっていた。
『あ、右方向から来るよ』
「とう!」
美希の合図に合わせ、アーチャーガールズからの矢を避けるシエル。何度でも曲がるアーチャーガールズの矢は、正直避け続ければどうと言うことはない。
それにアーチャーガールズ自身には特別な能力は無い。まさにアーチャーというだけあって、近接には弱いのが特徴だ。たった一度、紅く発光するナイフ・サインで切りつけるだけで大きく距離を取る様子が伺えた。
『……頭打った?』
「いいえ。これは不正の報い、神聖な試合を穢した者への罰ですわ!」
追撃のユーベルコード『SignIn』を発動し、アーチャーガールズに低体温症の状態異常を付与するシエル。連鎖的に発生する凍結事象と氷の斬撃による一撃は、近接に弱いアーチャーガールズには対処する暇もなく。
弱った相手へキルショットを、と混成チームに告げてあるため、残るは元気そうな者達を相手するのみである。
『……それ、やるならサインは最低出力で、ね?』
「うう~~!!」
念のため、美希はシエルに釘を刺す。
暴走するのだけは絶対にやめてねと、無言の圧力をかけるように。
大成功
🔵🔵🔵
麻弓・夕舞
あら、そういう事なら競技者の私を雇わない?
…あ、そういえば猟兵って奴になったんだったわね…ま、今回に限ってはやる事は変わらないでしょ
元々雇われ競技者、正々堂々というオーダーも問題ないわ
審判が買収ねぇ…一度やったら他の試合にはもう呼ばれなくなりそうなものだけど、判っててやってるのかしら
ま、関係ないか。それじゃ、私の仕事をするわ
遠くから身を隠しながらスナイパーライフルで『|狙撃《スナイプ》』&『|跳弾《リコシェット》』
バレる前に場所を変えて再び狙撃…繰り返しね
ふふっ…完璧な仕事の狙撃手、これはカッコいいんじゃないかしら?
(※狙撃手が完璧に仕事をすると目立ちません)
※協力・アドリブ歓迎
●カッコよさを求めた結果……
「あら……そういうことなら、競技者の私を雇えば良かったのに」
ふう、と小さなため息を付いた麻弓・夕舞(逢魔時の狙撃手・f40004)。元は一般競技者だった彼女は邪悪ラビットに呼ばれても問題ないほどの実力を持っているが、残念ながら猟兵となったのでダークリーガーに力を貸すことは無くなった。
元からどのチームにも所属しない、雇われたところに力を貸す|傭兵決闘者《カードマーセナリー》。普段はカードゲーマーとしての一面を持つ彼女だが、今回はバトロワシューターとしての一面で戦うことにする。
「審判が買収、ねえ……一度やったら他の試合にもう呼ばれなくなりそうだけど?」
それでいいのかしらねえ、といない相手に呟いて、でも関係ないからと切り捨てた夕舞。そもそも決闘者が審判の心配をするのは、自分が間違った裁定を執り行ったかどうかを確認する時ぐらいなものなので、それ以外は基本的に不干渉である。
なので、夕舞は夕舞の仕事をするだけ。彼女の仕事――そう、狙撃手としての支援行動を。
「ん……こっちには気付いてないみたいね」
物陰に姿を隠しつつ、スナイパーライフルのスコープを覗く夕舞。混成チームは着実にキルを稼いで人数を減らしているが、あと2人ほど、キル数が足りなくて離脱出来ていない様子が見えた。
アーチャーガールズの矢が放たれ、混成チームのメンバーに近づいたその瞬間。
夕舞はユーベルコード『|狙撃《スナイプ》』の力を使って確実に命中する弾を矢に当て、更に別のユーベルコードで放った何処からでも当たる銃弾でアーチャーガールズの身体を貫く。
「よしよし、どストライク!」
自分の居場所がバレてしまう前に移動するのは狙撃手の基本行動。素早く高所を取り、同じユーベルコードで追撃を食らわせアーチャーガールズのダメージを蓄積させていく。
そのおかげか、混成チームの最後の2人もキル数を40取ったことで離脱。完璧な狙撃による支援行動は彼らを救い、また夕舞の心を昂ぶらせていた。
「ふふっ……完璧な仕事の狙撃手。これはカッコいいんじゃないかしら?」
撃って、位置を変えてを繰り返す夕舞は残ったアーチャーガールズ達も次々と仕留め、第1ラウンドの終わりまで近づけていく。
けれど、そんな彼女は気づいていない。
――狙撃手が完璧な仕事をしてしまうと、誰も気づかないのでカッコよさなどわからないのだということに……。
成功
🔵🔵🔴
第2章 冒険
『現在索敵中……』
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POW : 敵陣に果敢に突っ込んでいき、戦況を強引に動かす
SPD : 地形やトラップを利用し、相手チームにダメージを与える
WIZ : 策を講じ、相手チームの動きを誘導する
イラスト:シロタマゴ
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
――ラウンド終了!
そんなアナウンスが辺りに鳴り響く。
キル争奪戦の1つのラウンドが終わりを告げて、次のラウンドを読み込む段階へとなっていた。
ところがここで、邪悪ラビットがまたなにかをやってくれたようだ。
次のラウンドのためにフィールドが変更されるのだが、なんとそのフィールドをアーチャーガールズ達が有利なように作り変えているのだ。
高台に取り付けられたカメラの数々を使い、己の立ち位置に関係なく敵を見つけることが出来るようになる機構。
敵が踏めば即座に音と光で位置を知らせるビーコンが地面にはばらまかれ。
足の動きを食い止めるための粘着トラップまでいくつも配備されてしまい。
更にはアーチャーガールズがいつでも矢が補給できるように、補給所まで完備されている始末。
混成チームは既にキルを稼ぎ終わって離脱が終わり、あとは猟兵達のチームがキルを稼ぐのみだが……。
ここまで不正が清々しいものだと、逆に真っ当な勝負でぶち壊しにしてやるほうが良いかもしれない。
残ったアーチャーガールズは少ない。
ここを叩けば、あとは邪悪ラビットまっしぐら!
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プレイング受付:4/8 8:31~
おめでとうございます。混成チームは全員40キルを達成し、離脱に成功しました。
残るは猟兵のみなさんが40キルを取得するのですが、ここでフィールドが切り替わりました。
もちろんここでも邪悪ラビットによる不正の手が入り込んでおり、アーチャーガールズに有利なフィールドとなっております。
常駐する高台のカメラを使って猟兵の皆さんを視認し、アーチャーガールズは矢を放ってきます。
足元には粘着トラップや接敵ビーコン、その他古典的なトラップがいくつもあります。(プレイング内容によって変動)
ただ、今回はアーチャーガールズ達は矢を放ってくる以外は行いません。
戦場は変わらないため、キャバリアの使用・飛行は難なく可能となっております。
でもやっぱりキャバリアを使うと実況者が大声を上げて実況します。
受付日前のプレイングはすべて自動的にお返しとなりますのでご注意ください。
オーバーロードのみ受付日前でも受け付けます。
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麻弓・夕舞
うわぁ…本当に露骨ねぇ
でもこれ、本当に考えて仕掛けられているのかしら?
相手の弓手も仕掛けに頼って単調になってるわ…これは、逆に仕掛け所ね
とはいえ位置がばれるのはやり辛いわ、だから先にカメラを潰しましょう
今までの経験からカメラを探して銃弾…を撃ち込んだら後で文句を言われそうね
確かペイント弾があったから…それでカメラのレンズを塗ってしまいましょうか
あとは罠を踏まない様に慎重に移動、先程と同じく狙撃ね
遠くのビーコンを狙撃して起動したらそこに矢が降るのかしら?
それなら矢の軌道から逆に相手の位置を探せそうなものだけど
使うのは先程と同じ『狙撃』、もう一つ選択する物も同じ『跳弾』よ
※協力・アドリブ歓迎
●露骨にやれば単調になりがち
「うわぁ……本当に露骨ねぇ……」
フィールドセッティングが完了し、全てがアーチャーガールズ達に有利なように作り変えられた状態を見て夕舞はドン引きしていた。
ここまで露骨に不正をやってくれるとなれば、もうその清々しさは称賛に値する。よほど勝ちを取りたいようだ。
しかしそのおかげなのか、アーチャーガールズ達の動きは先程に比べて単調になっていた。弓の精度はカメラによる位置確認を頼りにしているせいか、そこまで良いとはいい難い。
「ふむ。となれば、やっぱり先に潰すのはカメラね」
ちらりと視線をカメラに向けると、少しだけ動くカメラ。夕舞を捉え、カメラ全体で何処にいるかを把握するためにレンズを動かしている様子が伺えた。
「んー……でもあれ、壊したら文句言われそうねえ……」
今までの経験で夕舞はこういったカメラは全て壊してしまうに限ると考えているのだが、不正に不正を重ねた邪悪ラビットのことだ、色々と文句をつけて買収したジャッジによる不正な判定を下して退場をさせてしまうだろう。
それなら壊す方向ではなく、カメラを起動状態のままに視界不良にしてしまえばいいのでは? と気づく夕舞。ごそごそと銃弾を探し、ペイント弾がいくつかあることを確認。
「これなら……」
狙撃手としての腕を持って、確実にカメラのレンズを塗りたくっていく夕舞。いくつ並んでいようが、レンズさえ潰してしまえば視界不良となって自分の姿は捉えられまい!
しかしカメラ以外にも罠はたくさん仕掛けられている。現に、スレスレでビーコンのスイッチを踏んでしまうところだった夕舞。冷や汗をかきつつも、ビーコンはユーベルコード『|狙撃《スナイプ》』で撃ち抜いておいた。
近くのビーコンを撃ち抜けば、音と光で反応したアーチャーガールズ達が一斉にその場所に向けて矢を乱射する。
爆音と強烈な光の柱が彼女達の指針となっており、むしろそれらしか目が向いていない。
「ふーん、そこにいるんだ?」
……逆を返せば、アーチャーガールズ達の一斉照射は夕舞にとっては好都合だった。
一斉に光の柱に向けて撃ってくれるものだから、何処に誰がいるのか一目瞭然。それらに向けて別のユーベルコードで狙いを定め、複数人一気にキルを奪い取っていった。
「狙撃するなら、ちゃんと姿は隠さないと……ね!」
敵を射抜くなら自分の姿は隠すもの。
狙撃手としてのプロである夕舞はアーチャーガールズ達に言い聞かせるように、引き金を絞った。
大成功
🔵🔵🔵
ラップトップ・アイヴァー
あのはしたない兎ったらまだ懲りませんこと!?
《お口がはしたなくってよバカ姉!》
そんなに私と遊びたいなら遊んでさしあげますわ。
あらゆるトラップを美希の瞬間思考力を駆使した速攻の索敵で見つけて、闘争心全開でリボルバー銃のエアをぶん回し、あらゆるカメラを、ビーコンを壊してまわりますわ!
粘着トラップもジャンプと空中浮遊を合わせた長めの跳躍で回避!
そうしたら、
《はいエンジョイモード起動。
敵方の放ってくる矢を乱れ撃ちの早業パフォーマンスで相殺。
補給所はシーフラッシュバンを投げ込んで破壊を試みるの!》
ああもう美希ったら!!
《懲りずに暴走しようとするお姉ちゃんが悪いの。
不正はもっと悪いことだけど!》
●二人の姫君、効率よく遊ぶ。
「あのはしたない兎ったらまだ懲りませんこと!?」
『お口がはしたなくってよバカ姉!!』
ラップトップの脳裏に2人分の叫び声。1人はシエル、1人は美希。なおツッコミのほうが上回ったため、ちょっとだけシエルがしょぼんとした。
だが、現状は面倒なことになっている。
邪悪ラビットの買収によりフィールドさえもあちら側の有利態勢。アーチャーガールズが立ち回りやすいように作られたフィールドは、一歩間違えれば即死トラップに変貌してしまうだろう。
「でも、まあ。そんなに私と遊びたいのなら、遊んでさしあげますわ!」
シエルは勢いよく走り出し、地上に設置されたあらゆるトラップを美希の瞬間思考力を活用して回避して、リボルバー銃・エアを片手に設置されたカメラ全てを、そしてビーコンをぶち抜いていく。
エアは6発装填。効率よく、そして上手く全てを破壊するためには美希の思考力は欠かせず、シエルの立ち回りも欠かせない。まさに2人で1人の効率な遊びが繰り広げられていた。
『はい、でもここでエンジョイモード発動』
「なっ!?」
ぴょんと大きな跳躍で粘着トラップを回避した直後、ユーベルコード『Remind』によって武器をエンジョイモードに切り替えた美希。これ以上、シエルにばんばか撃たせると暴走状態になる可能性を忌避し、無理矢理に切り替えておいた。
『それに、ほら』
ラップトップの視線が向けられると、放たれてきた矢が雨となってラップトップに降り注ごうとしている。間一髪、乱れ打ちの早業で矢を撃ち抜いて隙間を作って回避できたが、それも美希の瞬発力によるものだ。
「ああもう! 美希ったら! 私の出番ー!」
『懲りずに暴走しようとするお姉ちゃんが悪いんだよ。ほら、フラッシュバンをあそこに投げて』
「んもう!」
矢の補給を開始したアーチャーガールズを見つけた美希はシエルにフラッシュバンを投げ込むように指示を出し、すぐさまその場を離れていく。
距離さえ詰めなければ彼女達はカメラやトラップに頼った戦い方しかしない。故に、適度に罠とカメラを破壊して回りながらアーチャーガールズ達を一網打尽にしていった。
『まあ、不正が悪いっていうのはわかるけど! わかるけど、それはそれとして暴走はダメー!』
「美希のケチー!」
ラップトップは効率よく、程よく暴走しない程度に遊ぶ。
不正をしたあんちくしょう――邪悪ラビットに到達するために!
大成功
🔵🔵🔵
天山・睦実(サポート)
人間のバトロワシューター×フードファイターです。
普段の口調は「カツ丼好きの関西人(ウチ、アンタ、や、やろ、やろか?)」、お腹が減ると「大げさに空腹アピール(ウチ、アンタ、や、やろ、やろか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●|ドン勝《カツ丼》キメたら、負けられない!
「ほー……40キル。そんならさっきたっぷり食べてきたし、イケそうやな!」
口元にご飯粒とパン粉のクズをつけたまま、天山・睦実(ナニワのドン勝バトロワシューター・f38207)はニヤリと笑う。歯の隙間に玉ねぎがちょっとくっついているのもご愛嬌。
バトロワ式のショットガンとアサルトライフルを交互に持ち替えつつ、アーチャーガールズ達の矢を華麗に避けて登場する様はこの試合を見ている人々にも見えているようで、フィールドが盛り上がりつつあった。
「おっと、そこのカメラは潰させてもらうで!」
現在、フィールドは邪悪ラビットによってアーチャーガールズ達に有利なように作られており、様々な仕掛けが施されている。
バトロワシューターである睦実はすぐにその仕掛けを見破って、アサルトライフルですべてぶち壊しながら進んでアーチャーガールズをどんどん倒していくので、さほど問題はない。
……問題があるとすれば、睦実自身の身体だろうか。彼女の身体は超人的な消化力を持つ胃袋が備わっており、瞬時にエネルギー変換をして爆発的な身体能力を発揮する。仕掛けを見抜いて瞬時に壊せるのもこのおかげだ。
だがしかし、そんな消化力のある胃袋は急激な運動でエネルギーを消化すればするほど、燃料が一瞬にしてなくなるわけで……。
「……アカン、腹減った……!」
中途半端なところで身体が空腹を訴え始めてきた。参加前に大好物のカツ丼を食べて来たというのにだ。
それでも試合途中で食べるほどの余裕はない。アーチャーガールズ達はカメラで睦実を捕捉して、真っ直ぐに矢を放ってくるのだから。
「これが終わったらドン勝、これが終わったらドン勝……!」
なんとしてもこの試合は終わらせなければならない。
そこで睦実は無理矢理、自分の脳に『これが終わったらドン勝』の合言葉を投げつけて空腹を紛らわせる。
この試合さえ終われば飲食店に出向いてたっぷり食べられるのは事実なので、その合言葉を基盤にアーチャーガールズ達を倒し続ける。
合言葉のおかげか、はたまた最初からキメてたおかげか。
睦実の素晴らしい動きによってフィールド転換の試合は終わりを告げた。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『邪悪ラビット』
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POW : 賛否両論! 金満チームの本気
自身の【所属チームが誇る潤沢な強化資金 】を代償に、1〜12体の【強奪した他チームの主力選手】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
SPD : 都市伝説? ドームゲイル
戦場全体に【魔改造した空調設備から放たれる強風 】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【風向き自由自在な強風の後押し】による攻撃力と防御力の強化を与える。
WIZ : 贔屓判定!? 邪悪アンパイア
戦場内の味方の、10秒以内の【自軍に不利な判定 】を無効化する。ただし、自身の幸福な記憶ひとつを心的外傷に改竄する。
イラスト:もりさわともひろ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ゴッド・ゴッダー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
残されたアーチャーガールズ達は倒れ、フィールドから消滅する。
キル争奪戦はここで終了……そう思われたが、邪悪ラビットが待ったをかける。
「いやいやいや、審判、おかしいでしょ」
どうやら審判を買収してこのまま猟兵達を追い出そうという流れになりつつある。
邪悪ラビットにとって、アンブル・バルとクリュエル・ティラールのチーム解散を止めに来た猟兵のチームは邪魔でしかない。
そこで難癖をつけて無理矢理にでも猟兵チームを追い出そうとしているようだ。
しかしそこで追加の待ったをかけたのは、アンブル・バルとクリュエル・ティラールの混成チームだった。
「こっちはそっちのウサギさんに無理矢理チームメンバーねじ込まれて邪魔されたんだよなぁ」
「それ考えたら、|この人《猟兵さん》達のほうが遥かに手助けになりましたが」
「そういえばさっきのフィールドもなーんか妙に手を加えられてたっていうか」
「ウサギ、やる気あんのかオメー」
混成チームからのブーイングが加わったからか、観客からもブーイングが飛び交い始めた。
最初からの流れを知っている以上、観客にとっては邪悪ラビットの存在は本当に悪でしか無い。
そこに飛んできた試合に出ないくせに生意気な、という観客の言葉にブチギレた邪悪ラビット。
とうとう自分自身が試合に出ることにしたようだ。
これで正々堂々と戦って勝つことで、ダークリーガー・邪悪ラビットの撤退は余儀なくされる。
余すことなく、しっかりと勝負をつけよう!!
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プレイング受付:4/27 8:31~
ボス敵『邪悪ラビット』との戦いです。
アーチャーガールズ達も倒れまして、残ったのは邪悪ラビットのみとなりました。
猟兵VS邪悪ラビットのみの戦いですので、混成チームは参加しません。
呼ばれれば来るかもしれませんが、体力的には長らく参加は難しい形です。
また戦場は変わらないため、キャバリアの使用・飛行は難なく可能となっております。
でもやっぱりキャバリアを使うと実況者が大声を上げて実況します。
受付日前のプレイングはすべて自動的にお返しとなりますのでご注意ください。
オーバーロードのみ受付日前でも受け付けます。
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天山・睦実(サポート)
人間のバトロワシューター×フードファイターです。
普段の口調は「カツ丼好きの関西人(ウチ、アンタ、や、やろ、やろか?)」、お腹が減ると「大げさに空腹アピール(ウチ、アンタ、や、やろ、やろか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●策士を追い込め
「えっ、まだ終わらないの!? 食べに行こうと思ってたのに!?」
いそいそと帰る準備をしていた睦実。しかし、ダークリーガーの邪悪ラビットが出てきたことで雰囲気的に帰るに帰れなくなってしまった。
じゃあどうするか? なんて聞かれても、バトロワシューターとしての意地が睦実を動かす。
――ドン勝ほしいからね!
「っていうか……相手、なんかメンバー増えてへんか?」
銃を構え、フィールドの壁を背に邪悪ラビットの様子を窺った睦実。敵の位置を確認しようとしたのだが、邪悪ラビットの周りには先程のアーチャーガールズとは違う、別のチームが呼び出されている。
どうやら邪悪ラビットは潤沢な資金を使い、アーチャーガールズよりも強力なチームを引き込んだようだ。無理矢理……ではあるようだが、資金を前に陥落してしまったといったほうが正しいか。
「うーん、あれを切り抜ける方法かー……。そういやまだ罠って生きとるんかな?」
ふと思い出した睦実。先程は罠だらけの試合会場で戦っていたが、あれからフィールドの転換は行われていない。そして資金で集められたチームは罠の存在を知らない。ならば今、この罠達を利用するのはありなんじゃなかろうかと閃いた。
まずは呼び出されたチームを誘導するため、あえて音を立てて走る睦実。足音やそのあたりに落ちていたものを使って音を立て、あたかも自分が追い込まれているような状況を作り敵を欺く。
床に仕掛けられた罠は飛び越え、飛び越えるのが難しそうな罠は壁を伝って避けながら、敵チームを1人ずつ罠に嵌めては銃で撃ち抜いてキルを取る。
立て続けにキルを取った睦実。しかし左右と目の前を塞ぐ壁に追い込まれ、思わず大声を上げてしまった。
「あ、アカン! やってもうたー!」
絶望的状況。退路は既に敵チームに塞がれ、逃げ場は何処にもない。邪悪ラビットの歪な笑いが睦実の耳に届いた……かと思えば、睦実は逆にニヤリと笑って言ってのけた。
「あーあ、まだ気づかへんのか」
「な、なにっ!?」
直後、睦実はユーベルコード『|馬賊撃ち《バンディット・シューティング》』を使い、横薙ぎに発射される銃弾で呼び出された敵チームを一掃していく。追い込まれ、近距離の間合いとなっていた敵チームは全員が銃弾の波に飲み込まれ、キル判定を食らう。
何が起こったのかよくわかっていない邪悪ラビットに向けて、睦実はたった一言。
「策士策に溺れる。そういうことやな!」
成功
🔵🔵🔴
麻弓・夕舞
あら、出てきちゃったの?
オーダーもアレを倒すって事でいいかしら?
…オーケー、兎狩りと行きましょうか
ま、やる事は変わらないけど…今度は空調弄っての細工かぁ
いえ、どんなに風が吹いても当てられる自信はあるわよ?たまにこれに近いシチュエーションはあるし
ただこの風でヒット判定誤魔化してきそうなのよね…
仕方ない、か…ここまでは競技者として正々堂々と挑んでいたから、UCもこの競技の物しか使わなかったの
でも、ここは猟兵として「一発」だけ使わせてもらうわ
『ラストリゾート』…装填、『ピアースイズナバレット』!
この銃弾を『狙撃』で撃ち出すわ
風をも貫くこの銃弾、これなら下手に誤魔化せないでしょ…!
※協力・アドリブ歓迎
●狙撃の一撃侮るなかれ
「あら、出てきちゃった。オーダーもアレを倒す……でいいのかしら?」
夕舞は視線を混成チームに向け、念のために邪悪ラビットを倒すという任務でいいかどうかを尋ねる。まかり間違って狙撃手が狙撃相手を間違ってはいけないからだ。
当然だが、混成チームの返答はYES。倒すというよりは正々堂々と戦うことが目的だが、まあ今回のキル争奪戦では倒すことが正々堂々の試合になるので間違ってはいない。
「オーケー、それなら……兎狩りと行きましょう」
契約成立と言うように、手で合図を見せる夕舞。
その姿を見た混成チーム達は後に語る。彼女が負ける未来なんて見えなかった、と。
「うわ、風が……」
冷たい風が戦場に吹き荒れる。フィールドの空調設備が壊れたのか? と思ったが、どうやら邪悪ラビットが一枚噛んでいる様子だ。
先程の夕舞の試合を見ていたことで事前の対策が取れると踏んだのだろう。先立って空調設備を魔改造しておき、強力な風で狙撃を妨害しているようだ。
「ふっ……甘い。甘いわ。砂糖たっぷりのコーヒー並に」
狙撃手の弱点となりうる部分を突かれたというのに、夕舞は余裕の表情だ。伊達でここにいるわけではないのだと堂々とした佇まいで、これまでと変わりなく銃を構える。
「私がこの競技に参加する時、一つだけ決めてたの。それは――」
銃を構え、邪悪ラビットに狙いを定めた夕舞。ユーベルコード『|狙撃《スナイプ》』の力を開放し、ある力を込めていく。
彼女はこの競技に参加するとき、この|狙撃《スナイプ》や他の銃撃系の力のみ使うと決めていた。銃撃によるバトルロワイヤルなのだから、バトロワシューターとして正々堂々と戦いたい、と。
「けれど、今回は|猟兵として《・・・・・》一発だけ使わせてもらうわ」
彼女が込めたその力は、別のユーベルコードによって銃弾に込められたカードの力。対象の防御や耐性を貫通して一撃を与えるその力の前に、邪悪ラビットが魔改造した空調設備の風など無いにも等しい。
まっすぐに奔る弾丸は空調設備の風を物ともせずに、邪悪ラビットにヘッドショットをぶちかます。
たった1発の弾丸、だけどその強さは確キルを取るほどに強く。
大成功
🔵🔵🔵
花咲・月華
とうとう追い詰めたよ!朱雀!キャバリアに変身よ!
『了解…』
朱雀がキャバリアに変身し私は朱雀に乗り込んだ
そしてクイックドロウの要領でマヒ攻撃の音響弾を放つ
ちなみに前の章で壊れたカメラのレンズは鏡の役割をしています
敵の魔改造した空調設備から強風が吹き荒れるが私はUC白燐装甲・花咲一族の白燐蟲を発動して厄災を振りまき
空調設備が故障して強風の後押しが自身の向かい風になった
よし!次よ!
朱雀から焼却の矢弾の雨で攻撃する
敵をとある場所に誘導する
『ど〜も邪悪ラビット=サン、鏡転デス』
UC伝説の大妖怪・鏡転を発動
壊れたレンズから出現した鏡転が銃から呪殺弾を放ち攻撃する
敵が怯んだ隙に鏡転が敵にラッシュをかける
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ〜』
敵を殴り飛ばした先に私が待機していた
貴方がカメラを仕掛けたおかげで鏡転を呼び出せたのよ!悪い事は必ず自分に返ってくるのよ!
『因果応報だな』
朱雀は冷静に告げた
私はキャバリアの朱雀から降りて時空崩壊の焔矢を放ち敵を吹き飛ばした
●巡り巡って自分の元へ
「とうとう追い詰めたよ! 朱雀、キャバリアに変身よ!」
『了解……』
隣にいた朱雀の姿が突如空を舞い、フィールドの空を覆うほどの赤い光を放ちながらその姿が変形してゆく。
伝説上の生き物とされる鳳凰の姿。それが今、赤き空を舞ってフィールドへと現れる!
《何だアレは! 鳥!? いや、変形してたからロボットか!? とにかく、なんだか凄いものが現れたーー!!》
実況席のマイク音声がフィールド内に大きく響き渡り、観客達が湧き上がる。これまで朱雀とは共に戦ってきたが、こうして変形を残しているとは誰が想像できただろう。観客達は一斉に『猟兵! 猟兵!』とコールを上げていく。
熱狂に答えるように月華は朱雀に飛び乗るとユーベルコード『花咲流奥義・鬼姫覚醒』を使い、別のユーベルコードを使用出来る状態を維持しながら焔矢の準備。
だが、突如強風がフィールドや観客席を襲う。どうやら、邪悪ラビットの手によって魔改造されている空調設備が月華にじわじわとダメージを与えているようだ。
『……観客まで傷つけるつもりか?』
「早いとこ決着をつけないと、観客にも被害が及ぶってことみたいね! ほんっと、そういうところだけは頭が回るみたい!」
準備をしておいてよかったと呟いた月華は素早く白燐蟲達を呼び寄せ、邪悪ラビットに纏わりつかせる。厄災を振りまく白燐蟲が邪悪ラビットの周りに飛んでいるせいか、手にあった空調設備のコントローラーが|何故か《・・・》壊れてしまう。
そのおかげで空調設備は元通り……ではなく、強風の流れが変貌する。先程までは邪悪ラビットに有利な風向きだったのが、今度は月華に有利な風向きになったのだ。
戦況が一変したところで、邪悪ラビットは一旦退避の姿勢を見せた。このまま戦っては分が悪いだろうと。
それならと、月華はそのまま見逃した。……そう、月華本人は。
しかし忘れてはならない。ここには邪悪ラビットが仕掛けたカメラが多数存在し、カメラは鏡面となり得ることを。
「別に逃げてもいいけど、逃げ場なんて……|貴方がとうに無くした《・・・・・・・・・・》じゃない?」
そう呟いたと同時、カメラから現れたのはまた別のユーベルコードによって呼ばれた存在――その名は鏡転。
呪殺弾がカメラのレンズから邪悪ラビットへ打ち込まれると、体勢を崩したと同時に一気にラッシュを仕掛けていった。
「悪い事は巡り巡って自分の元へ。自業自得よ!」
『因果応報、とも言うな』
鏡転が吹き飛ばした先で待機していた月華と朱雀。
最後の一撃に、邪悪ラビットに向けて時空崩壊の焔矢を撃ち込んだ。
大成功
🔵🔵🔵
ラップトップ・アイヴァー
おかしいのは、
明らかにあなたですわ、
このはしたない兎さんが!
《……はぁ》
済度の時という言葉をご存知?
この場で私がやらないと分からないようね。
あなたをキル判定どころでなく――
《……あなたの意志はよく分かりました、シエル》
は?
《Revolution…!!》
ちょっと美希、ぁ
《真の姿…黒のお姫様:三上・美希に変身、フェアプレーであの兎さんと戦うの。
資金、意味無いよ。
中遠距離戦とかじゃなく至近距離のレンジで魅せる戦いをするパフォーマンス技能にあわせて、敵の銃撃に瞬間思考力を利用した見切りで対応、エアとリヴリーを上手く使い分けてカウンター戦法で行くの。
スラッシュ&ショット、こういう戦い方もバトロワでは全然OKなんだよ?
不正さえしなければそれも観客のみんなを喜ばせる鍵になるから。
とどめに、このゲームを終わらせるよ。
リズマ・フラッシュを叩き込んで、悪い兎さんを改心させるの。
これからは悪でしかなくなるんじゃなくて、少しでも希望を振り撒く存在に生まれ変わってほしいの。
…勿論、今までの不正は悔い改めてね》
●観客を喜ばせるのは……
「おかしいのは明らかにあなたですわ! この……はしたない兎さんが!」
ラップトップ――もといシエルは指差ししてまで、邪悪ラビットに怒る怒る。これまでの不正のことを考えれば『はしたない』で済ませていいものではないのだが。
『……はぁ……』
それに対し、美希は大きくため息をついたままにシエルの暴走を見届ける。言いたいことがあるなら言わせておけばいい、という感情のもとに動いているが、それとはまた別の思惑があるようで。
「どうやら、私がやらないとわからないようね。あなたをキル判定どころではなく――」
感情の高ぶったシエルが言葉を紡ごうとしたその瞬間、美希がストップをかけた。強制的に|入れ替わり《オーバーロード》を発動し、入れ替わって|真の姿《三上・美希》となる。
「あなたの意志はよくわかりました、シエル。でも、あなたの意志ではこの戦いは勝てない」
『ちょっと、美希』
「ここはフェアプレーで戦うの。いい?」
『う……』
何も言い返せなくなったシエルはそのまま意識の奥で美希の戦いを眺めることとなる。
そんなやり取りを目前に、邪悪ラビットはどこかのチームを呼び寄せた。潤沢な強化資金を使い、他チームからの強力な選手を次々と投入し始めたのだ。
狙撃、接射、中距離とそれぞれの距離を扱うプロたちを呼び集めたようだが、美希は小さくため息をつくと、一気に地面を蹴って走り出してそれぞれのプロ達との距離を詰めた。
「資金、意味ないよ?」
その言葉を体現させるかのように、至近距離のレンジで魅せる。
敵の銃撃は瞬間思考力を利用した見切りで対応し、踊るような回避を行いながら黒の剣・リヴリーで弾き落とす。
また敵のリロードタイミングには2丁リボルバー・エアでリロードの隙を与えず、的確なキルを奪って退場させていく。
華麗な戦いに邪悪ラビットは何かを叫んでいたが、それさえも美希は淡々と返す。『バトロワではこういうのもアリだ』と。
「不正さえしなければ、それも観客のみんなを喜ばせる鍵になるから」
根本的なバトロワシューターとしての考え方――『魅せる戦いこそが観客の楽しみ』だということを見せつける美希。
そのおかげか、観客達の熱狂は最高潮に達していた。
「さて、じゃあとどめにこのゲームを終わらせるよ」
そう呟いた美希はユーベルコード『R2@: Flash』を発動。優しい心から生まれる埒外の魔力を拳に込めて、邪悪ラビットに向けて正義の拳を叩き込む。
その一撃は肉体を傷つけることはない。ただ、悪意のみをねじ伏せる一撃となる。
「――|正義の光よ《Illumination》!」
フィールドが光り輝き、そして…………。
●おしまい。
光り輝いたフィールドが少しずつもとに戻っていく。
光が収まった時には既に邪悪ラビットの姿もなく、彼が使った設備やメンバーも元に戻っていた。
邪悪ラビットが改心したのか、それとも存在が無くなったのか、それは定かではない。
ただ、猟兵達による『フェアプレー』に突き動かされたのは間違いないだろう。
……とは言えダークリーガーはまた再び来るかもしれない、というのがこの世界。
「油断は禁物……でも、今回は本当に助かった!」
「ありがとう、|猟兵《プロ》! やっぱり願ってみるもんだ!」
アンブル・バルとクリュエル・ティラールの混成チームの声とともに、観客達も猟兵達を褒め称える歓声を上げる。
この戦いは後に不正を正義で叩いた戦いと称され、一つの伝説として語り継がれることとなった。
大成功
🔵🔵🔵