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鋼鉄要塞グラードを壊滅せよ!

#獣人戦線 #クロムキャバリア #ヨーロッパ戦線 #ゾルダートグラード

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 ドイツ及び周辺ヨーロッパを支配する、謎に包まれた機械帝国、ゾルダートグラード。
 その機械帝国は、戦線各地に「鋼鉄要塞グラード」を設置し、その拠点としていた。
「よいか、諸君! 我々の帝国に更なる繁栄をもたらすため、更なる進軍が求められている! この鋼鉄要塞はそのための拠点として、更なる強化を施すつもりだ」
 そこに現れたのは、巨大な黒き武士型のキャバリア。そのキャバリアが目を覚ましたかのように、赤い光を灯していく。
「今ここに、到着した仲間と共に、この戦を邁進していこうではないか!!」
「おおおおおおお!!!」
 鋼鉄要塞の内部で、兵士達のひときわ大きい声が響いたのであった。

「そこで、皆様にはその鋼鉄要塞グラードを潰しに向かっていただきたいのです」
 そう告げるのは、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)。
「少数精鋭で敵拠点に忍び込み、内部で大暴れし、この鋼鉄要塞グラードを壊滅に追い込む……それが今回の依頼となります。内部でいち早く出迎えてくれるのが、ガスマスク兵です。様々な化学兵器を操る兵士達で、自らに影響を及ぼすのを知ってまでも、恐ろしい化学兵器を次々と使ってきますので、注意して殲滅させてください」
 リズは続ける。
「更に奥へと向かうと、次は突撃歩兵が現れます。死をも恐れず、必死になって私達に挑んできますので、ご注意ください。かなり手練れのようです」
 しかも、彼らを倒してもまだ、敵は存在する。
「そして……最後に現れるのは、武者型の黒きキャバリア、武甲・飛翔数重です。装甲は薄いと言っても、その装甲を犠牲にした分、俊敏さが強化されています。また巨大な相手ですので、それ相応の準備も必要となるでしょう。しっかりとした対策をお願いいたします」
 そういって、リズは少し心配そうに瞳を伏せる。
「かなり手ごわい要塞となっています。向かう方々はどうか、お気をつけて。皆様の武運を祈っていますわ」
 リズはそう祈りを捧げると、猟兵達を現地へと案内するのであった。


柚葵チハヤ
 どうも、こんにちは。柚葵チハヤです。
 初の獣人戦線のシナリオは、オーソドックスに敵の要塞に潜入して、ぶっ潰すシナリオとなりました!
 いろいろと派手に戦っていただければと思います。
 また、奥に進むにつれて、敵が強くなっていきますので、そちらもご注意を。
 場合によっては、仲間と連携して向かうと良いかもしれませんね。

 複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名もお忘れなく。大人数で来ていただいても大丈夫ですので、ぜひどうぞ。
 それでは、皆さんの熱いプレイング、お待ちしていますね。
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第1章 集団戦 『ガスマスク兵』

POW   :    アシッドシャワー
【背中のタンクに接続されたノズル】から【強酸性液体】を放ち、レベルm半径内の敵全員を攻撃する。発動前の【薬品チャージ】時間に応じて威力アップ。
SPD   :    ポリューションバレット
自身の【ライフル弾】を【重汚染薬】化して攻撃し、ダメージと【肉体変異】の状態異常を与える。
WIZ   :    オブリビオンガス
【骸の海ガス】を噴出し、吸引した全員を【オブリビオン化】化し、レベル秒間操る。使用者が製作した【ガスマスク】を装備した者は無効。

イラスト:らぬき

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

伊高・鷹介
ここが獣人世界か。住人がケモノっぽい以外はそこまで気にするほどのものはなさそうだ……世界大戦状態でなければ、だが。
いずれにしろ、ここには観光に来たわけじゃねぇ。おう、お前らだ。
そうそう、オブリビオンの皆さんよ、お前らを潰しに来たんだよ。
あ? 強酸性のシャワーだって? なら、俺は「念動力」で自分の周りに力場を張って液体を弾いてやるぜ。何なら、シャワーそのものに干渉して軌道をねじ曲げてやろうか?
めんどくせえ、【超パワー】発動だ。
何人かまとめて空間ごと念動力で握り潰したり、そこらの壁や床を破壊してその瓦礫をたたき付けて潰してやる。
ああ、念動力バリヤーは常時展開だ。後ろからブシャーってのは勘弁だからな



 その鋼鉄要塞グラードに、始めに潜入していく猟兵の姿が見える。
「ここが獣人世界か。住人がケモノっぽい以外はそこまで気にするほどのものはなさそうだ……世界大戦状態でなければ、だが……」
 興味深そうに、ちょっとだけ、観光気分で要塞内を歩くのは、伊高・鷹介(ディザスターコール・f23926)。と、背後の気配に気づき、鷹介はくるりと振り向いた。
「いずれにしろ、ここには観光に来たわけじゃねぇ。おう、お前らだ」
 鷹介がびしっと指さす先にいたのは、リズが言っていたガスマスク兵ら。
「そうそう、オブリビオンの皆さんよ、お前らを潰しに来たんだよ」
「侵入者だ!! ぶっ殺せーーっ!!」
 さっそく、ガスマスク兵らが鷹介へとアシッドシャワーを放ってきた。
「あ? 強酸性のシャワーだって? なら、俺は……」
 放ってきた強酸性液体を、鷹介は巧みに念動力で自分の周りに力場を張り、その危険な液体を弾いてみせてやる。
「な、なにっ!?」
 アシッドシャワーが当たらないのに焦るガスマスク兵らに、鷹介は面倒くさそうに頭を掻きながら。
「めんどくせえ、【超パワー】発動だ」
 鷹介のユーベルコードを発動、空間を捻じ曲げるほどの念動力で対象を攻撃する力でもって、敵を攻撃していく。具体的には、何人かまとめて空間ごと念動力で握り潰したり、そこらの壁や床を破壊してその瓦礫をたたき付けて潰したり……ちょっとだけ、可哀そうに見えるが、相手はオブリビオン。油断してはならぬ相手なのだ。
 と、鷹介が攻撃に集中している間に背後に回ったガスマスク兵が、死角からアシッドシャワーを……。
「なっ!?」
「ああ、念動力バリヤーは常時展開だ。後ろからブシャーってのは勘弁だからな」
 鷹介はくるりと振り向き、後ろにいた狼狽する敵もろども、また潰していったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

臥待・月紬
勢いで引き受けたはいいけど、砦攻めって!
初陣にしてはハードすぎる任務ッス!

でも、不可能を可能にするのが猟兵の力って教官殿も言ってたッス!
今は自分もその一人。やり遂げて見せるッス!

敵の装備は、ガス兵器に汚染弾。肉の体には超有害ッスね。

それなら鋼の体になればいい!
UCで「化術」を強化して、パンツァーキャバリアに変化!
見た目だけのハリボテじゃない、ホントに固くてパワフルな奴ッス!

新兵訓練中に整備を手伝った機体の構造を回想。
材質と質量、装甲性能の再現を優先。火器の類はめんどくさいからダミーでヨシ!

銃弾も汚染も鋼の体で跳ね除けて、ステゴロで大暴れしてやるッス!

森羅万象、世界を騙す化術の深奥、とくと見よ!



「勢いで引き受けたはいいけど、砦攻めって! 初陣にしてはハードすぎる任務ッス!」
 ちょっぴり泣きたい気分だが、そうはいっていられない。そこが戦場の厳しい所。なんだか少しだけ色気を感じる狸獣人の姿をしている臥待・月紬(超級新兵(自称)化け狸・f40122)は、ちょっぴり挫けそうになる気持ちを、ぎゅっと握った拳を掲げることで、跳ね飛ばす。
「でも、不可能を可能にするのが猟兵の力って教官殿も言ってたッス! 今は自分もその一人。やり遂げて見せるッス!」
「なんだ、そこに誰かいるのか!?」
 危ない危ない。今はまだ見つかるわけにはいかないのだ。要塞の中にある、恐らく物資を入れる箱だろう、その陰に隠れて、なんとか敵に見つかることなく、やり過ごすことが出来た。
 はーっと、ホッとしたため息が零れる。そして、改めて、敵の装備を確かめた。
「……ガス兵器に汚染弾。肉の体には超有害ッスね」
 そう、|今の体《・・・》には、だ。
 なぜなら、月紬は……。
「構造定礎、質量仮定、認知侵蝕防護ヨシ! あとは気合いで!」
 |陣中変化・808式《バケジュツノキホンニシテシンエン》を発動させ。
「見た目だけのハリボテじゃない、ホントに固くてパワフルな奴ッス!」
 化術を強化して、パンツァーキャバリアに変化してみせたのだった。

『へえ、勉強熱心なんだな、月紬は』
『そんなこと、ないッスよ!』
 新兵訓練中に整備を手伝った機体の構造、それを思い出していた。
『これって……強酸性のなんかが当たっても平気なんスよね?』
『ああ! 超強化特殊加工のレアメタル合金の上に、ジズ・エレクトロマグネットコーティングされた特殊強化コーティングがされてるからな。めっちゃ強力なうえにこんだけ堅いんだ。そんな強酸がかかったくらいでびくともしないぜ!!』
『へえ……』
 こんこんと材質を確かめるために、月紬はそのキャバリアの表面を触って叩いた。めっちゃくちゃツルツルしていて、先輩の言う通り、とっても堅そうだ。
『まあ、俺もどうやって作ってるのか……なんて、分からないんだけどな!』
 そんな先輩の陽気な笑い声だけが、耳に残った。

「材質と質量、装甲性能の再現を優先。火器の類はめんどくさいからダミーでヨシ!」
 がしゃんと、あのときのパンツァーキャバリアになった月紬は、大きくなった体と気持ちとで、一気に前進していく。
「どりゃああ!! たああああ!!!」
 残念ながら武器は再現できなかったので、その鋼鉄の手でぶん投げたり、叩きつけたりが主な攻撃方法だったが。
「ポリューションバレットがきかな……あれ?」
「うわあああん、いたいッス!! なにしたッスかっ!!」
 流石に完全に防ぐことはできなかったが、それでも大部分を弾き返すことはできたようだ。
「森羅万象、世界を騙す化術の深奥、とくと見よ!」
 痛みに耐えながらも月紬は、撃ってきた敵を力いっぱい、痛みの恨みを込めて投げ飛ばしたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

無名・空欄
やほー、予知の話を聞いて、ちょっと気になったから参加するねー
正確には私というか相棒が、なんだけど
ま、長い付き合いになりそーだし、ちょっとくらいは聞いてあげないと

その時が来るまではとりあえず私が対処するよー
んーでも初手からガスかー…私に出来るのは寄って斬る位だから、ちょっときびしいですなー…たはは
…おや、ライフルで狙ってくるの?
それなら撃たれる前に『|絶影歩法《寄って》』、『|剣刃一閃《斬り捨てて》』、距離を取るでいいかなー?
銃なら撃たれても射線が分かりやすいから避けられるし問題なしなし
いやー、対処しやすい手段で助かりますなー
これならどれだけいても切り捨てればすべて解決ー

※協力・アドリブ歓迎



「やほー、予知の話を聞いて、ちょっと気になったから参加するねー。正確には私というか相棒が、なんだけど」
 二本の刀を背負い、ポップキャンディを舐めながら、眼帯を付けた無名・空欄(自称・一般剣士・f39900)が、軽い口ぶりでやってきた。
「ま、長い付き合いになりそーだし、ちょっとくらいは聞いてあげないと」
 と、空欄は、明後日の方向を眺める。ちなみに空欄のいう『相棒』は、異空間より召喚される、紅き鎧武者型スーパーロボット、絡繰武者・鋼刃丸のことだ。今はその時ではないらしく、その姿はまだない。
「その時が来るまでは、とりあえず私が対処するよー」
 と、さっそく現れた敵を一瞥して、いやーな顔をした。
「んーでも初手からガスかー……私に出来るのは寄って斬る位だから、ちょっときびしいですなー……たはは」
 と笑って、ぽいっと舐め終えたアメちゃんの棒を捨ててから気づいた。
「……おや、ライフルで狙ってくるの?」
 突然、空欄の目がらんらんと光り出した。
 それならば、やれることはある。
「侵入者を、撃てーーーっ!!」
 一斉に打ち出された敵の、汚染された弾丸は。
「よっと」
 目にも止まらぬ速さで動く空欄には届かない。そうそれが、空欄の|絶影歩法《影を絶つ》だ。
 敵の死角を取り、すぐさま背中に差した二本の小太刀で、|剣刃一閃《斬り捨て》すると、すぐさま離脱。
「ぐあああああ!!」
「ぎゃああああ!!」
 後は慣れたものだった。撃たれる前に、死角へと距離を詰めて、|剣刃一閃《斬り捨て》るのだから。
「いやー、対処しやすい手段で助かりますなー。これならどれだけいても切り捨てればすべて解決ー」
 一息ついたところで、空欄はまた一本のポップキャンディを取り出し、嬉しそうに口に含むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロウガ・イスルギ
アドリブ・連携歓迎

今回の|作戦《おしごと》はまず|陽動と撹乱《暴れまくり》っと。
了解、派手に行こうか!

ポリューションバレットによる攻撃は【残像】【早業】【カウンター】
により回避

掠りもしねえ弾だったがよ、撃ちまくってくれたお陰でお前らの
位置も距離も「認識」出来たぜ!

UC不空羂索使用。フック付きワイヤー「グレイプニル」より複製した
レージングによる捕縛拘束や武器落とし、ガスマスクの強奪等で
兵を無力化しつつ更に詳細な「認識」を得る
追撃として「ガンディーヴァ」で狙撃し仕留めていく
【誘導弾】で【2回攻撃】、我ながら喰らいたくねえなあ

|認識し《捉え》たぜ、逃げるより先に逝かせてやるよ!
唸れ!ガンディーヴァ!


イーブン・ノルスピッシュ
連携アドリブ歓迎
有害な毒素が仕込まれた弾薬
対抗策の無い状態では掠るだけでも危険と言う訳か
まったく、反吐が出る程に効率的な武装だ
だが、そんなもので|亡霊《俺》が止められると思うなよ

UC発動
一歩一歩踏み締める足元から炎が噴き上がる
炎の【オーラ防御】と、防弾素材の|外套《ポンチョ》でライフル弾を防ぎながら進もう
体の何処かに被弾したとしても気に留めない
舞い上がる熱気で毒素を【焼却】しながら、前進し続けよう
距離を詰める事が出来たら【怪力】に任せてガスマスク兵を掴み上げる
|改造銃《デカブツ》を振り回すのと同じ要領で床や壁に叩き付けよう

お前達の所業を清算する時だ
祈れ、お前達に出来るのはそれだけだ



「今回の|作戦《おしごと》はまず|陽動と撹乱《暴れまくり》っと。了解、派手に行こうか!」
 先に飛び出したのは、|白虎《ホワイトタイガー》の姿を取る獣人、ロウガ・イスルギ(白朧|牙《我》虎・f00846)だ。
「そうはさせるかっ!!」
 負けじとガスマスク兵がポリューションバレットで、猟兵達を殲滅にかかる。が、ロウガにそれは届かなかった。慣れた体裁きとアンシン・スーツを装着した腕と蹴りで見事に弾を返していく。
「掠りもしねえ弾だったがよ、撃ちまくってくれたお陰で、お前らの位置も距離も『認識』出来たぜ!」
 |不空羂索《ラウンドアップ・ストラングラーズ》。ロウガの放ったフック付きワイヤー『グレイプニル』が、ガスマスク兵を捕らえ、武器を落とし、ガスマスクを剥がし、敵を無力化させつつ、敵の詳細を認識していく。
 と、背後にいたはずのガスマスク兵が、燃え滾る炎と共に吹っ飛んでいった。
「ああ、悪いな」
「敵の認識中にオイタを働く輩がいたものでな、つい」
 そこに現れたのは、屈強のウサギなイーブン・ノルスピッシュ(|戦闘猟兵《Scorcher》・f40080)だ。イーブンの一歩一歩、踏み締める足元から、炎が噴き上がる。炎のオーラと、防弾素材の|外套《ポンチョ》で敵のライフル弾をもろともせず、ロウガの後からゆっくりと前進……いや、|メサイアの行進《メサイア・エグゼキューション》をしていたのだ。
「それは……有害な毒素が仕込まれた弾薬。対抗策の無い状態では掠るだけでも危険と言う訳か」
「知ってるのか、イーブン」
 ロウガの言葉にイーブンは静かに頷いて見せる。
「まったく、反吐が出る程に効率的な武装だ。だが、そんなもので|亡霊《俺》が……いや、|俺達《猟兵》が止められると思うなよ」
 また、どこからか放たれる弾丸を、その炎と共にイーブンは跳ね返した。
「我ながら喰らいたくねえなあ。だがっ!!」
 仲間に続くように、ロウガも今度は銃を、ガンディーヴァを敵へと向ける。
「|認識し《捉えた》ぜ、逃げるより先に逝かせてやるよ! 唸れ! ガンディーヴァ!」
 ロウガの狙い澄ませた弾丸が敵を一撃で仕留めていく。その追撃を背にイーブンも前へと突き進む。
「お前達の所業を清算する時だ。祈れ、お前達に出来るのはそれだけだ」
 そういって、イーブンは、その自らの怪力で敵を掴み上げると、|改造銃《デカブツ》を振り回すのと同じ要領で床や壁に叩き付けていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『突撃歩兵』

POW   :    グラナーテ!
【対人柄付手榴弾、対戦車集束手榴弾、火炎瓶】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    アタッケ!
【銃剣による刺突】【自身の爪や塹壕スコップによる斬撃】【取っ組み合いからの殴り合い】で攻撃し、ひとつでもダメージを与えれば再攻撃できる(何度でも可/対象変更も可)。
WIZ   :    アングリフ!
【着剣した騎兵銃を撃ちながら銃剣突撃による】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【砲兵隊による迎撃を阻害する突撃支援砲撃】の協力があれば威力が倍増する。

イラスト:FMI

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 なおも敵の追撃は止まない。
 ガスマスク兵を倒した先へと猟兵達が歩を進めば、また新たに姿を現したのは、突撃歩兵。
 死ぬことを恐れぬ彼らは、訓練された動きで、敵を翻弄していく。
「油断すると、こっちがやられるって寸法か……」
 猟兵の誰かがそう、にやりと笑みを浮かべ呟くのだった。


※マスターより
 敵はガスマスク兵よりも、連携を取りながらやってくるようです。
 それも踏まえて、戦いをお願いします。
 
無名・空欄
おー、まだまだいっぱいいますなー
とはいってもナナシちゃんに出来るのは結局の所斬るのみ
バッサバッサといきましょー

実のところ、さっきの奴らより全然楽だったりー
相手の装備から見て考えるに、範囲攻撃は手榴弾系と……遠くに見える大砲かな?
連携もよさそうだし、不用意に(相手の)味方事巻き込むようなことはあんまりしないでしょ
それなら私ならすぐ避けられるし、近接攻撃にも捕まれなければ問題なし
だったらさっきと同じように|絶影歩法《よって》、|剣刃一閃《斬る》、これですべてかいけーつ
なんならその後方の砲兵隊の所に斬りにも行けそーかなー?
あ、でも関係なしに巻き込みそうなら気を付けないと

※協力・アドリブ歓迎



「おー、まだまだいっぱいいますなー」
 高い柱に上って、空欄は敵を仰ぎ見る。高い場所にいるためか、まだ空欄のことは敵には気づかれていない様子。
「とはいっても、ナナシちゃんに出来るのは結局の所、斬るのみ。バッサバッサといきましょー」
 ひょいっと降りて、その背の刀の柄に手を乗せて。
「|絶影歩法《よって》、|剣刃一閃《斬る》!!」
 空欄にとって、この敵は逆に戦いやすい敵なのかもしれない。
「なっ!!」
「気をつけろっ!!」
 流石は連携を取る突撃歩兵。互いに声を掛け合い、危険に備えていたが……。
「相手の装備から見て考えるに、範囲攻撃は手榴弾系と……遠くに見える大砲かな? 連携もよさそうだし、不用意に味方事、巻き込むようなことはあんまりしないでしょ。それなら私ならすぐ避けられるし、近接攻撃にも捕まれなければ問題なし」
 空欄の絶影歩法があれば、どうってことはない。その俊足を有効活用して、敵の攻撃を避けまくり、更に斬っていけばいいだけのこと。
「これですべてかいけーつ!! なんなら、その後方の砲兵隊の所に斬りにも行けそーかなー? あ、でも関係なしに巻き込みそうなら気を付けないと」
 仲間を巻き込まないよう気を付けながら、空欄は次々と敵を翻弄すべく退治していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

伊高・鷹介
BC兵器の次は純粋に歩兵部隊か。
こいつらが部隊単位で連携してきたらちょっとキツかったな。
とはいっても、死兵は厄介この上ないのは確か、か。
さて、どうすっかな。

連携を重視してくるなら、それを崩せばいい。
突撃歩兵となれば、隊列を組んで押し潰してくるんだろうし、その「強み」を突く。
おら、そこ動くな。【一時停止】だ。
念動力バリヤーは維持しつつ、隊列の先頭へUC発動。どうせ乗り越えてくるんだろうが、停止した奴を念動力で動かして後続の動きを阻害。
全体止まれが一瞬でも起きたら念動力でまとめて圧縮して潰していく。

ケ、こんな要塞なんて内から外から徹底的に破壊すればいいとは思うんだが、それはまたの機会に、か。



 ずんずんと先へと進むのは、鷹介。
「BC兵器の次は、純粋に歩兵部隊か。もし、あいつらが部隊単位で連携してきたら、ちょっとキツかったな」
 ちょっと想像してぞくっとしつつも。
「とはいっても、死兵は厄介この上ないのは確か、か。さて、どうすっかな……」
 白い髪を掻きながら、鷹介は考える。
「連携を重視してくるなら、それを崩せばいい」
 そのシンプルな答えを導き出した、そのときだった。
「侵入者だ! アングリフ!!」
 砲弾と共に突撃してくる突撃歩兵達に、鷹介は。
「おら、そこ動くな。|一時停止《いいから、止まれ》!!」
「なっ!?」
 動きを止められた敵達が慌てている。もちろん、それだけでは部隊は止まらない。ならばと、鷹介は停止した兵士達を念動力で、後続の敵達へとぶつける。
「うわああ!!」
「ほらよっ!!」
 更に何度も一時停止で止めていき、全員が一時停止したのを見て、すぐさま、彼らを一気に圧縮してまとめて潰していった。
「ケ、こんな要塞なんて、内から外から徹底的に破壊すればいいとは思うんだが……それはまたの機会に、か」
 奥にいるだろう、ボスを目前にしながら、鷹介はそう、赤い瞳を細めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

臥待・月紬
※アドリブ・連携歓迎

こいつら、毒ガス兵より明らかに練度が高い……!

しかも高火力の擲弾装備。
鈍重なパンツァーキャバリア姿じゃ、囲んで潰されて終わりッスね。

まだ慣れてないけど、アレを使うッス。
【雷獣変化・鳴神】!
雷光とともに、全身が稲妻で構成された四足獣に変化。
文字通り電光石火の突進で、敵の体を灼き貫いてやるッス!

銃弾や銃剣による物理攻撃は透過して無効化。
爆弾は放電で迎撃したり、鉄の壁や床に飛び込んで回避するッス。
ここは鋼鉄要塞。その名の通り導電性のモノで一杯!今なら地の利は自分にある!

しっかし、一瞬でも体の実体が無くなるってのはこう、ソワソワする!
長く使いたくないから、ソッコーで終わらせるッス!



 鈍重なパンツァーキャバリア姿で、ずんずんと要塞の奥へと順調に進んでいた月紬だったが。
「これ以上、先へは行かせん!!」
 組織だった突撃歩兵達がアングリフで、月紬を止めようとして来たのだ。
「こいつら、毒ガス兵より明らかに練度が高い……!」
 ちょっと痛いのも来るが、まだ何とかなっている……が、それも時間の問題だ。
「しかも高火力の擲弾装備。鈍重なパンツァーキャバリア姿じゃ、囲んで潰されて終わりッスね。まだ慣れてないけど……アレを使うッス!」
 キャバリアの姿を解いて、次に使うのは。
「|雷獣変化・鳴神《ライジュウヘンゲ・ナルカミ》!」
 稲妻を纏った雷獣になって、銃弾や銃剣による物理攻撃は透過して無効化し、攻撃は纏っている稲妻を敵へとこれでもかと放っていく。
「しっかし、一瞬でも体の実体が無くなるってのはこう、ソワソワする! 長く使いたくないから、ソッコーで終わらせるッス!」
 ぶるっと身を震わせると、早く終わらせるべく、月紬は敵が固まった所へと一気に駆け巡っていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロウガ・イスルギ
アドリブ・連携歓迎

さっきよりは骨のありそうな奴らだな、まあ|戦術《やる事》に
変わりはない
【制圧射撃】【援護射撃】で他メンバーへの援護も交えつつ
UC不空羂索による捕縛・拘束・攻撃にガンディーヴァによる
【誘導弾】射撃を合わせる基本戦法だ

おや、縛られた位じゃ止まらない奴もいるようだな、まあ【残像】に
突っ込んでくるんじゃ結局いい的だ
【カウンター】【グラップル】【零距離射撃】でお相手しよう

惜しいな、ソコに俺はもういない……!
いや、よく見りゃ全然見当違いじゃねえか、呆れるぜ

どうした?俺の尻尾の影にすら追い付いてねえぞ!その程度じゃ
当たってやれねえな!

俺も暇じゃねえんだ!とっととあの世へ突撃するんだな!


イーブン・ノルスピッシュ
連携アドリブ歓迎
死を恐れない?
そんなものはアドバンテージですらない

銃身に括り付けられたパイルバンカーを床に向かって起動する
床に大きな亀裂を作って機動力を削ぎ、飛び散った瓦礫で手榴弾の爆風や破片を遮る算段だ
俺自身は反動を利用して上に跳ぶ
次いで天井に対してパイルバンカーを起動だ
その反動と重力加速度を合わせて、|改造銃《デカブツ》の|銃床《ストック》を敵に叩きつけよう
同時に天井からの瓦礫も迫る事だろう
死を恐れないならば避ける事も考えまいよ
道連れ覚悟で攻撃をしかけるのが精々だろうが、それは【オーラ防御】と【火炎耐性】、落下した瓦礫で防がせてもらう

お前達のそれは勇猛さでは無い
飛んで火に入る虫と同じものだ



「さっきよりは骨のありそうな奴らだな、まあ|戦術《やる事》に変わりはない」
 早く終わらせたい新米らしき雷獣のカワイ子ちゃんの意志を汲み取ったのか、ロウガは後方から月紬の援護を行いつつ、自身も更なる攻撃へと転じていく。
「こいつが「救いの手」になるか「裁きの縄」になるか、総ては貴様等次第だ!!」
 先ほど使った不空羂索。前回は敵の武器を落としていたが、今回はしっかりと雁字搦めで縛り付けていた。それだけではない。
「残念、こいつもいるんだ。吼えろ、ガンディーヴァ!!」
 拘束と共に放たれた誘導弾が次々と敵を仕留めていく。
「このくらいの拘束で縛られるわけにはいかない!!」
 敵もそれくらいは分かっているらしく、死に物狂いで拘束を外し、ロウガを止めようと突撃してくるが。
「おや、縛られた位じゃ止まらない奴もいるようだな。まあ|残像《ソコ》に突っ込んでくるんじゃ、結局いい的だ」
「しまっ……ぐあああ!!」
 ロウガの、カウンターで放たれたゼロ距離射撃と、流れるように繰り出された蹴りで、哀れ突撃歩兵は宙に舞って壁に激突。大きな凹みを生み出し、敵は息絶えていた。
「ここならばっ!!」
 敵の攻撃は止まることを知らない。
「惜しいな、ソコに俺はもういない……! いや、よく見りゃ全然見当違いじゃねえか、呆れるぜ」
 同じくカウンターで死角から攻撃してきた敵をぶっ倒し。
「どうした? 俺の尻尾の影にすら追い付いてねえぞ! 残念だが、その程度じゃ、当たってやれねえな! 俺も暇じゃねえんだ! とっととあの世へ突撃するんだな!」
 ロウガへと突っ込んできた敵を、そのまま一気に潰していく。

「ほう……なかなかやるじゃないか」
 何かあれば、またフォローしようとしていたイーブンだったが、その必要はないようだ。
 ならばと、イーブンも自分の方へと迫ってくる敵の殲滅に集中すべきだろう。
「死を恐れない? そんなものはアドバンテージですらない」
「グラナーテ!」
 と、叫ぶ敵を一瞥すると、どこからともなく取り出した巨大な改造銃|ノルスピッシュL50-50《フィフティー・フィフティー》を手に取り、床に向かって。
「食らえ」
 その銃に取り付けられたパイルパンカーを激しく打ち付ける。
「うわあああああ!!!」
 敵の投げつけた手榴弾も巻き込んで、床が激しく飛び散っていった。
 その間にも、イーブンはそれを避けるために、パイルバンカーの勢いを使って、上部へと飛び上がり。
「まだだぞ!」
 今度は天井へとパイルバンカーを打ち込み、こっちも破壊。
「上だ! 気を付け……ぐあっ!!」
 壊れた瓦礫と共に、イーブンは天井に打ち付けた姿勢のまま、|改造銃《デカブツ》の|銃床《ストック》を敵に叩きつけた。
「道連れ覚悟で攻撃をしかけるのが精々だろうと思ったが……全くなってないな」
 イーブンの型破りな攻撃に翻弄され、敵の部隊は壊滅に近い。
「お前達のそれは勇猛さでは無い。飛んで火に入る虫と同じものだ」
 バンカーを収納し、イーブンは残った敵へと、大口径の対戦車ライフルを向けて、放っていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『武甲・飛翔数重』

POW   :    |変剣《ハヤワザ》
【超高速三次元機動状態】に変形し、自身の【受け流し技能】を代償に、自身の【攻撃回数と回避性能】を強化する。
SPD   :    |柔剣《カウンター》
【RX刀で攻撃を受け流し、超高速三次元機動】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【カウンターの一撃】で攻撃する。
WIZ   :    |剛剣《セツダン》
【受け流しや防御ごと叩き斬る斬撃】が命中した対象を切断する。

イラスト:イプシロン

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は廿鸚・久枝です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達の快進撃は、更に奥へと向かっていく。
 が、しかし……そこで、足止めされてしまった。
 なぜならそこに姿を現したのは。
「おやおや、諸君。これはどういうことかね? 我々の部隊は不甲斐ない者達ばかりだったのか?」
 黒塗りの鎧を纏った武士型のキャバリアが、姿を現したのだ。
「仕方ない、不甲斐ない部下の代わりに、今度は私が……この武甲・飛翔数重と共にお相手しようではないか」
 最後の戦いが、今、始まる……!!


※マスターより
 いよいよ、ラスボスとの戦いとなります。
 相手は人より巨大なキャバリアとなります。それを踏まえて、戦闘を行ってください。
 今までの敵よりかなり手強いです。もしかすると、今まで通じた攻撃が、効かない可能性もあります。充分注意して、戦ってくださいませ。
 あっと、最後に要塞の破壊もお忘れなく!!(プレイングの1行で構いませんので!)
伊高・鷹介
ケ、誰がラスボスかと思えば。今までの連中とは格が違いすぎるのは確かだが、それだけだ。きっちりとスクラップにしてやる。

念動力バリヤーは剛性よりも風の衣のような柔性を持たせる。鋭いカウンターを受けても、柳か羽毛のように受け流せる感じだな。
その合間に要塞内を流れる風の流れを操作して奴に少しずつまとわりつかせる。気づかれないようにすこーしずつ、な。気づいたときには風の鎖で雁字搦めってヤツさ。

ま、それでも動くんだろうが、そうなれば超高速機動もやり辛ぇだろ。
風の鎖を暴走させるように【台風】発動。力の渦は奴に収束させて一気に装甲をねじ切ってやる。

要塞破壊? ああ、完全フルパワーの【台風】で更地にしてやるよ。



「ケ、誰がラスボスかと思えば」
 鷹介は出てきたキャバリアをウザそうに見据えながら、ゆっくりとその距離を詰めていく。
「ほう……ならば、この刀で試してみるか?」
「……今までの連中とは、格が違いすぎるのは確かだが、それだけだ」
 それだけではない。身に纏う念動力バリヤーに、風の衣のような柔性を持たせ、敵への攻撃に備えていた。
「きっちりとスクラップにしてやる」
「やれるものなら、やってみよ!」
 どうやら、相手はこちらからの攻撃を待っている様子。ならばと鷹介は、牽制で生み出した風の鎖を、敵のキャバリアへと放った。
「そこっ!!」
「くっ……!!」
 事前に用意していバリヤーのお陰で、数本の髪の毛が切れただけで、難を逃れた。
 もし、あれが本当に体に当たっていたらと思うと、ぞっとする。
「台風の力がどのくらいか知ってるか? お前らで実証してやんよ!」
 既に敵へと放っていた風の鎖を変えるように、鷹介は台風で、内なる念動力をそのまま載せて、激しい嵐のような渦を生み出し、キャバリアへと放つ。
「な……ぐああああああ!!!」
 敵の装甲ごとねじ切るように、渦はその力を強めていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ロウガ・イスルギ
|見掛け倒し《ハッタリ》じゃなさそうだ、ならばコッチも|切り札《とっておき》と行きますか!
|降臨《Calling》!ゼロウォリアー!

|ZI《ジー》カードを翳しゼロウォリアーを召喚搭乗
クラウ・ソラスによる剣戟に持ち込む
敵の攻撃は【残像】【早業】【カウンター】で躱す
敵の回避性能に追いつくためグレイプニルXEEDを立体起動補助に使用
クラウ・ソラスをメイン武器と認識させたらUC絶冥拘縄発動
【ロープワーク】【捕縛】で仕留め

剣に気を取られ過ぎたな!本命は|グレイプニルXEED《コッチ》さ!
戦場じゃ|ハッタリ《こういうの》も必要ってね、聴こえちゃいねえか

最後はは景気よく|要塞破壊《おそうじ》といきますかい!



「|見掛け倒し《ハッタリ》じゃなさそうだ、ならばコッチも|切り札《とっておき》と行きますか!」
 事前にグリモア猟兵から聞いていたが、いざ目の前にすると、敵のプレッシャーを感じてか、ロウガは緊張した面持ちで、|ZI《ジー》カードを翳し。
「|降臨《Calling》! ゼロウォリアー!」
 ロウガもまた、自身のオブリビオンマシン、開闢闘士ゼロウォリアーを召喚。そのまま搭乗してみせた。
 そして、おもむろに。
「はあっ!!」
 必勝不敗の伝説を持つ剣と同名のキャバリアソード、クラウ・ソラスを手にして、そのまま敵へと突っ込んでいく。
「剣で来るとは……我々の兵器の前には、無力だということを知るがいい」
 超高速三次元機動状態に変形し、自身の受け流し技能を代償に、自身の攻撃回数と回避性能を強化して、武甲・飛翔数重が応戦してくる。
「くっ……まさか、ここまでとはな」
 グレイプニルXEEDを立体起動補助に使用し、紙一重で敵の攻撃を受け流しながら、ロウガはクラウ・ソラスで攻撃を重ねていく。
「そのような剣で、我を倒せると思っているのか!!」
 そのときだった。
「パズルは得意か? 貴様がピースになる方の話だがな!」
「っ!?」
 ロウガは|絶冥拘縄《ストラングラーフィニッシュ》を発動。クラウ・ソラスでの攻撃は、このときのためにあった。何故なら、本命はその剣ではない。
「剣に気を取られ過ぎたな! 本命は|グレイプニルXEED《コッチ》さ! 戦場じゃ|ハッタリ《こういうの》も必要ってね」
「グアアアアアア!!」
 グレイプニルXEEDで絡み取られた武甲・飛翔数重は、そのまま片腕を切断されてしまったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

臥待・月紬
※アドリブ連携歓迎

あんたがここの親玉ッスか。
そんな良い玩具持ってんのに、今まで何やってたんスか?
ビビッて震えてたんスか?
不甲斐ない指揮官ッスね。

さて、初手煽ってみたものの、格の違う相手には違いない。
情報通りなら近接特化型、回避を優先して遠距離から攻めるッス。

UCを発動し、大鳥「金鵄」に変化。
音速を超える飛翔速度で攻撃を回避しながら、風切羽の矢を放って反撃するッス!
狙いは、駆動部や露出したセンサー類。
装甲を貫けずとも、ダメージを蓄積させて戦闘能力を削いでいくッス!

要塞は……中枢ジェネレータに爆弾仕掛けて吹っ飛ばそうかと思ってたっスけど、この調子じゃ戦闘の余波だけでぶっ壊れるのでは?



「あんたがここの親玉ッスか。そんな良い玩具持ってんのに、今まで何やってたんスか?」
 そう煽るように告げるのは、月紬。
「うるさい、黙れ!!」
 片腕を失いながらも、あしらう様に武甲・飛翔数重は、受け流しや防御ごと叩き斬る斬撃を放ってくる。
「ビビッて震えてたんスか? 不甲斐ない指揮官ッスね」
「黙れ黙れ!!」
 流石はこの場を仕切る司令官。その斬撃の威力は衰えることなく、振るわれていた。
(「さて……初手煽ってみたものの、格の違う相手には違いないッスね!」)
 冷や汗を流しながら、月紬はその斬撃を避けて、今度は反撃に転じた。
「このスピード、捉えられるッスか?」
 |照翼変化・金鵄《ショウヨクヘンゲ・カナトビ》だ。金色の羽を纏った大型の猛禽、大鳥へと姿を変え、大きく飛び上がると、そのままホーミングする風切羽の矢でもって、攻撃をしていく。
 もちろん、キャバリアに通じるとは思っていない。
 月紬が狙うのは。
「そこッス!!」
「そんな矢で……ぐああああ!?」
 狙いは、駆動部や露出したセンサー類。弱い所を突かれて、今度は動きを鈍らされたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

無名・空欄
おー、見事な鎧武者、相棒の兄弟?…違う?そりゃしっけー
いやー、うちの相棒ってば喋れないし、意思はうっすらとしかないんだけど
なんか、全力で戦いたいってさ…いや、私も何と無くしかわからないんだけどさ
ま、そういう訳だから一勝負ヨロシクー

※異空間よりせり上がってくる鋼刃丸に搭乗
相手も速度重視…私達も『|絶影歩法《超高速三次元機動》』するしかないかなー
カウンターされても避けてこっちもカウンター、まぁ結局の所斬り合いですな
武器の関係で手数はあっちが上だけど、こっちの方が『|剣刃一閃《剣速》』は上
いい勝負が出来るといいかなー?

…要塞?…闘ってたら勝手に壊れない?もしくは最後に敵ごと、とか

※アドリブ歓迎



「おー、見事な鎧武者! 相棒の兄弟?」
 思わず、自身のキャバリアに声をかけるのは、空欄だ。
「……違う? そりゃしっけー」
 しゃべらないし、その意思はうっすらではあるが、空欄はそれをしっかりと感じ取っているようだ。
 さっそく、その相棒……異空間よりせり上がってくる紅き鎧武者型スーパーロボット、鋼刃丸に搭乗し、慣れた手つきで操縦桿を握る。
「またキャバリアだと……!? ふざけるなっ!!」
 カウンターを狙った剣戟が、空欄の鋼刃丸へと迫る。
「なんか、全力で戦いたいってさ……いや、私も何と無くしかわからないんだけど」
 その空欄の動きは、まるで鋼刃丸の意思が宿ったかのように、軽やかに。
「ま、そういう訳だから一勝負ヨロシクー」
 がきんと、敵のRX刀と鋼刃丸の持つRX断撃の大太刀とが、何度もぶつかり合う。
 速度と速度のぶつかり合いは、何度も続き。
「よっと」
「しまっ……!?」
 片腕でこらえきれず、武甲・飛翔数重は、持っていた刀を弾き飛ばしてしまったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イーブン・ノルスピッシュ
|死毒を撒く兵士《ガスマスク兵》に、|命を無視された兵士《突撃歩兵》
もう沢山だ
これ以上|死《命》を愚弄させてなるか
このクソッタレの要塞は徹底に粉砕する
まずはお前からだ、屑鉄野郎

募る激情を叩き付けるように地面を蹴って吶喊する
炎の【オーラ防御】で防げる攻撃は回避しない
【怪力】でもって機体に取り付くまで意地でも追い縋ってやる
ここから先は根比べだ
お前の技巧と俺の執念
分の悪い賭けだが、それでも俺は……!
ようやく手が届いたならば
改造銃の銃口を押し付け、徹甲弾の【零距離射撃】とパイルバンカーの【捨て身の一撃】を同時に叩き込もう

お前も指揮官ならば自分で死を実践してみせろ、クソッタレ



「|死毒を撒く兵士《ガスマスク兵》に、|命を無視された兵士《突撃歩兵》……もう沢山だ。これ以上|死《命》を愚弄させてなるか」
 仲間達が戦う裏で、イーブンもまた、その生身で戦っていた。
 募る激情を叩き付けるように地面を蹴って吶喊し、何度も背後から、敵に取りつこうとしていたのだ。
 もちろん、敵は高速で動いている為、生身のイーブンがやすやすと取り付けるものではない。
 何度も失敗しながらも、そのチャンスを、その隙を狙って、機体に取りつくよう手を伸ばす。
「ここから先は根比べだ。お前の技巧と俺の執念。分の悪い賭けだが、それでも俺は……!」
 そして……何度も傷つきながらも、ようやくイーブンにそのチャンスは訪れた。
 仲間が何度も攻撃を仕掛けてくれたお陰で、その隙が生まれたのだ。
 動きが鈍った敵の背後をようやく、イーブンはその手で掴みとり。
 噴き上がる炎で覆った、その激情そのままに。
「お前も指揮官ならば、自分で死を実践してみせろ、クソッタレ!!」
「なっ……背後を取られた、だとっ!?」
 対応される前に、イーブンはその改造銃の銃口を押し付け、徹甲弾の零距離射撃とパイルバンカーの捨て身の一撃を同時に叩き込んでみせたのだった。

 激しい爆発音が響き渡る。
 それは、武甲・飛翔数重のものでもあったし、鋼鉄要塞グラードが破壊され、崩れていく音でもあった。その煙から飛び出してくるのは、役目を終えた猟兵達だけ。
 猟兵達は、要塞が全て崩れ去ったのを確認すると、静かに頷き合いながら、帰路へと向かったのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年04月09日


挿絵イラスト