|カラダ《精力》測定詳細結果
希島商業区にある病院では、学園からの事前課題として健康診断が行われていた。それを担当するのはクールビューティ……を通り越して機械のように冷静冷徹な女医であったが、そんな彼女をして降参と言わしめるほどのデータを出したものがいた。ベルカ・スノードロップ(【中将】少女を愛に染め救済せし夜の王・f10622)である。
彼がどれほどの結果を出したのか、詳しく見てみることとしよう。
「外周15.8cm、直径は約5cm、長さ25cm。平均の1.5倍弱、長さに関しては2倍弱ですね」
計測した数値を手にした書類に書き込みつつ、女医がベルカに告げる。この時点ですでに驚くべき数値だが、それに対しては女医は全く表情を変えていない。
「ご心配なく。それで相手を苦しめるようなことはしませんから」
そしてベルカも自分が『大きい』ことなど先刻承知、それを完璧に制御するテクニックも持っていると笑って答えた。
「ええ、存じております。あれだけ見せられれば」
そう言って足元をちらと見る。そこには腹を膨らませて痙攣する、年端も行かない幼い少女が全裸で何十人と倒れていた。それはいずれもベルカの精液を採取するため名乗り出たボランティア……あるいは志願兵とでも呼ぶべきか。彼女たちは皆快楽で溶けきった、いわゆるアヘ顔で倒れているが、最も幼い入学資格すらまだ持たない様な者まで苦痛を与えずその状態に堕とすテクニックはまさに絶技と言うべきだろう。
そんな少女たちの股間に容器をあてがい、膨れ上がった腹を押してその『中身』を回収しているものがいた。
「彼女は?」
「検診で少々不正をしましたので、再測定までの間ペナルティも兼ねて手伝ってもらっています」
色白で真っ白な髪のその少女は、頭の上についている犬の耳をぺたんと寝かせながら俯き気味に作業を続けていく。
「それにしたって白衣くらいは着せてあげてもいいでしょう」
「これ以上の不正を防ぐためです」
その格好は極小極細の白いマイクロビキニのみというもの。おかげで痩せた体に真っ平らな貧乳、それに不釣り合いに大きい尻という彼女の体型がまる見えになっていた。
そんな体を晒したままある程度回収が終わると、犬耳娘は精液入りの容器をまとめて女医に渡し空の容器と交換し、また回収作業に戻っていく。
その容器に着いている目盛りと照らし合わせ内容量を確認し、女医は書類にその数字を書いていく。
「触れ幅としては180~720ml。平均は約360mlですね。180mlが一合と言うと分かりやすいでしょうか。量は相手の年齢と反比例する傾向がやや見受けられますね」
普通の成人男性の一回の量は3ml、なんと120倍の数値である。一度でその量を出しながら、回収済みの分だけで15回、未回収や胎内以外に出したものまで含めればおそらくそれ以上出しておいて、なお減少傾向は見られなかった。
「どの娘も大変好みな子ばかりでした」
「本当は部外者立入禁止なのですが、必要なことでしたので」
吸い寄せられるように群れ集ってきたベルカ好みの貧乳女子たち。その方が早いと手伝わせた結果、ベルカの規格外な量を正確に測定できたのは彼女にとっても幸いだったのだろう。
その説明の合間に、犬耳少女がまた回収した精液と、何らかの数字が書かれた紙を持ってきて女医に手渡した。
その際彼女の視線はベルカの裸体に釘付け。元が色白なため頬の紅潮もはっきり見えるし、巨大尻から突き出たふさふさの尻尾がちぎれんばかりに振られている。
そして何より股間の指一本程度の薄布が湿り気を帯び、暗く色が変わっている。それこそが彼女の感情が恥じらいなどではなく、もっと生々しいものであることを如実に現していた。
その視線を察したベルカが表情は優しく、しかし本当に見られている場所はさらに怒張させて彼女に微笑みかけると、少女は弾かれたように顔をあげ、太腿をすり合わせ小さく水音を立てながら離れていってしまった。
それに構わず女医は渡されたデータを読み上げる。
「精嚢分泌液1ml当たりに生存している精子の数、約107億8300万匹。一般的な数値が1500万匹ですので、約700倍と言ったところでしょうか」
量もさることながら、それをさらに上回る濃さ。これならば精子の本来の目的である『雌を孕ませる』という行為を確実に達するのには十分過ぎる程だろう。
「それと、前立腺液と精嚢分泌液の割合ですが、前立腺液2:精嚢分泌液8となっております。一般的には3:7ですので、そもそもの精子が多量に含まれる『本体』の割合が一割増しで多いということですね」
ただでさえ規格外の量が含まれているのに、その割合までが多い。
さらに事前計測で計った通り、ベルカの精子はその一匹ずつが常人のそれと比べてもあまりに強靭過ぎる。おそらく足元に転がっている少女たちも、初潮の有無など関係なく全員受精確定と見て間違いあるまい。
「それからここは個人の感覚によるものですが、味もよい、という感想を述べている子が多く見られました。全員会話ができない状態のため詳しく聞き出すことはできませんが、そう言った方向にも自信を持ってよいかと」
一番最初にベルカにむしゃぶりついた食い意地の張った少女をはじめ、挿入前に口の方でも奉仕を行った少女たち。胎内の精液を搾り出されてなお丸々と腹の膨れた彼女たちは、皆一様に舌を突き出しさらなる餌を強謂るような顔で昇天していた。
伝えていないため女医は知らぬことではあるが、実際にベルカの精液を栄養源として生きている少女が複数存在している。そしてそれは今後さらに増えつづける可能性も多いにあり、彼女たちを生き続けさせるためにも、彼の精は無尽蔵であらねばならないのだ。
女医はこの検診結果をまとめ、書類として封筒に入れてベルカに渡す。改めて数字にされたことで、既にハーレム入りしている少女たちも彼の精力に惚れ直すに違いない。自惚れでない確かな自信とともに、ベルカはそう思った。
「精力関係の検査については以上となります。掃除はこちらでしておきますので気になさらず」
掃除、とは倒れている少女たちのことだろう。身体清掃のみならず、メンタルケアや人生相談、さらにはこの年齢での出産、育児まで至るまでのアフターケアをどこまでこの病院がやってくれるのか。
もちろん彼女たちが自分の元へやってくれば全て受け入れるつもりだ。彼女たちはこの希島の少女たち。未就学の年齢の者を除けば、あと少しすれば学園でまた顔を合わせることになる。その時彼女たちがさらに大きくなった腹を自慢げに見せつけて来る姿が、ベルカには容易に想像ができた。
そして、あのいかにも好き者そうな貧乳犬娘も。あるいはあれに関してはもっと早く、どこかで孕ませる機会もあるかもしれない。
「本日はご協力ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ」
全行程が終了したことを示すような言葉が女医からでた。ベルカもそれににこやかに返事をする。
「ですが……」
そこから周囲を見回し、言葉を続けようとする女医。
「……さすがにこんなには必要ありません」
表情は全く変わらないが、溜息をつきながら女医はそう言った。
成功
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