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過去の記憶と絶望の地にて

#アナザープレヱス・リフレイン #アナザー世界

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#アナザープレヱス・リフレイン
#アナザー世界


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 その拠点は壊滅的なダメージを受けていた。
 その理由は、やはりゾンビなのだが……。
「あんな、バカでかいゾンビ……初めて見たぞっ!!」
 ものすごい勢いで、地下道を駆け抜けていくのは、拠点唯一生き残ることができた女性だ。
「早くこのことを他の拠点にも知らせないとっ!!」
 このままでは、この世界の人類は滅亡してしまう……その事実に恐れ慄きながら、息を切らしながら駆けていく。もちろん、彼女も無事ではない。既に腕からは大量の血が溢れており、意識も徐々に混濁していっている。
「この地下道を抜ければ、きっと……!!」
 そう梯子に手をかけた、次の瞬間。
「キシャアアアアアアッ!!」
 後方からものすごい勢いで、彼女よりも速いスピードで駆けてくる者がいる。
「まさか、アレも……!!?」
 ざしゅっという音共に、女性は大量の血を噴き出しながら、その場に倒れ込む。

 ――誰か……この地獄から、救いを……。

 僅かに動く無事な手を暗い天井へと伸ばし、女性はそのまま息絶えたのだった。


「すまない、厄介な案件が来た」
 そう告げて、アス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)は、一枚の地図を広げた。
「先日、向かってもらった拠点とは少し離れた場所なんだが……どうやら、そこがゾンビによって壊滅したようだ。それは珍しくないことなのだが……嫌なヴィジョンを見てしまってな。できれば、一人ではなく複数で当たって欲しい」
 アスはいつにも増して、真剣な眼差しで続けた。
「それと、我々が救った拠点にやや近い場所なので、可能であればゾンビの殲滅を。難しい場合は、ゾンビが拠点に来させないよう阻んでもらいたい」
 少し悔しそうな表情でアスはなおも口を開く。
「特に今回は、嫌な予感がするんだ。相手は弱いゾンビだろうが、もしかしたら……いや、そんなことは……」
 首を振りながらも、アスは悲痛な表情をなおも見せて。
「とにかく、現地には、生存者はいない。その分、派手に暴れても問題ない。必要ならば、キャバリアを持ち込んでもいいだろう。とにかく、全力で事に当たって欲しい」
 そういって、アスは現地へと向かう道を開いたのだった。


柚葵チハヤ
 こんにちは、柚葵チハヤです。
 アナリフ2本目のアナザー世界、今回はちょっとなんだか、ヤバい場所での戦いとなります。

 参加できる方は【コンバート】【猟兵】となります。最初から猟兵さんOKにしています。
 それと、できるだけ【ユーベルコード】や【アイテム】をしっかり持ち込んで、来てください。
 今回はちょっとシャレにならないところなので、ソロ参加の方は、別の意味でも覚悟を決めてください。

 なお、場所としては、前回救った拠点よりも離れた場所にある、壊滅した拠点が、今回向かう場所となります。生存者はいませんので、もう、むちゃくちゃ派手に立ち回って大丈夫です。
 ……それだけ危険な場所なのだと思ってください。キャバリアとか持っている方はぜひ、持ってきてくださいねー!!

 それとは別に、元アナザーの方は、過去の想い出とかと対面できます。こちらは、前回と同じくですね。こちらに関しては、難易度はかなり低くなります。ただ、こちらの成功があっても、ゾンビと戦うプレイングがなければ、せっかく救った拠点も危険になるかもしれません。
 そちらも踏まえて、行動を決めてくださいね。

 また、複数で参加する際は、お相手の名前やID、グループ名もお忘れなく。
 かなりハードなアナザー世界での戦い、どうぞ、お楽しみくださいませ。
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第1章 日常 『プレイング』

POW   :    肉体や気合で挑戦できる行動

SPD   :    速さや技量で挑戦できる行動

WIZ   :    魔力や賢さで挑戦できる行動

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ベスティア・ジェヴォーダン
「いつものようにゾンビを蹴散らすだけだ」
そうは言ったものの、拠点の惨状を見て言葉を失う。
ここはかつて自分が一人生き残ったシェルターを思い起こさせる……
血にまみれ、ボロボロになったぬいぐるみを見つけ、手を伸ばしたところ、
持ち主であろう、親子のゾンビの襲撃を受ける。
いつもなら余裕で撃退できるが、『生前の仲良し親子の姿』が脳裏に浮かんだために、動揺してうまく戦うことができない。
次々と数を増やすゾンビに窮地に陥るベス。
かつて次々と家族を、仲間を失い、孤独に生きていたことを思い出す。
その中で自分の手にあるグラウェルからのお守り(I0002)を見て、孤独の闇に差し出された手を思い出し、闘志を復活させる。



◆窮地に立たされながらも
「いつものように、ゾンビを蹴散らすだけだ」
 と、いつものようにやって来たベスティア・ジェヴォーダン(破滅的な料理人?・f39599)だったのだが。
「……っ!」
 拠点の惨状を見て、言葉を失ってしまった。
(「まさか、これほどまで……」)
 想定以上の状況にベスティアは思わず、顔を顰める。
 今はゾンビ達は引いているのか、拠点は静かだった。むしろ、静かすぎるくらいだった。
 だからだろうか……ベスティアの脳裏に、過去の記憶が呼び起こされる。
 かつて……自分だけ一人、生き残った拠点のことを。壮絶な、その過去を……。
「今は違う……」
 それを振り払うようにベスティアは首を振る。と、その視線の先に何かを見つけた。

 ――血にまみれ、ボロボロになった……ぬいぐるみ。

 ベスティアがそれに触れようとした、その時だった。
「あああっ!!」
「がああああっ!!!」
 一歩遅れて、腕に傷を負ってしまった。普段のベスティアなら、こんなのろのろな攻撃を受けることはなかっただろう。だがしかし……それを避けられなかったのは。
「……親子、なのか?」
 小さな子供と母親であろう、そのなれの果て。いや、ゾンビだった。

『おかあさん、大好きっ!!』
『まあ、いい子ね』
 ふと、そんな声が聞こえた気がした。
 それは、ベスティアが今まで経験したものに基づいた、ある種の幸せな光景なのだが。

「くっ……!!」
 ベスティアは親子の攻撃を避ける事しかできなかった。
 その幸せな光景が脳裏から離れない。
 ゾンビ親子の体の腐り具合を見れば、もう元には戻せないのは分かり切っているのに。
「……っ!!」
 そこから離れようとしたのだが。
「しまっ……!!」
 出口を新たなゾンビ達に塞がれてしまった。しかも、その数はかなり多そうだ。流石に逃げられないと観念したのか、本能がそうさせるのか、ベスティアは持っていたコンバットナイフを手に、敵を斬り裂いていく。
「あああああっ!!」
 背後から追いつかれた親子ゾンビに、ベスティアは背後を取られてしまった。
「やらせるかっ!!」
 咄嗟に床に転がり、それを避けて、そのまま背後を壁にし、臨戦態勢を取る。
 その極限な状況で、ベスティアはまたも壮絶な過去を呼び起こしてしまう。

『お願い、あなたたちだけでも、逃げて……』
『いいの、お腹空いてないから。ベスにあげるね』
『たすけて、たすけて、たすけ…………』
 次々と数を減らしていく仲間達。彼らは全て幼いベスティアを守るために、自らを犠牲にしてくれていた。
 そして、最後に残ったのが……ベスティア。

「ああああああっ……!!」
 いつの間にか、ベスティアは叫んでいた。知らぬ間に目から涙があふれている。
 首を振りながら、頭を抱えながら、ゾンビ達の攻撃を避けながら、逃げ回る。
 まるで、この状況から逃げ出そうとするように。
 けれど、もがけばもがくほど、ゾンビ達に囲まれてしまう。
 こんなにもゾンビがいることに、ベスティアは気づいていなかった。
 そこまで追い込まれて、追い込まれて……。

 どさりと足がもつれて、地面に転がった。
 背後からは大量のゾンビ達が追いかけてきている。しかもここは行き止まりだ。
(「もう……だめ……」)
 と、何かがきらりと輝いた。

『白いリボンとかも考えたんですが……すぐ汚してしまうでしょうし……もう役に立たないかもしれませんが、お守りです』
『せめて……無事に戻れるよう』
 腕につけられた、グラウェルから受け取った銀色の『お守り』。それはゾンビの血で汚れてしまっていたが、その輝きだけは失っていなかった。
「グラ……ウェル……カレ……ン……」
 脳裏には、ベスティアの無事を願う、二人の姿があった。それと同時に、もう一つの記憶を思い出した。

『さあ、帰りましょう。ここはあなたのいるべき場所ではありません』
『温かい部屋と服、全てを用意しましょう』
 孤独で何度も死を覚悟したあの場所から、救い出してくれた温かい二つの手が、ベスティアを抱きしめてくれたことを。

「……帰る」
 そこにはもう、怖気づくベスティアはいない。
 傷付いてしまったが、これくらい|英雄《りょうへい》には、かすり傷だ。
「ベスは……みんなのところに、帰るんだああああっ!!」
 そう叫びながら、|雷獣《ライトニング・ビースト》へと姿を変えて、一気に状況をひっくり返して見せた。

 気が付けば、辺りは静かになっていた。
 周りには、ベスティアの稲妻によりやられたゾンビ達だけ。
 チカチカと銀色のお守りから光が点滅していた。ベスティアは慣れた手つきで、スイッチを入れる。
「ベスだ……任務終わった。腹へったから、帰る。ご馳走用意しろ」

『そうですか。では、ベスの好きなステーキを用意しておきますね』
 そこから聞こえる家族の声に、ベスティアは嬉しそうに頷いて見せたのだった。


※称号「辛い過去を乗り越えて」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベスティア・ジェヴォーダン
「おかしな報告が続いている……いったい何が起きているんだ?」
状況が落ち着かないため、真相を確かめようと再度壊滅した拠点を調べる。
前回戦ったあたりでは特に情報を得られなかったため、より深層部に向かい、『小さな仲間たち』を使って小動物や鳥、虫などを斥候として広範囲を捜索する。
未知の敵を発見すれば、その恐ろしさに驚愕するも、自分のゾンビハンターとしての決意と覚悟を胸に戦いを挑む。
今までの戦い方が通用しない相手に苦戦するが、『小さな仲間たち』が崩れかけた構造部を教えてくれたので、それを利用して敵を誘導して崩壊に巻き込む。
敵を倒せたら、その組織や血液を持ち帰って、グラウェルに正体や性質を分析してもらう。



◆二度目の調査へ
 一度、帰還し、充分休みを取ったベスティアは、なおも収まらない状況を見かねて、再度、この地に足を踏み入れていた。
 ベスティアが暴れたお陰か、今は静かな様子。
「おかしな報告が続いている……いったい何が起きているんだ?」
 それを知るべく、ベスティアは、静かな今を使い、|小さな仲間たち《リトル・ファミリア》でネズミや小鳥を呼び出し、探索を広範囲に広げていった。
 最深部には、これといったものはなさそうだが……。
「キキッ!」
「……っ!!」
 事前に探索していたネズミ達が声を出してくれなかったら、危なかっただろう。
「キシャアアアアア!!」
 いつものゾンビよりも数倍、いやもっと素早い動きをするサルのようなゾンビがベスティアを襲ってきたのだ。
「お前のせいで、拠点がなくなったのかっ!!」
 ベスティアも愛用のコンバットナイフを手に、サルゾンビへと戦う。少しサルの方が早いように感じたが、数々の戦いを乗り越えてきたベスティアの敵ではなかった。幸い、相手は1匹だったので、慎重に対応できたのも大きいだろう。何とか無事に倒すことが出来た。
「……強くなってる」
 そのことにベスティアは、嫌な予感を感じた。それは拠点の外から感じられた。
「……ん? 揺れ……てる?」
 と、外を出たベスティアの前に現れたのは、自分よりも遥かに巨大な……恐ろしいゾンビだった。
「なっ……!!」
 もう少し反応が遅かったら、巨大ゾンビの手に潰されていたかもしれない。それにベスティアはひやりとしたものを感じながら、態勢を整える。
 かといって、ここで逃げては得られるものも得られない。
「それでも……叩く!!」
 周りの建築物や木々を使って、高く飛び上がり、巨大ゾンビを斬り裂いた。
「ガアアアアアアアア!!」
「くっ……!!」
 顔を傷つけられて、暴れる巨大ゾンビに巻き込まれないよう、ベスティアは即座に距離を開ける。
 まさか、こんな巨大なゾンビが現れるとは思ってなかった。
「だけど……負けない!!」
 その意思とは裏腹に、攻め手に駆けるベスティアは、どう立ち回ればいいか攻めあぐねていた。
「……どうしたら……」
 と、そのときだった。
「ピピッ!!」
 小鳥達が崩れそうな鉄筋を指し示す。それを見て、ベスティアはすぐさま行動を開始した。
「こっちだ、デカブツっ!!」
「グガアアアアア!!」
 のしのしとサルよりは遥かに遅いスピードで、巨大ゾンビが追いかけてくる。
「こっちだ、こっち!!」
「ガアアアアアア!!」
 ベスティアを潰そうと大きく振るった腕が、小鳥が教えてくれた鉄筋に大きくぶつかり、支えるものがなくなった瓦礫が巨大ゾンビへと襲う。
「グガアアアアア!?」
 そして、ドド……ンという凄まじい音共に、巨大ゾンビは瓦礫に潰され、動かなくなった。
「……なんとか、勝った」
 ほっと息をついたとたん、ベスティアはそのまま地にしりもちをついてしまったのだった。


 危険を感じたベスティアは、2体のサンプルを手にグラウェルの元にやって来た。
「変なゾンビが現れた? ゾンビが変質することはありますが、そんな風に姿形が変わることなどあるわけ……」
 ベスティアの持ってきたサンプルを見て、グラウェルは絶句する。
「そ、そんな馬鹿な……!!」
 その後のグラウェルの行動は早かった。すぐさまカレンを呼び出し、研究を開始。
 その調査はかなりの時間がかかった。
「……ベスティア、よく持ってきてくれました」
 疲れた顔のグラウェルがやってきて、ベスティアの頭をいつものようにくしゃりと撫でる。
「驚きました。まさか、ゾンビがこんな変化を遂げるとは。新しいワクチンも作っておいたので、ベスティアも受けておいてくださいね」
「違うゾンビだったのか?」
「ええ。新種です……どうやって生まれたのかまでは、突き止められませんでしたがね」
 そういって、グラウェルは新しくできたワクチンをベスティアへと見せるのであった。


※新事実「出てきたゾンビは新種」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。
 また、持ち帰ったサンプルのお陰で、ワクチンも新たに更新されました。今後はこの新しいワクチンが運用されます。

大成功 🔵​🔵​🔵​

狐々愛・アイ
やはり、こちらの世界のゾンビは色々と桁違いですね……油断は出来ません。
これだけ大きいのなら、それに見合うだけの愛をあなたにら。
『L.O.V.E.Drive』を起動します。

守りを捨てて攻めに特化するのがこの力ですが……どの道、元から一撃貰えばおしゃかでしょう。距離をとって戦います。

まずは「フロート・オブ・アムール」を起動。
本来は牽制程度の威力ですが、今の火力は8倍です。近づく敵や物があれば、迎撃をお願いします。

そして本命、『ボウ・オブ・アムール』を構えます。

本能、外見、行動。その全てを、ぼくは愛します。そして……大きいことは良いこと、ですからね!
一射に全ての愛を込めて。最高の一矢、お受け取りを!



◆このアイをあなたに
「やはり、こちらの世界のゾンビは色々と桁違いですね……油断は出来ません」
 そう呟くのは、狐々愛・アイ(愛は優しさ、愛は力・f36751)だ。
 拠点に集まりつつあるゾンビを前にアイは。
「これだけ大きいのなら、それに見合うだけの愛をあなたに」
 特に巨大なゾンビに関しては、ひときわ力を込めて。
「燃え盛るような、愛をあなたに……!」
 まずはと、|L.O.V.E.Drive《ラブドライブ》を発動させる。燃え盛る愛情の炎を纏い、攻撃力が8倍になる力なのだが、その代わりに防御力が0になってしまうのだ。防御を捨てて、敵を殲滅することに特化した力だと言える。
「守りを捨てて攻めに特化するのがこの力ですが……どの道、元から一撃貰えばおしゃかでしょう」
 特に巨大なゾンビに関しては、そうだろう。
 まずは、フロート・オブ・アムールを起動させ、近づくゾンビにハート型の浮遊砲台を放っていく。本来は牽制程度の威力なのだが、今はL.O.V.E.Driveで強化されているので、かなり敵を次々と蹴散らしていく。
 その間に、アイはおもむろに愛用の桃色の和弓、ボウ・オブ・アムールを構える。
「ガアアアアアアア!!」
 巨大なゾンビが大きな腕を振り上げて、アイに攻撃を仕掛けてきたが、アイはそれを難なく避けて見せながら。
「本能、外見、行動。その全てを、ぼくは愛します。そして……大きいことは良いこと、ですからね!」
 だからといって、油断することなく、しっかり狙いを定めて。
「最高の一矢、お受け取りを!」
 強烈な弓の一撃で、巨大なゾンビを葬って見せたのだった。


※称号「どんな相手でもアイを込めて」を獲得しました。後ほど、獲得リストをご確認ください。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

エリカ・タイラー
※アドリブ・連携等歓迎

(キャバリア・シュヴェールトのモニターに生体反応が見られない)
『生存者はいない』。お聞きした通りなのですが、やりきれないものですね。
それでも、ここのゾンビを叩かなければ他に被害が拡がるのは、どんな世界でも変わらない。
キャバリアを必要とする程なら、私が食い止めましょう。

近~中距離はビームダガーの投擲、格闘距離はサーフブレイドで攻撃します。
巨大、俊敏……といった脅威的なゾンビに対しては、
ユーベルコード「キャバリア・ドール・エクシーダー」で応戦します。
求めたのは「剣」ですが、それを振るうのは人形遣いの私の「技」です。



◆生存者のいない地で
 荒れ果てた拠点の周りには、深い森が存在する。
 その空を駆けるのは、この場にはないはずのロボット……いや、エリカ・タイラー(騎士遣い・f25110)の、青を基調としたメタリックなキャバリア、シュヴェールトの姿があった。
 エリカは、入念にモニターを見ている。蟻の子を見つける様にしらみつぶしに。
 けれど結果は、『反応なし』。
 モニターからは、そのことを告げるサインは、一度も出なかった。あるのは、無数にいるアンノウン、すなわち『ゾンビ』だけである。
「『生存者はいない』。お聞きした通りなのですが、やりきれないものですね」
 生存者をスキャンする装置を止めて、エリカは残念そうに呟いた。
「それでも、ここのゾンビを叩かなければ、他に被害が拡がるのは……どんな世界でも変わらない」
 エリカのいた世界はもちろん、その他の世界も行き来しているエリカにとって、この地の掃討戦は、そのひとつにすぎない。
 気持ちを切り替えて、エリカは前を見る。
「キャバリアを必要とする程なら、私が食い止めましょう」
 シュヴェールトの瞳が、光を受けてひときわ輝くように見えた。
 まるでそれは、エリカの決意を示すかのように。

 まずは有象無象にいる、動きの鈍いゾンビ達だ。
 相手は人の大きさなので、それよりも大きいキャバリアに乗っているエリカにとって、その掃討は容易いものだった。
「はあっ!!」
 距離がある際は、ビームダガーの投擲でもって牽制。間近に接近してきた者に関しては、超巨大な大剣RXサーフブレイドにて、薙ぎ払い、断ち切っていく。
 順調にも思えた掃討戦かにみえたが……。
「キキキッ!!」
 まずは、サルのようなゾンビが現れた。
「来ましたね!」
 それも織り込み済み。コックピットの受光器と、スーツに内蔵されたユニットに包まれた十指がレーザー光線で結ばれる音が、シュヴェールト内に響く。とたんに先ほどよりも俊敏な動作でサルゾンビを斬り裂いて見せた。そう、それがエリカのキャバリア・ドール・エクシーダー。慣れたからくり人形操縦モードを併用することにより、俊敏さと攻撃力の威力を高めたのだ。
 サルゾンビを斬り裂いた瞬間、死角から今度は、巨大ゾンビも現れた。巨大ゾンビの振るう腕を華麗に避けて見せて。
「そんな攻撃、遅いですよ」
 再び、RXサーフブレイドで胴体を真っ二つにして、動きを止める。ちゃんと敵の息の根も止めることも忘れない。
「……求めたのは『剣』ですが、それを振るうのは人形遣いの私の『技』です。遅れは取りませんよ」
 そう告げて、そこに現れたゾンビを全て一掃してみせたのだった。

 こうして、拠点に現れたゾンビは全て一掃された。
 お陰でこの拠点周囲は、静けさを……つかの間の平和を取り戻した。
 しかし……これでゾンビ襲来が終わったわけではないだろう。
「……へえ、あれを倒せる奴がいるんだ。俺とも戦ってくれるかね?」
 木陰の上で見守っていた影は、そう呟くと、その姿をかき消した。


※称号「蒼き騎士姫」を獲得しました。後程、獲得リストをご確認ください。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年03月27日


挿絵イラスト