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【サポート優先】鮫とマシンとチェーンソー

#アポカリプスヘル #戦後 #【Q】 #時間質量論 #横浜

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#【Q】
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 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。

●無限に広がる暴走の園
 研究員達が姿を消して久しいマシン研究所は、今や暴走マシンの天下だった。元々試作段階のマシンを所内で運用していたものが適切なメンテナンスを受けられずに暴走化したものだが、止める者はもう居ない。
 壁をギャリギャリと擦りつけて走る。転倒し凹み跡を無数に付けながら起き上がり走る。止まれと言われることもなく、止まる意思も無いのだから止まりようもなく。
「ふふっ、これだけの戦力があれば、もう誰も近づけないわね」
 監視カメラの映像をスクリーンに映し出していた彼女は不敵に微笑む。暴走マシンの存在はデータを守るには好都合――互いの利害は一致していた。

●アポカリプスヘル・5th Extra Stage
 時間質量論のデータに新たなる影を視た――ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)が伝える事件がまた一つ。
「新しい世界が見つかる頃に新しい敵が現れるというのも何だか不思議な縁ですね。時間質量論の全容は、私達が思うよりずっと途轍もないものなのかもしれません。さて、今回のデータ回収任務、舞台は再び横浜になります。工業地帯の研究所の一つにデータが保管されていることが分かりました」
 世界各地に散らばるデータ群――しかし保管には相応の施設が必要になる、という側面があるのだろう。見つかる都市が重なるのも頷けた。
「今はもう人の出入りの無い研究所です。幸いなことに建物自体はそれほど風化していませんが、内部では遺棄同然に放置された暴走マシンが縦横無尽に走り回る混沌とした状態になっています。それ自体は致し方ないことのような気もしますが、時間質量論のデータ保管施設と判明したことで私達にとって無関係な場所ではなくなりました。皆さんにお願いしたいのは、暴走マシンが荒らしている研究所内を踏破し、時間質量論のデータを確保すること……その為に乗り越えるべき困難は二つ、です」
 話の流れで凡その見当がついた者も居ただろうが、ロザリアは懇切丁寧に述べる。
「一つは今言った通り、暴走マシンの存在です。足を踏み入れれば例外なく皆さんの障害となるでしょう。ただ、それらを潰して回るという力技はおそらく現実的ではないほどのマシンが暴れていますので、掻い潜る、切り抜ける、といった感じで突破を図るといいと思います。もう一つは、データを守るオブリビオンの存在。彼女の名は『ブルーシャーク』、その名の通り鮫を操りながら、チェーンソーでの近接戦闘も繰り広げるという厄介な相手です。強烈な攻撃に対応できる準備をしておくと良いですね。それでは、皆さんの無事の帰還を願っていますので、宜しくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 気付いたら三月、って感じで三月を迎えました。早いなあ。

●フラグメント詳細
 第1章:『暴走マシンから逃げろ』
 それこそ鮫の大群のように暴走マシンが駆け巡っている研究所内を突破していきます。
 とは言え逃げ安定なくらい暴走マシンは無数に居ますので、逃げる手段を考えておきましょう。

 第2章:『ブルーシャーク』
 謎のケモミミ尻尾少女です。でもシャークなので鮫を使ってきます。
 チェーンソーも使います。鮫にもチェーンソー要素が生えますので、チェーンソーと鮫にはご用心ですね。
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第1章 冒険 『暴走マシンから逃げろ』

POW   :    暴走マシンの集団に追いかけられながら、研究所内をマラソンしつつ研究所を探索する

SPD   :    暴走マシンに見つかる度に、全速力で振り切って安全を確保しつつ研究所を探索する

WIZ   :    暴走マシンに見つからないように隠れ潜みながら研究所を探索する

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

仲佐・衣吹(サポート)
ワシことコートが対応しよう
老人口調の人格
元刑事のようとも表されたが無論そんなことはない
目覚めて五年くらいなものだからな

派手な立ち回りより隠れながらや考えながらの行動
追跡や情報収集が得意だ

意思持つ相手だとちょいと感情移入してしまう傾向があるがな
いい方向へ導いてやりたいと思うのは道理だろう

アイテムやユーベルコードは良さそうなものを使ってやってくれ


ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ

知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね

防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー

そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです



●暴走マシンにも底はある
 ミステリーサークルのようなタイヤ痕が残されたマシン研究所のロビーでは、今尚、暴走マシン達が上書きに上書きを繰り返していた。それが何かの命令ではなく純粋な暴走行為だったことが幸いと言えば幸いで、仲佐・衣吹(多重人格者のマジックナイト・f02831)、もとい現人格のコートとミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)は暴走マシン達の目を盗んで受付カウンターの陰に身を潜めていた。
「マシンさん達、ずっと走りっぱなしなの……」
「ふむ……ま、焦らんことだな。先達も言っとるぞ、果報は寝て待て、とな」
「寝て待つの……でも、うるさすぎて眠れなさそうなの……」
「本当に寝ろということではない……寝るくらい大らかな心を持つのが肝要、直に分かる」
 じっと籠る。何も進まず時だけが過ぎていく。それが正しい選択なのか、ミスティはすぐには理解できなかったが、落ち着き払ったコートの態度に合わせて選択の是非を委ねる。頭を両手で抱えるように守りながら、物音一つ立てないようにその場で固まり動かない。
 ドリフト音が喧しく響く。ドガシャン、と交通事故の音。全く見えないが派手に暴れ続けているようで、疲れ知らずの迷惑マシンには辟易する思いでミスティはいたが。
 俄かに暴走が静まっていく。駆動音が遠のいて、気配がすっと消えていく。
「どうしたの……?」
「大方、バッテリー補給に戻ったといったところだろう。相手は単なる暴走マシン……代わりが来るとは思いにくいが、今が動き時か」
 コートが徐に立ち上がり、ミスティも不動ポーズを解除する。見渡したロビーは嘘のようなもぬけの殻。それでも遠くには唸る音が微かに聞こえる。
 研究所には多量の暴走マシンが巣食っている――それは確かだ。だが、何時でも何処でも暴走マシンに埋め尽くされて対処のしようがないというわけでもないらしい。とは言え時間は限られる。コートは身軽に受付カウンターから飛び出し、奥まった通路の先を目指す。
「ブルーシャークさん? も、寝ながら待っててほしいの」
 ミスティの微笑ましい願望は果たして叶っているのか。それを己の目で確かめるために、ミスティはコートの背中を追っていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『これが闘うための意志と覚悟だよ!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』

隠れ里に伝わる『天魔流』歴代最年少で派生流派も含めての免許皆伝。

腰に挿している六振りの刀と扇子を振るう。
物理的な技術を異能のUCにまで昇華させた。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
殺気や覇気を残像に残し分身と勘違いさせる事も。
防御無視の内部破壊を当たり前に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。

第六感による閃きで様々な戦場で勝利に導く。
勝利に辿り着く道筋を最短最善で進む。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親と妹も猟兵である。


アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
悪ガキから少し成長したが、やっぱり戦うのは好き
大人になろうと背伸びしてる途中
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的

戦闘
【呪詛(腐敗)】と「棘」を組み合わせ、万物を強引に腐敗させる方法をついに編み出した
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
光や聖属性は使えません

非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも



●勝負のし甲斐があるってものだ
「……よし、こっちだな」
 モーター音のようなものが絶え間なく響く中、アトシュ・スカーレット(神擬の人擬・f00811)は聞き耳を立ててフロアの状況に探りを入れ、暴走マシンの姿が見えない通路を選び取っている。
「全く……いつまで続くんだい、こんな泥棒じみたこと」
「もう少し、としか言えないが……」
 常に自信家、正面切っての戦いに長けている七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)だが、今はアトシュの先導に従っている。迫り来る暴走マシンなら叩き斬ってやればよい、そう考えるし、警告があってもやってみなけりゃ分からないとも思う。だが今、刀を収めているのは方々の顔を立ててのことだった。
 もう少し、とアトシュは言った。敵の根城は近いのか、そんな桜華の予感はロケットが墜落したかのような激しい衝突音で掻き消えた。床の擦過音は生理的に受け付け難い不快感を齎す。壁、天井を跳ね返って襲い来る音圧が二人の周囲の空気を変える。
「来たか……! 走るぞ!」
 アトシュは叫ぶや全力疾走、桜華が追いかけるように続いた。暴走マシン達は通路の角を大きく外側に膨らみながら突っ走ってきて二人を見通せる通路に乗り込んでくる。避けてはいたが、いずれ追い回される形になることはアトシュには予想できていた。こそこそするのはもう終わり。ここからは全力の逃亡タイムだ。
「結局逃げてちゃ泥棒と変わんないねえ!」
「だったら斬るか!? ……もしかしたら、上手く足止めできるかもな!」
「はっ、上等! そうでなきゃ天魔流免許皆伝、七星桜華の名が廃るってものさ!」
 桜華は待ってましたとばかりに反転して急ブレーキ。暴走マシン達は桜華の姿を見ても全く止まる気配がない。鉄砲玉のように突っ込んでくる暴走マシン達を前に、桜華は前傾で刀の柄に手を掛け――。
 目と鼻の先に迎え、体一つ分右方に体重を預けて神速、居合の薙ぎ払い。先頭の暴走マシンが真っ二つに斬れて滑っていった後、その後続を稲妻の如き素早さで桜華は斬って捨てた。一振りごとにスクラップが生み出されて壁に激突し、それがだんだんと詰まってきて通路が塞がり始める。
「通れなくなる前に来い!」
 曲がり飛び込んでくる暴走マシンは減る気配がない。それでも、若干間が空いた瞬間を狙って桜華は後方へ跳び、スクラップで出来たバリケードを越える。追いかける暴走マシン達は斬り捨てられた仲間達に躊躇いなく突っ込んでボウリングのピンのように弾き飛ばしていたが、減速、転倒するマシンが続出して渋滞を起こしてしまう。
「どうだい? 何でもやってみるもんだろ!?」
「あぁ、上出来だぜ!」
 自慢気の桜華にアトシュは素直に賛辞を述べて、追っ手を振り切るべくさらに奥へと突き進むのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『ブルーシャーク』

POW   :    飛び出せ!シャーク・アタック!
召喚したレベル×1体の【鮫】に【チェーンソーでできた翼と銃火器】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
SPD   :    切り裂け!シャーク・ブレード!
敵を【チェーンソー】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
WIZ   :    吹き荒べ!シャーク・ストーム!
【術によって開けた謎空間】から、戦場全体に「敵味方を識別する【鮫の大群を巻き込んだ嵐】」を放ち、ダメージと【出血】の状態異常を与える。

イラスト:すねいる

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシフカ・ヴェルランドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ブルーな気持ちが晴れそうで
 暴走マシンの群れを突破してくる者達が現れるとは――驚き、焦り、怒り、恐怖、ブルーシャークの中に渦巻く感情は、いずれでもなかった。
「……面白いわ」
 無意識に退屈を感じていたのだろうか。猟兵達の存在を何故か不思議と嬉しく思う。データを守る自分のところへ向かってくる、それが分かって武者震い。
 チェーンソーの準備も万端。後は猟兵達が扉を開けるのを待つのみだ。
燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)

武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る

ユーベルコードはどれでもいい感じで使います

敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します

多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します



●開くと誰が決めたのか
 扉はあったのだ。それを燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は、開ける間も惜しんで太刀の一振りと共に飛び込んだ。両開きの扉が上下に分かれて、都合四つの分厚い板が嵐の中の屋根瓦のように吹き飛んでいく。
「……っ!? いっ、行きなさい! シャーク・アタック!!」
 ブルーシャークもまさか扉が斬り飛ばされるとは考えておらず虚を突かれたが、それでも偽葉が間合いを詰める前に鮫の群れを召喚した。チェーンソーの鋭い歯を持つ翼と銃火器が歪に生えた鮫達だ。空中を泳いでいることが些事と感じられるほどに異質な存在、それが火を噴きながら偽葉目掛けて突進してくる。
 火力の本質は鋭利な斬撃だが、まるでミサイル。暴走マシンにも引けを取らぬ猪突猛進っぷりを発揮した鮫達に、偽葉が向けるのは九つの太刀だ。大太刀、小太刀とバリエーションある得物を念動力で操りながら、手にした一振りで正面へ。
「薙ぎ払え!」
 幾分、早い踏み込みでの一閃だがそれは空間を断つ為のもの。同時に走った八つの斬撃と共に偽葉の前方の空間は細切れにされて鮫達の像がずれていく。ヒレも翼も鮮やかに斬れて、扉があった枠の左右をバラバラと叩きつけて落ちる。
「っ――きゃあっ!?」
 偽葉が放った一撃は部屋の隅から隅までを等しく斬りつけ、その間にはブルーシャークも存在していた。チェーンソー如きでは全てを受け切ることができず、貼り付いたスーツが裂けて散る。両腕に疾風の痕を刻み込まれたブルーシャークは悔しさに歯噛みし、瞳を鋭く尖らせていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

蒼月・暦(サポート)
 デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。

 普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
 人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。

基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。

武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。

クロムキャバリアでも生身で戦います。

不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。



●食べられないフカヒレ
 破壊された暴走マシンの残骸が道標のように続き、そして一つ派手に扉の開け放たれた部屋があれば――そこがいわゆるボス部屋であることは想像に難くなく。蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)と緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)は各々の得物、改造ナノブレードと重戦斧【緋月】を振り上げ突撃していた。
 戦場にはぼたぼたと鮫の切れ端が無残に。しかしそれはブルーシャークが生み出す力の一端で、役目を果たしたかは定かでないが煙のように消えてしまう。
「ふふっ……どんどん来るのね……!」
 チェーンソーをけたたましく鳴らすブルーシャーク。肌に貼り付く黒スーツの両腕部分に明らかな裂傷があり交戦の痕が伺えたが、ブルーシャークは不敵に笑んでいた。自信の表れのように見えてどこか作った風もあり真意は一目闇の中。
「まだまだ……止まれないわ! 行きなさい! シャーク・アタック!」
 ブルーシャークが右腕を突き出し叫ぶ。その動作を引き金に召喚される鮫の群れが空中に羽ばたき牙を剥いた。狂暴なチェーンソーの翼が回転を始め、背びれの代わりに背負ったマシンガンが火薬を激しく炸裂させて弾丸を吐き散らす。突進と合わせての射撃で照準こそ精密ではないが数が有れば絨毯爆撃の如き脅威。全身へ浴びせかかるように飛んでくるそれら全てを受け切ることはできないと瞬時に判断した二人は反発する磁石のように左右へ飛び退いた。
 細かく刻んだステップから暦が右に回り込む。急停止の利かなかった鮫達が出入り口付近まで突っ込みながら大回りで追ってくるのを横目にブルーシャークとの距離を把握し、踏み込むまでにもう数歩必要と見て改造ナノブレードを鮫達へ向けた。翼のしなやかさも併せ持つ鮫達のチェーンソーが喉元を狙ってくる。それを見切り、体を左に傾けながらの斬りつけで一閃。鮮やかなカウンターを決めて鮫の翼を一枚目、斬り飛ばすと波に乗るように次々処理して部屋の隅に鮫の山を作った。
 他方、透乃は左から豪快に戦斧を振り回す。得物の間合いの広さを生かし、狙いを一瞬見失っていた鮫達を薙ぎ払って二枚に下ろすとすぐさまブルーシャークに詰めていった。それを鮫達は脅威と考えたか、魚群となって決死の突撃――透乃は戦斧を握り込む。この戦がどう転ぶかが懸かっている交錯の瞬間、ぶん回した戦斧が横っ腹を殴りつけるように魚群を消し飛ばしブルーシャークまでの道を作った。
 自らが放った鮫達だったが――首を絞めたというのが真実だ。分断したはずの戦力は一騎当千の破壊力で鮫達を滅ぼして挟撃の形を作る。それも非対称、小刻みに狙いを外してくる暦に、どうぞご自由にと言わんばかりに直進し飛び込んでくる透乃。手にしていたチェーンソーをどちらへ振り抜けばよいか、ブルーシャークの頭では計算時間が短すぎた。
 而して、ブルーシャークは左方、暦を目掛けて踏み出した。いくらかは軽いであろう刃を払い落として透乃の戦斧から逃れようという算段、だがかち合って気付く。距離を取り、逃れるには重すぎた相手。暦が力を拮抗させてブルーシャークをその場に貼り付け、透乃が真上からブルーシャークの背後を断つ。黒スーツが抉れて肉片が飛び散り、ブルーシャークはエビ反りの形で崩れ落ちる。
「がはっ……うぐぅぅ…………」
 一刻も早く、転がってでもいいから二人の元を離れなければならなかったブルーシャーク。鮫達の墓場に背を預ける格好となって、心は屈辱の感情に塗れていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する

バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ

戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる


飯綱・杏子(サポート)
あの|食材《オブリビオン》を狩ればいいっすね? 任せるっす。

とりあえず|ヒト型《ヒューマノイド》でなければ食うことを考えるっす。
宇宙船やリビングアーマーの類だってきっと貝類みたいに美味しい可食部があるっす。
最悪でもカレー味とか甘露煮にすれば食えない肉はないっす。
一応【毒耐性】持ちなんで、毒は利かないっすよ。酔うけど。腐敗も発酵もわたしには一緒っす。

ヒト型なら性的な意味で食い散らかしてもいいっすよ。

多少の怪我は厭わず積極的に飲み食いします。他の猟兵に迷惑をかける絡み酒はしないっす。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する絡み酒はたぶんしないっす。

あとはおまかせ。よろしくおねがいするっす!


藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、20歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●鮫は命
 食材、食材、食材――鮫の軍勢が飛び交う戦場は飯綱・杏子(飯テロリスト・f32261)にとって楽園だった。鮫、すなわちフカ。高級食材が自分から銃火器を背負ってやってくるなんて。銃火器は一見食べられなさそうだが弾丸が珍味になるかもしれない。火薬の爆発に押し出されて豪速で飛んでくる弾丸は避けるとして――。
 杏子は大真面目に食すことを考えていた。弾丸の雨を躱して接近し鮫の鼻先に掴みかかると、チェーンソーの翼に噛みつかれるのも構わずにその根元を一思いにがぶりと。
 弾力、歯ごたえ。なかなかの可食部。チェーンソーの翼の生えた鮫は希少だから、そのフカも希少に違いない。冴え渡る杏子の直感、だが使役する鮫達を目の前で食べられているブルーシャークは堪ったものではない。
「たーべーるーなあぁぁぁ!! あんたには――これがお似合いよ!」
 喚き散らしてブルーシャークはチェーンソーを空間に薙いだ。一体何の動作なのか、と、ふとした疑問が湧いた杏子の前に謎空間が開くと、鮫の大群を巻き込んだ嵐が吹き荒ぶ。数十、あるいは数百に達しそうな濃密な鮫空間は、さすがの杏子でも手づかみとはいかない。
「間に合って……進化せよ、私の中の力!」
 その嵐に真正面から突っ込んだ藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)。杏子は戦の中で鮫を食していたが、蒼夜もまた下準備として特製骨付き肉を食する時間があった。食べさえすればパワー全開、全身の細胞が活性化して鋼鉄の如き強度が生まれる。鮫の牙を弾き、チェーンソーの翼を打ちのめして嵐を掻き分ける。杏子は狼狽えていた――だが食べてもいた。食は決して譲れない。
「大丈夫!?」
「大丈夫っす! でも、これじゃ……ぅわぁっと、相手が何処にいるか……わかんないっすね」
 ぎゅん、とミサイルみたいに飛んできた鮫を仰け反って避けながら、杏子は冷静に状況分析。辺り一面、鮫の壁だ。どうあがいても鮫しか見えない。蒼夜もまた飛んでくる鮫を拳や蹴りで撃ち落としながら模索するが、力尽くで剥いでいくのはハイリスクローリターンな気がしていた。
 闇雲に飛び出しては不意を突かれかねない。ブルーシャークまでの道があれば――そんな時に、鮫の外側から不思議な声。
「たーくさんのサメとオニごっこ! 楽しみ!」
 俄かに鮫達が震え出す。いや、戦場全体が震えていたのだ。怪物の影が徘徊する「高き森」の誕生の瞬間。互いに背を預けていた杏子と蒼夜まで呑み込んで作り出された迷路は鮫の嵐を突き破って広がっていく。
「お待たせ!」
 二人の前に現れたアウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)の腕の中にはびちびち跳ねる鮫達が居た。鮫達にとって突然の森の出現は認識できない窓ガラスに等しく、真っ直ぐぶち当たって墜落したところをアウルに拾われ今に至る。オニごっこは大漁だった。いくら鮫達がもがこうとも、アウルが逃がすことはない。
「これは……あなたがやったの?」
「そうだよ! この道をずーっと進めば、あの人、いるんじゃないかな?」
 アウルにとっては庭のようなもの。戸惑いを隠せないブルーシャークの姿が手に取るように分かってしまう。無邪気な微笑みの中に潜む残忍さはこの上なく無垢だった。心優しき案内人は確実に終わりの時へと導いていく。
 果たして、最早鮫迷路にもなりつつあった森を曲がって抜けて、一行は彷徨うブルーシャークの前に躍り出た。ブルーシャークはチェーンソーを構えてはいたが左右をきょろきょろと挙動不審。それでいつの間にか増えていた彼女達に気付き、次に鮫達を捕まえていたアウルに向けて憎悪を燃やす。
「あんたね……よくもっ!」
 アウルの両手は塞がっている――のだが、少し首を後ろに傾けたと思うと、豪快に角を一振り。鬼の形相でチェーンソーを振り上げていたブルーシャークをまるで子供のように扱って吹き飛ばす。本物のチェーンソーも歯が立たず後方へ転がっていくブルーシャークにすかさず杏子と蒼夜が詰めていた。
「非常に美味しかったっす! だからこれは……そう、お礼参りってやつっすよ!」
「データはちゃんと回収させてもらうわよ!」
「ひっ――」
 悲鳴がダブルパンチに潰された。海老反りになって吹き飛びブルーシャークは一回転、二回転……何回か世界を反転させて、ついにぐたりと俯せに倒れる。
 森が収まり、動かなくなった鮫達が煙となって消えていく。そしてブルーシャークが溶けたのを見て、蒼夜は部屋の奥に残されていたデータを手にしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年03月15日


挿絵イラスト