シュタルクヴォルフ公国戦線・|eins《その1》
●ゾルダートグラードとは今日も喧嘩中
一匹のオオカミが吠えるように怒った。
「|Scheiße《くそっ》!!」
思わずスラングが出てしまう程のこの状況。彼奴らゾルダートグラートとは現在塹壕戦を展開中である。
が、戦力差で押されているこちら側が、いつ押し負けてもおかしくない。
「っ、何とかならんのか……!」
一人のオオカミが舌打ちをする。その汗には疲労の色も見えていた。正直、戦力以外にも限界は来ていたのだ。個人の持つ弾薬や|糧食《レーション》の不足、補給ラインへの撤退が不可能な程の敵の気配。次々と倒れていく仲間達。
「俺……生きてシュタルクヴォルフを護り抜きたいのに……こんな事で!」
●グリモアベース
「という、新世界の小国VS超大国の塹壕戦を予知したわ!」
グリモア猟兵、ジェルダ・ヒーメィ(銭の亡者・f27900)がグリモアベースに集まった者達に説明を始めた。
「正直、小国の『シュタルクヴォルフ公国』側は戦線を維持するのがやっとという状態ね。ここに新たな猟兵が介入しなければ彼らはじまりの猟兵と呼ばれた獣人達はいずれ敗れてしまうわ。だから我々が手を貸す事によって! 敵の野望を打ち砕き! 彼らを救う事が出来るってワケよ! ごく当たり前な理論だけどね」
する事は塹壕戦に限らず。分身やデコイなどで陽動してもいいし、あえて上から航空爆撃する手段等だって今の猟兵なら持っているのだ。
「というわけで、まず『ガスマスク兵』が撒いてくる非常に危険なモノを躱しながら攻撃していってね。後は様子を見ながら残兵を索敵して……残ってる奴らも一掃しちゃいましょうね!」
グリモアを起動して転移を開始するジェルダ。
「あ、シュタルクヴォルフ公国の支援もしてあげていいんじゃないかしら。そこはまあ追々影響するかも、ね?」
と、ウィンクして皆を送り出すのだった。
椿油
椿油です。新世界の初戦はドイツから。ドイツが最初に崩す相手だとは何かを思い出しますね。
第1章は『ガスマスク兵』との集団戦です。塹壕戦に限らず、様々な支援攻撃をどうぞ。
第2章は『地獄の塹壕戦』です。索敵をしつつ、送れる支援はここらで送ってしまいましょう。ちなみに彼らオオカミ達への支援で影響が出るのは当「シュタルクヴォルフ公国戦線」シリーズのみです。このシナリオのリプレイの結果によって他マスターのゾルダートグラード戦に影響が出る事はありません。
第3章は……索敵してからのお楽しみです!
ジェルダの言う通り、支援が後々の「シュタルクヴォルフ公国戦線」シリーズに影響を及ぼします。上手い事シリーズ化出来たらと思います。
皆さんのアツい|支援攻撃《プレイング》、お待ちしております!
第1章 集団戦
『ガスマスク兵』
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POW : アシッドシャワー
【背中のタンクに接続されたノズル】から【強酸性液体】を放ち、レベルm半径内の敵全員を攻撃する。発動前の【薬品チャージ】時間に応じて威力アップ。
SPD : ポリューションバレット
自身の【ライフル弾】を【重汚染薬】化して攻撃し、ダメージと【肉体変異】の状態異常を与える。
WIZ : オブリビオンガス
【骸の海ガス】を噴出し、吸引した全員を【オブリビオン化】化し、レベル秒間操る。使用者が製作した【ガスマスク】を装備した者は無効。
イラスト:らぬき
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「増援は、増援はまだか!!」
シュタルクヴォルフの精鋭の一人、アルバートが憤慨する。
「しかしアルバート少佐、この状況では後援部隊も到着が難しいかと……」
部下のヨセフがアルバートをなだめつつ、状況を的確に示していた。
「このままではいかんのだ……!」
アルバートはここで戦死する訳にはいかなかった。故郷シュタルクヴォルフに置いて来た妻と息子が帰りを待っている。早くこの膠着状態に決着をつけたかったのだ――。
政木・朱鞠
さてと…慣れない新世界だけど、いつもの様に災禍の火消しと行きますか。
相手の大将首を狙うにしても…まずは、相手の策を崩して炙り出さないとね。
そのためにも、ちょっと手荒なパフォーマンスとしてガスマスク兵を退けて後方の連中を挑発しておきたいね。
命を軽んじて抗う術のない人達に不安と厄災を撒き散らして苦しめた…その咎はキッチリ償ってから骸の海に帰って貰うよ。
戦闘【WIZ】
相手は多勢だけど一体一討でガスマスク兵達に対応して行くよ。
チビ分身達がデコイとしてどれだけ足止めが出来るか不安は有るけど『忍法・火煙写身の術』の使用で相手の意識誘導して視線が切れた敵から仕留めて行きたいね。
武器は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、技能をいかして【鎧砕き】で防御を緩めて【串刺し】にして【傷口をえぐる】流れでダメージを狙うよ。
アドリブ連帯歓迎
ジャン・ジャックロウ
ひゃっはっはっ、押されてんねぇ。オオカミの旦那。手を貸してやろうか?
おっと、武器を下ろしてくれよ。そう警戒しなさんな。アンタらに牙をむいた事もあったかも知れねえが俺達『野良犬部隊』はもうゾルダートグラートと縁を切ってるんだ。
俺も猟兵ってやつになってね。正義の心に目覚めたんだよ。ホントホント。
まあ俺達に任せなって。危険なブツを垂れ流してる敵さん達はどうにかしてやるよ。
無線を取り出してっと…。
あーあーッ、【野良犬部隊・戦闘機班】発進しろ。
敵領域の上空を飛んでダイナマイトを落としまくってやれ。
危険物は爆破処理に限るってな。
ケヒヒヒヒ、やっぱ戦場は派手にいかないと楽しくねえよなぁ。
【アドリブ歓迎】
「さてと……慣れない新世界だけど、いつもの様に災禍の火消しと行きますか」
朱鞠は塹壕の中へと入り、アルバート少佐との合流を目指す。
「(相手の大将首を狙うにしても……まずは、相手の策を崩して炙り出さないとね)」
UC《忍法・火煙写身の術》を発動した朱鞠。狐火で模して作った分身が、アルバート少佐達の前に立ち塞がるガスマスク兵を襲う。
『何だこいつらは! 敵の増援か!?』
分身達はガスマスク兵を誘導するかのように縦横無尽に駆け巡る。
『ええい、これでも喰らえ!!』
オブリビオンガスをガスマスク兵が噴出させようとした瞬間、意識の外に居た朱鞠の【拷問具『荊野鎖』】に絡め捕られている事に気付く。
「隙があり過ぎよ」
『な……!』
絞められ砕かれ、悲鳴を上げる肉体。ガスマスク兵が一人気を失って倒れた所で、狐火の分身達は次の敵影を目指して駆けていく。
「さて、次は……」
「凄い……あの|キツネ《妖狐》は一体……?」
アルバート少佐が呆然としている所には、別の増援が来ていた。
「ひゃっはっはっ、押されてんねぇ。オオカミの旦那。手を貸してやろうか?」
それがイヌのジャンである。
「何奴!!」
思わず武器を構えるアルバート少佐。
「おっと、武器を下ろしてくれよ。そう警戒しなさんな」
「その隊長のワッペン……まさか、『野良犬部隊』か?」
「知っているなら話は早い。アンタらに牙をむいた事もあったかも知れねえが、俺達『野良犬部隊』はもうゾルダートグラートと縁を切ってるんだ」
正義の心に目覚めたんだよ、とけらけら笑うジャンに若干訝しんだ表情を見せつつ武器を降ろすアルバート少佐。
「まあ俺達に任せなって。危険なブツを垂れ流してる敵さん達はどうにかしてやるよ」
無線をおもむろに取り出し、野良犬部隊と通信するジャン。
「あーあーッ、『野良犬部隊・戦闘機班』発進しろ。敵領域の上空を飛んでダイナマイトを落としまくってやれ。危険物は爆破処理に限るってな」
無線の向こうから「了解!」と声が聞こえると、瞬く間に戦闘機が現れ、ダイナマイトの投下が始まった。
『ぐわーっ!!』
戦闘機を撃墜するまでもなく、ダイナマイトにやられるガスマスク兵達。
「ケヒヒヒヒ、やっぱ戦場は派手にいかないと楽しくねえよなぁ」
「……感謝する!」
塹壕の中で敬礼するアルバート少佐。彼はこれは猟兵が増えたのだ、と確信した。何故だか知らないが、ここ最近猟兵の噂をやけに聞くようになった――こういう事かもしれない。
さて、ガスマスク兵は|謎の増援《狐火の分身》から逃げつつダイナマイトからも逃げるので手一杯の所、朱鞠に絡め捕られて少しずつやられていった。
「命を軽んじて抗う術のない人達に不安と厄災を撒き散らして苦しめた……その咎はキッチリ償ってから骸の海に帰って貰うよ」
『ぐはっ……、ゾルダートグラードに栄光あれ!!』
舌を噛み切って自決したガスマスク兵を見た朱鞠は。
「拷問と自決、どっちが辛いだろうね……?」
そう呟きながら次の敵影を探すのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
風魔・昴
麻生竜星(f07360)と参戦
彼の事は『竜』と呼ぶ
オブリビオンにどの世界も渡しはしないわ!
行こう、竜!
まずは先手で衝撃波を範囲攻撃で援護射撃
「初めまして、貴方方に加勢するわ。諦めないで!」
暫くは衝撃波・呪殺弾・斬撃波を見切られないように範囲攻撃
式神使いで鎧を着た人型を多数召喚
槍や魔法で攻撃させる
攻撃回避はオーラ防御・第六感・見切り・残像で
味方側には結界術で結界を
「了解、竜!さぁ、正しい力の強さを思い知りなさい!」
竜の声に頷いて、UC発動
どんなに優勢でも悪は必ず滅びるの
どんなに劣勢でも守るものがあり絆を信じる者は勝利するわ
それが未来を望み希望を忘れない事だから
麻生・竜星
風魔昴(f06477)と参戦
彼女の事は『スー』と呼ぶ
あぁ、懸命に戦い守っている者達を見捨てなどできない
この世界の未来を繋ごう。行くぞ!
昴と同時に、斬撃波を範囲攻撃で援護射撃
「君達に加勢する。俺達の事は後で話す。今は奴らを押し返そう!」
敵の襲来に隙ができたら、UCで戦士の霊を多数召喚
自分自身は衝撃波・斬撃波を見切られないように範囲攻撃
攻撃回避はオーラ防御・第六感・見切り・残像で
「スー、そろそろ頃合いだ。頼んだ!」
牙の小さき者ほど誇りと勇気を持っている
守るものがあるからこそ諦めない……
それをあざ笑う悪や闇は必ず返り討ちに合う
希望を、望みを捨てない……それが未来を見るものだから
「オブリビオンにどの世界も渡しはしないわ! 行こう、竜!」
昴は竜星に声をかけて戦場を指差す。
「あぁ、懸命に戦い守っている者達を見捨てなどできない。この世界の未来を繋ごう。行くぞ!」
アルバート少佐と合流し、昴は衝撃波を敵影に放ち、竜星は斬撃波を敵影へと当てていく。
「初めまして、貴方方に加勢するわ。諦めないで!」
昴がアルバート少佐に声をかけると、アルバート少佐は再びの増援に驚いた。
「か、感謝する! 諸君も猟兵なのか……!?」
「君達に加勢する。俺達の事は後で話す。今は奴らを押し返そう!」
竜星はUC《サモニング・ガイスト》を発動し、古代の戦士の霊を召喚し、槍と炎による攻撃で味方の手数を増やしていった。昴も呼応するかのように、人型の式神に鎧を着せて、槍と魔法で攻撃を放たせていく。
『ぐぬぅ!! 飽和攻撃だと!?』
竜星が範囲攻撃でガスマスク兵の戦闘行為を阻止している間に昴は結界を張って部隊の防衛に回る。
「スー、そろそろ頃合いだ。頼んだ!」
竜星が昴に声をかけ、昴は頷いた。
「了解、竜! さぁ、正しい力の強さを思い知りなさい!」
UC《原初光》が発動して、全ての星の力を凝縮した眩しく輝く光が戦場のガスマスク兵達に放たれてゆく。
『ぐわぁぁッ!!』
『総員退避、退避――ッ!!』
『間に合わんッ!! 死ぬ気で耐えろォッ!!』
――その後、戦場に立っていたのは猟兵とシュタルクヴォルフの兵士のみだった。
「凄い……これが、猟兵の力なのか?」
アルバート少佐はとても感動していた。だが、部下ヨセフが次なる敵影を確認したとの偵察部隊からの一報を受け取ってきた。
「アルバート少佐、敵影は未だ現れているようですが……これなら我々の部隊も勝てる見込みがあるかもしれません――!」
ヨセフの目は少し輝きを取り戻しつつあった。
「ああ、そうだな……今が耐え時だ。このままゾルダートグラードからの攻撃を防ぎきれ!」
シュタルクヴォルフのオオカミ達は一斉に頷いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
スフィア・フローラ
『少佐、聞こえますか?上空から失礼します、こちら|猟犬小隊《ハウンド》のエンジェル少尉。』
『ハウンドはこれよりあなたの指揮下に入ります。
私たちの到着まで2分、なんとか持ちこたえてください!』
私たちは一人じゃありません。部隊には部隊をぶつけ、
この窮地を凌がなくては…!幸いにも私は|白魔導士《メディック》。
倒れて間がない兵士ならば、私の魔法で蘇生が通せるはず。
私がどこにいるか、ですか?低空飛行をしている天使みたいな人がいたらそれです。
「アルファ分隊、ブラボー分隊はこのまま少佐と行動を。チャーリー分隊は私と共に!これ以上味方がやられぬように前線を張ります!」
『少佐、聞こえますか? 上空から失礼します、こちら|猟犬小隊《ハウンド》のエンジェル少尉』
上空からスフィアの声が響く。
「|猟犬小隊《ハウンド》?」
アルバート少佐は上空を見上げる。スフィアは低空飛行で戦場を疾走していた。
『ハウンドはこれよりあなたの指揮下に入ります。私たちの到着まで2分、なんとか持ちこたえてください!』
「――了解!」
きっと戦況が大きく変わるだろう、アルバート少佐はそう信じてスフィア――エンジェル少尉の声に応えた。
「総員、|死なぬよう《●●●●●》配置を組め。耐えろ!」
「承知しました!!」
戦場に銃声やガス噴出の音が響き渡る。スフィアは飛びながらUC《ヒーリングサークル》を発動し、号令をかける。
「アルファ分隊、ブラボー分隊はこのまま少佐と行動を。チャーリー分隊は私と共に! これ以上味方がやられぬように前線を張ります!」
チャーリー分隊がその声がしたスフィアの方を向く。気づくと傷は癒えていた。
「これは……!」
猟兵が持つ、UCの効果だと直感で感じた彼らは顔を合わせて頷いた。
「継戦可能! エンジェル少尉殿に合流します!」
そう言って、チャーリー分隊は前線へと駆けて行ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん?
武器:漆黒風
戦乱続く世界ですかー。またとんでもない世界ですねー?
それはともかく。さっそく引っ掻き回しますかねー?
UC(攻撃力強化)で。『馬県』認識は…ええ、陰海月と霹靂がしてくれてますのでー。
そうすれば、あとは敵に突っ込むだけですねー。
そして、漆黒風を投擲したり、持ったまま薙いだりしていきましょう。
ええまあ…生きて護り抜きたいのは、よくわかりますからー。
だから、その手伝いをね。ここはまだ、間に合うのですからー。
『疾き者』として戦地に赴く義透。
「戦乱続く世界ですかー。またとんでもない世界ですねー? ……それはともかく。さっそく引っ掻き回しますかねー?」
先程チャーリー分隊が前に出たのに合わせ、義透はUC《四悪霊・『戒』》を発動する。ミズクラゲの陰海月とヒポグリフの霹靂が『馬県・義透』の認識補助術式をしてくれている間、攻撃力を強化していく。
そして、ガスマスク兵の前に立ちはだかる義透。
『何者だ、答えろ! さもないと……』
棒手裏剣【漆黒風】を投擲し、ガスマスク兵の喉元を切る。
『がはっ!?』
そのまま次へ繋げるように薙ぎっていき、敵の攻撃を阻害していく。
「助かる!」
新たなる猟兵の支援という状態に慣れて来たアルバート少佐が返事をする。
「ええまあ……生きて護り抜きたいのは、よくわかりますからー。だから、その手伝いをね。ここはまだ、間に合うのですからー」
ここはまだ、義透のその言葉がアルバート少佐には若干引っかかったが、義透に続いて銃撃をして、来てくれた猟兵の支援をするアルバート少佐だった。
大成功
🔵🔵🔵
ジャドス・ジャンジダ
やぁオオカミの兄弟(戦友)、手伝いは必要か?
あいにく今出せそうなのは酒と煙草、後は銃弾と暴力ぐらいだがな。
ふん、ゾルダート共め、好き勝手暴れやがって。
いいだろう。俺も遠慮なく戦らせてもらうぜ。
UCを使って敵を薙ぎ払っていく。
どんどん撃ち込んで戦線を押し上げていくぞ。
細かい撃ち漏らしはあるが、手っ取り早く分かりやすいだろう。
味方には希望を、敵には絶望を、ってな。
さてと、アルバート少佐殿は立て直しを。
今なら少しぐらい余裕があるだろうし、無茶ならこっちが請け負ってやるさ。
戦いながらはやれないし、これを預けておくぜ。
勝った後に取りに行くからな。
ってスキットルと葉巻を渡しておくぜ。
「やぁオオカミの|兄弟《戦友》、手伝いは必要か?」
戦場に加勢するのはイヌや|キツネ《妖狐》だけではない。クマのジャドスが戦場に現れると、アルバート少佐は明るい顔で返事をした。
「増援か!」
もう味方は我々だけではないのだ。その安堵の表情でもあった。
「あいにく今出せそうなのは酒と煙草、後は銃弾と暴力ぐらいだがな」
「それだけでも助かる」
ジャドスはUC《パンツァーフォートレス》を発動し、重量級のパンツァーキャバリア【ディーコスチ】を固定砲台化する。
「ふん、ゾルダート共め、好き勝手暴れやがって。いいだろう。俺も遠慮なく戦らせてもらうぜ」
撃ち込みまくって、とにかく戦線を前に前にと押していくジャドス。
「さてと、アルバート少佐殿は立て直しを。今なら少しぐらい余裕があるだろうし、無茶ならこっちが請け負ってやるさ」
「ああ。お陰で支援部隊や増援も前進が可能になった、感謝する」
アルバート少佐は各部隊に前進命令を出していく。
「戦いながらはやれないし、これを預けておくぜ。勝った後に取りに行くからな」
スキットルと葉巻をアルバート少佐に渡すジャドス。
「ああ、約束だ」
ジャドスが固定砲台で残党を処理する間、急いで進むシュタルクヴォルフ公国の兵士達であった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『地獄の塹壕戦』
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POW : 積極的に攻撃を仕掛ける
SPD : 敵の潜んでいそうな箇所を探す
WIZ : 敵の作戦を読み、その裏をかく
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
――塹壕戦は再び膠着した。
しかし状況はこちらが優勢へと、先程よりずっと押し返している。後は敵の残兵を見つけてそいつらを倒すだけだ。
「皆の増援は非常に助かった。感謝してもし切れない」
敵の移動音が微かに聞こえる中、アルバート少佐率いるシュタルクヴォルフ公国の兵士達は少しばかりの休息を得た。支援物資を渡すなら、今だろうか。
馬県・義透
引き続き『疾き者』にて
ふう。少しですけど、休憩できるのはいいことですねー。余裕は大切です。
さて、支援ですけどー。ええ、この世界は糧食が発展してるんですよねー。
で、それに興味ひかれて、買ったりしてたんですよー。
で、それがこれ(『届』)に入ってるんですよー。寄付しますねー。
食べるものって、その世界のものがいいと思いましたのでねー。
※
陰海月「ぷきゅ!」
霹靂「クエッ!」
『届』の中から運んでくるぷきゅクエ。実は援助のために買ってきた物なのだが、ナイショ!
『疾き者』を継続したまま義透は、塹壕の中でアルバート少佐達と会話をする。
「ふう。少しですけど、休憩できるのはいいことですねー。余裕は大切です」
「そうだな、余裕は常に持っておきたい」
「……さて、この世界は糧食が発展してるんですよねー。で、それに興味ひかれて、買ったりしてたんですよー。で、それが|これ《『届』》に入ってるんですよー」
実は援助の為に買って来た、という事を伏せつつ。UC《四悪霊・『届』》を使ってねじれ双四角錐の透明結晶を召喚した。
「……これは?」
アルバート少佐が見つめる。すると、中の可変式日本家屋から出て来たのは支援物資を持った陰海月と霹靂。
「ぷきゅ!」
「クエッ!」
陰海月と霹靂がどさりと支援物資を置いていく。
「寄付しますねー。食べるものって、その世界のものがいいと思いましたのでねー」
「おぉ……! これだけあれば暫くは持ち堪えられそうだ!」
糧食に群がる兵士達。優しくそれぞれ分け合って、その場で食べ始める者もいれば大切にしまう者もいるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ジャドス・ジャンジダ
敵は塹壕に隠れたか。
そのまま派手に撃ち込んでやってもいいが、どうせなら積極的に攻撃していく。
キャバリアから降りて爪で相手してやるぜ。
UC発動、夜の森の神になって塹壕内を素早く静かに移動だ。
見つけ次第に引きこもってる敵を爪の餌食か、塹壕から放り出してやる。
俺の姿を見た奴は死ぬか尻尾を巻いて逃げるか、どちらかしか無いぜぇ。
勇敢にも向かってくる奴は敬意を表して正面から引き裂いてやろう。
不意を打とうと試みる知恵者にはそれを讃えて首をはねてやる。
ほら喚け!逃げないと俺様が息の根をとめちまうぞ!
……まぁ逃げたところで他の連中が見逃すかどうかは別、だ。
「敵は塹壕に隠れたか」
ジャドスはキャバリアから降りてUC《夜の森の神》を発動し、速度を上げて塹壕内を素早く静かに移動していく。
その頃、敵のゾルダートグラード兵達はジャドスが近づいているとも知らずに糧食を食べていた。
『ふぅ、生き返るぜ』
『まさかあんなに増援を呼ばれるとは思って無かったが……』
すると、驚いた顔で一人が糧食をポロリと落とした。ジャドスが居たのだ。
『おい勿体ないな。……どうした?』
もう一人が振り返ると、そこには恐怖の存在、夜の森の神となったジャドスが。
『ひ、ひぇぇ!!』
爪で綺麗に引き裂かれるゾルダートグラード兵。
『な、な、何奴!!』
無謀にも銃を構えた兵士は、正面から綺麗に引き裂かれた。
『(あ、危なかった……だが背後を取れば!)』
スキットルで殴ろうと塹壕の上に逃げた兵士は、振り返ったジャドスによって首を刎ねられた。
「ほら喚け! 逃げないと俺様が息の根をとめちまうぞ!」
ジャドスに怯えて逃げ惑うゾルダートグラード兵達。
『うわぁぁぁ!!』
『ぎゃあああ!!』
その声に気付いて何かが来たと気づいた他の兵士達も、最終的に引き裂かれるか首を刎ねられるか息の根を止められるか死ぬかを選ぶ事になるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
政木・朱鞠
行動【WIZ】
ガスマスク兵を退けたものの、まだまだ油断ならない状態…簡単に敵の動きを捉えられなのが厄介ね…。
強引な方法だけど、感覚共有した『忍法・繰り飯綱』を先行するように泳がせて【追跡】や【情報収集】を駆使して塹壕内を探索していくよ。
残兵がどれぐらい居るのかわからないけど…慎重にマーキングしてオオカミさん達情報共有して今後の策に活かせるようにしていこうかな。
戦闘
確実にターゲットを討たないとこちらが手詰まりになっちゃうからね、【忍び足】を併用しながらギリギリ接近して仕留めたいね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして、相手を捕えた状態で【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かず締め上げる様にダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
「まだまだ油断ならない状態……簡単に敵の動きを捉えられないのが厄介ね……」
朱鞠は塹壕戦の恐ろしさの一つに直面する。塹壕は隠れられる上に奇襲すら可能にしてしまう。
なので、UC《忍法・繰り飯綱》を発動して子狐に似た分霊を召喚し、五感の感覚を共有して探索に向かわせた。
敵からすれば、|間者《スパイ》が知らぬうちに近くに忍び寄っている感覚だろう。発見され難い子狐に似た分霊は、敵兵を見つけ次第朱鞠へと共有していく。
「発見したよ。位置は大体この辺りで……」
アルバート少佐達へ情報を共有する。少佐が地図を広げて一緒に確認すると、頷きながら部下達と作戦を立て始めた。
その間に、朱鞠は敵影の排除だ。確実に討つ為に、音を立てずに忍び寄って行く。
『何かさっきこの辺りでシュタルクヴォルフ兵っぽい奴を見た気がしたんだが……』
と、うろついていた|発見済み《●●●●》の敵兵に接敵し、【拷問具『荊野鎖』】で絞めるように締め上げる。
『ッ――!?』
一人のゾルダートグラード兵が密かに絶命する音は周囲には漏れず。その場に下ろされたゾルダートグラード兵のオオカミを見て、朱鞠は次の発見地点へと向かう。
「(シュタルクヴォルフはオオカミの集まりみたいだけど……陣営が違うとオブリビオンになるとは、何だか皮肉だね)」
そもそも超大国とは一体何なのか、それすらいまいち分からない現状。次に見つけたゾルダートグラード兵はキツネだった。
『ッ……お、助け……!』
「悪いけど、キツネでも容赦は出来ないよ。オブリビオンだからね」
締め上げてからキツネの兵士を地面に下ろした。そろそろ見つかる頃合いかもしれない。静かにアルバート少佐の所へと戻ると、アルバート少佐は指でトントンと地図を叩いて部下達に作戦を知らせている最中だった。
「おお、|キツネ《妖狐》の猟兵さん。そっちの首尾は?」
「二人ぐらい仕留めて来たよ」
欲を言えばもう少し仕留められたかもしれないけど、と肩を竦める朱鞠。次なる作戦へと移行するシュタルクヴォルフの兵士達だった。
大成功
🔵🔵🔵
麻生・竜星
風魔昴(f06477)と参戦
彼女の事は『スー』と呼ぶ
アドリブ歓迎
「先程は名乗れなくてすまなかった、俺は竜星。猟兵だ」
そう言いながら、少佐や周りの兵達に微笑む
「後は糧食で作った干し肉。そして少ないが弾丸と短剣を。これらを貴方方に」
そういってもう一度微笑んだ
少し打ち解けてきたらUCでの敵の偵察を申し出る
「スーと俺ので2体いるからね。偵察部隊と合わせれば、効率も上がるのではないかな?」
UCを発動させると、敵の陣地が何処に幾つありそうか追跡させる
場所がわかれば少佐に報告
地図ができれば作戦を
さぁ、後は敵を一気に追い込もう!
風魔・昴
麻生竜星(f07360)と参戦
彼の事は『竜』と呼ぶ
アドリブ歓迎
「よろしく、同じく猟兵の昴よ」
そういって微笑むと、持ってきていた幾つかの袋を少佐の前に置く
「缶詰と乾パン、ビスケットを持ってきたの。役に立てば嬉しいわ」
二人で持ってこれた分だけだけど……と、少し申し訳なさそうに
竜星の提案に頷いてUC発動
敵の様子と数を追跡させる
敵の陣地が大体わかると少佐の部隊と協力しながら地図上に書き込んでいく
「私達は共に戦場をかける戦友として少佐の命に従いましょう。」
そう力強い笑顔で
さぁ、行きましょう!
「先程は名乗れなくてすまなかった、俺は竜星。猟兵だ」
竜星が微笑みながら名乗ると、昴も続けてアルバート少佐へ名乗った。
「よろしく、同じく猟兵の昴よ」
そして、昴は袋からいくつかの食糧を取り出した。
「缶詰と乾パン、ビスケットを持ってきたの。役に立てば嬉しいわ」
「おお、助かる。これで緊急時に飢える事も無いだろう」
アルバート少佐が昴に礼を言うと、竜星も物資を地面に置いて糧食を少佐に差し出した。
「後は糧食で作った干し肉。そして少ないが弾丸と短剣を。これらを貴方方に」
「確かに」
しっかりと受け取り、糧食と弾丸を部下達へと分け与えていくその姿はまさに『群れのリーダー』のようだった。
そして、竜星が発動したのはUC《影の追跡者の召喚》。
「スーと俺ので2体いるからね。偵察部隊と合わせれば、効率も上がるのではないかな?」
昴も頷いて、同じUC《影の追跡者の召喚》を発動させた。
2体の|影の追跡者《シャドウチェイサー》とシュタルクヴォルフの偵察兵が、敵の陣地を見つける為に奔走していく。
「はじまりの猟兵に教えて貰った力とも違う力を持っているようだ、最近現れた猟兵は」
アルバート少佐が疑問を持った。どうやら他の世界の存在を、彼はまだ知らないようだった。
|影の追跡者《シャドウチェイサー》達の情報を共有して、地図に書き込む作業をしていく竜星と昴。
「この辺りに1つ、そして反対側に2つあるな」
竜星が指差すポイントに丸を書き込んでいくアルバート少佐と偵察兵達。
「こっちに奇襲部隊のような人達も居たわ」
要注意地点にバツを書き込み、地図はおおよそ完成した。
「私達は共に戦場をかける戦友として少佐の命に従いましょう」
昴がそう言うと、アルバート少佐は深々と礼をした。
「ここまで索敵が出来たのも、新たに来てくれた猟兵達の力のおかげだ。どれほどのお礼をしたらいいか」
義理堅いアルバート少佐は、猟兵に対してとても良い感情を持った。この戦いが終わったら、どんなお返しをすべきか――そのような事を考えていたのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
茅場・榛名
【ハウンド】
『…もう位置についてるよ。あと“先代”言うな、死んだような身のボク
を引っ張り出して何すると思ったら。お前は|観測手《スポッター》か?』
『一応、ボクも妖狐…獣人なの忘れないでくれよ?』
……まぁ、呼ばれたモンは仕方ない。ハルナ・サーガスラーフ、作戦に参戦する。
といってもやる事は芋砂なんだよなぁ……。
一応、デコイ(選択UC)を散らして騙された敵がいないかはチェックしてるけど…。
ま、敵が見つかるまで待機するしかねえさね
『あんまり喋るなよ、舌噛んだら大惨事ですぜ?』
『おい待ててめー今なんつったぁ!?』
スフィア・フローラ
【ハウンド】
まずは生き残ってくれてよかったです。退路は既に私の部下たちが
保持してくれるそうなので、攻撃に集中して問題ないと思います。
ここは傭兵隊に任せるとして……。
「この|拠点《セクター》に回復薬を置いておきます。必要なら持って行ってください」
私は弾薬の補給後、偵察飛行をしてきます。この戦場において『空中戦』が
できる兵士はほとんどいません。私が軍の“眼”となり、
敵の位置を暴き出してみせます。
「首尾はどうですか、“先代”?」
「そう言わないでください、これも獣人の安寧のためですから」
「か、噛みませんよ!榛名さまじゃありませんし!」
「まずは生き残ってくれてよかったです」
スフィアが塹壕の中で安堵の息を溢す。
「退路は既に私の部下たちが保持してくれるそうなので、攻撃に集中して問題ないと思います。ここは傭兵隊に任せるとして……この|拠点《セクター》に回復薬を置いておきます。必要なら持って行ってください」
「有難う、エンジェル少尉」
アルバート少佐はメディック達に七割、後は各自に三割の割合で分配していった。
その後、スフィアは低空飛行で偵察をしに駆ける。空中戦が出来る兵士はこの戦場には存在しない、それならば己が軍の「眼」になろう、と。
「首尾はどうですか、“先代”?」
スフィアが通信しているのは榛名。ハルナ・サーガスラーフ元ハウンド隊長、最終階級は大尉である。
「……もう位置についてるよ。あと“先代”言うな、死んだような身のボクを引っ張り出して何すると思ったら。お前は|観測手《スポッター》か?」
「そう言わないでください、これも獣人の安寧のためですから」
「一応、ボクも妖狐……獣人なの忘れないでくれよ?」
スフィアの通信機の向こうから溜め息が聞こえた気がした。
榛名がUC《ミラージュパーティー》を発動し、109体の|囮《デコイ》が周囲の敵に敢えて見つかるように動き、見つけ次第榛名及びスフィアに連絡が入る手筈になっていた。
そして、低空飛行中のスフィアに通信が入る。
「あんまり喋るなよ、舌噛んだら大惨事ですぜ?」
「か、噛みませんよ! 榛名さまじゃありませんし!」
「おい待ててめー今なんつったぁ!?」
その声で若干兵士が動く音が聞こえたので、榛名は急にスン……と静かになった。
『今キツネが居なかったか?』
『まさか』
『さっきからキツネがちらほら居る気がするんだが……あと近くから声が聞こえた気が』
「(あの兵士達が馬鹿で助かった……いや、デコイにも気づかないとか逆に助かってないのかこれ?)」
榛名は兵士の存在をスフィアと共有しながら、索敵をしていくのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ジャン・ジャックロウ
おっと一息か。ではアルバート少佐殿にプレゼントでも。
近場の水辺に停めてある我が野良犬部隊の移動拠点、『軍艦【ドゥンケルハイト】』からパンツァーキャバリア班に物資の入ったコンテナを何個か運ばせよう。
たっぷりの水に食糧、武器に弾薬、医療品。今の俺は気前がいいんだよ。ゾルダートグラード時代とは違って戦場で戦えば戦う程ガッポガッポ稼げるからなッ!猟兵様々だぜッ!ヒッハッハッハッ!
ついでにそのままパンツァーキャバリア班に威力偵察させに行かせるか。
行ってこいキャバリア班、敵は見つけしだい可能なら殲滅して構わねえぜ。
【アドリブ歓迎】
「おっと一息か。ではアルバート少佐殿にプレゼントでも」
ジャンが無線で指示を出すと、近くの水辺に泊めてあった軍艦【ドゥンケルハイト】から、野良犬部隊のパンツァーキャバリアが物資の入ったコンテナをいくつも運んできた。
「たっぷりの水に食糧、武器に弾薬、医療品……」
「有難い、これだけあれば暫くは戦える!」
「今の俺は気前がいいんだよ。ゾルダートグラード時代とは違って戦場で戦えば戦う程ガッポガッポ稼げるからなッ! 猟兵様々だぜッ! ヒッハッハッハッ!」
「う、うむ」
笑うジャンを見て彼の性格を理解し始めたアルバート少佐。根っから悪い奴ではないのだろうと、コンテナを部下のヨセフに誘導して貰っている間に考えていた。
更にそのままUC《野良犬部隊》として110体を超えるパンツァーキャバリアが威力偵察へと向かった。
「行ってこいキャバリア班、敵は見つけしだい可能なら殲滅して構わねえぜ」
「イエッサー!」
パンツァーキャバリア班が奥へと向かうと、翻弄されて痺れを切らした向こうの反撃部隊と衝突する事になった。こちらの攻撃が勝ったものの、奴らは塹壕さえも乗り越えて――。
『おらおらぁ!!』
『どけどけぇ!!!』
「隊長、新手です!」
無線を繋ぐ間にも塹壕を越え次々とやってきたのは、|ビークル《車両兵器》という足を増やして帰って来たゾルダートグラード兵達だった。勝利したパンツァーキャバリア班側も一時撤退を余儀なくされ、その魔の手は……続々と襲い来る!
大成功
🔵🔵🔵
第3章 集団戦
『オブリビオン戦車隊』
|
POW : タンクキャノン
【戦車砲】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 超大国の改造成果
自身の【車体】を【長距離砲撃形態】に変形する。変形中は攻撃力・射程が3倍、移動力は0になる。
WIZ : タンクデサント
X体の【随伴歩兵】を召喚する。召喚された個体の能力値・戦闘力・技能は自身のX分の1。
イラスト:aQご飯
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
タンク。一般的に戦車の事を差す。ドイツ語でパンツァーとも言う。
「まさかパンツァーで無理やり乗り込んでくるとは。こちらの物資を狙われぬように攻撃しなくては」
「対パンツァー武器ですか、少佐」
「うむ」
対パンツァー兵器が無い事は無い。しかしこの量ともなると彼らシュタルクヴォルフ兵のみでは限界があった。
『ゾルダートグラードの兵器力は世界一ィィ!!』
そう言って、オブリビオン戦車隊は突撃するのだった。
ジャン・ジャックロウ
おいおい、ウチのパンツァーキャバリア班を退けるとはやるじゃねえか。
アレの相手は部下達にはちぃーっと荷が重いか。
野郎共、俺の『グラオザーム』を用意しろ。俺自らが出るぜッ!
グラオザームに搭乗して戦闘開始だ。
高機動力を駆使して攻撃を避けながら接近だ。パワークローで敵戦車をひっ掴んで他の戦車にぶん投げてやるぜ。
更に感覚を研ぎ澄ませ…【アクティブキャンセラー】ッ!!
敵が戦車砲を向けてきたら、割り込んでこちらの戦車砲で妨害よぉッ!
『ゾルダートグラードの兵器力は世界一』だったか?
確かになぁ。ゾルダートグラードから奪ったこのグラオザーム、最高に具合がいいぜぇッ!
【アドリブ歓迎】
「おいおい、ウチのパンツァーキャバリア班を退けるとはやるじゃねえか……」
帰って来た野良犬部隊を見て唸るジャン。
「アレの相手は部下達にはちぃーっと荷が重いか。野郎共、俺の『グラオザーム』を用意しろ。俺自らが出るぜッ!」
「イエッサー!!」
|野郎共《●●●》がせっせとパンツァーキャバリア【グラオザーム】を上陸させる。
グラオザームに搭乗したジャンは、パワークローのスナップを確認し、エンジンをフルに動かしてオブリビオン戦車隊の弾を避けながら、接敵して戦車を掴んではなげ、掴んでは投げを繰り返す。
『ならば、戦車砲発射!』
「ふっ、どうかな!」
UC《研ぎ澄ます砲火衝動》を発動し、研ぎ澄ました感覚により敵戦車の砲撃前に、グラオザームの戦車砲が命中する。
『何っ?!』
たじろぐオブリビオン戦車隊に対し、ジャンは笑いながら叫ぶ。
「『ゾルダートグラードの兵器力は世界一』だったか? 確かになぁ――ゾルダートグラードから奪ったこのグラオザーム、最高に具合がいいぜぇッ!」
『どこかで見た事があると思ったらグラオザーム機だと!?』
グラオザーム――意味は、ドイツ語で「残忍」。
驚愕する戦車兵達を前に、砲撃を続けるジャンだった。
大成功
🔵🔵🔵
ジャドス・ジャンジダ
(アドリブ、絡み歓迎)
くっ、なんて数の戦車だ!
見合す限りの戦車の群れ!
こんなんじゃ……目を瞑っててもどこも大当たりじゃねーか!!!
それじゃぁ遠慮なくキャバリアに乗り込んでUC『破滅の世界』を起動するぜ。
遠距離から目に映るものすべてを吹き飛ばしてやる。
ミンチとスクラップになりたい奴から迫ってきな!
前に出てくる奴は望み通り爆破してやる!
逃げる奴は賢い奴だから爆破!
戦場は地獄だぜ!
もちろんただの的じゃ無いんだ、撃ち返してくるだろうな。
けれどこっちの被弾も関係ねぇ、動けなくなるまで撃ち続けてやる!
オオカミの兄弟(戦友)達に預けてるモンがあるしな。
返してもらうためにも、派手に行こうぜ。
「くっ、なんて数の戦車だ……!!」
ギリィと歯ぎしりをするジャドス。
『ふーははは! どうだゾルダートグラードの力を見て怯えたか!!』
「見合す限りの戦車の群れ! こんなんじゃ……目を瞑っててもどこも大当たりじゃねーか!!!」
なーんてな、とばかりにパンツァーキャバリア【ディーコスチ】に乗り込んで不敵に笑うジャドス。
『何っ!?』
「遠距離から目に映るものすべてを吹き飛ばしてやる――ミンチとスクラップになりたい奴から迫ってきな!」
UC《破滅の世界》を発動し、全ての武装を解放したフルバーストモードで迎え撃つ。
『お、おのれ!! 喰らえゾルダートグラードの武装力!!』
戦車を発進させ、迫る戦車兵達。
「その心意気|だけ《●●》は買ってやるよ! それじゃあお望み通り爆発しな!」
ガトリングガン、ミサイルポッド、大型二連砲等々――最大出力で撃ち出され、爆破されるオブリビオン戦車隊の者達。
『退避、退避ーーッ!!』
『怯むな、撃て!』
戦車が爆発しまくる戦場は、地獄と化した。
「こっちの被弾も関係ねぇ、動けなくなるまで撃ち続けてやる! 派手に行こうぜ!!」
まさにフルスロットル。とにかく武装を全発射しまくるジャドスのディーコスチを前にした戦車兵達は阿鼻叫喚なのであった――。
大成功
🔵🔵🔵
風魔・昴
麻生竜星(f07360)と参戦
彼の事は『竜』と呼ぶ
アドリブ歓迎
「……竜の最強の味方が出たわね」
召喚された邪竜を見て彼女は軽く笑う
「少佐、援護射撃は任せて。あとあの竜は味方だから」
きっと初めて見るだろう。だから軽く説明する
「さて、邪竜ほどの力はないけれど……」
杖に力を集中させ、UCを発動
炎の竜巻を敵に放つ
「炎の魔人イーフリート、風の魔人ジンよ。我に力を貸したまえ。そして敵の一掃を!」
この拠点はあきらめることね
私達、猟兵が彼等と共に戦う限りお前達の勝利は薄いわ
麻生・竜星
風魔昴(f06477)と参戦
彼女の事は『スー』と呼ぶ
アドリブ歓迎
「敵も手段をえらばなくなってきたということか……」
ふむ。と少し考えてUC《月蝕》を発動
(邪竜)「主よ、今日の狩場はここか?」
「あぁ、あの鉄の塊とそれに群がる奴等を掃除してほしい。できるか?」
(邪竜)「(フンっと鼻で笑って)我を誰だと思っているのだ?」
そう答える邪竜にふっと笑うと、できるだけ遠方の奴らを頼む。と一言
自分は敵兵を見つけ次第、斬撃破・衝撃破・呪殺弾で攻撃
回避は、第六感・見切り・残像・オーラ防御で
この拠点を守る
そして勝利をみんなで分かち合おう!
「敵も手段をえらばなくなってきたということか……」
竜星は、少し顎に手を当てて考えながらUC《月蝕》を発動した。蒼い星ボタンから現れた暗黒邪竜『月食い』は、召喚主である竜星の方を向く。
「――主よ、今日の狩場はここか?」
それを見て昴は微笑んだ。
「……竜の最強の味方が出たわね」
「な、何だ!? コブラでも無いし何なんだそれは!?」
思わず慌てふためくアルバート少佐。
「少佐、援護射撃は任せて。あとあの竜は味方だから」
「そ、そうか……」
昴の言葉を信じて、再び銃を構えるアルバート少佐。
一方、竜星は月食いと交渉をしていた。
「あぁ、あの鉄の塊とそれに群がる奴等を掃除してほしい。できるか?」
「フン……我を誰だと思っているのだ?」
自信満々な月食いに竜星もフッと笑う。
「できるだけ遠方の奴らを頼む」
「さて、邪竜ほどの力はないけれど……」
昴はエレメンタルロッド【†Bellatrix†】に力を集中し、UC《エレメンタル・ファンタジア》を発動させる。
「炎の魔人イーフリート、風の魔人ジンよ。我に力を貸したまえ。そして敵の一掃を!」
場に炎と風が巻き起こり始め、月食いは超獄炎と絶対零度の冷気を遠くの戦車に放ち始めた。
『な、何だあの化物!!』
『それより戦車に引火するぞ!!』
『いや待て、竜巻が――』
場のオブリビオン戦車隊の兵士達は混乱を極めていた。そんなオブリビオン戦車兵達に炎と風を突き付けながら、昴は断言する。
「この拠点はあきらめることね。私達、猟兵が彼等と共に戦う限りお前達の勝利は薄いわ」
『お……っ、おのれ猟兵ィィ!!』
「この拠点を守る。そして勝利をみんなで分かち合おう!」
竜星の斬撃が歩兵へと命中し、前線の士気を上げていく。
「我々も向かう! シュタルクヴォルフに栄光あれ!!」
「栄光あれ――!!」
次々と支援射撃をしていく、シュタルクヴォルフのオオカミ達。敵の戦車と戦車兵の数が、少しずつ減っていくのが目に見え始めていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
馬県・義透
んー、あの装備ですと…あなたが適任ですかね?
交代
第二『静かなる者』霊力使いの武士
一人称:私 冷静沈着
武器:白雪林
そうなりますかね…。霹靂に騎乗しまして。
…突撃してくるならば、その先の地面をUC使用して狙うのみ。
ええ、突然の湖ですが。失礼しますね。
世界変われど…戦車というものは、『金属の塊』ですから。沈みますね。
そこを狙って射かけていきますよ。生命力も吸われてますから、敵の方がバテるの早いんですよね。
そうすると…戦車から出て
泳いで回避、もままならなくなるんですよ。
※
陰海月、湖になったらすいすい泳いで、歩兵とかをべちべち。
霹靂、戦車からの攻撃を見切って回避。
「んー、あの装備ですと……あなたが適任ですかね?」
『疾き者』から『静かなる者』へと交代した義透。
「そうなりますかね……」
ヒポグリフの霹靂に騎乗しつつ独り言を呟いた。
『騎兵か!? 撃墜せよ!』
戦車兵が近づく所で、霹靂は華麗に回避しつつ、騎乗する義透はUC《四天境地・水》を発動した。
「……突撃してくるならば、その先の地面を狙うのみ。――ええ、突然の湖ですが。失礼しますね」
長弓である【白雪林】から氷雪の矢が放たれる。戦車の目の前に落ちた矢からは、雪解け水の湖が現れて、なんと戦車ごと沈んでいった。
『うわぁぁ、脱出! 脱出――!!』
金属の塊ゆえに沈むのが早く、更に追い打ちをかけるように戦車兵達の生命力を吸収していく。急いで泳ぎ脱出しようとするも、バテてそのまま沈んでいく者も。
義透が引き続き|金属の塊《●●●●》に氷雪攻撃を撃つ間、ミズクラゲの陰海月はぷきゅぷきゅ言いながら、歩兵に追い打ちの|攻撃《ぺちぺち》をかましていった。
『ぐ……ごぼっ』
意識が落ちる戦車兵達。塹壕の溝に出来た湖を乗り越えようとした後続の戦車も、影響を受けるのは必至であった。
大成功
🔵🔵🔵
スフィア・フローラ
【ハウンド】
「…マグナムの357FMJです。大尉は?」
「装甲抜けないじゃないですか。うちのビークルは出せましたっけ」
「なら聖魔法とウスタナクで履帯狙いは?」
「……聞こえていましたね、少佐?私たちは足を奪います。トドメは任せます」
なるべく戦車の周りをうっとおしく飛び回る蝿のように飛び回って
注意を惹きましょうか。1、2発の被弾は覚悟しなければなりませんが…
隊を担う者として、生き残らなければいけないのですから。
「いつもの事でしょう!昇進して腕が鈍りましたか、大尉どの!」
「そこまで言うなら、お互いの腕を見せてあげる必要がありそうですね!」
茅場・榛名
【ハウンド】
「装甲車だと…!?フィー、弾何持ってきた?」
「M856A1。どっちも兵士のアーマーしか抜けないな」
「無理だ。出せたとしても悪路すぎるし、機関銃じゃ抜けない」
「…採用。美味しい所は譲るとしますか」
フィーが飛んでいる間に物陰を経由して戦車に接近、
UCで敵戦車の履帯狙ってドカン、だ。
移動できない戦車は鉄のカタマリも同然さ。あぁ、だが油断はするなよ
クルマは動けなくても歩兵は別だからね。歩兵にも同じものをおみまいするよ
「ったく、撃っても撃ってもきりがねぇな…。過剰戦力じゃねえか」
「そっちもだ!今は“女神”だそうだな、|元天使《エンジェル》!」
榛名はオブリビオン戦車隊を見て焦りを見せた。
「装甲車だと……!? フィー、弾何持ってきた?」
「……マグナムの357FMJです。大尉は?」
ばつが悪そうに答える|スフィア《フィー》に対して、榛名も目を瞑って首を横に振った。
「M856A1。どっちも兵士のアーマーしか抜けないな」
「装甲抜けないじゃないですか。うちのビークルは出せましたっけ」
「無理だ。出せたとしても悪路すぎるし、機関銃じゃ抜けない」
その悪路を無理やり進んでいるオブリビオン戦車隊の方をちらりと見るスフィア。
「なら聖魔法と|ウスタナク《捕縛者》で履帯狙いは?」
「……採用。美味しい所は譲るとしますか」
「……?」
アルバート少佐は二人の通信を聞いていたので、スフィアが改めて伝える。
「……聞こえていましたね、少佐? 私たちは足を奪います。トドメは任せます」
「了解」
アルバート少佐から返事を貰うと、まずスフィアが上空を飛んで戦車の的となりに向かった。
『まだ居たぞ! 撃て!』
スフィアが気を引いているうちに榛名が物陰から戦車へと近づき、UC《捕縛者殺し》を発動してアサルトウェポン【ヴァルキリーライフル】を向け、誘導炸裂弾を戦車の履帯へと放った。
『!? 何だ今の音は……』
『履帯がやられてるぞ!』
『何っ!?』
随伴する歩兵が榛名を探しに出て来たので、彼らへも一発、二発お見舞いしていく榛名。
『ぐはっ!!』
『どこだ、どこにいやがる!』
一方、今度はスフィアが上空からUC《グランツ・マジックアロー》を発動し、ダイモンデバイス【サファイアロット】より聖なる矢がいくつも履帯に向かって放たれた。二方向からの攻撃に慌てふためくオブリビオン戦車隊に向かって、アルバート少佐は|携帯式対戦車擲弾発射器《パンツァーファウスト》を放って各個撃破していった。
「ったく、撃っても撃ってもきりがねぇな……。過剰戦力じゃねえか」
榛名が呟く。するとスフィアが返した事が発端になり――。
「いつもの事でしょう! 昇進して腕が鈍りましたか、|大尉《●●》どの!」
「そっちもだ! 今は“女神”だそうだな、|元天使《エンジェル》!」
「そこまで言うなら、お互いの腕を見せてあげる必要がありそうですね!」
二人が競うように履帯を次々と撃ちあうのを見て、アルバートの部下ヨセフは訝しむように呟いた。
「……あの二人、本当は仲が良いのでは?」
「そうかもしれんが、今は戦車の撃破に集中しろヨセフ」
「承知!」
こうして徐々に数が減って行く敵の戦車。勝利は、近い――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
政木・朱鞠
強引にされるのも嫌いじゃないけど…キャタピラで理不尽を押し固める様なやり方は野暮なだけだね。
ここが大詰め、災禍の幕引きと行きますか!
オブリビオンの皆さん…今の貴方は命を軽んじて戦火を撒き散らして人々を苦しめた…その咎はキッチリ償ってから骸の海に帰って貰うよ。
戦闘【WIZ】
重量的に戦車を相手に正面切って相対するにはちょっと分が悪いかな…。
せめて『忍法・鋳薔薇姫』でほんの数秒だけど歩兵を含めた戦車の動きを封じて隙を作りたい所だね…あわよくば動揺で出てきた操者を外に誘き出せるかもしれないし…。
得物は急所への【貫通攻撃】を狙って刑場槍『葬栴檀』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かずダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
「強引にされるのも嫌いじゃないけど……キャタピラで理不尽を押し固める様なやり方は野暮なだけだね」
朱鞠は残された少数のオブリビオン戦車隊と随伴歩兵を見ながら呟いた。
「ここが大詰め、災禍の幕引きと行きますか!」
『おらおら、退け!! シュタルクヴォルフに味方する奴らも皆殺しだ!!』
随伴歩兵がイキって叫んでいるのを見て、朱鞠は歩兵達、そして戦車兵に大人しくこう告げる。
「オブリビオンの皆さん……今の貴方は命を軽んじて戦火を撒き散らして人々を苦しめた……その咎はキッチリ償ってから骸の海に帰って貰うよ」
『何?』
UC《忍法・鋳薔薇姫》を発動した朱鞠。足元の影を踏み、影から金属鎖状の触手を放出して前進及び砲撃しようとする戦車を止まらせる。
『何だ、故障か!?』
『ったくこんな時に!』
修理が必要と勘違いした戦車兵が数人出て来る。
『っておい、俺の脚も動かないんだが!?』
『怠けるな! さっさと進んで守れ!』
「今がチャンスだね」
飛び出して、長槍である【刑場槍『葬栴檀』】を歩兵に突き刺す朱鞠。
『うぐあっ!?』
『何、罠か!?』
『おい、もう戦車動くぞ――』
どうやら操作を軽くして動く事に気付いたようだが、時すでに遅し。朱鞠が次々と装甲を貫通させて突撃していく。
「まずは一つ!」
続けて別の止まった戦車にも急ぎダメージを与えにいく朱鞠。
『うわぁぁ!!』
『ゾルダートグラード万歳!!』
『こ、こんな所で――!!』
様々な断末魔が響く中、各個撃破を続けた朱鞠の手によってオブリビオン戦車隊は壊滅していった。
「――完了!」
血濡れた【刑場槍『葬栴檀』】を地に向け、戦場の一掃が完了した事をアルバート少佐に告げた朱鞠だった。
●世話になった礼
「どうやら、全く別の|地《世界》から来た猟兵という事は充分に分かった。感謝してもし切れない」
一生分の感謝を使ったかもしれない――そう微笑みながら、アルバート少佐はジャドスから預かっていたスキットルと葉巻を返しつつ、改めて敬礼するのだった。
「これでシュタルクヴォルフはゾルダートグラードより優位に立てた。また何かあった時、猟兵に手を貸して貰いたい」
勝利の撤退を開始した、シュタルクヴォルフの兵士達だった。
大成功
🔵🔵🔵