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銀河帝国攻略戦㉗~宇宙を超える猟兵

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #オブリビオン・フォーミュラ #銀河皇帝

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「皆様遂に、猟兵達は、スペースシップワールドのオブリビオン・フォーミュラ『銀河皇帝』に決戦を挑みます」
 いつもの無表情な顔を緊張で固め神妙な面持ちでアマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)は猟兵たちを迎える。
「銀河皇帝は『増援に現れた配下達を吸収し、自らの力に変えると、猟兵達を迎え撃ち』ます。インペリウム内への解放軍艦艇のワープ突入は行えていません。これは皇帝が封じているものと思われます。仮にスペースシップワールドの戦艦が全力砲撃を行ったとしても、インペリウムを外から破壊するのは1週間以上かかるでしょう。勿論、スペースシップワールドの艦隊も、インペリウムへの攻撃が可能なように最善を尽くしています。それでも、カタストロフ開始までにインペリウムの撃破が可能かは不明瞭な状況です。銀河皇帝の撃破は、グリモア猟兵の転移によって、インペリウム内に侵攻が可能な『猟兵』達の活躍にかかっていると言える状態です」
 そして、とアマータは続ける。
「銀河皇帝は、増援としてやってきた配下を全て自分のエネルギーに変えると「銀河帝国は、我一人から始まった」
「オブリビオン・フォーミュラとなり、この世界に蘇った時も我は一人であった」
「銀河帝国が巨大になるにつれ、多くの配下が付き従うようになったが銀河帝国の本質は変わっていない」
「我一人がいれば、それが銀河帝国なのだ」と宣言し自分の力のみで、猟兵達を撃退する事を選択します。もはや、配下など信用できませんし、銀河帝国最強が銀河皇帝なのは間違いないので、この戦略は間違いではありません。帝国旗艦『インペリウム』内の全てを掌握している為、銀河皇帝は、侵入した猟兵達に対して、転移による奇襲攻撃を行う事が可能です。猟兵達は、この銀河皇帝の攻撃に対処した上で、反撃によってダメージを与える必要があります」
 ここまで一息で説明したアマータは最後に両の手を握りしめ猟兵たちへと言葉を紡ぐ。
「さぁ、これが最終決戦です。当機が信じる皆様の力をどうか存分に発揮して銀河皇帝を打倒しこの世界をお救いください」
 どうかお願いします、とアマータは深々と頭を下げた。


灰色幽霊
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 どうも灰色幽霊です。
 いよいよ最終決戦ですね。灰色幽霊もこれが10本目の戦争シナリオになります。
 さぁ宇宙皇帝を打倒しこの世界をぱぱっと救ってしまいましょう。

 銀河皇帝は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
 技能の羅列でのプレイングボーナスはありません。必要な技能を必要な分だけお書きください。

 皆様の灰色幽霊を唸らせるプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザー』

POW   :    マインド・クリエイション
【銀河皇帝を不老としている生命維持機能】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【白騎士と同性能の人型兵器『マインド』】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    フォース・インベイジョン
【銀河最強のサイキックエナジー】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【意志とユーベルコードを奪う洗脳念波】で攻撃する。
WIZ   :    ワープドライブ・ペネトレーション
【外宇宙から、知られざる『黒き槍の船』】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑14
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジニア・ドグダラ
「これ、は……!?」

転移と共に、相手からの洗脳念波を受けてしまいますが、精神攻撃に対抗するための【呪詛耐性】、正気を保つため【高速詠唱】で素早く【秘術・人格分離】を発動し流血を強いながらも敵の攻撃を耐えます。
やがて、これが相手からの攻撃であることを探索者としての経験や【第六感】で突き止めると、あえて宿した人格を相手に奪わせます。
相手に行きついたロクデナシ人格によって、精神内部から妨害行動を行わせたり、体を勝手に動かして自傷行動を行わせようとして、敵の行動把握や隙を作るために【時間稼ぎ】に徹します。
ジニア自身は【目立たない】よう隠れておきましょうか。

※アドリブ・他者との協力・踏み台歓迎



●銀河皇帝であるということ

「これ、は……!?」
 銀河皇帝の元へと転移したジニア・ドグダラ(朝焼けの背を追う者・f01191)を襲うのは銀河皇帝が発する【フォース・インベイジョン】による洗脳念波。
「我の元にたどり着いた最初の猟兵は貴様か」
目の前にジニアが現れ、その存在を視認すると同時に放たれたそれはジニアの戦う意志とユーベルコードを奪わんと欲す。その身に宿す呪詛への耐性で僅かばかりの時間を生み出しその隙に詠唱を唱えるジニアだったがその直後、異変に気がつく。
「発動、しない……」
「ほう、まだ意志が残っていたか。だが既に貴様の猟兵たる証、ユーベルコードは我の手中。貴様にはもうなにもできまいよ」
 振りかざされた銀河皇帝の手から振るわれる念動力。それは意志を奪われまいと必死の抵抗をするジニアの身体をいともたやすく壁へと叩きつけた。その衝撃で意識を失いかけるジニアだったがジニアの策はまだ終わってない。
「……む」
 銀河皇帝が奪ったジニアのユーベルコードは【秘術・人格分離】。その能力でジニアの【悪辣たる第三人格】【卑劣な第四人格】【鬼畜外道の第五人格】が銀河皇帝の身体へと宿る。


 ―――だがその程度に窮する者がこの銀河を統べる皇帝などなれるはずがない。
「この程度が悪辣?卑劣?鬼畜外道?片腹痛いわ。銀河帝国とは我。この帝国に満ちる悪辣も卑劣も外道も総て我の物。それが今更3人程度増えたところで何も変わらん」
 ジニアの3つの人格が銀河皇帝の精神内部から妨害を試みるがそんなものはどこ吹く風。広大な砂漠に3滴の水を落としたところで誰の渇きも癒せない。
「さらばだ、数多の自分を宿す猟兵。貴様では我に届かない」
振り下ろされる銀河皇帝の右手。そこから放たれる念動力が意識を失ったジニアを押しつぶそうとする直前、ジニアの身体は再びの転移により姿を消す。
「……引き時は弁えているか」
 口元から流れる一筋の血をぬぐい、銀河皇帝は次なる猟兵を待ち構える。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

アイリス・クラウディア
【酔兵団】
視認されるまでの瞬刻…
そこで決着を、つける

〇目的
度重なる攻撃で弱っている箇所を特定。狙撃。
確実にダメージを与える

〇攻撃手段
視認されるまでの僅かな時間で
サイバーアイを駆使し、皇帝を分析
弱点を特定したら、愛銃MR-24で狙撃
UCor【スナイパー】使用

〇皇帝への対策
皇帝に視認されないよう全身をマントで覆い、【目立たない】【地形の利用】を上手く使って隠れる

メンバーの戦闘を目撃出来た場合
戦闘中の皇帝を分析。狙い所が定まったら、皇帝の意識外から狙撃【援護射撃】

目の前に皇帝が現れた場合
ド派手に手榴弾やスモークを使用し、目眩し。
さらにマントを上手く利用して意識を逸らすことによって分析する時間を作る


ゲンジロウ・ヨハンソン
○アドリブ歓迎
○チーム【酔兵団】として参加、人数はわし含め3人じゃ。

○先制攻撃への対応
不死を代償にして大丈夫なのか?等と【挑発】し●マインド・クリエイション を使わせ防御面を低下させる。
『マインド』の登場と共に【選択したUC】を発動。
蒼衣の剣士との二人がかりで『マインド』を止めるぞ。
各々先制攻撃には対策とっとるが、チームメイトがわしへの先制攻撃で
巻き添えになりそうなら【盾受け】しつつ【かばう】ぞぃ。

○攻撃
先制攻撃を凌ぎきっても身体が動くのは【激痛耐性】のお陰か。
どうせ打てて一発じゃろ、一撃に全てをかけよう。
まだUCが有効なら、蒼衣の剣士と共に【捨て身の一撃】の【2回攻撃】を仕掛けるとすっかね。


スターリィ・ゲイジー
【酔兵団】
ゲンジロウと共に派手に立ち回り、アイリスの動向から敵の意識を逸らしたい。


先制対策
どこから来るか分からぬからUCを自周囲に展開して盾にし、ランダムな方向に走り逃げる。
[フェイント][野生の勘]も駆使し、致命傷を避けながら機会を伺うのじゃ。

視認が難しいとなると奥の手か…
[暗視]を限界まで上げ、見るのは赤外線領域じゃ。
動力・センサー・推進剤・兵装・振動・移動で生じる摩擦…あらゆる熱源の情報を[世界知識]で処理して答(船の位置)に導こう。

攻撃
特定できたなら[2回攻撃]で新たにUCを召喚、即時突撃させる。
自周囲UCにもその援護をさせ、駄目押しでこれらも時間差突撃。
星の煌き、好きなだけ持ってけ!



●淵酔へと臨む者たち

「皇帝よ、ちょっくらその顔殴らせて貰いに来たぜ!」
「うむ、ワタシたちがその首を貰いにきたのじゃ」
 次に現れたのはゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)とスターリィ・ゲイジー(ほしをみあげるスターリィ・f06804)口上と共に現れた二人。そしてその影に隠れマントでその身を隠すのはアイリス・クラウディア(戦場に咲き誇る小さな花・f09353)。
「次は数で来るか。いいだろう」
 迎え撃つ銀河皇帝が玉座から立ち上がりその身に繋がる生命維持装置に手をかける。
「不死を代償にして大丈夫なのか?皇帝さんよ」
「構わぬ、これはただの生命維持装置。ただ老いを止めているに過ぎない」
 銀河皇帝の身体から外れるソレを代償に銀河皇帝の装備の封印が解かれていく。
「出でよ、白騎士の根源たる我が武装。『マインド』」
 そこに顕現したのは先の戦いでも猛威をふるった『白騎士ディアブロ』と全く同じ姿。否、それよりも少しばかり古めかしい人型兵器『マインド』。それは酔兵団の三人の前に立ちふさがる。
「我を遮る影を照らせ。顕現せよ星辰の精!」
 スターリィもまたマインドの顕現に合わせ自身のユーベルコード【Starlight sprite】を発動。表れた100体の小さな発光体たちをスターリィ自身の周囲に展開。それは盾にして矛となる攻防一体の軍勢。
「手伝えよ、蒼衣の剣士」
『俺を呼びだすとは相当な苦境らしい。手を貸してやろう、これで貸し一つだ』
 ゲンジロウの呼び声に応え、こちらも顕現するのは†蒼刻の騎士†。これで数のイニシアチブは酔兵団のモノ。さぁここから戦闘開始だ。



 ―――とはならない。
「貴様らはどうも自分たちがいつも優位だと思っているらしいな。それ故認知できぬ」
 そう、銀河皇帝はもう一つの攻撃を既に終えている。だがそれに猟兵たちはその存在を知覚することができない。外宇宙より召喚された『黒き槍の船』は既に猟兵たちの頭上へと迫っている。【Starlight sprite】を破壊しながら迫るそれに一番最初に気がついたのはスターリィだった。
(【Starlight sprite】の数が減っているのじゃ、これはもしや例の『黒き槍の船』?だがどこじゃ、どこにおる!)
 スターリィ自身の目を限界まで凝らし見るのは赤外線領域。あらゆる熱源の情報を収集し処理するが該当するのは目の前の銀河皇帝とマインドの物のみだ。だが今も確実に周囲に展開した【Starlight sprite】の数は減っている。攻撃が来ていることは確実。であればスターリィのすることは一つ。
「ゲンジロウ!」
「―――ッ!」
 スターリィの叫び声でとっさにアイリスを庇いながらしかし銀河皇帝とマインドの目には触れぬようその場から離れるゲンジロウ。しかしスターリィまで助けることはできなかった。無慈悲にスターリィの上に落下し押し潰す『黒き槍の船』。辛うじて†蒼刻の騎士†が助け出し致命傷は避けたがスターリィにはもう残りの【Starlight sprite】をなんとか操る程度の余力しか残っていなかった。
「まずは一人か。これで一網打尽にできると思ったが存外しぶとい」
 銀河皇帝たちの攻撃はこれで終わらない。ディアブロと同じ性能を持つマインドにもまた疑似未来予知の機能は備わっている。つまりゲンジロウがこの攻撃を回避できるということもマインドにとっては既知でありそれに対する行動も既に行っている。
『起源・収束する運命の白光』
 マインドから放たれたレーザーがゲンジロウの背を焦がす。庇われているアイリスはへとその光が届くことはないがゲンジロウの全身の背部の肉は焼け焦げていく。
「ハァッ!」
 †蒼刻の騎士†の刻剣がマインドを襲うがそれすら既知。振るわれるフォースセイバーで難なく防がれる。そしてマインドの発声機器から紡がれるゲンジロウへの宣告。
『FREEZE』
 それはその場から動くなという至極簡単な命令。だが今この場では命を握られるに等しい宣告。
「ゲンジロウ!まだ動けるだろう!」
 マインド相手に斬り結び時を稼ぐ†蒼刻の騎士†。攻撃が読まれているとしても絶え間ない攻撃でその動きを止めてしまえばいい。戦友の叱咤激励とこれまで歩んできた戦場での経験からくる激痛への耐性。それがほんの少しだけゲンジロウの背中を押す。
「動いたら痛ぇだけだろうがァ!」
 【収束する運命の白光】それは宣告したルールを破った相手にダメージを与えるユーベルコード。だがそのダメージを許容すれば一度だけであれば動くことも可能になる。

「……捉えた」
 そしてここまでの十秒で集中を終えたアイリス。スターリィとゲンジロウの献身的な活躍により未だアイリスは無傷。ここまでの一連の戦闘を分析し銀河皇帝へと狙いを定める。その手にあるMR-24の銃口は正確に銀河皇帝の額を捉えていた。しかし未来を予知するマインドがいてはその弾丸も届かない。だからこそ今動く者たちがいる。
「……い、け」
 スターリィが最後の力を振り絞り残り数少なくなった【Starlight sprite】たちがマインドと銀河皇帝の眼前で強烈に発光する。その一瞬の隙をつき身体中を軋ませ、至る所から血を垂れ流しゲンジロウの足が進む。拳の一撃を届けるために。
「オラァ!」
「刻み付けろ、我が刻剣の冴え。蒼刻と碧刻の剣閃」
 最後の力を振り絞ったゲンジロウの捨て身の一撃と†蒼刻の騎士†の剣閃。スターリィが生み出した刹那の時間。見えぬのであれば予知も意味はない。その拳と剣は確かにマインドを捉えた。その機体を大きく揺らし壁へと叩きつける。
『損傷確認』

「…さよなら」
 その一撃と同時にMR-24の銃口から放たれた弾丸が銀河皇帝へと差し迫る。
「こそこそ隠れているからなにをするのかと思えば。その程度か」
 攻撃の瞬間まで集中を切らさず隠れて機をうかがい続けたアイリスは一流のスナイパーだろう。だが今回ばかりは相手が悪かった。スコープから相手を視認しているということは相手もまたこちらが見えるということ。相手は銀河皇帝、この銀河で最も強い力を持ったサイキッカー。その眼は狙撃手よりも遥か遠方を見渡せる。
「我に気づかれず狙撃をしたいのであれば次元の一つでも超えてみせろ」
「あっ……」
 首を傾げた銀河皇帝のこめかみを掠め背後の壁へと吸いこまれていく弾丸。酔兵団の最後の弾丸は銀河皇帝を捉えることはできなかった。

 これ以上の戦闘続行は不利だと判断した猟兵たちは再転位し体勢を立て直す。

 ―――次なる弾丸を銀河皇帝へと届かせるために。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

リミティア・スカイクラッド
なるほど、確かに。あなたこそが銀河帝国の始まりであり、終焉なのでしょう
リムは全身全霊を以ってあなたを撃破します

先制攻撃に対してMagi-Phoneの魔導書から「情報収集」術式を起動、黒き槍の船の索敵を行い
足装備の「風に乗りて歩むもの」の「封印を解く」ことで急加速して回避を試みます
追尾を振り切れなければそのまま皇帝に突っ込んで「スライディング」で傍をすり抜け、船と皇帝の相打ちを狙います

初撃の対処に成功すれば、加速を保ったまま皇帝に接近
宝石剣と魔女の刻印の「封印を解く」ことで秘められた真の魔力を解き放ち
全魔力を費やしUC発動、勿忘草色の炎を宝石剣に収束させ一本の炎剣に
「属性攻撃」の「全力魔法」です



●傾国の魔女

(なるほど、確かに。あなたこそが銀河帝国の始まりであり、終焉なのでしょう。リムは全身全霊を以ってあなたを撃破します)
「また数で攻めてくると思ったが次は一人、それも魔女か。よかろう、相手をしてやる」
 傲岸にして不遜なる銀河皇帝。今回その前に表れたのはリミティア・スカイクラッド(人間の精霊術士・f08099)。
転移の完了を感じたリミティアは即座にMagi-Phoneを取り出しそのままタップ。そこにインストールされた数多の魔導書を呼び出し探知の魔法を行使する。それと同時に足の『風に乗りて歩むもの』に込められた邪神の力の封印を解き空を蹴り加速する。Magi-Phoneから放たれる熱源、視覚、聴覚、嗅覚、触角、魔力、その他今のリミティアに仕える全ての術式。それらを総動員してでも探すのは銀河皇帝の持つ『黒き槍の船』。
(……駄目です、見つかりません。―――ですが!)
 腕を組みこちらの行動を黙認している銀河皇帝。銀河皇帝は動かない。つまりあちらの攻撃は既に終了しているということ。であればこの空間の何処かに『黒き槍の船』は確かに存在するはずなのだが……。
 リミティアにそれを見つけることはできなかった。その事実を理解した瞬間、リミティアの策は次の段階へと移行する。リミティアの足は『黒き槍の船』を避けるために縦横無尽に動くのではなく銀河皇帝へと向いた。
「ほう、玉砕覚悟で突っ込むか。それもまた良し」
 銀河皇帝の元へと駆けるリミティアへと放たれんとする念動力。『黒き槍の船』は発見できずとも最新の魔女の術式はサイキックの予兆であれば識別できる。銀河皇帝の手からソレが放たれようとするその瞬間。リミティアの身体は低く、低く、地を滑る。背後に迫る『黒き槍の船』を置き去りにして。
「その身を防ぐためには地も這うか。それでこそ魔女」
 股下を潜り抜けられたことにより『黒き槍の船』の矛先は銀河皇帝自身へと向かうが。
「だが我が我自身のユーベルコードで傷つくわけがなかろう」
 外なる宇宙より召喚されたその船は銀河皇帝自身の手により再び外なる宇宙へと舞い戻る。
「ええ、そんなことだろうと思っていました。ですがリムが欲しかったのはこの瞬きをする程度のちっぽけな時間なのです」
 そう、刹那の時間こそ今のリミティアが求めていたものだった。地を滑り銀河皇帝の背後へと回ったその一瞬。その身に刻まれた魔女の証、そしてスカイクラッドの一族に伝わる魔剣『宝石剣エリクシル』。先に解放した靴に加え刻印と剣に施された封印も解きその刀身に己の全魔力を込め、勿忘草色の炎を収束させる。
「これが今のリムの全魔力。どうぞ持っていってください」
 眩い宝石の剣に焔が宿り形を為す一振りの炎剣。その一刺しが背後から銀河皇帝の腹部を貫きその臓腑を焼き尽くす。
「貴様ぁ!」
 激昂と共に振り返る銀河皇帝だがそこに既にリミティアの姿はない。一撃に全てを賭けた奇襲。それが成功した今リミティアは既に再転位していた。
「小賢しい魔女め……」

 ―――魔女の一撃が流れを変え銀河を統べる王の頭上でまた一つ星は流れる。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリア・ティアラリード
私の目的は『マインド=皇帝の不老性』の破壊

未来からの攻撃が避けられぬなら徹底防御の構えで
フォースセイバーの全開【オーラ防御・武器で受け】流し
ダメージは【激痛耐性】で抑え込みここからが本番…

禁忌の剣技【生命力吸収】で持久戦に持ち込みつつ
未来視で回避を高めたマインドを確実に捉えて…
未来視も関係ない後の先…【カウンター】からUCを決めに

時空すら超え互いを繋ぐ鎖が未来視を超え【追跡】
今度は逃がしません!

その間も皇帝と2体を相手に【残像・ダッシュ・見切り】で
慎重にUCを【第六感】で警戒しながら立ち回り
隙を逃さず【2回攻撃・早業・怪力】で打ち込み一撃離脱!

後に続く皆様と【手を繋いで】打ち勝ってみせますっ!


エルス・クロウディス
白騎士と同性能、ね
「面白いこと言うな」
そこに確固たる意志が、ないのに

真頼を抜いて身構える
持ち前の<視力>と<第六感>総動員で敵の動作を<見切り>、弾かれを想定して<2回攻撃>も駆使して<カウンター>じみた<武器受け>で凌ぐ

その間に身を覆う黒い外套が青く染まり、背中に分離する
浮かび上がるのは腕から上のみの細く不気味な銀鎧
回帰顕現:力……これの真価は闇套本来の力、外套による自動防御機能の再生

空いた分の手を攻勢に回して、押し込む
可能なら、過程で鍔迫りから不意に壊態を巻いた手で武装を<グラップル>
<早業>で体を入れ替え皇帝に<槍投げ>要領で兵器ごと渾身の力で投擲
追撃して纏めて<串刺し>に

即興・連携〇


トリテレイア・ゼロナイン
SSWの人々の安寧の為討たせていただきます
圧倒的格上、一太刀浴びせられるかどうか

事前に防具改造パージ機能、破壊工作で機械馬に自爆機能を追加

未来位置に的確に攻撃してくるマインドには下手に動かず、攻撃位置を見切り戦闘不能にならない様急所を武器受け、盾受けで防御してかばう

凌いだらマインドの視界を塞ぐように盾を投げ目潰し、さらに皇帝に向け頭部銃をだまし討ち、当然予想したマインドがかばうでしょうがそこに遠隔操縦した機械馬を突っ込せ自爆、動きを制限させます

その隙にUC発動、装甲パージ、己自身をハッキングしスラスターの制限を解除、暴走前提の高速で皇帝にスライディングし怪力で無事だった四肢による一撃を加えます



●謁見するは三人の騎士

 銀河皇帝の前へと表れたのはアリア・ティアラリード(エトワールシュバリエ・f04271)、エルス・クロウディス(昔日の残響・f11252)、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)の三人の騎士。
「紛い物混じりとはいえ騎士が三人か。いいだろう、相手をしてやる」
 腹部に負った傷は既に修復が始まっている。であれば攻撃のチャンスは今しかない。
(今マインドを破壊してしまえば皇帝はそのダメージを回復できないはずです)
 アリアの目的はマインドを破壊し皇帝の持つ不老性を剥奪すること。そのためにここへ来た。この戦いはアリアだけのものではない。共に闘うエルスとトリテレイア、そして後に続く仲間たちのために。
「出でよ、マインド」
 アリアの目論見通り銀河皇帝は自身の装備を解放し変形させマインドを顕現させる。再び現れた白騎士はその身に真新しい傷をいくつかその身に刻んでいた。
「そいつがマインドか。しかし面白いことを言うな、あんた」
 最古の骸装。機械と生体金属の特性を持つ尋常ならざる剣。骸装:真頼をその手に構えマインドと対峙するエルス。今回のマインド相手はエルス。そう事前に決めていた。だがそれにはまず防がねばならない攻撃がある。
「行きましょう!」
「応!」
「はい!」
 二手に分かれるアリアとエルス、トリテレイア。エルスとトリテレイアはその場に留まり、アリアはマインドへと突貫する。もちろんその行動すら既知のマインドが狙うのは―――エルスとトリテレイア。それは既知の未来で銀河皇帝を護るために。
『起源・収束する運命の白光』
 マインドの腹部から放たれる極光がトリテレイアとエルスへと迫る。
「エルス様!」
「頼んだ!」
 エルスはその身をトリテレイアの影へと潜り込ませトリテレイアもまたその巨大な身体を重質量大型シールドで覆い隠す。極光に呑まれその盾は熱を持ち融解を始めるが今はそれで構わない。エルスのための時間が稼げさえすれば盾の犠牲も構わない。
「原典励起……回廊、接続……いけるぜ!」
「承知しましたッ!」
 エルスの身を覆う黒い外套が青く染まり、背中に分離する。浮かび上がるのは腕から上のみの細く不気味な銀鎧。回帰顕現:力……これの真価は闇套本来の力、外套による自動防御機能の再生。この力によりエルスは防御を捨て攻撃に専念できる。未来を識る白騎士を今この瞬間に釘づけにするために。
「ではこれもどうぞ!」
 融解した盾をマインド目掛け放り投げその視界を一瞬奪うトリテレイア。もちろんそれは既知であり難なくマインドに払われるがその視界を盾で覆うことには成功している。つまり未来が見えていたとしてもその視界に映るのは融解した盾のみ。この一瞬、マインドは無防備になる。
『一掃』
 もちろんマインドもそれに対する策は持ちあわせている。その身に宿す砲門を全て展開し周囲を無作為にビームで砲撃する。そしてマインドにとってその結果がどうなるかは全くの未知。
「それを待っていました!」
 その攻撃に合わせフォースセイバーで砲身へカウンターを叩きこむアリア。ただのビームであればその剣に貫けぬ通りはない。砲身へと深く突き刺さったフォースセイバーがその姿を量子鍵刃へと変えアリアとマインドを時と次元を超えたフォースの鎖で繋ぐ。
「エルスさん!」
「ありがたい、ねッ!」
 鎖に繋がれ全ての行動を阻害されるマインド。今という時間へと繋ぎとめられ未来の演算にもノイズが乗る。そこへすかさず飛び込んできたのは真頼を大上段から振り下ろすエルス。なんとかその手のフォースセイバーを振るい応戦するマインドだがエルスの攻撃はそれだけでは終わらない。数多の連撃がマインドをこの時へと縛りつける。
「貴様らそれ以上の愚行はゆるさ―――」
 銀河皇帝の言葉を遮るかの如く放たれるトリテレイアの頭部銃。本来であればマインドが予知し庇うはずのそれは今という時間に釘づけされたマインドでは叶わなかった。
「貴様ァ!」
(すいません、ロシナンテⅡ)
 それと同時に自爆機能が追加されたトリテレイアの愛馬『ロシナンテⅡ』がマインドの元へと駆ける。示し合わせたかのようにマインドから距離をとるアリアとエルス。マインドとロシナンテⅡが接触した瞬間。爆炎と共に二機は大破した。
「―――ッ」
「そこだッ!」
 銀河皇帝の一瞬の動揺をエルスは見逃さない。渾身の力で真頼を銀河皇帝へと投擲する。
「小癪な!」
 その一投は銀河皇帝の念動力によって阻まれるが猟兵たちの攻撃はそれだけでは終わらない。エルスの投擲と同時に動きだした者がいる。
「貰いました!」
 二振りのフォースセイバーを両手に構え銀河皇帝の胴を横薙ぎに斬りつけるアリア。その衝撃で傾いた皇帝の身体へ絶え間ないフォースセイバーの剣戟が斬り刻まれる。銀河皇帝がその身に纏う念動力の壁により与えられるダメージは微々たるものだがソレならば数を稼げばいい。剣を振るうことで失われる体力は銀河皇帝自身から奪った生命力で補完する。其れは数多星降る流星の如き連撃。
「トリテレイアさん!」
「格納銃器強制排除、リミット解除、超過駆動開始……これが私の騎士道です…!」
 その言葉と共に自身の格納銃器を強制パージ、真の機械騎士へと変貌を遂げるトリテレイア。だが今回はそれだけでは終わらない。トリテレイア自身のスラスター管制を自らハッキングし速度制限を解除。本来であれば排熱機構焼きつき二度は使えぬ禁じ手だが今この場ではその速度こそが重要。スラスターが爆炎を吹きあげトリテレイアが爆走する。そしてその巨大な右の拳を振りかぶりアリアが飛び退きに合わせ銀河皇帝の右頬へとその拳が叩きこまれる。

 よろめく銀河皇帝の目の前には既に再転位した三騎士の姿はなく、大破した自身の生命維持装置だけが残されていた。銀河皇帝自身の身体へのダメージと共に。


 ―――騎士の一撃が皇帝を揺らす。玉座も崩壊しあとはその身と外なる海に船が佇むのみ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

聖護院・カプラ
銀河皇帝の狼藉千万の行い、今ここで改めさせねばなりません。
宇宙に住まう人々の自由と平和を守る事ができるのは……猟兵のみ。
いざ、参ります!

『ワープドライブ・ペネトレーション』の感知は非常に難度が高い。
『存在感』の放射による五感共有した皇帝への働きかけで居場所を突き止めようとは思いますが、槍の船が私の身体に突き刺さる可能性も低くはないでしょう。
膝を付き、力に屈する事もあるでしょう。

ですが聞こえはしないでしょうか、『自由と平和を愛し、宇宙に生きる人々』の声が。
戦いを重ねる度に『銀河皇帝をも圧倒する彼らの声援と存在感』が私を支え、銀河皇帝を圧倒するのを感じはしないでしょうか。

これが『宇宙の意志』です。



●銀河皇帝という男

「……忌々しい猟兵どもめ」
 その臓腑を焼かれ身体中の至る箇所に傷をつける銀河皇帝。生命維持装置も既に破壊されその身はまさに満身創痍。
「だが我には骸の海がある」
 そう銀河皇帝もオブリビオン。骸の海へと舞い戻ることによりその負傷も損害も全てが水泡に帰す。だがそれを許さない者がここに一人。
「貴方の狼藉千万の行い、それを今ここで改めさせなければなりません」
 聖護院・カプラ(旧式のウォーマシン・f00436)はその身を隠すことなく圧倒的なまでの存在感を放ち銀河皇帝の前へと現れる。
「さぁ、貴方の罪を数えなさい。銀河皇帝。いえ、リスアット・スターゲイザー」
「今さら数え切れるか!」
 カプラの転移の直後、既に銀河皇帝の攻撃は終了している。己の右腕たる『マインド』は破壊されてもまだ左腕たる『黒き槍の船』は外なる宇宙に存在する。直上より迫るその船の衝角がカプラを押し潰さんと落下する。カプラもまた自身の溢れ出る存在感をこの空間内に放射し皇帝へと働きかけ船の攻撃を察知しようと試みる。

 しかし相手も銀河皇帝。カプラと同等かそれ以上の存在感を持つ存在にそれは通用しない。銀河皇帝は焦り一つ見せず、カプラの身体を超弩級宇宙戦艦『黒き槍の船』が押し潰す。
「ぐ、あ……」
 その圧倒的なまでの質量にカプラの身体は軋み。膝は折れていく。
「大層な口を叩いた所でその程度か。そのまま潰れるがよい」
 振りかざされる銀河皇帝の右腕に連動し重圧を増していく『黒き槍の船』。船の重さを支えるカプラの膝がその重みに耐えかね膝頭を地につける。


 ―――カプラの身体がこのまま船に押しつぶされてしまうかと思われたその瞬間。
『頑張れ!負けるな!』
 一枚のモニターがカプラの背後で浮かび上がる。それはこれまでに猟兵たちが救った宇宙船の一つと繋がっていた。
『もう少し!あとちょっと!立って!』
『俺たちの船みたいに世界も救ってくれ!猟兵さん!』
『私たちの未来は貴方方に託しました!』
 その後も次々と増え続けるモニターの数々。それは数多の祈りにして自由と平和を愛し、この宇宙に生きる人々の声。銀河帝国の支配に屈することなく明日を求め続けた希望たち。
「なんだこれは!なんなのだ!ただのモニターを繋げた所でなんになる!」
「ただのモニターではありません。これは明日という未来を求める者たちの声です。たった独りで銀河帝国を名乗る貴方には分からないでしょう」
 背後を埋め尽くすほどにまで増えた解放軍からの声援。それがカプラの折れた膝に再び力を宿す。その身から溢れ出る存在感は輝きを放ちカプラの背後に後光が差す。その身に重くのしかかる『黒き槍の船』も数多の声援と祈りにより再び立ち上がったカプラの前では紙切れ程度の重さでしかない。衝角を右手で握り締め、カプラは『黒き槍の船』を振りかぶる。
「ただの他人任せの者共の声で何が変わる!」
 すかさず銀河皇帝はカプラの手に落ちた『黒き槍の船』を外なる宇宙へ送還しようとするがカプラの後光差す圧倒的なまでの存在感に呑まれたソレはもう一ミリたりとも動かない。
「他人任せではありません。これは信頼というのです。それが分からない貴方に私たちは負けません」
 カプラの手より振り下ろされる『黒き槍の船』。それは銀河皇帝の念動力の壁も突き破りその身体を押し潰す。船自体も粉々に砕け散り五感を共有する銀河皇帝自身にもそのダメージがフィードバックされる。
「我は何度でも蘇る!この世界を我が手に収めるまではな!」
 自身の身体がバラバラになる感覚と共に銀河皇帝の身体は圧殺され塵へと変わる。
「何度蘇ろうと私たちが止めますよ……さようならリスアットさん」
 リスアット・スターゲイザーという男の最後を見届け、割れんばかりの管制と共にグリモアベースへと戻っていくカプラ。
 こうしてこの戦場での戦いは終わった。数々多くの猟兵たちと最後は自由と平和を愛し、宇宙に生きる人々に背中を押された仏と呼ばれるウォーマシンの手によって。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月22日


挿絵イラスト