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チョコよりも、肉が喰いたい

#キマイラフューチャー #戦後 #【Q】

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#キマイラフューチャー
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#戦後
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#【Q】


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「なあ、肉を食いに行かんか?」
 唐突な提案。サーラ・ビアンコ(La fanciulla del gatto・f27059)はこくりと首を傾げ……話す順番を間違えた事に気付く。ぱたん、と一度尻尾を振って仕切り直し。
「ええとじゃな、キマイラフューチャーにて肉肉サバイバルが開催されるのじゃ。しかもじゃな、その会場にオブリビオンが現れるというのじゃよ!」
 要約すると、参加した者全員で肉を奪い合いながら食べるというエクストリームBBQ的な何かが開催されるらしい。
「逃げ切れば、肉食べ放題じゃぞ」
 スタートと同時に肉が積まれているエリアに入り、肉をゲット後奪われずにタイムアップまで逃げ切ればご褒美BBQとなるとの事。
「会場は屋内で、中央エリアに山積みの肉。後は逃げるための道具としてアスレチックやらボールやら、様々な道具が用意されているので好きに使って良いそうじゃ。猟兵なら勝ち抜けて当然じゃの」
 コンロ等はタイムアップ後用意されるそうだ。
「肉を食べたら、オブリビオンと対決じゃな。周囲にはサバイバルを見に来た観客が残っているから応援して貰えるぞ」
 映え狙いの戦闘を行えば、より応援にも力が入り場合によっては差し入れなんかが貰えるかもしれない。
「ちなみに敵は、マッチョなアルパカじゃ」
 想像したくないが想像できる……気がする。
「まずは沢山肉を食べる事じゃな。パワーアップできるかもしれんぞ」
 何せ肉じゃ。と目を輝かせるサーラが転移の扉を開いた。


真空。
 見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。

 キマフュです。肉です。
 第1章:他人の金で肉が旨い!(日常)
 並み居る一般参加者を蹴散らし、肉をゲットしましょう。タイムアップまで逃げ切ればBBQを楽しめます。
 第2章:対怪人アルパカマッスル(ボス戦)
 となっております。
 オープニングでわかる通りにゆるっとした感じです。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 あまり大人数だと難しいです、すみません……。

 皆様の参加、心よりお待ちしております。
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第1章 日常 『他人の金で肉が旨い!』

POW   :    相手が居なくなればお肉は全部私のもの。物理で相手をお肉を奪い取る。

SPD   :    私の食事スピードについてこれるか?高速で焼けたお肉を取って食べる。

WIZ   :    我々は賢いのです。あらゆる手段でお肉を守りながらマイペースに食べる。

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 参加者が集められたのは広いコンクリート打ちっぱなしの建物。中央には肉の山。入口以外の三方の壁際には、ジャングルジム的なものや反対側の壁際へと移るターザンロープ等大掛かりなものから、ボールや棒、バットやネット等の小物まで様々な妨害用の道具が転がっている。
「時間は15分、逃げ切った際に持っていた肉が自分の分となります! 死なない限りどんな攻撃も可能です、持っていなければ奪い取れ!」
2階に当たる部分にはギャラリー席が設けられていて、そちらはこの大会を配信する者や声援を送る者で盛り上がっているようだ。
 食べる為には生き残れ。肉をかけたサバイバルの始まりだ。
==============
 一般参加者もかなりいますので追い払う、逃げ回る等の対処をお願い致します。勿論肉を奪うのもアリです、最後に肉を持っている者が勝ちです。
 タイムアップ後この場にそれぞれ一グループに一つコンロが用意されますので、思う存分勝利の肉を味わって下さい。
 肉は牛豚鶏羊等部位も様々に。外れは意図的に混ぜられない限りは無い筈です。コンロが届けばライスや飲み物は食べ放題になりますのでお好きにどうぞ。
 食べるまでが1章となります。
御園・桜花
「最近やっと1t近い兎肉やら羆肉やらを配り終えたばかりですのに…また肉祭りに参加してしまう弱い自分が憎いっ」

「持っていた肉、と言う事はルール的にUCに仕舞い込むのは不可そうです。でもロープがあるのですもの、肉を切り分ける俎板や大鍋もあるのでは?」
まず運搬道具探し
俎板があれば其れに肉を置いてネットを被せ自分の胴体にロープで巻く
大鍋があれば大鍋一杯に肉を詰め蓋が自分の胴体側に来るように
共に無ければ自分の銀盆に肉を山盛りにしてネット被せ銀盆が腹側に来るようにしてロープで巻く

「牛豚鳥を手に入れた以上、後は逃げ回るのみ…絶対死守します」
回避率上げ飛行
終了時間迄2階席近くの空中を逃げ回る



「最近やっと1t近い兎肉やら羆肉やらを配り終えたばかりですのに……また肉祭りに参加してしまう弱い自分が憎いっ」
 一般参加者に交じって立つ御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)。先日まで倉庫に仕舞ってあった肉をようやく片付け終えたと思っていたところ、耳にしてしまった肉祭り。それでも、好きなだけ食べられるというなら参加してしまう。
「持っていた肉、と言う事はルール的にUCに仕舞い込むのは不可そうです。でもロープがあるのですもの、肉を切り分ける俎板や大鍋もあるのでは?」
 ルールを確認し、スタートの合図を待つ。号令と共に駆け出すとまずジャンル問わず手近な肉を確保、その後道具エリアへと向かい大きな鍋を一つ見つける。
「これなら行けそうですねっ」
 鍋に肉を詰め込み、蓋をしてから自身の胴体に抱えるように固定する。これなら、攻撃を受けない限りは奪われる事は無いだろう。
「牛豚鳥を手に入れた以上、後は逃げ回るのみ……絶対死守します。我は精霊、桜花精。呼び覚まされし力もて、我らが敵を討ち滅ぼさん!」
 サバイバル会場に突如桜吹雪が舞う。桜花精となった桜花は空中へと飛び上がり、周回して時間を稼ぎ始めた。
「おい、飛んでるやつがいるぞ!」
「落とせー!」
 時折飛んでくるボールやバットなどを回避しつつひたすら逃げ回り。
「タイムアップ!!!」
 見事肉ゲット。地上に降り立ち肉を確認している間にBBQコンロが設置され、端の方の一つを確保すると勝利の肉をじっくりと味わう。厚めにカットされた牛肉は丁寧に筋を切ってあるからか簡単に噛み切れ、溢れる肉汁がタレと合わさって口の中で蕩けていく。炭火で炙った豚の脂は甘く、鳥は香ばしく焼き上がって食感の違いを楽しむ幸せ。
「ふふふ、運動の後のお肉は最高ですね」
 満面の笑みで肉を平らげていく桜花。どこからか視線を感じたような気がして周囲を見回すも、特に違和感を感じるようなものは無い。いや、殆ど肉を手に入れられなかった参加者の恨みの視線だったかもしれないが、それなら気にする必要は無いだろう。気にするのをやめた桜花はその後も存分にBBQを楽しんだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ケイラ・ローク
トーゴ【f14519】を誘って行くわね♪

って、やっぱりポカーンとしてるし!?
んもぅ、キマフューのノリに慣れてよね~
アレでしょ、奪ったブツ持って逃げるの得意なんでしょ忍者って!
あたしは…一般キマイラに盗み攻撃!(くすぐりまくっただけよ!)いぇーい牛ステーキ獲った!これ持って逃げるわね!んじゃGoodLack♥
UCでまず蝙蝠変身、逃げ足活かして飛んで逃げるわ!
妨害があれば実力行使よ~!お次は白虎みたいな大型ネコマタ変身!
お邪魔するなら踏みつけちゃうよ、と脅して悪路走破~!ボールとか蹴っちゃうし~ボールと間違えて参加者にじゃれちゃうし~(妨害

ステーキは粗塩とわさび醤油で堪能するわ!あ、ライス下さい♥


鹿村・トーゴ
【ケイラf18523】と
相棒の鸚鵡ユキエは留守番な
…喰われそーだもん

ルールも催しも冗談みたいで呆ける
Σはっ いかんいかん
ケイラよーこのノリに慣れろとかキマイラじゃねーオレには難しーぜ?
おまっ…忍びと盗っ人一緒くたにすんなよ!てゆーてる間に行っちまったし話聞けよ(イラッ)

オレは山積みの所から鶏肉奪取
手ぬぐいの猫目雲霧に包んで背負う
あすれちっく?忍びはこゆとこ得意だぜ
【軽業、忍び足】近道には【ロープワーク】でさっさと綱渡り
UCに【催眠術】を掛け合わせて
民間キマイラに焼き鳥が飛んでるよーに錯覚させ取り合ってる間に先へ
ケイラはどこ行った?あの白猫か?

鶏肉は照り焼きにするかなー
(食べるの遅い)

アドリブ可



 ルール説明の間、完全に呆気に取られていた鹿村・トーゴ(鄙村の外忍・f14519)はケイラ・ローク(トパーズとアメジスト・f18523)に腕を引かれはっと我に返る。
「って、やっぱりポカーンとしてるし!?」
 軽く頬を膨らませたケイラがトーゴの顔を覗き込んだ。
「んもぅ、キマフューのノリに慣れてよね~」
「ケイラよーこのノリに慣れろとか、キマイラじゃねーオレには難しーぜ?」
 冗談としか思えなかった、とトーゴが零している間にも、一般参加者達はスタート位置へと移動していく。慌てて後を追う二人。
「今日はユキエちゃん留守番なんだ?」
「おう……喰われそうで」
 そんな事無いよー、とケイラは言うものの、周囲の熱気を見ていると一寸ばかり怪しく思えてくる。
「アレでしょ、奪ったブツ持って逃げるの得意なんでしょ忍者って!」
「おまっ……忍びと盗っ人一緒くたにすんなよ!」
 トーゴが叫んだ瞬間、スタートの号令がかかる。即座に飛び出していったケイラ。
「てゆーてる間に行っちまったし話聞けよ」
 舌打ち一つ零し、後を追うトーゴ。
「うーん……もーらいっと!」
 ケイラは肉を抱えた一般参加者をロックオン。背後から近寄り攻撃と称して擽りまくって肉を落としたところを奪い取って逃げていく。
「いぇーい牛ステーキ獲った! これ持って逃げるわね! んじゃGoodLack♥」
 走りながら力を開放し、蝙蝠へと変身すると肉を抱えたまま高く舞い上がる。
 その頃トーゴは山積みの所から鶏肉を奪取、愛用の手ぬぐいの猫柄手ぬぐい――猫目雲霧に包んで背負う。
「あすれちっく? 忍びはこゆとこ得意だぜ」
 逃げるにはもってこいとさっさと上まで上がり、ロープも使って人のいない方へ。周囲を見る視線が一瞬鋭くなり、肌に浮かぶ羅刹紋が色濃く浮き上がる。
「彩織り、音の羽、沙謡の鳥……喚び掛けにお応えありがとよ」
 トーゴの声が響く。一般参加者の一人は目を擦った、目の前を焼き鳥が飛んでいったように見えたのだ。勿論それ等は幻であり、トーゴの技で召喚された音真似の巧みな鳥たちが飛び交いながら発した音に催眠術が合わさったものなのだけれど。
「あれ?」
「何か飛んでるぞ」
 ジャングルジムを登ろうとしていた手を止め、足元に転がっていたボールを拾う。当てようと投げたボールは外れたものの、焼き鳥は気が付けば幾つも飛び交っていて。幻を追い駆け始めた他参加者達を眺めつつ、トーゴはケイラの姿を探す。
「きゃ、危ない!」
 飛んできたボールを躱し、ケイラは床に降りた。何故か皆が空中に物を投げ始めたので危ないと判断し、次は真っ白な大型の猫又へと変身。
「お邪魔するなら踏みつけちゃうよ」
 近くにいる参加者を避け、近寄ってくる者にはボールを蹴り飛ばし、じゃれついては追っ払う。
「ケイラはどこ行った? あの白猫か?」
 大きく手を振るトーゴに気付き、ケイラが駆け寄っていったところでタイムアップ。見事肉をゲットした二人はコンロを確保し、肉を焼き始める。
「ステーキは粗塩とわさび醤油で堪能するわ! あ、ライス下さい♥」
 届いた白飯に程良く焼けたステーキ肉を乗せて頬張るケイラ。ミディアムレアに焼けたお肉に粗塩をぱらぱらと振ったものは肉の脂の甘みと塩が程良く合わさり、続いてわさび醤油をちょんとつければつんとした刺激が油で和らぎ、そこに醤油の旨味が加わってついついご飯が進んでしまう。
 幸せそうなケイラの隣で、トーゴは鶏肉をじっくりと照り焼きに。醤油が炭に落ち、焦げた香りが食欲を誘う。程良く焦げ目をつけ焼けた肉を切って一口。
「美味っ!」
 鶏肉の柔らかな歯応えと外側の甘辛さ、咀嚼するうちに溢れてくる肉汁の滋味。これも白飯、とご飯を貰い思う存分に楽しむ。
 そんな二人を見る怪しい視線があったのだが、肉に夢中な二人は気付いていなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『怪人アルパカマッスル』

POW   :    ポージング
自身の【肉体美の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    鋼の筋肉
全身を【力ませて筋肉を鋼の如き硬度】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
WIZ   :    つぶらな瞳
【つぶらな瞳で見つめること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【瞳から放たれるビーム】で攻撃する。

イラスト:ヤマトイヌル

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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はニィ・ハンブルビーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 肉を食べ終わり、さて閉会式となったところで。ギャラリー席の一角で何やらばたばたとした気配。そして、進み出てきたのは。
 カットがはっきりと浮き出た焦げ茶色に輝く筋肉。首から上のもふもふした毛につぶらな瞳。
『この会場の全ては俺のものだ!』
 叫ぶ怪人アルパカマッスル。しかし。
「もう、肉も残ってないし終わる所だけど」
 ギャラリーが突っ込むと一寸焦った顔で辺りを見回す怪人。
『何……様子を見ていたら出遅れたか。こうなったら全て壊して大暴れしてやるー!』
 キレた。
 とにかく放っておくと危なそうなので、怪人アルパカマッスルを撃退しよう。
ケイラ・ローク
トーゴ【f14519】と共闘するわね!

あっ!やだぁ、見てよトーゴ!
ムキムキのテカテカなの来たわ!肉色っていうかチョコ色な脳筋パカよっ!
あら、キミと肌色お揃い?

インタヴューisパカマッソゥ
肉って何のお肉食べるつもりだったの?
焼肉はタレ付けして焼く派?それとも後付け派?
もうっそんなウルウルした目で見つめないで♥逃げ足を活かしたダンスのパフォーマンスで視線を躱しちゃうよ!
でも目からビームって…
ならあたしもフラワービーム2回攻撃の乱れ撃ち!
UC招き猫も飛びかかって銭投げ!やーん、もふ毛に刺さった!?
あ💡
招き猫ちゃんピカピカの金貨貸して!
これでビームを…レーザー射撃の様に!跳ね返す♥
(胸筋にヒット!)


鹿村・トーゴ
【ケイラf18523】と

言われんでも見えてるってーの
エンパイアの男連中も結構筋肉あるけどあのパカ程じゃねーな
オレな忍びだからなーあんまり目方あったらダメだからねェ
どっちかつーと貧相なんだよなー
え。肌がお揃いって…(オレどーゆー反応すればいいんだ)

そんでまた…!
もー勝手にパカつつきに行くしー
UCの蜂を呼び針で刺して攻撃させケイラのフォロー
んん
そりゃーオレには御大層な魅せ筋肉は無いが羅刹の筋力と忍びの速足は本物だぜ
蜂の攻撃に追随して【追跡】毒の暗器・櫛羅を装備した手で掴めるほど接近し押し合いか背負い投げ【毒使い】
その毒は筋弛緩だ
【スライディング】で転ばして
どーお?お、まだ立てる?やるねー

アドリブ可



 怪人の登場に、一斉にカメラを構えたり配信を始めるギャラリー席。そんな中を筋肉を見せつけながら進む怪人アルパカマッスル。
「あっ! やだぁ、見てよトーゴ!  ムキムキのテカテカなの来たわ! 肉色っていうかチョコ色な脳筋パカよっ!」
 迫るアルパカマッスルを指さし、大声で叫ぶケイラ・ローク(トパーズとアメジスト・f18523)。
「言われんでも見えてるってーの……エンパイアの男連中も結構筋肉あるけどあのパカ程じゃねーな。オレ忍びだからなーあんまり目方あったらダメだからねェ、どっちかつーと貧相なんだよなー」
 確かにすごい筋肉。そしてケイラの声に反応して見せつけるようなポージング。思わず目を向け頷いた鹿村・トーゴ(鄙村の外忍・f14519)だったが。
「あら、キミと肌色お揃い?」
「え。肌がお揃いって……」
 続くケイラの言葉に対し、反応に詰まる。そもそも自分は天然、向こうは(多分)人工。違いはあるのだけれど、わざわざ言う事だろうかとも思ってしまう。そんな事をトーゴが悩んでいるうちに、またしてもケイラが動く。
「インタヴューisパカマッソゥ♪」
 アルパカマッスルに向けてケイラが突撃。
「肉って何のお肉食べるつもりだったの? 焼肉はタレ付けして焼く派? それとも後付け派?」
 矢継ぎ早の質問に驚いたのか、目を見開くアルパカマッスル。じっとケイラを見つめる目が光ったかと思うと、ビームが放たれる。
「もうっそんなウルウルした目で見つめないで♥」
 身についたダンスのステップでさらっと躱し、くるりとターン。ポーズも決めてギャラリー席へのカメラアピールは完璧。更にビームを放とうとするアルパカマッスルだったが。
「そんでまた……!もー勝手にパカつつきに行くしー……七針、お前たちの出番だぞ」
 トーゴが呼び出した、姿の見えない大型蜂がアルパカマッスルを囲み、その筋肉に針を突き刺す。痛みに暴れるアルパカマッスル、その肉体があっという間に腫れ上がっていく。
「そりゃーオレには御大層な魅せ筋肉は無いが羅刹の筋力と忍びの速足は本物だぜ」
 蜂の後を追う様に動いたトーゴが毒の暗器・櫛羅を装備した手でアルパカマッスルの腕を掴みぐっと押し込む。抵抗し、前に出ようとする力を感じたらそのままさっと背を向け見事な一本背負い。確りと毒の効果も与えてから距離を開いた。
「その毒は筋弛緩だ。どーお?お、まだ立てる?やるねー」
 立ち上がろうとするアルパカマッスルの足を助走をつけたスライディングで払い、そのまま逆側へ。追いかけようとするアルパカマッスルに対し、今度はケイラが向かう。
「目には目を、ビームにはビームね!」
 追い打ちをかける様に、ケイラが手にした花柄の銃から撃たれるフラワービーム。更に。
「招き猫ちゃんここに来て♪あたしと一緒に頑張ろう♪♬」
 召喚される大量のカラフル招き猫。大勢で取り囲んでの銭投げはかなり痛そうだ。攻撃に対し、若干涙目の瞳から放たれるビームで応戦するアルパカマッスル。
「やーん、もふ毛に刺さった!? あ💡」
 もっふもふな首辺りに刺さる銭を見たケイラが、何かを思いついた顔で招き猫の一匹を手招きし。
「招き猫ちゃんピカピカの金貨貸して!」
 はい、と渡される金貨を構えて前に飛び出す。
「これでビームを……レーザー射撃の様に! 跳ね返す♥」
 ばっちり跳ね返ったビームが自らの胸筋にぶっ刺さるアルパカマッスル。
「正義は……勝つ!」
「これで良いのかなあ……まあ、盛り上がってるから良いのか」
 びしっとポーズを決めるケイラに対し、最高だぜと言わんばかりに盛り上げっているギャラリー席を見遣って肩を竦めるトーゴだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。

口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。

ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「自分が悪いのに、暴れようとするのはは許せませんね」
 ビームのダメージで一寸ふらふらしているアルパカマッスルの前に、軍服を着こみ短剣を握ったハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)が飛び出す。
『邪魔をするな!』
 相手がか弱げな少女であるとわかり、強気になるアルパカマッスル。暑苦しくポージングしながら攻撃を仕掛けようと迫るものの、ハロは軽い身のこなしで躱していく。
『ちょこまかと……止まれ!』
「止まれと言われて止まる人はいないでしょう」
 時折手にした短剣で切りつけるものの、深追いはしない。ハロの目は辺りの様子を常に確認し、周辺から人が居なくなるよう動いているがアルパカマッスルは気付く様子は無い。パンチを避けると、逆に切り付け浅い傷を負わせるもののそれ以上は攻撃せずに距離を開く。ギャラリーや一般参加者達には後ろ手に下がるように伝えてハロは更に飛び下がった。
「もう少し、でしょうか」
 呟いた言葉は敵までは届かなかったのだろう。気が付けば、会場中心辺りまでアルパカマッスルは移動してきていた。
「そろそろ、良さそうですね」
『何が言いたい!?』
「攻撃のチャンス、がです――ライトニング・ストライク!」
 光が弾けた。ハロを中心に雷が走り、魔術陣を描いていく。無数の雷霆を放ちながら広がったそれが浮き上がり、アルパカマッスルを包んで火花を散らし――大きく膨れ上がった。
『うわ、わわわわわ!?』
 暴れるアルパカマッスル。その姿が光の中に消え――数秒の後、破裂音と共に黒焦げになって地面に転がっていた。
「舐めてかかるからこうなるのです」
 アルパカマッスルを見下ろすハロの視線が冷たく突き刺さった。

成功 🔵​🔵​🔴​

御園・桜花
「アルパカなのに、刈る毛が殆ど無い…其れは、アルパカとしては悲劇のよう気がします」
「ならば1度骸の海にお戻りになって、ふわふわのもこもこに再生されるのが良いのではないでしょうか」
首傾げ

「ごめんなさい、貴方の首から下には全く興味が御座いません。どうぞ骸の海へお戻りを。次は全身ふわふわもこもこになってから転生なさいますよう」
「…えいえいえいっ」
UC「侵食・幻朧桜」
敵の攻撃は第六感や見切りで躱しながら転生概念を無理矢理刷り込む
場合によっては盾受けからのシールドバッシュもする

「肉もなければ毛もありませんし…今回は諦めて再戦に賭けるのは如何でしょう?」
お腹一杯で親身度不足の桜の精、また盾でポコンと叩いた



 黒焦げになりつつも目の前に立ちはだかるアルパカマッスルを見て、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は哀し気に目を伏せた。
「アルパカなのに、刈る毛が殆ど無い……其れは、アルパカとしては悲劇のよう気がします」
『毛よりも美しい筋肉の方が大事なのだ! 毛が無ければアルパカでは無いというのか!』
 アルパカとしてのアイデンティティを否定するような発言に桜花は軽く首を傾げる。
「もちろんそうですが。1度骸の海にお戻りになって、ふわふわのもこもこに再生されるのが良いのではないでしょうか」
 袖を抑え、術式の発動具となる桜模様の鉄扇をひらめかせる。
「ごめんなさい、貴方の首から下には全く興味が御座いません。どうぞ骸の海へお戻りを。次は全身ふわふわもこもこになってから転生なさいますよう」
『全否定か!』
 追い打ちをかける桜花に対し、詰め寄ろうとするアルパカマッスルだったがその前に桜花の術が発動する。
「幻朧桜と、貴方自身の願いさえあれば。貴方も転生出来るのだと……今、貴方の魂が、叫んでいるでしょう?それが世界の真実です」
 会場内に突如現れた幻朧桜の林は、全オブリビオンが転生可能という概念侵食に巻き込んでいく。反射的に逃げようとしたアルパカマッスルだったが。
「……えいえいえいっ」
 可愛らしい掛け声ではあるが、全く可愛らしくない鉄扇での殴打にて桜吹雪の中へと押し戻す桜花。桜に巻かれたアルパカマッスルは概念浸食でその身を、心を削られ――その場に倒れ伏した。
「肉もなければ毛もありませんし……今回は諦めて再戦に賭けるのは如何でしょう?」
 先程まで堪能した肉のおかげでお腹一杯になり、親身度不足の桜花が最後にぽこん、と銀盆で頭を叩く。それが止めとなって、オブリビオンは骸の海へと還っていった。
 ギャラリーの声援に手を振って応える桜花。猟兵達の活躍によって、この会場からオブリビオンの脅威は消えた。そしてイベント+猟兵バトルという良ネタによってこのイベントの動画はめっちゃバズったらしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年03月02日


挿絵イラスト