Spin&Chocolate!
●スリップ・ダメージ!
アスリートアース、超人蔓延るこの世界で最近流行り始めたその他スポーツが存在する。その名をぐるぐるバット! またか、と、何処からか辟易とした科白が聞こえてきそうだがおそらくは気の所為だろう! 其処の君は首を傾げたところを視るに初めてだね? 肩の力を抜いて|解説《ルール説明》と洒落込もうか。
ぐるぐるバット――それは古来、アスリートアースにおける神との一体化の儀式で在る。上位の存在である神との境をぐるぐる撹拌し、トランス状態に陥る事を目的としたものだ。それが年月を得て神聖なスポーツとなり現在に到ると考えられている。
まず、ぐるぐるバットの選手は|基本姿勢《フォーム》を取る事が要となる。この際、バットと額をしっかりとひっつけお辞儀をするような格好になると得点が加算される。言い忘れていたがぐるぐるバットはフィギュアスケートなどに近い競技だ、短距離走などではないので注意するように。
レッツ・ゴー・サイクロン! の掛け声と共にその場でぐるぐると回転していく。この際、転倒しては成らないとか、そんなキマリは一切ない。重要なのは如何にして審査員を楽しませるかだ。そして、ぐるぐるバットの目玉と謂えば、やはり、回転後だろう。
君はどんな反応を、醜態を晒しても良い。審査員の好みに触れたなら高得点も夢ではないだろう。以上がぐるぐるバットの基本ルールである。
●グリモアベース
「ぐるぐるバットの時間だオラァ!!!」
ハイテンションなグリモア猟兵、隣人がマイバットを天高く掲げ、君達を歓迎した。
「ですが! 今回のぐるぐるバットは一味違います! テメェ等にはチョコレート・ソース塗れの会場で全力ぐるぐるしてもらうのです! ええ、ええ、わかりますね? 応用ルールでぐるぐるバットローション相撲ってのがあるんですが、ローションをチョコレートにしました!!! まあルールは基本のやつとあんまり変わりゃしねーので好き勝手ぐるぐるしてください!!! んじゃいつも通り現地チームとの練習から始めていきますよ!!!」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
チョコレートの沼。
第一章。
ぐるぐるバットチョコレート相撲の練習を行います。
相撲とは書いてありますが相撲しなくて良いです。
だって、ほら、目が回った状態ですべる地面とか相撲にならんでしょ。
現地のチーム『バット・サイクロン』の皆さんが練習相手になってくれます。
第二章。
ダーク化した選手とぐるぐるバットチョコレート相撲で勝負します。
得点をたくさん稼いだ方の勝利です。
第三章。
ダークリーガーとの直接対決です。
ダークリーガーを倒せばダーク化が解除されます。
宜しくお願い致します。
第1章 冒険
『その他スポーツを練習しよう』
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POW : 体当たりで果敢にチャレンジする
SPD : 器用にコツを掴みながら練習する
WIZ : ルールや戦術の理解を深める
イラスト:十姉妹
👑7
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
説明しよう!
ぐるぐるバットチョコレート相撲とは!
ぐるぐるバットを行い、チョコレート塗れになりながら相撲をする競技である!!! 尚、目を回した状態で相撲が出来る筈がないので実質ぐるぐるバットしてチョコレート塗れになる儀式だ!!!
この日――つまり2月14日はバレンタインと謂う事でスペシャル・イベントが開かれる事と成ったのだろう。チーム『バット・サイクロン』の皆さんがワクワクしたお顔で此方を視ている。さあ、羞恥心など捨て去ってチョコレート塗れの儀式、虹の彼方への準備を始め給え。
キノ・コバルトリュフ
マーツータケ、キノコセラピーはいかがかな?
かぐわしいキノコは香りマツタケ、味シメジ!!
美味しそうなキノコ香りはみんなを元気にさせちゃうよ!
ナメコ!?なんだか、目が血走ってるね。
キノは食べても……おいしいけど食べちゃダメだからー。
めまいは毒のひとつに過ぎない。
即効性か遅延性か、育むのはキノコ次第だ。
――かぐわしい香りが渦を描き、審査員席を包んでいた。
お祭り騒ぎの最中にぽつり、ユッグゴトフと口にしたのは本当にオマエだったのか。曖昧な頭の内側にはたっぷりな胞子の群れ、奉仕するならば今が好機だとメイド・コスチュームがひらりと笑った。マーツタケ。待つだけなんて面白くないと飛び入り参加した猟兵、このバットは茎部分を再現しているのだろうか。兎も角、マンドラゴラが如くに宣言すると宜しい。レッツ・ゴー・サイクロン!!! ナメコ!? なんだか地面がヌルヌルしてるよ? そんな些細なチョコレート・ソースは置いておいて基本姿勢の時間だ。バットの柄と頭部を近付けてみる……傘が大きくて顔が見えないではないか、ドクツル、頭がいつもより重いよ? ホイッスルと同時にぐるぐる開始だ。いーち、にーい、さーん……。
そう謂えばキノコに三半規管は存在するのだろうか。
存在する。何故ならばオマエは猟兵だから!
べ、べにてんぐ……目が回るよ。バットを手放したオマエはそのままチョコレートの沼へとどぼん。血走っているのではなく眩んでいるのだと誰かさんが頭を抱えてみせた。カエン!? びちゃびちゃなお顔を晒してふと思う。これが本当のキノコ・チョコレートだ。とっても歯応えがあって美味しい――タケノコ? キノは食べてもおいしいけど、食べちゃダメだから……あっ、た、立てない。誰かおこして……。
戦争の火種になる事を🍄はまだ知らない。
成功
🔵🔵🔴
サフィーナ・エスト
●おまかせ
ぐるぐるバット…チョコレート相撲??
よく分かりませんがとりあえず回れば良いのですね
回るのなら得意です!全力全開で回転し『バット・サイクロン』の方々の度肝を抜いてみせます!
それでは!レッツ・ゴー・サイクロン!
ぐるぐるバット――それは人類が編み出した凄まじいほどにクダラナク、故に全力で戯れねばならない、筆舌に尽くし難いその他スポーツである! 練習会場に転移した猟兵、つまりオマエはよくわからない儘にバット・サイクロンのメンバーに囲まれていた。なんだかチョコレートみたいな質感よね。ホイップクリームみたいな撹拌が似合いそうよ。あれよあれよと手を取られそのままリング・インとなった。え、チョコレート相撲ってなんでしょうか。ま、まあ、だいたい把握しました。とりあえず回れば良いのですね。任せてください。私はとある遊園地でもみくちゃにされた結果つよつよ三半規管を手に入れています。なので、皆さんの度肝を抜いてあげましょう――あ……うん。それじゃちょっとダメなのよね。え、如何してでしょうか? この競技、よわよわ三半規管の方が有利なのよ。なんだかよくわかりませんがレッツ・ゴー・サイクロンです! せいぜい、目が回る程度にはぐるぐるしてみます!!!
基本姿勢――バットの柄を頭とひっつける姿勢――はバッチリだ。だからこそオマエ、回れば回るほどに嫌な予感に苛まれる。この感覚はあの|遊具《アトラクション》に近い。いや、それ以上に頭がぐらりと引っ張られる。そろそろ回転終了のホイッスルが鳴る頃か。いえ、この程度のめまいなら如何にか立っていられる事でしょう。コーヒーカップの中のシュガーじゃないのですから……バットを地面に転がした瞬間、ぬちゃり、足元が掬われる。ああ……!? チョコレートの海が押し寄せてくる……ずちゃり。
この競技、身体を支える事に成功しても滑る事に変わりないのだ。
顔面からカカオへ身投げした。くるりと仰向けになったところで面白いほどの歪曲だ。脳髄がカカオ〼に乱されたかの如くにぐるぐるぐるぐる。だ、誰ですかこんな場所に渦巻きを描いた人。錯視なんて聞いていません――なかなか良いフラグ回収ね、芸術点高いわよ。
傍らで見ていたメンバーの呟き、蝸牛をとおす。
成功
🔵🔵🔴
天音・すず
マスターにおまかせ
相撲っつーことは格闘技!
つまりは殴り合いってことだよな!
アタシ好みの種目だぜ!
ん?まず回らなきゃいけねぇのか?
世の中にはギャップ萌えと呼ばれるジャンルが存在している。不良青年が道端で棄てられた子犬と出会いなんやかんやで世話をするかのような、そんなキュンキュン具合だ。普段完璧超人なヒロインが主人公の前ではグデグデになるかのような、そんなドキドキ加減だ。ある程度の予備知識を備えた上でステージに目をやってほしい。其処にはピッチリ・スーツを纏い覇気燃やす|猟兵《おんな》が在った。相撲っつーことは格闘技! つまりは殴り合いってことだよな! ああ、頭の先から足の先まで、一切の埃もなく、オマエ好みの種目だろう――ん? なんだこのバット。野球をするワケじゃねぇんだよな? まず回れ? え、回らなきゃいけねぇのか??? なぜ??? 何故かと問われたら説明しなければ成らない。これはぐるぐるバットチョコレート相撲だ!!! 実は相撲要素など無い!!!
そう謂えば此処だけの話なんだけど……と、バット・サイクロンの一人が耳元で囁いた。今回の大会、優勝すれば結構な額貰えるらしいよ。しかも優秀な選手には追加の褒賞もあるんだってさ。何――? そんな美味しい話だってんなら先に謂ってくれよな。任せろ。アタシがお前達を勝利に導いてやるぜ――それでは基本姿勢、バットとオデコがご挨拶だ。掛け声があるんだよな――レッツ・ゴー・サイクロン!!!
アスリートアースにおけるぐるぐるバットは『目が回るまで回る』のが基本だ。回転数に制限は設けられておらず、それ故に、超人的な身体能力を持っている方が不利な場合もある。赤色の竜巻と化したオマエはいつしか※桁のグルグルを越えていた――さ、流石に目が回るな。そ、そろそろ良いか? 良いよな……? バットとサヨナラして身体をチョコレート・ソースへ――あ、ヤバい。これヤバい。ムリ……顔面からカカオの海へとダイブ!!!
ぷかぁと浮かぶかのような、脳味噌がぐずぐずに溶かされたかのような、ぐちゃどろな眩暈に苛まれる。相撲を行おうと必死になっても這い這いまでが現実だ。ゆがんだ対戦相手の輪郭が如何にも気持ち悪くてたまらない……こ、これは本当にスポーツなんだよな? た、耐えろアタシ。耐えるんだ……!
なんとか虹の彼方には往かずに済んだが、頭の芯がながくブレている。
成功
🔵🔵🔴
露木・鬼燈
熟達の忍は相撲も得意なのです!
だからぐるぐるバットの後にやる相撲だってイケルイケル!
…と思っていたのです
うん、でもチョコレート・ソースで足元が滑るとなると…
やっぱだめだー
熟達の忍にだってできないことはある!
まともに相撲ができないなら…回るしかないっぽい!
全力のぐるぐるを見せてやるですよ
そして相手を巻き込んで倒れての大惨事が観客に受けるはず!
エンターテイメント的な成功を狙うしかない
だって相撲にならないから仕方ないね
重要なのは平衡感覚だ。正確には、平衡感覚こそが全てだ。カタツムリの上部分を掴んで振り回す……生成された石、いけない隙間へと落ちていく……。
気持ちが悪い、ああ、懐かしき旧ルールの復活。
熟達の忍はあらゆるスポーツを為さねば成らない。それは体格差が要となる相撲も同じ事であり、機動力に埒外性を添えれば超人アスリート達にも引けを取らない筈だ。だから、相撲にぐるぐるバットが足されていても、ああ、常の如くに「イケルイケル」。意気揚々とステージもしくはリングに身を晒したところで足元に違和感……なんだかとっても甘い気配だ。チョコレート・ソースなんて聞いてないよ! これじゃだめだ。さすがに熟達していても足元掬われるとなると転倒は不可避! リリスチャンカワイイに等しく不可避! マトモに相撲が出来ないなら……もう……あとは点数を稼ぐしかないっぽい! つまりはいつも通りにレッツ・ゴー・サイクロン!!! 全力のぐるぐる見せてやるですよ。
基本姿勢――起立よりも慣れ親しんだカッコウで地面のグルグルを愉しんでみる。角が徐々に徐々に下へと引っ張られ、なんとも、おもたい前頭葉にめまいを押し付けて――限界をすこし越えたところでバットを手放す……右へ左へよろよろ、ふらふら、わけのわからない内に、対戦相手の足を踏んでしまった……!
天賦の才と書いてエンターテイナーと読む!!!
相撲にならないから仕方ないね。
敵にバナナの皮を送るような始末だ。
大惨事――! 上下左右も判らないままにもみくちゃな二人、ツイスター・ゲームがかわいく思えるほどの醜態!!! ごろごろ如何にかリング・アウトを試みるもこれじゃあ相撲じゃなくてプロレスだ。ジャイアントスイングなんてしてないのに! 🌈の架け橋と同時に対戦相手さんが白旗をあげた! 今回は僕の勝ちっぽい。何故かって? 観客を悦ばせる『きっかけ』なのだ!!!
うっぷ……貰わないようにしないと。
我慢、がまん……目が回る……。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『暴性の解放者達』
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POW : 内なる獣の解放
【オーバーコスチューム 】を脱ぎ、【内に秘めた凶暴性を解放した姿】に変身する。武器「【ラフプレー】及び【周囲を利用した凶器】」と戦闘力増加を得るが、解除するまで毎秒理性を喪失する。
SPD : イマジナリー・チームメイト
【自身の想像する悪役アスリート 】の霊を召喚する。これは【自分達が有利になる凶器やギミックの提供】や【反側スレスレのプレー】で攻撃する能力を持つ。
WIZ : アウトロー・クラッシュ
自身の【フェアプレー精神 】を代償に、【ルールや法則などを吹き飛ばす凶暴性】を籠めた一撃を放つ。自分にとってフェアプレー精神 を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
イラスト:えんご
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ぐるぐるバットチョコレート相撲大会、本番――。
この日の為に不毛なぐるぐるを続けてきた猟兵はバット・サイクロンのメンバーからチョコレートを貰っていた。結構な大きさの『それ』は溶け易く、はやめに食さなければマズいだろう。何よりもマズいのは渡してきたのは試合直前なのだ。いや、スイートなのもビターなのも悦ばしいが、酸っぱくなりそうなのは可笑しいのではないか? やっぱぐるぐるバットと謂えば🌈だよね。絶体絶命の危機――! そんな中で選手入場が始まった。
猟兵の対戦相手となるのはヤケに露出度の高い|解放者《ダーク化アスリート》だった。鋭い目つきの妖艶な彼女等はおそらく、ラフプレー上等なオツムと視える。まさか、そう、まさかだ。チョコレート食べた後にぐるぐるバットしてチョコレート相撲するだけでもヤバいのに身体を揺さぶろうとしてくるのだ……ぶっちゃけ想像するだけで吐きそう。
ともかく、この競技は如何に審査員を喜ばせ高得点を取るか、だ。最悪、ぶちまけちゃっても勝てばいいのだよ勝てば!!! ヤケクソになったオマエは基本姿勢をとる……!
天音・すず
「コイツらの相手は任せな!!」
召喚された悪役ストリートの相手を引き受けます。
UC 超高速戦闘(スピードファイター)を使用。
高速移動とボクシングの強力な打撃技で立ち回り、味方が突き進む道を開きます。
ぐるぐるバットチョコレート相撲大会、初戦を飾るのはホット・ココアがお似合いなオマエで在った。所謂ギャップ萌えを無意識的に武器としていた猟兵は果たしてダーク化選手に如何様な戦法を取るのか――たとえ虹色の彼方スレスレに投げ出されても自分の『芯』だけは絶対に手放さない。そんな宣言と同時に基本姿勢をとる。高らかに叫べよレッツ・ゴー・サイクロン! 此処からが地獄のはじまりだ。
チョコレートの海へとぶっ倒れたのは数百以上のぐるぐるを終えて後だった。ひずむ視界を如何にかして|解放者《あいて》の方へと向ける、彼女等もめまいの沼に沈んでいた。これじゃ勝負にならねえよな? やっぱこの競技おかしいぜ??? 眼振サマが互いに治まるまで数分――気分の悪さだけが後を引いていた……。
目が回らなくなったら何か? 今度は殴り合いで目を回せって?
対戦相手がユーベルコードを使用した。召喚されたのは如何にも反則しそうなヒールの群れ。ぐったりとした状態のオマエを定めて、肩に手を置こうと――コイツらの相手はアタシに任せて、|猟兵《おまえ》はアイツらヴぉ……!? せり上がってくる熱いもの、酸っぱさをなんとか臓腑におさめる……ふぅ……ふぅ……いくぜ? こっからだ……! 踵を鳴らす――! まとめてぶっ倒してやる、酔い止めなんか持ってねぇ……!
残像――! 揮われた釘バットを掻い潜りイマジナリー・アスリートの弱点を狙う。頭部、腹部、その他、高速で『叩き込み易い』奴からノック・アウトと決めていく。道を拓いたぜ……勝負の世界は甘くないって事だ。しかし頭に滓れたフラフラ感、そんなに動いたら悪化するのでは……? 次の試合まで休ませてもらうぜ……。
成功
🔵🔵🔴
キノ・コバルトリュフ
シメジ―、キミ達代償にできる程のフェアプレー精神なんて持ってるのかなー?
キノ信じられなーい。
でも、キノは理解したよ。
マツタケ!このバットの材質は木!
キノコが負ける訳にはいかないってことだね!!
キノキノ!額に当てたバットから大地に根付く木の生命力を感じるよ!
そんな気がする!!
キノノノ!ぐるぐる回れば、笠に乗った星霊のスピちゃんもぐるぐる回ってスピカダンスだよ!!
キノ?ふらふらキノコのヘッドバットは凶器じゃないかって?
キノコの笠は体の一部だから問題なーし。
愛する誰かさんに届けたいチョコレートも犬にとっては最悪だ。そう思惟したならば目の前の彼女等、嗚呼、ダークリーガーの狗に違いない。おなじ毒ならいっそ生のキノコを齧るとよろしい、悦ばしい……。
冬虫夏草の蟲部分がめまい感覚を羨んでいた。死骸がぐらぐら、倒れそうになるなんて、天地がひっくり返っても有り得ないのだ。シメジー! 指差し確認ならぬバット差し改めだ、あんなにも悪そうな面した選手どもだ。キミ達、代償にできる程のフェアプレー精神なんて持ってるのかなー? キノ信じられなーい。いやはやまったく仰る通りだと|解放者《アスリート》の群れ、首を傾げても耳石が転がってこない現実に等しい。兎も角、キノは理解したよ! 何を咀嚼したのかと謂えば菌糸だ、マツタケ、このバットの材質は木! 苗床なんかに負けられない。キノコが負けるなんて絶対にないのだ。キノキノキノ!!! 菌類な笑いをこぼしつつも基本姿勢――嗚呼、伝わってくる。大地に根付く木の生命力が加工されていても感じられる。こうなったオマエはある意味で無敵だ、もう、タケノコなんて呟かない――レッツ・ゴー・サイクロン! やれる気がする!!!
笠と暈の違いなんてのは字面だけだ、ぐるぐる回れば頭上、星霊スピちゃんもグルグル続く。キノノノ! なんだか楽しくなってきたよ! ダンスの種類はきっとスーフィーで、リズムに乗ったら胞子の如くにフワフワする……キノ? ふらふらキノコのヘッドバットがヒトサマの後頭部にごちん。ぶわりと広がった猛毒、別の意味で目を回してしまうキミ達……マイッタケ!!? 虹色は虹色でも幻覚!!!
まあキノコの笠は体の一部だし???
さっきからキミ達もキノコ割りしようとしてたから?
問題なーし。
成功
🔵🔵🔴
サフィーナ・エスト
いよいよ本番ですね
バット・サイクロンの方々は練習に付き合っていただきありがとうございます
おかげでぐるぐるバットニュービーな私にも、ぐるぐるバットの深奥をほんの少しだけ感じることができました
あとはこの大会で練習の成果を出し切るだけ
全身全霊全力でぐるぐる回って回って回りまくります!
ラフプレー?どんとこいです!
私の超回転を前に何かしら仕掛けられるものならやってみなさい!
全て受け流して吹き飛ばしてあげます!
そうえいばバット・サイクロンの方々から景気づけのチョコレートを貰ってましたね
うん、とても美味しいです。甘さでやる気が盛々と漲ります
このお返しは大会の結果で返してみせますよ!
それでは、行ってきます!
頭を垂れたオマエの周囲にはバット・サイクロンのチーム・メンバーが揃っていた。基本姿勢を教えてくれたあなた、回転中に気を付けるべき点を教えてくれたあなた、ぐるぐるした後に如何反応すれば良いのか教えてくれたあなた、練習の日々がめまい残る脳、巡っている。ああ、彼女等のおかげでぐるぐるバットビュービーなオマエにも深奥、感じる事が出来たのだ。あとは大会で練習の成果を出し尽くすのみ――! 意気込んでいるオマエの掌にぽつんと置かれた、ちょっとしたサプライズ。景気づけのチョコレートですか、しかもケーキ。うん、とても美味しいです。なんと謂いますか、こう、腹持ちが良さげな代物ですね。甘さでやる気が底上げされ、盛々と漲ってきます。このお返しは、そうですね……優勝です。他の猟兵さんにも負けないぐるぐるを魅せますよ! それでは、行ってきます……! 虹色の彼方が、栄光が、オマエを待っている……。
対戦相手の鋭い睥睨が『意味をなさない』事をオマエは知っていた。びりびりと焼けつく緊張感の中、それを削ぎ落すかの如くに声が響き――レッツ・ゴー・サイクロン! すばやい基本姿勢、全身全霊全力でぐるぐるぐるぐる回って回って回って回りまくります! 宣言の通りに回転を重ねて往く……そう、まるで、どこかのコーヒーカップのような!
超回転――スサマジイ回転を切っ掛けにして、ぼぅ、とオマエが擬音をこぼす。徐々に徐々に速度を上げていき、アッと謂う間に爆炎の嵐が完成した。さあ、ラフプレーでも何でも掛かってきなさい。全て受け流して吹き飛ばしてやります……! 理性を失くしたダーク化選手が次々と飛び込んでは空の彼方へ、ああ、勢いづく、更に、勢いづく……。
今まで――それこそ、マスコットの戯れよりも――で最もぐるぐるしていた。テンション・ハイが齎した一種のリミッター解除とでも謂うべきか。審査員が数える事をやめて数分後――ようやくオマエは減速し……とまり……棒のように倒れた。め、目が回ります……。
ストレッチャー!!!
誰かストレッチャー持ってきて!!!
|🌈《チョコ》溜まりが出来そう……。
大成功
🔵🔵🔵
露木・鬼燈
練習はバッチリ
今日の僕は最高のエンターテイナーっぽい!
会場を沸かせてやるですよー
<微小機械技師>
持ち込んだ資材を高速で加工して巨大なチョコレートファウンテンを構築!
ぐるぐると回りながらチョコを吹き出す中心がリングだ!
正確には土俵な気もするけど細かいことは気にしないのです
ぐるぐる回るリングでぐるぐるバット
ヤバいねっ!
チョコも溢れているしこれはすごいことになる予感!
練習はバッチリ、いや、オマエの場合は練習のし過ぎではないのか。審査員が開始を宣言する前からチョコ塗れなのは如何にもいただけない。嗚呼、勿論この後いただくので問題は無いのだが――兎も角。今日も昨日も明日もおそらく、ぐるぐるバット選手としてのオマエはエンターテイナーに違いない。かもしれない、と、言葉の尾っぽにつけるなど、二度付けされた串カツの如くに可哀想だ。ぐるりと目玉を客席、一周させたならば堂々たる入場だ。会場を沸かせてやるですよー。対戦相手サマも如何やら到着したようだ。このままリング・インと洒落込むがよろしい――ちょっと待って、どうせならもっと派手にするっぽい! 魔法か或いは科学か、と、バット・サイクロンのメンバーが騒ぎ始めた。ズゴゴとしたオノマトペが吐き出されると同時に、嗚々、聳え立つ巨大チョコレート・ファウンテン……。
ぐるぐると回しながらチョコレートの流れ咲くサマ、噴き出す中央こそが決戦の場だとオマエは指差す。中々気の利く|猟兵《やつ》じゃないの。ダーク化選手のお墨付きも貰えたのだ、さあ、何度目かの――レッツ・ゴー・サイクロン!!!
ヤバいねっ!!!
何がヤバいかって謂うと基本姿勢をとった時点で頭の上からチョコだらけだ。フルーツかマシュマロめいてぐちゃどろな沙汰は、あまくあまく、ぐるぐるバットの歴史上初となるカオスだ。これはすごいことになる予感……! ホワイト・チョコが混ざる頃にはぐるぐるも限界突破。両選手目を回して馥郁な海へと転げ落ちた……。
上下左右が歪んだ状態でのチョコレートな儀式、何方が先に音を上げるかの耐久勝負となった。利き腕を晒しながら己の健在を観客に魅せる。では、対戦相手は何処? 足元をチョコ底から掬ってやると良いっぽい! 最初で最後のリング・アウト、素晴らしき哉、マーブルの波のいざない。
巨大チョコレート・ファウンテンの頂上でバットを掲げる。
成功
🔵🔵🔴
高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
左回りか右回りかそれが問題なのだとバット・サイクロンの一人がボヤいていた。神と人間の境目をグチャドロにする為だとバット・サイクロンの一人が呟いていた。いや、確かに、そのような神秘や信仰が存在するのを、オマエは本で読んだ事があったが――だからと謂ってそれが、バラエティ番組みたいな状況に陥るのは可笑しくはないか。待ってください。あの、その、前も謂ったような気がしますが、これ私じゃない方がいいでしょう??? 他にいっぱい猟兵いるのですし、もう帰っても良いでしょうか??? 駄目です。問答無用でバットを『持たされた』オマエ、しぶしぶチョコレート・ファウンテンへと足を運んだ。
眼鏡は危ないので此方で預からせていただきます。えっ。嘘ですよね? 嘘だと謂ってください。これじゃ私不利じゃないですか。それともコレがフリってやつですかね。あー、もう。わかりました。やってやりますよ。頑張りますよぉ……。レッツ・ゴー・サイクロン!!! 地獄へのカウントダウンが始まった。
いーち、にーい、さーん……何処かで味わった球体とはまた違った、ひどく、圧し掛かるような眩暈に頭がやられる。無重力を初めて味わった人類の如き感覚がずるずると這い寄ってくるのだ。とお、となんとか回りきる事が出来たが本番は現……バットを手放し頭を真直ぐに……む、無理です。目が回りますぅ……そりゃそうだ、|解放者《ダーク化選手》も顔色を失くしている。
グダグダ!!! ハリネズミやヤマアラシはお互いの針ではなく三半規管の乱れによって抱擁出来なかったのだ。チョコの沼に塗れながらラフプレー仕掛けてくる相手さん、ああ、拳が見当違いの虚を叩いている。ところでひとつオマエのぐるぐるオツムに妙案が浮かんだ。サイコキネシスであの人を押せば勝てるのではないか……?
えいっ。
|🌈🌈《キラキラ》……。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『トワイスアッパー』
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POW : ああ、栄冠は、俺たちに輝く!
自身の【参加している競技に関係する物品】から、自身の技能どれかひとつを「100レベル」で使用できる、9体の【ダークリーガー】を召喚する。
SPD : 負けないぜ、もう少し!
技能名「【振り絞り】」の技能レベルを「自分のレベル×10」に変更して使用する。
WIZ : やり出せ、声出せ、目玉だぜ!
戦闘力のない、レベル×1体の【フーリガン】を召喚する。応援や助言、技能「【団体行動】」を使った支援をしてくれる。
イラスト:壱屋
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ジズルズィーク・ジグルリズリィ」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
やるじゃねぇか。
巨大チョコレート・ファウンテン聳える中、解放者達に勝利した猟兵はダークリーガーの|貌《すがた》と対面した。なんとも溌溂とした子で外見からして『運動会』の達人だ。これは強敵……それも、とびきりなお相手で在る。
運動会――障害物競走と謂う種目をご存じだろうか。その中にはぐるぐるバットも含まれておりダークリーガーにとっては慣れ親しんだその他スポーツとも謂える。ああ、栄冠は、俺たちに輝くのだ。わかるか? ぐるぐるバットに必要な技能は|自分《●●》に向けての『体勢を崩す』なんだぜ――!
このダークリーガー、ぐるぐるバットがなんたるかを完全に理解している。
今まで出会ってきた選手の中で最も厄介かもしれない。
因みにパン食い競争で余ったチョコパンはご自由にどうぞ。
天音・すず
にゃあらマスターにおまかせ
よっしゃあ!休憩終了!
チョコパンありがとな!
さて、待たせたな、ラスボス!
準備運動は万全!
一気に仕留めてやるぜ!
チョコレート・ソースとヨーグルト=ソースの違いを答えなさい。そんな、バラエティ番組でも出題されないだろうクイズにオマエ、頸を360度捻ったかのような心地になった。いや、この一周回ってなんだか楽しくなってくる状況はまったく、筆舌に尽くし難いものだが、兎角。ごくりとチョコパンを臓腑におさめて休憩終了の合図とする。さて――待たせたな、ラスボス。待っていないよ、アンタが勝手に『待たせている』と思っていただけさ。準備運動として選んだのはマットだった。適度に平衡感覚を刺激して次のぐるぐるに挑む――一気に仕留めてやるぜ。一人だろうが十人だろうがアタシがぶっ倒してやる。
|基本姿勢《セット》――! ファウンテンの頂上で複数人がぐるぐるバット、なんとも滑稽な状況だが会場の熱がピークに達していく。ゆっくりだった|回転数《コール》も今ではスサマジイ速度になっている。最早、選手等の視界には『線』だけが入っているのだろう。ぐるぐるはぎゅるぎゅるに変化し、文字通りにサイクロンを孕んでいく……。
ぴたり。全選手が回転をやめた。
ふらふら、全選手が右へ左へと揺れている。
よ、よし、今がチャンスだ、アタシの必殺技を喰らえ……?
問:目が回った状態でライダーキックを放とうとしたらどうなる?
解:そもそも跳躍する事が出来ない。
ぷるぷると生まれたての小鹿が一匹、おめめぐるぐる渦中では治まる事を祈るしかない。幸いと謂うべきか相手は『相手自身』に体勢を崩すを施している。最初に立てるのはアタシだ。アタシならできる。がんばれ、アタシ……!
バットを支えにして如何にか二足へ。すぅ、はぁ、深呼吸――酸っぱい臭いを必死に呑み込む――今度こそ……! ぶっ飛べダークリーガー! お前の負けだ!!!
強烈な|足蹴《いちげき》……!
|🌈《弧》を描きながらトワイスアッパー、場外へと消えていった。
大成功
🔵🔵🔵
キノ・コバルトリュフ
キノノ?!達人?プロ!
強敵だね!
でも、キノだって一応はプロなんだよ。
エリンギ!キノは神楽巫女だからね!
関係ない?甘いね!
トリュフ!ぐるぐるバットはアスリートアースにおける神との一体化の儀式!
つまり、それは神様に捧げる奉納の舞い!
キノノ!!バルくんいくよ!!
キノ達の神火大嵐舞を見せてあげるよ!
ナメコ、キノ達の舞いを妨げたら、ぐるぐるバットの神様だって怒って世界を火の海に飲み込んじゃうかもね。
観客は舞台に上がっちゃダメなんだよ。
焼マイタケ!!アツアツのチョコレートフォンデュになって、神様の供物になるのはどっちかな?
運動会マスター=ぐるぐるバットのプロフェッショナルと考え付くに至った。その所以は本人から聞いた通りであり、成程、障害物競走とはある種のお約束を孕んでいる。キノ! これは強敵だね! おちおちオチ担当として目を回している場合ですらない。でも、キノだって一応はプロなんだよ。如何様なプロフェッショナルかと問われたならばサブジョブをご覧になるとよろしい。エリンギ! キノは神楽巫女だからね! 何言ってんだよぐるぐるバットとは関係ないじゃねぇか。ダークリーガーは今にだけしか目を向けていないご様子。甘いね! キノコにチョコレート・ソースかけて砂糖と練乳をぶちまける程度には甘いね! トリュフ! 豚に探させた結果がこの真珠だ。ぐるぐるバットはアスリートアースにおける神との一体化の儀式! 思い出したかのように赤い回転流が木の根っこを落とした。素晴らしい! 螺旋の神様がオマエに応えてくれたのだ。これでキノは優勝したも同然! バルくんいくよ!!! 燃えろ燃えろブラック・ホールが如く、まわれまわれスーフィー・ダンスが如く――キノ達の神火大嵐舞を魅せてあげるよ! ファウンテンの本体すらも融け出すぼぅぼぅだ、こんなにも美しものを妨げるなんて許されない!
神だ……玉虫色の神がオマエに暈ばった。厄介なフーリガンどもは沸騰チョコレート・ソースの餌食となっている。ナメコ! 観客は舞台に上がっちゃダメなんだよ。遂にはダークリーガーとの一騎打ち、引き摺り込めた。ところで此処までで何回転したのだ? 神様はカウントダウンを知らない――焼『目』マイタケ!!! レヴィアタン、ベヒモスごっこが似合うのはきっと目玉の方だ。くるったカタツムリのぐったり、火と硫黄が🌈を拭った。
目が回るダケ……。
制御出来ていないのは三半規管だけだった。
成功
🔵🔵🔴
サフィーナ・エスト
体勢を、崩す…!!?
なんということでしょう、私はそんな技能、持っていません!!
必要な技能が欠けていては、あのぐるぐるバット熟練者…それもマスター級の強敵に勝つなんて…
まさか終わってしまうのでしょうか、私のぐるぐるバット初デビュー大会が?
いえ、終わりません…!
バット・サイクロンの方々から教わったぐるぐるバットのイロハを全て出し切れば!
技能がなくたって、喰らいついてみせます!
チョコパン齧って気合十分です!
ぐるぐるぐるぐると、聳え立つファウンテンをも巻き込む嵐になったつもりで回ります!
目指すのはチョコレートと渾然一体になるが如き究極の回転!からの混沌へと沈む崩壊!
私の全力を!その眼に焼き付けなさい!
体勢を……崩す……!!? 盲点だった。いや、まさか、ぐるぐるバットを行う際、そのような、相応しい技能が存在するとは。ああ、なんということでしょう。目から鱗型のチョコレートがこぼれたような心地です。私はそんな|技能《もの》、持っていません!! チョコレートが欠けているという事はこの試合、最後の最後で圧倒的に不利なのではないか。ぐるぐるバット熟練者、それも、マスターとつく存在、ダークリーガーに勝てる気が――此処でオマエのぐるぐるバット生は終わってしまうのか。初デビュー大会だと謂うのに、諦めなくてもサヨウナラだと……? いや、バット・サイクロンの皆がオマエの為に色々と、イロハを教えてくれたではないか。この程度の障害、技能がなくたって、喰い破って魅せます――嗚々、素晴らしき哉チョコパンの気合い、この血肉こそがロールケーキの原材料なのだ。チョコレート・ファウンテンの頂上で堂々と、猛々しく……。
レッツ・ゴー・サイクロン!!!
そう、私は嵐、文字通りのサイクロン、この試合を支配する……!
ぐるぐる、ぐるぐる、撹拌された一個の惑星が如くに、聳え立つリングすらも擁していく。突如として乱入してきた連中を|糧《エネルギー》と見做し、オノマトペはギュルギュルに進化した。目指すはチョコレートとの渾然一体、神との同化、悦ばしい窮極の回転――ええ、視てください、視ているアナタも目が回るような、私の全力を焼き付けなさい……!
自然は超自然へと導かれ、空の彼方、ダークリーガーを放っていく。お相手さんは基本姿勢すら維持出来ずに退場だ。終了のホイッスルが響く……。
め、目が回ります。顔色を青くして――わかりにくいが――オマエ、微笑むと同時にぶっ倒れた。此処でいっそ解放してしまうのも気持ちが良く思えてならない。
――混沌へと沈む崩壊……|決壊《ゴール》……。
大成功
🔵🔵🔵
露木・鬼燈
んーなんとゆーか…普通?
競技の最後が困難でいいのかなー?
いやむしろチョコレート相撲が盛り上がり過ぎただけなのかもしれない
エンターテイナー的には失態と言えるかもしれないっぽい
だけど過ぎたことは仕方がない
過去は変えられないのだから
でもなーパン食い競争で先ほど以上の盛り上がりを引き起こすのはなー
うん、正直って僕にはムリっぽい!
なのでふつーにやるけど許してね
平衡感覚を代償にした黄金長方形の回転で自分に向けての『体勢を崩す』を実行
なんか必勝法っぽいみたいだしパクらせてもらうのです
卑怯とは言うまいな、なんてね
シンプル・イズ・ベスト――などという言の葉が世の中には存在しては異るが、果て鎖て、今までの刺激的なカオスと比べて視ると、ああ、なんとも物足りないと、オマエは息を吐く。普通、普通、普通と三度反芻したところでこんなん、最後の競技がこの程度の困難で良かったのか。いや、むしろ、チョコレート相撲と呼ばれる代物が蛇足だったのかもしれない。はじまりから最終章を始めるようなサマだ、エンターテイナー的には失態と謂えるかもしれないっぽい! だけど――喉元すぎた酸味、くされ、後の祭りを楽しむなんて莫迦げている。過去は変えられないのだから、過去は還すしかないのだから。ぶら下げられたチョコパンに目をやって、うんうんと唸る。さっきからアタシのこと無視してねぇか? ダークリーガーが真剣な表情でバットを構えている……これで盛り上げるのはムリなのでは? 正直に謂うしかないっぽい! いやだから基本姿勢だよ、基本姿勢をするんだ……。
あんまり勢いがないけれどレッツ・ゴー・サイクロン、ふつーにやるけど許してね。だから、ふつーでいいんだよ、ふつーに回って、目を回して、虹の彼方へと手を伸ばすんだよ。とりあえずの二桁勝負、問題はこっからのぐるぐるだ……。
黄金長方形――平衡感覚を代償にする事で自分への『体勢を崩す』を実行した。敵に塩を送ったのは其方である、正々堂々、忍らしく、パクらせてもらうのです。卑怯とは謂うまいな――謂わねぇさ。これでお互いグロッキー、審査員の反応は……?
一点差でオマエの勝利だ。
チョコレート・ファウンテンの構築が肝と成った。
キラキラと🌈に塗れたダークリーガーが健闘を称えている。
今度は運動会で勝負しようぜ、負けねぇからな……。
Spin&Chocolate!
ホワイト・デーが楽しみだ。
バット・サイクロンのメンバーが笑った。
大成功
🔵🔵🔵