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銀河帝国攻略戦㉗~ザ・ギャラクシー・エンペラー

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #オブリビオン・フォーミュラ #銀河皇帝

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「ついにこの時が来ましたね……対銀河皇帝攻略戦、開始します!」
 シーカー・ワンダーが力強く言い放ち、VTRを再生を始める。
 時此処に居たり、銀河皇帝との対峙が叶った。攻め上がる猟兵に対し、銀河皇帝は増援に現れた配下達を吸収し、自らの力に変えて猟兵達を迎え撃つことにしたようだ。
 解放軍艦艇は、皇帝にワープを封じられたせいで突入できず。しかし、仮にスペースシップワールドの全戦艦が全力砲撃を行ったとしても、インペリウムを外から破壊するのは1週間以上かかる見込みだ。
 解放軍艦隊も最善を尽くしているが、それでもカタストロフ開始までにインペリウムの撃破できるかは微妙なライン。この戦いは、銀河皇帝の下まで転位できる猟兵達の活躍にかかっているというわけだ。
 しかし、ここで注意事項がある。銀河皇帝は帝国旗艦『インペリウム』内の全てを掌握している為、侵入した猟兵達に対して、転移による奇襲攻撃が出来る。これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力のユーベルコード』による攻撃となり、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が鍵を握る。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破されてしまう上、対抗策が不十分な場合も、苦戦や失敗となる危険性があるので注意だ。
 銀河皇帝の能力はそのもの、銀河を自在に操る力と言ってもいい。武器を人型兵器『マインド』に変えてけしかけたり、黒槍型のステルス宇宙軍艦を召喚したり、意志とユーベルコードを奪う洗脳波を放ったりと、攻撃方法は非常に多彩で厄介なものばかり。先制攻撃をまともに食らえば、一撃ダウンもありうるだろう。


鹿崎シーカー
(親愛なる猟兵の皆さんへ。皆さんの中にはアドリブ・連携を私の裁量に任せるという人がいるかもしれない。そういう人は、『一人称・二人称・三人称・名前の呼び方(例:苗字にさん付けする)』等を明記しておいてもらえると、私がとても助かります。ただし、これはお願いであって強制ではない。これの有る無しでプレイングを弾くとか判定に補正かけるとかそういうことは無いのでごあんしんください)

(ユーベルコードの高まりを感じる……!)
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第1章 ボス戦 『『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザー』

POW   :    マインド・クリエイション
【銀河皇帝を不老としている生命維持機能】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【白騎士と同性能の人型兵器『マインド』】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    フォース・インベイジョン
【銀河最強のサイキックエナジー】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【意志とユーベルコードを奪う洗脳念波】で攻撃する。
WIZ   :    ワープドライブ・ペネトレーション
【外宇宙から、知られざる『黒き槍の船』】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑14
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

明日葉・雅
「諸悪の元凶ですか、それはすべて喰らい尽くす。【処刑人】明け渡します」
『皇帝か、吾の獲物だ』

戦場の地形把握
使える物は何でも使わせてもらう
人型のマシン、か
動きは人のそれと同等だろうか?
どちらであれ油断はせん
第六感や空気の流れを読む、機械ならば駆動音がするか?するのであれば音にも警戒し、防御とする
鎌にて攻撃を防ぐに邪魔となれば素手にて相対する
四肢であれ半身であれ、動けぬようなものは喰らいたくはないがな
攻撃を喰らう覚悟をし、痛みは耐える
猛攻を防ぐに手一杯となるなら鎌を投げつける
どんな手であれ、一撃を叩き込む

人格/一人称・二人称・三人称
雅/私・あなた・苗字+さん
処刑人/吾・貴様・呼び捨て
アドリブ等歓迎


レイ・アイオライト
【SPD判定】
そのユーベルコードの弱点、それは「視認」ね。
視認さえされてなければ脅威にはならないわ。
転移前に濃厚な影のオーラを纏って皇帝に視認されなくするわ。(『目立たない』)
反撃は【変幻ナル闇ノ曙光】で闇に完全に沈み込む。これで視認は不可能。
影の刃を防御、避けるようだったら影の刃の中に1つだけ『影縫ノ暗剣』を混ぜて皇帝の影に突きつけて行動不能にする。
後は鋼糸と雷撃で全方位からの『範囲攻撃』『マヒ攻撃』よ。
それでもダメだったら相手の死角に回り込んで刀の『だまし討ち』『クイックドロウ』『鎧無視攻撃』をするわ。
この宇宙はすべての人に平等に与えられる「自由」そのもの。アンタなんかに支配されない!


胡・翠蘭
「ああ、此方が我儘な坊やみたいな皇帝様?……自分と同じ力を認めない、っていう。そんなにオリジン、オンリーワンでありたいなら別の世界にでも行くか、変えたらいかが?」
【POW】
装備を白騎士に…それはなかなか厄介ね。未来を見通してくるんだもの、白騎士の彼。

それでも、彼のWIZのUCで…彼が読む未来の可能性を66でも100でも1000でも、手を増やして確定率を減らせば攻撃は当たるし、避けれるでしょう?

思考に寄らない無意識の第六感、野生の勘、防具改造と見切りを駆使して敵UC対策ね
可能性を1000手まで及ばせてみせたいわね…私のUCでの攻撃も。

※口調、他称は苗字+様
※アドリブ等お任せ


ショコラ・リング
ボク
貴方
名前+さん

ボクが此処に立つ意味、戦う理由
それはオブリビオンに苦しむ人々を救う為
そしてその為に犠牲にしたモノ
それら全てを含めた強い意志で念波に立ち向かいます
更に靴の中の踵に唐辛子を塗った針を仕込み
常に踵は上げておいて意識を失った時に針が刺さる様にし洗脳念波の突破口の一つにするのです
完全に覚醒できずとも自傷による刺激が効果ありで身体が動けば更に矢を刺します

念波を跳ね除けたら靴は捨て【神威】を使用し、高速移動で攪乱しながら光の放射と弓による波状攻撃をするのです
再使用を第六感で察知できれば矢を自分に刺して耐えます
人々の安寧の為、この身この命を懸けて、リスアット・スターゲイザー、貴方を倒します!


坂上・半
敵の【先制攻撃】をどのタイミングで来るかを自分ならどうするかで読んで【呪詛耐性】と【オーラ防御】、【毒耐性】で耐え、念波の発生地点へ【殺気】と【呪詛】と【恫喝】による威圧を叩きんで反撃の糸口とするぜ

少しでも緩まったところへ【妖剣解放】、狂気で念波を一気に上書きして振り払い、銀河皇帝へ突っ込む

突っ込む際は【隠れ鬼】と【忍び足】を平行活用
この速度で透明の俺を“見える”かよ
【八艘跳び】と【残像】で視認先と自分がずれるようにも振舞うぜ

そして射程距離に入り次第【縮地】で一気に距離を詰め【籠鳥】で自由を奪い【妖剣解放】による斬撃を至近距離から叩き込む

おい、その首よこせよ
俺は働き者でね
おぜぜに変えさせとくれ


霑国・永一
SPD

皇帝ならお宝くらい持ってるかな。あるなら盗むし、無いなら皇帝さんの命を盗もうかと思うんだけど?

先制攻撃は煙幕でも使って視界を見え辛くした後、狂気の戦鬼を発動、高速移動でとにかく皇帝の死角に回って全力回避、攻撃対象になるのを防ごうかな。【ダッシュ】【逃げ足】【見切り】【フェイント】も併用していこう。
以後の戦闘も前者に加えて【早業】【鎧無視攻撃】を入れていく
煙幕が効いてる状態で相手の位置が然程変わってなければ不意打ち仕掛けに行く。【暗殺】も併用
あとは基本的に死角に移動しながら衝撃波連発で攻撃の隙をなるべく与えないように攻める
武器あるなら【盗み攻撃】で【盗み】しておく
「ハハハッ!くたばれ!」


サラ・カトレット
怖い、足が震えて動かない…でも
皆の想いを無駄にしない為にも、逃げる訳にはいきません!

【WIZ】
・先制への対処

攻撃は全て【桜花爛漫】
花弁を【全力魔法】で増幅
【属性攻撃】で【風】を付与
自身や味方の周囲に高速で回転させ
攻撃を風圧で弾きます

その際支障が出ない程度に花弁で身を隠し
視認される箇所を減らし念波を阻害
敵の視界を遮るようにも花弁を操作

更に【オーラ防御】で身を固め
【第六感】で船からの攻撃を察知し【見切り】で回避

攻撃へ転じる際は阻害・支援を念頭に
花弁に【マヒ攻撃】【気絶攻撃】を付与し敵に纏わりつかせます

追撃時orもう後がない場合
防御を捨て、花弁を全て纏めて敵にぶつけます

私の全力…お願い、届いて!!


坂上・貞信
冬晴・キーラ(f05497)くんとの合わせ希望で。
アドリブは歓迎するよ。

さて、本日は『キーラちゃんのキラキラ☆ナイト』
生主であるキーラくんとコラボという事で
銀河皇帝攻略戦対決に来たわけだけども。
まずは攻撃を防がないとね。

相手はステルス船を呼ぶらしい。
ならば【我が愛しき部下よ来たれ】を使用し、
呼び足した死霊の部下達に『拠点防御』『破壊工作』で
来る前にガチガチに罠を仕掛けさせて貰おう。

……キーラくん、何それ。壁……?

しっかり仕掛けなよ死霊軍曹!
可愛げは向こうの方があるんだから!

――と、現れたのならばキーラくんの部下と連携し、
『一斉発射』で応戦せよ。
市民が見ている、軍人が無様は晒せんぞ。


冬晴・キーラ
坂上・貞信(バーチャル無能軍人・f00110)ちゃんと参加するぜ☆
コラボ生放送だー☆
アドリブも超オッケー☆

【グッドナイス・ブレイヴァー】で銀河生配信しつつ、貞信ちゃんと協力して【ワープドライブ・ペネトレーション】の攻撃を360度感知して対応できるようにおっきくて可愛いメルヘンな壁を『ぬいぐるみさんチーム』に命令してマッハで立ててもらうぜー☆ 働け★ はよ★
『パフォーマンス』重視で絵的に映えるド派手なやつ☆
視聴率なら負けねえぞー★

敵の姿が見えたら『ぬいぐるみさんチーム』をまとわりつかせて時間稼ぎしてる間に貞信ちゃんにかっこ良くキメてもらうっ☆


メンカル・プルモーサ
【飛空戦艦ワンダレイ】で参加。
【リントブルム】にあらかじめ乗っておく…
…相手がステルス戦艦で、数が不明だとしても、こっちを何らかの方法で認識している…だから浸透破壊術式【ベルゼブブ】を介してウィルスを送り込み、ステルス機能を弱らせる…対応されなければ照準機能等も狂わせる…
…ステルス戦艦の突撃は空中戦闘しつつ回避、ミサイルや砲撃はオーラ防御で守り、皇帝に【鳴り止まぬ万雷の拍手】を放つ…
…五感を共有している以上、皇帝への知覚の負荷は周囲の戦艦全部への負荷になる…そして、視界を閃光で遮ればその間は視認できなくなる…
そうすれば、仲間たちも自由に動けるようになるはず…でも、チャンスは一瞬…あとは任せる…


ゼット・ドラグ
「ちっ、厄介な奴が出てきやがった。おい、番長。ひとっ走り頼むぜ」【星群・ヒカル】(番長呼び)に同行。
白騎士と同性能のマインドと真っ向からやりあったら皇帝に攻撃する余力が残らねえ。
マインドのレーザーを黒剣で弾きつつ、番長のバイクに乗ってマインドから逃走を試みる。
番長が洗脳念波で操られそうになったら顔面を二、三発ビンタして正気を取り戻させようとする。
「しっかりしろ!お前には仲間達がいる!何よりこの俺がいる!」
皇帝に近づけたら自分のバイクである【ドラゴンチェイサー】と共に空中へジャンプし落下しながら【怪力】によるディスコード「地裂断」を皇帝に放つ。
「この一撃が未来を切り開くと信じて!皇帝、覚悟!」


星群・ヒカル
おれはてめーの部下の手中で偽りの学園生活を送った
けどそれもおれにとって大切な思い出だ
今日おれは銀河帝国を卒業するぜッ!

【ワンダレイ】
ゼットと宇宙バイク銀翼号に「騎乗」
先制UCの軌道を「視力・第六感」で察知
「逃げ足・地形の利用・空中戦」
さらに牽引ワイヤーも使って「ロープワーク」
全力で避けるぞ、振り落とされるなよゼット!
ゼットは優先的に軌道から外すように銀翼号を繰るぞ

攻撃を避けたらゴッドスピードライドで銀翼号を特攻形態に
皇帝へぶっちぎる!
出現したマインドにも臆せず突撃
ゼットが皇帝に飛び込んで殴る未来と、ゼットに対応してる間におれが皇帝を跳ね飛ばす未来
どっちを選んでも良いぜ?
これがおれ達の絆の力だ!


アルフレッド・モトロ
【飛空戦艦ワンダレイ】銀河の平和を守るべく参上!
愛機【ヘルカイト】に【騎乗】して転移
レイ(f12771)も一緒に乗ってもらう
その時俺もレイの影のオーラに便乗して身を隠す

俺のUCに対して奴は黒き槍の船を放ってくるだろう
極めて発見され難いらしいがウチの最強の魔女(f08301)をナメてもらっちゃ困る!
メンカルの攻撃で鈍った敵船を振り切って一気に皇帝の元へ!

黒き槍の船とやらは皇帝と五感を共有してんだろ?
だったら皇帝自身をぶっ飛ばしゃあ船もどうにかなるはず
【力溜め】からの【怪力】で【ワンダレイ・アンカー】を振り抜いて【捨て身の一撃】だ!

レイの攻撃からの俺のUCで畳みかける!
闇と光の挟撃を食らえ!!!


トルメンタ・アンゲルス
一:俺
二:~さん
三:貴方


やっと、首が見えましたねぇ。
今まで消えていった人達の分、ここで返す!

視認している対象しか狙えないなら、視認させないまでよぉ!
ダッシュの早業で残像を残し、空振らせてやりましょうか。

目に見えてるモノが全てと思うなよ。
貴方がさっきまで見ていたのは、俺の残像だ。

そしてここまでが最速、ここからも最速だ!
行くぞNoChaser!
変身!
『MaximumEngine――Mode:Formula』(ベルトの音声)

攻撃力重視の装甲として、一瞬で変身合体し、完了と同時に最高速でダッシュ!
物理法則を無視した軌道と速度で搔き乱し、一瞬の隙を突いて追撃のブリッツランツェをねじ込む!

くたばれェ!!!


ブイバル・ブランドー
【飛空戦艦ワンダレイ】として参加だ。
【先制対策】
回避不能…ならば真正面から突破させてもらう!【ビルドシステム】で装甲を何重層にも形成してレーザーを防ぎ、更にその装甲を【マグネティックビット】でマインドに【一斉発射】して弾幕を張り迫撃を阻止するぜ!
【作戦方針・POW】
皇帝への直接攻撃は仲間に任せる!だからオレはマインドを足止めし続けて皇帝の攻撃手段を減らし、仲間の攻撃を通りやすくするぞ!
【戦闘】
敵との距離を常に中距離に保つ。先制の時と同じく、スクラップの装甲で防御する。そしてスクラップの破片で敵を狙撃しつつ、荷電粒子砲のチャージを進めていく…フルパワーまで溜めたらマインドにぶっ放すぞ!


ライヴァルト・ナトゥア
ふふふ、ははは、はーはっはっは。これほど滑稽なことはない。個人が、国だと、帝国だとそうお前さんはのたまうか。幼児でも分かろうものだ。そんなものが、国であるはずがないと
(先制攻撃に対し【封印を解いた】ユーベルコードと合わせ【ダッシュ】【ジャンプ】【フェイント】を駆使して敵視界に収まることがないように疾駆する)
俺の最速、お前さんの目に止まるかな?
(反撃に【2回攻撃】の手数で決して深追いはせず、ヒット&アウェイを繰り返す。意思を、UCを奪われても足は止めない。死ぬまで、疾走れ)
お前さんが死ぬまで、何処までだって付き合ってやるよ。
ただし、こっちの踊り手は俺一人じゃないけどな!
それじゃさよなら、皇帝さん


ルベル・ノウフィル
覚悟
「差し違えてでも倒します。そのために来たのです」

wiz 連携希望

対策:
事前用意アイテムの魔導式天球儀を使用
予め入力した星天を周囲にぐるりと投影する
投影した星天は毎日我が家で眺めております、違和感は逃しません
気合と第六感有
潜む槍の船に気付いてみせます

発見後は彩花を投げ、間合いに来るまでに威力を削ぎ
間合いに入れば非UCで妖刀の気合の一撃で槍船を破壊

反撃
僕は大きな船ではなく針のように凝縮した黒き槍の針を放ちます
小さな針なれど威力は凝縮され、倍

他の味方の攻撃に紛れ彩花で援護すると見せかけて同時に撃ち、大声をあげて妖刀を振り自身が捨て身で囮になる
敵の警戒を三段階に掻い潜って針があたれば暗殺完了です!



 インペリウム艦内の虚空に、眩い金色の閃光が現れた。円状になった光の中から迫り出してきたのは、瀟洒なブラウンのローブをまとい、首に精緻な金の首飾りとファーを巻いた金髪の美丈夫。長い髪をなびかせた『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーの背後で、後光じみた光が四散しオルガンめいたパイプを備えた大型円盤を露出する。銀河皇帝はゆっくりと目蓋を開き、侮蔑的な視線を遠くの猟兵達に投げた。
「ふん……性懲りも無く我が牙城に踏み入るか、愚か者共。余程死に急いでいると見える」
「あーん? そんなわけないだろー?」
 冬晴・キーラ(星空アジタート・f05497)が犬歯がちな歯を見せて笑い、星柄に赤いリボンを着けたトラメガを取り出した。腰に片手を当て、拡声音を放つ。
『こっちはなー、生放送企画で来てんだよ。題して、スペースシップワールドラスボス撃破RTA! 付き合ってもらうぜ銀河皇帝! キーラちゃん達の視聴率の為になァ!』
 銀河皇帝が不快げに目を細め、全身から暴風めいた殺気を放射! 胡・翠蘭(鏡花水月・f00676)は、臆して膝を震わせるサラ・カトレット(夢見る乙女・f06458)の両肩に手を置き、ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)に目配せ。手中に収めた天球儀のスイッチを入れたルベルの周囲が、プラネタリウムに早変わりした。翠蘭は銀河皇帝を真っ直ぐ見据える。
「ああ、此方が我儘な坊やみたいな皇帝様? ……自分と同じ力を認めない、っていう。そんなにオリジン、オンリーワンでありたいなら別の世界にでも行くか、変えたらいかが?」
「その必要は無い。何故ならば」
 すっと片手を上げる銀河皇帝!
「貴様等を消せば済むからだ」
 銀河皇帝が軽く腕を振った直後、サラが両手を突き上げ桜吹雪のドーム竜巻を形成! 全方位からグシャッと潰れる暴風壁内、坂上・貞信(バーチャル無能軍人・f00110)は四方を覆うメルヘン柄のレンガ壁を見回し、若干頬を引きつらせた。
「……キーラくん、何これ。壁……?」
「壁。ほら、カメラ回ってんぞ」
 貞信がハッとして背後を振り返り、妖精めいた形のドローンカメラに視線を合わせる。
「あ、はいどーも。さーて、本日は『キーラちゃんのキラキラ☆ナイト』生主であるキーラくんとコラボという事で、銀河皇帝攻略戦対決に来たわけだけども、今は絶賛包囲攻撃のど真ん中! まずは手始めに、この状況を切り拓く! 死霊軍曹!」
 貞信がサラを一瞥。突き上げた両手を限界まで伸ばした彼女は、顔に滝のように汗を流して体を小刻みに震わせる。貞信は斜め後方に控えた液状の骸骨軍人に向かって腕を振った。
「EMP爆弾は仕掛けたな!? ベルゼブブ搭載型死霊EMP、全弾起爆だッ! キーラ君の方が可愛いんだからかっこよく決めるぞッ!」
 骸骨軍人がサムズアップし、親指で折り曲げた人差し指を押した。CADOOOOOOM! 桜吹雪の外で紫の電撃が大爆発! その周囲で弾き飛ばされた黒槍型戦艦達がステルス解除し、甲板全体に亀裂めいた紫の光を走らせる。銀河皇帝が怪訝そうに艦に手をかざした直後、桜吹雪が内から爆ぜ飛び、メルヘン柄の瓦礫を撒き散らしながら複数人の猟兵が特攻をかけた! 銀河皇帝は右手を打ち振る!
「圧殺せよ」
 黒槍艦隊が体勢復帰し先端を猟兵達に突きつける! 銀河皇帝に迫る猟兵の一人、黒い箒に座ったメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)の背中が蝿の翅めいた魔法陣を四つ展開。スクエアフレームの眼鏡レンズに無数の文字列が流れ出す! 艦隊がジェット噴射を始める寸前、メンカルは小さく呟いた。
「照準機能、制圧」
 黒槍艦隊射出! 飛び交う巨大な刺突の隙間を、しかし全員が無傷で駆け抜けてさらに加速! 置き去られた軍艦たちは無暗やたらに猟兵達の背後へミサイルを撃ち出した。箒の上で振り返ったメンカルはミサイル群へ手を伸ばす。蝿の翅型魔法陣が細かく蠢動し、彼女の手に紫色のオーラが集中!
「地獄の羽音よ、響け、羽ばたけ。汝は群、汝は滅獄。魔女が望むは謁見阻む魔王の従者」
 紫のオーラが無数の小蝿の軍勢と化して飛翔! 追いすがるミサイルはオーラの蝿にまとわりつかれ、軌道を滅茶苦茶に逸らすミサイルに、ルベルが札を連投して勢いを削ぐ。そのまま冷気じみて青白いオーラをまとう黒刀を抜き、跳躍。ミサイルに斬撃を繰り出した!
「はぁッ!」
 SLALALALALASH! 素早い連続斬がミサイルを斬って爆散せしめ、着地と同時に疾駆して軍艦二隻をすれ違いざまに斬り捨てる。銀河皇帝は忌々しげに口を開いた。
「我が艦隊をクラッキングか。小癪な……」
「……そう。そして、五感を共有している以上、司令塔の知覚の負荷は周囲の戦艦全部への負荷になる。視界を閃光で遮れば、その間、こちらを視認できなくなる……」
 皇帝に向き直ったメンカルは、答えながら三日月の意匠を持つ大銀杖を取り回す。銀河皇帝の周囲に火花めいた光球がいくつも現れ、とまばらな拍手に似た破裂音が響かせ始めた。振動数を上げるメンカルの魔法陣!
「観測せし虚像よ、沸け、轟け。汝は観客、汝は賞賛。魔女が望むは舞台を止めし大喝采」
 メンカルが杖を突き出すと同時に光が大爆発! 万雷の喝采じみた轟音に飲み込まれた銀河皇帝が顔をしかめる。閃光と耳を割るような爆音を聞きながら、メンカルは箒の先端を上げた。
「……それじゃあ、あとは任せる……」
 銀色のバイクにまたがった星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)がメンカルへ肩越しにサムズアップ。戦域を離れる彼女を余所にハンドルをひねった。その時、銀河皇帝を包む閃光から白い彗星じみた光がいくつも飛び出す! 白光は猟兵達の行く手の地面に横一列に突き刺さり、中で白騎士めいた機械人形が起立。ヒカルの真後ろ、バイクに相乗りしたゼット・ドラグ(竜殺し・f03370)は漆黒の剣を抜き放つ!
「ちっ、厄介な奴が出てきやがった。おい、番長。ひとっ走り頼むぜ」
「任せろ。全力で避けるぞ、振り落とされるなよゼット!」
 一方、ブイバル・ブランドー(ソニックアタッカー・f05082)と並走しながら、翠蘭は溜め息を吐いた。
「あれがマインド……白騎士と同じ性能というのが面倒ね。未来を見通してくるんだもの、白騎士の彼」
「しかも回避不能か。ならば真正面から突破させてもらう! ビルドシステム起動ッ!」
 V字に掲げたブイバルの両腕にスクラップが取りつき装甲を成す。瞬間、白光を弾き飛ばした機械人形達は一斉に咆哮! 騎士型マシンは同時に剣を振り下ろし、白い光線斬撃を発射した! 地を引き裂いて迫る純白の剣閃に、ブイバルはダブルチョップ迎撃!
「必殺! アイアンアームブレ―――――ドッ!」
 手刀が斬撃全てと激突し、爆散・対消滅! 飛び散る破片の中を駆ける明日葉・雅(咎喰らい・f07590)は自分の顔を片手で覆い、瞳を青から黒へ変色させる。湧いて出た真紅のローブが桜柄の和服を包んだ。
「処刑人、あなたに体を明け渡します。……心得た」
 雅が鎌を下段に備えてマインド部隊に走り込む! 逆に迎え撃ちに来たマインド一体のフルスイング剣を鎌の柄で受け、足払いをかけて鎌斬り上げ首狩り殺! 急制動をかけて身を反らす彼女の腹を、左から来る刺突が斬り裂く。左マインドの顔面に肘打ちを叩き込んだ雅は大鎌を捨て、のけ反る白騎士鎧の腹に掌底を叩き込んで吹き飛ばした。さらに後ろ脚を蹴り上げて真後ろの白騎士の下顎を打ち上げ、前後反転!
「ふっ!」
 槍めいたサイドキックがマインドの胸板に直撃し、真後ろに蹴っ飛ばした! その時、雅の耳が真上に微かな機械駆動音を捉える。頭上を仰ぐ彼女の黒瞳に二つの白い光柱! 滞空し、剣を振り上げた二体のマインドが雅に垂直落下する。覚悟を決めて防御態勢を取る雅。その横合いから伸びた二つの触手螺旋がマインドを捕まえ、振り回してぶん投げた! 振り返る雅に、悠然と微笑む翠蘭!
「お邪魔だったかしら? 明日葉様」
「否だ。後ろを任せるぞ、翠蘭。動けなくなるような一撃は食らえないのでな」
「任されましょう」
 四方から襲撃するマインド達に向き直る二人! 一方、ヒカルのバイク後部座席で立ち上がったゼットは、黒剣を思い切り振りかぶった。飛来する複数の光線斬撃!
「おおおおおおおおおおおおッ!」
 黒剣横薙ぎ一閃が、迫る白斬撃の群れを消し飛ばす! 開かれた道に迷いなく突っ込むヒカルへ疾走してくるマインド軍団。その先陣の一体が横一文字の光線斬撃を撃ち出した。ヒカルは限界までバイクを倒し、スライディングめいて回避! 続いて飛びかかる三体の白騎士の斬り下ろしを、上体を起こしたゼットが横向きにした黒剣で防御した。
「退けえええええええッ!」
 腕を震わせながらも押し返す! ノックバックした三体の脳天に三条の雷光が命中。肩越しに背後を見るゼットの視界に、U字磁石を二つ重ねたような形のビットを大量に展開するブイバル! ビットの先には紫電をまとったスクラップの欠片。
「マインド連中は俺が抑える! 構わねえで行け!」
 ビットがスクラップ片を飛ばして弾幕を張り、ヒカルに走って来た白騎士達を釘づけにする。ヒカルはバイクをドリフトさせて後部を天井に向け、牽引ワイヤーをショット! フックが天井に噛みつくと共に、ハンドルのスイッチカバーを跳ね上げる。
「捕まっていろゼット! 飛ぶぞ!」
 スイッチが押され、銀のバイクは伸びた牽引ワイヤーを引っ張られて跳躍! 宙を舞うヒカルとゼットを見上げた白騎士達。前衛がスクラムを組んでスクラップ弾幕をしのぎ、後ろの数体が剣を白く眩く光らせる。ワイヤーを切断したヒカルはバイクを前後反転させてアクセルをキック!
「出来るだけ撃ち落としてくれ」
「簡単に言ってくれるぜ」
 バイクのマフラーが火を噴いた瞬間、無数の滞空光線斬撃がヒカルのバイクを強襲! シルバーの宇宙バイクは複雑軌道を描いて空を駆け抜け、斬撃を紙一重でかわし続ける。ゼットのが振り回す黒剣を斬撃の一部が車体を傷つけ、ヒカルの頬をかすめ、ゼットの脇腹を斬り裂く。横回転、錐揉み、ジグザグ空走を連発したバイクはマインド達を飛び越えてウィリー着地! 体勢を戻し、銀河皇帝の下へ直線で突っ込んでいく! だが銀河皇帝を包む喝采と閃光は徐々に収束して消滅。煩げな顔で目を開いた銀河皇帝を見据えてヒカルは叫ぶ!
「おれはてめーの部下の手中で、偽りの学園生活を送ってた。けどそれもおれにとっては大切な思い出だ。今日! おれは銀河帝国を卒業するぜッ! 送辞も祝辞も必要ねえ。卒業証書代わりにてめーの首さえもらえればなァッ!」
「おいおい待て待て」
 マインドの群れから飛び出した霑国・永一(盗みの名SAN値・f01542)が低姿勢ダッシュでヒカル達を追いかける。煌めく眼鏡の下の目が獲物を狙う猛禽じみた光を帯びる。
「皇帝さんの首はこっちでもらおうかと思ってるんだが! ……いや、あの首飾りでも良いか……?」
「フン。つくづく姦しい逆賊共よな」
 呟く銀河皇帝が目と鼻の先に挙げた手中に銀河色の光を出現させる。爪先立ちで走るショコラ・リング(キマイラのアーチャー・f00670)は、弓と矢を取り出して永一を呼んだ。
「永一さん! 煙幕!」
「おっと、こっちの番か」
 永一はポケットから取り出した発煙筒のピンを噛んで引き抜く。急ブレーキをかけて真横を突破するショコラと目配せをすると、発煙筒を全力投擲! ショコラは弓に矢を番えて引き絞り、銀河皇帝を照準。回転しながら落ちる発煙筒が矢の射線に入った瞬間、射出! 発煙筒を射抜いた矢はそのまま銀河皇帝の眉間へ一直線に飛翔し、命中する直前で爆発した。銀河皇帝を覆い隠す大量のスモーク! ショコラは前後反転して声を張る!
「サラさ――――――んっ!」
 遠くで、汗だくになったサラが膝をわななかせながらも立ち上がる。荒い息を吐く彼女の脳裏に、銀河皇帝の冷たい視線と外から潰されかける花吹雪のビジョンが過ぎった。
(怖い……足が震えて動かない……でも……!)
 サラの周囲に高密度の桜吹雪が吹き荒れた! 毅然と顔を上げたサラは両手を指揮者のように振るって桜吹雪を操作する。
「皆の想いを無駄にしない為にも、逃げる訳にはいきません!」
 サラが両手を突き出すと共に桜吹雪が銀河皇帝へ飛んでいく! サラは両手で遠くに小さく見える銀河皇帝の姿を包むようにする。球状に渦巻く桜吹雪がスモークもろとも銀河皇帝を取り込み、次いでサラの周りをカーテンめいてグルッと一周。しかし桜吹雪は中から引き裂かれて四散! スモークと一緒に迫り出した銀河皇帝は、手中の銀河を握り潰す。
「我に歯向かう愚者共よ。拝聴を許す。我が玉音をその身に刻めッ!」
 握り拳を突き出して開いた瞬間、戦場が銀河色に染め上がった! 光を浴びた雅、翠蘭、ヒカル、ゼット、ショコラ、サラ、キーラ、貞信、ルベルの両目が勢いよく血涙を噴出し、ブイバルのマシンアイが激しく点滅。彼らの悲鳴が響き渡る中、銀河皇帝の眉がぴくりと動いた。宇宙の色彩の中、トルメンタ・アンゲルス(流星ライダー・f02253)が銀河皇帝をじっと見たまま彫像めいて固まっている。その頬に血涙は無く、苦しむ様子すらも無い。銀河皇帝が怪訝に目を細めた、その時である!
「どこを見ている」
 銀河皇帝は目を見開く。彼の銀河色を放つ腕をつかんだトルメンタが、零距離から皇帝の顔を覗き込んでいた!
「目に見えてるモノが全てと思うなよ。貴方がさっきまで見ていたのは、俺の残像だ」
 銀河皇帝の口元が憎々しげに歪むと同時、赤黒い突風がトルメンタをすり抜けて銀河皇帝に吹いた。トルメンタの後方上空で坂上・半(羅刹の妖剣士・f06254)が透明化解除! その隣では、ライヴァルト・ナトゥア(巫女の護人・f00051)の左手が蒼い狼のアギトに変わる。露出した両腕と顔に禍々しい紋様を浮かべた半は、血涙を滲ませる目に冷たい狂気をはらませて刀を抜いた。
「そういう訳で、首を寄越せ。俺は働き者でね……おぜぜに変えさせとくれ」
「改めて見れば、これほど滑稽なことはない。個人が国だと、帝国だとそうお前さんはのたまうか。幼児でも分かろうものだ。そんなものが、国であるはずがないと! 愚かな夢想ごと噛み砕いてくれるッ!」
「ぬうッ!」
 銀河皇帝はつかまれたのとは逆の手でトルメンタの顔面を鷲づかみにし、銀河色の色彩を爆発させる! そのままトルメンタを足元に叩き落とし、銀河皇帝は右肩狙いで振り下ろされる半の刀を右裏拳で受け止め、左肩狙いの狼の鼻面にアイアンクロー! 銀河の色彩を灯したまま真下に叩き伏せた銀河皇帝は、両腕を広げて背後の装置に白い光をまとわせる。その後方斜め下で、永一は密かに口を三日月型にして笑う。
「やれやれ、流石は皇帝様ってか」
 上げた顔に貼り付く狂喜!
「殺し甲斐があるじゃねえの! 楽しめそうじゃあねえか!? なあ! そう思うよなぁ!」
 肩越しに永一が自分の影を見下ろした。彼の影が後ろに大きく拡張し、蒼炎の火柱を噴出! 振り返る銀河皇帝に、蒼炎柱から黒い霧じみた闇を背負ったアルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)がエイ型物体に乗り飛翔する。蒼炎のアフターバーナーを引き、銀河皇帝へ肉迫!
「伏兵か」
 まなじりを鋭くする銀河皇帝の両サイドを黒槍艦二機が突き抜ける! が、二機はアルフレッドをかすめて明後日の方へ! 遠くで戦艦の外壁にうっすら浮かぶ紫の光を目にした銀河皇帝は顔を歪めた。
「馬鹿な……我の艦をクラッキングし続けるだと……!」
「ウチの最強の魔女をナメるなよ。その手はもう二度と使えねえ!」
 蒼炎灯した錨を振り上げ、アルフレッドは銀河皇帝に殴打を繰り出す! 銀河皇帝はこれを銀河色の炎じみた光を宿した右手の平でキャッチ。アルフレッドが背負った闇が爆発的に膨れ上がり周囲一体を暗闇に変えた! アルフレッドは銀河皇帝の額に渾身の頭突きを見舞い、大きく後退しながら号令を下す。
「行くぜレイ! 光と闇のダブルパンチだ! カモン……ワンダレイ!」
 高々と錨を掲げるアルフレッドの頭上、闇の中からマンタめいた形状の飛行戦艦が出現! 各部から蒸気を噴き出す飛行戦艦の両目が激しく明滅し始めた!
「穿て、我らが仇敵を! 照らせ、我らが同胞を! WONDER-RAY、それは……奇跡の光ッ!」
 アルフレッドが錨で皇帝を示すと共にマンタ戦艦の両目部分が凄まじい閃光を放つ! 銀河皇帝は目を焼かれつつも握り込んだ右手を戦艦のサーチライトに突き出した。銀河色の輝きが大渦を展開し、ブラックホールじみて戦艦のライトを吸収していく。その光景を眺めるアルフレッドの横顔には笑み。銀河皇帝の全方位を漆黒に染め上げた闇がレイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)の声を反響させる。
『捕まえたわよ』
「……!」
 サーチライトを防御しながら銀河皇帝が暗黒を走査。奈落じみた闇は見通せず、気づけばアルフレッドとマンタ戦艦の姿も無い。レイは淡々と言い放つ。
『無駄よ。そのユーベルコードの弱点は、視認が必要なこと。見られてさえなければ脅威にはならないわ。あたしは影、あたしは闇。アンタを喰らう、暗黒の黄昏!』
 宣言響く闇が蠢動し、銀河皇帝の360度取り囲むように無数の黒い剣を吐き出した! 右手を握って銀河色の渦を閉じ、両腕を左右に広げた銀河皇帝の体がガチンと硬直。見開いた目で彼が足元を見下ろすと、床にわだかまる彼自身の影に漆黒のダガーが突き立てられていた。闇から響くレイの宣告!
『無明の地獄に沈みなさい、銀河皇帝!』
 射出される闇の剣! 銀河皇帝の主観時間が一気に遅くなり、黒剣が非常にゆっくり飛来する。銀河皇帝は目だけで自身の胸を見下ろした。
(動け……)
 心臓部分に銀河めいた炎が灯る。銀河皇帝の瞳が振動する煌めきをまとい、血の涙を流し出す。
(動け!)
 念ずる彼の黒い刃のひとつが眼球に数ミリ単位で迫った、次の瞬間!
「動け、動かぬか……銀河皇帝、リスアット・スターゲイザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
 咆哮する銀河皇帝の肉体に銀河のオーラが満ち溢れ、ビッグバンめいて大爆発! レイの闇が黒剣ごと吹き飛び、世界が無限に広がる宇宙のビジョンに塗り替わる。闇を引き剥がされたレイの視線の先で、軽くうつむいた銀河皇帝は頬を伝う血涙を親指でぬぐい取った。
「やってくれたな……さしもの我も肝を冷やした。故に!」
 顔を上げ、前髪をかき上げた銀河皇帝が、猟兵達を睥睨!
「慢心・油断は捨て去ろう! 全霊を以って貴様等をこの世から消滅させてくれる!」
「へえー? そりゃ大層なこったなァおい」
 皇帝の真横に回り凶暴な笑みの永一! こめかみに拳銃を向け、引き金を引いた。BLAM!
「…………あん?」
 永一が意外そうに目を丸くする。銃弾は銀河皇帝が指で押し止めていた!
「ペネトレーション、リブートせよ!」
 BOOOOOM! ジェット噴射した黒槍戦艦が永一をめがける! 蜘蛛の巣状の光にまとわりつかれ、左右に激しく軌道を揺らすその先端にマインドが飛び乗り、逆手に握った剣を突き刺す。白光が紫光を上書きし、軌道を修正! 永一のクロスガードに戦艦の穂先が直撃し、もろとも遥か遠くの地面に突っ込む! CRASH! 砕け散った床からほとばしる砂埃と衝撃波を浴びたゼットは血涙を荒っぽく拭い、頭を抱えて床をのたうち回るヒカルの胸倉をつかんで引き上げた。
「しっかり……しろおッ!」
 全力のビンタでヒカルの頬を引っ叩き、往復二発! そのまま頭突きめいて白目を剥くヒカルを覗き込む。
「番長! お前には仲間達がいる! 何よりこの俺がいる! 銀河帝国卒業すんだろ! これしきのことで吐いた唾飲むんじゃねえッ! 起きろおおおおおおおッ!」
 ヒカルの両目が戻り、理性の光が灯した瞳がゼットを見返す。
「ああ……そうだな、兄弟!」
 そこへ複数の黒槍艦隊が直行してくる! 艦には全てマインドが乗り、突き刺した剣をレバーのように操って軌道を調整。突撃する艦の前に割り込みをかけるサラとブイバル! 桜吹雪と磁石ビットが二人の頭上に渦巻いた。
「ぶっ放せマグネティックビット! 撃ち落としてやるぜええええッ!」
 磁石型ビットが稲妻まとう金属片でマインドの眉間を次々に射撃! 操縦者を撃たれて軌道をぶれさせる艦隊に走り込むサラ。桜色のオーラをまとい、放たれる機銃掃射を紙一重で回避しながら右手を地面スレスレに滑らせる。大量の桜を追い風に疾走、艦隊の真下に滑り込む!
「甘き芳香、淡い夢。舞い上がって、私の桜花! 皆のためにっ!」
 右手を振り上げると共に大嵐じみた桜吹雪が巻き上がった! 槍艦全てを明後日の方向に吹き飛ばされ、あらぬ場所に突き立っていく。直後、高密度の花弁を斬り裂く純白の剣閃! 桜吹雪を斬り裂いた三体のマインドが剣を掲げ、光線斬撃を同時に放つ! 三つの白光重なり、混じり合って生まる一本の巨大な斬撃! 片腕にスクラップを集めて巨腕に変えたブイバルは、サラを追い越して斬撃に全力のストレート!
「うおおおおおらああああああああああッ!」
 SMAAAAASH! 鉄の拳が光線剣戟と正面からぶつかり合い、鉄片を剥離させつつ激しく軋む。ブイパルは僅かに押し下げられつつも一歩踏み込み、拳を振り切り斬撃を破壊! 飛び散る白光の奥、迫り来るマインドの軍勢を見据えたブイパルがビットを連れて迎撃態勢。そのままヒカル達に呼びかけた。
「マインドは抑えとく! その代わり、皇帝様の方は頼むぜ!」
 ヒカルはゼットと目配せして頷き合った。横倒しになった銀のバイクへ駆け寄る彼からやや離れた場所で、ふらつくショコラの踵が下がる。靴底に仕込まれた赤い針が深々と刺さり、眉間にギュッと皺を寄せたショコラは、自分の肩に矢を突き立てた。
「くっ、ぐぅぅぅぅぅ…………っ!」
 呻きながら取り出した矢で自らの肩を刺し穿つ。ハッキリと目を覚ましたショコラの前で、トンメルタは足元を殴りつけた。彼女が翡翠色に発光!
「行くぞNoChaser! 変ッ身!」
『MaximumEngine――Mode:Formula』
 FLASH! 緑の閃光が弾け、トンメルタの全身を流線形の装甲が覆う。両肩、ふくらはぎ、前腕部のアーマーが開いてエメラルドのプラズマを放出。トンメルタはスポーツグラス奥の瞳で銀河皇帝を真っ直ぐ睨んだ。
「覚悟はいいか、銀河皇帝。ここまでが最速。そして……」
 肌に刻まれた紋様を輝かせた半が刀を構え、ライヴァルトの四肢が蒼い狼のそれに変貌。ルベルは指先で黒い妖気を潰し、黒い槍型の小針を作る。
「ここからも最速だ」
 トルメンタ、ショコラ、半、ライヴァルト、ルベルの姿が掻き消え、ショコラの靴が虚空を回る。次の瞬間、銀河皇帝の周囲に五色の暴風が吹き荒れる! 銀河皇帝は瞳を忙しなく動かして自身を取り巻いて走る五人を追う。斜め右上、金色の光をまとったショコラが弓に血濡れの矢を番えて引いた。矢じりの血が蒸発し、聖なる光が取って代わる!
「我が祈りを此処に。捧げしこの身・この命を以て、御身の代行者たらんことを許したまえ」
 射出! 流星じみて急降下した矢は、突き出された銀河皇帝の右手の平を貫き、傷口から溢れ出た銀河色の光に吸収された。銀河皇帝はそのまま、反対から強襲するライヴァルトに向き直る! 振りかぶられる蒼狼の爪!
「お前さんが死ぬまで、何処までだって付き合ってやるよ。ただし、こっちの踊り手は俺一人じゃないけどな!」
 銀河皇帝の傾けた首の薄皮を、爪が浅く斬り裂いた。胸板めがけた追撃を左手で止め、右手でライヴァルトにアイアンクロー! 引かんとするライヴァルトの頭を捕らえて離さず、銀河の色彩を放つ。ライヴァルトの目が血涙を噴いた。
「では我と踊ることを許す。もらうぞ、その力!」
 銀河皇帝はライヴァルトをぶん回して投げ飛ばす! さらに左手五指から光の矢を撃ち、ライヴァルトの胴体に穴を空けた。ショコラが振り向いた。
「ライヴァルトさん!」
「止まる……なっ……!」
 ライヴァルトがぶれかける焦点を無理矢理合わせ、血を流しながら声を押し出す。
「後ろだ!」
 直後、銀河皇帝がショコラの後頭部をわしづかみにした。ショコラが反射的に自分の腹に矢を打ち込み、銀河皇帝が閃光を放出! ショコラの両目が見開かれ、苦悶を吐き出す! そこへ甲高いハウリングとキーラの声!
『おらー! 止めろ止めろ! 視聴率落としちまうぞこのままじゃー!』
 銀河皇帝の全身が大量のクマのぬいぐるみが集り、まとわりつく。クマの中に埋もれていく銀河皇帝を飲み込むように渦潮が起こり、手放されたショコラをさらう。頬に紅い痕を残したキーラは、メガホンを少し下ろして貞信を見た。貞信は足元に軍刀を立て、鬼気迫る表情で力を込める。キーラは片目を閉じて悪戯っぽく笑う。
「貞信ちゃん大丈夫? お茶の間に出せない顔してるぞ」
「ああ、キーラ君もな」
 言い返し、貞信は鋭く息を吸った。
「総員、構ええええッ! 市民が見ている、軍人がこれ以上の無様は晒せんぞ!」
 渦潮の内側が激しく泡立ち、水が無数の骸骨兵の形作る! クマの群れに小銃を突きつける水骨軍隊。貞信は引き抜いた軍刀を突き出した!
「撃てェッ!」
 BRRRRRRRRRRR! 360度からの水弾掃射がぬいぐるみ塊をストリングチーズめいて穴だらけにし、綿を噴煙の如く飛び散らせる。渦潮の外側、銀のガントレットを嵌めた手を握りしめたレイは、空をつかむようなムーブ! 指の隙間から伸びる蒼白の鋼線を力いっぱい引き絞る。渦潮の内側を突っ切ったワイヤーの束がぬいぐるみ塊を雁字搦めに締め上げた。レイのガントレットから電光が迸る!
「燃え尽きなさい……!」
 稲妻が鋼線を走り、渦潮内部のぬいぐるみ塊を蒼白に染める。CABOOOOOM! 雷が渦潮を爆破した。火花散らす爆風に撫でられるレイの目前に銀河皇帝の姿! その手が蒼い大狼の爪に変化した。
「…………っ!?」
「暗黒よ……捉えたぞ!」
 横薙ぎの爪撃がレイを弾き飛ばした! 鮮血を散らしながらバウンドし、地面を転がるレイに追撃をしかける銀河皇帝。彼を追ってエイ型ボードに乗ったアルフレッドが錨を振り抜く!
「ウチの船員に……手ェ出してんじゃねええええッ!」
 振り向きざまに繰り出された爪と蒼く燃える錨が激突! 衝撃波と共に青い炎波が拡散し、二人を中心として地面が放射状に砕け散った。押し合う銀河皇帝の背後に札を手にしたルベル! それを察知した銀河皇帝は狼の手でアルフレッドの錨を握り潰し、裏拳でルベルを殴り飛ばした。銀河皇帝のワン・インチ距離の空間が歪み、半が出現。居合いの構え!
「まず、片腕」
 剣閃が走り銀河皇帝の腕が肩から斬れ跳んだ。血の筋を引いて飛翔する前腕部。半は刀を振り上げる!
「次に、もう片方」
「貴様……!」
 半を睨む銀河皇帝。彼の瞳がコスモスの輝きを帯び、繰り出された半の刀が空中で弾き返された! 遅れて何もない宙から響く剣戟の音。銀河皇帝と狂熱を宿す半の視線が交錯、やがて半の頭上から漆黒の落雷! ZGRAAAK! 黒い電光混じりの爆風の後方、ワープめいて姿を現した半は流血する右目を押さえた。
「今のは、闇飛電……防御に使ったのは紫電一閃か……? ぐっ!」
 崩れかける膝に鞭打って踏ん張る半の前で、黒い稲妻を聖光の矢がぶち抜く! 爆炎に風穴を空けた銀河皇帝が半へ肉迫。残った腕、蒼狼の爪を振り上げ……止まった。二人の間を手裏剣じみて回る大鎌が突き抜ける。視線を横に滑らせた銀河皇帝の目に、ローブをなびかせる雅!
「皇帝は、吾の獲物だ」
 言い放つ彼女の背後から斬りかかるマインド軍勢! しかし雅を庇いに入った翠蘭が羽衣の白帯を振るってマインドの剣を絡めとった。翠蘭のオッドアイが鋭く光り、彼女の主観時間が停止する。見通すのは雅に斬りかかった個体群の奥、剣を持ち上げる別のマインド達が光線斬撃を放つビジョン。射線は全て翠蘭を斬り刻む位置。そして時は動き出す! 翠蘭は白帯で絡めとったマインド達を投擲し、放たれた光線斬撃全てにぶち当てて相殺!
「ブランドー様。そろそろではなくて?」
「ああ、その通りだぜ!」
 翠蘭の後ろで、垂直にハイジャンプしたブイバルが砲と化した腕を突き出す。砲身半ばに嵌まった三つのリングが互い違いに高速回転、砲門に眩い稲光をチャージした。ブイバルの視界に浮いた無数のターゲットロックが全て、マインド達に狙いを定める!
「エネルギー充填完了……これがオレとVALZAの最終兵ィィィィィィイ器ッ!」
 極光!
「VALZA・マキシマム! ぶっ飛べェェェェェェエエエエエアッ!」
 GAVOOOOOOOM! 砲が極太のビームを放ちマインド達を全員まとめて薙ぎ払った! 端から端へ連鎖して噴き出す大爆轟。そちらに目を奪われていた銀河皇帝の死角、腕を落とされた方の体側面にレイが踏み込む。我に返った銀河皇帝は瞬時に獣の掌底を繰り出して、レイの刀剣刺突を防御する。黒く濁った刃が深々と食い込む中、銀河皇帝は闇に紛れんとするレイを睨んだ。
「我に一杯食わせたつもりか……暗殺者!」
 その時、レイの姿を無数の札が覆い隠した。同時、銀河皇帝の脳天を狙いルベルがジャンプ斬!
「うりゃあああああああああッ!」
 レイを諦めた銀河皇帝が降りかかる剣閃を残った爪で受ける。そのまま刀身を握って圧し折り、爪でルベルの胸を穿った。大量の血を溢れさせながらも、ルベルは銀河皇帝の手をがっちりホールド!
「足掻くか!」
「足掻きますとも……たとえ刺し違えてでも倒します。そのために来たのですから!」
 力の限り叫んだルベルが皇帝の手に黒い小針を刺し込んだ直後、札の壁に大穴が開く。口を開いたそこから飛び込んで来たのは大量の桜吹雪を背負ったサラだ! 振り払われたルベルと入れ替わり、サラは皇帝へと突撃していく。握り拳を包み込む嵐の如き花吹雪!
「私の全力……お願い、届いてっ!」
 桜吹雪をまとった拳を銀河皇帝は片手でガード! サラの拳に収束する桜吹雪が密度を増やし、皇帝と拮抗していく。その時、皇帝の視界が一瞬ぼやけた。目が滲み、サラの姿が万華鏡めいてぶれ始める。奥歯を噛んだ銀河皇帝は、手に銀河の光を集中させた。
「小娘……! 我に念で挑もうなどと…………烏滸がましいわ!」
 銀河皇帝が両目をかっ開き銀河色の輝きがサラを襲った! 彼女の白目が真っ赤に染まり、滝の如く血涙があふれる。目蓋とその周囲に浮き上がった血管が破裂し、それでもサラは拳を押し込む!
「うううああああああああああああああああっ!」
「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」
 吠えた皇帝の足元が弾け飛び、銀河色に輝く桜吹雪が彼の腕に巻きつき竜巻を形成! 銀河桜がサラの拳を押し戻して爆発。ドリルじみた竜巻に腹を貫かれたサラは跳ね飛び、ボールめいて床をバウンドしてうつ伏せに倒れ伏す。真っ赤に染まった彼女の視界に、頭を押さえ朦朧とする銀河皇帝の姿が映った。息も絶え絶えにサラは呟く。
「これで……はぁっ。隙は……出来ました、か……」
「ええ、出来ましたよ、サラさん。十分すぎるほど大きな隙が」
 半ば白目を剥いた状態で顔を上げる銀河皇帝の目と鼻の先に、片足を振りかぶったトンメルタ! ふくらはぎから翡翠色のプラズマを噴射する彼女の姿を走馬燈めいて捉え、辛うじて腕を上げようとする銀河皇帝のこめかみを衝撃波が撃ち抜く。派手にふらつく銀河皇帝を遠目に、永一は銃を構えて銀河皇帝の死角を走った。
「ハハハハハハ! ったく、困るぜ、どいつもこいつも。俺様が皇帝サマの命盗ろうと思ってんのによお!」
 振り返りざま、銀河皇帝の斜め後方から永一は拳銃を構えて衝撃波を撃つ! 背中の機構を砕かれ、のけ反る皇帝に、トンメルタと永一が同時に呟く。
『くたばれ』
 プラズマジェット瞬間励起! スタンした銀河皇帝の胸板めがけ、トンメルタは空中回し蹴りを繰り出す!
「追撃の…………ブリッツランツェェェェェッ!」
 SMAAAAASH! 神速の蹴りが銀河皇帝の鳩尾にクリーンヒット! くの字に折れた銀河皇帝が真後ろに吹き飛び、体から凄まじい破砕音を響かせる!
「ぐううおおおおおおおおおおおおッ! おのれ……おのれおのれおのれおのれおのれえええええッ!」
 血反吐を吐いて罵声を上げた銀河皇帝は顔を上げ、蹴りを振り切ったトンメルタと永一を睨む。瞳の輪郭に集まりかけた銀河の色彩は、しかし崩れて解け、収束しない!
(馬鹿な……発動できないッ! この我が……傷を負って反撃出来ないなどとッ……!)
「あるはずが無い……あるはずが、ぐッ!?」
 狼の手がブクブクと膨張して破裂した。飛び散る肉片を驚愕の眼差しで眺める銀河皇帝の脳裏に、小針を突き刺したルベルの顔が蘇る。その一瞬の幻影をぶっちぎってバイクに乗ったヒカルとゼットが疾走してくる!
「行くぜ番長。この一撃が、未来を切り開くと信じて!」
「応ッ! 頼むぜゼット!」
 跳躍したゼットが前方回転! 彼のバイクが大型のバスターブレイドに変形し、高々と振りかぶられた。流星じみて斬りかかるゼットと共に加速したヒカルは、銀河皇帝に言い放つ!
「食らえ銀河皇帝! これが……おれ達の絆の力だ!」
 バイクと大剣が銀河皇帝に直撃した。周囲を染める宇宙の色が彼の体に一点収束。そして、銀河皇帝はビッグバンめいて爆発四散した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月22日


挿絵イラスト