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銀河帝国攻略戦㉗~怒りの日 終末の時

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #オブリビオン・フォーミュラ #銀河皇帝

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●次なる戦地へ ~賭け~
「はーい、みんなちょっと注目してねっ」
 様々な猟兵たちに対して、グリモア猟兵の春日・釉乃(”CHIPIE”・f00006)はコンタクトを取ってきた。
「いよいよ決戦の時来たれり……だね。解放軍が見つけてくれた『銀河皇帝』の居所に攻め込んで、この戦争を終結させて欲しいの」
 そういうと、春日・釉乃の背後に黄金の獣と形容されるような厳かたる風貌をしている『銀河皇帝』の姿が映し出された。
「ここまでに交戦をしてきた『ドクター・オロチ』、『黒騎士アンヘル』、『白騎士ディアブロ』の三人がそうであったように『銀河皇帝』も猟兵たちがユーベルコードを発動する前に先制攻撃をしてくると予知されたの。今回も闇雲に戦いに挑まないで、グリモア猟兵が予知した『銀河皇帝』の行動パターンをしっかり確認して対策を練ってね」
 強敵との対峙の際に必要なのは真向からの勝負ではなく、有効打を見つけるところからの方が勝機は掴みやすいのだと春日・釉乃は説く。
「『銀河皇帝』は『オブリビオン・フォーミュラ』と呼ばれる特殊な存在なの。その世界にオブリビオンを流出させる能力を持つオブリビオンなんだ。覇道を往く『銀河皇帝』を倒すことができれば……次のフォーミュラが現れるまでは、新たなオブリビオンの出現は無くなるとされているよ。だから、スペースシップワールドの明日のために出撃をお願い!」
 銀河帝国攻略戦の最終戦地へ赴く猟兵たちに対して、真剣な面持ちで春日・釉乃は敬礼をする。
「……すまないけど、みんなの力を貸して欲しいの。あたしはグリモアベースから、まだスペースシップワールドに駆けつけていない猟兵を運んでくるから待っててね」
 グリモア猟兵としての力を行使するならば、釉乃は直接的な加勢することができない。今は果敢な猟兵たちへと全て託すのだ――勝利を信じて。


fa-240
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 『銀河皇帝』は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。
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 オープニングへ目を通して頂き、ありがとうございます。
 Fa-240と申します。

 当シナリオは㉗『銀河皇帝』に関連したシナリオとなります。
 お友達とご一緒する方はIDを含めた名前の記載、または【(グループ名)】をお願い致します。
 また、同時に投稿して頂けると大変助かります。

 皆様のプレイング、心よりお待ちしております。
28




第1章 ボス戦 『『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザー』

POW   :    マインド・クリエイション
【銀河皇帝を不老としている生命維持機能】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【白騎士と同性能の人型兵器『マインド』】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    フォース・インベイジョン
【銀河最強のサイキックエナジー】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【意志とユーベルコードを奪う洗脳念波】で攻撃する。
WIZ   :    ワープドライブ・ペネトレーション
【外宇宙から、知られざる『黒き槍の船』】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑14
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
此れさぁ?どうすんのさ…

WIZ

【永劫血統装具】展開、じゃないと持たない
…極めて発見され難いっていってもそこには”ある”んだろ?【奈落より吹く風】で周囲を黒い瘴気で満たす…此処までは保々同時に行わないと
…瘴気の動きで看破した後は、【星の海に浮かぶ漆黒点】をその方向に発動して破壊。UCで破壊する限り幾らでも出て来るみたいだから仕方がない、延々と発動し乍ら皇帝に挑もう。

多分、皇帝に攻撃できる機会はそんなに来ない…周囲に満たす瘴気でどの位削れるか…其処迄行かなくてもゼロでは無い筈。

全身全霊で征かせて貰う!

使用技能「鎧砕き、怪力、生命吸収、呪詛、二回攻撃、傷口を抉る、オーラ防御」



まず最初に現れたのは死之宮・謡(f13193)であった。しかし、彼が【永劫血統装具】と【奈落より吹く風】と【星の海に浮かぶ漆黒点】の3つのユーベルコードのうち、まず最初の【永劫血統装具】を使用と意図したその刹那――その場に声が響き渡る。
「フッ……卿の講じた策略はなかなかに面白いものである。が、それでは愛が足らん。我が黒槍の錆となるがよい」
 死之宮・謡が【狂甦体】へ変身を行うよりも先に、不可視の『何か』が死之宮・謡の心臓を穿ったのである。
「アガ――ッ!私ハ……止マラ、ナ……イ!…私ハ治リ続ケ……」
 超高速自己再生を頼りに右手の人差し指を己の心臓の方角へ向け【奈落より吹く風】を発動しようとするや否や、死之宮・謡の右掌に強い衝撃が奔った。痛みの先に視線をやると……掌が穿たれ、指がだらんと地面を向いていた。そして声の方向を向けば、玉座に坐して、頬杖をついている『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーがいた。
「我が黒槍が一本だけであると誰が言っただろうか――?ほぅ……宇宙のスケールを語るか。なるほど、たしかに卿にとってこの宇宙は狭いだろう。が、卿の知り得ぬ『外なる宇宙』に、一体どれだけの黒槍があると思う?その問いに答えてみせよう――」
 せめてもの意地で右腕を『銀河皇帝』へと差し向け【星の海に浮かぶ漆黒点】を使用せんとする死之宮・謡だが、無慈悲にもその腕が肩口からそぎ落とされたのである。
「――ここに骸の王 顕現せり。災號・運命の魔槍(ユーベルコード ワープドライブ・ペネトレーション)」
 第三の不可視の黒槍が完膚なきにまで死之宮・謡へ侵入してくるだろう。
「然り。我が黒槍は無限であり夢幻。卿が力を行使する度にその躯を犯すだろう、我が破壊の愛によって……」
 このまま戦闘を継続するのは困難と見た死之宮・謡は退いた。

失敗 🔴​🔴​🔴​

ヒカゲ・カタワレ
…ちょっと先走ったかもしれない、時間稼ぎになるかもどうか分からないけど、
ここで引いたら負けたようなもんだから…
太刀打ちできるところがあるとすればむこうの装備をそのまま奪う事、
私のユーべルコード【エブリシング・フード!】
喰らった量に応じて、触手を擬態する相手そっくりに擬態させる…
どんなに強敵だろうと喰い切れば、勝機はある!
捨て身の一撃…たとえどれだけ疵を負おうとも、
どんな隙でも死ぬ気で攻撃をねじ込んでやる!怪力、鎧砕き
たとえ死んでも負けてやるもんかッ!



 次に挑みしは、ヒカゲ・カタワレ(f03017)。セーラー服姿の可憐な彼女から似つかわしくない、グールドライバーとして体の内部からせり出す複腕と牙が解放される。
「よもやこの我を食そうとは、卿はなかなかに愉快であるな。いいだろう、食べてみるがいい――ただし、ここまで辿り着くことが出来るのであるならばな」
ヒカゲ・カタワレが【エブリシング・フード!】を発動しようとする前に、『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーは指を鳴らして【マインド・クリエイション】を発動したのだ。
「『白騎士ディアブロ』――銀河帝国『二大巨頭』などと卿らは称しているそうだな。それは大層に厄介であっただろう。が、我が軍団(レギオン)にかようなウォーマシンが一騎だけであると誰が決めた?所詮は機械なのだ。故に、『同じ性能を持つ存在』が海のように流れ出すことなど造作でもない。さぁ『マインド』……彼の者の墓前に奏でよ、妙なる調べを――」
『銀河皇帝』が坐す玉座の一部が変化し、『白騎士ディアブロ』に良く似た緑色のウォーマシン『マインド』が這い出てヒカゲ・カタワレへと向かってゆく。その10秒先を見たかの様に的確な攻撃は、ヒカゲ・カタワレの複腕を悉くに捌いてゆくのだった。
「ここで引いたら負けたようなもんだから………たとえどれだけ疵を負おうとも、どんな隙でも死ぬ気で攻撃をねじ込んでやる!」
 『マインド』の鋼のボディへ全身全霊の捨て身の一撃を放ち、噛み付いたのだ。その牙から相手の性能をトレースし、緑色の機械の腕がヒカゲ・カタワレの躯を突き破って生えてきた。
「たとえ死んでも負けてやるもんかーッ!」
 【エブリシング・フード!】によって新たに生えた機械の腕は、『マインド』と同じように10秒先を見たような攻撃を繰り出してゆき、ヒカゲ・カタワレと『マインド』は相討ちの様相となった。
「ここで……引いたら、負けたような……もん……だから……」
 己の意地を貫き通したヒカゲ・カタワレだが、既に瀕死であるその身では……視線の先で頬杖をついている『銀河皇帝』に土を着けることができなかった。
「フッ、なかなかに愉しませてくれたな小娘。褒美に一つ教えてやらんでもない。卿は我が銀河帝国の科学技術総監、『ドクター・オロチ』とその部下が気まぐれで作り上げた実験体であり、その失敗作だ。実験船ごと廃棄したとは聞いていたが……よもや、生きていたとな。フフフ……こうして、我に叛逆をしようとした卿が愛おしくてたまらんのだよ」
 その言葉を聞き届けるとヒカゲ・カタワレは『銀河皇帝』を怒れる瞳で見やりながらも退却した。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

レトロ・ブラウン
敵は強大デス。例えアイテムで姿ヲ消シてもサイキックエナジーの波でこちラを探知スル位はやってくルでしょウ。ソもそモ彼レベルわかラないのデ射程範囲わかリマせんシ。
でスが、果たしテ事前ニ使わレたユーベルコードまで止めラレますカ!?
リアライズ・オールドデイズドリーム!
強化外骨格!ソレは本来乗り込ムもの!
しかシ今回は…「万能リモコン・ポチットナ」!これデ遠隔操作しまス!
多分遠隔操作だト歯が立ちマセんが、囮だかラ良いのデス!
本命ハ自分が乗り込ム用のもウ一つノ外骨格!ココから自分を撃チ出しテ、慣性で突撃しマす!
外骨格を破壊シて慢心したそノ状態でタダの慣性の塊でアル僕を避けテみルが良い!オリャー!



レトロ・ブラウン(f07843)は考えた。有効範囲も不明な銀河最強とされる超自然現象でこちらの意思とユーベルコードを奪わんとする【フォース・インベイジョン】に対抗するにはどうすればよいのかを。そして、1つの結論に導く。
予め【嘗て在った夢想の残滓】を使用してウォーマシン『マインド』のような姿の強化外骨格を『万能リモコン・ポチットナ』で遠隔操作して囮に使い……【緊急脱出装置】を発動して、更にもう一度【嘗て在った夢想の残滓】で本命たる強化外骨格から己自身を弾丸のように撃ち出して『銀河皇帝』へ特攻をかけるというものだった。
「ムカァシムカシ。人類は夢を見ていました。色々なロボットが悪者たちをバッタバッタと倒す夢デス」
「フッ……その悪者とは、どのような存在かね?例えば――この我のような『オブリビオン・フォーミュラ』では不足だろうか」
「ナ……ナ、ナンデ!?」
 レトロ・ブラウンが最初の【嘗て在った夢想の残滓】を発動しようと画策した刹那、彼の目の前に黄金の獣たる『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーが姿を見せたのだ。
「我は帝国旗艦『インペリウム』内の全てを掌握している。そして卿らがグリモア猟兵とやらに送り出され、いつどこでユーベルコードを発動しようと、我の既知の範囲でしかない。故に、安らかに眠るがいい……古の機械よ。卿が望む夢の中で悠久の時を過ごすのだな」
 『銀河皇帝』の黄金の双眸が輝き、レトロ・ブラウンへ【フォース・インベイジョン】を放った――。
「外骨格を破壊シて慢心したそノ状態でタダの慣性の塊でアル僕を避けテみルが良い!オリャー!」
 レトロ・ブラウンは、発動できない【緊急脱出装置】を使用しようとして、ひたすらに帝国旗艦『インペリウム』の壁に向かって突進を続けていたのだった。

失敗 🔴​🔴​🔴​

イヴ・シュプリーム
心境:…初めまして…皇帝陛下…(優雅にカーテシー)
銀河最強…素敵な響きね…?
少しだけ…力を見せていただくわ…

戦術:初撃については探知よりも耐久。全身を魔力でコーティングし【オーラ防御】、必要ならば【激痛耐性】で耐える。

「…ふふっ…これだけ怪我をしたのは…初めて…かしら?」

反撃として【囚ワレル心身】(【催眠術】を含む)を使用。皇帝の五感を乱し、幻覚を見せることで黒き槍の船の攻撃精度を低下させます。

さらに攻撃手段として魔導レーザー・魔導弾の【一斉発射】【全力魔法】【2回攻撃】【範囲攻撃】【なぎ払い】により黒き槍の船の迎撃を含め、皇帝を弾幕で攻撃します。

「…少しは…貴方の全力…引き出せたかしら…?」


三千院・操
ひゅう、黄金だ。
予兆でも見たけれど、マジで相対するとやっぱやばいね。
空気がビリビリしてくるや。最後の審判でも始まりそう。
そういうわけで、今回はおまえに任せるよ。
開け――ラジエルの書架!

『速記偽証』による召喚への介入を行い、船の顕現を阻止します。
識っている、観ている、それは既知の範囲内。私達は全天の書架。知らないものなど存在しない。(自分に対して催眠術)
加えて武器【天使の唇】の自動・高速詠唱機能を用いてUCの強度を高めます。
召喚を阻止したら、呪詛を利用し彼に鏖殺された人々の魂を怨嗟の槍として射出しましょう。

――怒りの日はいずれ訪れる。しかし、それはまだ今ではない。
審判者は、未だ必要ないのです。



 苦境が続く中、新たにグリモア猟兵が送り出してきたのは……『魔導科学の集大成』として作られた人造人間であるイヴ・シュプリーム(f13592)と取り込んだ書物のUDCにより発現した『ラジエル』という人格を持つ多重人格者の三千院・操(f12510)だった。
「――そうか、次は組して現れるか猟兵よ。だが、我が黒槍は卿らを同時に穿つだろう。ここに骸の王 顕現せり。災號・運命の魔槍(ユーベルコード 【ワープドライブ・ペネトレーション】)」
 何者よりも早く、絶対に的を逃さず、当たれば致命傷となる『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーの不可視の黒槍。それは複数本放てるだけでなく、同時にも放つことが出来るという圧倒的な武器である。
「がばっ……ぐぅぅぁぁああああああああっん――!?」
 全身を魔力でコーティングし、激痛への耐性を身に着けた守りの堅いイヴ・シュプリームであろうとも攻撃を受け続ければ絶命しかねない程の痛みと苦しみがせり上がってくる。
 イヴ・シュプリームは赤い血を口から、腹から吐き出しつつもどうにか堪えるので精一杯だった。
「マジで相対するとやっぱやばいね……最後の審判でも始まりそう。そういうわけで、今回はおまえに任せるよ。開け――ラジエルの書架!」
『フフフ……よろしい。ならば、ここは私が相手をしてみせようか……皇帝殿。貴方はまだ全力を出しておられていない。――故に滅びよ、勝つのは私だ』
 対する三千院・操は数多の魔導書のUDC『セファー・ラグエル』が彼を侵蝕した結果に生まれた『ラジエル』と称された人格へと早々にスイッチさせる。
「ほぅ……卿はなかなに興味深いことを嘯く。ならば、この黒槍を如何にしてみせる?」
『――ああ、識っている、観ている、それは私の既知の範囲内。私達は全天の書架。故に、知らないものなど存在しない』
 あろうことか、この三千院・操――否、『ラジエル』は自己催眠により『銀河皇帝』の【ワープドライブ・ペネトレーション】をあたかも『銀河皇帝』が発言したように『既知』であるとし己のユーベルコードである【速記偽証】の成功確率を加速させたのだ。
そして、『ラジエル』天使の意匠があしらわれた純白の記憶消去用の拳銃である『神の唇』を併用しながらオートマチックな高速詠唱を始める。魔導書のUDCらしく、この手の物は容易いと言わんばかりに堂々たる風貌で黒槍へと介入を始めたのだ。
『Multi multa sapiunt, et se ipsos nesciunt. Magnas inter opes inops. Majori fortunae locum fecit injuria. Magna voluisse magnum――災號・歪曲する【速記偽証】(ユーベルコード ノタリコン)』
 遥か太古のかつどこかの世界の言語を謳い上げると、『ラジエル』は己の喉元まで迫った不可視の黒槍とイヴ・シュプリームに突き刺さった黒槍を改竄し始めた。そして、それは彼に鏖殺された人々の魂を怨嗟の実体化した偽の黒槍へと変貌を遂げてゆくのだった。
「我が黒槍をかような手段を持って奪い去るか、魔導書。よもや我に未知を見せるとは、賞讃に値する。……だが、我が黒槍は無限であり夢幻。果たして、卿の一振りにて突き崩せるだろうか?」
『……ええ。勿論、ご覧じいれましょうか皇帝殿。だが、それは私ではない――舞台は整った。そろそろ芝居の幕引きといこうじゃないか、“かつて滅んだ星の希望”』
「…ふふっ…これだけ怪我をしたのは…初めて…かしら?」
 血反吐を吐き捨て、満身創痍のイヴ・シュプリームがここぞとばかりに、己の内に秘めたる怒りの力を発現させたのだ。
「……心も感覚も……結局は電気信号だから……私の檻の中でその悔いを改めなさい。本当の魔法…見せてあげる――災號・【囚ワレル心身】(ユーベルコード プリズナーズ・メンタル)!!」
 イヴ・シュプリームは『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーが芋煮艇の仲間へと仕掛けたユーベルコードである【フォース・インベイジョン】の意趣返しにと、瞳から不可視の精神感応波を放って『銀河皇帝』の五感を乱し、幻覚を見せることで攻撃精度を低下させたのだ。
「なっ――この我に洗脳念波だと。ぐぅっ……黒槍の招来を僅かにでも封じたか。フッ……いいだろう、来い」
 ついぞ、『銀河皇帝』は幻覚に抗いながらもその玉座から立ち上がって見せた。完全なる掌握には至らないようだが、充分な時間は稼げた。
『撃っていいのは撃たれる覚悟のある者だけ――因果応報ですな、皇帝殿。では、その身をもって思い知っていただこうか。――災號・反転する呪詛の魔槍(ユーベルコード ウ厶シュラーゲン・フルーフ・シュペーア)』
 『ラジエル』が生成した偽の【ワープドライブ・ペネトレーション】が『銀河皇帝』の心臓を何者よりも早く、絶対に的を逃さず、当たれば致命傷となる一撃で穿った。
「ぬぅっ――我に傷をつけたか、魔導書と人造人間」
『然り。――怒りの日はいずれ訪れる。しかし、それはまだ今ではない。審判者は……未だ必要ないのですよ、皇帝殿』
「…少しは…貴方の全力…引き出せたかしら…?」
 イヴ・シュプリームと三千院・操によって反撃の狼煙が遂に上がった。さぁ、次なる猟兵は誰だ――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

さて。銀河帝国の皇帝さんとご対面ってか。
しがない一般市民としちゃ身に余る光栄だねぇ。
でもよ……この世界のため、
アンタにはご退場願おうじゃないのさ!

どうやったって小細工なんてアタシにゃできないさ。
相棒のカブと一緒に、【騎乗】【操縦】を駆使して
皇帝に迫る!
どうせマインドが立ちふさがるのは目に見えてるよ。
更に短距離ワープも仕掛けてくるかね?
でもな、アタシもサイキッカーだ。
皇帝の位置を感じ取りながら、加速していく。
アタシ、マインド、皇帝。
一直線に並んだ時こそが、キメのルートさ。
【サイキック・ブレイカー】で
未来への道を開いてやるよ!



 現れたるは数宮・多喜(f03004)。愛車の『宇宙カブJD-1725』に騎乗しながら『銀河皇帝』と対峙する。
「卿か、我が軍団の宇宙バイク部隊『エンペライダーズ』を踏破した猟兵というのは。帝国最速を打ち破ったところで……我が『マインド』の未来予測までは超えられまい」
「どうやったって小細工なんてアタシにゃできないさ。でもよ……この世界のため、アンタにはご退場願おうじゃないのさ!」
 誰がピンチを救うのかと、怒りを念動稲妻に変えて解き放つ数宮・多喜。これまでに踏破してきた『エンペライダーズ』や『白城』艦隊を始めとした数々の戦歴により培われた念動力が数宮・多喜の勇気に触れて――

 そのときふしぎな事が起こった

 腰に装着していた『モバイルPSYバッテリー』にサイキックな電流が走り、が赤色と黄色の縞模様に変色し、飛び出し式のジャックナイフキーへ変化したのだ!
「あれっ……PSYバッテリーが、どうして」
 そして、髑髏マークのボタンを押すと……稲妻の形をした鍵が飛び出してくる。名付けて『デンゲキー』とも呼べる新装備がここに誕生したのだった!
「これを使えってのかい、カブ……いいよ、やってやろうじゃないか!」
 唐突な新装備に一瞬戸惑うが、数宮・多喜は覚悟を決めて『デンゲキー』を『宇宙カブJD-1725』の鍵穴へと突き刺す。
「フッ……なるほど、そういうことか。面白い、我に見せてみよ――卿の新たなる姿を。」
「『銀河皇帝』、アタシの速さにシビレなっ!PSYグニッション!!」
 そして数宮・多喜が『デンゲキー』一段回すと、『宇宙カブJD-1725』から凄まじい稲妻が閃き、『スキニーライダースーツ』が水色の変色。更にはオレンジ色のマフラーが数宮・多喜の首回りに出現する。ヒーローは目醒め、光のオーロラを身に纏った愛の戦士と云わんばかりの激情的な姿へと変身したのだ!
 『宇宙カブJD-1725』も数宮・多喜に呼応するかのように、青色の黄色のラインが走る曲芸的な姿へ変化する。
「あたしは猛獣の子!サイキックライダー・ロータリーエックス!!」
 ポーズを決めながら名乗りを上げ、数宮・多喜は相棒の『宇宙カブJD-1725』を急発進させる。『銀河皇帝』は先制に【マインド・クリエイション】を発動し、玉座からウォーマシン『マインド』を召喚する。
「10秒先の卿の未来は我が手の中にある。振りきれなどするものか」
「いいや、できるね!限界を超えた今のあたしになら!」
 数宮・多喜と『宇宙カブJD-1725』は加速しつつも『マインド』と『銀河皇帝』が自分と一直線になる瞬間を捉える。『マインド』の指揮で『銀河皇帝』の銀河最強のサイキックエナジーが瞬間的に弱まった隙をついて、サイキックエナジーをが銀河皇帝へと命中したのだ!
「物理的なものは超過できなくとも……念の力ならば『マインド』を超えて、我を掴むことができるということか。10秒先の未来を掴んでいるのは『マインド』であり、我ではない。成程――真っ向の念動力による勝負なら捻じ伏せられた物だが、これは面白いことをする」
 未来予測のできる『マインド』を盾に妨害を行おうにも、機械を透過する物なら防ぎようはない。数宮・多喜に勝利が訪れた瞬間であった。
「ルートが見えた…!食らいなっ、【サイキック・ブレイカー】!」
 超人的なバイク操縦で未来への道を切り開いた数宮・多喜と『宇宙カブJD-1725』が『マインド』ごと『銀河皇帝』へ、文字通りに一矢報いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルエリラ・ルエラ
【芋煮艇】仲間との協力プレイで頑張るよ。
これで終わりにしたいね。

まずはヴロスの煙幕を利用させてもらうって姿を隠すよ。その際に周辺を射撃、破壊して砂埃を発生させて視界を悪くするのを補助するね。
煙幕で隠れても『第六感』や『野生の勘』をフル動員して、『迷彩』効果のあるマントで身を隠して行動。
頃合いを見て、誘い出すために【魔力矢の雨(フィーア)】を皇帝の周辺に時間差で撃ち込んでいって、皇帝の動きをヴロスの方に誘導していきたいな。
あ、もちろん一発撃つ度に射点を変えて視界に入らないよう動くよ。
視線を引く攻撃でもあるから、注意いっぱい逸らせるといいんだけれど。もちろんそれでダメージが入ってもいいしね。


黒城・魅夜
【芋煮艇】で出撃。

ニィナさんの囮とヴロスさんの煙幕に紛れて即時行動。さらに我が武装たる鋼鎖を身にまとい、視線を遮ります。

……それでも十分とは思いません。この防御壁は砕かれる。けれど。

――狂気と嗤いますか?既に自らの短剣で胸元を斬り裂いていた私を?……ですがその狂気を、人は「覚悟」と呼ぶのです。

胸元から迸り吹き上げた血煙は、一瞬なりと我が身を覆い姿を隠し、そして仲間の陽動ともなる真紅のヴェール。
仲間たちの波状攻撃に乗じ、激痛耐性2・ 第六感4・見切り4・残像4・早業3の高速で接近。

……次にあなたが気付くのは、私の牙がその首筋に沈んだ瞬間。
そう、我が無慈悲なる牙は時をも喰らうのですから。


ヴロス・ヴァルカー
【芋煮艇】で行動を。何度でも倒します。何度でも。まずは黒城さんを触手で覆った状態で転移を。ニィナさんが囮になっている隙に焼夷弾の一斉発射による先制攻撃を行います。皇帝を直接狙うのではなくばら撒くように。目的は、炎と煙による視覚妨害…同時に蒸気煙幕も展開します。姿が隠れるぐらいに煙が充満したら隠れながら黒城さんを解放、私は【叛逆者の火刑薪】を。黒い蒸気をルエリラの射撃と合わせてばら撒き、皇帝を私の側まで誘導します。上手く誘い出せたら、高熱の身体でグラップルし相手を捕縛、黒い蒸気で覆いつくします。後は、黒城さん…任せました!…仮に、ニィナさんが洗脳された場合は私が。覚悟はしています。私も、彼女も。


ニィナ・アンエノン
【芋煮艇】視認されたらやられるって言われても、にぃなちゃん隠れる技とか全然ない!
だからいっその事目立っちゃう☆
転移したら大声上げて【存在感】を強調!
にぃなちゃん、登場だぁー!
皇帝の視線【おびき寄せ】作戦!
ヴロス君の焼夷弾や煙幕も【パフォーマンス】の一部だと思わせるくらいにバイクで派手に登場!
【騎乗】を生かしたバイク芸とか皇帝のお気に召す?こっちはこっちでバイクのタイヤを地面に擦ったり、【スライディング】したりで煙を上げてちょっとでも味方を隠して…とまで出来たらいいんだけどね。
とにかく一瞬でも敵の目を引ければいい、後は皆が何とかしてくれるって信じてる!
もちろん皇帝を【誘惑】したいけど☆



「じゃっじゃーん☆ にぃなちゃんとーじょーだ!!!!」
 この状況の空気を一切読まないが如くに、ニィナ・アンエノン(f03174)が名乗りを上げながら愛車の『ヤンソン:テンプテーションZ17スチームカスタム』と共に現れる。
「ほぅ、またしても宇宙バイク乗りか。にしては、随分と奇特な格好をしている」
 なんと、ニィナ・アンエノンは『スターライダースーツ』ではなく、甘い色のした露出度の高いメイド服姿で愛車に騎乗しているのだった。
「フッ……そのような姿ながらも銀河最速を僭称のならば、相応の覚悟を受けてもらおうか」
「あったり前じゃん☆ にぃなちゃんは宇宙一……ううん、全世界一に速いんだもん!いっくよーヤンソン!!!!」
 ニィナ・アンエノンがエンジンフルスロットルで『ヤンソン:テンプテーションZ17スチームカスタム』を始動させて突撃してくる。違法改造を施しているかのように煙や火の粉を撒き散らして迫る様は圧倒的な存在感を誇っている。
 ニィナ・アンエノンはわざと床にタイヤを擦りつけ、ジグザグにスライディングしながら走行し、遂に【ゴッドスピードライド】のユーベルコードを発動しようとしていた。
「無策無為に特攻とは無様であるな、猫耳の宇宙バイク乗り。『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーが簒奪する――卿はそのバイクとともに尽きるがよい」
 『銀河皇帝』の視線の全てがニィナ・アンエノンに降り注がれ、【フォース・インベイジョン】を先制発動。銀河最強のサイキックエナジーによってユーベルコードが奪われようとしたその刹那、ニィナ・アンエノンはせせら笑う。そして……
「あっかんべー☆」
 魅了的な無邪気な笑みによる最大の侮辱を以って『銀河皇帝』に叛逆し、そのまま彼の支配下に堕ちる。
「む……何の真似だ」
「――偽りの機神、『銀河皇帝』。貴方は何度でも倒します。何度でも」
 濃い煙が立ち込めているニィナ・アンエノンの出発地点から、腹を膨らませたような姿のヴロス・ヴァルカー(f03932)の影から声が響き渡る。それと同時に、様々な方向から拡散された無数の小さな魔力の矢が時間差で『銀河皇帝』に降り注がれてゆく。
 これは、ルエリラ・ルエラ(f01185)の【魔力矢の雨】による攻撃なのであるが、ニィナ・アンエノンの誘惑による視線誘導と、ヴロス・ヴァルカーが実はバイクの煙に紛れて放っていた焼夷弾による煙幕の上に、装備しているステルス迷彩の効果まで受ければ『銀河皇帝』とあれど姿を捕えるのは困難だ。
 眠らない山猫と言わんばかりに、ルエリラ・ルエラは移動と射撃を繰り返して『銀河皇帝』がヴロス・ヴァルカーの方向に動くように誘導する。こういう時にこそ、彼女のような一見すると地味な戦法が大いにその力を見せつけていることだろう。
「っっ……あのふざけた格好をした小娘を囮にしたか。卿らもなかなかに非道な作戦を思いつくものだ」
「猟兵は正義を行うモノとは限りませんよ、偽りの機神。覚悟はしています。私も、彼女も。――燃え盛る血液を送り出せ」
 そして、ヴロス・ヴァルカーは【叛逆者の火刑薪】を発動。黒い蒸気を撒き散らしながら『銀河皇帝』に迫りくる。
「ならば、望みどおりに猟兵同士で相討つがよい。我の盾となれ、小娘」
「……いえす、まいろーど」
 【フォース・インベイジョン】の洗脳により、虚ろな目をしたニィナ・アンエノンが『銀河皇帝』の目の前で両手を広げて庇おうとしている。しかし、それでも他の猟兵は攻撃を止めない。ヴロス・ヴァルカーは高熱の身体でグラップルをかけ、ニィナ・アンエノンを触手で捕縛。更には黒い蒸気で周囲をを覆う。
「あぐ……あがが……いたいよぉ、あついよぉ……しんじゃうぅぅぅ!」
 肌が焼けただれ始めて、苦悶の前に泣き叫ぶニィナ・アンエノン。
「フッ……気でも狂ったか。やはり仲間などというモノはまやかしに過ぎん。銀河帝国は、我一人から始まった。オブリビオン・フォーミュラとなり、この世界に蘇った時も我は一人であった。銀河帝国が巨大になるにつれ、多くの配下が付き従うようになったが銀河帝国の本質は変わっていない。我一人がいれば、それが銀河帝国なのだからな」
「……やはり貴方は機神ではない。残念ですが、愚かなのは貴方の方です。」
「なにっ……」
「後は、黒城さん…任せました!」
ここで、ヴロス・ヴァルカーは膨らんでいた腹部を構成している触手を解放。背中を突き破るような形で何者かが飛び出してきたのだった。しかしその姿は短剣で胸元を斬り裂き全身を血で化粧をして、108本の鎖を従える黒衣のダンピール。
「アイゼルネ・ユングフラウ――だと。馬鹿な」
「――狂気と嗤いますか?既に自らの短剣で胸元を斬り裂いていた私を?……ですがその狂気を、人は『覚悟』と呼ぶのです」
黒城・魅夜(f03522)は黒煙の先で黄金に光る瞳に向けて言い放つ。
「『覚悟』か……。ならば、卿を讃えて我も『覚悟』を決めようか――『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーが簒奪する」
 『銀河皇帝』が再びの【フォース・インベイジョン】を発動させる。だが、目の前でニィナ・アンエノンを焼き尽くしながら濃密な煙幕を放出するヴロス・ヴァルカーと波状攻撃を続けているルエリラ・ルエラの妨害により、黒城・魅夜を視認できずに平時よりは発動に遅れが生じている。
「主上に逢うことなき我が身の苦痛と悪夢は 幾世を経ても滅びることがないだろう 時よ 脈打つ血を流せ 汝は無敵無傷にあらぬもの 永久の主上に願う 私を至高天へと導き賜え 災號――【我が白き牙に喘ぎ悶えよ時の花嫁】(ザイン・ウント・ツアイト)」
 『時』を吸血することでの渇望が流出し、『銀河皇帝』の停滞を強制させた。先端に鈎の付いた108本の鎖が『銀河皇帝』の覇道へと食い込んでゆく。
「……次にあなたが気付くのは、私の牙がその首筋に沈んだ瞬間。そう、我が無慈悲なる牙は時をも喰らうのですから」
 そして時が動き出すと、『銀河皇帝』の全身から彼の血が吹き荒れてゆく。
「グッ……よもや、ここまで我を追い詰めたか。卿よ……卿は何者か?」
 『銀河皇帝』は喀血しつつも、黒城・魅夜へ問うた。そして彼女は誇らしげに返す。
「もし、一つだけ言うのならば……絆を信じる者と。」
 痛手を負った『銀河皇帝』のサイキックエナジーが弱まり、洗脳が解除されることだろう。ヴロス・ヴァルカーは正気に戻ったニィナ・アンエノンに謝罪しながら彼女を触手で抱きかかえて早々に退却を始める中、迷彩を解除したルエリラ・ルエラは茶目っ気をきかせ
「じゃーん。芋煮艇参上」
と一言残しながら、退却の支援を行ったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

リック・シックハント
アンノットさん(f00851)と連携
先制を守って貰いUCとなった彼女と【超過憑依】を繋いで『願いを叶える者』となるコードを創造し、その効果として互いの特徴が表れた左右非対称の鎧姿、またの名を『アンノット・リック』になるよ

一緒に行こう、アンノットさんっ!
今のボクたちなら望む結末に辿り着ける!

因果が断たれ当たることのない攻撃を横切りながら、敵の数に分裂し皇帝とマインドたちに必中の強烈なキックを叩き込むっ!

ボクたちはキミが望む未来を『願わない』
ミディアさんたちこの世界に今生きる人の明日を『願う!』

さすがにアンノットさんごと融合したのは無理があったみたいで、攻撃の後は自動でユーベルコードが解除されるよ


アンノット・リアルハート
リックさん(f00522)と一緒に行動

皇帝からの攻撃に対して自分の周囲に展開した【継承のリボン】、攻撃に自動で反応する【シュヴェールト・ガードナー】、盾に変形させた【ノイギーア・シャッテン】の三つを使った【武器受け】で全力防御

攻撃を受けきったら【カウンター】の要領で【Daydream・Garden】を発動して、リックさんがUCを使うための盾になります

その後リックさんと融合
強化され願いの力を自由に扱えるようになった私達は世界改変で「願わない結末」を全て排することができる
その状態で敵の攻撃と防御を因果律から弾き出し、皇帝に対して反撃します

名付けるなら夢幻のトラベラー
夢は、未来は、私達の手の中に!



 仲間の快進撃に続けと現れたのは、アンノット・リアルハート(f00851)とリック・シックハント(f00522)。『城白』艦隊との戦いでは後方支援に徹していた二人であったが、今回は自ら最前線へと馳せ参じたのだった。
「まだ現れるか、猟兵よ。そろそろ決着をつけねばなるまい――おお 至福もたらす奇跡の御業よ」
『銀河皇帝』は先制に【マインド・クリエイション】を発動し、玉座から2機のウォーマシン『マインド』を召喚する。それらは10秒先を見たかの様に的確な攻撃を行う。
「どれだけ先を読まれていようとも、全力で隙間なく守るだけです!」
 アンノット・リアルハートは周囲に展開した『継承のリボン』、攻撃に自動で反応する『シュヴェールト・ガードナー』、盾に変形させた『ノイギーア・シャッテン』の三つを使った【武器受け】で全力防御を行った。しかし、それも長く続きはしないだろう。かくなる上は、己自身をも盾にするしかないとアンノット・リアルハートは【Daydream・Garden】を発動する。
「この身体を流星に見立て、皆の願いを叶えます」
願いにより世界を一時的に改変する祭壇となったアンノット・リアルハートはリック・シックハントを庇い続けて、動くことが出来ない。
「いつまでそこに留まる?それではこちらの攻撃を防げても我を倒すことはできんよ」
 絶え間ない『マインド』の攻撃。果たして、彼らは何を行なおうとしているのだろうか?
「一緒に行こう、アンノットさんっ!今のボクたちなら望む結末に辿り着ける!」
「私と相乗り、お願いします……リックさん!」
 一瞬の隙に、リック・シックハントはアンノット・リアルハートの横に立ち、【繋がりこそ我が力】を発動した
「みんなと紡いだ繋がりよ、想いの欠片を繋ぎ合わせ、その強さをみせつけよう!」
 すると竜巻が吹き荒れ、2人が居たはずの場所に1人の鎧騎士が立っている。その者の右半分は銀色のボディをした鋼で、左半分は茶色のボディに獣のような意匠が施されている。
「融合したとでもいうのか――卿らは」
「「さぁ、罪を数えなさい――『銀河皇帝』!!」」
 左手でピストルの形を作って、『銀河皇帝』を指さす。リック・シックハントはアンノット・リアルハートと【超過憑依】を繋いで『願いを叶える者』となるコードを創造し、左右非対称の鎧騎士『アンノット・リック』が誕生したのだった。
「ボクたちはキミが望む未来を『願わない』。ミディアさんたちこの世界に今生きる人の明日を『願う!』」
「夢は、未来は、私達の手の中に!」
 人々の『願い』と共に吹いた一陣の風を受けて、『アンノット・リック』の融合部が金色に変色。更には3対の羽が生えてきたのだ。そのまま『アンノット・リック』は飛翔し、黄金のエネルギーを帯びた両足蹴りで『銀河皇帝』へと迫ってゆく!
「無駄なことを。10秒先の未来は『マインド』は掴んでいる。防ぐことなぞ造作もない」
 迎え撃つように2機の『マインド』が飛びかかるが、『アンノット・リック』はそれをギリギリのところで躱してゆくのだった。
「馬鹿な。予測された未来の先を往くだと――」
「「独りで無理なことでも、二人でなら……いいえ、この世界に生きようとするみんなの力が集まれば不可能を乗り越えられる!!」」
 黄金の極限に達した【夢幻のトラベラー】は敵の攻撃と防御を因果律から弾き出し、世界を改変して黄金の獣たる『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザーに風穴を開けたのだ!
「――黄金が黄金に敗れるか、これも妙なる縁であるな。卿ら猟兵の闘いぶりは賞讃に値する。その力があれば、いずれは……いや、よそう。今の卿らが知るところではないだろうからな」
 孤独な王を討ち果たしたのは、絆を繋ぐ力であった。『銀河皇帝』は意外にも恨み言なしに、猟兵たちの健闘を讃えて消滅してゆく。

 こうして一か月に及ぶ『銀河帝国攻略戦』は猟兵の勝利にて幕を閉じる。しかし、『オブリビオン・フォーミュラ』は『銀河皇帝』だけではない。他のワールドでも、恐らくは同じような存在がいることだろう。
 しかし、再びいずれかの世界で危機が訪れようとも――猟兵たちは仲間との絆で乗り越えてくれることを切に願っている。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月24日


挿絵イラスト