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銀河帝国攻略戦㉗~その、証明

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #オブリビオン・フォーミュラ #銀河皇帝

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 そして……。
 その、星空というにはあまりに遠く、あまりに暗い海の中で、
 それは、悠然と呟いた。
「……銀河帝国は、我一人から始まった」
 独白は淡々と。当然のことのように彼は語った。
「オブリビオン・フォーミュラとなり、この世界に蘇った時も我は一人であった」
 実際、当然のことなのであろう。
 彼は一人だ。
 そして、一人で構わないのだ。
「銀河帝国が巨大になるにつれ、多くの配下が付き従うようになったが銀河帝国の本質は変わっていない」
 故に……。彼は手を掲げる。増援としてやってきた配下が、一瞬にして全て消え去った。
「我一人がいれば、それが銀河帝国なのだ」
 それはエネルギーになった。
 皇帝が取り込み、それを力と為した。
 もとより配下など信用できない。そもそも信用する必要はない。
「……来るがいい。群れねば何も出来ぬ塵芥たちよ」
 たった一人。銀河帝国最強の皇帝として。
「此度も同じ。この力で以って、わが最強を証明する……!」
 彼は、彼の戦いを開始した。

「急いで。時間は、限られてる。今なら……帝国旗艦『インペリウム』にいる、銀河皇帝と戦うことが、可能なんだ」
 リュカ・エンキアンサス(人間の探索者・f02586)が淡々と言った。声音に感情の起伏は乏しかったが、どこか切羽詰ったような色があった。
「……待ってるから。きっと」
 誰が、とは言わなかった。言葉少なく、彼はいった。それだけで、周囲にいたものは全てを理解した……かも、しれないし、しなかったかもしれない。それわからない。
「だから、気をつけて。銀河皇帝は帝国旗艦『インペリウム』内の全てを掌握している。このまま何事もなく……戦闘が始められるとは到底思えない。絶対に、簡単に攻撃させてはくれないはずだ」
 最大限の注意を以ってのぞんでほしいと彼は言った。とても真剣な面持ちであった。自身は戦うわけではないが無意識に己の手にしていた銃に触れる。
「……待っている。だから、最後の一人まで無事に帰還してほしい。無理はしないでほしい。……これは俺のエゴだよ。世界が一つかかってるのに」
 でも、気をつけて。そういって、リュカは話を切り上げた。


ふじもりみきや
 いつもお世話になり、ありがとうございます。
 ふじもりみきやです。
 さて、第六初の死ぬがよいシナリオを運営します。

●お知らせ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 銀河皇帝は、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

●以上です
 非 常に手ごわい敵です。
 頑張ってください。

 それでは、よいたびを。
267




第1章 ボス戦 『『銀河皇帝』リスアット・スターゲイザー』

POW   :    マインド・クリエイション
【銀河皇帝を不老としている生命維持機能】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【白騎士と同性能の人型兵器『マインド』】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    フォース・インベイジョン
【銀河最強のサイキックエナジー】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【意志とユーベルコードを奪う洗脳念波】で攻撃する。
WIZ   :    ワープドライブ・ペネトレーション
【外宇宙から、知られざる『黒き槍の船』】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
👑14
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 空は暗く、艦内は静かで。
 けれどもそれが今だけのことであることは、きっと誰もが知っていた。
 侵入した先、通路を曲がったそのその奥で。
 圧倒的な色彩と、圧倒的な存在感で以って。銀河皇帝は猟兵たちを待ち受けていた。
 皇帝は口を開いた。よく来たな、とか、待っていた、とか、そんなことをいったのかもしれない。
 けれどもそれを聞く暇さえ、猟兵たちにはなかった。
 広い空間だった。背後に星が瞬いていた。……遮蔽となるものはほとんどなかった。
 故にただ覚悟を持って……全力の戦いが始まった。
亜儀流野・珠
ようやく会えたな皇帝よ!
企み、そして手段の汚さ!全て気に入らん!
ここで潰す!覚悟するがいい!

見られるとまずい奴だなアレは…よし、扇・「尾踊」の出番だ!
尾踊を広げ・巨大化させて前へ。どうだ、便利な扇だろ!俺の小ささも相まって見えないだろう!
そして奥義・「風渡り」!
体を隠したまま、扇に乗って宙を滑るが如く奴の上方へ駆ける!
そして薙刀・狐の爪の【怪力】と【気合い】を込めた全力の【なぎ払い】を叩き込む!
この一撃には大勢の者たちの【祈り】と俺の決意と【勇気】が籠っている!
振りかぶった俺を「視」てももう止められはしないだろう!


黒玻璃・ミコ
成る程、未来を操作する白騎士と同等の攻撃をするならば
ブラックタールたるこの身、体内における臓器や重要器官を均一化し
何処に被弾しても同じダメージとなることで守りとしましょう

無論、銀河最強たるその一撃を受ければただでは済まないのは承知の上です
少なからず血肉がまき散らされるに違いないでしょう

・・・はい、この身に宿る鋼鉄をも腐食させる猛毒がです(ニヤリ)
気付きましたか?
間違いなく貴方は無敵に等しい存在ですが
その生命維持装置までもが無敵ではないのです
高性能かもしれませんが意思なき道具に過ぎません

是を以て我が【黒竜の邪智】により証明完了とさせて頂きます
神をも殺す毒にて骸の海に腐り墜ちた魂を沈めなさい!


リーゼ・レイトフレーズ
笑っちゃうくらい圧倒的な差だけど
やるしかないよね

先制攻撃をされるというなら
私と銀河皇帝の間に
Cassiopeiaを放ち属性攻撃の精霊弾による
衝撃波を伴う爆炎で視界を封じよう
視認されなければフォース・インベイジョンの
効果も発揮できないかもしれないしな
その後は可能な限り攻撃を見切り
ガンケースで攻撃を武器受けして
先制攻撃の被害を最小限に抑える

意思を奪われ洗脳されたなら
内にいる精霊に私の背で全力魔法の爆炎を発生させて吹き飛ばしてもらう
飛ばす方向は銀河皇帝で
爆炎に身を焼かれる激痛で意識を取り戻したなら
肩から担ぐSTARRY SKYで不安定な姿勢のまま
衝撃で体が壊れるのも厭わずに銃弾を叩き込む

アドリブ歓迎


ゼイル・パックルード
最強だろうが死ねばそれこそ塵芥だ。どっちが宇宙のゴミになるか試してみようぜ。
「はっはぁ!強いんだろ、あんた!俺とどっちが強いか試そうぜ!」
…なんてこんなキャラじゃねぇけど、猪突猛進を演出する。
鉄塊剣を盾にして【武器受け】でレーザーの直撃は避ける。貫かれても最悪壁になって急所を避けられればいい。
移動先を【フェイント】を織り交ぜながらジグザグに動きながら近づいていく。
途中で絶対やられるだろうな…それでもできる限り【激痛耐性】で【捨て身の一撃】を狙うかのように近づいていく。
最後はぶっ倒れて、欠損は炎で補う。…情けないがそれで死んだフリしてだ【だまし討ち】でユーベルコードを放つ。それこそ捨て身でな。


皐月・灯
『黒き槍の船』は、対峙した時からオレを追尾し始めてるかもしれねー。
だがヤツの五感と連動してるなら、
ヤツから身を隠せれば追尾は途切れる筈だ。

先ずオレは、物陰に飛び込んで追尾を逃れるぞ。
そのまま【地形の利用】で周辺の物陰に隠れつつ、ヤツに接近する。

ギリギリまで近づいたら、次の手はオレの装備だ。
フォトン・スタンピーダーとフォトン・リフレクター。
魔力を通して光粒子化させ、周囲に展開して突っ込む。
「追尾する槍の船」なら、オレに突き刺さるために必ず接近してくる。
その瞬間をコイツを使って【見切り】、【衝撃波】でブッ飛ばす。

全部を排除すんのは無理でも、致命傷を避けりゃそれでいい。
【捨て身の一撃】を、届かせる!


グィー・フォーサイス
僕も、戦わないと
皆とともに
一人では手紙のやり取りが出来ない
皇帝の目指す理念は僕とは違う

僕一人ではどう足掻いても太刀打ちできない
だから、他の猟兵たちと力を合わせるよ
僕は皆のサポートに回ってやれることを確実にやる

杖に宿る風精霊に協力してもらい、風を読もう
どんなに目で発見しづらくとも、周りの空気は揺らぐだろう
察知したら仲間へ知らせ身を守るべく行動
UCはできるだけ早く発動
【凝縮した風の竜巻】を盾とし身を護る
船ならば風に煽られ軌道も変えられそうだけど
そこまで上手くはいかないかな
可能そうなら皇帝へと船をお返ししよう
また、仲間の援護で風精霊の魔法での攻撃も行うよ
常に現状を把握し、仲間と力を合わせて頑張るよ



「ようやく会えたな皇帝よ!」
 臆することなく亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は地を蹴った。
「企み、そして手段の汚さ! 全て気に入らん! ここで潰す! 覚悟するがいい!」
 巨大な扇でその身を隠す。それで視線をそらせようとする寸法であった。風を見方にして長い空間を突っ切っていく。
「今、この瞬間……!」
 薙刀が扇の陰から閃く。扇の陰から自らの爪のように振り回そうとする。
「……っ!」
 しかしその一瞬、皇帝もまた彼女の姿を一瞬でも視認した。風が解除される。それと同時に、
「……っ、この……!」
 頭をかき乱す洗脳念波が彼女の脳を襲った。
「……っ、ぁ」
 うめくような声を上げる。それと同時に背後から飛び出す黒い姿があった。
「なるほど、なるほど。であればただではすまないでしょう。承知の上です」
 珠を庇うようにして顔を出したブラックタール。黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)は飛び出すと同時に技の動作に入る。
「ぁ、だめだ……!」
 自分がそんな状態なのに、一瞬珠が気遣うような声を挙げると、ミコはかすかに笑ったような、気がした。
 しかしそれも一瞬である。放たれたレーザーはミコの体に次々と吸い込まれていく。ミコは珠を守るように……そして、自らの血がかからないようにからだを変形させる。
「ああ。痛い。痛いですね。理解はしていました。知ってはいました。しかし体験するのはまったくの別の話。……血肉が、こんなにも撒き散らされて」
 ちらりと。ミコの目の奥で光が揺れた。 
「……はい、この身に宿る鋼鉄をも腐食させる猛毒がです」
 返り血は少なからずその機械に付着していた。
「気付きましたか? 間違いなく貴方は無敵に等しい存在ですが、その生命維持装置までもが無敵ではないのです。高性能かもしれませんが意思なき道具に過ぎません」
 自らも無事ではない。レーザーがやんだ後、ゆっくりとミコの体は溶けるように地面に落ちていく。……それでも、
「是を以て我が【黒竜の邪智】により証明完了とさせて頂きます。神をも殺す毒にて骸の海に腐り墜ちた魂を沈めなさい!」
 無数の竜の残骸が召喚される。
「いあいあはすたあ……拘束制御術式解放。黒き混沌より目覚めなさい、第伍の竜よ!」
 竜たちはレーザーに絡みつき、その動きを封じた。皇帝の動きが一瞬鈍る。その、瞬間、
「俺も、このままじゃ……このままにはしない! なめ、るなぁぁぁぁぁぁ!」
 這い上がるように、珠は顔を上げた。仲間が倒れてる居間、自分が休んでなんていられない。
 しかし。脳をかき混ぜるようなその痛みは健在で。目の前の仲間のトドメを指せと命令してきて。珠は薙刀を振り上げて……
「ここまで来て、俺を、この俺を、もう、止められはしないだろう!!」
 叫ぶように皇帝のほうに振り下ろした。狙いなんて正確ではない。それでも振らないよりは絶対いい。
「俺は、俺たちは、負けない! この一撃には大勢の者たちの【祈り】と俺の決意と【勇気】が籠っている! さあ狐の恩返しの始まりだ!」
 奮い立たせる。たどたどしくとも攻撃を続けようと叫ぶ。それと同時に背後から爆音が聞えた。
「笑っちゃうくらい圧倒的な差だね。笑わないけど」
 リーゼ・レイトフレーズ(Existenz・f00755)が若干苦味が残る口ぶりでそういった。『STARRY SKY』と名づけた2m近くある対物ライフルを無理な姿勢で構えなおす。
 焼くような痛みは正面からではない。背中からだ。皇帝の先制攻撃が視認であり、その特性を理解していたから、彼女は対策を取っていた。
 自分から、己の精霊に頼んで意識が刈り取られるその一瞬後に、魔法の爆炎で己を吹き飛ばすように準備していたのだ。
「……我ながら、上出来だと思うけれどね」
 彼女が初撃で放ったのは精霊弾の爆炎による煙幕は、わずかに狙いが逸れた。その隙間から先制攻撃をされたのだ。運の問題だなあ。なんてリーゼは少しばかり苦笑する。
「無事か」
「大丈夫、想定どおりだから」
 喋りながらも彼女は打つ手を止めない。そう、最初から想定していたことだ。この背中の痛みも。だから……平気だ。
「そうかそうか。なーらよかった。だったらちょっとばっかりさっきのそれ、援護にくれるか?」
 あまりに軽い口調にリーゼは顔を上げた。ゼイル・パックルード(火裂・f02162)が笑っていた。粗雑で豪快……の様に見えて、どこか暗さを感じさせる笑みに、
「図々しいね。……あんまり宛てにされても困るよ」
 それを了承の合図として、再び視線を正面に戻した。
「充分!」
 それを察して、ゼイルも走る。
「はっはぁ! 強いんだろ、あんた! 俺とどっちが強いか試そうぜ!」
 背後から、棒読み……なんて言葉を聞きながらも構わずゼイルは叫んだ。若干キャラではないところもあるけれど、それでもそんなことは皇帝にはわからない。
「我と競うなど……思い上がったな!」
「なーに! 最強だろうが死ねばそれこそ塵芥だ。どっちが宇宙のゴミになるか試してみようぜ!」
 答えるように皇帝の背後にあった生命維持装置が変形する。兵器たちがその進行を計算して未来予知のごとくレーザーを放つ。
「……っ、どこ、見てんだ!?」
 レーザーの数はミコが一部封じていたのである程度減っていた。それを爆炎の影に隠れて回り込み。フェイントを織り交ぜもジグザグに動いてゼイルは先へと進む。どうしてもよけ切れないと思ったときには武器で受け止める。そして、
「は……っ、ぬるいな!!」
 足を貫く其の痛みは、歯を食いしばることで何とか堪えた。
 後三歩。レーザーが放たれた。後退すればかわせると一瞬で考えた。
 後二歩。それでも踏み込んだ。わき腹が抉れて地が撒き散らされる。欠損は炎でどこまで補えるだろうか。
 後一歩。踏み込む足に力が入らなかった。持っていた剣が音を立てて落ちた。足がもつれて転びそうになる。
「……そこまでか」
 皇帝が口を開いた。……しかし、
「堕ちることのない輝きとなれ―――Cassiopeia」
 背後から、酷く冷静な声がした。手を挙げてレーザーを放とうとしたその手のひらを、狙い澄ましたかのように一発の銃弾が貫いた。リーゼのものであった。
「お前にとっての地獄がどこかは知らないが……」
 その一瞬の隙に、激痛の中、ゼイルは徒手。拳を構えて。
「一足先に地獄を味わいな!」
 地獄の炎を纏ってその身へと叩きつけた。
 派手に炎が上がる。みんなが戦っている。
「……僕も、戦わないと」
 グィー・フォーサイス(風のあしおと・f00789)がきゅっと、ふんわりとした手を握り締めた。
「一人では手紙のやり取りが出来ない。皇帝の目指す理念は僕とは違う」
 ……皆と共に。それがグィーの決意だった。
 グィーは凝縮した風の竜巻を召喚する。それと同時に意識を澄ませた。
 風が動く。何ものかが近づいてくる。目で見つけるのは難しい。けれど意識を済ませたら……、
「そこ、だね……!」
 小さな『黒き槍の船』がグィーめがけて突進してきた。とっさにグィーは風の盾を展開する。
「そっちも……!」
「……!」
 グィーの言葉に反応したのは皐月・灯(灯牙煌々・f00069)だった。言葉少なく反応して、物陰へと飛び込む。それを追いかけようとしたのを。
「……っ」
 グィーが軌道をそらせていく末を変えた。
「……」
 物陰に隠れて、灯は一呼吸置く。互換と反応しているならば物陰に隠れた瞬間やり過ごせるかと思ったが、
「くそ、あいつ目がいくつあるんだよ……」
 ぶっきらぼうに。忌々しげに。灯が言った。何度かはかわせたものの地味に『黒き槍の船』の攻撃は厄介で、じわりと痛む腕に灯は手を握ったりは為したりして、調子を伺う。
「……」
 近づいたとしても、何発か攻撃を食らうだろう。灯は深呼吸をして覚悟を決める。
「それでもいい。ギリギリまで近づいたら、次の手はオレの装備だ」
 呟いて。灯は再び走り出した。ガントレットに塗られた魔導塗料魔力を通して、再び敵陣へと突っ込んだ。
 槍の船が再び近づいてくる。命中する前に灯りはガントレットを振るう。
「全部を排除すんのは無理でも、致命傷を避けりゃそれでいい」
 届かせる。絶対。と、灯は駆けた。そして……、
 目の前に、立ち塞がる船を視界に捕らえた。それは的確に狙いを定めていて、一瞬、灯は痛みと死を覚悟する。
「うん……。上手に、できるといいけれど」
 しかし。その前に。
 グィーの竜巻の塊が船の横っ面に直撃した。軌道が逸れて、灯は一瞬だけふりかえる。
「僕たちは……皆とともに皇帝を倒すんだ……!」
 決意をこめた、その丸い瞳に、灯は何かいおうとして……やめた。今はそのときじゃない。後、そんなに素直でもない。
「アザレア・プロトコル1番――《猛ル一角》! 捨て身の一撃を……、届かせる!」
 だからかわりに、灯は術式をこめた拳を皇帝へとはなった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

セラフィール・キュベルト
皇帝であり帝国そのもの…それだけの我を有する存在、ということでしょうか。
けれど、ただ滅びを齎すのみの我、あまりにも哀しすぎますから。
終わりに致しましょう。今一度。

皇帝の至近距離まで接近の後、神威転身・熾焔光臨を発動。
その後も、接触可能なくらいの至近距離を可能な限り維持します。
大きな船ならば、至近距離にいる相手に当てようとすると自分を巻き込みかねないので、その分回避しやすくなるかもという判断です。
あわよくば皇帝自身へ船をぶつけることも狙いですが、知覚困難なものとのことなので無理には狙いません。

回避の合間に、焔を放ち皇帝を攻撃していきます。
長期戦を覚悟し、焦ることなく船の回避を優先しつつ。


ギド・スプートニク
*連携希望/支援重視

ひとりで帝国、か
ならばその存続に何の意味がある
貴殿は何の為に帝国を立ち上げた
最強を証明したいが為
本当にそうだったのか?

思い出すのだ、リスアット帝
貴殿がオブリビオンへと至る前の、本来の姿を


何処から来るとも知れぬ船を躱すのは不可能

ならば、受ける
受けて、この命が繋がっているなら、意識を刈り取られぬならそれで良い

我が魔眼にて
彼奴らが侵略せしめんとする、この世界を支配する
味方につける

我が身を貫いたその船を
仲間を狙う人型兵器を、悠然と佇む銀河最強の皇帝を

一瞬でも良い、封じてみせる

感じるか、貴殿を拒むこの世界の意志を
貴殿の時代は終わっている
正しき歴史へと帰りゆくのだ、リスアット帝!


クリストフ・ポー
【WIZ】
そっちが五感なら僕は第六感とフェイント勝負
避け切れなければ耐性総活用
捨て身でもアンジェリカと零距離で張り付いたまま
2回攻撃で装甲をえぐって固定
ロデオしながら言いくるめ誘惑挑発コミュ力を総動して
相手の感覚ごと盗んで疑いを囁いてやる
鬱陶しがられても
耳に痛い小言は年長の趣味と責務だしね☆

呆れたものだよ
民導かぬ民も無くして、お前の何が皇帝か
比較対象も民も存在しない世界で
お前はなにをもって最強を証明するというの?
暗い海で一人
そうなった時点で
『最強』も、『皇帝』も、『既に存在しない』さ
認識されない…そんなものはただの『無』だ

恐怖と呪詛を与え、僅かでも心に揺れや疑が生じれば
僕の奇しき薔薇が抱擁を



 猟兵たちの猛攻を受けても皇帝は変わらずそこにあった。
 いや、多少なりとも聞いているのはわかる。……だが、
「……些細な」
 彼はそう、呟いた。あまりにも脆弱だと。
 そこに感慨はない。人間が虫を見て情が沸きにくいのと同じような乾燥した色を感じて、
「皇帝であり帝国そのもの…それだけの我を有する存在、ということでしょうか」
 セラフィール・キュベルト(癒し願う聖女・f00816)が小さく、呟いた。
「けれど、ただ滅びを齎すのみの我、あまりにも哀しすぎますから。終わりに致しましょう。今一度」
 焔を放ちながら、セラフィールは駆ける。彼が攻撃動作に入ると同時に槍の追尾が開始される。その身を貫こうとする姿を見ることは出来ないが、
「近づきます……!」
「あはは。そっちが五感なら僕は第六感とフェイント勝負だね♪ 張り付くよー」
 それと同時に、クリストフ・ポー(美食家・f02167)も動いた。共に皇帝へと接近して、乱戦にすることによって槍の動きを封じる作戦だ。
「ほう……。よく、近付いたものだ」
 皇帝はそれに淡々と応じる。次撃に移る構えを見せる。その前にと距離をつめたままクリストフは花嫁の如き戦闘用人形、アンジェリカを操って。
「呆れたものだよ。民導かぬ民も無くして、お前の何が皇帝か。比較対象も民も存在しない世界で……お前はなにをもって最強を証明するというの?」
 攻撃しながら、クリストフは囁く。挑発するように。誘惑するように。言いくるめるように。
「暗い海で一人。そうなった時点で『最強』も、『皇帝』も、『既に存在しない』さ。認識されない……そんなものはただの『無』だ」
 鬱陶しがられても、耳に痛い小言は年長の趣味と責務だしね☆ とでも言いそうなクリストフの台詞。思惑があってのことだがそこまでは勿論、口に出さない。
「……何を」
 おそらく。皇帝も不審を感じたのであろう。槍の船を操りなぎ払おうとする。そこに、そこに、
「思い出すのだ、リスアット帝」
 ギド・スプートニク(意志無き者の王・f00088)もまた、声をかけた。
「ひとりで帝国、か。ならばその存続に何の意味がある? 貴殿は何の為に帝国を立ち上げた。最強を証明したいが為。本当にそうだったのか?」
 視線を向け、ギドは皇帝との間合いを計る。金色の瞳から邪視を放ち、二人を囮に不意打ちをするかのように装うと、
「……思い出すのだ、リスアット帝。貴殿がオブリビオンへと至る前の、本来の姿を」
 皇帝もこちらを見た。その姿を知覚すると同時に、二人へ向かおうとしていた船をギドへと向かわせた。
(一瞬でも良い、封じてみせる)
 その攻撃はよけられない。ならば受ける。受けて、この命が繋がっているなら、意識を刈り取られぬならそれで良い
「我が魔眼にて、彼奴らが侵略せしめんとする、この世界を支配する……。感じるか、貴殿を拒むこの世界の意志を。貴殿の時代は終わっている。正しき歴史へと帰りゆくのだ、リスアット帝!」
 ギドは空間を支配する。浸りの近くはほぼ同時に届いた。船の槍がギドの全身を貫いたその瞬間、確かに皇帝の動きは止まっていた。
「……っ、この程度。この程度では私たちは終わらない。そうだろう……!」
 血が落ちる中負けじとギドは声をあげる。その目よりさらに強く邪視を放つ。拘束を続けるも、その拘束が完全でないことは理解していた。……それでも。共に戦う仲間のためにギドは視線をそらさない。
 皇帝は知覚する。支配から脱してレーザーを再び展開させる。しかしそこに、
「抱いたね? 疑いを それを待っていたよ!」
 このときを待っていたと。いうなり。クリストフは白銀の薔薇を召喚した。そのきっかけは疑念であった。皇帝である彼が、自身の行動について疑念を持つことはおそらくはないだろう。……ただ、
 この猟兵たちは、まだ何か奇妙な技を隠し持っているかもしれない。頻繁に駆ける言葉は何か意図があってかけているものだろう。
 正面から戦うだけの者達ではないと、思う。それもまた、疑念であった。
 抱擁する茨は瞬く間に皇帝の動きを拘束する。ギドと連携してしばらくの間、完全にその動きを封じる。そして、
「頼んだよ!」
 クリストフが声を上げ、セラフィールが頷いた。
「はい! 私の力の及ぶ限り……皆様に、救いと癒しを。皆様が私の力の源。決して一人では作れぬ力……」
 セラフィールの体が白金に輝く焔に包まれる。熾天使の如き姿はオブリビオンのみを傷つける光の波動を放出して、
「貴き御方、我が身篝と為して闇祓う光を此処に――!!」
 暗き戦場をまばゆく照らした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

アルフェミナ・オルフェナウス
りっくん(f09595)と参加です!

ついに出てきましたね、銀河皇帝!
スペースシップワールドの平和の為に、貴方はここでご退場願います!

皇帝の放つ人型兵器は『武器受け』で耐え凌ぎます
手強い相手だということは分かっています……
でも、だからって屈する訳にはいかないのです!
「負ける、もんかっ!私は、守ると決めたん……です……からっ!!」
凌ぎ切ったら返す刃で『属性攻撃』っ!

りっくんへのユーベルコードの攻撃は『かばう』上で【無敵城塞】で無効化します!
「りっくん!?私に隠れて!!良いから、早く……っ、【無敵城塞】っ!!」
それ以外の攻撃も全て『武器受け』して『かばう』!
「りっくんは、絶対に私が守るんだからっ!」


リチア・スィール
アルねーちゃん(f09594)と一緒に

一人でぜーんぶ出来るより一人一人集まっていろんなことが出来るほうが楽しいと思うけどなー。
オレとねーちゃんの連携、見せてあげるぜ!

アルねーちゃんの立ち回りは【第六感】で危ないところは【零距離射撃】で割り込んだりして補助。

敵の先制攻撃時にはアルねーちゃんの背中に…
…ってそうだ、視認されなきゃいいんだ
「ねーちゃんも物陰に!無理はしないで!」
守ってくれるのは嬉しいけど、守られてばっかりは嫌だからね!
打った後なら隙も大きいだろ!
『月へ至る翼』、フルオープン
「お前の嫌いな"群れ"の力で、撃ち抜いてやる!!」
ねーちゃんの分まで、お返しだ!!!



「一人でぜーんぶ出来るより一人一人集まっていろんなことが出来るほうが楽しいと思うけどなー」
 戦場がまばゆい。リチア・スィール(無限に描く航海図・f09595)が熱線銃をくるりと回した。
「わ、りっくん。前に出ちゃだめです……!」
 アルフェミナ・オルフェナウス(heilige blatt・f09594)があわててそういうと、リチアも頷いた。
「ん! ねーちゃんも危なくなったら物陰に! 無理はしないで!」
 そうして二人して、物陰から飛び出した。
 他の猟兵たちと戦闘をしていても、皇帝の対応は変わらない。たいがいのものは視線をやればそれで済むので、先制攻撃がなくなることはない。……だから、
「オレとねーちゃんの連携、見せてあげるぜ!」
 リチアが攻撃動作に入る。それを皇帝が視線を向けようとする。ユーベルコードを奪う攻撃。……だが、その前に、
「りっくん! 私に隠れて!! ……【無敵城塞】っ!!」
 その動作に気がついて、アルフェミナが立ち塞がった。少女の体が超防御モードに変わる。
「……っ!」
 それに気づいて、皇帝もまた攻撃を変更した。背後の生命維持装置が変形し、一瞬で焼き払うようなレーザーを放つ。
「ぁ、っ……!」
「ねえちゃん! だから、無理はしないで……!」
「いいから! スペースシップワールドの平和の為に、貴方はここでご退場願います!」
 分厚い幅広の斧剣を振るう。レーザーの光を武器で受けることによってアルフェミナはいなしていく。背後にリチアの声が聞えるけれども、アルフェミナは一歩も引かない。
 到底いなしきれるものではない。受け止め損ねたレーザーが腕を焼いた。足を貫いた。それでも倒れるわけにはいかない。
「負ける、もんかっ! 私は、守ると決めたん……です……からっ!! りっくんは、絶対に私が守るんだからっ!」
 叫びながら、アルフェミナは何とかして踏みとどまる。誰にも邪魔はさせない。例えそれがリチア自身の言葉であっても曲げたりなんてしない。それは……彼女の誓いだ。
「くっそぉ! 『月へ至る翼』、フルオープン! お前の嫌いな"群れ"の力で、撃ち抜いてやる!!」
 その重みに、リチアも唇を噛んで飲み込むようにして堪えた。熱線銃を複製し。それを同時に操作する。
「ねーちゃんの分まで、お返しだ!!!」
「反撃……します! これ以上、この宇宙を好きにはさせません……!」
 リチアの銃撃と同時に、敵の攻撃が途切れた隙を狙ってアルフェミナも駆けた。そして返す刃で皇帝に刃を叩きつける。
 銃撃に、そして同時に乗せられた剣の一撃に。皇帝のその身が裂かれる。血が落ちる。……たった。一撃。だが、
「……っし、この調子で、行くんだぜ!」
「うん。何があっても……最後まで私がりっくんを守るよ!」
 倒せる。きれば倒れるもののはずだ。二人の声は力強く。そして戦いは続いた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

石動・劒
【灰剣】

来るぜ灰色の!
戦闘知識を頼りに前線の灰色へ助言をし、彼が敵の初撃を凌げるようにスナイパーでよく狙った援護射撃を行う

灰色のが後の先を狙うのならば、俺は後の後を狙うのみ
皇帝が封印を解いたら、葬古封矢でマインドを無力化させるぜ
装甲の継ぎ目をスナイパーでよく狙った、鎧無視の攻撃

待ったをかけさせて貰おうか
第六感由来の見切り
2回攻撃の二撃目は第六感を頼りに灰色へ迫る黒き槍の船へと放つ
派手なことをする時は概して陽動なんざ、戦闘知識の基本のキだぜ

時間稼ぎと援護は任せろよ、灰色の。だからお前は思う存分殴りに行け……!


壥・灰色
【灰剣】
ああ
やるぞ、ツルギ

皇帝と相対
ツルギの助言、空気の動き、揺らぎ、空間の歪み、匂い、殺気、音、視覚情報――手掛かりに使えるもの全てをインプットにし、「見切り」で攻撃の初動を掴む
攻撃が来る、その瞬間だけ掴めればいい
「衝撃波」を纏わせた脚を「2回攻撃」で地面に叩き込み神速の回避行動、初撃を凌ぐ
追尾にかかる敵の船の穂先を超える速度で
全力魔法により『壊鍵』の衝撃を足下に発露

全力全霊、全速吶喊
弾丸の如く飛びかかる
まさに、捨て身の一撃

拳に残りの「衝撃」を集中
ただ一打だけで構わない、徹す

おれの拳は「衝撃」を纏い!
あらゆるものを撃砕する!

おれは魔剣
――『銀河皇帝』、おまえを砕くためのただ一振りの魔剣だ!



「来るぜ灰色の!」
「ああ。やるぞ、ツルギ」
 言うと同時に、石動・劒(剣華常刀・f06408)は矢を放っていた。
 劒の助言聞きながらも、灰色は一瞬、呼吸を整える。空気の動き、揺らぎ、歪み。……匂い、殺気、音、視覚情報。手がかりと思えるもの全てを取り込んで、一瞬で灰色は戦場へ飛び込んだ。
「後ろだ!」
 劒が第六感を駆使しながら、その動きに気がついて声をあげる。
「そこ……か!」
 劒の言葉に灰色は地を蹴った。衝撃波を纏わせた足を二度。地面に叩き込み紙一重のところでその攻撃をよける。
 鋭い音が聞えた気がした。視認はしにくいが槍が旋回したのであろう。けれどそれすらも灰色は予測済みであった。
「砕け、壊鍵」
 いうなり。放たれた衝撃は黒い槍を包み込んで一瞬で無力化される。そのままそれを見もせずに、灰色は一気に駆け出した。そして、
「させない。未知を知り、未知を斬る。それこそ俺の剣の道」
 劒自身もまた、対応する為に皇帝が封印を解く隙にユーベルコードを無力化させる矢を放っている。それと同時にレーザーは一瞬だけ放たれて、そして沈黙した。
「……っ」
 痛みが劒の腕を焼く。無力化は成功した。装甲の継ぎ目をよく狙った一撃は、確実にその動きを封じた。次撃はこないだろう。けれども痛いものは痛い。
「だが……おちおち休んでもいられないからな。派手なことをする時は概して陽動なんざ、戦闘知識の基本のキだぜ」
 嘯いて、劒は血まみれの手で弓を構える。棒状の物であれば何だって射てやると言うはいうけれど、その傷で矢を番えるのはなかなか難しかったろう。だが、
「時間稼ぎと援護は任せろよ、灰色の。だからお前は思う存分殴りに行け……!」
 まったくそんなことは気づかせない動きで、劒は撃ち続けた。灰色の衝撃波から逃げ延びて、その背を追いかけようとしていた黒い槍の船を、的確に射抜いていく。
 そんな劒の動きを知っていたかどうかはわからない。灰色は拳を握り締める。その中に残った衝撃を集中させる。
 ただの一打で構わない。ただの一瞬で構わない。それ以上なんて望んでいない。
「おれの拳は「衝撃」を纏い! あらゆるものを撃砕する! おれは魔剣。――『銀河皇帝』、おまえを砕くためのただ一振りの魔剣だ!」 
 最高の一撃を叩き込む。皇帝がそれを腕で受けとめる。骨がきしむような音はどちらから発せられたものであったか。
「やってしまえ! 灰色の……!」
 劒の声に押されるように。灰色は全力をこめてその拳を押し通した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

宙夢・拓未
【エミリー・ローレライと連携】

▼心情
マズいな、なんてプレッシャーだ……!
けど、震えてる場合じゃない!

▼戦闘
エミリーが浮遊盾を召喚してくれるので
その陰に隠れながら『ガジェットショータイム』を使用

召喚するのは、マジックミラーでできた大盾
全身が隠れる程度の大きさ
大盾の中央に、外側に銃口・内側に引き金

エミリーが、目つぶしが終わった合図を出してくれたら
浮遊盾の陰から、鏡の大盾を持った状態で出て
皇帝に狙いを定め、引き金を引き
突撃するエミリーを援護する
【2回攻撃】で連射

命中したような反応があったら、大盾を手放して
浮遊盾の方に戻り、そのまま【捨て身の一撃】として突進
全力で浮遊盾ごとタックルを食らわす


エミリー・ローレライ
【宙夢・拓未と連携】「なんてプレッシャー…でもこいつを倒せば平和にやるしかない…」手持ちの盾と浮遊盾3枚で自身を完全に隠して敵から視認できないようにする。其の状態で【Duplication】を発動、浮遊盾を57枚に複製。宙夢に浮遊盾を3枚装備させ【盾受け】【かばう】で敵の攻撃を防ぐ。5枚の浮遊盾で皇帝に打撃攻撃そのうちの1枚は目に覆いかぶさり【目つぶし】。目つぶししたら宙夢に合図をする。合図と同時に皇帝に突撃、浮遊盾ごとタックル、その後バスターソードで【2回攻撃】【薙ぎ払い】【属性攻撃:光】攻撃。



(マズいな、なんてプレッシャーだ……! けど、震えてる場合じゃない!)
 宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)がぐっと息を呑んだ。そのとなりで、
「なんてプレッシャー……でもこいつを倒せば平和にやるしかない……」
 エミリー・ローレライ(膨大砲台・f05348)が淡々と呟いた。無口で、小さくて、そして、ほんの少し心を押し殺したような声だった。
 拓未が思わず、その肩を軽く叩く。
 エミリーは顔を上げて、そして小さく頷いた。
「……数の暴力は偉大」
 言って。エミリーは手持ちの盾と浮遊盾三枚で自身を完全に隠した。その状態で浮遊盾をさらに複製し、同時に宙夢へとそれを向かわせる。
 その時点で、皇帝もまた彼らのほうを認識はしていた。しかしその姿は完全に盾で隠れていて、視認することが、出来ない。その隙に拓未は、がジェットショータイムでマジックミラーで出来た大盾を召喚していた。
「どんな形であれ……わたしは、守るよ」
 盾で守られながら、エミリーは50枚を越える盾の中から五枚を選び走らせる。目潰しのように覆いかぶさろうとした。
「急いで。長くは持たない」
「ああ。それで充分だぜ!」
 エミリーの合図に、拓未は大盾を持って走り出した。全身が隠れるほどの大きさで。中央外側に銃口、内側に引き金がついていた。
 合図とともにエミリーも走った。言葉通り目潰しは一瞬で、盾は次の攻撃、皇帝のレーザーによって焼き払われる。だが、それだけで充分だった。
「まだ、まだ」
 槍が走ろうと、レーザーが走ろうと。エミリーが使い潰すように盾を動かして守り続ける。
「わたしは、守る。誰かを守りたい。……誰であろうとも」
 最後に。槍の一撃が拓未に伸びた。とっさにエミリーは前へと飛び出す。
「……っ」
「エミリー!」
「平気……!」
 わき腹に痛みが走る。血が落ちる感覚がするが今はそれど頃ではない。残った最後の盾と共にエミリーは突撃し、バスターソードを抜き放って切りつける。
 皇帝はそれを一歩下がってよけようとする。しかしその前に拓未が引き金を引き、その足を狙い動きを奪う。そして、
「ああ……。やってやるぜ!」
 拓未は大盾を離した。それと動じに体に痛みが走った。きっとどこか撃たれたのであろう。けれども、そんなことに気を止めている余裕はない。
「まだ見ぬ未来の為に……ここで過去は終わらせる!」
 纏う浮遊盾と共に、拓未は全力でタックルを食らわせた。捨て身の一撃に、皇帝の体制がわずかに、崩れた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ソラスティベル・グラスラン
ナイくん(f05727)、力を貸してください
共に、この宇宙を救う為に!

ナイくんと共に皇帝へ、前進ッ!
常に前に出てナイくんを庇い
【オーラ防御】を各攻撃からの緩衝材に
【盾受け・見切り・怪力】で攻撃を受け流し
『マインド』の勢いが落ちた所を【怪力】タックルで強行突破
突破の為に敵の体勢を崩す隙を【見切り】、ナイくんに追撃の合図
迫る黒船を周辺ごと【力溜め・範囲攻撃】で砕く!

皇帝まで近ければ
ナイくんの念動力と【捨て身の一撃】で一息に距離を詰める!
そして以上の行動の全てを【勇気】で補いますッ!!

銀河皇帝!ここは今を精一杯生きる人々の時代です!
それでも尚暴虐の限りを尽くすと言うなら…
貴方を討ちます!何度でも!


ナイ・デス
ソラ(f05727)と、世界を、救います!

ソラに続き【ダッシュ】しながら
全身から360度全てを照らすように光を放つ
光は装甲包まれた人を癒す時のように【鎧無視】して
敵からだけ、癒すのではなく【生命力吸収】エネルギーを奪う【範囲攻撃】
これで船の射撃も相殺か、僅かでも弱め
再生する仮初の肉体と【覚悟と激痛耐性】で耐え
船の近攻撃を誘い
ソラと息合わせ、一際強く光って【目潰し】
【かばう】でソラと位置入れ替わり
私はマインドへ鎧無視の【暗殺】刃突き刺しエネルギーを奪い尽くす

そうして奪い貯めたエネルギーを【生まれながらの光】に変えて
ソラの背へ放ち、力を与え
ソラの背へ【念動力】も放ち【吹き飛ばし】て加速させる



 宇宙の中で、まるで空を翔るのと同じようにソラスティベル・グラスラン(暁と空の勇者・f05892)は前進した。
「大丈夫!? ナイくん」
「はい。私は、大丈夫です」
 若干不慣れな受け答えをしながら、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)が後に続いて走った。
 ソラスティベルは蒼空色の巨大斧を構え、ナイは周囲に光を放つ。その攻撃動作に皇帝のレーザーと黒き船の槍も反応を見せた。
「りょーかい。前進ッ!」
 声は明るく。ソラスティベルはナイを庇いながらもオーラを纏わせた盾で防御して先に進む。空もまた船の攻撃を相殺するように、生命力を奪い吸収して、皇帝へと迫った。
 無論、無傷ではない。ソラスティベルは溢れる勇気でそれを堪え、ナイは覚悟と共にその激痛を堪えていた。
 皇帝は他の猟兵の攻撃を受けて僅かに体制を崩していた。
 いまだと、ソラスティベルはナイに合図をする。ナイも目だけで小さく頷く。
 皇帝の動きに反応したのか、敵の攻撃の勢いが落ちた。……その、一瞬で、
「はああああああ!」
 己を奮い立たせるように声を上げて、ソラスティベルは走った。
「――そこにも、いたかっ!」
 それに気づいて、皇帝が反応する。即座に迎撃の態勢を取る敵の姿に、ソラスティベルはぎゅっと斧を握り締める。
「……!」
 一瞬。本当に一瞬。
 ナイがその服の袖を掴んだ。ソラスティベルが視線を流すと、ナイは励ますように小さく、頷いてその手を離した。
 ソラスティベルは視線を前に戻す。強大な敵を目をそらさず見つめる。
「銀河皇帝! ここは今を精一杯生きる人々の時代です! それでも尚暴虐の限りを尽くすと言うなら……。貴方を討ちます! 何度でも!」
 攻撃のレーザーが彼女を貫く中で、ソラスティベルは盾を捨て両手でしっかりと大斧を握り締めて、全力で走った。
 小癪なとでもいうように、黒き槍も進行方向をかえる。……だが、
「ソラと……、世界を、救います!」
 ひときわ、空の体がまばゆく輝いた。それは他社から生命力を吸収するための光だった。同時にナイは一瞬で駆け込んで、手近な敵へと刃を突き刺しそのエネルギーを吸い尽くす。
「ナイくん、力を貸してください! 共に、この宇宙を救う為に!」
「うん……。うん! お願いします! ソラの心……見せてください!」
 そしてその力で持って全力でナイはソラスティベルの背中に聖なる光を叩き込んだ。
「任せて! これぞ我が勇気の証明、来たる戦渦の最前線! 故に応えなさい、勇者の大斧よ!!」
 後押しを受けてソラスティベルは跳ぶ。蒼雷を纏う大斧の、超高速の一撃が、皇帝に向かって振り下ろされた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヴィクトル・サリヴァン
銀河最強、けれどそれは他の世界に通用するのかは分からないよね。
やれるだけ、やれる以上にぶつかって倒す。
そうしないと未来はないんだしね。

可能なら他の猟兵と共に。
壁付近を歩くよう注意、敵の攻撃の方向を絞る。
壁や床を破って来る場合音があるはず、それで察知。
野性の勘を最大発揮、特に死角から来る想定で攻撃を警戒。
完全回避は困難でも致命傷、戦闘不能になる程の傷を回避するなら芽はある。
凌いだらUCで生命活動を加速させ傷を癒やしつつ銛を全力投擲、銀河皇帝にぶち当てる!
ただし負傷した仲間が複数近くにいる場合、UCでその治癒を優先。
疲労は承知、二人以上動けるようにできるなら其方がいいだろう。

※アドリブ連携等お任せ


陰白・幽
ついに皇帝さんとの対決だね〜……ボクも頑張らねば。

敵は絶対に先制攻撃をしてくるくらい強いらしいけど、後の先じゃないけどカウンターを狙わねばだね。
敵と他の猟兵の戦闘の結果、遮蔽物になりそうな残骸とかあると思うからそれに隠れながら近づいていくよ。
皇帝がボクを視認しているときに攻撃をしてくるから、自分のUCを発動しようとして、敵の攻撃を誘い、【勇気】を持って敵の念動波をギリギリまで引きつけて、【野生の勘】でタイミングを見計らって敵の後方上部に瞬間移動からの全力のかかと落としを狙うよ。
後方上部なら視線を向けられるまで一瞬の隙があるから2回目の攻撃をされる前に一撃を加えられる、はずかな。


クロエ・アルページュ
まぁ!ひとりぼっちの国に王様
まるで独裁、配下を餌だとしか見ておりませぬのね
ご自身の力だけで今立ってない貴方が群れを嗤うなど滑稽ですわ

【対策】
彼の力は強大ですわ
しかし何かを為すなら小さくともアクションがあるはずですわ

前線で戦う仲間を支えましょう
後方から広い視野で皇帝を観察
彼の手を、瞳を、口を、脚を、纏うものに動きがあれば反応、前線へと
声ならば先に味方へと届くかもしれません
手が届くならば致命傷を避けることが可能かもしれません
時に受ける覚悟を致しますわ

立ち向かうなら前線を維持、可能なかぎり支え、癒やしましょう
わたくしのひかりはその為にここにありますわ

皇帝は最強を証明したなら、それを誰に誇るのかしらね


朽守・カスカ
最強を証明、か
確かに、個が持つ力としてはあまりにも強大だ
でも、それを証明して何になる
1人で良いと言うのなら
骸の海で寝ていればいいものを

どれほど強大な攻撃であっても
当たらなければ、意味はない
常に【幽かな標】で警戒しておこう
さぁ、照らして導いておくれ

揺れるランタンの灯を信じて
全て避けていなしてみせよう
私に集中すれば、その分だけ他のもの向かうの意識が
少しでも削れるはずさ
誰かが銀河皇帝を討つまでの時間稼ぎにすぎないが
それでも、君の前で果てなくダンスを踊ってみせよう

最強なんて興味はないけどね
私を攻撃するのなら、見えるかい、銀河皇帝よ
私のランタンの灯が。
この灯りが、君を骸の海へと還す標だよ



 皇帝の立ち姿が揺れた。
 それは、少し離れたところからでも確認できていた。
 仲間たちの全力をとした攻撃であった。それでも倒しきるには至っていなかった。
 しかし、皇帝は顔を上げる。それは今までとは違う、強く、にじむような。底の冷えるような。何か……、
「群れねば何も出来ぬ。塵芥どもがここまで吼えるか……!」
 生命維持装置がもはや原形をとどめぬほどに変形していく。同時に黒い槍の船が飛び立つのを誰もが感じ取った。油断なく視界をめぐらせて。……そう、つまり、
 完全に怒っていた。一瞬。目の前で戦っていた傷だらけの仲間たちに緊張が走った。誰もがその次に来る攻撃を、よけなければならないのにその力がないことを悟る。そして……、
「まぁ! ひとりぼっちの国の王様。ご自身の力だけで今立ってない貴方が群れを嗤うなど滑稽ですわ!」
 そんな中。真正面からそこに声を上げたのは、クロエ・アルページュ(eine wilde Rose・f02406)であった。
「まるで独裁、配下を餌だとしか見ておりませぬのね!
「おぉ、おぉぉぉぉぉ! 我に、我に刃向かうか……!」
 叫ぶ。叫ぶと同時に黒き槍の船がクロエに向かって走った。クロエが痛みを覚悟する、その次の瞬間、
「やれやれ。彼女が言ったとおりだよ。銀河最強、けれどそれは他の世界に通用するのかは分からないよね」
 縦にも横にも広いシャチっぽいキマイラの、ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)が飄々とした声音で言って。言いながらも割かし凶悪そうな銛をぶん回した。
「ま、やれるだけ、やれる以上にぶつかって倒す。そうしないと未来はないんだしね」
 見えにくいが、野生のカンででたらめに投げて払い。そして同時に後退する。クロエも敵の動きから辛うじて致命傷を避けて僅かに後退した。
「ありがとうございますわ」
「いえいえ。どーいたしまして。さて……。もう戦えない人を、助けにいくんだろう?」
 ヴィクトルの言葉にクロエは瞬きをする。ヴィクトルは笑った。
「俺もね、治癒優先。どうせなら一緒にいこう」
「ええ。動けない人を助けて、下がりましょう。まだまだ、これからですもの! わたくしのひかりは、その為にここにありますわ」
 クロエの顔が輝くので、ヴィクトルもまた頷いた。
「ついに皇帝さんとの対決だね〜……ボクも頑張らねば」
 皇帝の下……。傷ついた仲間たちのほうへと向かおうとする二人の間を、陰白・幽(無限の可能性を持つ永眠龍・f00662)がすり抜けた。ちらりと視線をやると、二人に笑いかける。
「寝ちゃったときは~。よろしくね……?」
 なんて言葉を冗談めかすようにして言って。二人を隠すように幽は前に出た。
 返事をする暇はない。皇帝は幽の存在を確認した。
「眠れる我を……今ここに……」
 その視線を向ける。一瞬の隙をついて。
 幽はひときわ高く上空へと飛び上がった。
「……っ」
 皇帝が、こちらを見ている。思念波が一瞬で来る。
「そこ!」
 逃げ出したいのを勇気でねじ伏せ全力で堪えて。幽はその波が届く一瞬の隙に時空間支配能力を強引に使用した。
 もはや野生のカンであった。幽は皇帝の背後に回りこむ。そして彼が振り向くその一瞬前に、全力で一撃を叩きつけた。
「今のうちに、急いで」
 朽守・カスカ(灯台守・f00170)が更に声をかけて、ランタンを揺らした。
「最強を証明、か。確かに、個が持つ力としてはあまりにも強大だ。……でも、それを証明して何になる。1人で良いと言うのなら、骸の海で寝ていればいいものを」
 カスカはぼんやりと呟く。人と関わり、人の思いをついで明かりを守る彼女には、理解しがたい感情だった。皇帝がこちらに視線をやる。
「……っ、私に目が向くことで、その分だけ他のもの向かうの意識が少しでも削れるなら……私はそれだけで充分さ」
 ランタンを取り落としそうになる。ランタンからの幽かな灯が揺らめき示裾の前に、先んじてカスカの脳を波が揺らした。一瞬、意思が飛びかけて、ぎゅっとカスカはランタンを握る。
「そうもたないよ。皆を助けるんだろう? 急いで」
「……」
 もう一度、カスカは急いでといって、後ろのクロエとヴィクトルに視線をやった。
「わかった。すぐに援護にいく」
「ああ。頼んだよ。照らして、導いてーー。誰かが銀河皇帝を討つまでの時間稼ぎにすぎないが、それでも、君の前で果てなくダンスを踊ってみせよう」
 思念はが脳を侵食してこの思いが途切れるまで。と、カスカはランタンを握る手に力をこめた。きっとどうなっても、この灯だけは離さない様に……。

 仲間たちに助けられながら、クロエとヴィクトルは負傷者を治療して回っている。
「ほんとは銛を全力投擲して、銀河皇帝にぶち当てたかったんだけどね。……でも」
 皆で動けるほうがきっとそのほうがいい。ヴィクトルはそう言いながらも、
「大丈夫か。ちょっとしびれるよ。……そら」
 生命活動の速度を操作する電撃を放った。
「そうですね……。でも、きっと、だいじょうぶです」
 クロエも聖なる光を放ちながら、うたうように言う。
「必ず倒せるって?」
「ええ。信じておりますから」
 守り、守られて。そして助け合って。そして勝利を分かち合うことがきっとできるはずである。
「皇帝は最強を証明したなら、それを誰に誇るのかしらね」
 だから、クロエは言って。
 彼らの横を、全力で走っていく猟兵たちが通り過ぎた。
「さあて、ね」
 ヴィクトルも思わず呟いた。もしそんなことがあったなら、彼は長い戦いの果てに、何を見るのだろうか……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

御伽・柳
行動:【SPD】
使用UC:【窃盗癖】
使用アイテム:【オモイカネ】

すごい力ですね……真っ当に受け止めきれる手はさすがに浮かばないな
なので、俺は相手の力を利用させてもらう事にしますよ
いつでも【窃盗癖】を使えるように、転送前から脱力はしておきます

初めまして、知ってますか、国は民によって成されるんですよ
王が1人いるだけでは国に非ず、そもそも独りで在るならば王という肩書きすら無意味だ

【呪詛耐性】【激痛耐性】、タイミングを見計らう為の会話での【時間稼ぎ】、【不意打ち】対策の【見切り】
使えるものはなんでも使って最高の形で受け止めます

受け止められて返せたならば、【オモイカネ】で身体を強化して

殴ります、拳で


アーノルド・ステイサム
傲慢だねぇ
こんなのが生みの親かと思うと反吐が出るな
※PC:銀河帝国に作られたウォーマシン

まずは先制打の防御
殴る前に倒れちゃこのクソッタレをぶちのめせん
防御支援アクティブ!!感度最大!!

白騎士と同等の性能を持つ兵器による攻撃
と来れば、未来を読んで攻撃してくる可能性が高い
回避のため下手に動いては逆効果と見た
戦斧の腹を盾に使っての防御を主軸とする
躱すための移動は最低限だ
致命傷をもらわぬよう、死角から攻撃を喰らわぬよう
全身のセンサーをフル稼働させて攻撃の進路を読む
読んでみせる
他の猟兵と連携することで
防御・回避が有利に働きそうであれば協力

耐え切ったなら戦闘支援を防御から攻撃に切り替え
出力最大でブッた斬る


涼風・穹
……俺の『贋作者』の利点は、その汎用性の高さと、相手や状況を確認してから必要なものを用意…つまり後出しが出来る事だな…

先制攻撃をしようとするなら、大質量の何かを作り出して相手を押し潰すか、相手の得物に対して有利な武器を作り出して攻撃するか、多数の武器を作り出して投擲して数で攻めるか…

対策としてなら…何をされるにしても自分と相手との間を遮るように頑丈な金属壁を作り出して盾にして初撃を凌ぎつつその壁を相手に向けて倒すか消すかして一気に突っ込み『風牙』で斬りつける
その後は接近戦に持ち込んで相手の得物に有利な武器を作り出して勝負するだけだ
……純粋に白兵戦能力で俺が劣っているならどうしようもないけどな…


フェルト・ユメノアール
確かに、キミは最強なんだと思う
それでもボクたちはみんなの力を合わせて、その最強を超えてみせる!

フォース・インベイジョンの効果は視認している対象のみ
なら煙幕を用意して接触と同時に右手でトリックスターを皇帝へ投擲
敵のフォース発動を少しでも遅らせつつ左手で煙幕をばら撒き視界を遮り反撃へ

ボクはスペルカード、【無人造の機兵】を発動!
機兵は意思なき機械、洗脳は通用しないよ!
さらに、機兵トークンの効果発動!
自身をリリースして、エリアにいる他の機兵トークン1体の能力をアップする事ができる!
機兵の力を1体に集中、煙幕から飛び出し、機兵の影に隠れて一気に皇帝に接近
敵に集中する時間を与えず近距離の同時攻撃を仕掛ける


イア・エエングラ
ああ、そうな
溺れて、浮かべぬ、黒い海
僕はまた、帰ってきたねぇ
また沈むのを見るのは、ごめんなの

先を取れるなら真直ぐいらっしゃるかな
穿たれると分かるなら覚悟も決めましょう
その五感のどれか、ひとつ、須臾とも惑わせるなら、良いかしら
続く方のために、群れる側の意地を見せてあげましょう

見つけ難くとも僕をうつときには、分かるでしょう
鬼ごっこの鬼を、捕まえましょう
見据えど澄ませるのは船の気配へ
現す船へと手を伸べる、紡いで穿つまで、立っていて
たとえ欠けても、当ててみせよう
黒糸威に青い火をのせ、繋いだ五感を遮りましょう
ほんのすこし揺れるだけでも、前へゆく、あなたのために


クレム・クラウベル
群れねばとは言ってくれる
だがお前がもし敗北するとしたら
群れを侮り何人をも信用しなかったことだ

味方と協力し集団で戦闘
仲間の影借り視界から逃れられるか試すが
くらう前提で構える
挫かれそうな意志は先行く背と声を糧に
ないなら借り受ければ良い
一人では無理でも共に往く誰かがいるなら
何度奪われようと立ち上がれる

技を封じるなら為せる事を為す迄
一撃を仲間に託し支援に注力
クイックドロウによる援護射撃で牽制
跳弾によるフェイントも交え掻き乱し
一人一人の行動に集中する暇を作らせない
使用出来る折は攻勢も
絶望の福音で軌道見極め射程まで踏み込み銃弾を叩き込む

確かに個で向かえば勝てぬだろう
なればこそ束ねるまで
届かせてみせる、必ず


狼谷・賢太郎
【野生の勘】で攻撃を察知
……なんか、やべーのが来る気がする!

【高速詠唱】で船が到達する前に、【全力で魔法】を唱えて発射はせずにストック
ギリギリまで溜めたら、【一斉発射】でぶっ壊す!
壊しきれなくても【覚悟】と【激痛耐性】で耐え凌ぐ!
オレ達を信じてくれているみんなの為にも、こんなところで負けるわけにはいかねーんだよ!

なんとか凌ぎ切れたら反撃だ!

勘違いすんなよ。オレ達は弱いから群れているんじゃない
現にお前の攻撃だって、オレは一人で凌ぎ切ってみせただろ?
この力は信じられる仲間がいれば、より強くなれるんだ

見せてやるぜ、オレ達の持つ可能性
最強のお前に唯一足りない力
――これが、絆って力だ! よーく覚えとけ!



 涼風・穹(人間の探索者・f02404)は走った。迎撃の為に皇帝がこちらを見る。
「投影。造りは粗くとも……!」
 その視線をさえぎるように、穹は頑丈な金属壁を作り出した。視界から隠れることにより初撃をかわし、
「いくぜ、風牙……!」
 接近戦に持ち込む! 穹は防ぐと同時にその壁を蹴り倒して一気に距離をつめた。刀型アーティファクトを閃かせる。至近距離で振るわれた一撃は、
「させん……!」
 変形した生命維持装置が受け止めた。
「だったら、続けるまでだ!」
 穹が刃を繰り出す。それと同時に、その脇をすり抜けるように、
「ああ。傲慢だねぇ。こんなのが生みの親かと思うと反吐が出るな……!」
 ウォーマシンのアーノルド・ステイサム(天使の分け前・f01961)が高らかに声を上げた。その声に反応するように、レーザーの光が放たれる。
「ふん!」
 それはよけること叶わぬ一撃だ。アーノルドはそのことをよく理解していた。交わすための動きは最低限に。戦斧を旋回してしのいでいく。
「おおおおおおお!」
 しかしその防御も充分ではない。……そんなことは理解している。
 足にレーザーが貫通して血が流れた。……その程度はどうということがない。
 腕が焼かれて悲鳴をあげた。……まだ斧がもてるなら問題はない。
「倒れはしない……殴る前に倒れちゃこのクソッタレをぶちのめせん。防御支援アクティブ!! 感度最大!!」
 致命傷をもらわぬよう、死角から攻撃を喰らわぬよう。
 全身のセンサーをフル稼働させて、攻撃の進路を読みながら皇帝へと斧を振りかぶった。
「後ろ、来るよ!」
「ああ。だがもうかまわねえ!」
 皇帝は目の前にいた。その背後に回りこんだ黒き船を警告する声が聞えた。けれども……、
「ここで倒す! ここで終わらせる! その傲慢を……!」
 アーノルドは全力で、その斧を振り下ろした。
「……っ、ボクはスペルカード、【無人造の機兵】を発動! 機兵は意思なき機械、洗脳は通用しないよ!」
 それに警告を発した主。フェルト・ユメノアール(夢と笑顔の道化師・f04735)は即座に機兵トークンを召喚した。そして自身は派手に装飾されたトリックスターを投げながら、煙幕を張り巡らせる。
 自分を守りながら、仲間たちも守る。船を、その視線を煙に巻いて、騎兵を盾にフェルトも皇帝へと迫った。
「確かに、キミは最強なんだと思う。それでもボクたちはみんなの力を合わせて、その最強を超えてみせる!」
 その間もせわしなく機兵トークンの能力をアップさせる。敵に考える隙を与えない。仲間たちの攻撃に重ねるように。一瞬でフェルトは機兵トークンと共に攻撃を放った。
「……!」
 手ごたえはあった。フェルトのトリックスターは皇帝の身を大きく抉っていた。
「……」
 しかし、皇帝もまた健在であった。その意思を奪う瞳がフェルトに向く。ギリギリまで接近したフェルトによけるすべなんてない。
(笑えボク。せめて……笑うんだよ! 道化師が笑わなきゃ誰が笑うのさ……!)
 意識が刈り取られる覚悟をした。その一瞬、
「一人一人の行動に集中する暇は作らせない」
 クレム・クラウベル(paidir・f03413)の声がして、フェルトの体が押しのけられた。それで視界が切れ意識が逸れる。
「わ、ありがと」
「礼には及ばない」
 クレムはそういって、即座に魔を喰らう弾丸を叩き込む。今まで皇帝の視線から逃れるために皆の影に隠れていたから間に合ったのだということは、あえては口にしないようにした。
「援護する。頼んだ」
「ああ、……そうな」
 応える様に声を上げたのは、イア・エエングラ(フラクチュア・f01543)であった。
「その五感のどれか、ひとつ、須臾とも惑わせるなら、良いかしら。続く方のために、群れる側の意地を見せてあげましょう」
 指先が向けられる。死霊より紡いだ黒い槍をイアは放とうとする。それに反応して黒い槍の船がその場へと現れた。
「見つけ難くとも僕をうつときには、分かるでしょう。鬼ごっこの鬼を、捕まえましょう」
 そして……イアが指の向ける先を変えて、その槍の船たちを貫いた。数が多く、全ての槍を倒せるわけではないけれど、
「穿たれると分かるなら覚悟も決めましょう」
 まどろむような口ぶりで、イアはそういって頷いた。
「溺れて、浮かべぬ、黒い海。僕はまた、帰ってきたねぇ。また沈むのを見るのは、ごめんなの」
 イアの黒い槍に青い火を乗せる。あるいは船を打ち落とし、あるいはその五感を奪う。
「ほんのすこし揺れるだけでも、前へゆく、あなたのために。けれども忘れないで、ゆめ忘れないで。それは本当に些細な一瞬のことなのな」
「ああ……。その一瞬があれば、充分です」
 静かに。御伽・柳(灰色の渇望・f12986)がそういった。マフラーで口元を押さえているから余計にその声はくぐもって聞える。
「初めまして、知ってますか、国は民によって成されるんですよ。王が1人いるだけでは国に非ず、そもそも独りで在るならば王という肩書きすら無意味だ」
 攻撃を受けて、肯定は傷だらけでそれでもなお立っていた。その執念は賞賛に値する。流石に真っ当に殴り合って勝てる自信は柳にはどこにもない。
 だからこそ。丸で彼は朝の挨拶でもするかのように。イアが作ってくれた隙を利用していかにも当然とでも言うような顔をして皇帝に歩み寄った。
 援護するようにクレムが銃を撃っている。あまりにもさっきのない仕草に皇帝が思わずそちらのほうに視線を逃した。その瞬間、
「───覚えたか。なら、やれ」
 そして本当に唐突に。
 柳は力を抜いた。その不意打ちに視線を向けるタイミングがずれる。影にその思念波が吸い込まれる。……完全に防ぎきった。そして、
「こういう時……なんていえばいいんでしょうね。……ああ」
 イヤホン越しの世界で、柳は拳を握り締めた。日本の知恵の神の名を冠した刻印で体を強化して……、
「歯、食いしばれ……でしょうかね」
 最高のタイミングで可能な限り最良の一撃をなんとも脱力感のある言葉と共に放つ……つまり、
 拳で顔面を殴りつけた。
「……っ、この」
「ああ……。いい顔になったじゃないか、皇帝」
 それで意識の支配が緩み、クレムは顔を上げる。その愉快な顔で意識が戻ったなんて嘯いて、クレムよろけていた体勢を立て直した。
「群れねばとは言ってくれる。だがお前がもし敗北するとしたら。群れを侮り何人をも信用しなかったことだ……いや」
 幾度も。幾度も幾度も幾度も。クレムは悪を祓う弾丸を叩きつける。反撃する隙すら与えない。ささやかな攻撃だけれども動きを封じるためのその攻撃で、
「お前は敗北した。これはその理由に他ならない」
「こんな子供騙しの……子供騙しの弾丸で我を倒せるというのか!」
 皇帝は声を荒らげる。それでもまだ戦う気概を捨ててはいなかった。今までにない一撃が来るだろう。それはクレムも理解した。……だが、
「確かに個で向かえば勝てぬだろう。これは子供騙しの、ささやかな一撃だろう。なればこそ束ねるまで。……届かせてみせる、必ず」
 それでも。クレムがひるむことはなかった。いや、誰一人として攻撃をやめることはなかった。
「ああ。……なんか、やべーのが来る気がする!」
 狼谷・賢太郎(イマチュアエレメントマスター・f09066)が叫んだ。叫ぶと同時に最大出力のレーザーが放たれた。
「……っ! でも、これ……!」
 違うと。賢太郎は叫ぶ。同時にその背後に黒い槍が迫っていた。しかしギリギリまで賢太郎はそれを堪えて……、
「一斉に……ぶっ壊す!」
 叫ぶと同時に、魔法が黒い槍を貫く。殺しきれたか、と思ったら同時にレーザーの光がその手のひらを貫いた。
「ぐ、ぁ、こんな……オレ達を信じてくれているみんなの為にも、こんなところで負けるわけにはいかねーんだよ!」
 それでも、堪えて。押し殺して。賢太郎は走った。
「勘違いすんなよ。オレ達は弱いから群れているんじゃない。お前の攻撃は、皆がそれぞれ考えて、きちんとそれぞれ凌ぎきれるんだ! でも……」
 賢太郎は四体の精霊達が融合し、顕現した焔の魔杖を掲げる。
「この力は信じられる仲間がいれば、より強くなれるんだ!!」
 その杖から世界を焼き尽くす神殺しの炎を放った。炎はレーザーも、黒い船も、その視線も、全てをさえぎるように落ちて、燃え上がり、その黄金の体を包み、決していえぬ傷を与える。
「見せてやるぜ、オレ達の持つ可能性。最強のお前に唯一足りない力。――これが、絆って力だ! よーく覚えとけ!」
「お、おおおおおおおおおおおおお。塵が。塵芥どもが……!」
 皇帝は怨嗟の声を上げた。でたらめにレーザーを打ち込んでいくが、それは今まで猛攻を凌いできた猟兵たちの敵ではなかった。
 そして突然、声はふっつりと途切れる。炎が消えたとき……、
 すべてが、焼き尽くされ、消え去って。
 そこには何も、残ってなんていなかった。

「ああ……」
 誰かが、呟いた。……終わったのだ。それが、数多くある皇帝の一部だとしても。また蘇るのだとしても。彼らは敵を倒したのだ。
 ささやかでも、ほんの少しでも。
 それを束ねて、力と為す。きっとこの攻撃は、次に届くはずだ。
 自分たちは、一人ではない。
 そしてそれは、一人ではないというその力は、一人の強敵を上回ることが出来たのだと、彼らは今、証明したのであった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月21日


挿絵イラスト