4
大樹の迷宮

#アックス&ウィザーズ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ


0




●大樹の伝説
 大樹の迷宮に挑むべからず。
 其の頂には人ならざる者の楽園あり。
 踏み込むべからず。
 其の地は聖域。清浄なる国。
 汚すべからず。

 古の書物にはそう記される。
 アックス&ウィザードのある土地に伝わる伝説によれば、太く見上げても頂の見えない大樹には精霊が宿り、そこに住む人々を守護するとされる。
 樹の内部は迷宮になっており、これを踏破することで頂へと至れるようだ。が、これに挑む者はない。
 何故ならば、迷宮に挑めるほど力をつけた者は、書物に伝える戒律を守るだけの分別がつくからだ。いずれにせよ、道中には人の進入を拒む大樹の守護者がいて、寄せ付けないのだ。
 しかし、その加護は、人々にとって絶対のものだった。
「お、おい、見ろ。大樹様が……」
「何てことだ!」
 豊かな緑を抱く大樹に異変が現れた。
 葉は黒く、枝は朽ち、病にかかったかのようにおぞましい姿へと変貌してゆく。
 大樹の伝説が破られようとしていた。

●グリモアベースにて
「というわけで、今回は大樹の迷宮に挑んでもらうわよん」
 井筒・大和が資料を配る。
 迷宮というからには入り組んでおり、踏破は容易ではない。道中で妨害してくる者もあろうという情報もある。
 しかし。大和の予知ではこの迷宮を突破する必要があると出た。
「土地の伝説でね。大樹の頂には精霊が住んでいるらしいの。この異変は、精霊に何かがあったと見るべきね。グリモアが反応したってことは、オブリビオンも絡んでるようだし」
 実際に予知されたのだから、確かに大樹には精霊が住んでいるのだろう。これが、その土地の人々を守護しているのかまでは分からないが、いずれにしても放っておけるものではない。
 大樹を失えば、信仰を失う。それは、精霊が力を失う以上に、人々の心をかき乱す。
 どのような騒動に発展するのか、想像もつかない。
「ともかく、迷宮では必ず妨害があるはずよ。まずは進んでみて、進行ルートを確保して頂戴。少なくとも中間地点までのルートが判別できたら、後に続く人が楽になるわ」
 迷宮への挑戦。
 いわゆるダンジョンを踏破し、最深部(頂)に待ち受けるボスを倒す。
 アックス&ウィザードらしい、スタンダードな仕事ではある。
 だからこそ、疎かにはできない。
 大和はグリモアに力を込め、猟兵らを現地へ送った。


数巴トオイ
数巴です。
A&Wの依頼としては非常にオーソドックスな形になる、のではないかと思います。

まず、第1章は特に戦闘を意識せずとも大丈夫です。
大樹の迷宮をある程度進んでください。
(一撃で倒せるレベルの弱い魔物であれば、その場にいるとプレイングでご指定いただいても構いません)

第2章は集団戦。RPGでいうところの中ボスにあたるでしょうか。

第3章でボス戦となります。魔王というわけではないですが、事件の元凶となったオブリビオンと戦っていただきます。

ご参加、お待ちしております。
27




第1章 冒険 『大樹の迷路を突破せよ!』

POW   :    俺が道だ!壁を破壊して進攻する。

SPD   :    トライ&エラー。速さを活かして総当たり作戦。

WIZ   :    己の直感を信じろ!勘の告げる方へ。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

宇冠・由
お母様(f00173)を家から引っ張り出して参加
塞ぎがちなお母様をお外に連れ出してきましたの

冒険家として様々なところを一緒に旅したお母様
気分転換に――というのは大樹様に不謹慎かもしれませんが、気晴らしになってくれたのなら嬉しいです

大樹に下層巣くう動物や魔物は、そこに巣を作る鳥類か虫系統、もしくはゴブリンなどの比較的小型種が多いと推測
大樹様の恵みが失われつつあるなら、餌も不足しているはずです

ビーストマスターとしての力とアイテム「濃厚飼料~ふれあい~」を使用して、木々に住まう動物たちと仲良くなって、道案内をしてもらいます
一番全てをよく知っている筈ですから

もし魔物がいるなら【十六夜月】で迎撃を


宇冠・龍
娘の由(f01211)に連れられて故郷の世界へと

冒険家業は一旦足を洗ったのですが、困った人がいるなら話は別でしょう
せめてこの知識と経験が役立つなら

大樹の黒色変化は毒か呪詛の類と推測されます
元凶が原因なら、より被害が強い方向に進めば間違いはないでしょう
恐らく元凶を退治できれば収束するでしょうが、その前に根にまでダメージが及べば倒壊の可能性さえあるかもしれません

私は死霊術士であり呪詛使い
手で触れられる範囲で、木を侵した毒ないし呪詛をこの身に移し替えます
全てだと身体が持ちませんが、元凶を倒すまでは進行を遅らせることができるかもしれませんし、元凶を突き止める手がかりとなるかも


ダグニカ・マイルセン
※アドリブ絡み大歓迎


「はー、でけえ木があるもんだな。んじゃ、ちゃっちゃと登っちまおうぜ」

まずは普通に進もう。
蛇骨槍の砂を落として風の流れを確認すれば、出口の方向くらいは分かるか?
分からなければ適当に進む。

「……ちっ、段々面倒になってきたな」

腹も減るし……ああもういいや、全部ぶっ壊してやる!

出口の方向が分かっていれば、その方向に向けて【蛇竜の吐息】発動。分かっていなければ入り口から反対の方向に。
味方がいるなら巻き込まないよう、忠告しつつオヤジにぶっ放してもらう。

「あー、さっぱりした!」

頭使うと腹減るな。こんなでかい木なんだ、どっかにでかい木の実でもなってねえかなぁ。



●冒険者達の挑戦
「はー、でけえ木があるもんだな。んじゃ、ちゃっちゃと登っちまおうぜ」
 大樹の迷宮。その入り口に立って見上げると、頂は気が遠くなるほどの高さがあるように見えた。ダグニカ・マイルセン(f14838)は蛇竜槍の具合を見ながら意気込む。
 先端に砂を纏った槍は、空気や風の流れを教えてくれる。きっと探索に役立つはずだ。
 もちろん彼女一人で挑むのではなく、他の猟兵も行動を共にしていた。
 宇冠・龍(f00173)、宇冠・由(f01211)。ドラゴニアンとヒーローマスクという奇妙な義母娘もダグニカの後ろについて迷宮へと入り込んでゆく。
 これは大樹そのものが迷宮となったもので、まるでくり貫かれたような内部は上へ上へと向かう道がいくらもある。どれが正解なのか、登ってみないと分からないという阿弥陀籤のようでもあった。
「お母様、目星はつきますでしょうか」
「元冒険者とはいっても、こう入り組んでいると難しいですね。それよりも……」
 龍が、一つの登り道を見つめる。オブリビオンの影響によるものか、大樹の内部はところどころ朽ち、枯れようとしている。視線の先にある道は、特に腐食が激しいようだった。
 呪詛や毒による被害ならばなおの事、放置しては倒壊の危険もある。
「お、そっちか? よっし、先頭はあたしに任せな!」
 ダグニカが意気揚々と踏み出してゆく。
 はっと息を呑んだ龍が止まるように呼びかけるべく手を伸ばすが、それよりも早く。
「のわーっ!?」
 道に進みだした足。しかし元々腐食の進んだ部位だったからか、まるで床が抜けるように道が崩れ、ダグニカは派手にすっ転んだ。もしもっと上層で床が抜けていたら大変だったところだ。
 慌てて由が駆け寄り、助け起こす。
 入れ替わりに進み出た龍は、今崩れた大樹の一部に手を向け、そこから龍型の霊を当ててゆく。【蛟竜雲雨】による治癒だ。するとたちまちの内にその部分が修復されてゆく。
「本当にこの道で大丈夫なのでしょうか?」
 先行きの不安を呟く由。
 だが、龍はにこやかな笑みを浮かべながら振り返っていた。
「これくらいの困難があった方が、冒険のしがいがあるというものです」
「けっ、あたしより樹かい。ま、いいけどさ。んで、このまま進んでいいのかい?」
 ぶつけた額を擦りながらダグニカが立ち上がる。
 早速この調子では、多少怯むのも当然というもの。だが、母娘の頷きを以て返答を得た彼女は、今度はゆっくりと、慎重に足を伸ばした。

 迷宮は続いてゆく。
 ここには小動物が多数住み着いていた。少なくともこのルートに生息しているものは魔物と呼ぶには取るに足らない存在で、いちいち討伐する意義は感じられない。
 加えて、どの生物もいささか元気がないようにも見えた。大樹が腐食してゆくことで、食料が不足しているのだろう。
「……ちっ、段々面倒になってきたな」
 間違ったルートを進んでいる気配はない。
 しかし、入り組んだ迷宮をあちらこちらと動き回っても、頼りにしていた槍の砂も下層から吹き上げる風に漂うばかり。ダグニカは苛立ちを募らせていた。もっとダーッと行ってバーッと進んでピョンッと踏破したいのだ。
 そんなことを彼女が呟く度に、龍が宥める。とはいえ限界というものはあるようで。
「ああもういいや、全部ぶっ壊してやる!」
 とうとうダグニカが壊れた!
 蛇骨槍を振り回し、迷宮ごと破壊しようと【蛇竜の吐息】で巨大な蛇竜を呼び出した。
 砂のブレスが放たれてしまえば、迷宮が壊れてしまう。
「いけません、お母様!」
「やりますよ、由!」
 二人がとっさに跳躍する。そして蛇竜の頬にダブル宇冠キックを見舞った。
 吐き出されたブレスは、ルート前方で行き止まりと思われる壁を粉砕。間一髪といったところだ。
「あ、やべぇ、すまん」
「もうっ、落ち着いてくださいまし」
 我に返ったダグニカが謝る。これを由が叱責するが……。
「あら、今の壁、向こうに道が続いていますね」
 龍は、ブレスによって破壊された壁の先に道が続いていることに気づいた。
 さらに。土煙が収まると、人の頭ほどの大きさのリスに似た生き物が三匹、身を寄せ合って震えているのが見える。
 きっとあの壁は、彼らの隠れ家だったのだろう。急に轟音と共に壁が破壊され、怯えているのだ。
 すると由は、荷物をごそごそと漁りながら、リスらへ近づいてゆく。
「驚かせてしまいましたね。申し訳ありません。どうぞ、これはお詫びです」
 取り出したのは濃厚飼料だ。この状況では、彼らリス達も食に困っていることだろう。
 初めこそ警戒を示したものの、リスらはその飼料をあっという間に平らげてしまった。よほど腹を空かせていたに違いない。
 すると。リス達は続く道の先へと少し駆け出してはすぐ止まり、猟兵らを振り返った。
「ついてこい、ということでしょうか」
「マジかよ。リスがリスを手懐けやがった……」
 機嫌よく歩き出した由の後ろで、ダグニカがぽつりと洩らした。
 一度下層へと目を落とした龍は、続いて上層へ視線を移す。
 もうそろそろ中間地点に到達しそうだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

ソフィア・テレンティア
精霊に会うためには大樹の頂きを目指さねばならない……と、先は長いですが一歩ずつ進んでいくとしましょう。
機械式猫耳で周辺の音などを【聞き耳】し情報収集しつつ、【ガジェット】を同伴させ自身の通ったルートを記録しながら迷宮内部を探索いたします。
後から来る方々もいるでしょうし、マッピングしておくことにいたしましょう。
そうして腐食して足場の悪い箇所は避けつつ、安全第一で先へと進んでいきましょう。
まだまだ、こんなところで無駄に消耗する訳にはいきませんので。


ナナ・モーリオン
大きな樹。
きっと、沢山の想いと力を受けて、こんなに育ったんだろうね。
ボクたちの森とは違うけど……良いところ。
だから、ボクたちも、ここを守る、お手伝い。

まずは奥へ進まなきゃいけないんだよね。
ユーベルコードの大狼の背に『騎乗』して、『話し』ながら行こう。
多少暗くても、ボクは『暗視』も利くし、大狼は鼻や耳も利くからね。
『野生の勘』も駆使して、奥に進んでいく。
通った道は、爪か何かで目印つけてもいいかも。
何なら、ここに住んでいる動物達とも会話して、道筋や何があったのか聞いていくこともできるかな。



●印を刻んで
「精霊に会うためには大樹の頂きを目指さねばならない……と。先は長いですね」
 内部から見上げても、大きく育った機には果てが見えない。加えて、迷宮であるとの説明を受けた通り、ルートはいくつも存在し、行き止まりや振り出しに戻る道も多そうだ。どう進んだものかと思案に耽りながら、ソフィア・テレンティア(f02643)は呟く。
 一歩ずつ確かに進むしかない。少なくとも、立ち止まっているよりは良いだろう。それに、多少なりとも踏破を効率化するための手段は用意してきた。
 その横で、ナナ・モーリオン(f05812)も頭上を見上げる。
「大きな樹。きっと、沢山の想いと力を受けて、こんなに育ったんだろうね」
「面白い発想ですね」
 この土地に住まう人々を守護する大樹。その養分は、守護した彼らの心だったのかもしれない。
 加護が先か、信仰が先か。それは分からないが、ナナにとってその考えはとても心地の良いものだった。彼女が産まれ、育った森とは似ても似つかないが、守りたいと思わせるには、それだけで十分。
 一刻も早い踏破を。容易いことではないが、こんな時に頼れる力を、ナナは持ち合わせていた。
「眠れる森の守護者、死者の国の門番。……正当なる怒りを以て、ボクらの務めを果たそう」
 その詠唱は、【猛り吠える憤怒の大狼】と名付けられたナナのユーベルコード。黒炎の身体を持つ狼を召喚するものだ。
「物騒な詠唱に聞こえましたが」
「大丈夫だよ。よいしょ、っと」
 本来は戦闘に用いるものなのだろう。しかしソフィアの心配は杞憂だったようで、ナナは呼び出された狼の背にひょいと乗って見せた。
 炎が燃え移るということもない。これはただナナが楽をしたいからというわけではなく、ちゃんと彼女なりの考えに沿ったものだった。
 それは、狼ならではの野生の勘が、正しいルートを導き出すのではないか、というもの。
「なるほど。私と同じことを考えていましたか」
「同じ……?」
 疑問に答えるようにソフィアが取り出したのは、鳶のような形状のドローンだ。いわゆるガジェットと呼ばれるもの。
 加えて、彼女の頭部には機械仕掛けのネコ耳がある。
 狼の勘、ドローンによる偵察、耳に集まる音。あらゆる情報が、感覚が最適な道を割り出すだろう。
 互いの手法を確認した二人は頷き合い、一つのルートを選んで歩き出す。
 ナナは定期的に周囲の壁に狼の爪で傷をつけて目印とし、ソフィアはドローンから得た情報も含めてマッピングをしながら、迷宮の上層へ上層へと昇ってゆく。
 途中、分かれ道や行き止まりにもぶつかるが、出だしのルート選びが間違ったわけではないようで、彼女らは順調に進んでゆく。
「随分昇ってきましたが、そろそろ中間地点といったところでしょうか」
「そうだね。このルートが最短距離なのかどうかは分からないけど……。ところで、さ」
 樹が入り組むような道を進みながら、ナナはずっと気になっていたことを尋ねることにした。
 もしかしたら今更なのかもしれない。しれないが。
「そのマッピングって、何のためにしてるの?」
「それはもちろん、後続の方が迷わず進むための……」
 言い掛けて、ソフィアの思考が停止した。
 彼女は気が付いたのだ。一番大事なことに。
「これ、どうやって後続の方に見せ、ま、しょう」
 声が尻すぼみになってゆく。そうだ、後続のためにマッピングするというのならば、見せなくてはならないわけで。そのためには、この道を戻らなくてはならないわけで。
「ちょ、ちょっと見せて!」
 ナナがソフィアの描いた地図をひったくる。
 地図はある程度の階層別に分けており、合計五枚になっていた。
「ね、そのガジェットってさ、写真って撮れるの?」
「ええ、撮れますが……はっ、そうでしたか!」
 地図を写真に収める。そしてこの地図をドローンをつかって各階層に掲示するように壁に貼る。そうすれば、後続がルートを確認できる、ということだ。
 加えて、ナナの狼がつけてきた目印の傷もあるわけだ。
 幸いにしてこの辺りに魔物やオブリビオンの気配はない。彼女らはここらで小休止と腰を落ち着ける間、ガジェットに地図を運ばせることとした。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

数宮・多喜
【アドリブ改変・連携歓迎】

やれやれ、アタシはこういうとこ、
バイクに乗りにくいから苦手なんだよねぇ…
ま、それでも自然破壊?は見過ごせないからね。
害虫だか呪いだかは分かんないけど、なんとかしてやるよ!

こういう天然の迷路だと、右手法とか左手法は基本かな?
一応それを念頭に置きながら、
大樹かそこにいるっていう精霊か、どちらか通じる方に
【超感覚探知】のテレパスで意思疎通を試みるよ。
もしつながれば儲けもの、仲間と一緒に助けに来たことを伝えるよ。
繋がらなくても、要所要所で反応が強そうな方に動けば
なんとかなるんじゃないかねぇ……?

……ズル対策でわざと行き止まり作られてたらオシマイ?
そういう怖いこと言うなよ!?


セラエノ・メイクピース
ダンジョン探索!これこれ、こーいうのがボクの求めていた冒険だよ。
この迷宮の秘密はボクが解き明かしてみせる!
リスが案内してくれるなら素直についていこう。お礼に木の実とかあげちゃうよ。
案内が無い場所からはフェアリーの特徴を活かして飛行で高い高度から俯瞰。迷宮を見渡してみよう。
小さい体を活かして木々の隙間を通ってショートカットもしちゃうよ。
道に迷ったらボクの最強奥義発動!
1、まずは木の棒を拾うよ
2、垂直に立てるよ
3、倒れた方が正解の道
かんぺき!
敵が出てくるようなら火龍爆裂剣で倒すよ。行き止まりもこれで爆破して突破だー!



●迷宮を往くは運命のまま
 様々な猟兵がそれぞれの道を進む中、最初の一歩を踏み出せない二人の姿があった。
 ライダースーツに身を包んだ数宮・多喜(f03004)と、レタス色の翅を持つフェアリーであるセラエノ・メイクピース(f13358)だ。
「だから、こういう時は右手法だろうが!」
「でもこっちに行けって結果なの!」
 迷宮に挑むならば、右手を壁から離さず進み続ける方法が確実だと主張する多喜。
 一方で、拾った枝を地に突き立て、倒れた方へ進むべきだと言い張るセラエノ。
 気づけば他の猟兵達はとっくに出発してしまい、取り残された形となってしまった。
 しかし無理に共に進むこともないので。
「じゃあいいよ! ボクはボクで行くもん。この迷宮の秘密はボクが解き明かしてみせる!」
 セラエノは背の翅を細かく動かしてひゅっと飛んでいってしまった。
「ケッ、勝手にしやがれってんだ」
 ブツブツと呟きながら、右手を壁に当てて歩き出す多喜。【超感覚探知】でこの大樹に住む精霊や、あるいはオブリビオンの気配を探れないかと考えもしたが、まだ距離が遠すぎて感知できそうもない。何しろ見上げてもキリがないほどの迷宮だ。
 壁に沿って歩けば、当然行き止まりにもぶつかる。しかしそれは先刻承知と、多喜はそのまま進んでいくのだが。
「あ」
「……え?」
 また壁にぶつかるというところで、先ほども見たような姿を見かけた。
 樹がそのまま迷宮になっているというだけあって、道も壁も整備されてはいない。凹凸もあれば、ところどころ裂けていたりもする。
 多喜の正面に聳える壁には小動物の掘った穴があり、そこからひょっこり顔を出したのは、先ほど別れたセラエノだったのだ。
「おっかしいなー。ショートカットのつもりだったのに」
「へっ、ブンブン飛べてそれかよ」
 この発言にムッとするセラエノだが、迷ったことは事実。この小さい翅では頂までずっと飛び続けることは難しいのだろう。
 だからルートを飛んで移ることはできても、結局ある程度道に沿う形となるのだ。
「じゃあそっちはどうなのさ」
「へっ、聞いて驚くなよ? ……迷った!」
 ダメじゃん、と言い掛けるセラエノ。しかし、だからこそ。
「だったらさ、やっぱりお互いに協力しようよ。少しだったら飛べるから、ちょっとだけ道案内もできるし」
 それなら。
 再会することでようやく協力する気が起きたらしい。
 二人は互いに頷き合うと、互いに力を合わせて登り始めた。これならば中間地点まではあっという間だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『アルラウネ』

POW   :    ルナティック・クライ
【聞く者を狂わせるおぞましい叫び声 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    スクリーミング・レギオン
レベル×5体の、小型の戦闘用【マンドレイク(アルラウネの幼生) 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    リパルシブ・シャウト
対象のユーベルコードに対し【それを吹き飛ばす程の大音声 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●中間地点より
 大樹の迷宮を進む猟兵達。
 これも中間地点までは大きな障害もなく順調だった。が、この先はそうもいかない。
 ルートはやや絞られてきているものの……。
「アーーーーーーッ」
「ピーーーーーーッ」
「ダーーーーーーッ」
 大樹によって作られた道から、壁から生えた太い枝が、耳をつんざくような声を発しながらうねうねと動いている。それは、決して枝などではない。
 アルラウネと呼ばれるオブリビオンだ。
 その声は人を惑わし、狂わせるという。
 これを無視して先へ進むことは叶わないだろう。どうにかしてなぎ倒し、頂へと至らなくてはならない。
数宮・多喜
【アドリブ改変歓迎・連携希望】

あーららこりゃまた、可愛いけどおっかない連中じゃねぇの。
こういう場所だと大技で吹き飛ばしたくなるけど、
大樹を傷つける訳にはいかないからね。
こっそり持ち込んでたカブのパーツを使って、
【熱線銃作成】するよ!
銃は苦手な方だけどさ、まあ『援護射撃』くらいはできるさ。
本体を牽制しながら、幼体の群れを薙ぎ払うように熱線を照射してやる!
もちろん味方への誤射はしないように心がける。
それくらいの『戦闘知識』は持ってるつもりだしね!

しかしこいつらも黒幕って訳じゃなさそうだね。
さっさと片付けて先を急がないと……!


宇冠・龍
由(f01211)と参加

「さしずめ聖域を守る番人、というところですね」
ふふっ、立ちふさがる難敵……これこそ冒険の醍醐味というものです
冒険家の血が騒いできました。由に感謝をしなくてはいけませんね

とはいえ他の方々もいらっしゃる様子、騒がず慎みを以て対応しましょう
しかもここは大樹の中腹で、かつ四方を木に囲まれたフィールド。地の利はあちらにあります

攻撃は他の方に任せ、私はそのサポートをします
【画竜点睛】を使用。道から壁から天井から、100を優に超える腕が死角よりアルラウネ達の口を塞ぎ、喉を絞めることで声を出させないようにしましょう

「由、ここは木の上なのですから炎は厳禁ですよ?」


宇冠・由
お母様(f00173)と参加

道案内のリスを連れての冒険道中
旅は道ずれという言葉があるそうです。折角親睦を深めたもの同士、一緒に登頂を目指しますの
随分と高くまで来ましたけれど……落ちたときのことは想像しないでおきましょう

「炎は厳禁、分かっておりましてよ」
なのでここは【十六夜月】を使用
狼は森山での狩猟を得意とする動物、ここでも本領を発揮できるはずですわ

餌を与えると道を開けては……くれませんかそうですか
ならお母様が口を塞いでいる間が好機、狼の爪で三枚おろしにしてあげます



●大樹の守人
 迷宮を進む道すがら。途中で手懐けたリスを連れ、宇冠・龍(f00173)と宇冠・由(f01211)の母娘は不穏な空気を感じ取っていた。
 それは、大樹に住まう土着の魔物とは違う。強く訴えかけてくるのは、猟兵としての直観だろうか。そうでなければ、とんだ思い違いをしていたことだろう。
「ピーーーーーーッ」
 鼓膜を掻くような声。オブリビオンのものだと判断できたのは僥倖だろう。
「リスさん、少し隠れていてくださいまし」
 道案内をしてくれたリスを横穴に隠し、由は身構える。
 するとその先を塞ぐように現れたのは、枝や幹を組み合わせたかのような突起。やがて少女の姿を象ると、あの声をまた響かせようとしていた。
 しかも一体ではない。次から次へと、木の少女は生えてくる。
「さしずめ聖域を守る番人、というところですね」
 龍が呟く。往く手を阻むのならば、その通りなのだろう。こうしたいわゆるダンジョンを進み、中盤を過ぎれば往く手を遮られ、最深部への道を探らねばならない。過ぎ去りし日に数々の冒険を繰り広げた彼女にとって、これは懐かしいものだった。
「ここは木の上なのですから炎は厳禁ですよ?」
「炎は厳禁、分かっておりましてよ」
「要は外さなきゃいいんだろ!」
 ……何か、違う声が混じった気がする。
 誰かと母娘が振り返ると、そこには今しがた合流した数宮・多喜(f03004)の姿があった。カブを持ち込めない鬱憤からか、そのパーツを利用してこさえた熱線銃を手にしている。
 母娘は一瞬困惑もしたが、援軍が現れたのだと納得する。
 仮に熱線を外したところで、それが元で迷宮が全焼することもないだろう。
「ほら、ぼさっとすんな。いくぜ!」
 多喜は手にした熱線銃を放ちながら、アルラウネの群へと突撃してゆく。
 龍も由も互いに頷き合い、駆けだした。
「私に力を貸して!」
 まず由は狼の群を呼び出す。こうした自然の中で、彼らは大いに力を発揮してくれるだろう。
 牙を剥き、爪を光らせ、アルラウネに声を上げさせる間もなく狼がオブリビオンを翻弄する。
 続いて龍は【画竜点睛】で怨霊の腕を召喚。敵の口を塞ぎ、声が上がらぬように拘束。
 その間に多喜が熱線銃でアルラウネを確実に仕留める。
 アルラウネは堪らず、その幼生であるマンドレイクを呼び出した。
「へっ、ちっこいだけだろうが!」
 これを素早く熱線で蒸発させる多喜。
「樹では餌にもなりませんね。三枚に降ろしてさしあげます」
 狼をけしかけ、その鋭い爪を以てアルラウネを切り裂かせる由。
「これです。これこそ冒険の醍醐味。あの人と共に過ごした日々は、この胸に収まり切るものでは!」
 今は亡き夫の形見、氷風の槍を振り回し、口を塞いだアルラウネを次々と串刺しにしてゆく龍。
 三人の猟兵が通れば、道ができる。猛進撃だ。
 しかし。
「おい、リス頭!」
「由!」
 多喜が、龍が叫ぶ。
 どこかで討ち漏らしたか、小さなマンドレイクが跳躍し、由へ体当たりを仕掛けようとしていた。
 偶然ではあったが、由は遥か高みへと昇った道の縁に位置しており、下手をすればこのまま最下層まで突き落とされてしまう。
 回避は……間に合わない。
 最早為す術なしか。龍も多喜も目を見開くが、それ以上の言葉も出てこない。
 その刹那。
「キュッ」
「キュキュッ」
「キュィーッ」
 鳴声。三つの小さな影が跳んだ。それはマンドレイクにぶつかり、空中で方向がつかなくなったマンドレイクは、そのまま道を外れて最早霞んで見えなくなった最下層へと落ちていった。
 天の助けか、はたまた奇跡か。
 いや、そうではない。
「あら、あなた達……。助けてくださったんですね」
「娘の危ないところを、どうもありがとうございます」
 由の窮地を救ったのは、先に手懐けたリス達だった。加勢してくれたのだろう。
「へっ、似合いのダチじゃねぇの。ほら、敵はまだまだいるぞ。蹴散らして、一気に登り切ろうぜ。邪魔してくるってことは、この道、合ってンだろ」
 口角を持ち上げて笑みを見せた多喜が、再び熱線銃でオブリビオンを焼きながら駆けてゆく。
 すぐさま龍がアルラウネの口を塞いだり、マンドレイクを怨霊の腕で掴んでは投げ捨てたり。
 彼女らの快進撃は、登頂し切るまで止まる様子を見せなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

小宮・あき
連携、アドリブ歓迎です。
第2幕から参加させていただきます。

アルラウネとは戦闘経験あり。
持前の[学習力]で得た[戦闘知識]で思い出しながら戦います。

UC【ジャッジメント・クルセイド】で攻撃。
指先を向けるだけで、命中力の高い攻撃が繰り出せるお気に入りの技。

杖を振るいながら[全力魔法]でUCを撃つ。
常に武器を振っていれば、敵に攻撃タイミングは気付かれにくいはず。
[早業][先制攻撃]で、敵に悟られる前に仕留めてしまいたい!

[第六感][野生の勘]で危険を判断、[ジャンプ][ダッシュ][逃げ足]で回避。
[オーラ防御][呪詛耐性][激痛耐性]で傷は我慢。己を[鼓舞]し戦います。


ダグニカ・マイルセン
※アドリブ大歓迎

「見た目は可愛いのにうるせえ奴らだなぁ」
纏めてぶっ飛ばしてえけど、さっきの事(腐食の床抜け)もあるしちっと慎重にいくか
後衛の味方がいれば身を挺して守りつつ

遮蔽に隠れつつ、敵の姿を確認したら「蛇竜の眼」を発動
植物だろうが動くなら熱は生まれるはずだ
離れて隠れながら熱源を感知、【槍投げ】技能を応用し召喚した砂を槍状に凝縮、幼生は出来るだけ無視して本体の口や喉部分を狙って貫き声を封じたい

声を封じたら遮蔽から飛び出し一気に接近
二本の槍を両手に構え、本体の根元を狙う
根っこ斬っちまえば上手く倒せねえか? ダメなら頭も狙って攻撃する

幼生からのダメージは頑張って【激痛耐性】



●大樹を駆けて
「まさかこんなルートが上に通じているとは思いもよりませんでした」
「床が抜けたりしただろ? 結構厄介だぜ、この迷宮はさ」
 先発のメンバーに合流した小宮・あき(f03848)は、共に迷宮を駆け上るダグニカ・マイルセン(f14838)がやけに慎重に足を運ぶ様を見た。
 というのも、あきが選んだルートは不自然に床が抜けたりとボロボロで、きっとこの道は誰かが通ったのだろうと予想できたからだ。ダグニカが慎重になるのも頷ける。
 迷宮も丁度折り返し地点を超えた頃。
 途上に現れたのはアルラウネの群だった。
「チッ、やっぱり出たか。おいお前、武器は?」
「杖です!」
 後衛か、とダグニカは呟く。
 ならば役割は決まったも同然。見たところ、あきはなかなかに冒険慣れしている。一撃の威力には期待して良いだろう。
 もちろん。ダグニカもそれに甘えるつもりはない。槍兵としてあきを守りつつ、己も打撃を与える腹積もりだ。
「アーーーーーーッ」
 アルラウネが叫ぶ。
 これに思わず耳を塞ぐ二人。
「見た目は可愛いのにうるせえ奴らだなぁ」
 まとめて吹き飛ばしてやろうかとも考えたダグニカだが、すぐに考え直した。
 ここは腐食の進んだルート。また床が抜けないとも限らないからだ。
「このオブリビオン、以前戦ったことがあります。確か、幼生を産み出して……」
「あ? 何だって」
 悍ましい程の声量で叫ぶアルラウネ。
 これでは声が掻き消されて会話もままならない。二人は一度道を引き返し、物陰に身を潜めた。
 猟兵の姿を視認できなくなったからか、アルラウネの絶叫がやんだ。
「アルラウネは、幼生を産み出して攻撃してくることがあります。声も厄介ですが」
「じゃあ、先手必勝で倒してしまえばいいってことだな!」
 ダグニカの返事に戸惑いつつ、間違ってはいないのでおずおずと頷くあき。
 二人は物陰から少し顔を出して、正面の様子を伺った。
 アルラウネが猟兵を探してゆっくりと道を下ってくる。
 ユーベルコード【蛇竜の眼】を発動したダグニカは、熱源の反応によってその動きを探り、あきに合図を出す。
「覚悟しな!」
「通らせていただきます!」
 ダグニカが砂で象った槍を放って駆け出し、その背後であきが指先から迸る光で攻撃する。
 突然のことに狼狽えるアルラウネの内、何体かが倒れた。
 初動で全てを葬れるわけではない。
 あきが次々に光を降らせるものの、残ったアルラウネが幼生のマンドレイクを産み出している。
「邪魔だァッ!」
 これを蹴飛ばし、ダグニカが砂の槍を飛ばしてアルラウネの口を貫く。
 絶叫による攻撃をしようとするアルラウネは、あきが【ジャッジメント・クルセイド】で丸焼きにしていった。
 残るは三体、二体……。
 一体。
「これで」
「トドメだ!」
 ダグニカの槍がアルラウネを貫くのと、あきの光がオブリビオンを焼き尽くすのは、同時だった。

 道が開けてゆく。
 それぞれの猟兵が、上へ上へと駆けてゆく。
 アルラウネを退けて、いよいよ頂が見えてきた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ダークエルフの女首領』

POW   :    「ちょろちょろと煩いハエだねぇ!」
対象のユーベルコードに対し【絡め取るムチでの一撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
SPD   :    「お前たち、やっておしまい!」
戦闘用の、自身と同じ強さの【暗殺者】と【ダークエルフ弓兵】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ   :    「下僕になるなら命だけは助けてやるよ?」
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【一時的な手下】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアズサ・グリフォリシアです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●大樹の頂へ
「何だい、やけにうるさいと思ったら、お客さんかい?」
 土地を守護し、人々に安らぎを与えるという大樹。その頂には精霊が住まうという。
 しかし猟兵達がそこで見たものは、とても神聖な精霊などではなく、褐色の肌を持つダークエルフの姿だった。
 では、精霊がいるというのは、単なる御伽噺に過ぎなかったのか。いや、そうではない。
 確かに何かの気配を感じる。目には見えないが、ゾワゾワと胸を掻き立てるものが、そこにある。
 悲しくて、苦しい。そんな思いが伝わってくる。
 周囲に目を凝らせば、頂から延びる太い枝が、無残にも切り刻まれていた。
「あたしは忙しいんだよ。この樹を汚せば、ここいらの人間がそろって絶望に沈むようだからねェ。ついでに、精霊とかいうのもあたしの下僕になるワケさ。忙しいんだから邪魔しないどくれ」
 当然。そんな言葉に従うわけにはいかない。
 大樹が朽ちようとしているその元凶は、間違いない。このダークエルフだ。
 彼女さえ倒せば大樹が復活するか。それは分からない。だが今は、やるしかない。
宇冠・龍
由(f01211)と参加

「いけませんよ。他人を悪戯に傷つけては、いつかその報いを受けることになります」
それは自然に対しても同じことだと思います
このままでは弱った精霊たちが相手の指揮下に入ってしまいます。その前に【談天雕竜】を使用。
私と同じ強さを得た百体の精霊たちを召喚。武器は、楽園たるこの大樹の傷ついた蔦
もし手下として操られた精霊がいたら、蔦で拘束
ダークエルフへの攻撃は精霊たちに任せます。傷つけられた呪詛は、きっと軽いものではないはず。彼らに更なる力が宿るでしょう

「ここは清浄なる国。それを犯した者は、その国の法で裁かれるのが筋というもの」

叶うなら、戦闘後に大樹の復活を祈ります


宇冠・由
お母様(f00173)と参加

リスさん達も家を荒らされて怒っています
住居不法侵入者は、即刻退去願いましょう
大事な友達(リス)のために戦いますわ

私は空飛ぶヒーローマスク。そして全身が地獄の炎のブレイズキャリバー
……この姿は、初見相手の注意を嫌でも引きます

私は囮として、他の方が攻撃や連携しやすくなるようサポートします
「さぁ、おば様。立ち退きのお時間ですわ」
相手を挑発しながら高く飛んでの空中戦、飛んでいれば大樹に炎が燃え移る可能性も低いでしょう

私の身体は炎そのもの、ムチで絡め取ることも難しく、空を飛ぶ相手ならなおさらでしょう

味方やリスさんが攻撃を受けそうなら、大樹が燃えないように炎のオーラで防御します


ソフィア・テレンティア
敵を倒したところで、果たして大樹は蘇るのか・・・・・。いえ、今考えても仕方のないことですね。
ソフィアの前に立ちはだかるというのであれば、
まずは貴方からお掃除させていただきましょう……。
UC【魔導蒸気機関複製機構】で【ガジェット】を23機複製し、
敵が召喚した暗殺者と弓兵を足止め致します。
そして両者が足止めされている間に、ソフィアに搭載されている【歌唱魔導蒸気機関】で【歌唱】を行い、戦えない敵本体へと【全力魔法】を撃ち込みましょう。もし歌唱中に近づいてくるようであれば、ソフィアの【魔導蒸気機関搭載重撃鎌・冥土式】で【薙ぎ払】って差し上げます。
さあ、この大樹を取り戻すための戦いの始まりでございます。



●穢れた大樹と精霊の唄
「いけませんよ。他人を悪戯に傷つけては、いつかその報いを受けることになります」
 ダークエルフに対して啖呵を切ったのは宇冠・龍(f00173)であった。悪事にはそれなりの報いが待っているもの。この世は因果応報だと説く彼女の言葉。果たしてオブリビオンに届くのだろうか。
 いや。それを聞き入れるくらいならば、そもそもこの大樹を傷つけたりはしないだろう。だから、それくらいのことは龍ももちろん理解していた。
 一方で、ソフィア・テレンティア(f02643)が胸に抱くのは一抹の不安。
 戦いの後のことだ。
(敵を倒したところで、果たして大樹は蘇るのでしょうか……)
 猟兵の仕事としては、オブリビオンの討伐まで。大樹が復活するかどうかは関係のないことだ。
 しかし。こうも樹が穢されたとあっては、行く末が気になることもまた事実。もちろん、すべきことには変わりなく、今そのことを案じても仕方のないことではある。
「うるさいよ。さっさとお帰り」
「いいえ。立ち退くのはそちらですわ、おば様」
「うっ」
 宇冠・由(f01211)の言葉にダメージを受けたのは、ダークエルフではなく、彼女の義母でもある龍だった。
 そうだ。あの見た目でダークエルフをオバサマ認定するということは、パッと見た年齢がそう変わるものでもない龍は……。
「心拍数の異常な上昇を検知しました。大丈夫ですか?」
「大丈夫、です。ええ、大丈夫ですから。それはもう何ともありませんから大丈夫ですよ」
 思わずソフィアが心配するものの、龍は苦笑い。
 そうだ、由にはそんなつもりはなかったのだ。そうに違いない。そのはずだ。
「ごちゃごちゃと! 出て行かないならアタシから仕掛けるよ。お前たち、やーっておしまい!」
 ダークエルフの掛け声に合わせて現れたのは、同じくダークエルフのアーチャーとアサシン。手駒を用いて猟兵を蹴散らす腹積もりだ。
 しかし負けじと由も進み出る。
 その背後に、この迷宮でできた新たな友を従えて。
「不法侵入の上に恫喝とは。許せませんわっ!」
「きゅっ!」
「きゅきゅぅ!」
「きゅっきゅきゅっ!」
 リスだ。
 居並ぶリス達が、由と共に人差し指をダークエルフに突きつけている。
 その、何だ。この光景は、一体何なのだ。
「私の前に立ちはだかるというのであれば、まずは貴方からお掃除させていただきましょう……」
 一つ咳払いをすると、【魔導蒸気機関複製機構】でガトリング砲を複製したソフィアが、全砲身を回転させる。
 むやみやたらに放てば、大樹に傷をつける。当然、威嚇だ。
 常に狙いをつけ、いつでも発砲できる姿勢を見せつけることで、敵の動きを制限するのだ。
(ショックを受けている場合ではありません。ここは何事もなかったかのように振る舞いませんと)
 己に喝を入れるかのように、龍は【談天雕竜】で百の悪霊を呼び出す。
 直接敵本体を攻撃すれば、一気に状況は変わるはず。
 アーチャーとアサシンは、ソフィアのガジェットや由の動きに翻弄されて身動きが取れない。
「ええい、鬱陶しい! それなら、こいつらでどうだい!」
 次にダークエルフが呼び出したのは、可視化された精霊。いずれも生気がなく、虚ろな目をして、大樹を守護するそれとは思えぬ姿に変貌していた。
 これは恐らく、オブリビオンの手にかかって自我を失った者だろう。それも一体ではなく、無数にいる。
 しかし。
「ここは清浄なる国。それを犯した者は、その国の法で裁かれるのが筋というもの」
 その非道な行いを、龍には許せなかった。悪霊と共に呼び出していた蔦が、操られた精霊を捕縛する。
「皆様、今ですよ!」
 由の合図に、ソフィアの全力魔法が、龍の悪霊による一撃が、ダークエルフに叩き込まれた。
 途端にアーチャーとアサシンの姿は消え、オブリビオンは腹部から流れ出る血を手で押さえて距離を取る。
 猟兵優位の状況。敵に退路はないようだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

小宮・あき
●アドリブ・連携歓迎
●SPD対抗

UCで召喚敵を牽制攻撃し、私は本体を狙います!

UC【愛雨霰】で攻撃。
愛用のマスケット銃をレベル25本を宙に浮かせ【一斉発射】の【援護射撃】。
高さ・距離をバラバラにし【フェイント】【だまし打ち】をしたかと思えば【零距離射撃】も。

自身は両手杖を握り【全力魔法】のUC【神罰】を。
聖職者の私の【祈り】は、広範囲の光の柱で現れます。
(UC1つしか採用されない場合は愛雨霰優先で、通常攻撃をします)

【視力】でしっかり敵を見て【聞き耳】で音を逃さない。
【第六感】【野生の勘】を重視し、脚武器の出力も合わせて
【ダッシュ】【ジャンプ】【スライディング】【逃げ足】で移動しながら回避!


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携歓迎】

これは…痛ましいね。
こんなんじゃそりゃ精霊も悲しむってもんさ。

取り巻き連中が潜んでいても、統率してるのはヤツ一人だろ?
味方の周囲をサイキックの電撃で囲い、
暗殺者や弓手から「オーラ防御」のようにカバーする。
矢はいくつかすり抜けてくるだろうけど、
そこは「覚悟」と「激痛耐性」で耐えるさ。
その間に周囲に警告をしてから聖句を唱え、
【黄泉送る檻】を発動させるよ!
ほらほら取り巻きども、お前らのご主人がピンチだよっと!
ま、ピンチだけで済ませる気はないんだけどな!

一通り終わったなら「医術」で大樹の治療の手助けを試みるよ。
樹木医なんてできないけど、気休めでもいいから何かしてやりたいね。


ダグニカ・マイルセン
※アドリブ大歓迎

けっ、邪魔するためにここまで来たんだ。止めるわけねえだろが
精霊って奴は知らねえが、てめえが悪ってことは分かるぜ

味方に後衛がいるなら守りつつ、まずは蛇骨槍だけを構える
もう一本は蛇形態で首に巻き付けたまま、蛇骨槍を投擲してUC発動……と見せかけて鞭でのカウンターを誘発したい
そのときの衝撃で槍から砂が敵の顔に飛ばねえかな

敵が鞭を振ったなら、その隙を狙って不意を突くように幼蛇竜『ダーナ』を槍形態に、投げつけて今度こそUCを発動させる
「こっちが本命だ、行ってこいダーナ!」
召喚するのは巨大な蛇竜、噛み付かれればただでは済まないはず

あー腹減った。精霊さんよ、なんか食い物ねえかな?



●そして大樹は
「チッ、一度消えたくらいで! 今度こそやっちまいな、お前たち!」
 猟兵に重い一撃を食らったにも係わらず、ダークエルフは再びアーチャーとアサシンを呼び出す。
 これに対抗したのは数宮・多喜(f03004)だった。
「へっ、通せるモンなら通してみな!」
 サイキックの電撃によるオーラバリア。完全ではないものの、ある程度の攻撃ならばこれで防ぐこともできよう。少なくとも、接近される恐れはない。
 その一方、蛇骨槍を構えて突撃するのはダグニカ・マイルセン(f14838)だ。
「けっ、てめぇの邪魔するためにここまで来たんだ。止めるわけねえだろが!」
 砂を纏う矛先は電磁バリアを飛び越え、ダークエルフへと突き進む。
 これをアーチャーは弓矢で、アサシンはクナイで妨害にかかる。
 が、ダグニカに迫る凶刃を弾き飛ばすものがあった。
「私も忘れないでくださいね」
 小宮・あき(f03848)が複製したマスケット銃で射ち落したのだ。
「ほらほら取り巻きども、お前らのご主人がピンチだよっと!」
 さらに、多喜が詠唱を終え、【黄泉送る檻】でダークエルフに電撃を放つ。
 尤も、ピンチで終わらせるつもりなどない。その思いは、ここに集った猟兵全てに共通するものだった。
 弾丸を残したマスケット銃を全てダークエルフに向けたあきは口の中で短く祈りを唱えると、憎むべきオブリビオンに向けて手を翳す。
「私の祈りは邪悪を滅する神罰の柱。受けなさいっ!」
 すると、電撃の檻に囚われたダークエルフに、巨大な光の柱が降り注ぐ。
「ぬぁぁああああッ! そ、んな、バ――」
 その身を焦がしながら、ダークエルフはその手のムチを無茶苦茶に振り回した。
 最早見境もなく、その様は醜くもあった。
「往生際が悪いってんだ!」
 槍で純粋に突きにかかれば、自分も巻き添えを食らうと判断してか、ダグニカは槍を大きく振りかぶり、思い切り投げて見せた。
「行ってこいダーナ!」
 それは、巨大な蛇竜。
 雷も、光も飲み込むそれは、一気にダークエルフを胃に収める、かに見えた。
 しかし。
「アタシ、は、こんなこと、でェ……!」
 なんと。幾重もの攻撃に晒されながら、ダークエルフは手足を突っ張り、ダーナが顎を閉じ切らないようにと踏ん張ってみせる。
 ダグニカが言うように、往生際が悪い。のだが。
「あ、これを忘れていました」
 思いだしたかのように言ってのけるあき。忘れていたというのは、複製したマスケット銃のことで。
 これが一斉に火を噴けば。ダークエルフの腕や足が千切れ飛ぶ。
 諸悪の根源、オブリビオンは、巨大な蛇竜の口に収まり、消えた。

「これは……痛ましいね。こんなんじゃそりゃ精霊も悲しむってもんさ」
 ダークエルフが消えた後。大樹の枝を擦り、多喜が呟く。
 この戦いによるものだけではない。これまで散々に痛めつけられたのであろう鞭の痕、刃物の痕。見るも無残な姿となった聖域がそこにあった。
 これでは人々を守護するどころではない。のだが。
 ゾワ。
 猟兵達の胸に、何かが触れるような感触があった。
 しかしそれは、先に感じた哀しみや苦しみの感情ではない。どこか安らいだような、温かく優しいものだ。
 嗚呼。
 きっとこの大樹は大丈夫だろう。時間をかければ、傷も癒えることだろう。
 見れば、先ほどまで毒々しい色だった葉も、少しずつ緑を取り戻している。

 もうすぐ、グリモア猟兵が迎えにくるはずだ。
 その背に。彼らは小さな声を聴いた気がした。
 振り返っても、誰もいない、何も見えない。
 でも確かに聞こえたのだ。

 ありがとう――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月09日


挿絵イラスト