銀河帝国攻略戦㉖~見えるけど見えないもの
「皆さん戦争もそろそろ終盤ですが、ちょっとしたお願いがあります。忙しいのは承知の上ですが、ご検討いただければ幸いです。」
カイル・アルガスト(ドラゴニアンの精霊術士・f05742)は若干ばつが悪そうに猟兵達へ依頼を投げかけた。
「アマルテア情報艦隊で得た情報から、スペースシップから拉致された有能な科学者や技術者が、帝国旗艦インペリウムの科学技術センターで働かされている事が発覚したので、その方々の救出に向かっていただきたいのです。」
どうやら、科学者や技術者は、これまでのスペースシップワールドには存在しなかった、高度な技術や知識を得ているらしく、今後のスペースシップワールドの発展ためにも、彼らを助けることが、今回の猟兵達への任務となる。
「ただし、ただ連れて帰ってくるというわけにはいかないんですよね。彼らは皆、中央コンピューターに生体部品として組み込まれしまっていて、機械から無理やり引きはがしてしまうと、意識が焼ききれて死亡してしまそうなんです。」
機械の大樹とも呼ぶべき、グロテスクな中央コンピューターは、果実のように技術者や科学者が直結されたコンピューターユニットが無数にぶら下がっているものだという。
「彼らを助けるには、コンピューターユニットから『提示される謎』に対して『正しい解答』を入力するしかありません。私が予知で見たコンソールパネル。あそこに書かれていたものが、彼らを助けるカギになると思います。」
当然、間違った答えを入力してしまえば、防衛機能により捕らわれた人々の命が奪われる可能性が高い。そのあたりも十分に留意する必要がありそうだ。
「さて、コンソールに表示されてたのは次のようなものです。」
code=?
pow=12341352456
・spd=2341234145
・wiz=24561231356
「恐らく、【?】に入るものが解答になるのだと思うのですが……数字、でしょうかね?いずれにしても、これを解けなければ救出はできません。皆様の力をお貸しください。」
弐呉崎
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
リアル脱出ゲームとか楽しいですよね。どうも、弐呉崎です。
というわけで、謎解きなわけですが……ぱっと見でわかる人はかなり少ないと思いますが、ヒントはきっと何処かにあります。頑張って探しましょう。
プレイングには『謎の答え』及び『謎を推理するシーンや正解を思いつくシーン等の記載をお願いいたします。
複数人正解者がいた場合は、基本的には最も早く正解を送っていただいた方のプレイングが採用となりますが、場合によっては複数人採用することもあります。
それでは皆様の答えをお待ちしております。
第1章 冒険
『中央コンピューターの謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。
SPD : 素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エルム・レティウス
他猟兵との連携、アドリブ歓迎です
こちらにも閉じ込められている方がいるのですね。
【WIZ】
1から6までの数字の一部が欠けていますし、
UDCアースでお見かけした、6点点字というものに対応でしょうか?
それならば、codeはc=14、o=135、d=145、e=15で答えは【1413514515】では無いでしょうか?
研究者がお救いできれば、【生まれながらの光】で治療しますね。
戦うことは苦手ですけれど、癒すことなら少しはお役に立てますよね?
「こちらにも閉じ込められている方がいるのですね。」
コンピューターユニットの前に立ったエルム・レティウス(13番目と歩むモノ・f13910)はヒントの映し出されたモニターを眺め、ヒント内に秘められている情報の収集を始めた。
「1から6までの数字の一部が欠けていますね。あとはPOWの前の点のみが不自然に抜けている……?」
しばし、思案するエルム。6つの数字のみを使うものは限られている。代表的なものをあげるとすればサイコロだろう。だが、サイコロ単独では文字を形成するのはほぼ不可能に近い。おそらく、他の手法が用いられている可能性が高い。
「ひょっとして……」
エルムはコンソールパネルのミニターに表示されているSPDとWIZの前にある二つの点触れた。本来であれば指が滑らかに滑るだけのはずが、そこにある二つの点には、指先で確かに感じ取ることのできる凹凸があった。
「なるほど、やはりこれはUDCアースでお見かけした、6点点字に間違いなさそうですね。」
この二つの点はアルファベットを表す文字。そして、数字はそれぞれのアルファベットを現す際に凸となる点を表していたのだ。
「それならば、cは14、oは135、dは145、eは15となります。つまり答えは……。」
エルムが導き出した答えは【1413514515】。その数字を入力すると、ユニットは機能を停止し、研究者が切り離された。エルムはすぐさま研究者へと駆け寄った。かなり衰弱はしてはいるが、命に別状はないようだ。彼女は衰弱した研究者を【生まれながらの光】によって即座に治療を開始する。確かに戦うことを苦手とする彼女ではあったが、こと今回においては彼女の癒しの能力、そして頭の回転の速さが功を奏したようだ。程なくして、研究者は意識を取り戻す。同時に彼女も疲労もかなり蓄積し始めていたが、そんなことは彼女にとって些細な問題なのだろう。
「こんな私でも、少しでも役に立てたのであれば幸いです。」
研究者の感謝の言葉に、そんな言葉を返す彼女。他に捕らわれている人々の安否も気になるところではあるが、まずはこの人を安全な場所へと避難させるのが先決だ。彼女はおぼつかない足取りの研究者を支えながら、忌まわしき大樹の元を離れていった。
大成功
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