銀河帝国攻略戦㉖~ディティクティブ・ゲーム
●提示される謎
「忙しい中なのに、集まってくれてありがとう」
グリモアベースの片隅で、集まった猟兵達を前に月華(月来香・f01199)は一礼する。
月華が言うに、アマルテア情報艦隊で得た情報から、スペースシップから拉致された有能な科学者や技術者が、帝国旗艦インペリウムの科学技術センターで働かされている事がわかったという。
「君達にはその人達の救出に向かってほしいんだ。だけど、科学者や技術者達は、ちょっと厄介な状態になっていてだね……」
科学者や技術者達は生体コンピューターの部品として、科学技術センターの中央コンピューターの一部に組み込まれている。故に、そこから無理やりに引きはがしてしまうと、意識が焼き切れて死亡してしまうと月華は告げる。
「その人たちを助け出すには、コンピューターにパスワードを入力する必要があるんだ。それを入力しようとすると、こんな謎が画面に表示されるんだよね。正しいパスワードを入力しないと、救助は無理みたい」
そして月華は服の袖口から謎が描かれた紙を出し、それを猟兵達の前に広げた。
ひらがなで入力
→
コ
―――――――
| GNI35 |
| XYKMQ |
| VJ.:3 |
| RN;AK |
| VKOHX |
―――――――
「私には解けなかったから、君達に何とか解いてほしいかな」
少し申し訳なさそうな表情をして、猟兵達から瞳を逸らす月華。力になれぬことが歯痒いのだ。
「でも、君達なら解けるよ。――だから、どうか。捕らわれている人達を助けてあげて」
逸らした瞳を再び猟兵達へ向けて言い切ると、月華は頭を下げるのだった。
雪月キリカ
はじめまして、もしくはまたお会いしました。雪月です。
今回はちょっとした謎かけシナリオになります。
プレイングには、『謎かけの答え』
『その答えに至るまでの推理、行動』等を記載してくださいませ。
文字数に余裕があったならば『救出後の技術者や科学者の対応』について記載しても大丈夫です。
尚、今回は正解者一人をを大成功として採用します。
同時に複数の正解者がいらっしゃった場合は、リプレイを書きやすい方を採用する形になります。
=============================
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
=============================
第1章 冒険
『中央コンピューターの謎かけ』
|
POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。
SPD : 素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。
|
種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
視界に入る中央コンピューターは、まるで『樹』の様で。
それに生体ユニットとして繋がれている人々は、その樹に実る果実みたいだ。
いかにも悪趣味。あまり長く眺めていると、何だか嫌な気持ちになってくる。
パルピ・ペルポル
謎解きは嫌いじゃないけど、得意でもないのよね。
この書いてあるのと同じキーボードのキーって奴を押せばいいのね。
あれ、何か違うのが表示されたわ(かな入力モードになっていたのに気付かない)
このまま入力したら…
きみにあえ
さんのもた
ひまるけあ
すみれちの
ひのらくさ
うん、意味わからないわね。
上の矢印とコは「コの字の方向に読め」って意味かな?
そうすると…『きみにあえたあのさくらのひ』になるわね。
これが解除コードなの?といってもこれ以上読み解けないからこれで。
無事救出できたら囚われていた人たちの様子を確認して回りますか。
私では運び出せないから声をかけるぐらいしかできないけど、順次助けるからもう少し待っててね。
「謎解きは嫌いじゃないけど、得意でもないのよね」
そう独り言ちり、パルピ(見た目詐欺が否定できない・f06499)は謎が提示されるモニタとその前に置かれるキーボードの前に降り立つ。
パルピはキーボードを見下ろすと、画面に表示される文字と同じキーを押せばいいと判断し入力をするのだが、画面にはこう表示された。
『きみにあえ』
「あれ、何か違うのが表示されたわ」
入力した文字のキーと全く違う文字がモニタに表示されたのだ。パルピは気が付いていなかったが、キーボードの入力モードは『かな入力モード』になっていた。
そのまま入力を続けると、ぱっと見ではよくわからない文字の並びが画面に現れる。
きみにあえ
さんのもた
ひまるけあ
すみれちの
ひのらくさ
「うん、意味わからないわね」
このままだと意味が分からない。
そこでパルピは謎の上に表示される『コ』の文字と、その上に表示される『→』を見て、『コの字の方向に読め』という意味なのだろうかと推測をする。
「そうすると……『きみにあえたあのさくらのひ』になるわね」
この言葉が解除コードなのだろうか。だが、これ以上は読み解けない。
そのままパスワード欄に『きみにあえたあのさくらのひ』と入力をしてエンターキーを叩くと、モニタに『パスワードは承認されました』と表示された。
入力された言葉は正解だったのだ。ユニットから無事に解放される人々を見て、パルピはホッと安堵する。
そして飛び回って捕らわれていた人々の様子を確認する。衰弱はしている様だが、命に別状はなさそうだ。
パルピの小さな体では彼らを運び出すことは出来ない。だが、声を掛けることは出来る。
じきに救助が来る旨を伝えて回りながら、これからやってくる猟兵達を彼らと共に待つのだった。
大成功
🔵🔵🔵