第二次聖杯戦争㉑〜閻魔王ハナアルキに乗って空を飛ぶ
●小立野にて。
『ふむ、猟兵達は順当に吾人を倒していっているか。
強敵には順当に勝利を収めている。
ならば……うむ、此れならば面白い反応を魅せてくれるかもしれぬな』
過去と未来が交錯する闇の大穴、其の中心部にいる異形は何処か楽し気に懐から『何か』を取り出す。
『耳は跳鼻類のダンボハナアルキ、鼻は四鼻類のオニハナアルキ、そして尾は鼻歩類のミツオハナアルキ……何時見ても此れを交配によって生み出した邪神の頭の中身を葛窪って調べてみたくなる異形っぷり、であるな』
其れは異形であった。
本体は前足が一本のかぎ爪である事を除けば鼠に近い見た目ではある。
問題なのは他の全て。
鼻は象のように長く、更に四本に分かたれて其の体を支える足となり、耳はまるで象のように大きくなって其れを広げて空を飛べるようになり、更に尻尾には花が咲き其処から漂う香りは嗅いだ者を惑わせる効果を有しており……。
『邪神によって生み出されたとはいえ此れの原型となった鼻行類、ハナアルキがオブリビオンでなく普通の生命として生きておったとはUDCアースも中々に興味深い世界であるな』
そして異形、閻魔王は自らよりも余程異形、というか頭の可笑しい見た目の其のオブリビオンを見て楽し気に笑う。
『此の者、『ミツオトビミミゾウハナアルキ』ならば猟兵達も面白い反応をしてくれよう。
猟兵達の到来、此れに騎乗しての戦闘、実に楽しみであるな』
そう言って閻魔王は猟兵達の到着を楽しみに待つのであった。
……巨大化したハナアルキに乗った状態で。
●グリモアベースにて。
「という訳で割りと面白がってる感じかなあ此の閻魔王」
グリモア猟兵は集まった猟兵達に苦笑いを浮かべながらそう告げる。
「閻魔王が呼び出したのは『ミツオトビミミゾウハナアルキ』っていうUDC。
本来なら集団で襲い掛かってくる類いなんだけど今回は閻魔王によって巨大化し強化されてる奴単体と戦う感じかな?」
そう言う意味では割りと油断は出来ない敵と言えるだろう。
因みに即興のコンビである筈なのだが閻魔王はハナアルキに騎乗し人馬一体のコンビネーションを魅せてくるので油断は大敵との事。
そして、彼等は其のコンビネーションを活かし同時に先制攻撃を仕掛けて来る。
「まず第一に閻魔王は戦場全体に触手を生やし皆に襲い掛かってきて攻撃してくるんだけど、其処に周囲の建物が変換されたナゾベームとかの多様な種類の鼻行類達の大群が皆の邪魔をしてくるんだ。
しかも、鼻行類は常に回復されるっておまけつきで」
だから鼻行類も触手群も回復すら出来ない様に一瞬で排除する等の対策が必要になってくるかもしれない。
「第二にハナアルキが耳が巨大化した高速飛行形態に変形し其れに騎乗して飛び回る閻魔王が騎乗。
周囲に生命力を奪う死の渦をばら撒いてくるよ」
しかも闇の中だと威力が三倍増しなので周囲を明るくするなり何らかの対策が必要かもしれない。
後、ハナアルキに乗って空を飛ぶテンション高めの閻魔王と言う絵面が凄まじく困惑する人もいるかもしれない。
「最後にハナアルキが尾の花から漂う嗅いだ者を魅了し洗脳する香りが周囲に充満する中で浄玻璃の鏡からビームを放ってくるんだ」
此れに関しては香りを嗅がない様に対処した上で戦うなりする必要があるだろう。
「まあ難しい戦場かもだけど皆なら大丈夫。
頑張って来てなんだな~」
そう言ってグリモア猟兵は猟兵達を戦場へと送り出すのであった。
久渓洞
初めまして、或いはお久しぶりです久渓洞です。
今回の依頼は戦争依頼、ハナアルキにのって空を飛ぶ割りとテンション高めな閻魔王さんとの戦いになります。
プレイングボーナスは閻魔王がハナアルキと一緒に繰り出す先制攻撃へと対処する事。
皆さんのプレイング楽しみにお待ちしております。
●ハナアルキ過去依頼。
(https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=22865)
●ユーベルコード。
POW:ハナアルキ達のパレード。
自身からレベルm半径内の無機物を【ナゾベーム等の多様な種類の鼻行類達の大群】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD:空を駆けるは巨大なる象の耳。
【耳が巨大化した高速飛行形態】に変形し、自身の【防御力】を代償に、自身の【飛行速度と反応速度】を強化する。
WIZ:幾多の命魅了せしは蜜放ちし尾の香り。
【尻尾の花】から【あらゆる命を魅了し洗脳する香り】を放ち、【其の抗いがたい香り】により対象の動きを一時的に封じる。
第1章 ボス戦
『生と死を分かつもの』
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POW : テンタクル・ボーダー
戦場全体に【無数の触手】を発生させる。レベル分後まで、敵は【死の境界たる触手】の攻撃を、味方は【生の境界たる触手】の回復を受け続ける。
SPD : キリングホール
レベルm半径内に【『死』の渦】を放ち、命中した敵から【生命力】を奪う。範囲内が暗闇なら威力3倍。
WIZ : 閻魔浄玻璃鏡
対象への質問と共に、【無数の触手の中】から【浄玻璃鏡】を召喚する。満足な答えを得るまで、浄玻璃鏡は対象を【裁きの光】で攻撃する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
尾守・夜野
…は?え?いたのか?あいつら
質問には答えん
というか答えられるだけの土壌とかねぇよ
相手の攻撃手段光だからな
間になにかありゃ防げるってもんで
黒纏を傘ってか盾に変形させて手前で当てさせる
ハナアルキのは辉夜で回復する
そんで死と生の境界を再定義
強化を重ねた上でぶっ倒す
なので強化が済むまで基本動かずにいるぜ
まぁNagelでやり合いはするがね
閻魔大王ってんなら…村の皆の事を聞いてみたかったが、オブリビオンなら聞くことねぇし
…一人だけ生き残っちまったし恨まれてるだろうってのは知ってるしな
この状態(剣)になってても皆は生きてるので実際たとえ聞いても多分答えられないぞ
最終的に皆で切る
限界まで重ねた強化で跳んで切る
〇皆で斬る。
「……は?え?いたのか?あいつらが?」
実はUDCアースにはハナアルキ達がUDCではなく普通の生き物として生息していたという余りにも余りな事実に尾守・夜野(墓守・f05352)は思わず茫然と閻魔王と彼が騎乗するハナアルキを観やっていた。
彼にとってUDCアースは記憶なく彷徨っていた所を農村で保護された過去もあって故郷の様な物。
今は諸事情からUDCアースではなくダークセイヴァーに居を構えているものの、こんな生き物がいたなんて聞いてしまえばそうなってしまうのも仕方ない話であった。
とはいえ此処は戦場。
どれだけ衝撃的な事実を知ったとしても動揺は押し殺して戦いに挑まなければならないし、歴戦の猟兵である夜野は其の事を重々承知している為に早々に頭を切り替える。
(なお動揺の原因はハナアルキが生息していたという事実である)
そして、そんな夜野に向かって裁きの光は放たれるが……。
『ほう、傘……いや、其処まで行くと盾であるな。
実に便利な服を着ている事だ』
「あんたの攻撃手段は光だからな。
間に何かありゃ防げるってもんだろ」
夜野は己が纏う服、黒纏を盾の様に展開し己の手前で防ぐことに成功。
接触者の生命と血を啜るものの其れによって強度を上げる此の服は着用者の意思によって自由自在に形状を変える。
故に此の様な攻撃にも容易に対処可能なのであった。
更に言えばハナアルキの魅了の香りに対しても……。
~♪
『ふむ、此れは竹笛であるか?
演奏されるごとに汝に施された魅了が解除されていっているな』
「ああ、辉夜って言ってな。
一定時間ごとに回復してくれるのさ」
閻魔王の問いに対しても夜野は愛用の銃、Nagelから弾丸をお見舞いしつつ、そう返す。
勿論、此れで終わりというわけではなく……。
「さぁ泡沫だろうと世界を刻め!俺を軸とし彼岸と此岸を隔てる境となれ!
咲き誇れ!紅蓮の華よ!そして通る資格なきものを叩き返せ!」
『ほう、これは彼岸花、であるな。
ふむ、生と死の境界を再定義したのであるな』
その詠唱と共に闇に包まれていた空間は紅い華の咲き誇る空間へと変貌。
其れを観て閻魔王は何かを察して面白げに笑う。
『さて、此れで終わりではなかろうが……どんな輝きを汝は魅せてくれる!』
「今は下ごしらえ中さ。
少し待ってな!」
其の後も閻魔王と夜のは裁きの光と銃弾の応酬を続けながら言葉を交わしていく。
そして暫くして……。
「閻魔大王ってんなら…村の皆の事を聞いてみたかったが、オブリビオンなら聞くことねぇし。
……一人だけ生き残っちまったし恨まれてるだろうってのは知ってるしな」
そう呟いて夜野が抜き放ったのは呪詛が溢れ、禍々しい気配を放つ黒き刃。
彼は此の刃を手に閻魔王に一瞬で迫る!
『此れは……!ふむ、己を強化し続けたのであるな!』
「ああ、村の皆で……お前を倒させて貰う!」
限界まで強化された夜野の動きは最早目で捕捉する事すら難しく、其のまま閻魔王の首を一刀両断!
其の斬撃は余りの早さに切断する音が後から聞こえてくる程。
斬られた閻魔王の瞳も夜野『達』への称賛に満ち溢れている。
『うむ、汝と汝の伴う者達の一撃、実に見事であった。
故に其の礼に一言だけ。
確かに其の者達は汝に何故お前だけと言う想いを抱いているが……同時に汝に生きろと願っても居る』
「……あー……ありがとう、って言うべきかね」
倒れ伏す閻魔王の言葉に戸惑いつつ夜野はそう言葉を返したという。
大成功
🔵🔵🔵
ハリー・オッター
なんじゃ、こいつ??
なんだかよくわからん生き物がいるよな…こいつもアレに呼び出された存在なんであろうかな。
先制攻撃に対しては空中要塞に乗って緊急離脱、遠くに飛んで逃げを撃つ。
大量に出てくる謎の生き物に対しては遠距離から空中要塞による波動砲を打ち込んで生死を分かつものごと大量の謎生物を吹き飛ばす。
「そこまで大量の敵には、これしかねぇ!!波動砲発射ぁ!!」
香り対策は空中要塞に乗って防ぐ。
アドリブ歓迎
〇鼻行類は本当に謎。
「なんじゃこいつ??」
『ふむ、此の者は鼻行類という邪神が生み出した種のキメラよ。
因みに哺乳網鼻行目に属し汝と同じ哺乳類である。
まあ地鼻類とかは明らかに哺乳類の枠を超えていると吾人も思うレベルであるが』
余りにも余りな生き物の姿に困惑するハリー・オッター(カワウソ・f39388)に閻魔王は少しズレた言葉をかける。
己の鼻をまるで足の様に用いて自身の体を支え、更に象の様な長い鼻は四本に分れているだけでも十分にハリーにとっては想定外すぎる外見だ。
其の上で象の様な大きな耳にしっぽに花という其の異形っぷりはハリーからすれば驚愕の極みであろう。
だがハリーの困惑は此処で止まらない。
閻魔王によって周囲が無数の触手に包まれる。
其処は未だ良い。
「何だかよく判らん生き物がいるよな……こいつもアレに呼び出された存在なんであろうかな」
『うむ、此の者達こそ鼻行類。
鼻が長く伸び先端がラッパ状になったラッパハナアルキに強靭な鼻でトンネルを掘るモグラハナアルキ、折れ曲がった鼻で跳躍するトビハナアルキ、四本の鼻で歩くナベゾームに其の巨大版オニハナアルキ。
他にも色々いるぞ?』
ナキハナムカデとか訳わからんぞ?19対の鼻を持ち、内18対の鼻で演奏するからな等と宣いつつ閻魔王は触手、そして何体ものハナアルキ達をハリーに向かって仕掛けて来る。
異質すぎる異形の集団が己の鼻を足代わりに自分に迫ってくる。
そんな光景は余りにも現実的でなく恐ろしく、ハリーも思わずゾッとする程程。
「とりあえず緊急離脱、だ!」
こんな訳の分からん生き物にたかられては溜まらない。
そう判断するとハリーは即座に空中戦艦Vストームを呼び出し搭乗。
速攻で飛び立って其の場を緊急離脱。
遠くへと飛んで逃げをうつ事を選択する。
「うっわぁ……何だよ、あれ!
尻から何か出してジェット戦闘機みたいに飛んでやがるぞ?!
他にも耳を翼みたいに動かして飛んでる奴まで?!」
そんな彼を追って象のように巨大な耳を翼の様に動かし飛ぶダンボハナアルキと直腸からのジェット推進(要は強力なおなら)で飛行するジェットハナアルキが追いすがるが……流石に空に適応していても空中戦艦に適う訳もなく(寧ろ追いついたら怖いが)ハリーは引き離す事に成功。
勿論、ハリーが此れで終わらせる事等ある訳もなく、ハリーは或る程度距離を取ると急速反転。
「此処迄大量の敵にはこれしかねぇ!エネルギー注入…120%完了!!波動砲はっしゃああぁっ!!」
『―――――!!』
『……ほう、実に見事である。
よもや一撃で回復できぬ程に……な』
全てのエネルギーを籠めた波動砲は其のまま触手やハナアルキ達、其れに生と死を分かつものを包み込み周囲を光に満たしていったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
閻魔王様は、何故この方を?
インパクトは凄いですが。
『FAS』を使用し飛行、『FIS』の転移で上空へ退避しますねぇ。
『パレード』の鼻行類は飛べない筈、且つ建造物が生物化している分『触手の生える箇所』も下か空間になって居るでしょうから、空に退避し攻撃方向を制限、其方に『FMS』のバリアと『FGS』の重力結界、『FES』の結界を集中させれば、UC発動まで凌ぐことは可能でしょう。
そして【錺剿】を発動、戦場全体へ『領域』を展開し『波動』を放射すれば、鼻行類か触手の何れかに『吸収』か『自壊』のダメージが入る限り連撃が可能ですので、攻撃用の『祭器』全てを本体2名に集中し叩きますねぇ。
〇空を飛ぶ種もいる辺りハナアルキは狂っている。
「あ、あの……閻魔王は何故この方を?
インパクトは凄いですが……」
『此の者程、見た目からして興味深い者もおるまい?
故にであるが?』
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は自分が目にしている光景の余りの異様さに思わず閻魔王へと問いかけていた。
其れに対し閻魔王は何でわざわざそんな事を聞くのか、と言う表情で言葉を返す。
(この方、ズレてます?!
ズレズレです!!)
普通閻魔王みたいなシリアス系の敵がハナアルキなんぞに騎乗してたら疑問に思って当然だろうに天然で返されてるこるは困惑を隠せないでいた。
とはいえ此処は戦場。
困惑しっぱなしでは大怪我では済まないので彼女は即座に施行を切り替える。
『問いは其れで終わりであるか?
ならば……参るぞ!』
『キキィっ!!』
「……っ!一先ず上空へ!」
襲い掛かる触手とハナアルキ達の群れを見た彼女は即座に己の背に三対の光の翼を展開し飛翔。
更に16本の浮遊する水晶柱を展開し上空へと転移。
此れには二つの理由がある。
建造物もハナアルキになっている以上、触手の生える箇所も下か空間になっているだろうから空に退避すれば攻撃方向を制限できるだろうという判断故の行動であり此れは功を奏していた。
だが、もう一つのハナアルキが襲って来れないだろうという判断は……。
「此れでパレードの鼻行類はこっちに来れ『キキィ!!』『キィッ!』……えぇっ?!
な、何で耳とかおならで飛んでるんです?!」
ハナアルキの中でも空を飛べるタイプの種、ダンボハナアルキとジェットハナアルキが彼女へ向かって襲い掛かってきたのだ!
そして、物語のダンボの様に耳で空を飛ぶダンボは未だスピードも其処迄なので対処は楽だがジェットハナアルキは腹部のガスをジェット噴射させて飛ぶ奇行種。
此れが邪神の悪戯によるものとはいえ普通の生物として生息していたのだからUDCアースは狂ってる。
「な、なら重力で!」
『ギ……ィ!』
その余りにもあんまりな光景にるこるは大慌てで十二枚の円盤を呼び出し障壁を展開。
更に間髪入れずに16本の錫を呼び出して周囲に強力な重力を生み出して己にせまるハナアルキを地面に叩き落す!
「ちょ、ちょっと予想外でしたが……大いなる豊饒の女神、あなたの使徒に『宝冠の加護』をお与え下さいませ!」
『ほう?』
『ギィ?!』
るこるの詠唱と共に周囲に超重力の領域が展開され彼女から動きを留め喰らった者を自戒させる波動を放射。
触手達もハナアルキ達も皆全てが倒れ伏していく!
「其れじゃあ後は貴方達を集中して叩かせて貰いますねぇ」
『ふむ……体が動かぬ故、逃げられぬな』
そして、其のまま彼女は白鞘の刀を抜刀。
己の周囲に様々な装備、否、彼女曰くの祭器を呼び出し……閻魔王とハナアルキへと降り注がせるのであった―――。
大成功
🔵🔵🔵
御形・菘
なんと、でっかくなって帰ってきたのか!
いや~、中々に懐かしいではないか
はっはっは、ならばアフターケアも万全な妾が、再びキッチリとボコってやらんとなあ?
全身を覆う形で防護服のように各種オーラを纏い、香りを吸い込まんどころか、
空気を身体にも触れんように空気を遮断させよう
その上で痛みは我慢、ビームにも耐える!
何かの拍子に香りを吸い込みかねん、長丁場は不利になるであろうから一撃で決めるとしよう
イイ連携の礼に、当時見せなかった花の奥義で応えてやろう
はーはっはっは! 神殺しの左腕よ、エモく解けて桜吹雪と化すはよい!
そして! それをギュッと固めた超巨大な拳でブン殴る! 上も下もまとめてブッ飛ぶがよい!
〇全力全壊のファンサービス。
「なんと、でっかくなって帰ってきたのか!
いや~中々に懐かしいではないか」
『む?ああ、成程。汝は此れと戦った事が有るのだな』
ハナアルキの姿を見て楽し気に言う御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)に対し閻魔王は訝しむが直ぐに何かに気付いて納得の表情を浮かべる。
「はっはっは、その通りよ!
故にアフターケアも万全な妾がこやつを再びキッチリとボコってやらんとなぁ?」
『成程、な。
ならば魅せてみるが良い。汝が輝きを!』
『キキィ!!』
菘の返しに閻魔王は楽し気に嗤い、触手から浄玻璃の鏡を取り出し裁きの光を彼女へと降り注がせ始め、ハナアルキは己の尾の花から誘惑の香りを漂わせ始める。
「おう、魅せてやろうではないか!
魅せるのは妾の専売特許よ!」
此れに対し菘は不敵に笑うと己の全身に気の障壁を幾重にも張り巡らせて防護服の様に。
香りを吸い込む処か空気が身体にすら触れぬ様に空気を遮断する。
そして、裁きの光には……。
『又随分と単純明快、且つ難しいやり口で吾人の裁きの光を耐えるものよ』
「なぁに此の位の痛み、戦場では幾らでも負うことは在る故、な!」
気の障壁でも完全に防ぎきれぬ裁きの光に菘は何と痛みを我慢し裁きの光に耐えきるという手で対応。
余りにも分かり易く、其れで居て普通の人には到底不可能な対処法には閻魔王すら称賛の言葉を述べる程。
(とは言え何かの拍子に香りを吸い込みかねん。
長丁場は不利になるであろうからな……)
とはいえ常に気の障壁を全身に張り巡らせるのも痛みに耐え続けるのも長くは出来ぬ手。
故に菘は覚悟を決め一歩前に出る。
「一撃で決めるとしようぞ!
イイ連携の礼に、当時見せなかった花の奥義で応えてやろう!!」
そう宣言すると同時に菘は左手を高く掲げる。
『キィ?!』
『ほう、来るか!』
「はーはっはっは!おう、行かせて貰う!
神殺しの左腕よ、エモく解けて桜吹雪と化すがよい!」
そんな菘の言葉と共に彼女の左腕は無数の桜の花弁へと変貌。
此の美しくも可憐な花弁は一つ一つが強力な武器。
そのままでも十二分に敵を蹂躙するに余りある存在であるが……彼女は此れを左手があった箇所に集わせると此れをギュッと固めて超巨大な拳に!
『ほう……此れは何と凄まじい……!』
『ギ……ギギィ……』
それは余りにも巨大で其れでいて美しく……閻魔王すら其の威容に気圧される程!
「妾の腕から逃れようなど、あまりに不遜が過ぎるであろう?
上も下もまとめてブッ飛ぶがよい!」
『避けきれぬか。
いや避けるのも無粋よ!
実に美事。美事であるな!!』
『キキィ?!』
そして、菘の拳は閻魔王とハナアルキへと振り下ろされ、彼等を打ちのめされたのであった!
大成功
🔵🔵🔵
石蕗・つなぎ
連携歓迎
「ただでさえ二対一なのに数が増えるのは厄介ね」
先制攻撃は残像で惑わしつつ第六感にも助けて貰い見切り躱したり、敵を盾にするで鼻行類達に変わった無機物を盾にする
「ただ、数が多いということは盾に出来るものも多いということよ」
無理でもオーラで守り、赤手で受け、あるいは受け流し可能な限り被害を減らし凌ぎ
「そろそろこちらの番でいいかしら?」
「ちょっと、邪魔だから」
凌ぎきったら斬撃波と衝撃波の二回攻撃を範囲攻撃にして別つものたちを巻き込みつつ突破口を作り
「見世物じゃないし、迷惑だからさっさと終わってもらうわよ」
阻害しようとする攻撃は見切って躱し肉薄、赤手の重量ものせた鎧も砕く全力の紅蓮撃を叩き込む
〇冷徹に見極め狩る。
「ただでさえ二対一なのに数が増えるのは厄介ね」
『だが、此れを乗り越えてこその猟兵であろう?
そして汝は其れを成し得る力を持っている筈であるな』
戦況を見てぼやいた石蕗・つなぎ(土蜘蛛の白燐蟲使い・f35419)に閻魔王は言葉を返し、戦いは始まった。
「先ずは躱して……!」
先ず触手に対してはつなぎは残像で惑わし、更に其の優れた第六感によって直感的に動きを見切る事で残像に惑わされずつなぎ本体を狙ってきた攻撃を躱していく。
そして、其の巨大な鼻で襲い掛かってくるマンモスハナアルキや直腸からのジェット噴射でとびかかるジェットハナアルキ等、ハナアルキ達に対しては……。
『ぴぎぃ?!』
「ただ数が多いという事は盾に出来るものも多いという事よ。
だから或る意味助かってはいるわね」
マンモスハナアルキの攻撃に対してはオニハナアルキを盾にして躱し、ジェットハナアルキに対してはナベゾームを進行方向に放り投げる事で激突させ……つなぎは状況に合わせて周囲の敵を利用しながら攻撃へ対処していったのだ。
其れでもハナアルキ達を利用して防ぎきれぬ者も居るには居るが……。
『ギギャッ?!』
「此れ位なら十分に防ぎきれるわね」
ダンボハナアルキの空中からの奇襲も気の障壁によって防ぎ、ナベゾームの群れの突進も右手の巨大な籠手状の装備、赤手で薙ぎ払うなり受け流すなりして対処。
つなぎは其の実力通り順当に敵の攻撃を凌ぎきって魅せたのであった。
「そろそろ此方の番でいいかしら?
……ちょっと邪魔だから」
そして彼女は此方の番とばかりに攻めに打って出る。
右手の赤手、其の爪に炎を纏わせつつ横に一撃、弐撃。
『ギィ?!』
『ギギャッ?!』
『ほう、此れは又見事な攻撃であるな!
吾人にまで届くとは!』
そして生じた飛ぶ斬撃と其れに伴って周囲を巻き込む衝撃波はつなぎの周囲のハナアルキや触手処か閻魔王たちにすら襲い掛かる!
そして彼女は間髪入れず生まれた突破口を突き進み……。
「さっきからそうだけど煩いわよ。
見世物じゃないし迷惑だからさっさと終わってもらうわ」
閻魔王に向かうつなぎを妨害せんとしたマンモスハナアルキから振るわれた鼻を見切って回避すると彼女は逆に其れに飛び乗って足場にし跳躍。
其のままの流れで赤手に凝縮した妖気を炎として纏わせて……。
「反動も覚悟のこの一撃、耐えきれるかしら?」
『此れは……ああ、見事!美事であるな!!』
赤手の重さも生かしての重量級の斬撃で閻魔王とハナアルキ、諸共に切り裂くのであった。
大成功
🔵🔵🔵
鈴鹿・小春
ガネーシャ真似したくなったの…?
いや閻魔王怨敵なんだけどどう反応返せば…死の渦ばら撒き怖っ!
光属性と破魔の力込めたオーラ纏い死の渦に抵抗、出来るだけ威力弱そうなとこ集中して見切り逃げ込み被害抑制。
可能なら燃え易そうな古い木造の建物探し、炎属性纏わせた通連で斬って燃やし光源に。
その上で属性攻撃で電撃と光の属性をつうれんに纏わせつつ、死の渦に合わせ限界突破で稲光と建物の火で暗闇払うね!
UC準備できたら建物利用し高所へ、斬撃の軌跡で呪詛の足場作り空中戦仕掛ける。
軌跡に残る呪詛へ範囲攻撃斬撃波で追い込み弱体化狙い、動き鈍った隙に飛び込んで閻魔王ごとハナアルキを音速の刃で連続斬り!
※アドリブ絡み等お任せ
〇銀の刃の雨が降り。
鈴鹿・小春(万彩の剣・f36941)は眼前の光景に困惑していた。
何度も閻魔王の其の姿を見て首を捻り、自分が見た光景が幻じゃないかと疑った。
「ガネーシャ真似したくなったの……?」
故に出たのはそんな言葉だったとしても……まあ、小春を責める事は出来ないだろう。
何故なら……。
『否、単純に此れが中々に面白い乗り心地からである。
後、ハナアルキは鼠とは割りと離れた種であるぞ?』
「ハナアルキの種は聞いてないから……。
いや、うん。
閻魔王怨敵なんだけどどう反応返せば……」
非常にマイペースにハナアルキを乗りこなす閻魔王の姿は流石の小春としてもちょっと待てと言いたくなるという物。
とは言え幾ら珍妙な相手とは言え此処は戦場。
其のまま呆然とする訳にはいかない。
『さて、それでは参るとしようか!』
『キキィッ!!』
閻魔王に声を掛けられると同時にハナアルキの耳が巨大化。
其のまま耳を羽ばたかせ空に駆け上がっていく!
「本当に耳で飛ぶんだ……。
って、うわぁ……お尻から吹き出し始めてからスピードが急上昇してるし……」
更に言えばお尻から何か、恐らくはおならと思しき物を高速で吹き出すジェット噴射でその速度を急上昇(なお此の飛行方法はジェットハナアルキと言う種が使う飛行方法である)。
其のあんまりにもあんまりな光景は小春は引いてしまう。
『さて、それでは空からの贈り物、である』
「って、嫌なプレゼント過ぎるよ!
死の渦ばら撒き怖っ!」
其処に間髪入れず閻魔王が死の渦をばら撒いてくる為に小春は自身の周囲に破魔の光を結晶化させた障壁を展開。
「威力が弱そうな所は……死の渦同士がぶつかって威力が散っているあそこ!」
更に死の渦の威力が弱まっている場所を如何にか見切って其処に逃げ込んで負傷を抑え込む。
其のまま流れる様に目についた木造の建物に駆け寄り……。
『ほう、そう来るか』
「此れなら威力も弱まるでしょ!」
其の建物を火を纏わせた鮫剣で切り払い燃え上がらせていき、更に目の付いた木造の建物を斬りつけていく。
此れには闇によって力を増す死の渦の威力も弱まっていくという物。
「其れに加えて此れで……暗闇を払うよ!」
『ほう!剣に稲光を纏わせたのであるか!
どちらか片方ならば弱かったであろうが、此れならば我が死の渦も弱まろうという物よ!』
更には小春は鮫剣に纏わせた炎を電撃に変換。
小春の限界を超えた力を込めた稲光放つ其れは周囲の闇を完全に振り払う。
そして、小春は建物を足場にしながら何度も跳躍。
一番高い建物迄駆けあがり……。
「月のエアライダーだった頃の動きを思い出して……一気に畳みかけるよ!」
そう宣言すると同時に呪剣による音速を超えた斬撃の嵐を展開。
『む、此れは……!』
『キキィ!!』
此れには閻魔王もハナアルキも溜まず逃げようとするが此の技は攻撃だけに留まらない!
「未だ未だ……!」
『何と斬撃の後に呪詛の痕跡が!
そして、其れを足場と為すか!!』
そして小春はまるで追い込み漁でもするかのように斬撃の雨を降り注がせて閻魔王の移動範囲を狭めていく!
そうなってしまえば閻魔王たちも逃げきる事は出来ず、呪詛の刃を喰らう事となり、其の呪詛によって動きを鈍らせていく。
其処に更に呪詛の斬撃をが襲い掛かり……。
「此れで……終わりだよ!!」
『何と最早……見事、美事であるな!』
『ギ……キキィ……!』
最後に小春は逃げきれなくなった閻魔王に跳躍。
音速の刃を以ってハナアルキ諸共細切れにしていったのであった!!
こうして此の場での戦闘は終わった。
猟兵達は無事勝利を掴み取ったのである!
大成功
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