5
廃坑に住まう悪意

#アックス&ウィザーズ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アックス&ウィザーズ


0




●廃坑の悪意
「おう、今日の収穫はどうだ」
 小汚い身なりの男が、廃坑にやってきた同じような身なりの男に声をかけた。
 声をかけられた男は下卑た笑みを浮かべる。
「へへ、ばっちりだったぜ」
 男が後ろを一瞥する。
 そこには馬車が一つあった。
 中に積まれたのは食料品、嗜好品、そして、女たち。
「ほぉ、今回はなかなか楽しめそうだな」
 女の身なりが整っているのを満足そうに笑う男たち。
 その様子を見て、恐怖から震える女たち。
「いやはや、親分様々だぜ、貴族の馬車襲っても片付けられる」
 げらげら、と笑う男たち。
 廃坑の奥でその様子を満足げに眺めている男がいた。
 彼こそがこの廃坑の主であり、この賊たちの長である。
 彼は告げた。
「一番身なりの良い女は俺に回せ」
 その重々しい一言にへい、と男たちは返す。
 捕らえられた貴族の娘は、自らの末路を想像して、涙を一筋こぼした。

●野盗は殲滅だ
「イエス、イェーガー。アックス&ウィザーズにて予知を得られました」
 グリモア猟兵たるアリシエル・フィフスガーディがグリモアベースに集った猟兵に告げる。
 くるくる、とグリモアを遊ぶように回してから、彼女は向き直る。
「今回の予知は、野盗たちが大暴れしているようです」
 彼女いわく、その野盗はオブリビオンであること。
 そして、魔物化した首領に率いられている事。
 故に、その戦闘力はかなりのものであり、現地戦力では駆逐出来ていない事。
「囚われの身となっているものもいるようです」
 無機質に、無感情に少女は告げる。
 彼女におおよそ人間らしい機微などは伺えない。
 ただ、事実をありのままに語っているのみ。
「人質の救出の判断は猟兵たちに一任します」
 我等猟兵の役目はオブリビオン是全ての殲滅にあり。
 故なればこそ、他事の判断は現地に赴き、実際に戦う猟兵に任す。
 そう告げながら彼女たちは君たちに向き直り、無機質な眼差しを送る。
「イェーガーたちならば問題なくこの予知の打破を完遂出来ると信じています。健闘と武運を祈ります」


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 ひゃっはー!! 盗賊山賊野盗は殲滅だぁー!!
 汚物は消毒だぁー!!
 だが廃坑だ、有毒ガス以外にも可燃性ガスが吹き出ている可能性はなきにしもあらず。
 容易に消毒焼却はしないで頂きたい。
 殲滅方法はご自由に、救出作戦もご自由に。
 世に蔓延る悪を殲滅するのだイェーガー。
89




第1章 冒険 『廃坑探索』

POW   :    痕跡を辿りながら進む

SPD   :    ガス対策や灯りなど必要なものを用意して挑む

WIZ   :    廃坑に詳しい村人を探す

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

宝仙院・刀華
スマートフォンのライトを頼りに、私は廃坑に入る

廃坑の中の事、村人に聞くのも良いけれど
中の人の方がもっと詳しいわ
野盗の人物像が予知の通りなら、私のユーベルコード【ファム・ファタル】で誘き寄せられるかもしれない

廃坑に潜む危険や、彼らが仕掛けた罠について知りたいのだけれど
どう【誘惑】したら……答えてくれるかしら?
盗賊自身に聞いてみて、駆け引きを楽しむのもいいわね
聞き出せたら、後続の為に危険や罠を排除しておく
「勿論、あなたも……ね」

ちなみに、誰かと一緒に行動してもいいけれど
人質がどうなろうと私は構わないと思っているわ、本人の問題よ
私よりも運が良ければ、きっとキレイな体のままでいられるんじゃないかしら?



●テンプテーション
 スマートフォンの明かりと言う頼りない明かりを片手に彼女は進む。
 宝仙院・刀華(雷光ブンブン丸・f03186)である。
 その整った顔立ちに美しいスタイル、傍目から見れば戦闘力なぞ皆無に見える麗しの美貌。
 そんな美女が無警戒に廃坑を訪れるのだ。
 無論、それは彼女も想定しての事。
 彼女は自らの身を餌に、野盗を釣りだそうとしていた。
「おんやぁ……こんな所に来てどうしたんだい?」
 当然の如く、釣れる。
 小汚い身なりの男が現れた。
「……あなたは?」
 怯えたように告げる宝仙院・刀華。
 無論、これも釣り餌であった。
「わるぅいわるぅい盗賊さんだよ」
 刃こぼれのしたナイフを突きつけ、彼女の身を壁に押し付ける。
 ごつごつとした廃坑の壁が背中にあたり不愉快さを覚える。
 すえた匂いが男からする。
 ずいぶんと体も洗っていないのだろう。
「そんなに乱暴にしないで」
 流し目を送り、自らの四肢を用いて籠絡していく。
 全ては計算通り、計画通り。
「へっへ、なんだ。お楽しみにきたのか。悪い女だな」
 そうやってしまえばあっと言う間に虜にされる。
 体に流れる狐の血を用いればこのような手も容易く取れる。
「勿論、あなたも……ね」
 蠱惑的に見つめてしまえば、あとは掌通り。
 野盗を掌で転がし、聞きたいことを聞き出していく。
 駆け引きはあまり楽しめなかった。
 されど聞きたいことは聞き出せた。
 ――――なればあとはさようなら。
 事が終わった頃には一人の死体が出来上がり。
 その様を見下ろせば、興味もなかったように彼女は歩き出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

駆爛・由貴
ったく、胸糞悪い話だな
だがまぁ、そんな外道ならこっちも手加減無しでいいな
行動:SPD
まずは【万能機械】を発動
召喚したポッド達をホムラⅣに接続して人が出入りした痕跡や
ガス濃度が薄い場所、逆に濃くて危険な場所を調べながら廃坑を進むぜ
廃坑に野盗共が住んでるって事は必ず進むためのルートがあるはずだ
地面をスキャンして奴らの足跡を探したりだとか、頻繁に使われている扉とかも探しながら進むぜ
もしも道中の扉なんかに鍵がかかってたら【マスターキー】で鍵を開けてやる
進むときは自律ポッド達を先に進ませて罠なんかも警戒しとくか
迷路みたいな作りだろうから他の猟兵達とも協力して奴らの元まで行くぜ
手遅れにならねぇうちにな


エルファス・アグリア
▼動機
人攫いの賊だと…許せぬ、許せぬぞ!
「この世界の女は全て我が愛妾となる予定だ!それを奪うとは、断じて許し難い!」

▼使用UC【王子の威光】
廃坑探索に赴く前にたっぷり1日は使って発散しておく。
「明日への活力が漲るぞ、エリナ!」
『殿下…体力ありますね…!』

▼王子、探索
周囲を照らす光の魔法を使い、エリナに前を歩かせて痕跡を辿り廃坑を探索していく。
「ああ、今この瞬間も女達があんな事やこんな事をされていると思うと……ちょっと興奮するな」
賊がいたら目にも留まらぬ【早業】で神剣を振るい、聖なる【衝撃波】を飛ばして斬り捨てる。
『殿下って才能だけは本物ですね』

▼補足
アドリブ大歓迎
エリナの使用武器はメイス


佐之上・権左衛門
【POW】廃坑かぁ・・・なら充分な灯りがない可能性もあるから装備の暗視ゴーグルをつけて探索に。 足跡などを【追跡】し、先の音や異臭的な匂いなどを【聞き耳】で感知、そして暗視ゴーグルを赤外線モードにして道の先を【視力、暗視】で周囲を警戒しつつ、その全てを総合して【第六感】と【情報収集】、【失せ物探し】で人質が囚われている場所か山賊の潜伏場所を探してみる。鍵がかかってる扉などがあったら【鍵開け】を。
人質が先に発見出来たらまずは【コミュ力】で落ち着かせ、【催眠術】でさらわれる前までの記憶を夢だと錯覚させる。その後は誰かにお願いして外に出て貰おうかな。
とりあえず外道な山賊 死すべし、慈悲はない。



●山賊死すべし。慈悲はない。
「人攫いの賊だと……許せぬ、許せぬぞ!!」
 護衛騎士を侍らせて、エルファス・アグリア(邪なる聖騎士・f14482)が腕組みをして立っていた。
 ここに攻め入る前にたっぷりとお楽しみの時間をしておいたこのクズ王子、見事に溌剌としていた。
「この世界の女は全て我が愛妾となる予定だ!! それを奪うとは、断じて許しがたい!!」
 おっと顔は良い癖に言い出した事がとんでもないぞこの王子?
 何言ってんだこいつは、と周りの猟兵も眺めている。
「……何言ってんだこいつは」
 佐之上・権左衛門(見た目はおっさん、中身はもっとおっさん・f00239)は暗視ゴーグルをかぶりながら呟いた。
 暗いから明かりがいるって? サイボーグにはそんなもん無用の長物よ。
「おい、そこな者、なんだそれは」
「暗視ゴーグルって言う暗闇でも見える……ぁー……眼鏡だよ」
 問われたから答えを返した。
 うむ、と鷹揚にエルファスが頷けば。
「私に献上することを許そう!!」
 さらりとゲスな事を言い出した。
 言いそうな気がしていたので権左衛門は嘆息すれば、余っていたゴーグルをぽい、と渡す。
「……ったく、胸糞悪い話だな」
 それは野盗の事なのか、それとも目の前のやり取りなのか。
 駆爛・由貴(ストリート系エルフ・f14107)はため息をついてから万能機械(マルチパーパス・ポッド)を起動させる。
 この小型にちっさいイケてる奴らは戦闘以外にも使えるとても便利な連中よ。
 赤い電脳ゴーグルに接続、これで情報統制を行う。
「うむ、使える臣下が揃っているようだな」
 いつからこの王子の臣下になったのか。これがわからない。
 相手にしないほうがいいと判断した男二人は進み始めた。
「では行くぞエリナ!! しっかりとついて参れ!!」
「……殿下……体力、ありますね……」
 昨日たっぷりとされたせいでやや萎びた感のある護衛騎士を伴い、エルファスも進み始める。
 由貴の万能機械が地面をスキャンし、表示された情報から権左衛門が足跡を追跡する。
 廃坑の毒ガスなども権左衛門の鼻と万能機械によって回避する。
 途中で鍵がかかっていたとしても権左衛門が鍵を開け、開かないものは由貴のマスターキーで吹き飛んだ。
「うむ、よく働く臣下よ」
 王は後ろで腕を組んでうなずいていた。
 護衛騎士に前を歩かせながら進むその姿、正に君臨する者。
「ああ、今この瞬間も女達があんな事やこんな事をされていると思うと……」
 嘆くようにエルファスが顔を俯かせる。
 こんな王子にも情はあったか、と猟兵二人が思った瞬間。
「…………ちょっと興奮するな」
 駄目だなこいつ。由貴と権左衛門は即座に考えを翻した。
 手のひらがドリルのように回転している。
 途中飛び出してきた野盗は由貴と権左衛門が武器を抜く前にエルファスの早業によって両断されている。
「殿下って才能だけは本物ですね」
 護衛騎士が護衛の役目を果たせず、呆然としている。
 他の猟兵たちは気にせず進んでいた。
 後ろに君臨しているだけなんだからこのぐらいはやって頂きたい。
 そんな気分であった。最も賊の相手を任せられる分、調査や情報収集に専念出来てよしとすら思っていた。
 こうして男三人と女一人のおまけは廃坑を進んでいく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

クネウス・ウィギンシティ
アドリブ&絡み歓迎

「助けを呼ぶ声があれば、行かせてもらいましょうか」
「廃坑探索……エンジニアの出番ですね」

【SPD】:ガス対策や灯りなど必要なものを用意して挑む

◯準備
「『サーチドローン』に先行偵察させますか。見つかってもこういう機械の概念のない世界なので安心なはず」

◯ガス対策
「【メカニック】として用意したガスマスク(※アイコン参照)があれば、問題ありません」

◯灯り
「灯を灯せば、逆に見つかりやすくなります。『電脳ゴーグル』を【武器改造】で暗視ゴーグル代わりに使いましょう」

◯遭遇戦
「狭い廃坑内の通路で敵を発見した場合、【迷彩】で隠れて『パイルバンカー』の【零距離射撃】で【先制攻撃】を仕掛けますか」


シャルロッテ・エンデ
廃坑の冒険、ドワーフのロマンでちね!
崩れた場所とかありそうでちゅし、ガス対策も必要
廃坑で働いてた人を、村人に聞いて探しまちゅ

情報を元に◆地形の利用して、◆トンネル掘りでショートカット
野盗の裏をかいたり、救出作戦に役立てたいでち
そこで●七人のドワーフ
坑夫さん呼んで、作業速度あっぷ!

ドワーフは◆暗視で夜目が効くから
トナカイヘルム(ヘッドライト付き)のライトは
必要になるまで消しとく

坑道はドワーフの庭でちよ
工事の音に誘い出された野盗を
聖鎚・暁の星の◆気絶攻撃で返り討ちでちゅ


ウィンディ・アストレイ
※アドリブ&他猟兵との絡み歓迎
「助けを呼ぶ声あれば…それに応じるのが猟兵、ですよね」

【POW】照明はサイバーアイの『暗視』
噴出ガスは、機動戦用気密装甲服の気密性能を信用して潜入します

族や先発組の痕跡や戦闘痕等を辿って進み
(追跡&情報収集&解錠&第六感&失せ物探し)
他猟兵が仕留め損ねた族は、敵が音を発する前に
引火可能性&騒音性の低いサイバレット・ガトリングで仕留める等
(先制攻撃orカウンター&スナイパー&2回攻撃)
静音処置を基本に、敵拠点の中枢を目指します

もし先に人質を見つけたら、速力が一番高そうなボクが
人質を逃がす役を引き受けます
「騎士の名誉において…皆さんはボクが、必ず外にお連れ致します」


紅葉・智華
方針:SPD?

※アドリブ、連携歓迎

下衆……生かしておけるか。……であります。
さて、と。冷静に情報を整理してから……下衆野郎どもを屠るとするか……!(感情昂り中

感情は荒れてても思考は正常。
【UC:[DDNC](WIZ)】(目立たない3,情報収集4)で廃坑内の探査を行う。罠とかありそうな場所、人質の場所、各種ガスは知識と経験則からの勘を頼る。(戦闘知識6,第六感7)
情報は仲間に常時共有。人質の近くに敵、見張りがいるなら、罠やガスについての調べをつけてから、【UC:[DDNC](AA)】で銃声を鳴らして敵を釣る。

「カバリングアームズ[DDNC]もまた、私の力でありますよ」



●コタツとエンジニア
「お任せください、廃坑探索ならばエンジニアの出番です」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)が現れた。
 携えたるはサーチドローン、ガスマスク、電脳ゴーグル、そしてコタツ。
 コタツは迷彩柄に加工した特製品だ。
「助けを呼ぶ声あれば……それに応じるのが猟兵、ですよね」
 ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)もサイバーアイを装備して進む構えである。
「下衆……生かしておけるか……。…………であります」
 とってつけたように語尾を言う。キャラ付けは大事。分かります。
 紅葉・智華(紅眼の射手/妹捜索中・f07893)も夜烏型のステルス兵器を呼び出し放つ。
 それは薄暗い坑道を抜ける。
 DDNCに伴うように、クネウスのサーチドローンも放たれ、坑道はあっと言う間に丸裸にされていく。
 どこに敵がいて、どこに人質がいて、どこに首魁がいるか。
 そして位置さえ突き止めてしまえば、彼女の出番だ。
「シャルロッテちゃんにお任せでち!」
 ででーん、ドワーフ。シャルロッテ・エンデ(暁のびしょうぢょ神官・f12366)である。
 この幼女げふんごふんがふん、美少女ドワーフ神官は村人たちから聞いた情報、そして今猟兵からもたらされた情報。
 これらを統合し、試算し、考えた結果。
「ここ掘るでち」
 七人のドワーフたちが現れ、トンネルをがつがつ、と掘り出す。
 その間、サイボーグ連盟の猟兵たちはその音を殺すように仕掛けを施していた。
 音とは即ち空気の振動である。なればそれを断ってしまえば無音空間の完成。
「やはりコタツですね」
 現地で改修された静音空間発生コタツが牙を剥く。
 改造主? 無論クネウス・ウィギンシティだ。
「やはりコタツでありますか……」
 そろそろコタツに毒されてきているこの面々。
 仕方ないね、コタツは攻撃によし防御によし拠点によしだからね。
 ドワーフたちのトンネル掘りでショートカットが開通され、辿り着いたのは人質たちのいる区画。
 無論の如くそこには見張りがいて、そして、事の真っ最中の連中がいて。
 智華がおもむろに自らも呼んだ自律兵器・DDNCに指示を出す。
 それは宙を舞えば、パァン、と言う小さな炸裂音をあげる。
「あん……? なんだぁ?」
 その音に気づいた目ざとい男がその様子を確かめるように歩み寄ってきた刹那。
 一瞬で踏み込んだのはウィンディ・アストレイ。
 その手に握られたのはサイパレット・ガトリング。
 肉薄、敵が異常を知らせる音をあげる前に腹部にその銃身が叩き込まれる。
 音どころか声をあげる事もなく野盗の意識は飛ばされ、崩れ落ちた。
 あとは同じように釣っていくだけ。
 智華が音をあげ、クネウスとウィンディが意識を飛ばす。
 そして積み重なった野盗の群れをトンネル堀りで空けた穴にぽいぽいと放り込んでいくシャルロッテ。
 最早作業じみた様子にすら思える。
 お楽しみ中だった男が満足げに顔をあげる頃には、最早周りに仲間はなく。
「……ぁ? これはどういう事」
 疑問の声をあげる前に、シャルロッテの振り上げたトゲ付き鉄球。
 モーニングスターにピッケルを取り付けたかのような鈍器・暁の星でその意識を飛ばされた。
「カバリングアームズ[DDNC]もまた、私の力でありますから」
 悪く思うなよ、とのされた野盗たちに言う。
 そして、積み上げた野盗がしまわれたトンネルにそっとコタツで蓋がされた。
 無論、現地改修された逃亡阻止用のコタツだ。コタツってなんだ(哲学)
「もう大丈夫ですからね……騎士の名誉において、皆さんはボクが必ず外にお連れ致します」
 人質の女たちに声をかけながら、ひとまずの救出を優先する猟兵たち。
 その無惨な姿、そして、乱暴な行為に耐えきれず事切れた女の姿は少なくはあったがあったのだ。
 無事であっても、心を病んだ者もいた。
 その光景を胸に刻み、次に思うのはただ一つ。
 この罪、必ず贖わせる。
 人質救出を終えて、本格的に野盗を討伐するために彼らは足を進める。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『山賊』

POW   :    山賊斬り
【装備している刃物】が命中した対象を切断する。
SPD   :    つぶて投げ
レベル分の1秒で【石つぶて】を発射できる。
WIZ   :    下賤の雄叫び
【下卑た叫び】を聞いて共感した対象全ての戦闘力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●飲めや歌えや
 廃坑の広間で彼らは騒いでいた。
 どんちゃんどんちゃん騒いでいた。
 自分たちの仲間が追い詰められ、消えているのにも気づかずに。
 人質は助けた。なればあとは殲滅のみ。
 猟兵たちはその広間に足を踏み入れる。
 自分たちの宴に無粋な輩がやってきた。
「なんだぁ? てめえらはよぉ!!」
 その事に激昂しながら盗賊たちは武器を手に取る。
 彼らの怒りのはけ口は猟兵たち。
 何故彼らは怒り、昂ぶるのか。
 自分たちの楽しい時間を邪魔されたから。
 そして、自分たちが好き勝手するのを邪魔されたから。
 彼らはそう、頑なに信じていた。
 自分たちは強者であって。
 そして、だからこそ、自分たちは好き勝手する権利があるのだ、と。
 強者であると驕り、身勝手な欲望を喚き散らしながら盗賊たちは猟兵たちに切りかかっていく。
エルファス・アグリア
▼動機
かなり数がいるな…これだけの人数を捕まった女が相手にしたとなると…。
「ダメだな…捕まった女達の事を考えると、興奮する」

▼使用UC【王子の威光】
突入前に物陰でまた少し愉しんでおこうか。
「戦いに集中出来ねば不味いだろ?」
『殿下…激し…気づかれますから…!』

▼王子、探索
エリナを前に出せば賊どもはすぐに色めき立つだろう、囮にする。
「誘惑してこい、エリナ」
そして目にも留まらぬ【早業】で神剣を振るい、聖なる【衝撃波】を飛ばす【クイックドロウ】で次々に斬り捨てる。
「私の所有物に触れるのはやめてもらおう、その女はアグリア神聖王国第2王子エルファスのモノだ!」

▼補足
アドリブ大歓迎
エリナの使用武器はメイス



●王子、邁進す
 物陰で自らの護衛騎士を抱く。
 この王子・エルファス・アグリア(邪なる聖騎士・f14482)は常にそうしてきた。
 そして、今もそうする。
「戦いに集中出来ねば不味いだろ?」
「殿下……ッ、激し……ッ……んっ……気づかれ、ます……から……!?」
 真っ当な意見の護衛騎士・エリナ。
 だがそんなもん関係ねえ、この王子は傲岸不遜にして唯我独尊。
 すっきりした様子で物陰から出てきて、剣を抜き放つ。
「かなりの数がいるな……これだけの人数を捕まった女が相手にした……となると……」
 正直に言おう。興奮する。もしもし憲兵さん? ここに変態がいます。
 よろよろ、と護衛騎士のエリナもメイスを構えて現れる。
 皮膚に浮かぶ汗、火照った顔、その様子は色気が溢れている。
 野盗たちもごくり、と生唾を飲んだ。
 それほどにエリナに色気があったからである。
 当然だ。さっきまでそこでしてたなんて誰も露知らずである。
「誘惑してこい、エリナ!!」
「ええっ……?! 勘弁してくださいよもう……!!」
 護衛騎士・エリナを前に出す王子。
 護衛なのだからそうなるのは必然である。
 だがしかし、この王子がやらかすとなんとも言えない。
 エリナが地を踏みしめ、疾駆する。
 色めきだった賊たちはひゅぅ、と口笛を吹いてそのメイスを剣で受け止めた。
「なんだ、嬢ちゃん。俺たちを楽しませてくれるのかぁ?」
 げらげら、と笑いながら賊はその剣でメイスを押し返していく。
 女の膂力と男の膂力、当然の如く差が出る。
 苦悶の顔を浮かべるエリナに賊たちはより色めき立つ。
 この後、あそこにいる男を切り伏せ、この女を襲う。
 その未来予想図に舌なめずりが出る。
 しかし、その未来は訪れない。
 神速の衝撃が男の首を刎ねた。
「私の所有物に触れるのはやめてもらおう!!」
 威風堂々、王の威風を纏いながら、エルファスが一歩踏み出る。
 その威圧、気迫に思わず後ずさる賊たち。
「その女はアグリア神聖王国第二王子である、このエルファス・アグリアのモノだ!!」
 不敬者よ、私が誅する!!
 その言葉と共にさらに聖なる衝撃が放たれ、また一人と斬り伏せられる。
 賊たちは思った。
 お前……そんな強いなら最初っから前に出ろよ。
「どうした、その程度か!!」
 聖なる衝撃を放ち、神速の刃を振るい、アグリアの王子は傲岸不遜にここに立つ。

成功 🔵​🔵​🔴​

佐之上・権左衛門
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】【POW】「なんだ」と聞かれたら「あ、どうも。通りすがりのおっさんです。とりあえず死んどけ」と殺意増し増しで【挑発・おびき寄せ】しつつ、皆に小声で「敵の配置覚えときな。今からあいつらの視界潰すから」と。 【挑発】にのったら徐に掌からUC【煙幕手榴弾】を取り出して広間に【投擲】して「未だやっちまえー」と他力本願しつつ暫く仲間の一方的な攻撃を見守る。 煙幕がある程度広まって、仲間の攻撃がひと段落ついたら、最も近い山賊相手に【グラップル】→【なぎ払い】という名前のジャイアントスイングをして残党に【吹き飛ばし・掃除・投擲】を追加して投げ飛ばす。


紅葉・智華
全世界サイボーグ連盟で参加
※アドリブ、連携歓迎

下衆な山賊に慈悲は無い。迷わず逝け。
山賊の行いに激怒しキャラ作り放棄。
佐之上さんが煙幕を使うようですが、電脳魔術の応用で周囲の人物の位置を煙幕越しでも把握(情報収集4)。
味方の【目潰し9】を利用して右手04MVで的確に山賊にヘッドショット(スナイパー15,鎧無視攻撃10)。当然ながら、誤射なしで連射(【UC:選択UC】,2回攻撃8,クィックドロウ3,先制攻撃1)。撃ち漏らしはクネウスさんと佐之上さんに任せ、より多くの敵を撃ち抜く。

「――逝け。それ以外にお前らにかける言葉はない」


クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟で参加
アドリブ&絡み歓迎

なんだと聞かれればこう答えましょう。 「通りすがりのエンジニアです」

【SPD】

【迷彩】の【早業】でコタツの影に隠れます。 権左衛門(f00239)の『煙幕手榴弾』投擲まで待機します。

【メカニック】で改造した電脳ゴーグルで『敵の配置』を記録済。
視界が隠れても【スナイパー】として支障はありません。

(To:権左衛門(f00239))
「承知、誤射の心配はありませんよ」

(To:智華(f07893))
「撃ち漏らしはお任せを」

「CODE:FORTUNA。制圧を開始します」

各種遠距離武器で【援護射撃】を行います。

※念のために、手元にコタツを準備しておきます


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟で参加
他猟兵との絡み&アドリブ歓迎

権左衛門さんの煙幕が発動次第
各バーニア&スラスタでの滑走移動で煙幕内に突入(空中戦&ダッシュ)

煙幕発生前の敵配置を元に、その位置を探知して攻撃開始
(学習力&視力&情報収集&戦闘知識&第六感)
UC【Rifle Bit】で手数を増やし、一気に雑兵を蹂躙します
(先制攻撃orカウンター&零距離射撃&一斉発射&範囲攻撃&2回攻撃)

必要なら適当な族を1~2人残し、頭目の場所を吐かせましょう
無論相手はオブリビオンですから『吐いたら助命する』訳ではありませんが
「誤解されては困ります。ボク達は別に『正義の味方』ではありません。
誰かそう名乗りでもしましたか?」



●通りすがりです
「あっ、どうも。通りすがりのおっさんです」
「どうも、通りすがりのエンジニアです」
 盗賊になんだ、と聞かれて答えたのはこの二人。
 佐之上・権左衛門(見た目はおっさん、中身はもっとおっさん・f00239)とクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)である。
「そうかよ、通りすがりか……ってこんなところ通りすがってたまるかぁ!!」
 道理である。
 廃坑を通りすがるとかどんな連中だよ。
「とりあえず死んどけ!!」
 殺意ましましで権左衛門が手元からナニカを取り出す。
 その動作を見て、盗賊たちがそれを阻もうと駆け出す。
 刹那、投げ出されたそれは。
「……パン?」
「あんぱんだよ」
 パンが炸裂して煙を一気に吹き出した。
 もうもうと立ち込める白煙、それは視界を阻み、赤外線探知すら阻む。
 粒子状に細かいそれはレーザーをも減衰する煙幕である。
「煙幕かよ!? くっそ、てめえら……!!」
「今だ、やっちまえー」
「承知、誤射の心配はありませんよ」
 権左衛門の新たなるユーベルコード。
 他力本願である。それはユーベルコードではない。
 クネウスがそれに応える。
「――――逝け」
 それ以外にお前らにかける言葉はない――――!!
 最早キャラ作りを放棄する程に激昂した紅葉・智華(紅眼の射手/妹捜索中・f07893)。
 彼女の放つ弾丸は、煙幕に包まれた環境にも関わらず、相手の頭部を一撃で撃ち抜いていく。
 これこそが彼女の持つ電脳魔術のちょっとした応用である。
 魔力を波形状に放ち、反射してきた魔力を感知するいわば魔力レーダー。
 薬莢が弾き飛ばされる度に盗賊の命が一つと弾け飛ぶ。
 苦悶の声はあがらない。
 断末魔の声もあがらない。
 その全てが額を一撃で抜いているからだ。
 クネウスも対衝・対弾・対光線・対熱・対魔特殊装甲天板を持つ絶対装甲コタツMk.18が盾として設置しながら射撃を行う。
「撃ち漏らしはお任せを」
 CODE:FORTUNA。
 智華が逃した敵を連続狙撃で射抜いていく。
 一射ごとに薬莢が弾かれ、甲高い音が響く。
 その度に血色の華が咲いて山賊が倒れ伏す。
 撃ち漏らしなんて、智華とクネウスの前には存在しえない。
 百発百中の狙撃はどんどん、山賊の数を減らしていく。
 それでもこの場にいる山賊の数は無数とも言える程の量。
 これもオブリビオンだからなのかは分からない。
 だが、そんなものは関係ない、オブリビオンは殲滅する。
 鉄火の雨は止まず、なおも放たれ続ける。
 そんな弾丸が飛び交う戦場にウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)がバーニア炎の軌跡を描き飛び込む。
 無数のライフルを虚空に浮かべ、煙幕前の敵配置、そして現在の状況から敵の位置を算出。
 ライフルビットの砲口が青白く光り輝き、その砲火が放たれる。
 撃ち抜かれた山賊はその身を撃ち抜かれ、風穴を空けて倒れ伏す。
 まるでその動きは輪舞曲のように軽やかに舞う。
 されどそれは告死の舞。
 光が放たれる度にまた一つ、山賊と言う命は散る。
 煙幕が晴れる頃にはすっかり彼らの数は減っていた。
「くっそ……てめえらよくも……ッ!!」
 激昂した山賊の前に踏み込んでいたのは権左衛門。
「どーも」
「ぁ……ご!?」
 どうでもいい挨拶の後に顎を打ち上げるようにアッパーカット。
 浮き上がった山賊の足を掴めばそのままぐるぐると回りだす。
「まわれまーわれめりごーらーん」
 ぶんぶんぶんぶん、と遠心力で山賊が加速していき、周りの山賊たちにぶち当たる。
 壁やら床やらにぶち当たるのも気にせずにぶち当たる。
 始めは鈍い音がしていたのに、それはじょじょに水を詰めた袋を強かに打ち付けるような音に代わっていく。
 頃合いを見てポイ捨てである。NOポイ捨て。
 血袋と化したソレは山賊たちを巻き込んで高速の弾丸と化して山賊を薙ぎ払う。
 ちゃんとお片付けはしましょうねー、と言わんばかりに次の敵に踏み込み、打ち上げメリーゴーラウンド。
 とても楽しい山賊遊園地はまだ続く。
 しかし、そんな楽しい山賊遊園地に迫る影があった。
 坑道の横道から飛び出した山賊だ。
 彼が権左衛門に奇襲を仕掛けようとしたその瞬間。
 鈍い音が響き、山賊が吹き飛んだ。
「――――やはり、コタツですね」
 それは特殊装甲天板を投げつけたクネウスの一言であった。
 流石コタツ。さすこた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

駆爛・由貴
よっしゃ!とりあえず親玉が出てくる前にコイツらを全員ぶっ倒しておくか!
どうにもこの坑道はガス臭いし危ねぇみたいだからな、砲撃とかはナシだ
まずは俺のホムラⅣを展開してハッピー・フレンドを発動!
山賊共の神経細胞をハッキングしてお互いに同士討ちするようにしてやるぜ
相手が雄叫びを上げた後ならなおいいかもな
倒すと言うよりもアイツらを混乱の渦に叩き落とすのが狙いだ
ある程度アイツらをかき乱したら次は俺のミストルティンでスナイプだ
次々と魔力矢を撃ち込んで一気に奴らを片付けてやる
この後はコイツらの大将もいるからな、他の猟兵達とも連携して迅速に片付けていかねぇとな
さぁて!楽しい楽しいお仕事の時間だぜ!



●ハロー!! 友達、そして死ね!!
「よっしゃ!! とりあえず親玉が出てくる前にコイツらを全員ぶっ倒しておくか!!」
 どうにも鉱山ガスが溜まってるところもあり、危ないようなので砲撃類の使用を控える。
 駆爛・由貴(ストリート系エルフ・f14107)はホムラⅣを展開する。
「フレンドのみんな!! 俺の為に頑張ってくれ!!」
 ホムラⅣから放たれるのは青白い電撃。
 それがバチッ、と言う音をあげた途端、猟兵のメリーゴーラウンドで混乱していた山賊たちがさらに混乱に陥る。
「おい、てめえ何や、ぐぎゃ?!」
「ちげぇ、体が勝手にぐお!?」
 互いに持ちあった武器で互いに切りつけあい、刺し合い、屍を増やす。
 混乱の坩堝に陥った山賊たちを尻目に構えたるは漆黒の魔弓。
 是、名をミストルテイン。裏切りの宿り木の名を関したる魔弓。
 複合素材からなるコンポジットボウ、それは近代的な科学の力を以て改造されている。
 魔力収束、形成。
 紡がれるもの、それは矢。
 不死たる神の命すら奪う魔力で形成された宿り木の矢。
 その矢は放たれ、空を疾駆し山賊たちを撃ち貫く。
 ただひたすらに矢を放ち続ける。
 そう、これは所詮前座にしか過ぎないのだから。
 この後には頭目たるそれも待ち受けている。
「さぁて!! 楽しい楽しいお仕事の時間だぜ!!」
 漆黒の魔弓は何人も逃しはしない。
 射抜かれた相手は宿り木の魔力に飲まれて消えていく。
 後には何も残らず。
 ――――終着はここに。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『呪飾獣カツィカ』

POW   :    呪獣の一撃
単純で重い【呪詛を纏った爪 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    呪飾解放
自身に【金山羊の呪詛 】をまとい、高速移動と【呪いの咆哮】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    カツィカ・カタラ
【両掌 】から【呪詛】を放ち、【呪縛】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナミル・タグイールです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●獣と化した堕ちたるもの
「グギャギャギャ、貴様ら……俺の可愛い子飼いを殺したのか」
 奥から現れたるは最早人とは思えぬ化性であった。
 そう、彼こそが山賊の長であり、首魁であり、頭目であった男。
 ――――そう、"あった"男である。
 今の彼は最早、獣に堕ちた。
 それが罪ゆえの応報であったのか。
 それとも自ら望んで堕ちたのか。
 それは誰も、彼も知らない。
 されど、この獣は堕ちてなお、獣欲に身をやつし続けた。
 彼にとっての楽しみは、ソレそのものであった。
「許せんことよなぁ? 俺の可愛い子飼いを殺したのは」
 彼にとって子飼いは手駒である。
 彼にとってはすぐに集まるような雑兵に過ぎない。
 可愛いなどとは言うが、その言葉には微塵も悲壮を感じない。
 感じるのは強い欲望。
 暴れまわりたい。
 犯しまわりたい。
 殺したい、命乞いをする連中を無惨に嬲りたい。
 そういう下衆な欲望の発露それのみ。
 ――――どこまで突き詰めてもこの男の世界には。
 自分しかいなかった。
「さぁて、とっとと片付けるか」
 頭目はバケモノと化した自らの腕を構え、猟兵たちに向かい合った。
駆爛・由貴
はっ!そりゃこっちのセリフだぜ!
いい加減このジメジメした洞窟にも嫌気がさしてきたところだしな!
まずミストルティンで魔力矢に麻痺の魔法を込めて相手を攻撃
動きが鈍ったらスィート・スポットを発動だ!
スキャンでアイツの弱点や脆弱な箇所を発見して俺のベロボーグでズタズタに切りつけてやるぜ!
回避されたら俺がやべぇからな
ここだけは慎重に行くぜ
相手の呪飾解放が発動したら俺のエヴァー・トラッシュとスティール・ラバーに魔力を通して速度を上げて対抗するぜ!
呪いの咆哮には注意するが俺を狙って相手が口を開けたらそいつを見切ってその口に魔力矢を叩き込んでやる!
他の奴らとも連携してコイツをぶちのめして仕事を終わらせるぜ!


エルファス・アグリア
▼返答
許せん?貴様が、私を?
ハッハッハ!聞いたかエリナ!野盗の頭風情がこのアグリア神聖王国のエルファスにほざきおる…不敬罪だ、斬首に処す。

▼UC【デュエリスト・ロウ】
宣言するは移動禁止
私は遠距離から斬り刻む剣法、故にヤツは私を攻撃する為に苦痛を得る、そういう策だ。

▼王子、攻撃す
「貴様には欲望に見合った地位も力もない、不相応な欲は己を滅ぼす」
UCで移動禁止を宣言したら距離をとりながら、目にも留まらぬ【早業】で神剣を振るい、聖なる【衝撃波】を次々に放つ【クイックドロウ】で斬り刻む。
エリナは私の側でメイスを構え防御していれば良い。
「私と貴様は似て非なるもの、その差が命運を分けるのだよ」

※アドリブ歓迎



●猟兵たちの叫び
 ――――とっとと片付ける。
 それに呼応するように駆爛・由貴(ストリート系エルフ・f14107)は叫ぶ。
「はっ!! そりゃこっちのセリフだぜ!!」
 陰気で、湿気の多い廃坑はストリート系なエルフである由貴の好みではなかった。
 手にした魔弓に魔力をこめ、賦活する。
 相手の神経系を鈍らせるスタンマジックをこめた魔力矢だ。
 それを放つ、されど敵の首魁も尋常ではない。
 回避された――――されど。
「麻痺魔法だけが能じゃないぜ」
 同時にこめていた魔法、是、シャドウバインド――――影縫いである。
 矢は首魁の影を縫い止め、そしてその動きを止める。
 その瞬間に即座に走らせるは電脳魔術によるスキャニング。
 ゴーグルに光が奔り、走査された弱点を映し出す。
「そのまま動くなよ!!」
 動きを封じられた首魁に放たれるは縦横無尽の短剣による連続攻撃。
 その体に幾重もの傷が走り、出血を強要する。
「おのれ、愚物が……!!」
 首魁が声をあげ、咆哮せんとする。
 その口に瞬時に放たれたは宿り木の矢。
 縫い止めるようにそれは首魁の口の中で生育する。
「ぐが……がが……おのれ、おのれおのれおのれ!! 許さん!!」
 口に繁茂する植物を噛み砕けば叫ぶ。
「許せん? 貴様が? 私を?」
 エルファス・アグリア(邪なる聖騎士・f14482)はその様子を見て嘲るように笑った。
「聞いたかエリナ? 野盗の頭風情が。精々お山の大将にしか過ぎん愚物がほざいているぞ」
 肩を大仰にすくめ、エルファスは大きく笑う。
 その様が首魁のプライドを痛く傷つける。
「貴様……!!」
「貴様程度がこのアグリア神聖王国のエルファスにほざきおる」
 剣を片手にエルファスは歩み始めた。
「むしろ貴様は私に対してひれ伏し許しを乞う立場であろうが。私を誰だと心得ているのだ?」
 剣をかざし、そして、その切っ先が首魁に突きつけられる。
「私を誰だと思っている。私はアグリア神聖王国の第二王子であるエルファス・アグリアであるぞ?」
 ――――むしろ光栄に思い、這いつくばるがいい、愚物よ!!
 放たれたるは制約の禁呪。
 相手に移動を禁じる決闘の始まりの儀式。
 白い手袋が首魁の頬を打てばそれが制約の始まり。
「王国の放蕩王子が何をほざきおる……かぁッ!!」
 歩む度に激痛が首魁を苛む、されどそれは彼の歩みを止める事にはならぬ。
 斬撃が放たれ、剣がそれを阻む。
「――――不敬な。貴様に罰を言い渡す」
 ――――斬首に処す。我が手にかけられる事を死後の光栄に思え。
 どこまでも傲岸不遜な王子は、剣の衝撃を放ち、首魁を切り刻んでいく。
「貴様の抱く欲望、だが身の丈に合わん不相応な欲は己を滅ぼす」
 貴様には、それに見合う地位も力も存在せん。
 見下し、エルファスは告げる。
「貴様は私と似通ったものだ。だが貴様と私とでは大きな違いがある。――――分かるか?」
 ――――その差こそが、私と貴様の命運を分けたのだ。
 護衛騎士をそばに侍らせながら、傲岸不遜、唯我独尊の王子は告げる。
「身の程をわきまえるのであったな」
 白き衝撃が、首魁の体を切り裂く。
 されど、されどされどされど。
「――――この身はまだ滅ばんぞぉッ!!」
 首魁の執念は、妄執は今だ滅ぼすに足りず。
 呪いの咆哮を叫びながら猟兵たちへの歩みをやめず。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シャルロッテ・エンデ
一介の冒険者目線からみると…
猟兵しゃんって、ときどきコワイでち
(集団戦を後ろから見てました)

みるからにのろわれた魔物なら
シャルロッテちゃんのでばんでちゅ!

異世界TVを起動して、暁の女神様の化身に
光のカーテンでパーティ全員を呪詛から守ってもらう
(オーロラのヴェールで、素顔は見えない)

あたちは呪詛耐性+オーラ防御+盾受けで、前線の盾に
暁の星で気絶攻撃狙っていきまちゅよ!
盗賊のボスから、頭に星をださせるでち(ピヨピヨ)

みなしゃん、応援ありがちょう!


佐之上・権左衛門
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)【POW 】「片付けられるのはお前さんさ。俺も蛮簇の身だが、同類と思われるのは心外だな」仲間の動きの前(もしくは後、タイミングはお任せ)に合わせてUC 【一発だけなら誤射じゃないもん】を発動。何故か俺が撃たれるがフレーバーだと思うので『多分平気』。多分・・・。相手の動きが止まってる間に接近して【グラップル】。そのまま数回ほど投げ技による【投擲】し、判定に失敗した時点でそのまま【吹き飛ばし】による壁(もしくは天井)へ投げ飛ばす。(投げ方は格闘ゲーとかにあるコンボっぽぃ何か。実際にやろうとすると相当の負担があると思われるが、そんなの関係ない)


クネウス・ウィギンシティ
全世界サイボーグ連盟で参加

アドリブ&絡み歓迎

「手早く処理しますか」

【POW】

●攻撃
【先制攻撃5】としてマシンガンを撃ちます。

「先ずは、機先を制する」

(To:権左衛門)
「まとめて『【援護射撃10】』しますか。多分平気なはず」

射撃戦が落ち着いたタイミングで特攻し、パイルバンカーの【零距離射撃11】を急所に【スナイプ(パー)50】します。

(To:ウィンディ)
「 急所はそこですね!」

「準備完了。ブースト展開、バンカーロック解除、仕掛けます」

(To:智華)
「タイミングは合わせます」

●反撃対策
敵POW UCの呪詛対策として、バンカーでの攻撃後 機械化した右腕をパージします。

「代えはあるので」


ウィンディ・アストレイ
全世界サイボーグ連盟の皆と参加
アドリブ&絡み歓迎

「ボク達は別に、正義の味方などではありませんが…
汚物は除去しないと、水路が詰まりますから」

天井が高ければ飛翔、低ければ滑走移動で一定距離を取りつつ
(空中戦&ダッシュ&ジャンプ)
射撃武器で牽制&情報収集
着弾を嫌ったり、ダメージが顕著な箇所を探ります
(先制攻撃orカウンター&一斉発射&情報収集&戦闘知識)

嫌がる箇所を検知したら、仲間に該当箇所を指摘
自身は敵が一瞬でも動きを停めた所を狙い
『怪力&スナイパー&鎧無視攻撃&鎧砕き』付
UC【Influx Burst】を叩き込みます

終わったら、人質達を近隣の街まで送ります
猟兵も人の心までは、護れないんですよね…


紅葉・智華
全世界サイボーグ連盟で参加
※アドリブ、連携歓迎

始めにペイント手榴弾を【投擲3】して【目潰し9】。これが【おびき寄せ1】となり敵の攻撃を私に誘引できるかと。
そこで【UC:選択UC】で、電脳魔術で蜃気楼を発生、敵に私と味方の位置を誤認(だまし討ち5,地形の利用2,フェイント1)させる。
【ダッシュ10】で回避(第六感7,見切り4)しながら右手04MVを連射(2回攻撃)して【援護射撃8】を行い、1弾倉を撃ち尽くしたら武器を【UC:電脳世界の倉庫】に捨てて更に移動速度を増して背後から接敵。『質量の塊刀』を持ちそれを敵に叩きつける(鎧砕き21)。
「――断末魔すら不要。迷わずに逝け」


河原崎・修羅雪姫
【全世界サイボーグ連盟の皆と参加】(アドリブ・絡み歓迎)

「面白そうなコト、してるじゃない。私も混ぜてよぉ?」
全世界サイボーグ連盟の戦旗を打ち立て、仲間を【鼓舞18】。
「今からこの戦場は、全サ連が制圧する!」と高らかに宣言する。

火炎放射器付きエレキギターを高らかにかき鳴らし、
UC【へビーメタル・シャウト】を使用して、皆の戦闘力を上げる。
同時にその音色で、『呪飾獣カツィカ』の【呪いの咆哮】を打ち消す。
【歌唱16】【楽器演奏15】【呪詛耐性4】

基本的に皆の支援に回るが、『呪飾獣カツィカ』が修羅雪姫自身に向かってきたときは、
ギターからの火炎放射で【属性攻撃1】【吹き飛ばし17】で焼き払う。



●鋼鉄の戦士たち
 ズギュゥゥゥゥゥゥゥンッ!!
 一発の銃声の音が響く。
 その後、どさり、と倒れる音が廃坑の中を反響する。
「……GON……?」
 クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)が呆然とした声をあげる。
「GON!!」
 ウィンディ・アストレイ(W-ASTRAY・f09020)と紅葉・智華(紅眼の射手/妹捜索中・f07893)が倒せ伏した男に駆け寄る。
「GON、まだ死んじゃだめよぉ!!」
 河原崎・修羅雪姫(スノーブラッド・f00298)が崩れ落ちた男を抱き上げる。
 崩れ落ちたのは、佐之上・権左衛門(見た目はおっさん、中身はもっとおっさん・f00239)だった。
 一発の火縄銃、それが彼を貫いたのだ。
「GON……お前だったのでち……」
 シャルロッテ・エンデ(暁のびしょうぢょ神官・f12366)が悲しげに呟いた。
 撃ち抜かれた権左衛門はぴくりともしない。
「GOぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおNッ!!」
 悲壮なクネウスの叫びが廃坑に反響し響き渡る。
 イェーガー、佐之上・権左衛門――――ここに死す。
 その様子を呆然と首魁は見ていた。
 一つの命が失われると言う劇的に悲壮なシーン。
 それによって彼の歩みは奪われてしまったのだ。
「GON……お前だったのか……」
 思わず、首魁が呟く。
 そして、どさり、と膝から崩れ落ちたその瞬間。
「――――今だ!!」
 くわっ、と死んだはずのGONこと権左衛門が目を見開いた。
 その言葉に真っ先に呼応したのはクネウスであった。
 即座に特殊装甲天板がはられたコタツで塹壕を作り上げ、マシンガンを構える。
 トリガー、射撃音と共に薬莢が無数に弾かれ弾幕を形成される。
 呆然としていた首魁に鉄火の雨が降り注ぐ。
「ぐ、おぉッ!?」
 弾幕が降り注ぎ、彼に無数の銃創が作り上げられる。
 反撃しようと思った瞬間に、彼の顔面にべちゃり、と言う音が響いた。
「――――権左衛門さんの仇」
 死んでないです。
 ペイント手榴弾が、首魁の顔に直撃し、その視界を奪い去る。
 がむしゃらに呪いを放とうとする首魁。
 されどその呪いは――――。
「凍れる過去に挑む、勇者たちの雄姿……暁の女神も照覧あれ!!」
 張り巡らされた光のカーテンがそれを阻んだ。
 暁の女神の守りは光の守り、あらゆる悪意を退ける聖なる鎧と化す。
「権さんの形よぉ」
 だから死んでません。
 全世界サイボーグ連盟の戦旗の石突が地を砕き、ここに鋼の御旗が翻す。
 修羅雪姫のサイボーグのシャウトが鋼の戦士たちの士気を高揚させる。
 そのシャウトに呼応し、ウィンディ、智華、クネウスたちは自らの持つ銃を掲げ、トリガー。
 激しい射撃戦、弾幕が展開され、首魁の体は溢れた血で真紅に染まる。
 その弾幕を掻い潜って潜り込んでいたのは――――。
「GON……?! どうして生きているんだ……!! ダメじゃないか死んでなきゃ……!!」
 佐之上・権左衛門であった。
 肉薄。刹那、まるで砲撃音のような轟音が響いた。
 それは人の体から発されてはいけないような轟音。
 権左衛門の剛力の一撃である。
 首魁の体がくの字に曲がった瞬間、その腕を権左衛門は引く。
 そのまま背負うように地面に叩きつける。是、背負投げなり。
 まともに受け身も取れぬまま、地に叩きつけられる。
 恐るべき力を以てなされたその技で大地に大きなヒビが奔る。
 しかし、その腕は掴まれたままだ。
 地に突き刺さった首魁を無理やり引き抜いて再度の背負投げ。
 さらに大地に大きなヒビが走り、陥没する。
 何度も、何度も、何度も繰り返され、都合十度を超えようと言う時。
「あ」
 権左衛門の声が響いた。
 同時にぶち、と千切れる音も響いた。
 何度も剛力で投げ捨てたせいで、首魁の体の方が耐えられなかった。
 千切れた腕を権左衛門の手元においたまま、首魁の体は吹き飛んでいく。
 吹き飛んだ先には、紅葉・智華が待ち受けていた。
「――――断末魔すら不要。迷わずに逝け」
 抜き放たれたのは最早質量打撃武器。
 身の丈を超えた剣。その刃は切り裂くのではない。
 ――――叩き潰し、抉るのである。
 振りかぶり、薙ぎ払った。
 低く、鈍い音が響き、首魁の体が水平に吹き飛ぶ。
 吹き飛んだ先で修羅雪姫がようこそぉ、と言わんばかりにギターを構えていた。
 炎を纏ったギターをまるでバットのように振りかぶる。
「ほーむらぁん」
 野球のような快音は響かない。
 重々しく、低く、鈍い音が響き、再び首魁は虚空を舞う。
 吹き飛んだ先ではシャルロッテがぶんぶんと暁の星をぶん回していた。
「シャルロッテちゃんにお任せでち!」
 また重々しい音が響く。
 もう勘弁してやれ、と言わんばかりの打撃で首魁はさらに吹き飛んだ。
「合わせますッ!!」
 落下地点にはウィンディがいた、クネウスがいた。
 第六式雷電攻艦杭に液体火薬が流入する。
 インフラックス・バンカーのサイキックエナジーが活性化する。
「――――ブースト展開、バンカーロック解除」
 最終安全装置が解除され、第六式雷電攻艦杭から蒸気が噴き出す。
「一閃必倒……ッ!!」
 インフラックス・バンカーの機関が回転し、溢れたサイキックエナジーが放電したかのように弾ける。
「仕掛けます」
「インフラックス・バンカーッ!!」
 自由落下してきた首魁の体に破壊の鉄杭が打ち込まれる。
 二度、三度、四度――。
 炸裂音が幾度となく響き、その破壊力を惜しむ事なく打ち込んでいく。
 第六式雷電攻艦杭が激しく蒸気を吹き上げ、破壊を終えた事を告げる。
 首魁はすでに事切れていた。
 いつから息絶えていたか? そんなものは分からない。知らない。知る必要もない。
 ただ、小悪党はここで死んだ、それだけが事実だ。
「……ボク達は別に、正義の味方などではありませんが……」
 汚物は除去しないと、水路が詰まってしまいますから。
 悪意と言う穢れは今ここに、除去された。
 ガシャン、と言う音が響き、クネウスの右腕がパージされる。
 これが終着、山賊の首魁と言うお山の大将は、無惨な骸を晒して消える。
「ところでぇ、権さんぅ、傷大丈夫なのかしらぁ?」
「自分、鍛えてますから」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月01日


挿絵イラスト