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銀河帝国攻略戦⑳~絶対攻撃・絶対防御

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #白騎士ディアブロ

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 解放軍は白騎士ディアブロが率いる艦隊軍の突破に成功した。
 この戦果により、白騎士には戦線を維持する力は残っていない。
 銀河皇帝を攻撃する足掛かりを得た解放軍、艦隊は皇帝を守る敵軍へと進軍してゆく。
「白騎士はまだ健在です、本来であれば敵将を討ち取って憂いを絶ちたいでしょう。でもそれが叶わなかったという訳です。」
 戸辺・鈴海(味覚を求める来訪者・f00008)は解放軍の悔しさを代弁する様な声色で言う。
 例え自艦隊が壊滅したとしても、一人の戦士として白騎士の力は絶大なモノなのだ。
 解放軍の攻撃は一切通用せず、諦めざるを得なかったのである。
「そこで皆さんの出番という訳です。白騎士ディアブロをこの場で倒しておかねば、戦力の再興を許してしまうでしょうから。」

 鈴海は猟兵たちに対して、この戦いにおける説明を始めていく。
「白騎士は既に撃破した艦隊群の中に居ます。相手は強大なオブリビオンなので倒しても蘇りますが、復活するのはこの艦隊群の中に限られるのです。そこで今回は、皆さんには点在する敵艦に待ち構えて頂き白騎士を迎え撃って頂きたいのです。」
 幾ら強大なオブリビオンといえど、無限に復活する事は出来ないという事だ。
「しかし白騎士の力は強大です、猟兵の力を持っても簡単には打ち破るのは難しいでしょう。対抗策も無く突っ込むと向こうの思う壺という事なのです。」
 白騎士には未来に干渉するのに近い事が行えるという、非常に強大な力を持つと鈴海は言う。
 攻撃の回避は勿論の事、最大効率で攻撃を必中させるという手段で敵を葬るのだ。
 それは絶対攻撃に絶対防御といっても過言ではない力である。
「それは白騎士の未来を操作する力によるモノ、この力に対抗して頂かないと倒す事は難しいです。逆に対抗策を見出せれば白騎士を倒す事が可能でしょう。」
 厳しい戦いとなるのは間違いない、だがこの機を逃してはならない。
「全力でぶつかってきてください。そして白騎士を撃破してくる事を期待します。」


銖梨
 白騎士ディアブロは、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

 今回の戦闘は、未来を視る力への対抗策がポイントとなります。
 強敵との戦闘となりますので、敗北する可能性も十分にあるとお考えください。
 猟兵の力が白騎士に負けない事、見せてあげましょう。
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第1章 ボス戦 『白騎士ディアブロ』

POW   :    収束する運命の白光
【対象の未来位置に向け放たれるレーザー】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    ホワイトライト・トゥルーライト
【10秒先を見たかの様に的確な攻撃を行い、】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    デストロイマシン零式
戦闘力のない【66機の動画撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【正確無比な未来予想シミュレーション】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

デナイル・ヒステリカル
未来を操る……非常に強力な能力です
しかし太刀打ちできないという訳ではありません

白騎士が未来を操るのならば、僕はその瞬間瞬間で、全力を持って対抗するだけです

僕は先制攻撃で白騎士に召喚されるレギオン達に対してハッキングをしかけ、無力化します
白騎士個人は厳重なプロテクトを持っていたとしても、僕の使用するUCが元になったレギオンたちならば、ハッキングも容易いはずです

その後コチラのUC:バーチャルレギオンによる攻撃で敵の動きを制限して視界を埋め、未来を見通せなくしたところで、ハッキングした敵レギオンによる不意打ちを仕掛けます

単純な戦力で僕は白騎士に及びませんが、電脳魔術師の本領では負ける理由がありません



 眼下に広がる船の残骸を、白騎士ディアブロは眺めていた。
 配下の艦隊は壊滅、解放軍を抑える戦力は残っていない。
 なれば次なる展開は、予測するまでもなく判断が可能であろう。
「ふむ、来たか……」
 デナイル・ヒステリカル(架空存在の電脳魔術士・f03357)の気配を察知する白騎士。
 確実な勝利を掴まんとする為、幾多ものデストロイマシン零式を召喚して放つ。
 同じく白騎士に勘付かれた事を、ドローンの動きから読み取ったデナイルは自信あり気な顔をみせる。
「未来を操るというのは、計算があっての事です。ならば僕が太刀打ち出来ない訳ではありません」
 AIによる演算によって未来を導くのであれば、計算を狂わす術があれば良い。
 電脳魔術師であるデナイルは、ハッキングによりドローンのコントロールを奪取してゆく。
「如何に強力な機械であろうと、末端装置までの完璧な制御は難しいという事です」

 だがどうした事であろうか、白騎士の動きは鈍るも事無く射程に捉えている。
 バーチャルレギオンによる攻撃も後手後手であり、じわりじわりと押されていく。
「ハッキングによって無力化している筈では…………ぐっ」
 白騎士のレーザーキャノンが遂にデナイルを捉え吹き飛ばす。
「己の力に驕るとは愚かなり。貴様がマシンを無力化するという事は、自身の位置情報を晒すに他ならぬ。そもそもこいつは演算目的に飛ばしているにすぎぬ、乗っ取られようと此方が不利となる事はない」
 デナイルの耳に白騎士の言葉は届いているかは定かではない、既に深手を負って意識が混濁しているだろう。
「さらばだ、機械を導きし者よ……」
 追撃のレーザーの光を目の前にし、デナイルの意識は途絶えた。

失敗 🔴​🔴​🔴​

アイ・エイド
過去から来たオブリビオンが未来を見据えるねェ…

来たか!
オーラを放出させて気呪の紐を気合い入れて一瞬で薄い膜に変えて段々と厚く周りを囲ってガード!
とりあえず、攻撃をモロに受けんのを防ぐぜ!

紐で囲ってオレの姿が見えない状態か
奴さんの視界を一瞬でも
紐が遮ってオレの姿が見えなくなったら、
【腐れ人狼】を発動させる!

レガリアスシューズの大気を
圧縮して駆動力に変える仕組みに
腐れ人狼になることで生成出来る毒!
つまりウイルスを流し込んで
さらにスピードを上げる!
未来が見えてもオマエが
その未来についてこれにゃ意味ねぇよなァ!!

オマエの未来は視覚情報が大半か?
なら!とォっておきの妨害ウイルスを
流し込んでやる!



「過去から来たオブリビオンが未来を見据えるねェ……」
 アイ・エイド(腐れ人狼・f10621)は白騎士の存在を訝しむかの様に吐き捨てた。
 白騎士はそんなアイを排除すべく、真っ直ぐに突進してきているのが分かる。

 その姿を確認するや否や、アイは気呪の紐に気を込めて自らを覆う様に回転させてゆく。
 紐は淡い光と共にその形を変え、球状の盾となってアイの身を守る。
「ほぉ、考えたな。だがこの程度の防御では身を守れまい」
 白騎士は気呪の紐をフォースセイバーで一閃して切り捨てる。
 割れた繭の如く崩れる紐、しかし手ごたえが薄い。
「待ってたぜェ、この瞬間をなァ!」
 破壊された紐の隙間から、アイが颯爽と姿を現して叫ぶ。
 彼は紐の中で腐れ人狼を発動し、白騎士を強襲しようと一撃を放とうとしたが……。
「なっ。は、離しやがれェ」
「残念だが、この程度では目くらましにも不意打ちにもならん。防御を破壊すれば、飛び出してくるのが手に取れるように分かったぞ」
 白騎士はアイの足首を掴み、レガリアスシューズの攻撃を止めていたのだ。
 破壊した紐の隙間からであれば、攻撃してくる場所は此処であろうと的確な想定を行っていたのである。
 そして白騎士は躊躇せずに下腹部から両脚にかけて切り捨てる。
「んがァ、お前許さないかんなァァ!」
 渾身の一撃を止められ苛立ちの声を上げるが、肝心の脚はしばらく動かせそうにない。
 白騎士は動く事もままならなくなったアイを放置し、その場を後にした。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

空見・彼方
白騎士かぁ…敵なのが残念なぐらいかっこいいぜ

人形の空白が白騎士と戦う。
オーラ防御で強化した短槍と怪力、衝撃波、
敵の動きを第六感で見切る事で守りを堅め、
俺に攻撃が行かないようにかばう。

俺はその間にドローンを第六感と見切り、
スナイパーで狙い撃ち【空重】発動
かするだけでも良い。
当たれば動きを制限できて壊しやすくなる。

空白が破壊されたら【彼岸花】発動、
空白と空白の武器を花びらにして周囲のドローンを破壊、

こうなったら覚悟を決めるしかねぇ。

花びらを纏い戦闘、相手の大威力の攻撃か、
【白撃】で強化した手榴弾の衝撃波で自爆して死ぬ。
【死人塚】発動。死んだ時の致命傷で白騎士を攻撃。
【夢死】で復活し戦闘を再開する。



「嘘……だろ……」
 空見・彼方(デッドエンドリバイバル・f13603)は目の前の光景に理解が追い付いていなかった。
 ただハッキリと分かるのは、思惑通りに事が進んでいないという点のみ。
 空白と自分による連携によって、ドローンの数を減らす算段だったのだが……。

「何とも滑稽な姿だ。人の子よ、貴様の目に映る光景が全てと認識するがいい」
 彼方の周囲にはデストロイマシン零式が展開されている、それもおびただしい数が健在だ。
 空白が白騎士と戦っている際に視認したドローンの数はこんなに多くは無かった。
 それに自らの狙撃と、空白の彼岸花によって数を減らしたのではなかったのか。
 何故逆に増えてしまっているのか、そんな展開は信じられないといった顔をしている。
「至って簡単な事ではないか。貴様と貴様の人形を相手をするのだから、その分此方も同時に動かねばならぬと。」
 空白による行動の意図から、その先の行動まで先読みされてしまっていた訳だろう。
「故に、これ以上の抵抗は不要の長物と知れ」
 至近距離からのレーザーキャノンによる一撃、回避か防御かを考える暇すらなく彼方は貫かれる。
 その力に圧倒された彼方は、白騎士に敵として出会った事を残念に思ってしまう。
 目の前を離脱する姿を格好良いと感じた所で、彼の意識は途切れたのだった。

失敗 🔴​🔴​🔴​

張・小龍
「回避は不可能。なれば正面より打ち貫く他になし!」

ボクの技能ではレーザーの回避は不可能と見ました。
なので、吹き飛ばされないように姿勢を低くして、正面からオーラ防御と各種耐性、勇気と気合いで受け切ります!

レーザーを撃った直後は白騎士でも移動に制限がかかっているはずと予想
半ば祈りながらダッシュで白騎士の懐へ突っ込みます
もしもルールによって移動を制限されている場合は、衝撃波を自分の後方に放ち、自分の体を弾丸の様に敵へ飛ばします

30m以内の射程圏内へ入れば捨て身の一撃として如竜得翼で攻撃を加えます!
攻撃行動の制限を行われた場合は、無視して激痛耐性に頼ってダメージを堪えます。
それっきゃないです!


ゲンジロウ・ヨハンソン
○アドリブ歓迎
○他猟兵と連携OK

未来を見据えるか、しかしただの計算と予想のようじゃな。
それを越えられるかが、今回の鍵かのぅ。

○先制攻撃への対応
UCはいつでも発動できるよう構えておくぞ。
●収束する運命の白光 が放たれたら【盾受け】に【オーラ防御】を重ね
少しでもレーザーの被害を抑えるぞ。
白騎士のルール宣告が始まったら勝負所さんじゃ。
ルールを言いおえる直前に奴の度肝を抜くという【覚悟】を持ち【激痛耐性】を構え、思い切りルールを破るぞ。
これでUC発動の準備も整ったじゃろ。

○先制後
UCによって呼び出された怨嗟の看守と共に攻撃開始。
既に満身創痍じゃろうし放つ攻撃全部が【捨て身の一撃】になりそうじゃな。


ウルフシャ・オーゲツ
お主は未来予測して攻撃すると聞いた!
ならば、突拍子もない未来に困惑するがよい!
粉々に跡形もなく爆散するうちを見てな!

これで困惑して攻撃を乱せれば僥倖。
たとえ普通に攻撃を受けても本体の致命傷だけをかわすことに専念。どうせ仮初めの体は砕け散る!

「こんな技使ったことがばれたらみんなには土下座物じゃな……さぁ、ここから先は読めぬぞ!」

 仮初めの体を爆散させるそのさまは他の猟兵が見たらトラウマものじゃ。
時空を歪め、慣性を無視したむちゃくちゃな軌道で襲いかかる一撃は未来をも狂わせる!

歪んだ時空が他の仲間の役に立てばよい。トラウマ配布だけじゃと気まずい。
鈴海さんは戦いの様子見れんからばれぬはず、再生急げい!



「真っ向から突っ込んでくるとは度胸のある選択だが、その勢いでは碌に回避も出来まい。撃ってもらうのを誘っているのならば、どう足掻くかを見せてみるがよい」
 白騎士に対して正面から突撃する猟兵たち、どうやら狙いはある程度一緒の様だ。
 ゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)がやや前に出て、飛んでくるビームの筋をガントレットで逸らす事により被害を最小限にとどめていた。
 彼の後に続く形となっている張・小龍(飛竜子・f03926)にウルフシャ・オーゲツ(しょしんしゃ・f00046)は、流れ弾を気を付けつつも突き進む。
「そろそろボクが前代わりましょうか」
「いやいや、こういう役目は俺に任せとくが良い。小龍は白騎士を叩く事を考えててくれるかのぅ」
「そうじゃそうじゃ、うちらは彼奴を倒す事だけを考えるべきじゃろ」
 小龍の提案に対して、からからと笑う様に返答するゲンジロウとウルフシャの二人。
 まるでピクニックで誰が荷物持ちをするかを相談するかの様にも聞こえるから不思議である。
 だが実際には三人ともレーザーが時折かすっており、徐々に傷付いてきているのが見て取れる。

「これより先、半径5m以内への接近を禁ずる。貴様等の狙いはお見通し、此れでチェックメイトという訳だ。」
 猟兵たちの狙いが接近戦である事が読めた白騎士は、三名に対し収束する運命の白光によるルールを告げる。
 更にはタダでは近付かせはさせまいと、レーザーキャノンの出力を増幅した一撃を発射した。
 まともに食らってはならないと直感したゲンジロウと小龍は、進行方向を僅かにずらす。
 その結果、一切躊躇していなかったウルフシャが先頭に立つ形に位置が変わる。
「えっ、ウルフシャさん何を!?」
「流石に正面から突っ込んだらまずいじゃろ」
 二人が危惧した通り、レーザーによりウルフシャの身体が貫かれる。
 だがしかし、その瞬間を待っていたと言わんばかりにウルフシャは高らかに笑うではないか。
「なっはっはっは、うちの行動を予測出来るモノならしてみるが良い。お主の未来予測の限界を超えて見せてやろうぞ」
 そう言ってる間から、ウルフシャの身体は光り輝いてゆき……。
 派手な炸裂音と共に爆発四散、無残にも身体が弾け飛んでしまう。

 振り向く余力も無い二人は、彼女が粉々に吹き飛ぶ姿を見てはいないが音の大きさから何が起きたのかを大体察した。
 突然の出来事に唇を噛む二人を他所に、白騎士は内心で若干の戸惑いを見せていた。
「今の光は自爆の類であろうか。それにしてはあの距離で爆散する意味は無い、あれだけ粉々ではチャフ代わりにもならん。」
 まさかハッタリで砕け散る様な者は居まいと、考えられる可能性を計算してゆく。
 目くらましにしては距離が遠すぎる、注意を引くにしても自身を犠牲にする意義を感じられない。
「ならばもしや……くっ」
「ほほぅ、この一撃を咄嗟に防ぐとは。白騎士の異名は伊達ではない様じゃな」
 ウルフシャの仮初めの身体を代償とした超絶的な強化、正面からではなく真下から襲い来る斬撃を白騎士は辛うじて受け止める。
 回避するには資格情報が足りない、その判断は間違いではないであろう。
 だがそれも織り込み済みだったのだ。
「それ今じゃ、畳み込めい!」
「分かりました!」
「おう、後は任せとくれい」
 小龍とゲンジロウが正面から突っ込んでくる。
 ルール違反となる範囲となっても、痛みに耐えながらも距離を詰めてくる。
 ゲンジロウは先頭に立っていた分ダメージが大きいが、逆に利用する形で怨嗟の看守を召喚しての連携攻撃。
 小龍はさらに接近する分の激痛になんとか耐えながらも、白騎士の懐で竜化した爪牙による強力な一撃を叩きこむ。
「はぁぁぁぁああああああ!」
「どっせぇぇえええいっ!」
 ウルフシャの一撃をフォースセイバーで対処していた白騎士は、同時に全ての攻撃を捌ける術を残していない。
 回避する選択を阻害された時点で、抑えきる必要があったが一瞬の躊躇が命取りとなった。
「ぐっ、ぐぬぬ……見事なり。そこまでの思い切りの良さで、予測を超えてくるとは……」
 装甲の一部が露出し、中からショートする様な音が小さく響いた。
 崩れ行く白騎士の身体が骸の海へと消えてゆく、猟兵たちの勝利だ。

「いやぁ、なんとかなるものじゃ。身体の再生を急がねば」
「正直心臓に悪すぎるぞ、やるなら最初から言ってくれんかのぅ」
「そうですよ。気が気じゃないです!」
「すまんすまん」
 直視していないとはいえ、無茶苦茶過ぎる手段にウルフシャを咎める二人。
 悪いとは思ってはいるものの、白騎士への確かな手ごたえを感じてたウルフシャは満更でもない気分である。
 因みに、帰還した際に事の経緯を聞いた鈴海はウルフシャに対し、三日間のおやつ抜きの刑を告げたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シャノン・ヴァールハイト
【POW】
「未来を操作するか。成程、これだけ単純で強力な物は少ない。何をしても読まれるのであれば、一気に突っ込んで全力の一撃を叩き込むしか無いか」

 船内に移動する前の時点で装備2の無駄に巨大な鞘を盾にして、ディアブロ発見と同時に『武器受け』を利用して防御しながら強襲する
これ以降、宣告されたルールを破る場合は、『激痛耐性』で歯を食いしばって耐えます
接近で来た場合は、他の参加者と連携出来そうならば技能100以上の『怪力』で武器を持つ腕を掴んで、回避を阻害しつつ味方のUCが少しでも当たるように動きの邪魔を行い、絶対に攻撃を当てられる確信が出来た瞬間にUCを使用
連携やアドリブ、ご自由にお願いします


犬憑・転助
強ぇ……楽しくなりそうじゃねーか!

俺のユーベルコードは超嗅覚、キナ臭さだって嗅ぎ分ける

敵の攻撃の着弾点を超嗅覚で嗅ぎわけ仲間に回避位置を指示

先制攻撃で死ぬんじゃねーぞ!

敵の狙いを超嗅覚でかぎ分け回避または仲間が狙われてたらかばう。

さらに敵の弱点を超嗅覚で嗅ぎ分け、そこを狙うよう皆に指示。自分がやられても弱点だけは仲間に知らせてから落ちる 。

手前ぇの未来をみる力と俺の超嗅覚、どっちも行きつく先は同じか?
なら、侍としての経験値で上回る!

侍としての経験値は技術的なもんだけじゃねーんだぜ?死んでも倒す、その信念も、だ!

サムライに斬れないものは、ないんだぜ?

苦労人ポジOK、アドリブ歓迎、他PCと絡み希望


カタラ・プレケス
連携アドリブ歓迎

未来を見て世界を害すなら、
ぼくはそれを止めないとね。
始まりのカタラに顔向けできない。

対策
撮影できない様に天蝎縛砂とスクナの毒煙をばら撒くよ~。
さらに予測を乱すように破魔と呪詛を霊符に乗せて大量に撒こう。
攻撃は中距離でオーラ防御とカタラで強引に受け流し続けるよ~。
とにかく離れすぎないように一定のリーチを保つ。
天蝎縛砂が広範囲に広がったら、
それぞれを小さな鎖に戻して、
ドローンへハッキング。軽く予測を狂わせるよ~。
そして予測が狂ったら第三禁忌を発動。
ドローンごと腐らせながら白騎士を攻撃。
その際、カタラで串刺しもしくは掠らせる。
当たったなら雷を高速詠唱で発動。
少しでもバグってもらうよ。



「こいつぁ、骨のある戦いが出来そうじゃねーか!」
 犬憑・転助(孤狼の侍・f06830)は意気揚々とな気持ちを隠そうとしていない。
「未来を見て世界を害すなら、ぼくらはそれを止めないとね」
「ああ、これだけ単純で強力な力をみすみす見逃せない」
 カタラ・プレケス(呪い謡て夜招く祈りの鳥・f07768)とシャノン・ヴァールハイト(死者の声を聞き、招く者・f10610)にとっても、白騎士を打ち倒す事においてはその意見を一致させる。
 その為には白騎士の攻撃への対処が必要となる、三人は互いの行動を確認すると共に行動を開始する。
「さぁ、どんどんばら撒くよ~」
 カタラはデストロイマシン零式の妨害に、天蝎縛砂とスクナの毒煙をばら撒いてゆく。
 更には自身でばら撒けるだけの霊符を周囲に展開し力を込めてゆく。
 煙幕の如き勢いで周囲を覆う事により、白騎士側からの視界を奪う。
「奴の臭いはあっち側だ、先制攻撃でやられんじゃねーぞ!」
「ならば行動を読まれる前に一気に突っ込んで攻めるしかないか」
 転助がレーザーが飛んでくる方向を察知し、シャノンが巨大な鞘を盾替わりに防御して対処していた。

 次の攻撃が来る前に一気に攻めるべきと判断した二人は、白騎士目掛けて攻め上がる。
「その動きが勇敢か無謀かを見定めてやろう。貴様等の力を見せてみよ」
 接近してきたシャノンへレーザーキャノンを数発発射、その内の二発が鞘と足に命中した。
「ルールを課そう、その鞘を用いた防御を禁ず」
 宣告されたルールを破る事も考えていたシャノンであったが、逆に都合が良いと防御体勢を解く。
 更に白騎士の動きを封じる為に、フォースセイバーを掴みにかかるが避けられてしまう。
「見た所かなりの力自慢らしいが、その誘いに乗る義理は持ち合わせておらん」
 白騎士からすれ違いざまに放たれる斬撃、防御を捨てたシャノンにとっては致命的なタイミングだ。
 だがすんでのところで転助がシャノンを庇う、肩口から派手に血しぶきが上がる。
「奴の弱点は脳だ。未来が見据えるとはいえ、計算から導き出してるもんに……ぐがぁっ」
 超嗅覚により感じたのは精巧な部品に対して、動きが単純である事であった。
 しかし白騎士による追撃のひと薙ぎで、吹き飛ばされ艦の壁面へ叩きつけられる。

 一方でドローンの対策へあたっていたカタラは、妨害には成功したもののハッキングが上手くいかずに困っていた。
「あれ、これじゃあ敵の予測を狂わせられないよ~。」
 止む無く第三禁忌を発動させようとするカタラの腹部に極太のビームが突き刺さる。
 ドローンへの干渉が白騎士へと伝わり、行動パターンのシミュレーションが行われていたのだ。
 天蝎縛砂の鎖が辺り一面に散らばっていくかの様に落ちる。
 それと共にカタラの意識も闇の中へ沈んでゆく。

「残りは貴様だけだ、精々足掻いてみせるのだな」
 防御をしてもしなくてもダメージが蓄積する状況、シャノンにとっては既にじり貧である。
 ほぼ一方的な戦いには意味は無いと突き倒し、トドメの一撃を振り被る。
「永く苦しむよりも、一瞬で終わらせて……まだ抵抗するか。その底力だけは認めてやろう」
 半分足元にしがみ付く形となってたシャノンを切り伏せる、これでこの場に静寂が訪れる。
 握られていた左足のパーツが酷く歪んでいる事に白騎士が気付いたのは、その後の事であった。

苦戦 🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

マハティ・キースリング
あれが絶死の障壁
…試してみるか

小型センサーを四方に飛ばし回避に役立てる
遺物の封印を解き改造、盾形状を両手に

運命対処
騎士ならば誘いに乗る可能性がある
貴様のルール内で戦いたいと宣言
白光をセンサー視界頼りに、即死を避けて受ける

何を縛られようが関係ない
着弾直前、全機能停止
法が適用される生者ではなくモノとなる
私の能力ごと乗物として相棒が装備

予め改造にて生み出した盾内部の球体
生きた流体金属が電気信号で私の身体を【操縦】する

反撃のクラスターマインで無差別攻撃
場を隅々まで燃焼
私は炎耐性がある
敵追撃を盾内部のアンブリスに当たらぬよう
受流し捌き只管突進

その隙に紺碧の炎がダメ押しの焼夷弾
戦場を三千℃の熱で埋め尽くす



「ほぉ、ルール内での戦いを所望すると言うか」
「そうだ、あんたにとって悪い提案ではあるまい」
 マハティ・キースリング(はぐれ砲兵・f00682)は堂々と白騎士に宣戦布告をするが如く告げる。
 その言葉を白騎士は訝しむ仕草を見せたが、余裕を持った態度で返してきた。
「条件を飲むのは構わぬが、貴様にとって不利な条件かもしれんぞ」
「それで問題無い、ルールを宣言してくれ」
 マハティの催促に白騎士はゆっくりと頷く、そして自身の得物を壁に立て掛けたではないか。
「ルールは至極簡単、互いに武器の使用を禁じ【拳】のみで戦う。それだけだ」
 白騎士の提示してきたルールは、マハティにとって全くの想定外だった。
 行動を制約するにしても、己の妨害にあたるルールを決めてくるであろうと。
 だがこれは決闘を愉しみたいという計らいなのであろうか。
 宣言を行ったのは自分である手前、今更になって逃げる訳にはいくまいと武装を解除するのだった。

 傍から見れば、御前試合か何かと言っても信じるのではないか。
 かち合う金属音、空間に響く駆動音、気合の籠った声のみが響く空間。
 一撃の威力自体にはそこまでの差があるとは感じられないが、白騎士の攻撃が明らかに多めに入っているのは確かだ。
 マハティは白騎士の実力を素直に認めざるを得ない状況に置かれている。
 純粋な実力差ではない、拳一つの繰り出す角度やタイミングが計算し尽くされていると感じていた。
 そして何度目かのボディを貰った際に意識が反転する。この感覚はもしや…………。

「む……これは」
 マハティの変貌っぷりを目の当たりにした白騎士。
 何かのオーラを纏ったかと思うと、眼前に立つは山羊頭を持つ歴戦のウォーマシンの姿だ。
「愉しませてくれる、ますます気に入ったぞ」
 そこからは更に激しい一撃の応酬へと発展してゆく。
 装甲は次々と剥がれていき、関節からも軋む音があがる。
 尚も続く白騎士と紺碧の炎の戦いの行方は…………。

 マハティが気が付いた時には、全身がボロボロになっている状況であった。
 目の前に白騎士の姿は無い。しかし激戦を繰り広げた跡はしっかりと残っている。
 相棒が動かした己の拳が、白騎士の胸部を貫いた感触が未だに感じるのだ。
 目論んだ戦いとはかけ離れたが、白騎士との一騎打ちは想像していたより良いモノだったに違いない。

成功 🔵​🔵​🔴​

死之宮・謡
嗚呼、良イ、トテモ良イ…オット、待タセタネェ?サァ殺ロウカ…

WIZ

召喚されるドローンごと破壊し尽くしてあげるよぉ!【押し寄せる銀灰の波濤】発動!逃げ場は無い、耐えられるかねぇ?耐えられたとしても其のまま、私と戦えるかなぁ?…其じゃあ征くぞ!

方針
回避スペースの無い艦内で、UC【押し寄せる銀灰の波濤】を発動し、周りのドローンごと殲滅。例え耐えられても、甚大な損傷は間違いない筈なので、技能「見切り、怪力、鎧砕き、二回攻撃」で応戦、破壊する。或いは、【押し寄せる銀灰の波濤】を連発し、破壊する。



 焦げ臭い煙が立ち込める……其れは何を焼く臭いであろう。
 少なくとも生の肉を焼き過ぎてしまった臭いではない。
 もっとこう顔を覆いたくなる様な鼻にツンとくる刺激臭だ。
「アハハハハッ、モット……私ヲ楽シマセテ」
 死之宮・謡(狂い果てし王・情緒不安定の狂戦士・f13193)はクスクスと笑う。
 船の廊下に転がる多数のデストロイマシン零式は、既にドローンの役目を果たせていない。
 カメラレンズはひび割れてる物、本体が煙を上げショートしている物、大きく損壊している物もある。
 道すがらに邪魔なドローンは、謡に踏み潰されていく。

「……なんという事か、明らかに後手に回らされるとは」
 召喚したデストロイマシン零式は大半が機能を停止、シミュレーションを行うだけの数を残していない。
 あの僅かの間で導き出した予測では、その場で留まっては間違いなく大きな被害がでるという事のみ。
 白騎士にとっての誤算は、その熱波が最初から自分を狙っての攻撃であった事だ。
 ドローンの排除に動くと想定してしまった、その一瞬が致命的な結果へと繋がっている。
「嗚呼、良イ、トテモ良イ……オット、待タセタネェ。サァ殺ロウカ……」
「迷わず真っ直ぐに此処までくるか、大した自信だ」
 謡は自らに満ち溢れる高揚感を隠そうともせず白騎士へと対峙する。
 白騎士には撤退するという選択肢は元より存在しない、フォースセイバーを握る手に力を込める。
 辛うじて駆動するドローンを再起動させ、謡の動きを可能な範囲で予測してゆく。
「ソンナ身体デ私ト戦エルノカナァ……容赦シナイ理由ニハナリハシナイガナ」
「情け容赦は元より不要、敵にかけられる情けはない」

 白騎士は自らの駆動系に大きなダメージを受けていた事には勘付いていた。
 しかし敵を目の前にして敗北を認める事は到底考えられなかったのだ。
 それでも損傷した身体では後手に回らざるを得ずジリ貧となっていく。。
「モウ余裕ガ無イミタイ、今楽ニシテアゲル……」
 謡を視界から見失ったと思った刹那、装甲を貫通する一撃により白騎士は崩れ落ちる。
 骸の海へ沈みゆく間に垣間見えた謡の顔は、狂気と歓喜に満ち溢れているのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月23日


挿絵イラスト