第二次聖杯戦争⑱〜魔を拒絶する者達
「緊急事態……いや、戦争ってこと考えたらずっと緊急事態か。
とりあえず、急ぎの依頼がある。聞いてほしい」
水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)はいつになく慌てた様子で猟兵達に向き合った。
「ハビタント・フォーミュラが逃げ出した」
その言葉にブーイングや嘆息、首傾げ等様々な感情を出す猟兵達。それをなだめるように手を出しながら。
「順を追って説明するね。まず今回の一連の戦争、ハビタント・フォーミュラは卯辰山公園っていう戦域を大体見渡せる場所で見守っていたらしいんだ」
恐らく黒幕は黒幕らしくって言うところだろう。
「ただ、計画がどうもうまくいかないことを悟った彼女がとった行動は『ブレインバイシクルによる他世界への逃走』……つまり撤退に踏み切ったんだ」
状況が上手くいかないから撤退というのは将の判断としては正しい。相手する身からはブーイング出るだろうが。
「すでに逃走済みのハビタント・フォーミュラを追うことはほぼ不可能、だったはずなんだけどハビタント・フォーミュラは置き土産として『シルバーレイン』っていう奴らを呼び出したみたいなんだ」
……まさか、真のシルバーレイン。銀誓館出身猟兵からその名が零れる。
「ここからが急ぎって言った理由だ、よく聞いてほしい。1/15……つまり今週中くらいにこのシルバーレインを蹴散らせば、ブレインバイシクルの痕跡を見つけてハビタント・フォーミュラのもとに続く|『全能計算域限界突破』《エクスマトリックス・オーバーロード》が発見できると予知できた」
つまり、この作戦は速攻勝負になる。
「一部のシルバーレインはどっかに飛び去るみたいだけどそっちは別のグリモア猟兵に任せる。ここのみんなには卯辰山で残ったシルバーレインたちの一軍団と真っ向勝負してもらいたい」
シルバーレイン自体はただの集団敵なのだが、注意点が1つ。
「……こいつは『神秘根絶』……異能を扱うユーベルコードや攻撃をキャンセルするユーベルコードを持つ。
つまり魔法とか念動力とかそういうのは一切効かない」
逆に言えばそれ以外は通る。例えば純粋な肉体や技術、機械文明を利用した攻撃やユーベルコードだろうか。
「こんな速攻が必要な敵なのに難しい条件で申し訳ない。でも、ここでハビタント・フォーミュラを取り逃したら次は何をするかわかったものじゃない」
そのための第1歩としてここでシルバーレイン達を蹴散らしてもらいたい。
可奈は一つ頼むように礼をするとグリモアを展開した。
結衣謙太郎
こいつらまで出したらもうクライマックスじゃないか!
結衣(戦争モード)です。
内容は純戦だけど結衣が時間に追われるやつ!
以下詳細。
●メイン目標
『シルバーレイン』達を殲滅する。
●章構成
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「第二次聖杯戦争」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
こいつは少々ルールが特殊です。
皆様、お手元のユーベルコードを今一度ご確認ください。
もしそれが例えば『魔法』とか『異質な能力』など『神秘的な』能力の場合、こいつらは『神秘根絶』によりそれを否定、無効化してきます! これはパッシブなので相手の使わない隙をついてとかもできません。もうそういうルールと思ってください。
逆にそれに引っかからなければあとはただの純戦です。特別プレイングボーナスも『「神秘根絶」に対処する』とシンプルかつ対策すれば自動で満たされるものです。
●重要!
もし1月15日の更新時までにこの戦場を制圧できたら、シルバーレインを全滅させた後にブレインバイシクルの痕跡を探し出し、彼女の逃走先に続く|『全能計算域限界突破』《エクスマトリックス・オーバーロード》が発見できる事が予知されています。
これもあるため今回はいつも以上に全員採用は難しいと予想されます。ご注意ください。
●ロケーション
卯辰山公園。
地形は平地で遮蔽物はアース系世界の公園をイメージすればわかりやすいです。
が、現在ハビタント・フォーミュラのせいでひときわ強い「|銀色の雨《シルバーレイン》」が降り注いでいます。それは崩落した世界結界の一部が、世界結界の正体である戦闘存在「シルバーレイン」の軍勢に変形した事を示しています……!
●備考
世界が世界だけにTW2ネタは全面的に使用OKです! 結衣がわかんなくても可能な限り全力で調べる。
プレイングはオープニング公開後から受け付け開始します。
ただし全採用できない可能性がいつもよりかなり大きい点、ご了承ください。
オーバーロードは納期の都合により後回しになる可能性もあります。
以上、プレイングお待ちしております。
持ち込むユーベルコードにはくれぐれもご注意ください。
第1章 集団戦
『シルバーレイン』
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POW : 銀の虹
【超常の存在を否定する意志と力】を宿した【銀色の虹】を射出する。[銀色の虹]は合計レベル回まで、加速・減速・軌道変更する。
SPD : レインカッター
【銀色をした刃の雨】を降らせる事で、戦場全体が【神秘なき世界】と同じ環境に変化する。[神秘なき世界]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ : 滅神光線
【装備した『滅神詠唱兵器』】からレベルmまでの直線上に「神殺しの【光】」を放つ。自身よりレベルが高い敵には2倍ダメージ。
イラスト:新井テル子
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
龍巳・咲花
まさか歴史を伝え聞くのみだった相手と戦うことになる上に神秘を無効化能力とは驚いたでござるが、これは逆に拙者の修行の成果を見せる所でござるな!
忍者の体技、確とその目に焼き付けよ、でござる!
刃の雨を最小限の動きで避けながら、手裏剣の投擲で牽制しつつ距離を詰めるでござるな
相手の攻撃を回避しつつ、脇を通り抜けざまに鎖鎌の鎖を相手に巻き付け、そのまま相手を引っ張り体勢を崩した所で、拙者は反転し相手の懐に飛び込み、指の間から刃が出る様にクナイを握り、つま先と踵からも仕込み刃を出し、威力を高めた正拳突きと回転蹴りの連撃を叩き込むでござる!
拙者のぼっち修行生活も伊達ではなかったということでござる!
卯辰山公園に来てみれば、そこに集うのはそれなりの数がいる全身鎧のような服にジャケットを着た戦士達。
彼らこそがシルバーレイン――銀誓館学園出身の猟兵に言わせれば『真のシルバーレイン』なのだろう。
「まさか歴史を伝え聞くのみだった相手と戦うことになる上に神秘を無効化能力とは驚いたでござるが、これは逆に拙者の修行の成果を見せる所でござるな!」
龍巳・咲花(バビロニア忍者・f37117)は能力者だ。しかし銀の雨が降る時代には間に合わなかった。故にこの存在のことはただの伝聞だ。
だが、修行の成果を見せる機会とも取れる。ここであの『真のシルバーレイン』を倒したとなれば銀誓館学園出身からすれば驚かれるのは間違いないだろう。なんせ往時は能力者8人くらいで出て若干体倒すのが関の山だったのだ。まぁ取り巻きもいたようだが。
「忍者の体技、確とその目に焼き付けよ、でござる!」
咲花が駆けだせばシルバーレインの1人が応戦態勢を取り、瞬間、刃の雨が咲花を貫かんと降り注ぐ。だが咲花は最小限の動きでそれを回避しながら逆に手裏剣を投擲。シルバーレインはこれを腕で弾くが、左腕にいつのまにか鎖鎌が巻き付く。
「引っかかったでござるな、龍の力を持ちし鎖鎌でござる! そのまま倒れるでござるよ!」
一気にぐいっと引っ張ればシルバーレインはずっこけるように態勢が崩れ、その隙に咲花はジャンプしてシルバーレインを飛び越えるように背中合わせになるように着地、他のシルバーレインが応戦態勢を取る中咲花はクナイと仕込み刃を出せば斬撃を持った正拳突きと回転蹴りを浴びせまくる! 本来は龍陣の力を纏うものだが生憎それはキャンセルされてしまっている。しかしここまで態勢の有利さがあればもうただの道具になったところで十分! 殴る蹴るされて自慢の装備も穴だらけのシルバーレインはやがて動かなくなってしまった。
「ふふん、拙者のぼっち修行生活も伊達ではなかったということでござる!」
この時咲花は気づいていなかった。シルバーレインは大人の男みたいな形をしており、そして咲花は今体勢的にシルバーレインを押し倒した状態から起き上がった、馬乗りのような感じになっていることを、そしてそのせいでなんか誤解が生まれるということに!
成功
🔵🔵🔴
リューイン・ランサード
神秘系がダメなら機械系という事で弩羅轟えもんを操縦して戦う。
ダブルビームライフルの砲撃・2回攻撃・スナイパーで撃ち抜いたり、エネルギー充填したハイパー・バスター・キャノンによる砲撃・範囲攻撃で纏めて吹き飛ばしたりして対応。
近づく敵にはフローティングビームシールドによる盾受け・シールドバッシュ・カウンターで攻撃を防ぎつつビームで斬る。
その他にも敵攻撃を第六感・瞬間思考力で読んで見切りで躱したり。
出来る限り街に損害出ないようにしますが、火力強すぎるかな?
という訳でUCによって弩羅轟えもんの倉庫モジュールから対人用兵器(バグみたいなの)を取り出して、攻撃目標を『シルバーレイン』に指定して放ちます。
咲花の切り込みと共に開戦の狼煙は上がった。
先ほど咲花が反応させてしまったシルバーレイン達に切り込んでいくのはリューイン・ランサード(|波濤踏破せし若龍《でもヘタレ》・f13950)とドラゴニアン型スーパーロボット『弩羅轟えもん』。……多くは語るまい。
(出来る限り街に損害出ないようにしたいけど、火力強すぎるかな?)
はっきり言ってスーパーロボットの兵器ガンガン飛ばすのは確かにオーバースペックだろうが、彼我の強さを考えればそうも言ってられない。とはいえ、周囲環境の破壊は避けたい……そこでリューインはダブルビームライフルやハイパー・バスター・キャノンのようなそこまで広範囲じゃない兵器でシルバーレイン達に応戦していくが相手もさるもの、リューインに攻め寄せる光も侮れず、フローティングビームシールドで防いでいくも徐々に黒く焦げた個所が目立ってきてしまう。このままではジリ貧か、そう考えたリューインは、
「弩羅轟えもん、僕とてもあのシルバーレイン達に困っているんだ。何とかしてよ~!」
なんと頼ってしまった! 弩羅轟えもんのAIに投げてしまった!
『しょうがないなー、リューイン君はー』
お前ノリノリかよ! って感じだがいい終わるや否や腹部がオープン、そこから出たのは、超弩級兵器!
『自爆スイッチ~!』
「いや自爆ってー!?」
『今までありがとう、さようなら』
「なんでこんな時にそんな兵器出すの、というか弩羅轟えもんなくなったら僕は」
言い終わる前に弩羅轟えもんが自爆スイッチをシルバーレイン達の軍団にシュート! 自爆スイッチはしばらくピッ、ピッ、ピッと音を出した後、大爆発! 巻き込まれたシルバーレイン達は爆死!
「あっ……自爆スイッチって、『そっちが』自爆するんだ」
『もー、固定観念に騙されてはだめだよリューイン君?』
「紛らわしいけどね!」
起き上がろうとするシルバーレイン達にとどめを刺しながらリューインは弩羅轟えもんの起死回生の一撃に納得しつつも半ば呆れていた。
成功
🔵🔵🔴
新田・にこたま
では、スポーツマンとして戦いましょう。
私が今回使用するUCはあくまでも私のスポーツマンとしての技量を利用しているだけの技。スポーツの世界に神秘や奇跡などといったナイーブな概念が介在する余地などありはしない…!
厳しい現実を教えてやりましょう。
敵が降らす刃の雨をサイバーアイによる先読みの眼で見切り、致命傷を避けるように躱しつつ刃を掴み、敵の命を散らすシュートを放ちましょう。難しい位置の敵に当たったら3点です。雨というほど降っているのですから弾はいくらでもあります。
さて、神秘なき世界に適応できているのは私か、あなたたちか。
ジェノサイドボールにコールドはありません。
あなたたちの全滅がゲームセットです。
あんな爆発がおこればさすがに他のシルバーレインも臨戦態勢を取る。しかし臨戦態勢を取るシルバーレイン達の1体に何かが命中する。公園の地面にトッ、トッ、と転がったそれは……ボール。
「甘いですよ、そんなんじゃ世間では通用しません」
ボールを取って後ろに放り投げながら世間知らずなはずのシルバーレイン達にぶっささりなことを言い放つユニフォーム姿の新田・にこたま(普通の武装警官・f36679)。
「スポーツの世界に神秘や奇跡などといったナイーブな概念が介在する余地などありはしない……!」
正々堂々のものに神秘が紛れ込むはずがあろうか。アスリートアースのものでない限りないだろう。
シルバーレイン達が刃の雨を迎撃するように振らせるが、にこたまはそれをサイバーアイで分析。
「十分ですね」
軽やかに足を踏み出せば刃が着地しかけるところを掴み、勢いを逆に向けてそのまま投げ飛ばす! シルバーレインの1体がもろに突き刺さり倒れた。1ポイント。雨に紛れて振る刃を掴めばぽーいと放り投げた。遠くでシルバーレインのうめき声が聞こえる。当たったようだ。1ポイント。さらに数本刃を掴めば45度の高さに放り投げる。放物線を描いたそれは木に隠れるような形になっていたシルバーレインにザクザク刺さる。不意を突かれたシルバーレインは木から墜落して転落死した。3ポイント! なおポイントは難しい位置の敵に当たったかどうかでにこたまが決めております。
「この程度で終わりじゃないですよね?」
雨というだけあり刃は次々供給される。まるでゲームで相手の弾をかわして持って逆に相手にぶつけるように、シルバーレイン達にシルバーレイン達の武器を次々ぶつけてみせた。
さて、神秘なき世界に適応できているのはにこたまか、シルバーレイン達か。どっちもどっちかもしれない。
「ジェノサイドボールにコールドはありません。あなたたちの全滅がゲームセットです」
それはにこたまの|全滅《ジェノサイド》宣言。思わずシルバーレイン達も身を引いてしまうものだった。
成功
🔵🔵🔴
リーヴァルディ・カーライル
…転移した瞬間に私の|身体強化術式《怪力の呪詛》が打ち消された、か
…これが世界結界の、神秘を根絶する力。確かに厄介な能力だけど…まあ、それだけね
第六感が捉えた敵の殺気から敵の行動を先読みして見切り、
積み重ねてきた戦闘知識を基に最適な動作で攻撃を受け流してUCを発動
…銀の虹に刃の雨、そしてその神殺しの光
…同じ技を二度も三度も見せる物じゃないわよ?こうして防がれてしまうもの
滅神詠唱兵器を銃撃して敵UCの無効化を試みつつ切り込み、
大鎌で敵を乱れ撃ちする早業のカウンターを放つ
…私には蒸気ガジェットも鋼鉄の鉄騎も超技術の兵器も無いけれど
…お前を打ち倒すには、このマスケット銃と大鎌があれば事足りるみたいね
リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は転移した瞬間、己の体が重くなる――否、元に戻る感触を感じていた。
(……転移した瞬間に私の|身体強化術式《怪力の呪詛》が打ち消された、か……これが世界結界の、神秘を根絶する力。確かに厄介な能力だけど……)
それでも臆することなくシルバーレイン達を見据える。
(まあ、それだけね)
それだけ。そういう自信があったからだ。先手必勝とばかりにシルバーレイン達が光を放っていくが、それを苦もせずかわす。
「殺気が見え見えよ」
時折光を大鎌で受け流し、態勢が崩れないように気をつけながらも光の途切れる隙間を狙い反転攻勢にかかるリーヴァルディ。シルバーレイン達はそれを迎撃しようと2度目の光を放とうとする。
――だが、この戦闘も長引いたもの。
(刃の雨、そしてその神殺しの光……同じ技を二度も三度も見せる物じゃないわよ?)
リーヴァルディはここまでの猟兵達の戦いから学んでいた。加速に急ブレーキをかけると素早くマスケット銃を構え、射撃。その先は、シルバーレイン達の滅神詠唱兵器! 撃たれて思わずポロっと滅神詠唱兵器を手から放しかけてしまうシルバーレイン、そこに生まれる隙を見逃さない!
「ね、こうして防がれてしまうもの!」
瞬間、肉薄、大鎌からの斬撃! 態勢が崩れたシルバーレインにさらに追撃をかけ、ダメ押しとばかりに胸に大鎌を突き刺し振りぬけばシルバーレインが限界を迎え消滅する!
これで数体のシルバーレインを屠ったリーヴァルディ、しかしこれで敵陣ど真ん中に立つことになってしまう。だが、この成功は自信となった。
(……私には蒸気ガジェットも鋼鉄の鉄騎も超技術の兵器も無いけれど……)
大鎌とマスケット銃を握り直すと真剣な眼差しをシルバーレイン達に向ける。
(……お前を打ち倒すには、このマスケット銃と大鎌があれば事足りるみたいね)
成功経験というものは、自分に自信を持つには十分すぎる。
大成功
🔵🔵🔵
荒谷・つかさ
……なるほど。
つまり、私の出番ってわけね。
(拳をボキボキ鳴らしながら脳筋登場)
敵群に対し、問答無用で【破界拳】発動
一見すると不思議系な事が起きてるこの技
その実態は「単に怪力が極まったせいで物理的に世界の壁をブチ破った」ことによる余波
この世界に当てはめるなら「世界結界そのもの」を物理的に殴って破壊するに等しい
つまりシルバーレインの軍勢が世界結界そのものなら、この拳が通らない筈が無いわね、殴って破壊できてるんだから
(超絶脳筋理論)
さあ、何度でも何体でもかかってらっしゃい。
鍛え抜いた私の拳で、結界諸共粉々にしてあげるわ!
ユニ・バンディッド
アドリブ歓迎
え、えぇー……魔術抜きかぁ。もー!こうなったら……。
七つ道具を手に【スキルマスター「スティール」】。
自慢の視力で敵や刃の雨の動きを盗み、先読み回避スタイルとりつつ駆け足。
盗るのは、詠唱兵器や防具の様々な「留め金」。盗みを極めれば、どんな武器も全身甲冑だってバラバラに。アレもコレも盗んで抜いて丸裸に解体していくよ。
連携することが出来れば、盗み支援だけでも十分かな?部分剥ぎ盗りによる行動阻害・弱体化や詠唱兵器の暴発を狙いつつ盗ったもので投擲攻撃も加えていくね。
だってボクはあくまで盗賊だもん。盗むのがお仕事だよ。
「え、えぇー……魔術抜きかぁ」
文句をぶつくさ言いながら現れる魔界盗賊、ユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)。
「……なるほど。つまり、私の出番ってわけね」
対して文句の1つも言わず拳をボキボキ鳴らしながら登場する脳筋……失礼、荒谷・つかさ(|逸鬼闘閃《Irregular》・f02032)。
「もっとも、文句を言うようなら最初からここには来ないわ。それはあなたもそうでしょう?」
「うー……それはそうだけど……もー! こうなったら……!」
発破をかけられたユニが駆けだす、その後ろからつかさが悠々と歩く。ユニに迫りくるシルバーレイン達、そして刃の雨。ジャンプすればなんとその刃の雨に『乗ってしまう』ユニ。そう、まるで移動する足場のように、八艘跳びのように渡っていきながらシルバーレイン達に接近するユニを見て一つ嘆息すればつかさがぐっと握り拳を硬め――
「はっ!」
一発。たったそれだけで、刃の雨は地に堕ち、シルバーレイン達は何が起きたかわからないように怯み倒れていく。つかさはただその場で拳を前に突き出しただけ。いわゆる遠当てみたいな可能性こそあれど、それは神秘根絶が許さないはず。ではこれは何なのか――その実態は『単に怪力が極まったせいで物理的に世界の壁をブチ破った』ことによる余波。いわば『世界結界そのものを物理的に殴って破壊する』に等しい概念攻撃だ。シルバーレイン達は世界結界そのもの――なのでこの攻撃も通ってしまう。まぁ殴って破壊できるからという脳筋理論もあるのだが。そのうち殴れるなら神様だって殴ってみせるとか言い出しそうで怖い。
……ところでユニは?
「あっぶなー! なんかすっごいの飛んできたよ!」
ユニはといえば刃の雨をジャンプして移動したのも相まって辛くもつかさの衝撃波を上空に逃れていた! しかし足場たる刃の雨はすでになくなり、着地するしかない。そこで空中で素早く短剣を錬成すればシルバーレイン達に着地しながら接近、起き上がろうとするシルバーレイン達の間を素早い動きで駆け抜けていく。やがて立ち上がるシルバーレイン達。しかしそこに異変が。
シルバーレイン達の鎧やジャケットが崩れ、中身のオーラが丸見えになってしまった。
これはユニの咄嗟の行動が起こした産物。ユニはシルバーレイン達を狙いはしたが、その時、部位狙いをしてみせた。その部位とは――『留め金』。あらゆる存在には留め金がある。それを破壊して、あるいは盗み出してしまえば繋がりはなくなってしまい、そのまま脱げてしまうが自然。
「あら、面白いことをするのね。魔術抜きでもできるじゃない」
つかさもこれには感心するような表情。その様子にユニはといえば、
「だってボクはあくまで盗賊だもん。盗むのがお仕事だよ」
とさも当たり前のように言ってのけた。まるで最初からこれが狙いだったかのように。読めない者である。
いくらシルバーレイン達でもこんな状態になれば防御力は大きく減ってしまう。そこにさらにつかさが挑発する。
「さあ、何度でも何体でもかかってらっしゃい。鍛え抜いた私の拳で、結界諸共粉々にしてあげるわ!」
危険と見てユニの排除を試みるシルバーレイン達、ユニが奪った留め金や短剣を追ってくるシルバーレインに投擲しながら慌ててつかさの下半身にダイブした瞬間、つかさがシルバーレイン達を再び拳一発でぶっ飛ばしてみせた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
紫・藍
神秘根絶でっすかー。
武闘派ではない藍ちゃんくんには打つ手なし……等と思ってませんかー?
藍ドルとは神秘など無くとも自らの技量のみでヒトを惹きつけるものなのでっすよー?
歌うのでっす! 踊るのでっす!
無視できない存在感の藍ちゃんくんがとにかく皆様を惹きつけるのでっす!
滅神詠唱兵器を撃ってくるでしょうが、視線誘導はお手の物!
ほんの僅かにでも逸らさせ踊りながら回避&おびき寄せた他のシルバーレインさんに当たるよう誘導しちゃいましょう!
相手を問わずついつい釣られて踊らせるのこそがこのUCの肝!
技術で再現できちゃうのでっす!
神秘ではないのでっす!
ヒトが磨き上げてきた文化の力なのでっす!
藍ちゃんくんでっすよー!
天城・千歳
【SPD】
絡み・アドリブ歓迎
神秘根絶ですか。要するに科学と物理で殴り倒せと。私の得意分野ですね。
戦場を周辺にサテライトドローンを展開し、通信、索敵網を構築。
地上に展開した歩行戦闘車、歩行工作車のセンサー、観測機器と索敵網を使い【偵察】【索敵】を行い【情報収集】を行う。
収集した情報を元に【戦闘知識】【瞬間思考力】で状況を判断しUCを発動。最適の攻撃パターンを構築。
【誘導弾】の【一斉発射】による【範囲攻撃】で【先制攻撃】し、その後は【砲撃】【レーザー射撃】の【弾幕】で【対空戦闘】
自律砲台群は【自動射撃】しつつ【空中戦】を行う。
敵の攻撃は【見切り】【推力移動】で回避。
情報網のデータは味方と共有
ロジャー・カニンガム
いやー、|神秘《オカルト》とは対極の|頭脳戦車《機械文明の産物》である事がここまでアドバンテージになるとは!
人生とは分からないものですね!
おっと、無駄口を叩いている場合ではありませんでした
すぐに特別業務を始めましょう
敵にターゲットマーカーを設定
あらかじめ呼び出しておいた火力支援部隊と共に、集中砲火で撃破していきます
敵の攻撃も対超常存在に特化しているのでしょうか、見た目より威力は無いように感じます
とはいえ、損耗は少ないに越したことはありません
火力支援部隊ともども、迂闊に射線に入らないよう敵の挙動には注意を払いつつ攻撃を続けましょう
さてシルバーレイン達との戦いも大詰めとなれば残ったシルバーレイン達も少なくなってくる。
だが範囲攻撃とかした猟兵がいるせいで、割と残ったシルバーレイン達の居場所はばらけていた。これはまずい。やり方次第では包囲されてしまう。人数はともあれ。そんな中に、2機の機械が現れた。片方は兎のような姿をしており、片方はキャバリアみたいな姿をしている。
「いやー、|神秘《オカルト》とは対極の|頭脳戦車《機械文明の産物》である事がここまでアドバンテージになるとは!
人生とは分からないものですね! おっと私機械でした! マシンジョーク!」
「はい、要するに科学と物理で殴り倒せと。私の得意分野ですね」
「ええ――おっと、無駄口を叩いている場合ではありませんでした。すぐに特別業務を始めましょう」
2機――ロジャー・カニンガム(兎型歩行戦車RIT-17/S・f36800)と天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)は会話もそこそこに索敵を開始。千歳はサテライトドローンを空中に、歩行戦闘車や歩行工作車、観測機器を使いシルバーレイン達の居場所を索敵する。
「北10m、1体反応あります。北東13mにも2体」
「結構いるところにはいますね、伏兵でしたか?」
言いながらロジャーは言われた方向を見ればシルバーレインを発見、ターゲットマーカーを設定する。
「標的を設定しました。速やかな火力支援を要請します」
「肯定、ラプラス・プログラム起動、状況の予測演算を開始します……演算完了。情報同期を希望します」
「はいはい、情報同期オッケーですよ」
「同期開始……OK」
「同期完了……ふむふむ、わかりました」
機械ならではのやり方で打ち合わせを終えた2機。
「状況を開始します」
千歳の声と共に放たれる誘導弾がシルバーレインを襲う。千歳はそのまま空中に飛び、弾幕でシルバーレインをあぶりだしていく。ロジャーはといえばあぶりだされたシルバーレインを火力支援部隊と共に集中砲火。相手も光で応戦してくるがそこまでこちらへの損傷はひどくない。
「敵の攻撃も対超常存在に特化しているのでしょうか、見た目より威力は無いように感じます」
「否定します。長期戦による疲弊なども影響していると考えられます」
「なるほど、とはいえ、損耗は少ないに越したことはありません」
「それは肯定します」
あっという間に公園の空と大地が弾幕に埋もれた、その中――
「あややー? 一歩遅れまっしたかー?」
平然と歩みを進めるのは紫・藍(変革を歌い、終焉に笑え、愚か姫・f01052)こと藍ちゃんくん!
「増援ですか!?」
「敵性の反応はありません、味方と見ていいかと」
「味方でしたか。しかし相手は神秘根絶ですよ、大丈夫ですかね……」
「ふむ……神秘根絶でっすかー」
反応からして舐められたかと思ったか藍ちゃんくんがギザ歯を出す。
「武闘派ではない藍ちゃんくんには打つ手なし……等と思ってませんかー?
藍ドルとは神秘など無くとも自らの技量のみでヒトを惹きつけるものなのでっすよー?」
「藍……ドル?」
「アイドルと同じような響きじゃないですかねー」
「そうでっす! 藍ドルに不可能はないのでっす!」
言いながら弾幕飛び交う戦場にぴょーんと突入する藍ちゃんくん。乱入者だと光を放ってくるシルバーレイン達だが、藍ちゃんくんが回避も兼ねて踊り出した途端、状況は一変した。なんと、藍ちゃんくんにつられて一部のシルバーレイン達が踊り出したのだ。そしてコードを使ったままうっかり踊りだしてしまえばそこに待っているのは……
「あ……」
「フレンドリーファイア……」
うっかり光が他のシルバーレインを焼いてしまう光景だった。そんなのを脇目にも入れず藍ちゃんくんは踊り続ける。これが何を隠そう藍ちゃんくんの戦術だった。
「相手を問わずついつい釣られて踊らせるのこそがこの力の肝! そう、技術で再現できちゃうのでっす! 神秘ではないのでっす! ヒトが磨き上げてきた文化の力なのでっす!」
「ヒトが磨き上げてきた文化……」
「ある意味では我々と近いものですかねぇ」
苦笑する2機が支援ばかりにと弾幕を藍ちゃんくんの後ろから放つ中、シルバーレイン達が続々と藍ちゃんくんのもとに集まってくる。もちろん釣られて踊り出したことによるものだ。分散した軍団の各個撃破にもいろんな形があるが、これは敢えて分散した敵を密集させるやり方! そしてこの2機による支援があるということは……もう見えてきた気がする。
抵抗するシルバーレインが滅神詠唱兵器や光を放つほどそれは明後日の方向やフレンドリーファイアに飛んでいく。弾幕の中踊る藍ちゃんくんはまさに戦場のプリンセスか。そうして踊りの最終盤、藍ちゃんくんが決めポーズ! シルバーレイン達もなぜか決めポーズ! ターゲットマーカーが全員に入る!
千歳とロジャーの支援部隊含めた集中砲火が決めポーズするシルバーレイン達を藍ちゃんくんを巻き込み砲撃、大爆発!!!
「ああああああ藍ちゃんくんに何するでっすかーーー!!」
最後の最後でドレスを少し焦がした藍ちゃんくんが思わず2機にクレーム。
「だって、ねぇ? あそこまで引き付けてあんなのしたら」
「自分ごと狙ってって言ってるようなものですよね」
「いや半ば合ってるん……合ってる? そうでっしたっけー?」
すごくハテナマーク出してる藍ちゃんくん。藍ちゃんくんはあくまで躍らせておびき寄せてフレンドリーファイアを狙ってたのであり、おびき寄せ主体で自分ごと爆発させようとしたわけじゃない。
「でもいいじゃないですか、いい演出になりましたし」
「いやー、演出としては最高じゃないですかね」
「……まぁ演出としてはかなりよかったでっすけどー!」
1人と2機の喧しさは爆炎がおさまりこの辺りのシルバーレイン達が全滅したのが確認できてからもしばらく続いた。
こうしてこの周囲のシルバーレイン達は掃討できた。
他の区域のシルバーレイン達も掃討すれば、やがてハビタント・フォーミュラへ続く道も開かれるであろう。
猟兵達はそれを信じて戦い続ける! 刻限は今も、迫っているのだ!
大成功
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