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バレンタインはとっくに過ぎましたが

#UDCアース

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#UDCアース


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 UDCアースのとある地方都市。二月も後半に差し掛かった頃、とあるオフ会が開催されようとしていた。性別、職業、年齢、全員に特筆すべき共通点は見当たらない。彼らの集った理由はSNSでの呼びかけ。内容は『美味しいチョコレートを食べよう!』。
 先日あったバレンタイン。今年も悲喜交々で過ぎ去ったであろうその日に、彼らはチョコレートにありつけず、また独り寂しく自ら購入したその包装紙を破った者ばかりだったのである。そこで彼らは考えた。独りで涙味のチョコを味わうのではなく、この虚しさ、侘しさを誰かと共有したい、と。
 そして彼らは集った。互いのチョコレートを交換し合い、慰めあうために。

「美味しいですよねー、チョコ。あ、いります?」
 レニー・ヴァッサー(赤いグリフォン・f02063)は赤い小箱に収まったチョコレートをつまみながら猟兵に話しかけた。
「あ、いらない? そうですか。これ? こないだUDCアースに遊びに行ったら安売りしてたんですよ。バレンタインも過ぎて、在庫抱えてたんでしょうね」
 もぐもぐとチョコレートを咀嚼しながら言うレニー。そんなことにグリモアを使うな。
「いやー、そこで見ちゃったんですよ。バレンタイン残念でしたオフ会を開いてる光景の予知を。それだけならいいんですけど、その中に邪教の構成員が入り込んでましてね。邪神チョコを持ち込んでるんです。怖いですねー」
 それを早く言え。
「それを食べたらどうなるのかはわかりません。多分邪神の信徒になってしまうんじゃないでしょうか。ああ、逆に食べられるかも」
 随分と曖昧な情報だが、そこに邪教が絡んでいるとなれば放置しておくわけにはいかない。
「今時友チョコなんて珍しくもないので、参加者は男女半々くらいですね。全員がチョコを持ち寄っての交換会です。二十代までの若者、十人くらいでしょうか。……いっそ彼らの中で付き合っちゃえば残念会なんて開かなくていいと思うんですけど、まだ彼らはそのことに気付いてないみたいですね」
 悲しいですねー、とかほざくレニー。参加者にとっては相手が恋愛対象になるかどうかなど関係なく、哀しみを癒したいだけなのかもしれない。
「場所は飲食可能な公民館の一室を借り切ってるようです。とにかく、そのオフ会に潜入して邪教団員を特定し、邪神チョコの配布を阻止してください。よろしくお願いしますねー」
 あ、これホント美味しい。
 レニーが最後に上げた一言には、知らないふりをしよう。


天風あきら
 こんにちは、天風あきらです。
 皆さん、バレンタインはいかがだったでしょうか。今回は、その日に幸せにありつけなかった男女の残念でしたオフ会に潜入して頂きたく思います。男女関係なく、チョコレートの持参をお願いします。
 オフ会に紛れ込んだ邪教の信者を見つけ出し、企みを阻止してください。
 よろしくお願い致します。
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第1章 冒険 『危ないオフ会』

POW   :    参加者との会話から情報を得る、気合で話の内容についていく

SPD   :    怪しい行動をする人物をマークする、部屋の中を調べる

WIZ   :    参加者の素性を調べる、技能やユーベルコードを活用する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

チャド・アランデル
【心情】
わーい、チョコだー!
邪神チョコは食べたくないけど美味しいチョコは食べたいなー。

【行動】
【レプリカクラフト】でマイク作成
【仕掛け罠】は嘘発見器を仕込みます
自身がどれだけ寂しかったかをアピールし、哀しみを言う流れを作ります
流れを作れたらマイクを参加者に手渡していきます
技能野生の勘見切り聞き耳情報収集で話してる内容から情報収集
技能罠使いでマイク作成
技能言いくるめで流れを作ります
注目を集める為にアイテム一張羅を着て仮面を着けます
その際、技能変装を活用します

【その他】
「僕の見た目って年下に見られるんだ…。」
「そのせいか、恋愛対象に見られないんだよー!」
「僕だって恋をしてみたいよー!」
アドリブ歓迎


河南・光
ほんと邪教の構成員ってどこにでも現れるわね。
奴らの好きにさせるわけにはいかないし、確実に目論見を潰してやらないとね。

で、オフ会ね。
人が多い場所での情報収集はやっぱりまずコミュニケーション。
情報を引き出しやすいように人当たりよく、丁寧に
他の参加者と何気ない会話をしつつ色々聞きだしてみましょ。
怪しい動きをする人とか、チョコを食べて様子がおかしくなった人はいないかとか、その他気になった事は色々。
もちろん会話だけで全部聞き出そうとしたらこっちが怪しい人になっちゃうから、そこは不自然にならない程度に周りの観察もしつつ、ね。
露骨に怪しいのが居たら一旦離れて影の追跡者を召喚して追跡っと。

※アドリブ、連携可


鮫島・正義
チョコレート、貰えなければ機会を作ればいいって発想は無かったな。もうバレンタイン終わってるが、俺も見習わねぇと。

調査には【賢者の影】を利用するぜ。
何人かに笑顔で挨拶して、握手を求めながら『持参したチョコはどこで買ったのか、具体的な場所』を質問する。ちょっとややこしい質問だから、ダメージはそう大きくないはずだ。嘘ついた奴が痛がっても握手の静電気あたりで誤魔化せるだろ?そういう反応した奴をマークだ。
手作りかはあえて聞かない。ほら、邪神チョコって手作りだよな?少なくとも店では買えないだろ。

甘いもん好きだから普通のチョコはどこで買ったか気になるんだ。店の情報はちゃんとメモしておかないとな。

*連携歓迎



「チョコレート、貰えなければ機会を作ればいいって発想はなかったな」
 鮫島・正義(がおーと啼く勇気・f14629)はぽそりと呟いた。ここは公民館の一室、オフ会会場である。既に集った十名程の若者達は、各々交換会前の交流に花を咲かせている。
「私もなかったんですよ、その発想。だから今日が楽しみで」
 そんな中で彼の言に引き寄せられたのか、一人の女性が話しかけてくる。冴えない眼鏡とロングヘアくらいしか特徴が見当たらないが、控えめそうな性質が庇護欲を煽られなくもない女の子だ。その手には小綺麗にラッピングされた小さな箱が握られている。
「へえ、そうなんだ。よろしく」
「あ、こちらこそ」
 軽く挨拶を交わす。
「それでは皆さん、お集まり頂けたようなので『バレンタインがナンボのもんじゃーい! オフ会』を開催したいと思いまーす!」
「いえー!」
 何だそのネーミングセンス。
 ともあれ、オフ会はこうして始まった。
 正義は先程挨拶を交わした手近な彼女から『手を付ける』ことにした。
「早速交換しようか。はい、俺から」
「あ、ありがとうございます。……じゃあ私からも」
 手にした小箱を交換する。正義が受け取ったのは、派手過ぎず品の良い茶色い小箱だった。赤いリボンが控えめに主張している。
「開けていいかな?」
「あ、はい。どうぞ」
「……美味しそうだね。どこで買ったの? 駅前?」
 ここで正義は、密かにユーベルコードを発動する。「そう言えば握手がまだだったね」と手を差し伸べながら。
「あ、えと、そうです……やっぱり手作りの方が良かったでしょうか?」
 女の子は手を握り返しながら、おずおずと答える。特に痛がっている様子などはない。
(「外れか」)
「いや、俺甘いもん好きだし、既製品でも大歓迎だよ。どこの店か詳しく聞いてもいいかな」
「はい、あの……」
 こうして彼は、趣味と実益を兼ねた交流を深めていく。

 一方。部屋の前方ではチャド・アランデル(キマイラのシーフ・f12935)がマイク片手に嘆いていた。上等なスーツを着て、顔には何故か仮面。しかしそれを不審に思う者はなく、むしろ注目を集めていた。
「僕の見た目って年下に見られるんだ……」
「わかるぞー!」
 一部の共感を得て、チャドのマイクパフォーマンスは続く。
「そのせいか、恋愛対象に見られないんだよー!」
「わかりみが深い……!」
 胸を押さえて呻く者が数名。
「僕だって恋をしてみたいよー!」
「してみたーい!」
 うおお、と上がる雄叫び。
「うう、哀しいのは薄れないけど少しスッキリする……そこのお兄さんも、叫んで発散しない?」
「え、俺?」
 チャドは目の前の男性にマイクを手渡した。彼は最初は戸惑った様子を見せたが、やがてマイクを握りしめ唸りだす。
「……俺、バレンタイン前に彼女にフラれたんだ……」
 ちなみにマイクには嘘発見器が仕込まれている。
「うわ、辛い……」
「私もクリスマス前に別れて……」
「何もイベント前にフラなくても良いじゃないか、なあ!」
 次々に上がる同意の声。マイクを持たされた男性は仲間達の声に背を押され、声量を上げる。
「俺だって……俺だって彼女とバレンタインにきゃっきゃウフフしたかったー!」
(「嘘ではなさそうだね」)
 マイクから手のひらの中の端末に送られてくる情報と、己の勘からチャドはそう判断する。
「お兄さんもチョコ食べて元気出そう! はい、僕から友チョコ!」
「ありがとう、俺からも……」
 男性を励ましつつチョコレートを受け取って、チャドはにっこりと笑った。
「ありがとう! はい、次はそこのお姉さん行ってみようか!」
(「わーい、チョコだー!」)
 美味しいチョコレートを確保し内心ほくほくしているチャドは、その喜びをなるべく表に出さず、哀しさを前面にアピールして次の者へマイクを渡す。
 寂しい者同士のオフ会は趣旨通りに進む。

(「ほんと邪教の構成員ってどこにでも現れるわね」)
 河南・光(神殺し・f12216)は横の髪を弄りながら考え込んでいた。内心、少々苛ついていると言ってもいい。
 邪教徒の好きにさせるわけにはいかないし、確実に目論見を潰してやらないと。
 集団の中でも年若い彼女の憂い顔に気付いたのか、一人の男性が近づいてくる。
「君、高校生? もしかして中学生くらいかな……君みたいな若い子も来たんだね」
「あ、はい。ちょっと……初恋の彼氏と別れて……」
 口の悪さを収め、演技の猫被りをして男性に接する。
「そうか……俺からのチョコ、いる?」
「はい、ありがとうございます。私からも」
「ありがとう」
 二人で互いの包みを開けて、チョコレートを頬張る。
「美味しいね」
「はい」
 光は会話を交わしながらも、周囲に目を光らせる。怪しい動きをする者、チョコレートを食べて様子がおかしくなった者がいないかどうか。
「俺もさ、彼女と別れたんだ。それもバレンタイン当日」
「……そうなんですか」
 その割に、男性はサバサバしている。そのことは、彼の中では踏ん切りがついたことなのだろうか。
「自棄になってた時にSNSでこの会の事知ってさ。試しに参加してみようって。……来て良かったよ。友チョコ交換するような友達もいなかったし」
「私も。誰かにチョコ、渡せて良かったです」
「はは。役に立てて何より」
 男性の様子に不審な点は見当たらない。……いや、ちょっと胸のあたりを押さえている。
「……どうかしましたか?」
「いや、ちょっと胸やけがね。大丈夫、まだまだチョコ食べられそうだよ」
「そうですか……いつからですか?」
「ん? そう言えばさっき貰ったチョコ食べてから……かな?」
 首を傾げる男性。
 その時、男女の悲哀を流していたスピーカーから異音が上がる。ごとり。マイクが取り落とされた音だ。
「ちょっとすみません」
 光はその場を離れ、部屋の前方へと向かった。

 正義は三人目の女性とチョコレートを交換していた。長い髪、ちょっと濃い目の化粧が特徴の女性だ。派手な手の込んだネイルをしている割に、チョコレートは手作りなのが違和感を誘った。その爪でどうやって作った。
「どこで買ったの?」
「えー、手作りです。私得意なんですよぅ。……痛っ」
 ころころと丸くて可愛い小動物型のチョコレートを手渡しする瞬間、質問に対して彼女が嘘八百を答える。その証拠に、女性は痛がった。
「ああ、静電気かな。大丈夫?」
「は、はい……あ、私、あっちにも配ってきます」
(「逃げたな」)
 怪しいと睨んだ彼女をマークしておく。
 女性は部屋の前方に群がった者達に気さくに話しかける。
「よろしければ私からも……」
「あ、お姉さんもどうですか?」
 仮面のチャドが彼女に話を振る。女性は取り出しかけたチョコレートを引っ込めて、マイクを受け取った。
「私……この前彼氏にフラれて……でも何日も前から用意してたチョコ、誰かに受け取ってほしくて来たんです!」
(「!」)
 掌中の機械が異常を告げる。何より、チャドの耳はそこに嘘を嗅ぎ取っていた。
「……う……」
 その時、一人の男性が胸を押さえてしゃがみ込む。
「大丈夫ですか!?」
 女性が大袈裟にマイクを放り投げて彼に駆け寄った。その音を聞きつけて部屋の後方から光も駆けつける。
「大変、チョコの匂いで酔っちゃったのかしら。私、お手洗いに連れて行ってきます」
「……私もちょっと。具合悪くなってきちゃったので、外で休んできます」
 てきぱきとした彼女に男性を任せて、光はその場を離れる。光に正義とチャドが目配せをした。光はそれに微かに頷き、女性達とタイミングをずらして退室した。
 部屋の前で誰にも見られていないことを確認し、影の追跡者を召喚する。そして女性達の跡を追わせた。

 二人はお手洗いの前に佇んでいた。ぐったりした男性に、女性が胸元を締め上げている。
「ぐっ……」
「ったく、使えないねぇ。あんたも『合わなかった』みだいだね」
 女性が手を離すと、男性はどさりとその場に頽れる。気を失っているようだ。
「まあいいわ。種は蒔いてあるし、そのうち」
 彼女の顔は、邪悪そのものだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カルナ・ボーラ
他の猟兵が目星を付けている間に被害を抑えようか。

「今まで黙ってたけど実は俺、チョコは貰ってたんだ」
「でもそれがさ、愛が重すぎるっていうの? 食べる前に割ってみたら、ちょっと言いたくないものがアレコレ入ってたんだよ」
「それでそんなもの食べたら具合が悪くなるだろうし、そもそも食べたくないだろ。別に好きでもなんでもないやつなかったし、ソッコーで突き返してやったよ」
「……ほんと、いい人ってなかなか会えないよな」

参加者と会話しながらそんな感じの有り得そうな嘘を呟いて、手作りチョコへ手を伸ばし辛くしておこう。
現状、気分が悪くなっている参加者が増えている。
それならこの言葉は決して無視できないだろ?



 他の猟兵達が怪しい女性をマークしている間に、カルナ・ボーラ(趣味は爪研ぎ・f14717)は会場でざわつく参加者達の中に紛れていた。隣にいた男性が手作りらしきチョコレートを手にしているのを確認し、ぽつりと語り始める。
「今まで黙ってたけど実は俺……チョコは貰ってたんだ」
「な、ナンダッテー!?」
 どよめきの声。男女関係なく、羨望と嫉妬の眼差しが向く。
 しかし、彼の話には続きがあった。
「でもそれがさ、愛が重すぎるっていうの? 食べる前に割ってみたら、ちょっと言いたくないものがアレコレ入ってたんだよ」
 アレコレ。具体的に言われないあたりが余計に怖い。戸惑うオーディエンス。
「それでそんなもの食べたら具合が悪くなるだろうし、そもそも食べたくないだろ。別に好きでもなんでもないやつだったし、ソッコーで突き返してやったよ」
「ぐっ……」
「リア充にはリア充なりの苦悩があるんだなぁ……」
 しみじみと涙を飲む参加者達。非モテには非モテの、リア充にはリア充の悩みがあるのだ。そこに貴賤はなく、爆破されるだけが行き着く先ではない。
「そうか、手作り……そんなトラップが存在するんだなぁ」
「お渡しするのも気を使っちゃいますね」
「そりゃ手作り貰えれば嬉しいけど、危ない目に遭うのは……ねぇ」
 男性が手にしたチョコレートを見やる。先程まできらきらと輝いてさえ見えたそれが、今はおどろおどろしい気を放っているような気がするから不思議だ。
 男女共に手作りチョコレートをそっと近くの机に置く。ハート型が多いそれらの中に、そっところころと丸い小動物型のものが混じっていた。
「……ほんと、いい人ってなかなか会えないよな」
 溜息を吐くカルナ。思惑通りに事を運んだ彼の吐息は、それでも何となく勝者の余裕のようなものを感じさせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『チョコっとショコラーズ』

POW   :    カロリー・イズ・ジャスティス
戦闘中に食べた【チョコレート】の量と質に応じて【身体のツヤと素早さが増し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    一口チョコの誘惑
レベル×5体の、小型の戦闘用【チョコレート製ロボット】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    チョコレートーテムポール
【大きなトーテムポール】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ただいま戻りました〜。あの方、具合が悪いので帰られるそうで……あれ? 皆さん、どうなさったんです? チョコ……私の、食べてくださらないんですか?」
 怪しい女性が戻ってきた。机の上に置かれたいくつかのチョコレートの中に自分が配っていたものを見つけ、怪訝な顔をする。
「ええ、ちょっと……」
 流石に面と向かって「怪しいから食べたくない」とは言えないのか、参加者が口を濁す。
「うう……」
 しかし中には既に女性のチョコレートを口にして、体調不良を起こしている者もいた。
「そうですか……でもそろそろ頃合いだね」
 女性の雰囲気が一変する。先程お手洗いの前でしていたような、粗野な口調だ。
「うああ……っ」
 ばたりと倒れ伏した者が三名程。
「おやおや……折角のチョコもお口に合わなかったみたいだね。神を降ろす依代にもなれなかったなんて……約立たず」
 ちっと舌打ちが響く。
 同時に、机に置かれたチョコレートの内、女性が持ち込んだものがころころ転がり落ちた。
「ま、これだけいれば誰か引っかかるだろ。さあ、皆お食べ!」
「う、うわあああ!」
「きゃああ!」
 可愛らしいまあるい邪神チョコレートが参加者達を襲う……!
チャド・アランデル
【心情】
なんて美味しそ…じゃなくて危険なオブリビオンなんだー!
倒れた人が心配だし何とかしないとねー。

【行動】
【ガチキマイラ】を使用
技能生命力吸収野生の勘見切り2回攻撃ダッシュフェイント逃げ足敵を盾にするカウンター鎧無視攻撃暗殺を活用
回避をしながら回復をする戦闘スタイル
倒れている人がいるので、可能なら人命救助を優先
技能救助活動逃げ足を活用
逃げる人には安全な場所への誘導を行う
技能救助活動言いくるめ逃げ足を活用

【その他】
「ここは僕達に任せてー!みんなは落ち着いて行動してねー。」
「邪魔するのは許さないよー。イタダキマース。」(ガチキマイラ)
「大丈夫ですかー?…返事が無い屍のようだー。」
アドリブ歓迎


河南・光
いやぁ、役立たずとか言うならまず自分で食べなさいよ役立たず。
しかも何あのチョコレート。
あの性格悪そうな口調でこんな可愛らしいチョコレート
手作りで作ってる場面想像すると引くわぁ。

とまぁ八つ当たりはこれくらいにして
あのチョコを退治しないとね。
数も多いし、フルバーストで一気に蹴散らしていきましょ。

「チョコがチョコ食ってんじゃないっての!共食いか!」

※アドリブ・連携歓迎


カルナ・ボーラ
(レニーは言っていた。逆に食べられるかも、と。)
(そして今、皆お食べとあの女は言った。)
(……どうやってだ?)
(……。)

……あぁ、めんどくせぇ。考えるのはやめだ。
なにがどうだろうと眼の前のものは邪神に関わるもの、オブリビオンだ。
その見た目に騙されて付き合ってやる義理もない、動かなくなるまで手足の爪で切り刻むだけだ。

見たところ数だけは多いことだ。
戦いの最中で指揮を行っていたり単純に強いやつに目星が付いたら雑魚に邪魔されないよう空を駆け、そいつから潰すとするか。



(「レニーは言っていた。逆に食べられるかも、と」)
 カルナは思考する。眼前の惨状を前にして。
(「そして今、皆お食べとあの女は言った」)
 繰り広げられるは阿鼻叫喚。一般人が丸いチョコレートに襲われ、口の中に……入られる。
「もがー!」
 無理矢理喉奥に詰まられ、倒れ伏す。
(「……どうやってだ?」)
 そしてその答え。逆もまたあった。巨大化したチョコレートがその刻まれた口を大きく開き、参加者を……頭から丸齧り。
 食べるか食べられるかどっちかにしろ。
(「……」)
 カルナは思考を放棄した。何がどうだろうと、目の前のものは邪神に関わるもの、オブリビオン。滅ぼすべきもの。奴らのペースに付き合う義理はない。
「なんて美味しそ……じゃなくて危険なオブリビオンなんだー!」
 チャドは叫んだ。何となく棒。
「大丈夫ですかー? ……返事がない屍のようだー」
 それでも倒れた女性にかける声は一応真剣だった。……屍のようと表現はしたが、とりあえず生きてはいる。
「そこのあなた!」
「はっ、はいい!?」
 手近でまだ被害を受けていない男性に声をかける。その声がひっくり返っていたのは混乱からだろう。
「この人を担いで、ここから避難してー」
「わ、わかった」
 しかし混乱の極地にあった男性は、逆に思考停止して余計な情報が頭に入っていなかった。言うことを吸収するように素直に聞いてくれる。
「ここは僕達に任せてー! 皆は落ち着いて行動してねー」
 他の参加者にも声がけする。部屋からは、少しずつ参加者が離脱し始めた。
「余計なことするんじゃないよ!」
 それを見て、主犯の女は声を荒げる。
「お前達!」
 チョコレートが……机に残されたいくつかの普通のチョコレートに齧り付いた。するとみるみる邪神チョコレートの艶が増し、可愛らしい見た目が美味しそうになる。
 そして室内を縦横無尽に転げ回り、入口を塞ぐ。
「きゃー!」
「邪魔するのは許さないよー」
 上がる悲鳴に、チャドが立ち向かう。右腕の先をライオンの頭部に変形させ、チャド本体の口に向かうチョコレートをお出迎え。
「イタダキマース」
 ばりっ。むしゃむしゃ。ごくん。
 ライオンの頭部は、邪神チョコレートを噛み砕き、飲み込んだ。
「あ、結構美味しい」
 ユーベルコードの力が作用しているのか、体内に取り込んでも何ともないどころかちょっと元気が湧いてきた。
「さ、早く早く」
「は、はい!」
 参加者を外へ誘導する。気を失っている者も意識のある者がなるべく連れて行ってくれているが、それでも一、二名は邪神チョコレートに阻まれてまだ倒れた場所から動かせない。
「ちっ……お前達も揃いも揃って!」
 品のない舌打ち。何となく邪神チョコレート達の元気がない。
「本当役立たず!」
「いやぁ、役立たずとか言うならまず自分で食べなさいよ役立たず」
 光がぼそりとツッコむ。
「しかも何あのチョコレート。性格悪そうな口調でこんな可愛らしいチョコレート手作りで作ってる場面想像すると引くわぁ」
 その口の悪さは、女とそう大差ない。こめかみに青筋を浮かせて女が引き攣った笑顔を作った。
「……依代を目覚めさせる大事なチョコレートだよ。作り出せるのは光栄なことさ」
「大事なら大事なりに扱いなさいよ」
 然り。至極尤もである。
「……とまぁ八つ当たりはこれくらいにして」
 光は拳銃の、ライフルの、ショットガンの銃口を、未だチョコレートを貪り続ける邪神チョコレートらに向けた。
「チョコがチョコ食ってんじゃないっての! 共食いか!」
 一斉掃射、『フルバースト』。全ての銃口がオートマチックに火を噴き、弾丸を吐き出す。邪神チョコレートは弾け、砕かれ、破片となった。何となく美味しそうだが、チャドと違って食べる気にはなれない。
 その中で、額の渦模様と大きな尻尾が特徴的な邪神チョコレートが他のものに守られているように見えた。
「お前か」
 見つけた。
 戦いの中で敵の動向を探っていたカルナが動いた。何もない宙を蹴り、空を駆ける。一気に邪神チョコレート達の頭上を超え、肉薄。渦チョコレートは自らと細部が異なる小型のチョコレートを召喚したが、それらはカルナの爪の一撃で成す術なく消滅していく。
「むぎゅ」
 無意味に等しい行動に、邪神チョコレートが鳴いた。何だか潰れたような声だ。
「数だけは多いがまずはお前から……潰す」
 カルナの鋭い爪が、渦チョコレートを捉えた。ずばん。その胴が切り口も美しく数枚に切断される。
「ああっ、核が!」
 女が思わずと言ったように声を上げた。
「……こいつがそんなに重要だったか?」
 カルナの足がチョコレートの破片を踏み砕いた。欠片は床の上で暖房に溶けていく。
「……まだチョコは残ってる! 核がなくとも……お前達を贄に……儀式を行えば神は降りるはず!」
「往生際が悪いな」
 女の言に、カルナが呆れたように息を吐いた。しかし邪神チョコレートが未だ残っているのもまた事実。
 猟兵達は、油断なく構え直した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鮫島・正義
うわっ怖っ……とかいう場合じゃないな。民間人は大丈夫か?


猟犬精霊召喚を使用するぜ。
犬にチョコはご法度だが精霊だから大丈夫だ、多分。絶対本物の犬には駄目だからな!……やっぱり怖ぇから、精霊にはなるべく爪で攻撃してもらおう。
精霊と協力し、邪神チョコを一箇所に追い込んで攻撃する。
俺は武器のグスタフソン50で狙い撃ちするぜ。

チョコってどういう状態になったら「死んでる」んだか、溶けても飲めるし……ま、今回は動かなくなりゃ平気か。
はぁ、美味しいはずのチョコをこんなことに使われるとは、チョコレートを馬鹿にされてるみたいでなんか嫌だぜ。



「うわっ、怖っ……とかいう場合じゃないな」
 邪神チョコレートに頭から齧りつかれている一般人の参加者を、脚を掴んで引きずり戻しながら正義は言った。邪神チョコレートの短い魔の手はあっさりと被害者から離れる。これで一般人は全員保護した。
 正義は離れたところに被害者を置いて、ユーベルコードを発動した。凛々しい猟犬の精霊が召喚される。猟犬は邪神チョコレートの一体に噛みつき、食い破った。
「犬にチョコはご法度だが精霊だから大丈夫だ、多分」
 くるる、と猟犬が鳴く。可愛い。しかしあんまり美味しくはなさそうだ。
「絶対本物の犬には駄目だからな! ……やっぱり怖ぇから、なるべく爪で攻撃して」
 その言葉を境に、猟犬は噛みつきをやめて両前脚で邪神チョコレートを引っ掻くようになった。正義と協力し部屋の隅へ追い詰めて、引き裂く。正義が操るのは愛銃の『グスタフソン50』。凛々しい犬が刻まれた大口径のリボルバーである。爪が、弾丸が、邪神チョコレートを削る。
「チョコってどういう状態になったら『死んでる』んだか」
 最後の邪神チョコレートを粉々に打ち砕き、正義は呟いた。小さな欠片が床に溶け流れている。
「……ま、今回は動かなくなりゃ平気か」
 ここまで徹底的に破壊されれば、もう動くこともあるまい。
「ぐっ……よくも邪魔を……!」
 邪神チョコレートをばら撒いていた女が憎々し気に唸る。正義はそれに溜息を吐いた。
「はぁ、美味しいはずのチョコをこんなことに使われるとは、チョコレートを馬鹿にされてるみたいでなんか嫌だぜ」
 甘いもの好きの正義から出た言葉。その眼光は、女に、そして邪神教団に対する嫌悪に溢れていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『悪の女幹部』

POW   :    今週の巨大化獣
【今週の巨大化獣 】の霊を召喚する。これは【パンチ】や【キック】で攻撃する能力を持つ。
SPD   :    戦闘員召喚
レベル×5体の、小型の戦闘用【悪の組織員 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    悪の女幹部のおしおき
【剣 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠蓮賀・蓮也です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「おのれ、もう許さないよ!」
 邪神チョコレートを破壊しつくされた女は猟兵達に向かい、懐から剣を取り出して襲い掛かる。その手には、最後のチョコレート。
「こうなったらお前達が生贄だよ! 神降臨の礎となるがいい!」
河南・光
いや、だからそれ自分で食べればいいんじゃないの?って。
こっちにしてみれば変にパワーアップとかされない分は楽でいいんだけどさ。
あ、それともあれかしら。
既に自分でも食べてみたけど、自分も生贄にすらなれなくてさっきの一般人みたいに気分が悪くなっただけだったのかしら。
それはそれは……ざ・ま・ぁ♥

と挑発はこれくらいにしておいて戦闘は真面目にやりましょうか。
まずは巨大化獣ね。
見た感じ遠距離攻撃手段はないみたいだけど、こっちより素早く接近されると厄介ね。前衛出来る人と連携できればただのでかい的なんだけど。
後は女幹部。
生憎こっちは無駄にいたぶる趣味はないんでね、全火力叩き込んであげるわ。


カルナ・ボーラ
(今週の巨大化獣を見て)
ちまちましたもんを潰しても滾らねえし、
やっぱ戦うのならこういうでかい獲物だよな。

そんなわけで巨大化獣を相手にグラウンドクラッシャーでステゴロをしてみるか。
素手と言いながら爪が武器になってるが、身体の一部だから別に問題ないだろ。体格差のハンデとでも思ってくれ。

打ち合いに蹴り合いがいい感じに乗ってきたら、他の敵の近くにさり気なく移動していくか。
囲まれたらどうするって? むしろその方が好都合だからな。
巨大化獣の攻撃を誘いながら、当たる寸前に股の下でもスライディングですり抜けるなどして避けようか。
あんたらも避けられるなら避けたほうがいいだろう、下手に当たると痛いからな。



「いや、だからそれ自分で食べればいいんじゃないの? って」
 光がツッコミを入れる。女はそれに対しにやりと口元を歪めた。
「これは食べる用じゃないんだよ。まあ、最終的にはお前達に食べてもらうけどねぇ!」
「食べる用じゃないものを人に食べさせようとしないでよ」
 すかさず返す光。
「ええい、うるさい! 行け!」
 女はチョコレートを放り投げた。するとそれらはむくむくと巨大化し、部屋の狭い空間を圧迫する。
「こんなの食べられるわけないじゃない」
 光はそれらに銃口を向ける。全弾発射。弾丸は余すことなく巨大チョコレートに着弾するが、むくむくと勢いは止まらない。
「ちまちましたもんを潰しても滾らねえし、やっぱ戦うのならこういうでかい獲物だよな」
 彼女の後ろからカルナが走り出る。振り下ろされる爪の一撃。単純だからこそ重いそれは、チョコレートを引き裂くに止まらず、部屋の床を破壊した。
「……っと、あんまり壊すとヤバいか?」
 しかし攻撃の手は止めない。光も彼を援護するように射撃を続ける。
 爪で引き裂き、蹴りを入れ、巨大チョコレートを砕く。それを繰り返しながら、カルナは他の巨大チョコレートの近くにさり気なく移動していた。段々と巨大チョコレートに囲まれる位置取りに。
 巨大チョコレート達はそれを好機と捉えたのか、一斉にカルナを押し潰しにかかる。しかしカルナの狙いはそこだった。まあるい巨大チョコレートの隙間をスライディングで抜ける。チョコレート同士がぶつかり合い、欠けながらごろんと倒れた。一斉に転がるチョコレートに、巻き込まれないよう離れる。
「あんたも避けられるなら避けたほうがいいだろう、下手に当たると痛いからな」
 光に声をかけてから、カルナは巨大チョコレートの背後から一撃を入れた。チョコレートが砕け散る。
「ええ、ありがとう」
 光もまた、後方に避けていた。彼女の得物は遠距離射撃、多少離れたところで関係ない。弾丸を叩き込んで巨大チョコレートを破壊する。
「ちぃ、よくもやってくれたね!」
 女は悔し気に、残ったチョコレートを投擲しようと構える。いや、だからそれ自分で食べれば以下略。
「……あ、それともあれかしら」
 光があることに気付いて、口を開く。
「既に自分でも食べてみたけど、自分も生贄にすらなれなくて気分が悪くなっただけだったのかしら」
「うっ……」
「それはそれは……ざ・ま・ぁ♥」
「きぃぃ! あたしは操る側なんだよ! それが生贄になってどうするんだい!」
 女が激昂する。それが真実だったのかどうか――それは彼女と教団のみが知る。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

チャド・アランデル
【心情】
おこだねー、激おこなんだねー。
何故か残念な人のイメージがあるんだよねー。
邪教徒になったのも失恋からとかだったりー?

【行動】
【シーブズ・ギャンビット】使用
技能を駆使して回避をしながら隙を見て一撃を叩き込むスタイル
立ち位置は遊撃の位置、盾役がいるなら中盤辺りで隙を伺います
攻撃時、技能盗み攻撃活用で手に持ったチョコを狙います
ユーベルコード時、技能早着替え活用で仮面や一張羅(1章から変わらず着ている場合)を脱ぎ身軽になり加速します

【その他】
「チョコ隠し持ってるなら、さっき壊れたコアを持ってた方が良かったんじゃないのー?」
「…チョコも可愛かったし動物好きなのー?」(今週の巨大化獣時)
アドリブ歓迎


鮫島・正義
まったく、世界一いらないチョコレートだぜ。
許さないはこっちのセリフだ、チョコレートを汚しやがって。

召喚した精霊と戦うぜ。
ユーベルコード封じてくるなら、精霊が前衛だ。俺は後ろから撃つ。剣が俺に当たらなきゃいいんだろ? こっち狙われたら避けに徹するし、相手を俺に近づけさせない立ち回りを精霊に行わせる。
技能としては見切り、2回攻撃、クイックドロウを意識する。サッと避けて素早く手数を叩き込む、だな。
余裕があれば敵が持ってるチョコの破壊も先に出来ればいいんだろうけど、他の奴がやってるようならフォローは入れるが任せるぜ。

邪神関係の仕事はなんかモヤモヤするぜ……帰り、教えて貰ったチョコの店、寄るか。



「……チョコも可愛かったし動物好きなのー?」
 チャドが首を傾げる。
「動物は好きだよ。特に従順な犬とかねぇ! お前みたいなのは嫌いだよ」
「おこだねー、激おこなんだねー」
 律義に答える女に怒気を感じ取ったが、チャドは怯むことなく女に相対した。
(「何故か残念な人のイメージがあるんだよねー」)
 流石にこれは口には出さない。しかし、あることに気付いて「あ」と声を上げる。
「邪教徒になったのも失恋からとかだったりー?」
 ぴし。女が固まる。
「……そんなわけあるかぁぁぁっ!」
 図星だったようだ。
 チャドはそんな女の隙を見逃さなかった。一張羅と仮面を脱ぎ捨て、巨大チョコレートをすり抜け、女に接近し残ったチョコレートを奪い取る。
「あっ」
「これさえなければもう巨大化獣は出せないかなー?」
「このっ……返しな!」
 女の剣をひらりひらりと躱すチャド。
「チョコ隠し持ってるなら、さっき壊れたコアを持ってた方が良かったんじゃないのー?」
「いちいちうるさい奴だね! あれは攻撃の要だったんだよ! こっちは最後の手段さ!」
「それ言っちゃダメな奴じゃないー?」
 チャドの顔には笑みすら浮かんでいる。それがますます女を煽る。
「正義さん、パース」
 女の目を引きつけながら、チャドは正義に向かってチョコレートを投げた。
「まったく、世界一いらないチョコレートだぜ」
 正義は溜息を吐いた。その目線は厳しい。
「許さないはこっちのセリフだ、チョコレートを汚しやがって」
 隣には先程の戦いからずっと猟犬型の精霊が控えている。
「汚す? 神の僕となれるんだよ、光栄に思ってもらいたいね!」
「それが汚してるってんだよ」
 女の言に、正義は床にチョコレートを置き、銃口を向けた。
「ちょ、やめ……!」
「止めない」
 轟音。発砲された弾丸が、チョコレートを破壊する。
「……おのれぇぇ!」
 女がチャドを置いて正義に迫るが、それを阻む精霊。女に噛みつき、正義に近づかせない。
「ほら、犬は好きなんだろ?」
「ぐっ……言ったろ、『従順な』のが好きだって! 歯向かう奴は嫌いに決まってんだろ!」
「それもそうだ」
 正義もまた弾丸を撃ち込む。女の剣筋を見切り、避けられないような位置に早撃ち。手数勝負だ。女の肩を、脚を弾丸が貫く。怯んだ隙に精霊が襲い掛かり、チャドの『紅刃』と『白刃』がその喉を捉えた。
「さよーならー」
「がっ……」
 女が最期に吐き出したのは、何だったのか。それが邪神の祝福だったのか、呪詛だったのか、わからないままだった。

「邪神関係の仕事はなんかモヤモヤするぜ……」
 全てが終わった部屋で、取り残された一般人の容体を看ながら正義は呟いた。この様子なら、目を覚ませば大丈夫だろう。
「帰り、教えて貰ったチョコの店、寄るか」
「あー、いいねー」
 チャドもそれに乗っかる。
 そうして猟兵達は、正しくチョコを求めてその場を去るのだった。溶けたチョコレートの欠片だけがその背を見ていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月28日


挿絵イラスト