第二次聖杯戦争⑮〜|友《猟兵》よ!私は還ってきた!
●???『待たせたなっ!!』
……映像を再生します……。
『Presented By “President”of the United States.』
(BGM:海兵隊管弦楽団によるアメリカ合衆国国歌演奏)
「ごきげんよう猟兵諸君!|私《プレジデント》だよ!」
(11人の“プレジデント”が一糸乱れぬ挨拶をしている。)
「HAHAHA!!カメラの向こう側で君達が豆鉄砲を食らった鳩の様な顔をしているのがありありと想像できるよ!HAHAHA!!」
(11人のプレジデントの中から一人が代表して出てくる。)
「ここで時間を割く訳にもいかないのでね、掻い摘んで説明しよう。……私は還って来た!猟兵諸君!君たちにリベンジマッチを申し込む!」
「場所は金沢市もりの里!ゲームセンター『シンデレラチャーム』改め『ジャックマキシマムハウス』だっ!」
「私の“大統領魂”にかけて正々堂々と勝負だ!現地で私達11人が歓迎しよう、盛大にな!HAHAHA!!」
……再生を終了します……。
●それでいいのか、|グリモア猟兵《イザベラ》よ。
「|真実《マジ》かよ、イザベラ=サン…!」
「|大統領魂野郎《プレジデント》が…!」
「|米国大好漢《プレジデント》が……!!!」
「“|虚像《ユメ》”じゃねぇよなっ……!?」
「ところがどっこい……!現実っ…!“|虚像《ユメ》”じゃないっ……!ありがとうっ……!来てくれてありがとうプレジデンツっ……!」
自称プレジデント限界オタク兼グリモア猟兵のイザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)は滝のような涙を流して敵の出現に感謝の言葉を投げかけていた。
おい、それでいいのかグリモア猟兵。
「……ズビッ!!プレジデントとの感動の再会はさておいて…ブリーフィングよ!映像にあったようにプレジデントが出現したわ!アポカリプスヘルでの戦争ではオブリビオン・フォーミュラの一人として猛威をふるっていた事で知られているわね。」
心が落ち着いたのかイザベラが説明を開始した。
「金沢市もりの里」に存在したゲームセンター「シンデレラチャーム」を根城とするはナイトメア王「ジャック・マキシマム」。
その彼がメガリス「夢魔随筆・下巻」を利用して、フィールド・オブ・ナインの1人「プレジデント」の複製を呼び出したようだ。
しかもジャックのユーベルコードにより11人に増えているのだという。
「複製といえど元オブリビオン・フォーミュラよ。簡単に倒せる相手じゃないわ。でもオブリビオン・フォーミュラであった彼を猟兵は倒した実績がある!ならば今回も同じようにブッ倒すまでよ!」
ーーつまりボクシング対決だ!
「今回は向こうも11人いるから変則タッグ戦だったり色々ハプニングが起きるかもしれないけど、そこは歴戦の猟兵である皆の力を信じてるわ!」
|Good fighting Jaeger《猟兵諸君、良い闘いを!》!
そう告げるとイザベラは猟兵たちの転送を開始した。
マーシャル後藤
プレジデント限界オタクのマーシャル後藤です!
大変ですよ奥さん!プレジデント・リターンズですって!
本シナリオは元オブリビオン・フォーミュラのナイスガイ『プレジデント複製体』11体と戦う一章完結シナリオです。
つまりはボクシングだよぅッッッ!
●プレイングボーナス
本シナリオでは以下のプレイングボーナスが設定されています。
『プレイングボーナス:アポカリプス・ランページの記録から、11人のプレジデントの攻略法を編み出す。』
Q.つまり全員殴り倒せば良いんですね!?
A.百点満点の解答でちゃったよ。
その他にもクールな戦術があれば構いません!
プレイング受付はOP承認と同時に開始となります。
それでは皆様のホットなプレイングをお待ちしております!
第1章 ボス戦
『プレジデント複製体』
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POW : アイ・アム・プレジデント
自身の【大統領魂】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD : プレジデント・ナックル
【竜巻すら引き起こす鋼鉄の回転拳】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : アポカリプス・ヘブン
【対象を天高く吹き飛ばすアッパーカット】を放ち、レベルm半径内の指定した対象全てを「対象の棲家」に転移する。転移を拒否するとダメージ。
イラスト:色
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
琳・玲芳
アドリブ連携◎
かつての戦争は未経験ですがきっちり勉強して参りました!
なるほど!ボクシング!!
あいにくボクシング経験はありませんが格闘技なら少々覚えがあります!
異種格闘技戦となりますが、「やる前から諦めたら試合終了」だと師匠も言ってましたし、やらない手はないですね!
琳・玲芳、参ります!
攻撃は『フェイント』をいれながら打つべし!打つべし!
向こうの攻撃は『気合い』で『見切り』ます!
そして【指定UC】を発動してKOを狙ってみせましょう!
白銀・龍兵
おいおいおい、随分テンション高いなグリモア猟兵さんよぉ!で、|大統領《プレジデント》って何だ?
――ああ、国で一番偉い奴か。こっちじゃ王様とか皇帝だったりしたからな。まあいいや、【気合い】入れてぶっ飛ばしていくぜ!
で、相手のパンチを【スライディング】で回避し、そのままローキック中心の【連続コンボ】で【体勢を崩す】!――なに、「そんなのボクシングじゃねぇ」って?知らねぇよ、どうせあんたらすぐにぶっ倒れんだからよ!(と【挑発】)
てなわけで、威力MAXのUCで、まとめて【吹き飛ばし】てやるぜ!!
※アドリブ・連携歓迎
●
「HAHAHA!ようこそ、ジャックマキシマムハウスへ!私はプレジデント、|大統領《プレジデント》だっ!」✕11
「あのグリモア猟兵、相当テンションが上がってたが実物見て納得だぜ。コイツぁご機嫌なナイスガイじゃあねぇか!」
「それにこの威風堂々とした風格っ…!|先の戦争《アポカリプスランページ》のことは知識として知っていましたが、やはり只者ではないですねっ…!」
「当然だとも!私はアメリカ合衆国の大統領だからな!」
白銀・龍兵(Wings of Silver Dragon・f39248)と琳・玲芳(熱血乙女純情派・f39479)の二人を早速待ち受けていたのは当然ながら元オブリビオン・フォーミュラのプレジデント…の複製体。それも11体揃い踏みである。
「大統領…要するに国のトップだろ?こっちじゃ王様とか皇帝だったからな。そんな相手と殴り合えるなんて光栄だぜ。」
「私もあいにくボクシング経験はありませんが格闘技なら少々覚えがあります!異種格闘技戦になりますが負ける気はありません!」
「HAHAHA!こちらこそまた猟兵と殴り合える日を待ち侘びていた身だ!悔いが残らぬように楽しもうじゃないか!それに一流のボクサーはリングを選ばん!|王者《チャンプ》とはいついかなる時も勝利を掴む者の事を指すのだ!」
プレジデントの一人が龍兵と玲芳に答え、それと同時に拳を構えた。
「では早速勝負だ!こちらは11人で戦わせてもらうぞ!」
「応よ!どっからでもかかってこい!」
「琳・玲芳、参ります!」
龍兵&玲芳VSプレジデント。
今その試合が始まった!
「「むぅんっ!!」」
開幕と同時に二人のプレジデントが龍兵と玲芳に挨拶代わりのテレフォンパンチを放つ。
「おっと!そんな大振り当たるかっーーっ!?」
予備動作の大きいパンチを躱した龍兵であったが、死角からの殺気に振り向くと別のプレジデントがパンチを放とうとしていた。
「危ねえっ!?」
龍兵が身を屈めるとそのすぐ上をプレジデントの鉄拳が振り抜く。空振りに終わるが当たっていれば無事では済まなかったであろう。
「ふむ、私との連携とはこういうものか…。次は当ててみせるぞ!」
一方の玲芳も複数のプレジデント相手に皮一枚の接戦を強いられている状況だ。
「HAHAHA!ボクシングの経験がないとは言え流石の動体視力だ!こうも避けられてしまうとは!」
「だが接近してこなければ私は倒せないぞっ!」
「パワー系と思いきや驚くべき巧者ですねっ…!」
「野郎、だったらこっちも連携技だ!玲芳、俺に合わせろ!」
「…!はいっ、龍兵殿!」
このまま個人戦ではジリ貧は明白である。
ならば勝率を上げるためにも虎穴に飛び込むべし。
「何をするかはわからんが…やらせはせんよっ!」
しかし対するプレジデントもリスクを承知で二人に渾身の一撃を放つべく接近してくる!
「足元注意だぜ、大統領!」
「ぬおっ!?」
しかし先手を打ったのは龍兵であった。
スライディング気味の姿勢から放たれた鋭いローキックがプレジデントの足を狙撃する!
「|愚かな!《イディオット!》私が『猪木アリ状態』の対策をしてないとでも思ったか!」
「生憎それを知らないのは俺の方みてぇだが…後ろを見てみな?」
「なっ……ごぉっ!?」
プレジデントが振り向くと彼に向かって吹き飛んでくる「|彼ら《プレジデント》」の姿があった。
そしてその向こうでは煙を上げる拳を構えた玲芳の姿があった!
「済まない私よ!彼女はカンフー使いだったようだ!」
「しかも全員掻い潜られてしまってな!」
「「「HAHAHA」」」
「全員纏めてぶっ飛ばしましたよ龍兵殿!あとはお願いします!」
「よっしゃあ!撃たせてもらうぜ、渾身の一撃!威力フルマックスの必殺技ァ!」
プレジデント達は防御どころか回避不能、それを狙ってたと言わんばかりに龍兵はドラゴンガントレットに魔力を込めると、倒れてくるプレジデント目掛けてアッパーを繰り出した!
「グッハァ!」
「やはり連携においては猟兵のほうが一枚上手だったか…!」
ユーベルコード二連撃を食らったプレジデント達の巨体は宙を舞い、そして床に倒れ伏すのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アルジェン・カーム
え、ええと…つまり大統領という世界の王の複製体で…しかもそれが別世界に現れたという事ですか?(若干混乱気味のエンドブレイカー
取り合えず記録を確認すると…ボクシング…拳闘で戦えばいいという事ですね?
イザベラさんも殴り合いを推奨してますし…格闘は経験がないわけじゃありません
ならば…やってみますか
【戦闘知識】
大統領の動きと攻撃の癖を過去の記録も確認して把握
【オーラ防御・念動力】
オーラを少し広めに展開
防御というより敵の攻撃把握に利用
念動障壁により防御強化
UC発動
貴方には何もさせません!
【二回攻撃・弾幕・串刺し・貫通攻撃】
弾幕の如き拳と脚の連撃から空気の断層による斬撃を折り重ねての猛攻!!
●
「え、ええと…つまり大統領という世界の王の複製体で…しかもそれが別世界に現れたという事ですか?」
「その通り!…ただ一つ訂正しておこう。大統領とは王にあらず、選挙で選ばれた国民の代表者だ!|おわかりいただけたかな?《ドゥーユーアンダスタンッ?》」
アルジェン・カーム(銀牙狼・f38896)の疑問にプレジデントは機械の指を『ビシィッ!』と立てて答えた。
「…な、なるほど、それは失礼しました。では気を取り直して…アルジェン・カーム、参る!」
「|よろしい!《Good!》|かかってこい!《Come on!》」
アルジェンVSプレジデント。
両者拳を構え、試合が始まった!
「最初からフルスロットルでいくぞっ!」
プレジデントは宣言するとピーカブースタイルーーかの名ボクサー、マイク・タイソンが得意としたスタイルでアルジェンへと急接近し強烈なラッシュを叩き込み始めた。
相手の出方を伺うべく、序盤は待ちに徹するつもりであったアルジェンにとっては好都合のようにも思えた。
アポカリプスヘル、ワシントンDCにおける猟兵VSプレジデントのスペシャルマッチ。その記録はあれど実際に見定めねば攻略の糸口は得られない。そう判断したゆえに|打撃対策《オーラ防御》も万端にしていた。
「ふぅんっ!」
「ぐぅっ…!防御の上からなんて威力だっ…!」
「女神は勇者にこそ微笑むものだっ!守りばかりでは到底私に勝てないぞっ!」
まだ直撃打がないとは言えプレジデントの大統領魂の込められた鉄拳が防御を破ってくるのも時間の問題だ。
アルジェンも早く反撃に転じなければなならない事を理解していたがプレジデントのボクシングは基本に忠実であるからこそ隙を見出すのは困難であった。
「こいつで…フィニッシュだ!」
プレジデントの剛腕がアルジェンごと打ち抜かんと繰り出される。
(…この打撃っ!)
アルジェンはプレジデントの繰り出した比較的大振りのフィニッシュムーブが僅かにフォームがブレていることに気がついた。それはオリジナルのプレジデントであれば決してありえないミスであった。
戦闘の中、普通であればそれに気が付くことは困難であろうがエンドブレイカー世界で数多くの鉄火場を駆け抜けて来た天津神楽の武人、『|皇・銀静《アルジェン・カーム》』であるからこそ気がつき、そして動くことができた。
「破ぁっ!」
「ぐぉっ…なにィ!?」
ジャストミート直前、アルジェンの掌底がプレジデントの腕を直撃。
本来であれば勢いを殺されることなど無い鉄拳が跳ね上げられた。
「白虎門…開門!」
「…ぬぅっ!」
直後放たれるは、暴風の如きアルジェンの拳撃の数々。
対するプレジデントはアルジェンの猛攻に耐えるべく全身の筋肉の引き締める。
「がハァっ!?」
しかし鍛え上げられた肉体をしてもアルジェンの豪槍の如き重さを持つ拳の一撃は防ぎ得なかった。
一撃を受けてしまえば最早手詰まり。暴風めいた乱撃がひたすらプレジデントを襲い続ける。
「世界を巡る風よ…我が武としてその力を示せ!」
そしてアルジェンの拳から放出される風がプレジデントの巨体を切り刻みながら吹き飛ばすのであった。
大成功
🔵🔵🔵
南六条・ヴィクトリア三世
【アドリブその他ご自由に】
【なんだったらプレジデントとアイスエイジクイーンご本人出しても可】
変則タッグ戦であれば! こちらは3つの力を結集するのみ!!
わたくし、プレジデント、そしてアイスエイジクイーン……トリニティセレブリティパーティの結束力を見せるときですわ!!
あなた方は11人となることで大統領魂を11倍にした!
しかしこちらは私の社長魂にMr.プレジデントの大統領魂、そしてアイスエイジさんの女王魂を掛け合わせれば……その魂は相乗効果で3の11乗!!
666ラウンドの死闘を制したこのわたくしに死角はございませんわ!!
行きますわよ……!!
(パワードスーツを着装し拳を固めて殴りかかる)
●
「おーっほっほっほっほ!」
「ムッ!この特徴的な笑い声はもしやっ…!」
突如『ジャックマキシマムハウス』に響き渡る笑い声に11人のプレジデントは反応した。
「「「我々はっ!この“声”を知っているっ!!」」」
「「「むしろ忘れられるはずもないっ!」」」
そして声のした方向を向いたプレジデント達が目にしたのは……!
「「「あの、絢爛豪華なsilhouetteはっ…!」」」
「そう!|社長《わたくし》ですわぁーっ!!!」
南六条・ヴィクトリア三世(株式会社UAI最高経営責任者(現職)・f30664)、『だれでもジェイミィくんスーツ』を装着して堂々の|戦場入り《リング・イン》だぁーっ!
「HAHAHA!やはり来たか!とりあえず|明けましておめでとう《ハッピーニューイヤー》!」
「2023年もよろしくお願いしますわっ!聞けば11人に増えているそうですわねMr.プレジデント!」
「いかにも!|以前の私《オリジナル》には若干劣るだろうが単純計算で11倍の戦闘力だ!今回は勝たせてもらうぞ!」
互いに年始の挨拶を交わすとプレジデントからの勝利宣言が飛び出す。
この二人、アポカリプスランページにおいて、アポカリプスヘル・ボクシング史に残る伝説的一戦『666ラウンドの死闘』で拳を交わした後も親交を深めていることもあり、このやり取りはある種のお約束であった。
「おもしろいっ!ですがパワーアップしているのはあなただけではありませんわよ!」
ヴィクトリアがバッと『社長魂』の扇子を開くと背後から二人の人影が現れた。
「HAHAHA!私達がいることをお忘れかな?|諸君《プレジデンツ》!」
「我々3人のトロイカ体制を見くびらないことですわっ!」
ヴィクトリアの背後から現れたのはプレジデント(電脳再現体)と、アイスエイジクイーンッッ!
『わたくしたち3人は!』
『生まれた場所は違えども!』
『同志の契りを結んだ身!』
『『『我ら、トリニティセレブリティ!!!』』』
(背後で演出用の爆薬が爆発する。)
「こちらは私の社長魂、Mr.プレジデントの大統領魂、そしてアイスエイジさんの女王魂を掛け合わせて3の11乗!!」
つまり、177147倍っ!
「「「な、なんだってー!!!」」」
「う、狼狽えるな|私達《プレジデント》!合衆国大統領は狼狽えないっ!」
ヴィクトリア脅威の戦闘力にザワつくプレジデント(複製体)。そしてそれに一喝するのもまたプレジデント(複製体)であった。
「その通りだ、複製体の|私《プレジデント》よ!雌雄を決するは数字にあらず!」
「勝負は拳で!そして最後に立っていたほうが勝者ですわぁーっ!」
腕を組むプレジデント(電脳再現体)と拳を振り上げるヴィクトリアの言葉にプレジデント(複製体)は顔をハッとさせると微笑んだ。
「フッ…私としたことが臆病風に吹かれて私を見失いそうになっていたな。」
「全く、それでは再選など夢のまた夢だぞ、|私《プレジデント》よ。」
「それでは気を取り直して……!」
「レッツ・ボックス!ですわ!」
ヴィクトリア(with プレジデント&アイスエイジクイーン)VSプレジデント
そう、なんかいい感じの空気になっているが…!
まだ始まっていない…戦い…!
まだ、何も始まっていないのである…!
恐ろしい戦闘前演出である…!
戦闘…開始っ…!
「Mr.プレジデント!アイスエイジさん!いきますわよっ!」
「合点!」「承知ですわ!」
ヴィクトリアの合図と同時にプレジデント(電脳再現体)の『大統領魂』とアイスエイジクイーンの『女王魂』がヴィクトリアの両の拳へと宿り、放つ|闘気《オーラ》が急増大!
放つ技はーー理外ッッ!
まさかの両拳突き出し!ダブルパンチ!
「相手にとって不足なしっ!」
「|我々《アメリカ》の|大統領魂《アメリカ》をして打ち砕いてみせようぞ、トロイカ体制ッッ!」
対するプレジデント複製体も11人揃い踏みで大統領魂フルスロットルに迎え撃つ!
放つ技はーー王道ッッ!
右の大砲!ストレートパンチ!
決着は…一瞬!
両者の拳がジャストミートした瞬間、放出される魂のエネルギーが衝突!
あらゆるものをの吹き飛ばさんとするエネルギーの奔流に耐えるように拳を突きだす両者であったが…!
「「「なんとぉーっ!?」」」
「666ラウンドの死闘を制したこのわたくしに死角はございませんわぁーっ!!」
最後は根性勝負!
耐えるだけでは決着つかずと踏んだヴィクトリアが『社長魂』をブーストさせ、さらに拳を突き出したことで均衡が破綻!
11人のプレジデント複製体はトリニティセレブリティのエネルギーの奔流に呑み込まれながら吹き飛ぶのであった……!
大成功
🔵🔵🔵
黒木・摩那
まさかのプレジデント!
前もボクシング対決したんですよね。メガネだけど。
そのときは大変紳士的な態度で、敵ながら大変に感激したものです。
いいでしょう。今回もボクシング受けて立ちます。
まずはメガネを外して。
まじで見えないんですよね。世界が霞むー
プレジデントの動きは【第六感】頼りで。
戦法は防御を固めて、相手パンチは【第六感】で【功夫】【受け流し】。
ただ、今回はUC【矢印過流】を発動して、周囲に矢印配置しておきます。
この矢印を操作することで、相手の動きの調子を崩しつつ、自らには有利になるように使います。
極め技は【電撃】に【重量攻撃】も籠めたアッパーですね。
●
「やぁ!メガネのカンフーガールよ!息災だったかね!」
「お久しぶりですミスター・プレジデント!その節はお世話になりました。」
プレジデントが気さくに声をかけたのは黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)であった。
彼女もまたアポカリプスヘルのワシントンDCでプレジデントと戦い、勝利した猟兵である。
「それじゃあ早速…と、その前に」
「ご安心を。今日はメガネケース持参です!」
「|Good!!《いいね!》」
何かを言いかけるプレジデントであったが、摩那が掲げているメガネケースを見てサムズアップを返した。
これもまた先の戦いでの出来事だが、摩那のメガネがボクシング対決の際に危ないとの理由で対決地の隅っこに置いてた所、摩那に吹っ飛ばされたプレジデントの巨体に危うく粉砕されかねない場面があったのだ。
その時は吹っ飛ばされながらも機転を利かせたプレジデントのファインプレーもあり摩那のメガネは無事であったが、二度も手を煩わせたくないという摩那の心の表れがメガネケース持参であったのだ。
「メガネは収納して…はい!いつでもOKです!」
「よろしい。では、レッツ・ボックス!」
摩那VSプレジデント
試合開始!
「ゆくぞっ!」
「むー…やっぱり世界が歪んで見えるぅ…。ですがっ!」
プレジデントから仕掛け、それを摩那が迎え撃つ構図だ。
高速高威力のジャブで間合いを詰めてくるプレジデントに対し摩那は気功による最小限の受けと流しで対応してくる…ここまでは前回と同じ流れであったが、この展開を予期していたかのようにプレジデントの動きが変わる。
「ギアを一つ上げるぞっ!」
「むっ…!」
突如ジャブの中に現れた重い一撃に顔をしかめる摩那。
辛くも凌いだそれはフックであり、摩那のペースを崩そうとするプレジデントの仕掛けであった。
その後も何度となく繰り出される重い一撃に摩那がジリ貧の如く後退を余儀なくしていると、ここでプレジデントが試合を終わらせようと渾身の一撃を放つ。
「これでフィニッシュだ!」
しかしそれは摩那も同じ思いであった。
「励起。昇圧。空間イメージ展開。操作開始。」
プレジデントのフィニッシュブローが決まると思われた次の瞬間、それは明後日のあらぬ方向に振り抜かれていた。
「なにっ!まさか…!」
「そのまさかです!最後の最後で引っかかってくれましたね!」
プレジデントが振り抜く瞬間、その拳は|「矢印」《ユーベルコード》に触れていた。
途中まで以前の戦いと同じような試合運びになったのは偶然ではない。
敢えてプレジデントに膠着の糸口をちらつかせ、勝利を確信させるという摩那の心理的戦術であってのだ。
「改めて…これでフィニッシュです!」
「ウッ…ごはぁっ!?」
摩那は自身の拳に電撃を溜め込むと、がら空きになったプレジデントの顎めがけて渾身のアッパーをぶちこみ、その巨体を天高く打ち上げてみせた。
「今回も私の勝ちです!」
そして取り出したメガネを装着すると高らかに勝利を宣言するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
エリー・マイヤー
いろいろ言いたいことはなくもないですが…
まぁ、置いときましょう。ご健勝なようでなによりです。
とりあえずボクシンググローブ貸してください。130個ほど。
さて、真の姿ボクシングがお好みということでしたか。
私は両手が光るくらいで大した姿でもないですし、
ボクシングもさほど詳しくないですが、付き合ってあげましょう。
殴っていいのは正面のみ、そしてナックルパートのみ。
それだけ頭に入れといて、
【念動ハンド】による130超のグローブで殴りまくります。
これだけあれば、敵の防御の隙間をついて殴り放題で、
敵の攻撃を殴って逸らし放題って寸法です。
あ、この両手は光るだけで、
腕力据え置きの貧弱ハンドなのでお気になさらず。
●
「いろいろ言いたいことはなくもないですが…まぁ、ご健勝なようでなによりです。ミスター・プレジデント。」
複製体とはいえプレジデントを前にしても普段通りの平静さを保ったエリー・マイヤー(被造物・f29376)はプレジデントに挨拶をする。
山盛りのボクシンググローブを背後に控えさせながら。
「……大変丁寧な挨拶ありがとう。しかしだね、そのグローブの山は一体どこから持ってきたのかね?」
流石のプレジデントも、エリーの“山盛りのボクシンググローブ”の出処が気になってしょうがないというところで思わず尋ねる。
するとエリーは答えた。
「あぁ、これらはゲームセンター内のパンチングマシーンから拝借してきました。ざっと130個ほど。」
「ひゃくさんっ……!?」
思わずプレジデントは視界内のパンチングマシーンを見た。
すると備え付けのグローブが盗難防止用の紐から千切られているのを確認し、エリーの言葉がほぼ間違いないという結論に至った。
「ふむ…あー、うん。使い終わったら返却しておくように。仮初めの場所とはいえ流石に盗難は見過ごせないしな。」
「そうですね、善処しましょう。」
「Good.それでは気を取り直して…レッツ・ボックス!」
エリーVSプレジデント。
試合開始っ!
「実は私、近接戦はからっきしでして。なので“これ”で行かせてもらいます。」
開始直後、ボクシンググローブがエリーの周囲に浮かび上がった。
これこそがサイキックたるエリーのボクシング、即ちサイキック・ボクシングである。
「私は箸より重いものを持つことが出来ません。なのでこれで勝負させてもらいますが…卑怯とは言いませんよね、ミスター?」
「おもしろい!ならばこちらも君を思う存分殴りぬくことができそうだ!」
「まぁ怖い。」
双方、攻撃開始。
エリーのボクシンググローブがドローンめいてプレジデント達に殺到、対するプレジデント達も勇猛果敢にボクシンググローブの嵐へと飛び込んでゆく。
しかしプレジデントには誤算があった。
エリーのサイキックについて「物を動かす」くらいのものと認識していたことだ。
故に手数に注意していれば問題ないと考えていたのだが…。
「うごぉ!?」「ごはぁっ!?」「アバーっ!」
「馬鹿な!この威力…スーパーヘビー級クラスだとっ…!?」
威力も馬鹿にならなかったのだ。
恐るべき、サイキック・ボクシングである!
この大誤算によりプレジデント達は一人また一人と数を減らし、最後のプレジデントは130個のボクシンググローブと対峙せざるを得なくなった。
「一度に全滅できると思いましたけど、やっぱりタフですね。ミスター・プレジデント。ですがこれでおわりです。」
「まだだ!まだ終わらんよ!うおおおお!」
そして最後のプレジデント、いわゆるラスト・プレジデントは迫りくる130の拳めがけ大統領魂とともに突撃を敢行しーー!
「……!」
「……ぐはぁーっ!」
プレジデントがエリーのグローブ群に吹っ飛ばされる直前、エリーの顔の横を“大砲のごとき突風”が通り抜けた。
「……ナイス・ガッツ。ミスター・プレジデント。」
プレジデントが吹き飛ばされた事により、自らの勝利を確信した後にエリーはポツリと呟いた。
大成功
🔵🔵🔵
黄・威龍
●POW
話には聞いていたが、アレが|修羅の世界《アポカリプスヘル》の|覇王《フィールド・オブ・ナイン》たる偉大なる統領、大統領というものか
だが、拳をもって治める大統力を持つ者が11人も居るとは、武侠として滾って来るものがある
|来いよ《Come on》、大統領
堅苦しい大統領魂なんか捨てて、|纏めてかかって来な《Shall we Dance》?
相手が申し出る|拳闘《ルール》に従い|一対一《サシ》で|闘《ヤ》ってはキリがねぇ
なら、纏めて平らげるしかねぇだろ?
それにだ
奴は大統領、即ち本来は一人しか居ねぇ王者だ
頼れるは己の拳のみ…果たして自分であろうとも、複製体だろうが身体に宿る|大統領魂《ONEMAN ARMY》がそれぞれが主張し合うとなりゃ…協調し合うのが無理ってもんだ
ならば、それを大いに利用させて貰おう
乱闘の最中でも【集中力】を研ぎ澄まし、相手を【挑発】し拳を躱すことで同士討ちを誘う
最後に残った奴とは真っ向勝負で自慢の拳具を『一撃必殺』の我が拳にて打ち砕く
教えてやるよ
テメェの敗因は自惚れだ
●
「よう、大統領。まだ|殴《ヤ》れるか?」
「あ、当たり前じゃあないか…私はアメリカ合衆国大統領だぞ?」
黄・威龍(遊侠江湖・f32683)の開口一番の挑発に返すプレジデント。複製体総勢11名健在、とはいえここまでの猟兵たちとの激闘により確実にダメージは蓄積され、実際その疲労は癒えていない。
しかし|合衆国大統領《プレジデント》である。
その胸に秘めたる|大統領魂《エンジン》の火が絶えぬ限り何度でも立ち上がるであろう。
「流石は|修羅の世界《アポカリプスヘル》の|覇王《フィールド・オブ・ナイン》が一人。いや、今は11人か。この身に流れる武侠の血が滾るというものだぜ。」
威龍VSプレジデント。
「|かかって来な《Come on! Mr.President.》!」
「|面白い!ふっ飛ばしてやろう《HAHAHA! Blow you away,Boy!》!」
|両拳雄、互いに見合い《Are you Ready?》!
|試合開始《Fight!》!
「|一対一《サシ》でチマチマやってちゃあキリがねぇ。11人雁首揃えてかかってきな。」
「|私達《アメリカ》を見くびるなよ、|武侠《ボーイ》?物量戦においてアメリカは最強だ!」
「へぇ?越南国はどうだったかな?」
「…はっ!ソイツは|言わぬが花《ノーコメント》というやつだ!」
威龍の挑発に乗る形で躍り出る11人のプレジデント。
蓄積された疲労はあれど、未だその戦闘力に衰えはなく、故に威圧力と破壊力は健在であった。
矢継ぎ早に振り抜かれる鋼鉄拳が威龍目掛けて殺到し、“威龍の周囲”を粉砕してゆく。
プレジデントの猛攻に対して威龍は一歩も退かず、的確な防御、そして力の受け流しのみで捌き切っていた。
「ははっ!とんでもねぇ|拳速《スピード》に|馬鹿力《パワー》だ。流石は超大国の統領、だが当たらなきゃ意味ねぇぜ!」
威龍はそう言うと同時に真正面のプレジデントの鼻っ柱に最速の直突きを見舞う。
直突きを食らったプレジデントの巨体が一瞬ぐらりと仰け反るが、それでも立て直してくるところを見るに一撃必殺には届かなかったようだ。
「言ってくれるじゃないか!」
「ならばこれならどうだっ!?」
次は4人のプレジデントが威龍目掛けて槍衾めいたストレートを繰り出す。
寸分違わぬタイミングで繰り出されるが、連携攻撃と呼ぶにはあまりにも稚拙であり、威龍はこれをひらりと躱してみせた。
「何をやっている私!?一度に繰り出したら連携にはならんだろう!」
「|私《おまえ》がやつを追い込んだ所で私がフィニッシュブローを決めるつもりだったのだ。|私《プレジデント》としたことが空気を読めていないのかね?」
「待て待て、それは私の役目だ。」
「よさないか|私達《プレジデント》!戦いの最中だぞ!」
どうやら先程のストレートで決めるつもりが、『どのプレジデント』が決めるかまでは決まっていなかったようで、結局ただの『ぶっ放し』になってしまったようだ。
「まぁそいつも仕方ねぇさ。本来アンタらは一国の主、一人の王だ。」
「なにっ」
「複製体といえど大統領魂は一つ、つまり協調なんてありえねぇってことだ」
「きっ貴様っ!」
「|私達《アメリカ》を愚弄するかぁーっ!」
自身の欠点を突きつけられたプレジデント達は図星であったかのように激怒し、11人は威龍を取り囲む。
「連携が望めぬならばっ!」
「|飽和攻撃《ゴリ押し》でブチのめすのみっ!」
「|私達《アメリカ》に敗北は似合わんッ!」
そして鋼鉄拳による零距離ラッシュを威龍目掛けてぶっ放す!
「「「ごっはぁッッッ!!?」」」
「だから言ったろうが、アンタらに協調なんてありえねぇ。一人ひとりの我が強いから『自分が立っていれば同士討ち』も起こしちまうのさ。」
威龍は最低限の動きでプレジデント達の拳をいなしただけであり、結果を見ればプレジデントがプレジデントをぶん殴り倒していた。いわゆる友軍誤射の連鎖が発生し、11人のうち10人が再起不能へと陥った。
「残るはお前だけだっ!」
「クッ…!」
最後のプレジデントは迫る威龍に対しガードを選ぶ。数的優位を失った以上、戦術を見直すためにも迂闊に動けない。プレジデントの状況判断であった。
しかしその直後、威龍の放った一撃必殺の拳がプレジデントの象徴たる鋼鉄の両拳を砕き、それが失策であったことを理解させられた。
「なにっ…!」
「冥土の土産に教えてやるよ。テメェの敗因は自惚れだッ!」
プレジデントの驚愕をよそに威龍の拳は無防備となったプレジデントの顎をかち割り、その巨体を宙へと打ち上げた!
こうしてプレジデントとの戦いは猟兵たちの勝利で終わったのである。
大成功
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