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銀河帝国攻略戦⑳~白騎士よ沈め

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #白騎士ディアブロ

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 『白魔』『白城』の艦隊を突破した『解放軍の艦隊』は、遂に、白騎士ディアブロとの決戦に挑む。
 白騎士ディアブロと『解放軍』を遮るものは、もはや何もないのだから。
 しかし、『解放軍』の艦隊に、白騎士本人を撃ち破る事はできなかった。
 スペースシップの砲撃も、戦闘機の攻撃も、『白騎士ディアブロ』を捉える事ができなかったと言うのだ。
 『解放軍』は、白騎士の撃破を諦め、銀河皇帝を守る艦隊へと攻撃の矛先を変えた。
 銀河皇帝を滅ぼす今回の作戦において、戦力の悉くを失った『白騎士ディアブロ』は、『解放軍』にとってもはや重要では無い。
 しかし、猟兵にとっては話は簡単ではない。
 オブリビオン・フォーミュラである銀河皇帝を撃破しても、二大巨頭である『白騎士』『黒騎士』が逃げ延びれば、新たなオブリビオン・フォーミュラとなりうる可能性が残されてしまうのだ。また、そうでなかったとしても、銀河皇帝撃破後、銀河帝国の残党あるいは、スペースシップワールドの不平分子等を集めて、悪事を行う危険が大きい。
「銀河皇帝との決戦が最重要なのは当然だよ。でも、もしできることなら『白騎士ディアブロ』の撃破もしたいよね」
 ルビナ・ベイビーブルー(スペースノイドの電脳魔術士・f01646)は語った。
 猟兵たちは、許される最大戦力で『白騎士ディアブロ』の撃破に向かう。

●白騎士よ沈め
 白騎士は戦力を悉く失っており、周囲に他の戦力は存在しない。
 しかし、これは、白騎士が『一人の戦士』として、最大の力を発揮できる状況でもある。そのため、猟兵の精鋭であっても、勝敗は五分五分で、敗北する危険性は高いだろう。
 白騎士は同時に一体しか存在ない。しかし、限定的ながら『未来を操作する』力を持つと目される強敵だ。
「何らかの有効な対策が無い限りは、白騎士は『全ての攻撃を逃れ』『絶対に命中する攻撃』を『最大の効果を発揮する』ように行って、確実な勝利を掴んじゃうよ」
 ルビナは硬い表情でそう告げる。
 装備するフォースセイバーやレーザーキャノンといった兵装も、銀河帝国の技術の粋を尽くしたものであり、生半可な防御も通用しないだろう。その上、その力が尽きるまで、骸の海から蘇る力をもっていると言うのだ。
「でもね! 白騎士の能力も絶対的なものでは無いはずだよ! みんなの知恵とユーベルコードを駆使して、勝利を掴もう!!」
 猟兵が勝利して、白騎士が『骸の海』に放逐したとしても、すぐに『骸の海』から蘇り、別の場所から再出撃してくる。逆に猟兵が敗北した場合、白騎士は『一旦、骸の海に撤退して、完全に回復』したうえで、別の場所に再出撃してくる。
 白騎士が『骸の海』から出現する場所は、破壊された白騎士配下の艦艇のどれかであると言う。そして――。
「私も、出現する艦を予知したよ。みんな、出現する白騎士を待ち伏せして、撃破してね」
 そう言って、ルビナは説明を終えた。


陵かなめ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 ⑳白騎士ディアブロとの決戦です。注意をよくお読みになられたうえで、ご参加ください。判定は厳しめで行いますのでご留意ください。

●注意
 白騎士ディアブロは、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

 それでは、プレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『白騎士ディアブロ』

POW   :    収束する運命の白光
【対象の未来位置に向け放たれるレーザー】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    ホワイトライト・トゥルーライト
【10秒先を見たかの様に的確な攻撃を行い、】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    デストロイマシン零式
戦闘力のない【66機の動画撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【正確無比な未来予想シミュレーション】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

錬金天使・サバティエル
「向こうのやりたいようにやらせてしまえば勝ち目は無いな。さて、どうするか……」
今回の戦いは錬金呪刻弾を連射することになる。突撃銃をメインに使おう。
動画撮影ドローンということは、奴や私を映さなければ未来予想シミュレーションは不可能なはずだ。
ヘマタイトの壁で仕切りを作り、"月の道"のワイヤーでドローンの動きを封じ、アクティブデコイで映した私のダミーを走らせ撹乱。なんとしても奴のドローンを戦場から引き剥がしてやる。
攻撃は通常の射撃とせり出す壁で押しつぶす攻撃を織り交ぜていこう。
ヘマタイトの壁を足場にすることで奴の力に少しでも対応できればいいが……。



●白騎士出現す
「この場所にも、私を待つ者がいたか」
 猟兵たちの前に白騎士ディアブロが現れた。
 出現を待ち構えていた猟兵たちが、武器を取る。
「この場所ならば、私は戦士として最大の力を出すことができる。さあ、お相手しよう」
 言うや否や、白騎士はフォースセイバーやレーザーキャノンに力を通し、一歩前に出た。
「向こうのやりたいようにやらせてしまえば勝ち目は無いな。さて、どうするか……」
 最初に白騎士と対峙した錬金天使・サバティエル(賢者の石・f00805)は、敵が召喚した動画撮影ドローンをちらりと見る。動画撮影ドローンと言うことは、自分たちを映さなければ未来予想シミュレーションは不可能だと考えた。
「錬金呪術・阻鋼」
 サバティエルは突撃銃を構えて、ユーベルコード・錬金呪術・阻鋼を発動させる。
「攻撃開始だよ」
 そう言って、呪刻鉄鋼弾を発射した。
「ふっ」
 白騎士が難なく最初の一撃を避ける。
 だが、外れることは織り込み済だ。サバティエルは呪刻鉄鋼弾が外れた代わりに、地面から鋼鉄の壁を生やした。
 続けて呪刻鉄鋼弾を発射し、サバティエルは走る。
「動画撮影ドローンか、戦場から引き剥がしてあげるよ」
 そう言って、月の道からワイヤーを射出し、一体のドローンを絡め取った。だが残りのドローンはまだしっかりと白騎士を映している。さすがに、66機すべてをワイヤーで行動不能にするには時間が足りないようだ。
 だが、策はそれだけでは終わらない。
 サバティエルは、更に、立体映像を出せる小型ドローン・アクティブデコイで自身の姿を映し出し、攪乱を狙った。
「なるほど、悪くない考え方だな」
 白騎士は呪刻鉄鋼弾を避けながら、アームに装備した武器を取る。
 見ると、その武器は、最初に白騎士が力を通した時よりもさらに輝きを増していた。
 呪刻鉄鋼弾を避けるたび、正確無比な未来予想シミュレーションによってパワーアップさせていたのだ。
「でも、ヘマタイトの壁を足場にすれば……」
 サバティエルは、錬金呪術・阻鋼により作り上げた壁を足場にして、自身の戦闘力を高める。
 その様子も含め戦場の様子は、全て敵のドローンが映していた。
「では、こちららからも、攻めさせてもらうぞ」
 ついに白騎士が動いた。ただ避け続けるだけで解決するほど、サバティエルの攻撃が甘くないと感じたのであろうか。
 サバティエルは呪刻鉄鋼弾に加え、せり出す壁で押しつぶす攻撃も行ったが、白騎士の進撃を止めることはできなかった。
「速い……っ」
 一気に間合いを詰められたと思う。
 瞬間、白騎士のフォースセイバーが壁ごとサバティエルをなぎ払った。
 その攻撃を防ぐ手段がない。
 サバティエルは重い一撃を喰らい、壁に叩きつけられ意識を飛ばした。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

マハティ・キースリング
力の象徴
帝国の双璧挑ませて貰う

周囲に複数小型センサー散布し回避に役立てる
武器改造でアームドフォートをカイトシールドに変化

その場から一歩も動かず挑発
貴様の条件を飲んでやる
ルールを課せられた状態で戦いたいと
レーザーを盾で弾き、ルール決定

恐らく攻撃・動作・思考を封じるものだろう
だがそんなものは関係ない
限られた指定内で足掻く

予め防具改造にて生み出された全身の金属鎧
生きた流体金属アンブリスが私の代わりに私の身体を動かす

クラスターマイン射出、艦内無差別焼夷攻撃を仕掛け
白騎士の無傷エリアを限定
敵の追撃を盾で受け流し捌きひたすら接近

悪神が放った私を狙う意識外の無差別攻撃
災禍の女で艦に隕石群を落とし道連れにする



●ルールの下に
「力の象徴。帝国の双璧、挑ませて貰う」
 マハティ・キースリング(はぐれ砲兵・f00682)は武器改造を生かしアームドフォートを改造して白騎士の前に立った。周辺には複数小型センサーも散布済みだ。
「貴様の条件を飲んでやる」
 マハティはその場を動こうともせず、堂々と白騎士へ提案する。
「自信と取るか、単なる挑発か。面白い」
 白騎士はそう言うと、組んでいた腕を解き、マハティに向けて収束する運命の白光を放った。
 レーザーを回避することは無い。
 ルールを課せられた状態で戦いたいと、マハティはあえてレーザーを盾で受けた。
「潔いな。では、宣言する。私とお前とは、手にした武器での打撃攻撃による戦闘を行うこととする」
「攻撃か動作か、いや思考でも封じるものだろうと思ったが」
「簡単なルールだ。さあ来い挑戦者よ。それとも、私と直接打ち合うことに怖気づいたか?」
 マハティは息を一つ吐き出し、アームドフォートを構える。
 もとより、限られた指定内でも足掻いてみせると思っていたのだ。
「貴様こそ、たったそれだけのルールでいいのだな?」
 言って、マハティは地面を蹴った。
 同時に白騎士も向かってくる。白騎士が構えるのはフォースセイバーだ。
 まずは一振り、白騎士がフォースセイバーを振り下ろす。
 マハティはそれを盾で弾いた。
「――ッ」
 剣と盾がぶつかり合った瞬間の衝撃はすさまじい。マハティは勢いに押され、上半身をのけ反らせた。
 白騎士は、そんなマハティの状態に関係なく、二撃目を繰り出してくる。
 マハティの腕が、動いた。
 何とか二撃目も受けて流す。これは、生きた流体金属アンブリスによるもの。アンブリスがマハティの体を動かしたのだ。
 そして、周辺に散布した小型のセンサーも、敵の攻撃を捉えてマハティにフィードバックし、動きを助けていた。
 次の一撃、また次。重い一撃が続く。
 腕に、腹に、受けきれない打撃が入った。
 だが、まだ致命傷ではない。
 アンブリスや周辺のセンサーに助けられ、何とか死なない程度に凌いでいるのだ。一瞬たりとも気が抜けない、近接戦闘だ。反撃しようと盾の攻撃を繰り出すが、こちらの動きはことごとく見切られていた。
「致命傷を受けずとも、それではいつまで持つか」
 白騎士が淡々と事実を述べる。
「確かに、では、私の手を見せる番だな」
 マハティは口元に笑みを浮かべ、一歩踏み込んだ。
 そして、言う。
「コイツに呪われたからか、帝国軍の攻撃か、ただ運が悪いのか、これが解らないんだ」
 ユーベルコード・災禍の女。
 瞬間、賞金首マハティを狙う隕石群が二人の頭上めがけて落下してきた。
「あ、ぐっ」
 マハティの体が痛みに苛まれる。打撃攻撃のルールを破ったことへのダメージだ。
 だが、マハティは白騎士から離れず。
「貴様も道連れだ」
 隕石群による重い一撃が白騎士に襲い掛かった。
 白騎士は傷を負いながらその場を離れる。
「敵ながら、見事な覚悟だ」
 薄れる意識の中、マハティは、そんな言葉を聞いた気がした。

成功 🔵​🔵​🔴​

セルリア・ジークフォート
さって、あんまり負ける気は無いけど…せめて情報くらいは持ち帰らせて貰おうかな!

【SPD】
会敵と同時に【ダッシュ】して白騎士との距離を詰め、10秒以内に当たる距離まで近づくたなら10秒のカウントを取りながら風切りの太刀を放って相手の出方を確認しよう

的確にカウンター・もしくは打ち消してくるような行動を取るならそのまま大人しく一撃は貰った後、くらった衝撃を利用しながら後退しつつアルバレストで追撃の拒否を試みよう

直撃、もしくは対応しきれずに当たった風ならフェイントなどを織り交ぜながら風切りの太刀の2回攻撃などで削り、10秒のカウントがたった時点で距離を取ろうかな?



●10秒
 セルリア・ジークフォート(響かせる旅音・f00830)も、白騎士を見て走り出した。
「さって、あんまり負ける気は無いけど……せめて情報くらいは持ち帰らせて貰おうかな!」
 できれば、10秒以内に攻撃の当たる距離までは近づきたい。
 しかし、ホワイトライト・トゥルーライトを発動させた白騎士は、セルリアが攻撃するよりも前にレーザーキャノンを構え、そのまま砲撃を行った。互いに視認できる距離だ。敵対すれば、敵はすぐに先制攻撃を仕掛けてくる。
「なっ――」
 こちらが先に攻撃し、相手の出方をうかがうような余裕などない。
 白騎士の先制攻撃は、セルリアを正面から撃ち抜いた。
 セルリアの体が吹き飛び、そのまま床に打ちつけられる。鈍い音がして、体中を痛みが駆け巡った。
「まだ、まだだよ」
 それでも、セルリアは立ち上がる。
 最初から、一撃はもらう覚悟で来たのだ。
 距離ができたのなら好都合、と、ロングボウ・アルバレストを構えた。体中そこかしこ、打ちつけた個所が痛む。だが、痛みをこらえ、セルリアは敵を見据えた。
「これ以上、追撃はさせないんだよ!」
 身の丈程もある超大型の弓を引き、狙いを定めて射る。
 敵との距離はずいぶん離れてしまったが、この距離でも十分攻撃は届くはずだ。矢は空を切るように白騎士に飛んでいった。
「小賢しい」
 白騎士は、飛んできた矢をフォースセイバーで払い回避する。
 そして、再びレーザーキャノンを構えた。
 セルリアは、敵の構えを見て、急ぎ精霊を纏う。
 次の攻撃をまともに食らえば、もう立っていられないだろう。敵の強さを肌で感じながら、それでも、敵に関する情報を少しでも引き出して持ち帰りたいと思う。
 敵が10秒先を見ているのなら、10秒のカウントを取って様子をうかがいたかったと思う。
 10秒かからず攻撃できれば、もしかしたら白騎士は対処できないかもしれないとも思ったが、それで敵の先制攻撃を回避することは難しかった。
「この一太刀、見切らせはしないよ!」
 セルリアはユーベルコード・風切りの太刀を放った。
 精霊を纏ってから居合の構えを取り、超高速の抜刀で衝撃波を生む。
 衝撃波は勢いを増して白騎士に襲い掛かった。
「なんのっ!!」
 白騎士は、フォースセイバーを振るい、その勢いで衝撃波を相殺させる。
 衝撃波が止むと、すぐさまレーザーキャノンを使った。
「あ――?!」
 再びセルリアに直撃するレーザー砲。
 何という威力なのだろう。
 せめて、敵の戦い方が仲間に伝わることを願い……セルリアの意識は暗転した。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

峰谷・恵
「未来も形を持ったら何かの拍子に壊れる筈」

可能な限り多くの猟兵と連携。
天の過ちを発動可能まで遅すぎた収穫期に神殺しの力を集め(力溜め)ながらMCフォートの掃射で白騎士の動画撮影ドローンを可能な限り破壊(鎧無視攻撃、鎧砕き、誘導弾、2回攻撃。更に数十発に一発、呪詛、マヒ攻撃を追加した白騎士狙いの機関砲弾を牽制に混ぜる)
天の過ち発動可能になったら遅すぎた収穫期を構え白騎士へ突撃、白騎士がこちらを迎撃する直前に蒼い宇宙で増幅した神殺しの力で天の過ちを発動し対応を迫り他の猟兵が攻撃する隙を作る。他の猟兵が攻撃を加えた隙に遅すぎた収穫期突き刺しからアームドフォートゼロ距離射撃を撃ち込み反動と爆風で離脱



●神殺しの力
 未来も形を持ったら何かの拍子に壊れる筈だと峰谷・恵(神葬騎・f03180)は思う。
「次は、お前が相手か」
 白騎士は、恵を見てデストロイマシン零式を発動させた。召喚された66機の動画撮影ドローンが、戦場を映し出す。
「そうだ、ぼくが相手」
 短くそう告げ、恵は目の端に映った動画撮影ドローンに攻撃を仕掛けた。ルーンソード・遅すぎた収穫期に神殺しの力を集めながら、MCフォートのロックを解除する。
 目につくドローンをロックオンし、MCフォートからの鎧を砕くような重い一撃を放った。弾は真っ直ぐドローンに飛び、狙い通りに粉砕する。さらに続けて攻撃を繰り出し、近くに飛んでいたドローンも叩き落した。
「そこ、次」
 防御力を無視するような、力強い攻撃を続け、次から次へとドローンを破壊する。誘導弾を打ち出して、遠くのドローンにも攻撃を仕掛けた。とにかく、目につく限りのドローンを、アームドフォートの射撃で撃ち落とす。
「なるほど、だが」
 白騎士は、恵に向かって砲撃を繰り出してきた。
 対して、恵は牽制するように白騎士へ麻痺攻撃を行う。
 白騎士の砲撃の威力は絶大だ。
「くっ――」
 敵の攻撃を受け、軽々と恵の体が吹き飛び、地面に衝突する。
 対して、こちらの攻撃はたやすく叩き落された。
 それでも、この短い時間にドローンは40近く落とせたはず。最初からドローンを多数落とすことに絞った攻撃だった。
 そして。
 攻撃を受けて、まだしびれの残る足を無理矢理立たせ、恵は遅すぎた収穫期を構えた。
 大丈夫だ、走れる。
 自分を叱咤し、恵は白騎士に向かって突撃をかけた。神殺しの力は十分ため込んでいる。あとは、これを振るうだけだ。
「ついに私に向かってくるか」
 白騎士もフォースセイバーを構え、迎撃の姿勢を取る。
 恵はさらに加速して、蒼き宇宙を見て神殺しの力を増幅した。
 敵の剣撃が繰り出される。
「その身に刻め天の過ち」
 だが、今は恵の攻撃の瞬間だ。
 白騎士に殺意を向け、ありったけ注ぎ込んだ神殺しの力をぶつける。
「なんと……!」
 フォースセイバーと恵の攻撃がぶつかり合い、敵が一瞬怯む。
「逃がさない」
 恵は遅すぎた収穫期を突き刺し、アームドフォートのゼロ距離射撃を叩き込んだ。
 爆音と、爆風と。
 周辺で粉塵が舞い、それに紛れて恵はその場から離脱した。
 白騎士のバランスが一瞬崩れる。
 こちらが突撃するところまでは予測できたようだが、完全に回避することはできなかったと見て取る。
「みんな、ボクに続いて!」
 仲間に呼びかけ、恵はその場をいったん離脱した。

成功 🔵​🔵​🔴​

神宮寺・絵里香
≪心情≫
・強敵相手だ、使える技能や武器は全て使い対応する。
・封じられることが分かっているなら、攻撃手段を増やすまで。

≪先制対策≫
・敵のレーザーは可能ならば【武器受け】して威力を落とす、
 不可能ならば致命傷にならないよう【見切り】、【オーラ防御】
 でダメージを軽減し、【激痛耐性】を以て耐えきる。
・封じられる対象によって攻撃方法を変化させる。
 腕を封じられたら【グラップル】技能での蹴撃や【高速詠唱】した
 魔法。足で短槍を蹴とばすようにして【槍投げ】など。
・足を封じられたら敵の攻撃は危険な攻撃を見切り【武器受け】や
【オーラ防御】で対処し、【槍投げ】や【高速詠唱】した魔法
・口を封じられたら白兵。



●投擲
「ああ、次はオレの番だ」
 仲間の呼びかけに答えながら、神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)は表情を引き締めた。この戦いは、まぎれもなく強敵相手になるだろう。
「貴様も、私に向かってくるのか」
 白騎士は真正面に立った絵里香に目を向けた。
「ああ、オレが相手だ」
「ならば」
 短い言葉を交わし、白騎士が収束する運命の白光を発動させる。
 絵里香は向かってきたレーザーを武器で受けて威力を軽減させた。すでにオーラで防御を重ねている。
「――っ」
 全身に痛みが走るが、激痛耐性のおかげでその場に立ち続けることができた。だが、さすがの攻撃力だ。敵の力強さを身をもって体験し、それでも絵里香はしっかりと白騎士を見据えた。
「ほう、見事だ。では宣言する。互いがこれ以上近づくことなく決着をつけることとする」
「それなら、いくらでも手段はある」
 そう言って、絵里香は走り出した。腕や脚を封じられたわけではない。これ以上近づかなければいいのだ。とても簡単な、とても分かりやすいルール。破ればおそらくかなりのダメージが返ってくるのだろう。それならば、ルールを破らない攻撃手段を取ればいいのだ。
「逃げるばかりか?」
 白騎士は、自分から離れていく絵里香に向かい、レーザーキャノンで砲撃を行った。高威力のレーザー砲が絵里香に降り注ぐ。
 いくつかの砲弾を見切り、どうしても回避できない砲弾は武器で受けて流した。
 オーラで防御しているので、致命傷には至らない。
「ほう。なかなか動けるものだな」
 白騎士はさして慌てた様子もなく、長距離からの砲撃を繰り返した。
 砲撃が徐々に激しくなってくる。
 次弾までの感覚が縮まり、威力も増していると感じた。
「いつまでその場所を動かないつもりだ」
 敵の攻撃をかいくぐりながら、絵里香は槍を握る腕に力を込める。白騎士は最初の場所から一歩も動いていない。それなら、と、絵里香はその場で足を止め、体を反らして反動で槍を投げつけた。
 敵との距離はあるが、攻撃方法ならいくらでもある。
「大いなる水を司り白蛇の神よ! その身を激流の槍と為し、仇なすものを刺し貫き給え! 急急如律令!」
 発動させた神宮寺流水術・蛇水槍・八岐により、八本の水の槍が白騎士に襲い掛かった。
 高速で詠唱したので、絵里香がその場にとどまってから、一瞬の出来事だ。
 ところが、槍の間を縫ってレーザー砲が伸び、絵里香の体を貫いた。
「が、は」
 オーラで防御していたが、今まで以上の攻撃だ。貫かれた部分が焼けるように痛みを訴えてきた。
 痛みをこらえながら絵里香は敵の姿を見る。
「ふむ。見事だ」
 白騎士は、自身に突き刺さった槍を引き抜きながらそう呟いた。
 絵里香の攻撃も、敵に届いたのだ。
 流石に、敵を滅ぼすまでには至らなかったが、しっかりと攻撃を当てたことは大きい。
 傷を負いながらも、絵里香はそう確信した。

成功 🔵​🔵​🔴​

オリヴィア・ローゼンタール
未来を見る……過去より蘇りしオブリビオンにしては異質な能力ですね

全速力で駆け抜け、白兵距離まで迫る(【ダッシュ】)
強化された【視力】と【第六感】で攻撃を【見切り】、
一発二発の被弾は覚悟して、【オーラ防御】【各種耐性】【気合い】【武器受け】でダメージを軽減
懐にまで潜り込めば――!

11秒後に【守護霊獣の召喚】で黄金の獅子を呼び出し【騎乗】、一気に加速して吶喊
ここより先は、未知のはず!

【属性攻撃】【破魔】で聖槍に太陽の如き炎の魔力を纏う
【怪力】で【なぎ払い】、白い【鎧ごと粉砕】する
獅子の爪牙で斬り裂く(【グラップル】【踏み付け】)
【早業】【先制攻撃】で畳み掛け、未来を見る余裕を与えない



●吶喊
「未来を見る……過去より蘇りしオブリビオンにしては異質な能力ですね」
 オリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)はそう言うと、勢いよく地面を蹴った。
 問答無用。
 全力で駆け抜け、白騎士へと迫る。
「まさか、無策で仕掛けてきたわけではあるまいな」
 対する白騎士は、まず長距離のレーザー砲で威嚇するような砲撃を繰り出してきた。
 威嚇とは言え、その出力は絶大だ。
 全力で駆けながら、オリヴィアは自分の眼でしっかりと見て砲撃を回避する。危ないと第六感が告げた攻撃は、オーラで防御を強化して、武器で受け流した。様々な攻撃に対する耐性もあり、一撃二撃と被弾しても、まだ走れる状態を保っている。
 更に間合いを詰めた。
「間合いを詰めてくるか。ならば」
 白騎士がホワイトライト・トゥルーライトを発動し、フォースセイバーを取った。
「こちらから、仕掛けるまでだ」
 敵が一歩前に出る。
 そして、オリヴィアに向かって突撃してきた。
 フォースセイバーによる重い一撃が振り下ろされる。
「くっ」
 オリヴィアはその一撃を、気合とオーラ防御で弾いた。
 だが、ぶつかり合った衝撃はすさまじい。オリヴィアの体が勢いに負けて傾いだ。
「そこだ」
 更に一撃。
 白騎士がなぎ払いをかけてくる。
 オリヴィアは第六感でその攻撃を見切り、地に手をついて自分の体を強引に立て直した。仲間が白騎士の体力を削ってくれたおかげか、フォースセイバーの攻撃は、最初に見た時ほどの切れを感じないと思った。
「天来せよ、我が守護霊獣。邪悪を引き裂く爪牙となれ――!」
 そして、黄金に輝く獅子を呼ぶ。
 守護霊獣の召喚により現れた黄金の獅子に、オリヴィアがひらりと飛び乗った。
「ここより先は、未知のはず!」
 そして、超至近距離から一気に吶喊した。
「だがそんな攻撃は予想できる」
 白騎士はフォースセイバーを横に構え、黄金に輝く獅子を抑え込む。
 しかしオリヴィアはここで止まらなかった。
 聖槍に太陽の如き炎の魔力を纏わせ、力を込めてなぎ払う。続けて、獅子の爪牙で斬り裂き、攻撃を重ねる。
 鎧ごと粉砕するほどの高威力の攻撃に、今度は白騎士がバランスを崩す番だった。
「まだ、まだです」
 もう一撃、オリヴィアは聖槍で攻撃を繰り出した。
 その早業が、白騎士の防御をすり抜ける。
「なるほど、こちらが手出しできぬほどの多攻撃か」
 聖槍が白騎士の鎧を貫いた。
 オリヴィアは畳みかけるように攻撃を繰り出すが、今度は敵のフォースセイバーに弾かれる。
 白騎士の追撃を感じ取り、オリヴィアはその場を退いた。
 だが、確実に傷を重ねている。
「ぐ――」
 距離を取った白騎士が、傷の部分をかばいながら小さく呻いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

エミリィ・ジゼル
すべては初撃をしのげるか否か
そこにかかっています

こちらのUCよりも先に攻撃が来るならば、
カウンターにすべてを賭けましょう

技能の第六感、見切り、カウンター、捨て身の一撃、盾受け
それらの技能をフル活用し
オペラグローブのビームシールドで敵の攻撃を受け流します
最悪、腕の一本ぐらいば差し上げましょう

その一撃をしのいだ直後《時を止めるメイドの術》を発動
時間停止した瞬間、聖剣めいどかりばーで渾身のカウンターをお見舞いします

これで敵を倒しきれるとは思いません
そしておそらく力押しでは勝てないでしょう
しかしそれで構いません

目的は敵に一撃いれること
そして一矢報いること

必ずや一発入れてみせます

「チェストー!」



●聖剣煌めき
 仲間たちが攻撃を重ね、白騎士が弱ってきた。
 それでもなお、白騎士が先手を取ってくるのだろう。
 エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)は、すべては初撃をしのげるか否かにかかっていることを肌で感じていた。
「行きます」
 エミリィが駆け出す。
 自分に向かってくるエミリィを見て、白騎士は体勢を立て直した。その姿を見て、エミリィは言う。
「どうやら、相当弱っているようですね」
「この程度の傷。どうと言うことは無い」
 白騎士はレーザーキャノンからレーザー砲を繰り出し、けん制してきた。
 一撃、二撃とレーザー砲を見切って回避し、エミリィは走る。
 次の一撃は、フォースセイバーによるなぎ払いだ。
「これは……盾で受けましょう」
 オペラグローブからビームシールドを展開させ、その一撃を盾で受ける。
 かなり傷を負っているとはいえ、白騎士の力のこもった一撃だ。受け流したかったが、直撃を避けるのが精いっぱいだった。
 盾を手にしていた腕がしびれ、感覚を失う。
「受け止めたか」
 白騎士の感心するような声。
 エミリィはしびれた腕をそのままにして、叫んだ。
「ターイム!」
 瞬間、時が止まる。
 間合いは十分詰めている。
 白騎士のわき腹に小さな隙が見えた。仲間が槍で突き、鎧を破損させた箇所だ。
 エミリィが手にしたのは聖剣めいどかりばー。
 今自分に出せるすべての力を込めて、渾身の一撃を繰り出した。
「チェストー!」
 その一撃が、白騎士の体を真っ二つに斬り裂く。
 これで倒しきれるなど思っていたわけではない。
 ただ、敵にこの一撃を入れることだけを考えて戦った。
 敵の攻撃が必ず先に来るのなら、カウンターに全てを賭けたのだ。
 時が動く。
「っ、ぐ、ぁ……」
 白騎士が我慢できずにうめき声をあげる。
 エミリィの手に、敵の体を破壊する感触が伝わってきた。
 聖剣めいどかりばーを振り抜き、一歩後退する。
「ぁ……、み、見事、だ」
 白騎士の体が崩れていく。
「これは、戦いを重ねた皆様と勝ち取った勝利です」
 エミリィは静かに崩れていく敵の姿を最後まで見ていた。
 ここで撃破した白騎士は、また別の艦に現れるのだろう。
 だが、自分たちに課せられた役割は果たしたと思う。

 猟兵たちは見事白騎士を撃破して、帰還した。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月20日


挿絵イラスト