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銀河帝国攻略戦㉓~指揮官を撃破せよ

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「みなさま、お集まりいただき、ありがとうございます」
 グリモアベースに集まった猟兵たちに向かって、グリモア猟兵であるテレジア・ハルトマン(リンペラトリーチェ・f11186)はそう切り出した。
「みなさまにお願いがあります。
 至急、スペースシップワールドへ向かっていただきたいのです」

 テレジアの話によると、解放軍と帝国旗艦を守護する宇宙艦隊との交戦が、停滞しているのだという。
「ご存じの方も多いと思いますが……スペースシップワールドでは現在、全戦力を糾合して、銀河帝国に対抗しようとしています。
 現在は、帝国旗艦『インペリウム』を守護する強力な宇宙艦隊に対して、解放軍の戦艦などから砲撃戦で攻撃をしかけていますが……」

 帝国旗艦を守護する宇宙艦隊―――インペリウム護衛軍は、元々防御力が高い上に、銀河皇帝の力によって損傷を徐々に回復する能力が備わっている。
 解放軍が与えるダメージよりも、向こうの損傷回復速度の方が早いため、解放軍の力だけでは撃破できないのだという。
 この状況を打破するためには、猟兵たちが強襲をしかけ、撃破するしかない。

「皆さんには、護衛軍の戦艦一隻の内部に突入し、指揮官を撃破していただきたいのです」
 護衛軍の戦艦のうちの一隻が、解放軍による砲撃で、一時的に風穴が空いた状態になっている。
 その穴が回復によって閉じてしまう前に、内部へ侵入。素早く指揮官の元へと向かい、指揮官を撃破する。
 それが、今回の目的だ。
「指揮官は、この戦艦のブリッジにいます。
 穴からブリッジまではそう遠くないので、道中に関してはお気になさらず。
 指揮官を撃破することを考えてください」
 指揮官はサイキッカーであり、サイキックエナジーを駆使して、槍を生み出して攻撃をしてきたり、こちらの動きを封じたりしてくるという。
 それから、瀕死状態にんると、しもべと呼ばれる存在を召喚するらしい。
 最後まで、気を抜いてはいけないだろう。

 最後に、テレジアは猟兵たちに向かって、頭を下げる。
「どうか、インペリウム護衛軍を撃破してください。よろしくお願いします」


坂本リサ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 どうも。坂本リサと申します。至らぬ点も多いのですが、どうぞよろしくお願いいたします。

 この依頼は、インペリウム護衛軍の一隻に突入し、指揮官を撃破することが目的となっています。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『闇に堕ちたサイキッカー』

POW   :    3体のしもべ
自身が戦闘で瀕死になると【黒き四足獣と白き巨鳥、そして鋼の巨人】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    サイコスピア
【伸ばした腕】を向けた対象に、【サイキックエナジーで生み出した光の槍】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    ラプラスの鏡
【対象の背後】から【サイキックエナジーで生み出した光の鏡】を放ち、【鏡の中に閉じ込めること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エルシー・ナインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 激しい揺れが戦艦を襲う。
 ブリッジにいた指揮官は艦長椅子から立ち上がり、コンソールへと向かった。
 モニターには、戦艦に穴が空いたのだという趣旨の警告が出ている。
「被害エリアはミーティングルーム付近か」
 ミーティングルームからこのブリッジまでは、比較的近い。
 そして、いま、この戦艦のブリッジには、指揮官である彼しかいない。他の人員は格納庫で、出撃の準備をしているためだ。
 護衛のために、人員を呼び戻すか少し悩んだあと、彼は軽く首を横に振った。
「外装損傷10%なら、10分程度で回復できる。特に問題はないな」
 乗り込んでくるほどの威勢が解放軍にあるはずがない。
 万が一、何者かが乗り込んできたとしても、自分ひとりで対処できる。
 彼はそう思っていた。
 ……相手に対する認識が間違っていたのだと、この時は知るよしもなかったのだ。
諏訪野・みすず
「一撃必殺、なのだ」【目立たない】と【迷彩】を使って指揮官が気づかないうちに近づき、【超絶攻撃】の一撃を食らわせます。「この一発にすべてを賭けるのだ」後は、攻撃の成功失敗にかかわらず逃げます。「奇襲は終わったらすぐに撤退するのが一番なのだ」共闘、アドリブ歓迎です。



 戦艦内に最初に到着したのは、諏訪野・みすず(不思議系ダンサー・f00636)だった。
 監視カメラの死角へ潜り込むと、みすずは電脳ゴーグルを使用して簡単なプログラムを組み上げて即座に展開した。
 それは、電子の海にアクセスし、バーチャルレイヤーのデザインを一時的に変化させる特殊なプログラム。
 バーチャルレイヤーの上に、艦内の風景を映し出すホログラムが展開され、みすずの姿はあっという間に風景に溶け込んだ。
 まるで透明人間のようになったみすずは、息をひそめ、足音を殺し、静かにブリッジへと乗り込む。
 彼女の目に飛び込んできたのは、指揮官の姿。ちょうどこちらに背を向けている。
 彼女の手には、バールのようなもの。単純だが、重く、充分な殺傷能力がある。
(……一撃必殺、なのだ)
 指揮官の頭めがけてバールのようなものを振り下ろしながら、みすずは【超絶攻撃】を発動させる。
「さっさとくたばりなさい!」
(この一発にすべてを賭けるのだ!)
 みすずの気迫のこもった一撃。
 殺気を感じ取ったのか、指揮官はサイドステップを踏み、辛うじて直撃を避ける。
 しかし、重たい一撃は指揮官の左肩に当たり、肩が砕ける鈍い音が響き渡った。
「ぐうっ!?」
 指揮官がその場から飛び退くのと、みすずが撤退を決めるのはほぼ同時だった。
(奇襲は終わったらすぐに撤退するのが一番なのだ)
 そう、一撃与えることができたのなら、充分だ。
 反撃が来る前に、みすずは離脱した。
 敵を翻弄することこそが、彼女の目的だったのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヒメル・ヴィーゼ
解放軍の人たちが開いてくれた道、無駄にする訳にはいかないわ!

【WIZ】
ユーベルC「キャット・レギオン」の猫達に助けてもらいながら戦うわ。
背中は任せたわ!
(猫+野生の勘で不意打ち対策、いざとなれば猫達が盾になる)

装備『ヒメルの尾:フォース』に『ヒメルの尾:サポート』で、エネルギーに属性を付けておくわ(毒使い、マヒ攻撃、属性攻撃)
『フォース』からエネルギー放って、足元や武器を扱う手を攻撃して妨害したり(援護射撃、時間稼ぎ)
近くに寄られたら尻尾で思い切り叩くわ(なぎ払い、吹き飛ばし)
攻撃避けやすいよう、なるべく遠距離を保ちたいの。

※アドリブ、絡み:歓迎
※援護好き。完全にサポートに回る形でもOK



(解放軍の人たちが開いてくれた道、無駄にする訳にはいかないわ!)
 ヒメル・ヴィーゼ(草原と空の夢を見る・f04279)は心の中でそう呟くと、ブリッジへと降り立った。
「これはこれは、かわいらしい猫……いや、お嬢さんだ。だが、ここに現れた以上、容赦はしない」
 左肩をやられたことで臨戦態勢になった指揮官は、ヒメルを見るやいなや、【ラプラスの鏡】を発動させた。
 ふわりふわりと宙に現れた光の鏡は、小さい代わりに、数が多い。
「このすべてを避けられるかな?」
 数多の鏡がヒメルに襲いかかる。
「あら、甘く見ないで頂戴?」
 ヒメルは背後を振り返ることもなく、【キャット・レギオン】を発動させる。
「カワイイの暴力に戸惑うといいわ……!」
 ヒメルの声に応じて、機械を内蔵した猫型のぬいぐるみが次々と姿を現していく。
「背中は任せたわ!」
 心得たと言わんばかりに、猫型ぬいぐるみたちは「にゃーん!」と威勢の良い返事をした。
 あるものは尻尾アタックで、あるものは体当たりで、またあるものは猫パンチで、鏡に立ち向かっていく。
 指揮官が新たな鏡を生み出している間に、ヒメルは尻尾型の記憶デバイスを起動した。
 ヒメルの尾:フォース―――尻尾型の超能力応用武器にアクセスし、相手をしびれさせるような毒を付与する。
 そのまま、指揮官の脚めがけて、フォースからサイキックエナジーを放つ。
 猫型のぬいぐるみに気を取られていた指揮官は、反応が遅れ、ヒメルの放ったフォースをまともに食らってしまった。
「脚を狙うとは……!」
 指揮官はその場に両膝をつく。
 脚がマヒしてしまった以上、自由に動き回ることはできないだろう。
 ヒメルはニコリと笑ってみせる。
「だから言ったでしょう? 甘く見ないで頂戴って」

大成功 🔵​🔵​🔵​

黛・夢乃丞
人手が足りねぇってんで来てみたが…
暴れられるんなら好都合だぜ。
やってやろーじゃねぇかっ。

■戦闘
威勢良く指揮官に向かってなぎなたで攻撃をしかける。

また敵の攻撃には【武器受け】からの【カウンター】を。
また
「くっ、ヤるじゃねぇかっ」
とUC【巫覡載霊の舞】を使用し
距離をとって衝撃波を放つ。

敵のUC【ラプラスの鏡】に気をつけ
背後を気にする。
万が一捕まったら
「ったく、俺を封印しようってのかよっ」
となぎなたで鏡を割り出てくる勢い

なぎなたで攻撃しつつも、隙があらば
フォースセイバーで近距離斬撃を
「残念だな、こんなナリだが俺も神通力が使えるもんでね!」
仲間がいれば連携し激しい攻撃を

※アドリブ、絡み大歓迎です!



「私の動きを封じるとは、なかなかやるではないか。それならば……!」
 指揮官は再び【ラプラスの鏡】を発動させる。
 背後に巨大な光の鏡が出現するのを感じ取り、黛・夢乃丞(妖狐の戦巫女・f12250)は舌打ちをした。
「ったく、俺を封印しようってのかよっ」
「お前からは将の才を感じるのでな。始末した方がよさそうだと判断した」
 鏡は夢乃丞を取り込もうとしてくる。
 夢乃丞は咄嗟に床を蹴りつけて半回転し、鏡と対峙した。
 先祖代々伝わる薙刀―――炎断の柄を強く握りこむと、迫り来る鏡面めがけて突きだす。
 バリンと派手な音を立てて、鏡は砕け散った。
「その鏡はサイキックエナジーの塊だぞ!? ただの武器でどうして……」
「残念だな、こんなナリだが俺も神通力が使えるもんでね!」
 指揮官のサイキックエナジーで練り上げられた鏡に対して、自らの神通力を乗せた一撃をぶつけることによって、相殺してみせたのだ。
「……黙って立っていれば、人形のように美しいというのに」
「何が言いたいんだ、あぁん?」
 指揮官が思わず漏らした一言に、夢乃丞は片眉をつり上げた。
 無論、攻撃の手を止めることはない。
「これはお返しだぜ!」
 【巫覡載霊の舞】を発動させ、指揮官に向けて炎断を振るった。
 その刃から生み出された衝撃波が指揮官の胸元をズタズタに切り裂く。
 水晶のような身体を持つ指揮官は、血こそこぼさなかったが……代わりに、宙に舞った身体の破片の数々が、そのダメージの大きさを物語っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

樫倉・巽
強い敵と戦えるならそれだけで十分だ
命を懸けた勝負と行こうか
世界を救うとかは考えない
目の前の敵を倒していけば自然とそうなるだろうからな

【蜥蜴剣術無天流】で戦う

敵を見据えて柔らかく構え
フェイントを交えながら相手のスキを誘う
体捌きと刀での受けで攻撃をいなしつつ好機を待つ
ここというときには気合を込めた一撃を見舞う

状況に応じて太刀筋を変える
四足獣には手数で押し四肢を傷つけ動きを止める
巨鳥は近づいてきた時を狙い動きに負けないよう確実に当てていく
鋼の巨人には首など弱い部分を狙い一撃で寸断するつもりの重たい攻撃

サイキッカーには無心で振るう必殺の一撃を
意志には天の理をもって
どちらの我が強いか比べようではないか



「あまり、なりふりを構ってはいられないようだな」
 指揮官はポロポロと身体の破片をまき散らしながら、【3体のしもべ】を発動させる。
 ブリッジに、黒き四足獣と白き巨鳥、そして鋼の巨人が出現した。
 しかし、樫倉・巽(雪下の志・f04347)は、落ち着いた表情で、真っ直ぐに指揮官を見据えた。
「命を懸けた勝負と行こうか」
 巽はサムライブレイド―――砂塵渡りを手にすると、正眼の構えをとる。
「お前は、この戦艦に、何をしに来た? 得するものは何もないだろうに」
 指揮官は、辛うじて無傷のままである右手で光の槍を生み出しながら、巽に問いかけた。
 巽が刃を向けてくる以上、刃で応じるのが礼儀だと思ったようだ。指揮官が召喚したしもべたちは、他の猟兵たちと戦いを繰り広げている。
「……強い敵と戦えるなら、それだけで十分だ」
「我々を倒せば、世界が平和になるとでも思っているのか?」
「世界を救うとかは考えない」
 目の前の敵を倒していけば自然とそうなるだろうからな。
 そう呟きながら、次々と飛んでくる光の槍を、軽く身体をひねって回避していく。
 ―――あともう少しで、指揮官が砂塵渡りの間合いに入る。
 そう思った瞬間、召喚主を守るかのように、巨鳥が割り込んできた。
「俺は、鳥よりも高くあること、いまだ叶わぬ……」
 巽は一本歯の下駄で床を蹴って飛び上がり、巨鳥の懐へと飛び込む。
「ただのトカゲだが、おぬしの相手になろう」
 巽は【蜥蜴剣術無天流】で攻撃をしかけた。
 使い込まれた一振りの切っ先が閃く。
 巽が着地するのと、袈裟懸けに斬られた巨鳥がドウッと倒れ伏すのは、ほぼ同時だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
アドリブ、絡みは歓迎

さて、特に恨みがあるわけでもないけど戦争だからね。殴りかかってきたなら、殴り返される覚悟くらいはあるだろう?

腕を向けた対象にってことは、腕の動きをよく見ていれば槍の飛んでくる先が予測できるって事だよねえ。
【鋭敏感覚】を起動、強化された視力と反応速度で手の動きを見切って、槍を避けながら走って接近するよ。
ある程度近づけたら、右手から蜘蛛の糸を出して相手に巻き付けて、思い切り引っ張って一気に接近、力任せに斧でぶっ叩くよ。
腕力に特別優れてる様子は無いし、力比べで負けたりは多分しないでしょ。
できれば瀕死になる前に叩いた衝撃で気絶させてしまいたいけど、流石にそれは難しいかねえ。



 指揮官が召還した鋼の巨人は、ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(蛮族キマイラ・f07620)に襲いかかってきた。
 丸太のように太い腕を振り回し、ペトニアロトゥシカ―――通称ペトをはね飛ばそうとしてくる。
 巨人はペトの倍はありそうな体躯の割に、動きは速い。
「少しばかり、真面目にやろうか!」
 ペトは【鋭敏感覚】を発動した。
 強化された視力で巨人の動きを読みとり、攻撃の軌道を推測。加速させた体内時間によって、その軌道から身体を素早くずらし、攻撃を回避しながら巨人との距離を詰めていく。
「さて、特に恨みがあるわけでもないけど戦争だからね」
 ペトは右手首にある突起から、蜘蛛の糸を出し、巨人に巻き付けた。
「!?」
 糸によって動きを封じられ、巨人は身をよじる。しかし、糸は切れない。
 見た目だけならば、細く頼りなさそうな糸だったが、侮ってはいけない。この糸は、鋼にも負けぬ強度を持っているのだ。
「殴りかかってきたなら、殴り返される覚悟くらいはあるだろう?」
 大きな爪のついた恐竜のような脚で、ペトは力強く床を蹴りつけ飛び上がった。
 その手には、愛用の武骨な巨大斧。
 落下の勢いと彼女の体重を乗せた斧による一撃が、巨人の脳天に直撃した。
「力比べで勝てそうだと思って、あたしを狙ったんだろうけどさ。
 相手の神髄を見極めることは大事だよ……って、聞こえてないか」
 倒れ伏して動かなくなった巨人を見て、ペトは苦笑したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

一郷・亞衿
<恐怖を与える>べく<殺気>立った様子で相手に向かって<ダッシュ>。
いかにも“真正面からユーベルコードを使って攻撃しようとしている”といった感じで金属バット(ウィザードロッド相当)を振りかぶる──けど、これはブラフ。相手が焦って『ラプラスの鏡』を使って来たなら儲けもの。

「……そっちも後ろに気をつけなっ!」

『未詳生物:オルゴイコルコイ』にて事前召喚・別動させておいたデスワームで<だまし討ち>!
毒が効かずとも酸で焼けはするだろうし、もし相手が死に体ならそのまま喰い荒らしてしまえ!

襲い掛かる風に見せかけてはいるけど最初から回避する心づもりではあるので、あたし自身への攻撃は頑張って<見切り>たい所。



「そろそろ、年貢の納め時じゃない?」
 一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)はそう語りかけた。
 亞衿の口元こそマスクで隠れていて見えないが、その瞳は殺意に満ちていた。
 しかも、灰色の狐の尻尾らしきものが括り付けられた、金属製のバットを手にしている。
「今まであなたたちが虐げてきた人々の恨み、その身で味わいな!」
 そんな少女が、真正面から駆け寄ってくるのだ。恐れおののかないわけがない。
「私を守れ、四足獣!」
 指揮官が叫ぶ。召還されていた黒き四足獣が、亞衿の前に立ちふさがった。
 しかし、それこそが、亞衿が狙っていたものだった。
 指揮官の背後ががら空きになる、瞬間が。
「今よっ、デスワーム!」
 指揮官の背後から、ぬるりと巨大なミミズ状の生物―――デスワームが現れる。
 亞衿はあらかじめ【未詳生物:オルゴイコルコイ】を発動させてあったのだ。
「……後ろに気をつけなっ!」
「なに……!」

 指揮官がデスワームに気づいても、もう遅い。
 脚がマヒしてしまっている以上、走って逃げることはできない。
 頼みの綱だった3体のしもべも、巨人と巨鳥は倒れた。四足獣も、亞衿たちが相手をしている以上、倒されるのは時間の問題。

 四足獣の突撃をヒラリと紙一重で交わし、亞衿は指揮官を一瞥した。
「残念ね、あなたの戦いはここで終わりよ」
 亞衿のつぶやきと同時に、指揮官はデスワームに飲み込まれてしまったのであった。



 戦艦内にいたオブリビオンたちは、指揮官が倒されたことによって、命令系統を失い混乱した。
 そんな烏合の衆を倒すことなど、猟兵たちにとってはたやすいことだった。

 こうして、猟兵たちの活躍により、インペリウム護衛軍は壊滅していった。
 銀河帝国攻略戦も終盤戦に突入している。
 銀河帝国を支配するオブリビオン・フォーミュラである銀河皇帝と決着をつけるため、猟兵たちは次の戦場へと向かうのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月21日


挿絵イラスト