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プロレスで彼女の眠気を吹っとばせ!

#アスリートアース #超人プロレス

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「はろー、集まってくれてありがとう! 今回、皆にはアスリートアースでプロレスをしてきてほしいんだ!」
 グリモアベースで。グリモア猟兵ベッキー・ウッドはそう言って話を切り出した。
「アスリートアースの空中に一つの要塞が現れた。その名も『天空要塞デスリング』
 いかなる攻撃も防ぐこの要塞は、実はダークレスラー達を育てる伝説の訓練施設。
 このデスリングから地上に降り立ったダークレスラー達が、アスリートアースのプロレスラー達を洗脳し、プロレス団体を支配している。
 ダークレスラーの最終的な目的は世界征服。彼らを放置していれば、とんでもないことになってしまう。
 だから皆、支配されたプロレス団体の一つ、その道場に向かい、ダークレスラーを打ち倒して!」

 プロレス道場では、ダークレスラーと洗脳されたレスラーたちが挑戦者たちを待ち受けている。
 まずは洗脳されたレスラー達と戦わなくてはならない。
「レスラー達と普通に戦って倒しても、彼らの洗脳はとけない。リングの上で、超人プロレスで戦う必要がある」
 超人プロレスのルールは、

 1、時間無制限、リング上では1対1、選手交代・飛び入りは自由。
 2、ユーベルコードの使用は自由だが、武器使用やリング内への乱入は反則(5カウント内にやめれば不問)。
 3、フォール、ノックアウト、ギブアップ、リングアウト、反則負け等で敵を倒し続け、10カウント内に新たな選手が来なければ勝ち。

「ルール1と2があるから、基本的に一対一で、そして素手で、戦わなちゃいけない。
 でも、5カウントまでなら武器を使っても大丈夫だし、武器を使わない魔法等のスキルは問題なく使えるよ。
 ルールを巧く利用して戦ってね!」
 洗脳レスラー達を全員倒せば、ダークレスラーとの戦いになる。
「プロレスは皆の心や魂を刺激する素晴らしいもの。それを世界征服の道具にするなんて許せない! どうか皆の力でダークレスラーを倒して。よろしくお願いね!」
 ベッキーは熱のこもった声で言い、転移の準備を開始する。


 時間が経過し。目的地であるプロレス道場に、猟兵たちは辿り着いた。
 サンドバックやトレーニング器具が多数並んだ道場、その中央にリング。その上に、ダークレスラーと思しき女レスラーが、
「……すやすやすや……」
 眠っていた。枕を抱きしめ眠りこけていた。
 やがて、女レスラーは上半身を起こし、目元を擦りながらいう。
「挑戦者なの……? でも――中途半端なレスラーじゃ、私の眠気は覚ませない。だから~」
 女レスラーはそのまま、ころころマットを転がり、リング外に。
 代わりにどこからともなく覆面レスラー達が現れた。
 レスラーの一人がリングにあがり、猟兵たちに手招きする。
「お前達がいかほどのレスラーか、ボスと戦うにふさわしい奴らか、俺たちがテストしてやる。かかってきやがれ!」


支倉みかん

 支倉みかんです。ご閲覧ありがとうございます。
 今回の舞台はアスリートアース。
 今回挑むべき競技は――超人プロレス。
 世界征服を目指す悪のレスラーを討伐してください!


 第一章では、『悪のルチャドール』達と戦います。
 戦闘は、超人プロレスのルールに基づき行ってください。
 ・時間無制限、リング上では1対1、選手交代・飛び入りは自由。
 ・ユーベルコードの使用は自由だが、武器使用やリング内への乱入は反則(5カウント内にやめれば不問)。
 ・フォール、ノックアウト、ギブアップ、リングアウト、反則負け等で敵を倒し続け、10カウント内に新たな選手が来なければ勝ち。

 ルチャドール全員を超人プロレス勝負で倒し終えれば、第一章はクリアとなります。
 第二章はダークレスラーとの戦い、第三章は戦闘後の日常シナリオです。

 皆様の力と個性、そして魂を活かし、成功を勝ち取ってください。
 よろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『悪のルチャドール』

POW   :    ダーティ・ウェポン
【凶器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    エリアルドライバー
掴んだ対象を【拘束したまま跳躍し、空中】属性の【ドライバー】で投げ飛ばす。敵の攻撃時等、いかなる状態でも掴めば発動可能。
WIZ   :    スーサイド・プレス
自身の攻撃ユーベルコードひとつを【フライングボディプレス】に宿し射出する。威力が2倍になるが、[フライングボディプレス]を迎撃して反射可能。

イラスト:nitaka

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジェス・メレット
ふむふむ、基本はタッグマッチルールだけど、参加選手の追加もOK、と。ある意味で総力戦になるねぇ。
ま、僕はいつも通りに自分の仕事をするだけさ。さーて、今回も張り切っちゃおうかな。

1人で全員引きずり出すなんて考えてないけど、相手の数は減らしたいね。
相手の攻撃を受けつつ、のらりくらりと極め技や丸め込みで流れを遮断。今回は腕への一点集中攻撃で敵の必殺技の精度と威力を削っていこう。
その上で必殺技はきっちりと受ける。3カウントは許さないし、2度目を狙ってきたら【パイソンクラッチ】か丸め込みで一発逆転を狙うよ。
無理せずにタッチもするけど、最終的には敵の3人目あたりと場外心中。
後は他のスター選手にお任せだね。




「さーて、今回も張り切っちゃおうかな」
 リング上で。ジェス・メレットは穏やかに言い、構える。
 対照的に敵レスラーは興奮した表情。腕を振ってくる。ジェスの胸に刺さるチョップ。
 が、ジェスは冷静だ。追撃してくる敵の手首を取り、捻りあげた。
 その後も、ジェスは攻撃を受けつつも要所要所で反撃。敵にペースを掴ませない。
 今も、ロープに振ろうとした敵の腕を掴み、脇固め!
 敵は苦悶の声をあげつつも強引に技を解き、立つ。敵の口元に浮かぶ、焦り。
「さあ、どうするのかな?」
「おおおっ」
 ジェスの問いに敵は咆哮。腹を蹴ってきた。前屈みになるジェスを、敵は掴み跳躍。宙でジェスの体を反転させ、脳天をマットに打ちつける!
 倒れるジェス。勝利を確信した顔の敵。
 が、敵の腕に加えてきた攻撃が、敵の腕力を弱らせ、技の威力を削いでいた。故に、ジェスは何事もなかったような顔で、立ち上がる。
 なお掴みかかってくる敵の足を、ジェスは掬うように蹴り、転ばせた。
 仰向けの敵へ手を伸ばし、グラウンドコブラに改良を加えた【パイソンクラッチ】。敵脇腹を軋ませる!
 敵は歯を食いしばり痛みを堪える。ジェスは技をかけたまま、体を捻る。敵の肩をマットにつけ、そのまま3カウントを奪取!
 ジェスの確かな技術に、敵達からどよめき。

 その後もジェスは戦い続け、三人目の敵レスラーの体を掴み、共にリング外へ転落。両者リングアウトを狙い。
 敵と場外乱闘しつつ、ジェスは仲間に目を向ける。「敵は減らした。後はスターの君達に任せたよ」と瞳で告げる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カレン・クレイソン
SPD判定
即興連携、キャラ崩し、お色気描写等歓迎

なかなか肝の据わったダークレスラーさんかしら?
あまり興味がなさそうだけど、そんなこと言わせない程度には面白いプロレスをお魅せするわ

そして、露払い風情が私を試すつもり?
むしろ、アナタ達がどの程度「プロレス」やれるのか、私が採点してあげるわよ

私は空中戦が主戦場だけど、地に足を付けた組み技もイケるのよ
相手の土俵(リング?)で真っ向勝負

グラウンドでの激しいバック、腕、脚の取り合いから、徐々に高さと速さを増す空中戦へ移行

相手の必殺ドライバーをきっちり受け止めて魅せてから
華麗なムーンサルトプレスをお見舞いしましょ
美熟女のボディで圧殺された気分はいかが?




 カレン・クレイソンはロープを跳び越え、リングイン。揺れるパープルのネッカチーフ。
「露払い風情が私を試すつもり? むしろアナタ達の『プロレス』、私が採点してあげるわよ」
「ぬかせっ」
 カレンの不敵な宣言を聞き、敵レスラーは突進してくる。
 カレンはあえて避けない。敵のタックルを受け、マットに倒れる。
 敵はカレンの腕を掴もうとしてくる。が、カレンはその手を逆に掴む。両足で腕を挟み、敵の腕関節を伸ばす。腕ひしぎ逆十字固め!
 そこからはグラウンドの攻防。
 バックを取られれば体を入れ替え、バックを取りかえす。足を極められれば、カレンは敵の腕を極め返す。
 体格で上回る相手に、カレンは技術と柔軟性で対抗。互いに一歩も退かぬ展開。
「なかなかやるわね。それじゃ、次は私の主戦場で勝負よ」
 勝負は空中戦へ。ローリングソバットで敵の顎を撃ち抜くカレン。
 それでも敵は倒れない。カレンの足を掴んでジャンプ。空中でカレンの頭を下へ向け、その頭をマットに叩きつける!
 が、カレンは受け身をしっかり取りダメージを軽減。即座に立ちあがる。
 驚く敵をカレンはバックドロップで投げた。そしてロープを駆け登る。
 トップロープから跳躍。空中で体を縦回転させ加速。仰向けの敵へ、ムーンサルトプレス!
 己の下敷きになった敵へカレンはとっておきの笑顔で言う。
「美熟女のボディで圧殺された気分はいかが?」
 敵はぴくりとも動かない。
 カレンは敵一人の撃破に成功。残る敵達はカレンへ拍手。カレンの美技が彼らを魅せたのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定
即興連携、キャラ崩し、ピンチ、お色気描写等歓迎

なかなか見た目かわいらしい……デスリングにもアイドルレスラー枠があるのかな?
下っ端くんたちはさしずめファンクラブだね
キミたちに用はないけど、私の魅力にひれ伏してもらおうかな

女子としては大柄でグラマラスボディだから素早くは見えない私
序盤は一方的に相手の空中殺法を受け
爆乳を揺らしつつダウンしたり大ピンチ!

中盤、目と体が慣れてきたら(という体裁で)パワーファイトで反撃開始

追い込まれた敵の凶器攻撃も真っ向受け止めたら
完璧なジャーマンスープレックスホールドで3カウント奪取!

なかなかの技の多彩さだけど、私を沈めるには「|ちょっと《全然》」足りないね!




 グラマラスな体に特注コスを纏い、草剪・ひかりがリングに上がる。
「下っ端くんたち、キミたちに用はないけど、私の魅力にひれ伏してもらおうかな!」
「なんだと?!」
 声を張り上げるひかりに、敵レスラーは喚き、怒涛の攻撃をしかけてきた。
 胸へのドロップキック。顔めがけてのクロスチョップ。脳天揺らすフランケンシュタイナー。
 数々の技が、ひかりへ命中。ひかりはその度に顔を歪め、時に悲鳴をあげ、それでもなお立ち続ける。
 勝負は続き、やがて僅かずつではあるが敵の動きが鈍りだす。どんな技を受けても倒れぬひかりに気圧されているのか。ひかりはそんな敵に告げる。
「目と体が慣れてきたわ。ここからは私の番!」
 飛んできた敵の体を受け止め、ボディスラム! 寝転ぶ敵に肘を落とす。敵が立ち上がれば水平チョップ。
 圧倒的なパワーファイトに敵は消耗した。敵はこの局面を打開すべく、リング下の仲間に指示。椅子をリング内に投げ込ませ、その椅子で殴り掛かる!
 ひかりはあえて額で椅子を受けた。体がぐらつくが、すぐ体勢を立て直す。
「飛び技から凶器攻撃までなかなか多彩だけど、私を沈めるには『|ちょっと《全然》』足りないね!」
 ひかりは相手の背中に回る。腹に手を宛がい固定。そして背を逸らす。
 敵の体が弧を描き、肩と頭がマットに激突。ジャーマンスープレックス!
 角度、タイミングともに完璧な一撃に、敵は失神。ひかりは3カウントを奪取。
 残った敵達にひかりは呼びかけた。
「さあ、まだまだここから! かかっておいで!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アニカ・エドフェルト
なるほど、ダークレスラーさんを、夢から目覚めさせて、もう1回、夢の世界へ、送ってあげればいい、わけですね。
まずは、すっきり、目覚めてもらいましょう。

コーナーに、飛び乗ってからの、空中殺法や、足への関節技などで、戦って、いきますが、ふいに、捕まって、強烈な投げ技を、喰らってしまい。
悶絶してる間に、相手のUCが…膝を、畳んで、迎撃を、試みます。
わたしの、体が、持つかどうか、勝負、ですっ

耐えきれたら、今度は、こっちの番、です。痛みに、耐えながら、〈怪力〉で、持ち上げて、リングを一周したあと…思いっきり、叩きつけちゃいます。
このまま、おやすみなさい、ですっ(フォールしつつ)

(アドリブ台詞行動歓迎)




 リングに上がったアニカ・エドフェルトは、ちょこんとお辞儀。
「よろしく、おねがいします」
 敵レスラーが頷いたのを見るや、アニカは敵へ突進。
 敵の膝を蹴り体勢を崩す。素早くコーナーポストに跳び乗り、敵の顔目掛けてミサイルキック! 倒れ込んだ敵の足を取り、じん帯を伸ばしきる、膝十字固め!
 小さな体から繰り出され続ける怒涛の攻め!
 敵はかろうじてアニカの技を解き、立ち上がる。
「凄まじい力だ。驚いた」
「わたしも、おどろきました。これだけ、技を受けて、まだ立てる、なんて」
 暫く視線を交わし合い、アニカは再び、敵へ蹴りを放つ。蹴りは見事に敵の胴を打つが、それでも敵は腕を伸ばしてくる。
 アニカは体を掴まれ、担ぎ上げられてしまった。敵はアニカの頭をマットに叩きつける。デスバレーボム!
 アニカの脳が揺れる。朦朧とする意識。それでも、アニカは敵がコーナーポストに駆け上がったのを感じ取った。
 敵はポストから、アニカめがけ落下してくる。
 アニカはまだ朦朧としつつ懸命に体を動かし、膝を立てた。アニカを潰そうとする敵の胴に、膝を突き刺す!
 膝にかかる敵の重みが、アニカに痛みを与える。しかし、アニカは立ち上がる。まだ倒れたままの敵に手を伸ばし、両足を己の肩にのせ、持ち上げた。
「今度は、こっちの番、です。いきます、よ」
 敵を軽々と持ったまま、アニカはリングを一周。そして――パワーボム! 怪力を発揮した一撃が、マットを大きく揺らす。
「このまま、おやすみなさい、ですっ!」
 動きを止めた敵にかぶさり、フォール。3カウントを奪取!

 アニカたち猟兵は、洗脳されダークレスラーの手下となった者たちの打倒に成功。
 そのとき、リング下からぱちぱちぱち……拍手の音。
「ダークレスラーさんが、目覚めた、よう、ですね」
 リング下に目を向けるアニカ。リング下には、布団が敷かれていて、その上にダークレスラーが体を横にしていた。
 ダークレスラーはむくりと起き上がる。その体から発散される――今まで対峙してきた手下レスラー達とは比べ物にならない、闘気。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『睡眠アスリート』レム』

POW   :    スリーピングオーラ
【極度の眠気オーラ】を纏わせた対象1体に「攻撃力強化」「装甲強化」「敵対者に【ここ一番のタイミングで寝落ち】を誘発する効果」を付与する。
SPD   :    スリーピングリアクション
【眠りに落ちる】事で【睡眠覚醒モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    スリーピングマインド
【眠気を我慢すること】の継続時間に比例して、自身の移動力・攻撃力・身体硬度・勝負勘が上昇する。

イラスト:天和

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠幻武・極です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 アストリートアースのプロレス道場の中で。
 猟兵たちは、洗脳され、ダークレスラーの手下となっていた者たちの撃破に成功。
 ダークレスラーたる少女はリング下に敷かれた布団の上に立ち、目をこすりながら、猟兵たちを見た。
「あなたたちの戦いぶり、夢の中まで届いてきたの~」
 ぱちぱちぱちと猟兵たちを称える拍手
「起きて、ファイトをしてあげる~」
 そして、ジャンプ。トップロープを軽々超えてリングイン。
「眠いのを我慢することにくらべれば、たかく飛ぶのも、はやく走るのも、プロレス技をだすのも、全部かんたん~」
 体から発散される、並々ならぬ闘気。
「お布団の誘惑と圧倒的な眠気。その眠気をプロレス力に変えて、世界を征服~。睡眠プロレスラー・レム……いくよ~」

 その眠たげな顔と少女らしい体格に騙されてはいけない。彼女――レムは圧倒的な身体能力を誇るダークレスラー。
 彼女を眠気ごと吹っ飛ばし、世界征服の企みを阻むため――戦え、猟兵よ!

【マスターより補足】
 レムは使用するユーベルコードがPOWのときは投げ技を中心に、SPDのときは関節技・締め技を中心に、WIZのときは打撃技を中心に戦います。
(状況によっては、他の技も使います)
 プレイングの参考にしてくださいませ。
アニカ・エドフェルト
足を、痛めて、しまいました、が…
まだ、泣き言は、言っていられません、ね。

痛みを、隠しながら、《舞踏天使》も、使って戦います、が…
そのうち、痛めているのを、見抜かれて、捕まっちゃい、ます。

脚周りの、関節を、集中的に、責め立てられて、
悲鳴を、上げながら、なんとか、ロープに、逃げ…ああーっ!?
(ずるずるとリング中央に引き戻され)

うぅ、まだ、負け、ません…っ
〈根性〉で、もう一度、ロープ、ですっ

はぁ、はぁ…まだ、ここから…っ
何度か蹴りを繰り出すも、力が入らずに倒れて…

そこからは、いいように、いろんな関節を、極められ、ます。
あっ…だめ…ぎ、ギブアップ、です、許して、ください…っ
(力なくリングに沈む)




 リングに上がったアニカ・エドフェルトは、一瞬だけ眉を顰めた。先程の戦いで足を痛めてしまったのだ。
 が、アニカは痛みを堪え、マット上を疾走。ダークレスラーのレムへと蹴りを繰り出す。
 敵の脛を打ち、鳩尾に爪先をめりこませる。前屈みになったレムの脳天へ踵落とし。
 敵の全身へ蹴りの連打。翼を揺らしつつ戦うアニカの姿は、まさに【舞踏天使】!

 不意に。レムが目を閉じた。「すやや~」立ちながら眠りだす。眠りつつレムは手を伸ばす。起きているとき以上に早く。
 アニカはその速度に対応できず、蹴り足を掴まれてしまう。
 レムは足首を捻ってくる。「――っ!」激痛に悶えるアニカ。
 そこからレムは徹底的に足を攻めてくる。アニカを襲う様々の関節技。アニカは悲鳴をあげロープに逃れた。
 が、休む間もなく、アニカの体はリング中央へ引き摺られる。そしてレムが仕掛けてくるのは、足四の字固め!
 尋常でない痛み。しかしアニカは諦めない。懸命にマットを這いロープを掴む。
「うぅ、まだ、負け、ません……っ」
 足を引きずりつつも立ち、蹴りを放つ!
「……まだ、ここから……っ」
 敵の顎へ渾身の一撃! レムの体を揺るがせる。
 アニカはさらに蹴りを放つが――既に足は限界、横転してしまう。

 その後は一方的な展開。足だけでなく、腕や背骨も極められ――最後にヘッドロックで頭を絞められた。
「ぎ、ギブアップ、です、許して、ください……っ」
 負けを宣言するアニカ。が、アニカの蹴りと粘りは、敵を確実に消耗させた。アニカは仲間に後を託し、リングに沈む。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カレン・クレイソン
SPD判定
ソロ行動希望
キャラ崩し、お色気、敗北描写歓迎

ようやくお目覚めね、眠り姫様
ダークレスラーの実力は十分に心得ているけど
私だってまだまだ(この年だけど)プロレスラーとして成長中
甘く見てたら番狂わせ……なんてこともあるかもね?

とは言いつつも、さすがに手強い……!

スカイランナーらしい空中殺法を主体にしつつ
レムが仕掛けてくるサブミッションに対抗
自ずと、ルチャ・リブレ的な組み立て方になる

小柄なレムが繰り出す変幻自在の極め技に、鍛え上げた熟女の肢体が締め上げられて苦悶の呻きをあげる

なんとか抜け出し乾坤一擲のムーンサルトプレスを仕掛けるも、受け止められて万事休す
KOされてぐったりした肢体を晒しちゃうわ




 カレン・クレイソンは、両手を前に出し、構える。
「次は私の番ね、眠り姫様。私だってまだまだ成長中。甘く見てたら、番狂わせ……なんてこともあるかもね?」
 不敵に笑うカレンの前で、ダークレスラー・レムは目を瞑り、次の瞬間、駆けだした。目視困難な速度でカレンの背後に回り込んだ。
 が、カレンは冷静。
「させないわっ」
 腰をつきだし後ろに跳ぶ。背後のレムにお尻をぶつけるヒップアタック!
 カレンはレムが怯んだ隙にトップロープへ。そして跳ぶ。フランケンシュタイナーで、レムの頭をマットに叩きつける!
 倒れたレムへエルボードロップ。鳩尾へ肘を落とすっ!
【熟練のスカイランナーは時空をも操る】とばかりの、早く美しい空中殺法の数々!
 が、肘を落としたカレンが体勢を立て直すより早く、カレンの手首がレムに掴まれた。レムは態勢を入れ替え脇固めを掛けてくる。肘関節に激痛!
 その後もレムは次々と技を繰り出してくる。腕、足、首を次々に極められ、幾度も悲鳴を上げるカレン。
「さすがに、手強い……!」
 カレンは強引に敵の関節技を外すと、コーナーポストに駆け上り、高く高く跳躍。
 体を縦に二回転させ、全身全霊のムーンサルトプレス!
 だが。
 カレンの体はレムに受け止められた。マットに投げられ、そして首に腕を絡められる。スリーパーホールドで首の動脈を絞められ、カレンは意識を失う。

「貴女は強かったよ~」
 カレンを見下ろすレムから賞賛の声。レムの息は荒い。カレンは敗れはしたが、空中殺法の数々でレムの体力を削ぐことに成功したのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

四条・眠斗(サポート)
ぅゅ……くぅ~……あらぁ?
いつの間にか始まってましたかぁ~?
さっさと事件を解決しないとぉ、安心してもうひと眠りできませんからねぇ~。
ユーベルコードは出し惜しみしても仕方ありませんからぁ、
一気に片づけるつもりでやっちゃいましょう~。
案ずるより産むがやすしともいいますしぃ、躊躇うよりはいいですよねぇ~?
こう見えてもぉ、腕には少し自信があるのですよぉ~。
それにぃ、様子を見てる間にまた眠くなっちゃっても困っちゃいますしぃ。
荒事じゃなくてぇ、楽しいことならめいっぱい楽しんじゃいましょう~。
のんびりできるところとかぁ、動物さんがたくさんいるところなんか素敵ですよねぇ~。
※アドリブ・絡み歓迎




 プロレス道場のリング下で。
「くぅくぅ……あらぁ? いつの間にか試合が始まってましたかぁ~?」
 四条・眠斗は目を覚まし、間延びした声。体を起こし目を擦りながら周囲を確認。傷ついた仲間達がいるのを見、
「試合は眠斗がしますからぁ、休んでてくださいねぇ~」
【ヤドリギの織姫】を使用。ローブから生えた生命の実で仲間たちの傷を癒し、眠斗はリングへ。

 リング上には、眠たげな顔のダークレスラー・レム。
「レムちゃんも眠たいんですかぁ~? 私と同じですねぇ――きゃあ~」
 眠斗が言い終わるのを待たず、レムが腕を振ってきた。眠斗の頬を打つ張り手。揺れる視界。
 レムは止まらない。今度は蹴りを放ってくる。眠斗は膝やわき腹を蹴られ、さらに顔に膝をぶつけられた。
 一撃一撃が骨を折らんばかりの威力。たまらず尻餅をつく眠斗。
「やりますねぇ~。でもぉ、眠斗だって腕には少し自信があるのですよぉ~」
 体のあちらこちらに走る痛みを堪えつつ、眠斗は立ち上がる。レムの両肩を掴み、頭をつきだした。レムの顔面へ頭突き!
 体のバネを生かした頭突きに、レムの動きが止まる。
 眠斗はレムの背中に手を回し、
「いきますよぉ~。せぇ~のぉ~」
 レムを持ち上げ、投げつけた! レムの体はマットに激突。眠斗の怪力がリングを大きく震わせる!

 レムは立ち上がるが、その動きは鈍い。眠斗の攻撃が効いたのだ。
 眠斗は声を張り上げ、仲間を鼓舞。
「後少しでレムちゃんに勝てますよぉ~。皆で頑張りましょう~」

成功 🔵​🔵​🔴​

草剪・ひかり
POW判定
ソロ描写希望
キャラ崩し、ピンチ、お色気描写等歓迎

眠気に耐えるのが大変、っていうのは強く同意だよ
でも、プロレス技を簡単に出せても「プロレスが上手い」とは限らない事、私が教えてあげるね!

女子としては大柄で成熟した身体の私と、小柄でまだ幼い容姿のレム
先入観だと、レムが私に挑戦する様なマッチアップ

実際には体格差をものともしないレムのパワーファイトに圧倒されて

真っ向から組めば押し返され
投げを仕掛ければ耐えられ、逆に投げ返される

ふらふらになったところを担ぎ上げられ、豪快にマットに叩きつけられれば
アスリートとしては豊かすぎる肢体を大の字に晒してKO寸前の大ピンチ!

でも、前哨戦で目を覚ました元・手下レスラー達の声援も受け、カウント2.9でキックアウト!

ここから先は大逆転タイム

ドロップキック、ジャーマンスープレックス、ムーンサルトプレスと畳みかけ
最後は必殺の右ラリアット、アテナ・パニッシャーが炸裂!
豊かな肢体で抑え込み、フォールなるか!?

伊達に「女帝」と呼ばれてないことを魅せてあげられたかな?




 仲間と交代した草剪・ひかりは、レムをびしっと指さした。
「プロレス技を簡単に出せても『プロレスが上手い』とは限らない事、私が教えてあげるね!」
 プロレスラーとしての誇りを込めた宣告。
 ひかりは両手を前に。レムと手を合わせ合い、手四つでの力比べ。
 体格はひかりの方が勝っている。だが、ひかりが全力をこめて押しても、レムはびくともしない。逆に、レムはひかりの手を押しこんでくる。感じるのは、ひかりを上回る握力と筋力。
 ひかりは手を解く。フットワークを活かし、レムの背後に移動。相手の腹に手を当て持ち上げようとするが――持ち上がらない。レムが踏ん張っているのだ。
 レムはひかりの脇腹を肘で打ち、ひかりの腕から脱出。逆にひかりの背後に回り、腰を両腕で抱えてきた。ひかりの足がマットから離れ――バックドロップ! 肩と頭を強かに打つ。
 ふらふらになりながらも立ちあがるひかり。が、次の刹那、レムがタックルを放ってきた。押し倒されるひかり。
「もっとふらふらにしてあげる~」
 レムはひかりの両足を脇に挟み、横回転。ひかりの体を振り回す。ジャイアントスイング! 
 十回転以上してから投げられるひかり。マットに大の字になる。そのひかりに覆いかぶさるレム。カウントが開始される。
 その時、
「ひかりぃ!」「立てーっ」「負けんじゃねー!」
 複数の声。ひかり達の活躍で目を覚ました元手下レスラー達が、リング下からひかりを応援している。
 ひかりの体が動く。カウント2.99で自分の上のレムを跳ねのけた!

「じゃあ、次は~」
「いいえ、今度は私の番よ!」
 再びひかりの体を掴もうとしてきたレム。ひかりは脚をあげ、彼女の顎を蹴り抜く。レムの動きを止めた。
 素早く立ち上がるひかり。距離を取り、助走をつけジャンプ。放つはドロップキック。美しく一直線に伸びたひかりの体、その足裏がレムに刺さる!
 そしてひかりは、レムの後ろを取り、体を持ち上げた。ダメージを受けた直後のレムは踏ん張れない。そのレムへ、綺麗に弧を描くジャーマンスープレックス!
 大の字になるレムへ、今度はコーナーに登ってからのムーンサルトプレス。胸を弾ませ、デンジャラスボディで敵を圧し潰す。技の威力と歓声とで、リングが激震!
「……まだまだ。こんなのじゃ、私の眠気は覚めないの~」
「いい根性ね! なら――これで目を覚まさせてあげる!」
 苦しそうにしつつも立ち上がるレム。ひかりはロープに向かって走り、跳ね返ってレムへ突進。
 大きく振りかぶった右腕を、振り抜くっ。
 “戦女神の断罪の斧”アテナ・パニッシャーで敵の首を刈るがごとくに、打つ!
 どん! 派手な音を立て、仰向けに倒れるレム。間髪入れず、ひかりは彼女を押さえ込む。
 リング外のレスラー達がカウントを開始。1、2……3!
 ひかりは片手をつき上げ、勝利の叫びをあげる。そして、レムに視線をやり、
「伊達に『女帝』と呼ばれていないことを魅せてあげられたかな?」
 と、不敵に笑う。
 勝利を掴み取ったひかりへ、猟兵達全員へ、喉も枯れんばかりの声援と盛大な拍手が注がれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『レスラーの打ち上げ焼肉』

POW   :    お言葉に甘えて肉を沢山食べる

SPD   :    理想の身体を作る為に選び抜いたメニューを食べる

WIZ   :    甘いデザートでエネルギー補給する

イラスト:九印

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 猟兵たちに敗れたレムは世界征服を諦めたようだ。
「プロレスの奥の深さを知ることができたの~。世界征服なんて言ってられないの、一からプロレス修行なの~」
 そして猟兵たちに提案してきた。
「そのためにもまずはご飯をたくさん食べないと~。良かったら猟兵さんたちも、一緒に食べてほしいの~。もちろん、おごりだよ~」
 レムは今まで世界征服のために大金をためていたらしい。そのお金でご飯をおごってくれるようだ。

 こうして猟兵たちはレムと共に、焼肉店を訪れる。
 店に漂う肉とタレと煙の匂い。網にのせた脂がしたたり、火に触れ、バチッと音を立てる。
 この焼肉店は食べ放題!
 野菜やデザートなど肉以外のメニューも充実している。よほど変なものでなければ店の中にあるはず。
「好きなものを好きなだけ食べてね~」
 レムは微笑む。
 次の戦いに備えるためにも、焼肉店での楽しいひと時をすごそう。激闘のすえ勝利を掴んだ猟兵たちよ、今度は空腹を吹っ飛ばせ!
カレン・クレイソン
POW判定
即興連携、キャラ崩し、お色気描写等も歓迎

(焼けたお肉をウイスキーのハイボールで流し込みながら)

いやー、すっかりやられたわねー
「強かったよ」なんて言われちゃうのは、ネムの余裕をまだ崩せてなかってことだものね
なにより、こっちの一番の魅せ場だったムーンサルトをがっちり受け止められてのKOだもの、悔しいったらないわよ

(とは言いつつ、ノーサイドでの打ち上げなので全く怨恨を見せずにカラッとした笑顔で楽しんでいる)

まぁ、今の実力差は仕方なかったとして、それはそれで少しは爪痕も残せただろうし……次にリングで会ったら今回みたいにはいかないわ
しっかりムーンサルトで沈めてあげるから、覚悟しといてよね?


草剪・ひかり
POW判定
即興連携、お色気含むキャラ崩し描写等歓迎

はーい、かんぱーい♪
今日は折角なので、遠慮なく飲んで、食べさせてもらうね
レムも、他の皆(元・手下レスラーさん達)も、今度はウチの団体のリングに上がってちょうだいね
その時は私が打ち上げでご馳走させてもらうから

それにしても、これだけの体格差があっても私が力負けしかけるなんて、ダークレスラーの鍛え方も相当なものだね
これでレムが更にパワーアップしたら、次に対戦がどうなるか楽しみだよ
まぁ、次にやる時も私が勝たせてもらうけれどね?

もちろん、猟兵レスラーの皆も、いつでもウチのリングに上がるのは大歓迎だよ
もっと「プロレスができる猟兵」に増えてもらいたいからね!




 椅子に腰かけ、草剪・ひかりは店内を見回す。
 周囲には激戦を戦い抜いた猟兵や、洗脳から目覚めた覆面レスラーたち、そしてレム。皆に飲み物がいきわたっていることを確認し、ひかりはグラスを掲げた。
「はーい、かんぱーい♪」
「「乾杯!」」
 皆がひかりの声に応じ、皆がグラスをあげる。かつん、グラスの縁と縁が触れ合う音。
「さあ、みんな~。今日はどんどんたべてね~」
「ええ、遠慮なく飲んで、食べさせてもらうわね」
 レムの言葉に親指をびっと立てるひかり。
 レスラーらしく、肉数枚をいっぺんに箸でつまんで口の中に。豪快かつ美しい食べっぷり。

 カレン・クレイソンも焼き肉を堪能中。
 口中に広がる熱と旨味たっぷりの脂。それをすかさず、ハイボールで流し込む。そしてすっきりとした口の中に、また熱々の肉を投入。
 酒と肉を存分に楽しみつつ、カレンはレムに声をかけた。
「いやー、今日はすっかりやられたわねー」
 大げさに肩を竦め、続ける。
「『強かったよ』なんて、レムの余裕を崩せてなかったってことだものね。なにより、一番の魅せ場のムーンサルトをがっちり受け止められてのKOだもの、悔しいったらないわよ」
 悔しいと言いつつも、カレンはカラっとした笑顔。
「あの美しい戦い方は、わたしにはないもの。戦えてよかったの~」
 と、レムは握手を求めてくる。彼女の手をカレンはぎゅっと握り返す。

 盛り上がる宴の中、ひかりはレムの体をまじまじ観察し、
「それにしても、これだけの体格差があっても、私が力負けしかけるなんて、ダークレスラーの鍛え方も相当なものだね」
「次に戦うときまでに、もっともっと、鍛えておくの~」
 ぎゅっと拳を握って決意を示すレム。ひかりは眩しそうに彼女を見る。
「そのトレーニングでもっとパワーアップしたら、次の対戦がどうなるか楽しみだよ。まぁ、次も私が勝たせてもらうけどね?」
「次は雪辱なの~」
 不敵に微笑むひかり。ひかりを真直ぐ見つめてくるレム。
「いい目ね! ――そうだ。今度はうちの団体のリングに上がってちょうだい。その時は私が打ち上げで御馳走させてもらうから。もちろん、覆面レスラーや猟兵の皆も大歓迎だよ」
 ひかりが提案すると、皆が一斉に快諾の声をあげた。

 カレンはレムのグラスにドリンクのお代わりを注ぎつつ、
「なら、私とも再戦してくれると嬉しいわ」
 朗らかな声に真剣味をまぜて言う。
「今日の試合で少しは爪痕も残せたけれど、でも実力差はあった。仕方ないことだけど――でも、やられっぱなしではいたくないもの。次にリングであったら今回みたいにはいかないわ」
 カレンの言葉がレムを刺激したようだ。レムは瞳にさらなる闘志の色を浮かべ「いつかきっと再戦しよう~」といってくれた。他の覆面レスラー達も、
「俺達ともまたぜひ戦ってください!」
 など次々に声をかけてくる。カレンは笑みを濃くし自信たっぷりに告げた。
「ええ、もちろん。その時はレムも皆もしっかりムーンサルトで沈めてあげるから、覚悟しといてよね?」

 互いの健闘をたたえ合い、あるいは再戦を誓い合い、ドリンクを干し、肉を喰らう……猟兵達とレスラー達は宴を満喫しつつ、楽しい時間をともに過ごしていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年02月09日


挿絵イラスト