魔法怪盗サファイアと七尾の毒蛇
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「あ、うッ……そんな……!」
薄闇の中で響き渡る声がある。
最近、ブルーアルカディアで義賊の『魔法怪盗』として名を馳せていたミニョン・サフィール(魔法怪盗サファイア・f32433)である。
今宵、悪政に苦しむ人々を救おうと、とある帝国貴族の領内に忍び込んだ彼であったが、最後の最後で詰めを見誤った……それが運の尽きだった。
今、彼は粘質粘質の白濁した液体を浴びせかけられ、地面から全く身動き乗れなくなってしまっていた。
「あら? さっきまでの威勢はどこにいったのかしら?」
彼を見下ろすのは七つ蛇の尾を持つ巨大な合成獣の女兵士。
二股に割れた舌が、チロチロとミニョンの肢体を舐める。
「うぅ……!」
加虐心に満ちた蛇の瞳が目の前に広がっている。その瞳は捕えた獲物を嬲る喜びに満ち満ちて――。
七つ蛇の尾がミニョンに絡みつく。両手首と人魚尾を左右から2匹。そして首、左右の腰と蛇が牙を剥く――。
「あ……あッ」
思考すらも溶かすような、甘い痺れが脳内へと伝わってゆく。
そのまま持ち上げられて、大の字に広げる様に肢体を晒されるミニョン。
「へぇ、貴方ってば男の子だったのね」
「う、……みないで、ください……!」
女兵士の嘲笑にミニョンは気丈に振る舞うのだが――。
その反応こそが相手の嗜虐心をそそらせ、喜ばせてしまう。
「うぎゅっ」
敵の巨大な胸がミニョンの顔に押し付けられた。
「悪い子には、お仕置きしないとね」
目の前に広がる豊満な乳房。それはミニョンを窒息させるほどの大きさだ。
「はッ……う、ぐ」
息が出来ずにもがき苦しむミニョン。さらに――。
パァンッと軽快な音が響き渡った。
「……ッ!?」
女兵士がミニョンの尻を打ったのだ。
それは、親が子供を叱るような生易しい力加減のものではない。真っ赤に腫れあがってゆくミニョンの尻。
「や、やめ……て」
朦朧と痛みで、涙が零れてくる。
それは孤児たちのために義賊であろうとした怪盗の……哀れな末路だった。
巨大な注射器で貫かれ、熱い粘液がどくどくと注がれてゆく。破裂寸前までお腹が膨らみ、悶え苦しむミニョン。
「まだまだ、これからよ」
意志とは無関係に膨れ上がってしまった箇所を、チロチロと舌先で舐められる。
「貴方の手も、足も、人魚の尾も……その美しいお顔も。
身体全部、余すことなく……晒してあげる」
蛇は闇夜の中で瞳を煌々と輝かせながら、そう微笑むのだった。
成功
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