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銀河帝国攻略戦㉓~戦場を駆る蒼い稲妻ッ!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●スペースシップワールド
 かつて悪辣な銀河帝国との戦いで、全ての居住可能惑星を失った宇宙世界スペースシップワールド。
 人々は無数の巨大宇宙船に乗って、日々の生活を送っている。
 ところが、何故か滅びたはずの銀河帝国が復活し、人類の生き残りを殲滅しようとしていた。

●蒼い稲妻
「まさか、この私が戦場に駆り出されることになるとは……。私もよくよく運のない男だな。だが、これも運命……か」
 『蒼い稲妻』の異名を持つ少佐が、マスクを被ったまま、自嘲気味に……笑う。
 ここまで帝国軍が苦戦するとは、少佐にとっても予想外。
 そのせいか、『解放軍』との戦いで傷ついた額の傷が妙に痛む。
 だが、少佐も伝説の『解放軍』の宇宙船を、一度の戦闘で6隻も沈めた伝説の持ち主。
 当時の解放軍の間では、『アオ』の一言で表現される程の人物である。
 それ故に、ここで退く訳には行かない。
「少佐ッ! 私達も一緒にッ! 貴方と一緒に戦わせてください!」
 そんな中、現れたのは、帝国軍兵士達であった。
「お前達の実力でついてこれるか、この私に……」
 少佐が問う。
 共に戦うのに相応しい者達なのか、その場で確かめるために……。
「もちろんですッ!」
 帝国軍兵士達に迷いはない。
 みんな少佐の目となり、盾となり、武器となるつもりで、この場に集まっているのだから……迷う訳がないッ!
「ならば、ついてこい! お前達に見せてやる。この最悪の状況が覆される瞬間ってヤツを……!」
 そう言って少佐が青の突撃騎士に乗り込んだ。

●ガジルからの依頼
「みんな忙しい中、集まってくれて、ありがとうなんだよ♪」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が、猟兵達を前にして今回の依頼を説明した。
 帝国旗艦『インペリウム』を守護する宇宙艦隊は防御力が非常に高く、銀河皇帝の力によって損傷を徐々に回復する能力まで備わっているらしい。
 そのため、『解放軍』の戦艦であっても、砲撃戦のみで『インペリウム護衛軍』を撃破する事は不可能。
 この状況を打破するため、『解放軍』の砲撃によってダメージを与えたインペリウム護衛軍の艦艇に対して、猟兵が転移による強襲をかけて撃破する作戦が必要になったようである。
 ただし、戦場には『蒼い稲妻』の異名を持つ少佐が乗り込んだ青の突撃騎士がいるため、解放軍が思わぬ苦戦を強いられているようである。
 そういった意味で、青の突撃騎士の撃破を最優先にして欲しいと言う事だ。


ゆうきつかさ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 青の突撃騎士さえ倒してしまえば、インペリウム護衛軍の艦艇の守りが弱まるため、破壊する事が容易になるでしょう。
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第1章 ボス戦 『少佐専用の青の突撃騎士』

POW   :    見せてもらおうか、新しい相手の実力とやらを!
【全武装の一斉発射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    …ついてこれるかな、蒼い稲妻と呼ばれたこの私に!
【新人類とも呼べる胸囲的な感応能力】に覚醒して【リミッターを解除した高機動モード】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    これ以上はやらせんと言っている!
【自身の強い意志】から【感応波】を放ち、【戦慄するプレッシャー】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は春日・釉乃です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オル・クブナス
ほう…あの雰囲気はなかなかの手練れでございますな。しかしここで退くわけにはいきません。
帝国の戦士よ、このオル・クブナス、紳士として全力で御相手させていただきます。
…まあ、私はただの咎人殺しの傭兵であり、高潔な騎士などではないので一対一の形でないのは申し訳ないですがね。

さて、参りましょうか。
ーーー 銃刃多重装填完了。
短時間の間、過剰復讐形態、器装纏鎧(ブラックボックス)に変形。攻撃を開始します。


リンダ・ヴォルト
初めての戦争参加だ~。
頑張るじぇ。

連携&アドリブOK
◾【冥土猟兵団】で参加だ。
ボクは、マリアと組んで
仲間の猟兵達の
サポートに入るよ。

青の 少佐…其処はあ…辞めとこ何が起こるか分からないし。

攻撃は、護符を飛ばし【マヒ攻撃】【範囲攻撃】で敵と 少佐
足止めをするぞ。

これはあくまでブラフね(笑)
切り札はマリアとイヴらしいから。


☆本日の目玉

奥さん買い時だよ(何)
敵は精鋭揃いだし。
UC狐の嫁入りで歌と演舞を
行い味方の能力を底上げするじぇ!


マリア・ハルゼンヌ
⚫帝国の精鋭のお出ましですか…此処は退く訳には行きません。

[冥土猟兵団]で参加致します。
リンダと組み…皆様のサポートに回らせて頂きます。

今回は、青の騎士を止めれば
無駄な血を流さずに済むはずです…容易ではありませんが…

私は、出来る限り被弾を跳ね返す為、(見切り)(武器受け)で武器を奮い。

イヴに少佐の足を
止めて貰うため…

【武器改造】を活用し。
持っている武器を資材にし
徹甲弾を作り上げ。

イヴに渡します。

どうなるかは分かりませんが
イヴの射撃を信じて足止めを委託します。

「任せましたよ、イヴ」
仲間が傷付いたら
UC【精霊の讃歌】を使用致します。


アネモイ・エンドア
《アドリブ協力可》

ああ懐かしい……昔も似たような連中に煮え湯を飲まされてきたものだ
だがあの頃と違い、戦艦(ワタシ)だけでなく共に戦う者達がいるのだ
今回は勝ってみせるぞ、帝国の突撃騎士共め!

エンドア級戦艦13番艦アネモイ、これより敵エース機への砲撃を開始する!

私の本体である宇宙戦艦から敵エース機へと【支援砲撃(連装ビーム砲斉射)】
同時に本体の艤装から砲撃やミサイルを『一斉発射』!
この『2回攻撃』の『範囲攻撃』で面制圧を行う!
的が小さいことも『誘導弾』を使用してある程度カバーする。
例え当たらなくとも敵の動きを制限させる『支援射撃』になるはずだ。
多少の反撃は『激痛耐性』のある本体で受け切る!


有馬・ナオ
決戦でしゅ!?
ここを抑えれば
皇帝に近付きましゅよ。

【冥土猟団体】参加でしゅ。
桜さん、頑張りますよ。
今回は、初めての変身。

主導権は
私がメインになります。
(アイコンも変身モードです)

相手は強敵…
皆様を御守り致します!

敵の一斉発射が来る前に、敵を【挑発】で引き寄せ。

攻撃が来たら攻撃を一身に受け【かばう】ながら。

盾を【防具改造】
し大盾に変形させ【盾受け】、防御を上げます。

ダメージが大きければ
UC【アルティメットボディ】
使用します。


華上・ユーディ
いざ決戦!護衛軍と対決です。

いざ参らん、
【冥土猟兵団】で頑張ります。

連携&アドリブ
OKですもっちィ。

青の突撃騎士…
相手に不足なし。

しかし…何処かで見たような。

◾【Pow】で勝負。
前衛は私と有馬さんで守るよ!

宇宙バイク虎鉄に有馬さんを
乗せて一気に距離を縮める!

虎鉄!鋼の魂を震わせて!?
【ダッシュ】【騎乗】を
併用して。

敵の攻撃を
ジグザグに回避しながら。
アオと対峙。


「仲間が、そして助けを求める手があるかぎり退く訳には行かない!其が冥土の吟醸なのよ」

イヴちゃんの狙撃のチャンスを作るため負傷覚悟で【力溜め】
【鎧砕き】【捨て身の一撃】で

UC【ブレイズフレイム】の
炎を纏い突撃します。


イヴ・ハルゼンヌ
◎絡み&連携、
アドリブOKだぜ。

帝国もエースのお出ましか…
大変な事態になりやがったな。

【冥土猟兵団】で参加だ。

後続に来る猟兵の為…

お相手の 大将には退場して
貰わないと不味いからな。

オレの役目は「アオ」に
対する決定的一打を与える事。

ユーディ先生、
無理言うぜ(涙)

チャンスはワンチャンス…

【援護射撃】【スナイパー】
【鎧無視攻撃】で 集中を高め
皆が敵を惹き付けている
間の隙に一撃を加える。
 

動じるな…考えるな…
弓をつがえ…目標は一点

UC【千里眼射ち】を放つぜ。


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

へえ、いやゆるコードネーム:アオって奴かい?
稲妻とはまた大きく出たね。
アタシの相棒とサイキックの轟雷で、かき消してやんよ!

サイズ差で言えばカブに乗っただけのアタシが不利だろうね…
しかし、スピードで張り合おうってんなら
負けちゃいらんないよ!
戦場を駆け抜けるように突っ込んでいく!
使えるなら【ゴッドスピードライド】まで使ってね!
ニケツする奴がいるなら乗っときな!
アオの旦那と向き合ったなら、即座に【人機一体】を発動!
挑発するように高機動戦闘を仕掛けるよ。
メーザーを放射しながらどんどんとペースを上げていって、
最高速に達したところで急反転。
【黄昏砕く脚】をぶち込んでやる!


ユーリ・ヴォルフ
アドリブ共闘大歓迎!

宇宙兵器は装甲が厚いものばかりだな。手強い敵ばかりだが、負けるわけにはいかない!撃破まで、あと少しだ!

戦争は意思と意思とのぶつかり合いだな。心で負けたら勝てはしない。必ず勝って帰還する。そしてチコルが土産にしてくれた、ドラゴンステーキを食べるのだ!

既に猟兵との戦いが進んでいるかもしれない。攻撃の切れ目を狙い、隙をついて接近し、装甲が脆くなった部分を狙う。鎧無視攻撃、範囲攻撃に属性攻撃(炎)を乗せて、至近からのドラゴニック・エンド!吹き飛ばしも乗せてバランスを崩すぞ!



●蒼の雷鳴
「な、なんだ、あれは!? 通常の3倍ッ! いや、それ以上のスピードで向かってくるぞ!?」
 ユーリ・ヴォルフ(叛逆の炎・f07045)は稲妻の如く勢いで解放軍の宇宙戦艦に攻撃を仕掛ける青の突撃騎士に気づき、驚いた様子で声を上げた。
 それに付き従うのは、4機の突撃騎士ッ!
 4機とも薄い青のカラーリングが施されており、まるで一つの意志であるかの如く、動きに無駄が無かった。
「……ほう。あの雰囲気は、なかなかの手練れでございますな。しかし、ここで退くわけにはいきません」
 オル・クブナス(殴られ屋・f00691)が落ち着いた様子で、5機の突撃騎士に視線を送る。
 先陣を切って宇宙戦艦に攻撃を仕掛けている突撃騎士の実力が突出しているものの、だからと言って他の突撃騎士が雑兵の集まりと言う訳ではない。
 おそらく、4機揃えば、実力は同等。
 単機であれば、それぞれ突出した能力を持っているような感じであった。
「へえ、いわゆるコードネーム:アオって奴かい? 稲妻とは、また大きく出たね。アフランの相棒とサイキックの轟雷で、かき消してやんよ!」
 すぐさま、数宮・多喜(疾走サイキックライダー・f03004)が、宇宙カブJD-1725で一気に距離を縮めていく。
「ほお……、解放軍にも腕の立つ奴がいるようだな」
 それに気づいた少佐が、多喜を見つめて不敵に笑う。
「少佐、あまり前に出ないでください。それでは的になってしまいます」
 しかし、エドワスは不安な様子。
 少佐に、もしもの事があったら……。
 その事を考えるだけで、生きた心地がしなかった。
「最初から、そのつもりだ。大切な部下を失うくらいなら、私自身が的になる。それで、いいじゃないか。悪いが……攻撃が当たるほど、私も鈍くないんでね」
 少佐が好敵手を見つけたと言わんばかりの勢いで、猟兵達めがけて突っ込んでいく。
 その後を追うのは、4機の突撃騎士。
「ああ、懐かしい……。昔も似たような連中に煮え湯を飲まされてきたものだ。だが、あの頃と違い、戦艦(ワタシ)だけでなく共に戦う者達がいるのだ。今回は勝ってみせるぞ、帝国の突撃騎士共め! エンドア級戦艦13番艦アネモイ、これより敵エース機への砲撃を開始する!」
 それを迎え撃つようにして、アネモイ・エンドア(エンドア級戦艦13番艦・f00797)が自らの本体である宇宙戦艦から、少佐が乗る青の突撃騎士めがけて、【支援砲撃(連装ビーム砲斉射)】ッ!
 続いて、本体の艤装から砲撃やミサイルを『一斉発射』!
「……やるな。だがらこそ、面白いッ!」
 少佐はまるで曲芸の如く、それを回避していくと、アネモイの宇宙戦艦に必殺の一撃を叩き込んだ。
「少佐ッ! 本来の目的を忘れていねぇか!? お前さんの目的は、敵の艦を沈める事。ここで油を売っている場合じゃねぇ。それにコイツらだったら、俺達で十分だっ!」
 突撃速騎士に乗ったクロトアが、少佐を守るようにして叫ぶ。
「やれやれ、部下に説教をされるとは……。私も老いたものだな。ならば、私に見せてみろ。私と共に戦うだけの実力が、お前達にあると言う証をなッ!」
 そう言って少佐が再び解放軍の艦を沈めるため、エドワスを連れ稲妻の如く勢いでその場から姿を消した。
「……帝国の戦士よ、このオル・クブナス、紳士として全力で御相手させていただきます。……まあ、私はただの咎人殺しの傭兵であり、高潔な騎士などではないので一対一の形でないのは申し訳ないですがね」
 オルが自ら名乗りを上げながら、クロトア達の前に陣取った。
「それじゃ、始めようじゃねえかッ!」
 それと同時に、突撃重騎士に乗り込んだダイクルが、半ば特攻に近い状態で猟兵達に襲い掛かってきた。
「クッ……、さすがに此処まで来るとレベルが高いッ! 戦争は意思と意思とのぶつかり合い……。心で負けたら勝てはしないッ!」
 その一撃を食らったユーリがバランスを崩し、悔しそうに唇を噛み締めた。
 だが、ここで負けられない。
 負けられる訳がないッ!
 一瞬、折れ掛かった心を奮い立たせ、チコルが土産にくれたドラゴンステーキに齧りつく。
「さて、参りましょうか。――銃刃多重装填完了。短時間の間、過剰復讐形態、器装纏鎧(ブラックボックス)に変形。攻撃を開始します」
 オルが【器装纒鎧(ブラックボックス)】を使い、武器を内包した黒い立方体に変化すると、超攻撃力と超耐久力を得た。
 ただし、それは諸刃の剣。
 理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続けるため、仲間でさえも近づけないッ!
「随分と余裕があるじゃねえか。馬鹿にしやがってえええええええええええ!」
 そんな空気を察したダイクルが、ボクシングスタイルで、ユーリに殴りかかっていった。
 その攻撃を受け止めつつ、ユーリが反撃の機会を窺った。
 敵は猪突猛進タイプ。
 それ故に、攻撃が単純。
 必ず隙が生まれる……はず!
「あっちは随分と楽しんでいるようだな。だったら、俺達も一緒に楽しもうぜ!」
 突撃速騎士に乗ったクロトアが、スペースデブリの間を潜り抜け、多喜に攻撃を仕掛けていった。
「サイズ差ではアタシの方が不利だろうね……。スピードで張り合おうってんなら、負けちゃいらんないよ!」
 それに応えるようにして、多喜が【ゴッドスピードライド】を使い、自身が装備する宇宙バイクを変形させ、騎乗する事で自身の移動速度と戦闘力を増強させた。
「何故、ボク達の邪魔をするッ! 少佐は世界を平和にするために戦っていると言うのに……。少佐は、その崇高な目的を果たすため、自らの手を汚していると言う間に……ッ! 少佐だけが、世界を平和にする事が出来るのにッ! 何故、お前達は邪魔をするッ!」
 突撃騎士に乗ったアフランが、殺気立った様子で、アネモイに攻撃を仕掛けていく。
 だが、アネモイの本体であるエンドア級戦艦13番艦を沈める事は出来ない。
「それこそ、エゴだ。そのために後どれだけ手を汚せば済む。何人殺せば、目を覚ますッ!」
 アネモイが虚しさすら感じつつ、アフランに問いかけた。
「うるさいッ! 黙れ、黙れ、黙れッ! お前等がいるからッ! 少佐が苦しむんだッ! お前等がッ! お前等がッ! お前等がいるからァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァア!」
 次の瞬間、アフランが怒り狂った様子で、アネモイの本体であるエンドア級戦艦13番艦に突っ込んできた。
「戦いとは……非情だな」
 アネモスが深い溜息を洩らし、自らの本体である戦艦の全砲門を、アフランに向けた。
「連装ビーム砲による支援砲撃を要請。照準合わせ……撃てー!!!」
 それと同時にアフランが乗った突撃騎士が、ビームの光に飲み込まれた。
「ア、アフラァァァァァァァァァァァァァァァァアアアン!」
 ダイクルが叫ぶ。
 しかし、オルの攻撃が激し過ぎて……動けないッ!
「……悪いが、俺もここで退く訳には行かないんでなッ!」
 その隙をつくようにして、ユーリが【ドラゴニック・エンド】を仕掛け、ダイクルが乗る突撃重騎士に槍を突き刺し、爆発四散させた。
「後はお前だけか。……気合入れろよ、相棒。いくぜッ! アタシ達は、一心同体さ!」
 多喜がパワードアーマーを纏い、クロトワに攻撃を仕掛けていった。
「……ああ。だが、後悔しちゃいない。お前と言う強敵を足止め出来ただけでも無駄じゃない」
 クロトアが素早い身のこなしで、多喜の攻撃を避け、一気に間合いを詰めていく。
「最初から、そのつもりだったって訳か。だったら、華々しく散ってもらおうじゃないかッ!」
 次の瞬間、多喜が【人機一体】状態で限界まで加速し、熱と電撃を纏った超高速の飛び蹴りをクロトワに食らわせた。
「ク、クククククク……。やはり、解放軍は強い。だが、少佐は、まだ健在。帝国に未来はあるッ! 銀河帝国に……栄光あれェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!」
 そして、クロトワが乗る突撃速騎士が大爆発を起こし、宇宙の塵と化すのであった。

●蒼い稲妻
「まさか、彼らが先に逝くとは……運命とは皮肉だな」
 一方、少佐は【冥土猟兵団】と戦いを繰り広げている最中だった。
「これで残ったのは、少佐と私だけ。つまり……ラブですね」
 エドワスが突撃美騎士の中で、キリリとした表情を浮かべる。
「相変わらず、気持ちが悪いな……」
 少佐が嫌悪感をあらわにしながら、機体越しに生暖かい視線を送る。
「その言葉、私にとっては最高の褒め言葉ッ! 貴方が望むのであれば、靴の裏でも舐めましょう」
 だが、エドワスにとっては、それすらも御褒美。
 そのため、機体の中で高みに達し、そして……果てた。
「ま、まあ、お前の腕は信頼している、腕だけは……。さあ、見せてくれ! お前の実力を! 私に対する忠誠をッ!」
 少佐が全身に鳥肌を立たせながら、エドワスに対して指示を出す。
「それはプロポーズと受け取っておきましょう。それでは、お見せしましょう。私の実力をッ!」
 エドワスが興奮した様子で大鎌を構え、【冥土猟兵団】に攻撃を仕掛けていく。
「ここを抑えれば、皇帝に近付きましゅよ。桜さん、頑張りますよ。だから、誰が来ようと全然怖くないでしゅ!」
 それを迎え撃つようにして、有馬・ナオ(チョコファイター・f10768)が、初めての変身ッ!
 主導権を桜・しおんから自分に移し、少佐達を挑発するようにして、堂々と前に陣取った。
「ほお……、まだ向かって来るか。ならば、私も戦うまで……!」
 その姿を見て高みの見物と言う訳にもいかなくなったのか、少佐もエドワスと連携を取るようにして、【冥土猟兵団】に攻撃を仕掛けた。
「初めての共同作業ですね、少佐ッ!」
 そのせいか、エドワスが瞳をランランと輝かせ、少佐に纏わりつくようにして、【冥土猟兵団】に攻撃を仕掛けていった。
「何やらヤバイ奴を敵に回しちまったようだな」
 イヴ・ハルゼンヌ(エルフのスナイパー・f06540)も本能的に身の危険を感じ、ドン引きした様子で後ろに下がっていく。
 何やら二人を囲むようにして、薔薇の花が咲き乱れそうな勢いなので、とにかくドン引き。
 色々な意味で近寄りがたい雰囲気が、漂っていた。
「だからと言って、此処は退く訳には行きません。ここで青の騎士を止めれば、無駄な血を流さずに済むはずです……。もちろん、それは容易な事ではありませんが……」
 それでもマリア・ハルゼンヌ(エルフの看護士・f06545)は怯む事なく、少佐達の攻撃を見切り、反撃を仕掛けるタイミングを窺った。
「ならば、見せてもらおうか、新しい相手の実力とやらを!」
 すぐさま、少佐が【冥土猟兵団】を射程に捉え、全武装一斉発射ッ!
「正義は不変なのです!」
 ナオが盾を防具改造で大盾に変形させ、盾受けをしつつ【アルティメットボディ】で全身を超防御型に変えた。
「や、やりますね。しかし、何処かで見たような気が……」
 そんな中、華上・ユーディ(冥土贈り・f02310)が、少佐が乗る青の突撃美騎士に視線を送る。
「青の 少佐……其処はア……やめとこ、何が起こるか分からないし……」
 リンダ・ヴォルト(駄狐剣士・f05111)も何やら察した様子で白い悪魔的な何かを思い浮かべ、その妄想をブンブンと掻き消した。
「……フッ! ついてこれるかな、蒼い稲妻と呼ばれた、この私に!」
 次の瞬間、少佐が新人類とも呼べる驚異的な感応能力に覚醒し、リミッターを解除した高機動モードで、戦闘能力を爆発的に増大させた。
「お前達がいるから少佐が悲しむッ! お前達がいるから、世界から戦いが無くならないッ! 少佐はすべてを終わらせる事が出来るッ! 少佐なら平和な世界を作り出す事が出来るんだッ! それを邪魔するヤツは誰であろうと許さんッ!」
 それに合わせて、エドワスが鬼気迫る勢いで、大鎌をブンブンと振り回す。
 それは愛ゆえにッ!
 少佐に対する愛が形になり、力になったモノ故にッ!
「虎鉄! 鋼の魂を震わせて!?」
 ユーディが危機感を覚え、宇宙バイクにナオを乗せたまま、エドワスの攻撃をジグザグに避けていく。
「ええいッ! ちょこまかとッ!」
 エドワスが殺気立った様子で両目を血走らせ、執拗にユーディ達を追いかけた。
「ちょっと大人しくしてもらうじぇ!」
 リンダが【七星七縛符】を発動させ、エドワスの動きを封じ込めた。
「だから、どうした! 例え、動きが封じられても、必ず少佐が……少佐!?」
 そこでエドワスが気づく。
 少佐の眼中に、自分の姿が映っていない事に……。
(「……恨むなら、自分の性癖を恨むんだな」)
 少佐が静かに背を向ける。
「ば、馬鹿なっ! 少佐が私を見捨てる訳がないッ! これは夢だッ! 出来の悪い夢だッ! 何故なら少佐は……少佐はァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
 そして、エドワスの機体が、爆発四散。
 まるでハート型のような爆発をしながら、宇宙の塵と消えた。
「さあ……そろそろ終わりにしようじゃないか。私も暇ではないのでね」
 少佐が何処かホッとしたような雰囲気を漂わせ、【冥土猟兵団】に攻撃を仕掛けていく。
 先程よりも、迷いがなく……。
 先程よりも、躊躇いがなく……。
 まるで鳥籠から放たれた鳥の如く、戦場を自由に舞っていた。
「仲間が、そして助けを求める手があるかぎり退く訳には行かない! 其が冥土の吟醸なのよ」
 それと同時にユーディが捨て身の覚悟で力を溜め、【ブレイズフレイム】の炎を纏い、青の突撃騎士に突っ込んだ。
「これ以上はやらせんと言っている!」
 少佐が自身の強い意志から感応波を放ち、戦慄するプレッシャーによって、ユーディ達の動きを封じ込めた。
「任せましたよ、イヴ」
 その間にマリアが武器改造を活用し、持っている武器を資材にすると、徹甲弾を作り上げてイヴに手渡した。
「そんな小細工が、私に通じると思っているのかッ!」
 少佐が吠える。
 普段であれば、簡単に邪魔をする事が出来る。
 しかし、肉体は既に限界。
 リミッターを外した影響が出ているのか、景色が歪み、動悸が激しくなっていた。
(「……私の身体よ。もう少しだけ、持ってくれ」)
 それは祈りにも似た願い。
 この戦いの間だけでも、持てばいい。
 そう願いつつ、少佐が操縦桿を握るッ!
「チャンスは、たったの一度きり。動じるな……考えるな……。行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
 次の瞬間、イヴが【千里眼射ち】を仕掛け、少佐が乗る青の突撃騎士を撃ち抜いた。
「クッ……、まさか私がこんなところで……」
 それは少佐にとって、受け入れ難い事実。
 だが、それは現実。
 決して否定する事の出来ない……現実であった。
「どうやら、時代が君達の味方をしているようだな。しかし、皇帝は強い。その時も今回のように上手く行くとは思わない事だ」
 そう言った後、少佐が乗る青の突撃騎士が大爆発を起こし、その魂がエドワスの魂に連れられ、半ば強制的に天まで昇っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月20日


挿絵イラスト