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第二次聖杯戦争③〜なんかでかくてこわいやつ

#シルバーレイン #第二次聖杯戦争

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●「それって正月早々出撃…ってコト!?」「わァ…あ…。」
「あけましておめで…と、ここで戦争開始とはね。オブリビオンがいる以上猟兵ヒマなしとはこの事ね…。」
 ハァ〜っ、とデカいため息をつくとイザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)は猟兵達に説明を開始した。
「今回の戦場となっている金沢市でオブリビオンの大量発生が確認されたわ。場所は香林坊商店街、つまり絶賛世界結界の亀裂が走って色々漏れてきてるホットゾーンよ。放っておけば住民への被害拡大を免れないわ。被害が出る前に敵を殲滅してきて。」

 イザベラの説明によればオブリビオンは妖獣化の影響で思考力の低下を代償に通常個体以上の凶暴性を得ているそうだ。
 つまり敵の行動は単純、単調なものになる。
「この性質を利用しない手はないわよ。上手く利用して立ち回ってね。もちろん現地住民の保護もお願いね。敵の目的は殺戮と生贄の調達…、これら敵の活動の妨害は敵の力を確実に削ぐことに繋がるわ。今確認しているのは赤燐蟲『捕食型』…バカでかいミミズのオブリビオンみたいね。パニック映画なんかだと音や振動で誘き出すなんて戦法が定石だけど使うのも手だと思うわ。」

「去年に続いて正月返上で大変だけどオブリビオンによる世界の危機が迫ってる以上は仕方ないわ。でもこの戦いが終わったらおせちから七草粥まで勢揃いで待ってるわ。それを楽しみに頑張ってきて!」

 |Good hunting Jaeger《猟兵諸君、良い狩りを!》!
 そう告げるとイザベラは猟兵たちの転送を開始した。


マーシャル後藤
 あけおめことよろ、マーシャル後藤でございます。
 新年初っ端からの第二次聖杯戦争勃発ということでよろしくお願いします。

 本シナリオでは香林坊商店街に現れたオブリビオンの群れを殲滅する一章完結シナリオです。
 バシバシ倒しちゃいましょう。ヤーッ!

●プレイングボーナス
 本シナリオでは以下のプレイングボーナスが設定されています。

 プレイングボーナス……妖獣化オブリビオンの性質を突いて戦う/商店街の一般人を守って戦う。

 プレイング受付はOP承認と同時に開始となります。
 それでは皆様のホットなプレイングをお待ちしております!
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第1章 集団戦 『赤燐蟲『捕食型』』

POW   :    ヤツはなんでも呑み込む口を持っている
【相手の死角から突然巨大な口による捕食攻撃】を放ち、命中した敵を【丸呑みした後、消化液塗れの胃壁】に包み継続ダメージを与える。自身が【近付く際に地中や水中、建造物の中を潜行】していると威力アップ。
SPD   :    どこにでもヤツは現れる
【地中や水中、建造物の中を潜行している】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
WIZ   :    逃げてもヤツは追ってくる
【相手の死角から突然現れ巨大な口による捕食】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【匂いや行動パターン】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。

イラスト:塚原脱兎

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エメラ・アーヴェスピア
猟兵に休みがないのはいつもの事ね
…どうやら現状は危険のようだし、手早く撃滅しましょうか
ええ、猟兵の仕事を始めましょう

音に寄ってくる、と…なら今回は囮と殲滅に徹しましょうか
・「ドレスベース」により【空中浮遊】、地面や建物からのある程度距離を取る
・【サイバーコンタクト】を含む機器で振動などを頼りに【情報収集】、場所を探る
・見つけた場所、及びこちらに飛び掛かってくる相手に対して『我が砲火は未来の為に』の大型重砲による【砲撃】で撃ち落とす
砲撃音なんて大きい音をしていれば敵は寄ってくるでしょう
可能ならば情報収集中に見つけた一般人の退避を、近くにいる|同僚さん《猟兵》達に頼みたいわ

※アドリブ・絡み歓迎


フィルバー・セラ
【アドリブ連携歓迎】
まずは一般人をどこかしらの施設に一箇所に集めて被害を防ぐとこからだな。
いい子だからそっから出るんじゃねえぞ?終わらせてきてやっから。
【リミッター解除】、『封印の楔』の封印を一部解放。
【魔力溜め】していた貯蓄を削って【結界術/迷彩】を組み合わせて施設を隠す。
これである程度安全は保証されるハズだ。

安全を確保したら後は怪物退治だ。
【誘導弾】噛ませた【指定UC】の【呪殺弾】を【砲撃】。
銃声でこっち向いてくれるだろうよ、【結界術】で真正面から攻撃を受け止めつつ
たっぷりと【呪詛】を込めた弾丸も【零距離射撃】でたんまりくれてやろうじゃねえの。
まだまだ弾はある、好きなだけ食っていきやがれ!




「さっさと二階に上がれ!ミミズのバケモンに襲われるぞ!」
「一体全体なんだってんだ…!?」
 金沢市、香林坊商店街。
 普段は人の賑わいに溢れ返る繁華街であるが、オブリビオン『赤燐蟲『捕食型』』の出現により商店街の人々は光景は鳴りを潜めていた。

「住民たちは異常さに気がついて自主避難はしてるみたいだな…だが全員バラバラで守りづらい。」
「そのようね。私が敵を引き付けている間にあなたが住民を避難拠点に誘導するというのはどうかしら。」
「名案だ、早速取り掛かるぞ!」
 現地に到着した猟兵、フィルバー・セラ(霧の標ロードレスロード・f35726)とエメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)の二人はそれぞれで役割を分担すると行動を開始した。

「猟兵ヒマなし…まぁ猟兵に休みがないのはいつもの事ね。さて、現状は危険のようだし、手早く撃滅しましょうか。」
 エメラはバックパック型魔導蒸気兵器「ドレスベース」の浮遊機能を使い、商店街の通りに出ると各種センサーを起動する。
 住人の熱源、音、そして地中から放たれる不可解な振動。
「やっぱりそこよね。それじゃあ…猟兵の仕事を始めましょう。」
 そして振動の最も集中している部分を特定したエメラは大型浮遊型魔導蒸気重砲を無数に展開すると、砲撃を開始した。


「…どうやら向こうでおっ始めてくれたみたいだな。よし!みんな聞いてくれ!これから避難所に移動する!」
 エメラの陽動が開始された頃、フィルバーは発見した住民達を避難所への誘導を開始していた。
「し、しかし大丈夫なんか?あのミミズ連中、移動している間に襲ってこんか?」
「こっちに寄ってこないように向こうで仲間がドンパチやってくれてるのさ。さぁ、ここにとどまってる方が戦闘に巻き込まれて危険だ、みんな公民館まで駆け足!子供やご老人は足元に気をつけてくれ!」
 フィルバーは事前に商店街に隣接する公民館に目をつけ、自前の|魔力《リソース》を用いた結界を施していた。暫くの間であれば住民達の安全は確実に保証されるだろう。
「事態が解決するまでは外には出ないでくれよ!」
「わかった!アンタ達が頼りだ、任せたぞ!」
 フィルバーは住民達に戸締まりを徹底するように伝えると、今度はエメラの助太刀に向かうのであった。

『ギャアアアアッ!!』
「次から次へとキリがないわねっ…!」
 メインストリートではエメラが迫りくる赤燐蟲の大群を相手取り奮戦していた。
 重砲による近接直接砲撃は赤燐蟲を悉く物言わぬ肉塊に変えてゆくも、その肉片を喰らい勢いを増す個体の数はさらに増え続けていた。
「現場到着!生きてるか!」
「なんとかね!挟撃ですり潰していくわよ!」
 そこに避難誘導から合流してきたフィルバーが駆けつけたことで、赤燐蟲の増加ペースを殲滅ペースが上回る状況が出来上がった。
 フィルバーは結界術で逃げ場を奪いつつ「Crimson Rouge」による呪詛弾の零距離射撃を赤燐蟲へと放つ。
『ギャアアアアッ!!』
「三種の呪詛を|付与《トッピング》した|特別製《ユーベルコード》だ、効かないはずが無いだろ?」
 銃撃を受けた赤燐蟲は猛毒・石化・風化の複合呪詛の影響で激痛に暴れ、自己崩壊を起こしていた。
 さらにエメラの重砲撃も絶え間なく赤燐蟲を穿ち続け、彼女の言葉通り「すり潰す」かの如く大群を殲滅するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

テリブル・カトラリー
赤燐蟲を刺激しないよう、騎乗浮遊砲台に乗り【空中浮遊】
地上・建造物からの襲撃にはマシンヘルムの集音機能【聞き耳】で対応。

……駆除開始。

|『爆破工作』《ボムトラップ》発動。小型ロボ爆弾の大群を地上で稼働、
【存在感】雑音を作り音と震動で地中の赤燐蟲に人間の集団がいると錯覚させ、敵の注意を一般人からこちらに向けさせる。

捕食攻撃でロボ爆弾達が丸呑みにされた後、体内で爆破【吹き飛ばし】
仕留め損ねても、体内を発破されればしばらくはのたうつだろう。
そいつらは無音狙撃銃や散弾銃などの銃撃で止めを刺す。

襲撃を受けた際は、捕食攻撃を【見切り】【早業】で回避、
【空中機動】機械刀で胴体をなぎ払い、溶断【属性攻撃】


レモン・セノサキ
連携・アドリブ◎

今年はミミズ年じゃなくて卯年なんだが?
新年早々キモイの相手とか勘弁して貰いたいけど
そうは言ってられないな……ヨシ

【指定UC】発動、128体の分体の内1体を囮とする
囮以外は全員「霊体外套」で姿を消して狙撃待機
釣り上げた敵を▲一斉発射で蓮根にしてやろう

囮って聞いて嫌な顔するなよ分体達
じゃあ文句なしのジャンケンで囮役決めるぞ
じゃーんけーん……!

おま、お前ら覚えとけよ!
流石私の分体ども、思考の裏まで読んでやがる!
ワザと銃声響かせ▲挑発
地面からの攻撃は「仕掛鋼糸」の▲ロープワークと
「ジェットシューズ」の▲推力移動で回避
|あ゛ー!キンモー!ミミズ嫌い!《今だ分体達、一斉狙撃はじめ!!》


樂文・スイ
またB級映画みてえな敵もあったもんだ
新年早々縁起が悪いねぇ、厄払いがてら頑張りますか

UCでお狐様を召喚、喋れるヤツなんで商店街の人らの避難を任す
ちっとピンチみてーだから、あっちのみんな安全圏に連れてってくれな?つって
(白狐は尊大な物言いだがスイの指示には従う)
その間にこっちででけぇ音立てて敵を誘き出すかね
【誘惑】で呼び寄せて、不意打ちの攻撃には【幸運】【勝負勘】【闇に紛れる】で回避に努める
姿現したら【ナイフ投げ】で攻撃、【傷口を抉る】【部位破壊】で最大の武器である口をズタズタにしたいとこだ

喰われる側はまっぴらごめん、こちとら|猟兵《狩る者》だぜ
とっとと終わらせてうまいメシを楽しみたいんでね!




「ふむ…向こうの方でも派手にやっているようだな。ではこちらも始めるとしよう。」
「公民館を避難所にしてもらったみたいだし、まだここら辺に残ってる人たちを誘導しようかな。」
「そうだね、じゃあ私はその間は囮に徹するよ。…まぁ分体の子達だけどね。」
 メインストリートから外れた三叉路で合流したのはテリブル・カトラリー(女人型ウォーマシン・f04808)、レモン・セノサキ(Gun's Magus魔砲使い・f29870)、樂文・スイ(欺瞞と忘却・f39286)の猟兵三人。
 ここまでの道中でまだ付近に住民が立て籠もっている事に気が付き、避難誘導と敵の殲滅の両方に取り掛かることにした。


「囮って聞いて嫌な顔するなよ分体達。じゃあ文句なしのジャンケンで囮役決めるぞ。最初はグーだからな。さーいしょーは…!」
 囮を買って出たレモンは実際の囮担当を決めるべく分体達とジャンケン勝負をしていた。
 ここでレモン、万が一を危惧し勝利を確実なものとするための一手間を弄するっ…!
(ククク…バカめっ…!出すものかっ…最初はグーでグーなんてっ…!)

 レモン(本体)、最初は…パー…!無法のパーで分体を騙し討ち…!がっ…駄目っ…!
「がっ…ぐがっ…!馬鹿なっ…!」
 囮候補のレモン(分体)128体、全員がチョキ…最初は…チョキっ…!
 |鋏《チョキ》は…裁つ…|紙《パー》をっ…!
「ありがとう、本体の私っ…!いつもの私でいてくれてありがとうっ…!」
「かかれたというのか…思考の裏っ…!」
 ぐにゃあ…!圧倒的ぐにゃあっ…!

「おーい、罠の設置とか避難誘導やらないとだから急ぐぞー。」
「はーい、お前ら覚えとけよ!」
 茶番が終わったところでレモン(本体)とスイは銃声や騒音を響かせながら商店街を駆け出す。そしてその背後では舗装路を破壊しながら赤燐虫の大群が現れ二人を追い回し始めていた!
「本当にミミズのバケモンじゃねーか、またB級映画みてえな敵もあったもんだなオイ。」
「今年はミミズ年じゃなくて卯年なんだがーっ?!」

「……周辺の振動が急激に減ったみたいだ。こちらも取り掛かるぞ。」
「良かろう。ほら人間達よ、公民館とやらへと急ぐぞ。命を無駄にするなよ?」
 一方でテリブルは「|汎用機関銃&大型散弾銃《クロスグロウ マットショット》」を携行し、スイが召喚した銀狐とともに住民の誘導を開始した。同時通りの各所への小型ロボ爆弾の配置も忘れない。
 そして銀狐は日本人には馴染み深い稲荷神であった。多少に尊大な態度であろうと、人々が疑わず従うのは人徳ならぬ神徳のなすところであろう。
「おぉ、公民館はもうそこだ!」
「た、助かった…!」
「…この辺の敵は他の猟兵が片付けたみたいだな。全員、急いで入れ。」
 テリブルは周囲を警戒しつつ住民達に公民館へ避難するように促す。|銀狐《稲荷神》は行動範囲の限界に来たのか三叉路方面に戻り始めていた。
「スイ達め、どうもそろそろ限界のようだ。戻るぞ猟兵よ。」
「|了解《Rog.》。」

「三叉路よ、私は帰ってきたぁっ!」
「どこぞのエースパイロットかな?しかし十分に引き付けたし、一気に片付けるとしようか!とっとと終わらせてうまいメシを楽しみたいんで…ねっ!」
 レモンとスイ達は赤燐虫の群れを引き連れながら商店街を一周走り続けていた。
 途中群れを抜けてくる個体はスイが斬りつけ怯ませるなどして凌いでいたが、際限なく湧いて出てくる赤燐虫相手には焼け石に水であった。

「二人とも足元に注意だ。私の爆弾を奴らに食わせてやる。転んでくれるなよ?」
「「了解!!」」
 テリブルの警告に従い二人はレモンが張り巡らせた|鋼線《ワイヤー》を伝い建物の上に避難する。それと同時にテリブルが展開した小型ロボ爆弾がけたたましい音を立てて起動し、次々と赤燐虫の腹の中に収まっていく。
「悪食は短命のもと、だ……。」
 テリブルがつぶやくと同時に爆弾を飲み込んだ赤燐虫の先頭集団が勢いよく爆ぜ、後続がそれに巻き込まれていく。
『ギャアアアアッ!?』
「もう最悪!|あ゛ー!キンモー!ミミズ嫌い《今だ分体達、一斉狙撃はじめ!!》!」
「主さま、路地の警戒を頼む!」
「狐使いが荒いな…だが心得た!」
 続けてレモンが建物屋上で待機していた分体128体に号令をかけ赤燐虫目掛けて射撃を開始。
 地の利は明らかであり、赤燐虫はただ撃たれる他なかった。
「スイの言葉を借りれば…そう、我ら|猟兵《狩る者》から逃げおおせられると思うなよ?」
 赤燐虫は射撃から逃れるように路地裏に巨体を潜り込ませるが、路地裏では待ち構えていた銀狐の鋭い牙と爪の前に悉くが膾に切られていった。
「…駆除開始。」
 地中に逃げようにもテリブルの重火器が火を拭き始めればそれも間に合わず、事実上赤燐虫に逃げ場なしの状態であった。

「……敵性反応|消失《ロスト》。周囲の安全は確保できたようだな。」
 それからしばらく、猟兵による一方的な殲滅戦が終わり、テリブルによる探知で赤燐虫の反応がないことが確認できたことで三人の商店街での戦いは幕を閉じるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
【おおきいとうばつ】POW
アドリブ歓迎!

ヒャッハー!
商店街の平和はワタシたちが守りマース!
参りマショー、清導殿! サライ殿!

一般人の守護はサライ殿たちに任せて、ワタシは陽動兼オフェンスとして立ち回りマース!
人気のないところで、滑走靴による空中機動を行いつつ……万能鍋を思い切り叩きマース!
カモン赤燐蟲! エサはこちらデスヨー!

死角は清導殿とカバーし合い、待ち伏せスタンバイ!
挑発に乗ってワタシを食らおうと口を開けて飛び出てきた所で、連携して迎撃カウンター!
「六式武装展開、炎の番!」

粘着性を持つ炎が密集した赤燐蟲同士で互いに引火し合う事態になりマスネー!
人々に危害を加えるオブリビオンは消毒デース!


木々水・サライ
【おおきいとうばつ】

一般人の保護は俺に任せろ、清導、バルタン。
こっちは数の多さで一気に守り抜く。

まずは潜ってる奴らを呼び込むか。
UC【煽り立てるちまこい白黒人形】でチビ達召喚。
隠れていようが無駄だ、チビ共、やれ!!

「しゃらーい」「さららー」 ※普段
「隠れてるとかマジ雑魚」
「えっ、死角からじゃないと襲えないとか雑魚乙」
「捕食型って名乗ってんなら真正面から食えよざーこざーこ!」
「俺たちのほうが強いし~~はいおつ~~~」

……このUC使ったときだけマジ喋りするからなぁ……。

出てきた赤燐虫を清導とバルタンの方へ引き渡し、
引き続き俺は一般人を探し回るぞ。
なお瀕死なやつは俺の黒鉄刀と白銀刀でぶった切る。


空桐・清導
【おおきいとうばつ】POW
アドリブ大歓迎だ

「街の人を食おうだなんて見過ごせねえ!
絶対に守り切るぞ、バルタン!サライ!」
サライが街の人達を守ってくれてるから、赤燐蟲の迎撃に集中
避難経路の逆方向に向かって移動しながら声をあげて赤燐蟲達を誘導
「オレの死角は任せるぜ、バルタン」
UCを発動させてボルケーノ・クラッシャーを複製して両手に装備
集まってきた奴らに[貫通攻撃]を叩き込む
更に地面に出来た穴に巨大化したサンライザーの[誘導弾]を叩き込む
無数に居るなら通路が繋がっている箇所があるはず
ならば、地中で迎撃することも可能!

「サライのおかげで動きやすいぜ。
さあ、まだまだ来るぜバルタン!ド派手にぶちかますぞ!」




 商店街での戦いも佳境を迎えていた。
 周辺住民は全員避難所へと退避し、猟兵による赤燐虫の駆逐も順調に進んでいた。
 ここまでくればもう一押しであった。
「街の人を食おうだなんて見過ごせねえ!絶対に守り切るぞ、バルタン!サライ!」
「イエスッ!商店街の平和はワタシたちが守りマース!赤燐虫の中の赤燐虫……出てこいやーッデース!ヒャッハー!」
「ちょっと待てバルタン、それは赤燐虫のボスが出てきそうだぞ…!」
 3人の猟兵、空桐・清導(ブレイザイン・f28542)、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)、木々水・サライ(|白黒猫使い人形《モノクローム・ドール》・f28416)は商店街の中心部で赤燐虫の残党を迎え撃っていた。
 特に清導の|機械鎧《ブレイザイン》の両腕に装着された|高熱パイルバンカー《ボルケーノ・クラッシャー》とバルタンの|火炎放射器《フランメヴェアファー》による殲滅力は絶大である。
「オラぁっ!!」
『ギャアアアアッ!!!!』
 清導に喰らいつこうとする赤燐虫は両腕から繰り出されるパイルバンカーのラッシュ攻撃の餌食となり、
「フゥハハハー!汚物ならぬ汚虫は消毒デース!」
『ギャアアアアッ!!!!』
 やはり|虫型《むしタイプ》に|火炎放射《ほのおタイプ》は“こうかばつぐん”のようであり、商店街にはバルタンの笑い声と赤燐虫の断末魔が響き渡っていた。

「でかこわ、おかわりまいどあり〜!」
「へいへいクソ虫ビビってる〜!」
「さららー!」
 そして通りの向こうからは“なんかちいさなサライ”、つまりは「ちいサラ」……ではなく「チビサライ」が背後に赤燐虫を引き連れ3人の元へと走ってくる。彼らは言わずもがなサライにより商店街に放たれた陽動要員であり、騒音……という名のガチ煽りを赤燐虫相手にかましていた。
 妖獣化の影響で知性と一緒に煽り耐性も失せた赤燐虫は激昂し、チビサライに見事に釣り上げられて死刑執行台への道めいた商店街の道路を練り歩いて(?)きたのである。

「このUC使ったときだけマジ喋りするからなぁ……我ながら凄い不思議だ……。それはそうと……ッッ!?」
 赤燐虫の群れを清導とバルタンへと誘導すべくサライが動こうとしたとき、グリモア猟兵の予知で慣らされてきたであろう直感力がその場から彼を飛び退かせた。
 その直後である。サライが先程までいた場所から赤燐虫がその姿を現したのだ。
「……デカすぎんだろッッ!」

 ーーそれは赤燐虫と言うにはあまりにも大きすぎた。
 デカく、分厚く、生物として大雑把すぎるフォルムであった。
 それはまさしく|蟲王《赤燐虫・キング》であったーー。

「つまり赤燐虫達の親玉…ってコトか!?」
「本当に出てきたデース!?」

 |特異個体《カイジュウ》、とも言うべき巨大赤燐虫の出現に三者三様の反応を見せる猟兵達。しかし、この程度で彼らの戦意は揺るがない。
 対する巨大赤燐虫は他の個体が巻き込まれることも構わず暴れまわり、商店街自体に被害をもたらし始めていた。
「ぐぅっ…!最後の最後でとんでもないやつが出てきたな!」
「このままじゃ商店街が滅茶苦茶にされちまうぞ!」

「デッカ!!」
「わァ、あ…!」
「泣いちゃった…!」
 そして腰がすくんでしまったチビサライ達にも巨大赤燐虫の魔の手が襲いかかる!チビ達の命運、ここまでか!?


「バルイィィィヤァーッハァー!!」
「バルウラララララ!!」
「バルルヤハーッ!!」
 だが!おぉ、見よ!
 どこからともなくウサミミをつけたテンション高めのミニ・バルタンズがミニ・カトラスを片手にエントリーだ!
「あれはミニ・バルタン!?…イヤッ!バルうさぎデース!?」
「なにっ、知ってるのかバルタン!?」
「卯年仕様のミニ・バルタンデース!……多分。」
「「多分!?」」
 清導、サライだけでなくミニバルタンの保護者(?)であるバルタンも困惑の色を隠せない謎の助っ人、バルうさぎ。
「「「バルルララララララ!!!」」」
 奇妙な掛け声とともに巨大赤燐虫に飛びついたバルうさぎ達は、手に持ったミニ・カトラスをその分厚い表皮に突き立てると、縦横無尽に駆け出した!
『ギャアアアアッ!ギャアアアアッ!ギャアアアアッー!』
 苦しみのたうち回る巨大赤燐虫!そしてひとしきりに暴れ回ったバルうさぎ達はチビサライを救出すると猟兵三人に「あとは任すぞ」とばかりのサムズアップを見せ、スタコラと走り去っていった。
「よく分からなかったが畳み掛けるチャンスだ!行くぞバルタン!サライ!」
「六式武装展開、炎の番!コイツでトドメデース!」
「チビ達を助けてもらった以上、ここで決めねぇと枕元に立たれそうだっ!行くぜっ!」
 残る個体は巨大赤燐虫のみ。
 そうとわかった以上、三人の動きは迅速であった。

「これだけ大きいと焼き甲斐がありマス!ファイヤー!」
 バルタンは火炎放射器のバルブを全開にすると巨大赤燐虫目掛けて発射。それまで迎撃で使っていたときとは比べ物にならない業火が赤燐虫の表面を焼き尽くす。

「デカいのをブチ込んでやる!」
 清導は両腕のボルケーノ・クラッシャーを赤燐虫の胴体に同時に撃ち込み、大穴を開けたと同時に砲撃用超兵器「サンライザー」を構えると穴めがけて発射した。
 サンライザーの夥しい熱量は赤燐虫の巨体を駆け巡り、その巨体を内から焼き尽くす。

「美味しいところの総取りで悪いが…コイツで|終《しま》いだ!」
 そして黒鉄刀と白銀刀の二刀を携えたサライが瀕死の巨大赤燐虫の急所ーー頭部を深く刳り抜くと、遂に赤燐虫はその巨体を保てなくなり消滅していった。

 こうして香林坊商店街から全ての|赤燐虫《オブリビオン》が駆逐された。
 そして猟兵の案内で商店街へと戻ってきた住民たちは安堵した様子を見せるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年01月05日


挿絵イラスト