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銀河帝国攻略戦⑳~白い明日を切り開け!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #白騎士ディアブロ

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●未来を切り拓く未来
「過去の敵が未来を読んでくる、なんともけったいな相手じゃな」
 遂に、目前へと迫った白騎士ディアブロだったが、『解放軍』の艦隊では、白騎士ディアブロをとらえることがかなわず、埒があかないと判断した彼らは銀河皇帝へと矛先を変えつつあった。
 「スペースシップの砲撃も、戦闘機の攻撃も、『白騎士ディアブロ』を捉える事ができない、かぁ……。ほんまに未来でも見えとるみたいじゃのう」
 たしかに革命軍にとっては戦力のほとんどを失っている『白騎士ディアブロ』を執拗に追い続ける利点は少ないだろう。
 しかし、猟兵にとってはそうとは言えない。
 オブリビオン・フォーミュラである銀河皇帝を撃破したとしても、二大巨頭である『白騎士』『黒騎士』が逃げ延びれば、新たなオブリビオン・フォーミュラとなりうる可能性が残されてしまうのだ。
 そうでなくとも、銀河皇帝撃破後、銀河帝国の残党あるいは、スペースシップワールドの不平分子等を集めて、悪事を行う危険性は大いにある。
「少なくとも、二大巨頭のどっちかが残っているだけで、帝国は再度まとまる可能性が非常に高い。そうなるとまた戦争が起こってしまう可能性も否定しきれん」
 銀河皇帝との決戦が最重要なのは当然だ。しかし、できることならば『白騎士ディアブロ』の撃破も行なうべき、それが猟兵内の共通見解だった。
「無論、ディアブロに気を取られて皇帝を倒せんかった、などということは最悪じゃ。全戦力を投入するわけにはいかぬ。だが手を抜いて勝てる相手では、もちろんない」
 許される最大戦力で『白騎士ディアブロ』の撃破する。言葉にするのは簡単だが、いざ実行できるかというと非常に困難だと言わざるを得ない。
「だからといって諦めるわけにはいくまい。未来は過去から来た帝国の、オブリビオンのものではないということを見せつけてやらねばなるまいて」
 白騎士は同時に現れるのは一人のみだが、倒したとしてもまた別の艦の中に現れる。倒すためには、幾度となく挑んでいく必要があるというのも、今回の任務の厄介なところだ。
 こちらの予知により、相手の出現位置に関しては白騎士配下の艦内で、ある程度絞り込めている。
 しかし相手も悠長に待ってはくれない。白騎士のもとに転移したとあらば、すぐにでも敵の攻撃が襲いかかってくるだろう。そして、たとえそれをくぐり抜けたとしても、相手に有効打を与えられる機会は一度あるかないかと考えたほうがいい。
「無茶苦茶な強敵なんはわかってる。じゃがこいつを倒せんくて皇帝が倒せるとも思えん。みんな、危なそうと判断したならすぐにこっちに戻すが、無謀な行為はするでないぞ」
 こうして現代の未来の担い手は、過去の未来の読み手と対峙する。


しべりあ
●かならずご一読ください
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 白騎士ディアブロは、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

 未来を切り開こうとする猟兵たちの前に、未来を予知する敵が立ちはだかる。
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。

 そんなこんなで白騎士とのガチンコ勝負です。相手は一人、こっちはたくさん、負ける気がしねえ!
 ……っていって返り討ちにあっているところもありそうです。油断召されるな。
 さきほども言ったように、白騎士は戦力を悉く失っており、周囲に他の戦力はありません。だからこそ白騎士がなんの躊躇もなく最大の力を発揮できる状況で大暴れします。
 せいえいの猟兵でも敗北する危険性は高いと思ってください。

 白騎士は限定的ながら『未来を操作する』力を持つと目される強敵です。
 何らかの有効な対策が無い限り、彼は『全ての攻撃を逃れ』『絶対に命中する攻撃』を『最大の効果を発揮する』ように行い、確実な勝利を掴むでしょう。
 装備するフォースセイバーやレーザーキャノンといった兵装も銀河帝国の技術の結晶で並大抵の防御だと容赦なく吹き飛ばします。

 正直なところ、ドクターオロチ先生もおっしゃるように、こいつら強すぎるのでどう倒せばいいのか悩んでいます。
 しかし、何度も言っている気がしますが、猟兵の皆さんが主人公です、とても素晴らしいプレイングで白騎士を乗り越えて下さると信じています。

 それでは、ご縁ございましたら、何卒よろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『白騎士ディアブロ』

POW   :    収束する運命の白光
【対象の未来位置に向け放たれるレーザー】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    ホワイトライト・トゥルーライト
【10秒先を見たかの様に的確な攻撃を行い、】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    デストロイマシン零式
戦闘力のない【66機の動画撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【正確無比な未来予想シミュレーション】によって武器や防具がパワーアップする。

イラスト:神手みろふ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

秋山・軍犬
グリモア猟兵の予知による事前情報によると
転移した瞬間に攻撃が来るということで
転移前に…
マッシロマツタケの炊き込みご飯おにぎり
ワイバーンテールスープ
迷宮ショコラを食べ
現在の自分にできる最大限の強化を施し転移。

転移後、即最大威力の圧力拳!…を前方へ抉る様に
自分の足元へ、目的は地形(艦内)の破壊による
自身の前方への障害物作成及び
粉塵によるレーザーの防御・減衰・拡散。
多少のダメージは最大強化した自身の肉体で耐えきる!

先制攻撃を上手く耐え反撃可能なら
再度最大威力の圧力拳(+怪力)を作成した障害物を
白騎士の方向へ散弾の様に吹っ飛ばしつつ
叩きこむッッ!!!!!!



●予見された未来とため、試されたフードファイターとしての矜持
「うぉおおおおおおおおお!!」
 何かを視認をする前にただ全力で地面に拳を叩きつける。
 艦内に鎮座する白騎士が転送直後を狙い攻撃してくる。ならば転送する前に準備しておけばよい。
 秋山・軍犬(悪徳フードファイター・f06631)のとった行動はごく単純でかつ効果的だったかもしれない。
 確かに正面から攻撃が来るのならば、攻撃を防げるうえに、粉塵が舞う状態ではレーザーは満足に届かなかったかもしれない。
「ああ、そういう者もいるだろうな」
 しかし、軍犬が聞いたのは真後ろからの声。そして、声が聞こえたときには、接触距離から自分がレーザーに貫かれていたのだと理解した。
「では『その胃袋の中のモノを吐くがいい』……どうだ、簡単だろう?」
 確かに物を大量に食べている今の状況で、それを実行することは容易だろう。
 しかし食を大切にする軍犬は躊躇する。いや、たとえ吐いたとしても、自らの強化が維持できるかどうか……。
「吐いて、たまるかっす!」
 瞬時に距離を取った白騎士を睨む。指示に従った場合、攻撃の機会がなくなってしまうだろう。ならば明確な拒否をするしかない。
「う、ぐ、まだまだああああああ!」
 体中が貫かれる感覚。予想以上に傷が大きい。しかし、考えうる限り最高まで強化された肉体は、万全にこそ程遠いが動けなくは、ない。
 軍犬は再度拳を地面に叩きつけ、粉塵と瓦礫を浮かせる。
「こいつを、喰らうっすよ!」
 痛む体無理やり動かし、渾身の力で瓦礫を白騎士へと向かい吹き飛ばした。
「範囲を重視したか。だが手間がかかり過ぎる。私に未来を読まれるとわかっているなればこそ時間は大切にするといい。後は……」
 十分にエネルギーを充填した白騎士の兵装は、飛ばされてきた瓦礫ごと軍犬を焼き払った。
「もっとマシな弾丸を用意すべきだったな」
 後に残ったのは、こんがりと焼きあがり倒れ伏した軍犬と、巻き上がった粉塵だけだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

水心子・静柄
未来位置に先制攻撃のレーザーを放つなんてズルいにも程かあるわよね。どうしようもないからハッタリで切り抜けるわ!

白騎士と対峙したら、その位置から全く動かないわ。動かないから未来位置なんてわからないわよね?現在位置と重なってるんだから。あとは心理戦で勝負ね。レーザーが外れたら一気に間合いを詰めて居合ね。当たったらルールの内容次第ね、簡単なものなら攻撃を諦めるしかないわね。

「未来を読む白騎士…あなたが存在してた頃は未来を読めたかもしれないけど、それは過去の遺物。現在じゃ容易に対処出来るのよ?その証拠に私の未来位置は見えてないわよね?さあ、どうするのかしら?運を頼りに撃ってみる?」



●未来とは
 辺りを包む粉塵の中、水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)は白騎士と向かい合い、語る。
「未来を読む白騎士……あなたが存在してた頃は未来を読めたかもしれないけど、それは過去の遺物」
「ほう、我が帝国の支配していた時代から、新たなる航行技術を成立することもできぬ連中がよく吼える」
 白騎士はその言葉とは裏腹に何処か愉しそうに答えた。
「現在じゃあなたの力なんて容易に対処出来るのよ? その証拠に私の未来位置は見えてないわよね?」
 それは静柄の渾身のハッタリだった。
 相手が未来位置を読むというのならば、その能力を疑わせ、混乱させれば活路は開けるはず。
「さあ、どうするのかしら? 運を頼りに撃ってみる?」
 その言葉を投げかけたとき、静柄は白騎士が笑った気がした。
「よく誤解している者がいるが、未来とは自ら選び、掴み取るものだ」
 自らの体をレーザーが貫く。
「『そこから動くな』……こうすれば、貴様は動かぬ」
 微動たりともするなとは言われていない。位置さえ変えなければ多少は動いたとしても問題はないかもしれない。
 しかし、だからこそより簡単にルールを守れてしまう。
「動かぬ、だなんて、まるでわかりきっているような言い方ね?」
 これを破った場合に自らに降りかかる被害に耐え、相手の間合いに飛び込めるか否か。居合の構えを取り、強気に問いかけつつも、降りかかるであろう一撃に冷や汗を隠しきれない。
「わからぬさ、確定した未来などはない。未来とは常に揺れ動き、刻一刻と変化するものなのだ猟兵よ。そう、貴様の言う過去の遺物の時代から変わらずな。だからこそ私は一度過去になったのだから」
 白騎士は静柄をその場に残し、戦いを継続する。
 まるで、その場で見ていろと言うかのように。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

瓜生・コウ
「灼熱もなく、極寒もなく、ただ草を刈るように死ぬ」

此れはオレの死の予言か、或いは敵か…。

【影の追跡者の召喚】によって周囲に影から鴉を作り出して放ち、初動をデストロイマシン零式に限定。
一手不利になるが、戦闘力のないドローンの召喚であれば初手で避けようのない火力を撃ち込まれるよりずっとマシだ。

五感を共有した鴉と予言で、行動の起りと結果を読み、互いの予知の結果、追い詰めず追い詰められず、天秤を水平に保つように戦い零式の効果を発揮させない。

熱狂も冷酷も奪い去られた戦場で、長くうんざりするような草刈りの最中に小石を弾くように、小さな偶然が切欠となって勝利する。

「見えなかったか? 魔女は不運を齎すんだ」



●予知への追跡者
「「灼熱もなく、極寒もなく、ただ草を刈るように死ぬ」」
 白騎士がデストロイマシン零式を展開しながら振り向いた先にいた、瓜生・コウ(善き力の助力者/グッドフェロウ・f07693)が呟くのと、白騎士の言葉が重なるのは同時だった。
 コウは影より鴉を飛ばしながら警戒を深める。
 本当に未来を読んでいるのか、それとも自分と同じものを感じ取っているとでもいうのか。
「未来に踊らされし者よ、忘れてはならぬ」
 白騎士は戒めるように語りながらフォースセイバーを振るう。
 コウは自らの口から漏れ出る予言を解釈し、複数の視界を制御しながら敵の行動を予測し、回避していく。
 通常の人間ならばどれか一つのプロセスだけでも不可能な回避、そういった戦いをしてきた者でなければとることができぬ行動だった。
「偶然などこの世にはない、あるのは必然のみ」
 しかしコウの表情は焦りを隠しきれていなかった。相手をそのような状況に追い詰め、白騎士は坦々と語る。
「それを歪めるというのならば、それは奇跡に他ならない。しかし、此度は相手が悪かったようだな」
「なっ……くっ……!?」
 刹那、速度を増した光刃に貫かれるコウが苦悶の声を漏らす。
「未来を読みあう、なかなか楽しいものだな。だが、まずプロセスが問題だ。私は貴様が何を予言するかを『視た』上でそれより速く動けばいいだけなのだから」
「オレが、読み負けた……と?」
「なに、最初に見えた光景が変わったのは貴様が自らの運命を覆したことに他ならない、誇れ」
 それは白騎士なりのコウへの称賛だったのだろうか。
「ただそれだけに惜しい。時間が経てば経つほどに、情報の最適化が進むことはわかっていただろう」
 デストロイマシン零式がある状態で白騎士と長期戦になった場合、強化され続けてしまう。
 そうされていくことで、いつか予言が『追い付かれて』しまう可能性は十分にあったのだ。
「私と戦おうというのならば、時間をかけるべきではなかったな」
 それが、薄れ行く意識の中でコウが聞いた最後の言葉だった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

エメラ・アーヴェスピア
戦争も後半、と言った所かしら
このまま押し切るとしましょう
それが例え敵の幹部だとしても、ね

未来を予知して的確に…ね
ふふっ…その予知する未来…誰の視点で見えるのかしら?
まぁ、まずは強化を止めましょうか
私に対して相手が行ってくるのはデストロイマシン零式…でいいのかしら?
…66機…ええ、多いわね。但し、相手が私じゃなければ、よ
【この場は既に我が陣地】…!包囲展開!その数130門、速攻で落させてもらうわ…!
他の攻撃も私はそもそも動かないから防御は容易いし
一つ二つ壊す程度で全方位攻撃と化す私の砲撃をそう簡単に避けられるかしら?
見えぬ位置からも襲う大量の砲撃を用いるわ…さぁ、勝負よ

※アドリブ・絡み歓迎


アリス・フォーサイス
まず、白騎士ディアブロの過去の戦闘ログを収集して解析するよ。
未来を読む能力に加えて的確な攻撃、さすがだけど、そこがねらい目かな。

未来がわかって、それに対して最善手をうってくるってことは逆に言えばこちらからも読みやすいってことだよ。たぶん、2手、3手先じゃ足りない。あからじめ63手先まで読むよ。

でも、それでも足りないかも。あらかじめ召喚しておいた動画撮影ドローンを使ってこちらもリアルタイムでシミュレーションを重ねていくよ。
集中力が先にきれるのはどちらかな。

こちらはエレクトロレギオンで攻撃するよ。数で勝てるとは思わないけど、それによって増える可能性はシミュレーションの難易度をさらに上げるはずだ。


マスター・カオス
フハハハ…「未来を操作する」か
奴自身、戦闘中でのドローンによる情報収集とそれを実践に活かす能力の高さもあるのだろう。むしろ、敵の想定する未来へ誘導されている?
ならば、奴の未来操作を切り開くだけの戦闘力が必要だろう!
故に、私はこの場に集まった者たちに力と未来を与えよう!!

味方との連携を重視し、敵の攻撃の絞られた受けにくい位置取りで、可能な限り、自他含め、念動力で瓦礫などで、盾や阻害に利用し、自身は防御寄りだが、ドローンの排除なども行う

【出師ノ鼓舞激励】を行い。白騎士ディアブロを倒す意志を持つ味方の猟兵たちへの演説鼓舞を行い戦力を上げます

未来を決めるのは今を生きる者たちの手に委ねられるべきものだ!



●未来と時間と数の戦い
 だが、猟兵との戦いに時間をかけていたのは白騎士も同じことだった。
 辺りを覆っていた粉塵が落ち着き始めたとき、デストロイマシン零式を操りながら見渡した白騎士が見たのは、100を超えるエレクトロレギオンを操るアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)と130にも及ぶ魔導蒸気砲台を周囲に配置させたエメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)。
 そしてそれらを率いる……ように見えるマスター・カオス(秘密結社オリュンポスの大幹部・f00535)であった。
 白騎士も艦隊戦で破れているように、すべての未来を読めるわけではない。敵や味方といった不確定要素の数が増えれば増えるほど計算すべき未来が増え、ずれていく。
 白騎士がさらに未来を読むためにと新たに召喚されたものを加えたデストロイマシン零式の数は200近くとなり、館内は一瞬のうちに数多の機械兵器と砲台のひしめく魔境と化していた。
「フハハハ……我が名は、グランドフォースに導かれし、秘密結社オリュンポスが大幹部、マスター・カオス!!」
 マスター・カオス一人では白騎士に対して無力だったかもしれない、しかし、こと団体戦ということに関しては非常に厄介である。
 なればこそ自然と白騎士が第一に向かう先はマスター・カオスとなる、が。
「最善手をうってくるってことは逆に言えばこちらからも読みやすいってことだよ」
 マスターカオスへと向かおうとする白騎士はアリスの操るエレクトロレギオンに阻まれる。無論、白騎士にはそれが読めている、が。
「時間がかかりすぎるな!」
 わかっているからといってすべてのモノを回避できるわけではない。それの一番の最たるものが物量である。
 白騎士がエレクトロレギオンを薙ぎ払う間にマスター・カオスのユーベルコードがアリスに、エメラに、そしてそれらの操るモノたちへと浸透していく。
「『未来を操作する』か……」
 白騎士の未来を読み取ったような行動は、ドローンによる情報収集とそれを実践に活かす能力の高さによるものとマスター・カオスは推測する。そうすることによって、敵の想定する未来へと誘導されているのだとしたら、まず必要なのはそれを超える戦闘力。
「故に、私はこの場に集まった者たちに力と未来を与えよう!!」
 その声を受け、みなぎる力を砲台へと込めながら、エメラはその狙いを白騎士ではなくデストロイマシン零式へと向ける。
「……ええ、多いわね。但し、相手が私じゃなければ、よ」
 その備えは相手を逃さぬという決意の籠った必殺の包囲。
「【この場は既に我が陣地】……その数130門、速攻で落させてもらうわ!」
 エメラの強化された砲台がデストロイマシン零式を囲うように撃ち落としていく。たとえその場に弾が来るということが分かったとしても、その場所が大量であれば全てを躱すことは不可能。
 白騎士からのレーザーキャノンにより破壊される砲台もあったが、まだ大多数は健在だった。
「一つ二つ壊す程度で私の砲撃をそう簡単に避けられるかしら?」
 そして当の白騎士も、アリスが操るエレクトロレギオンとの読み合いにリソースを裂かれており、同時攻撃に対する対応に遅れが出ていたのだ。
「幹部相手に、数で勝てるとは思わないけど……!」
 それでもデストロイマシン零式を落としきるまでの時間だけなら、稼げる。
 限りなく先の手間で予測し、予測外に行くようならば計算し直す。強化されたエレクトロレギオンと言えど一撃で消滅するのは変わらない。だが、そこから繰り出される一撃の重さの違いは、一つ一つはわずかなものだとしても蓄積されれば大きなものとなるのは明らかだ。
 そして、白騎士は視た。回避が不可能な面による砲撃が自らに襲い掛かるのを。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

杼糸・絡新婦
【翠苑】で行動
SPDで行動

当てるだけ当てて避けるとかずるいやろ。

こちらはドローンの破壊をしていく。
複数あるなら【敵を盾にする】を使用し、
ドローンの動きを止める。
ドローン3機破壊したらディアブロへ攻撃を切り替えることで、
相手の未来予想による攻撃をこちらに仕向けるよう試みる。

戦闘開始初手も含め必中攻撃には、
味方への攻撃も【かばう】を併用し、
オペラツィオンマカブルでダメージを受け流す。

ほな行こうか。
【フェイント】を交え攻撃し敵を回避させ、
回避先を誘導することで
回避中、直後を他のメンバーが一斉に攻撃出来るよう繋げる。


アメリ・エルヴィユ
【翠苑】の皆と戦うわ
未来を操作する力なんて厄介ね
動きの読み合いと皆との連携が肝心になりそうだわ

※行動方針
WIZメイン
連携を心掛け、行動に齟齬があるなら仲間に従う

※先制攻撃の対処
属性攻撃で目眩ましするなど視認されるを避け、クリスタライズで透明化し隠密
仲間が白騎士の回避先を誘導
白騎士の回避時に攻撃出来るよう準備と透明化の解除
仲間と連携して一斉攻撃

その後は誘導弾や属性攻撃の炎で牽制や妨害して回避先を誘導
白騎士には仲間の援護目的中心に、ドローンには撃墜目的で攻撃
ドローンは3機協力して撃墜していき、絡新婦が攻撃を受け流してる間は可能なら本体を攻撃


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
【翠苑】
回復手として行動する故WIZだな

先ずはドローンを確実に撃破し強化を解除して行く作戦だ
仲間と共に3機迄協力し撃破して行こう
その後は杼糸が攻撃を受け流してくれている間にメイスにて『2回攻撃』にて攻撃を

ディアブロの先制攻撃を受ける場合は先見の能力はない故、『第六感』を使いつつ『オーラ防御』と予め左腕に現界させて置いた盾での『盾受け』にてある程度ダメージを殺そうと試みた後、メイスにて『カウンター』攻撃を
倒せるならば利き腕でない左腕は最悪捨てても構わん
…ヤドリガミ故、本体さえ無事ならばどうとでもなろう

己と味方共に負傷した場合は即【生まれながらの光】で回復を
…回復手として役に立てればよいと思う


スコル・カーバイト
【チーム】『翠苑』で行動


【メイン能力】POW


【先制対策】予知された位置にレーザーぶっこんでくる非常にめんどーな技だな、おい
だったらレーザー撃ってくるまで、死角か瓦礫などで攻撃を防ぐか、近くにドローンがいれば、『グレイプニルの鎖』で引き寄せて盾代わりにしてくしかねーな。もし、味方がかばいだてしてくれんなら、そっちを優先に


【戦法】まずはドローンの破壊を優先的にやってくか。そんなに耐久はないとは思うから、『カルバリーエッジ(攻撃重視)』で確実に壊せるだろ
ボスには絡新婦の『フェイント』に合わせて、攻撃を仕向けるか。『カルバリーエッジ(攻撃回数重視)』で不規則な軌道で投げて翻弄させる手もありだな



●足りない数式
 数多の放火にさらされながらも、砲台を薙ぎ払い、最も攻撃の薄いところへと逃れる白騎士。
 追加のデストロイマシン零式を展開して状況を再確認を図るも、目の前に立つ猟兵たちを見て自分がその場所へと誘われていたのを知った。
「白騎士さんおいでやす」
 白騎士は笑顔で出迎えてきた杼糸・絡新婦(繰るモノ・f01494)を視認すると同時に、容赦なく白き光を放ち貫こうとする。しかし、直後にその場から飛びのき、自分の放ったモノと寸分の狂いもない光を躱しながら冷静に分析する。
「……効率だけを考えれば、誘われるのもそれも道理か」
 デストロイマシン零式の再計算はまだ終わっておらず、確定には程遠いだがこれは……。
「当てるだけ当てて避けるとかずるいやろ?」
 貫いたはずの絡新婦は表情を変えずそこに居た。
「反射か模倣か、しかし、ならば修正するだけ……むっ!」
 デストロイマシン零式による強化を急ぐ白騎士だったが、出したばかりのそれは、すでにいくつか破壊されつつあった。
 先ほどの砲撃の続き……いやそれだけではない。
「私を狙っただけではなかったということか」
 絡新婦がからくり人形から発射したレーザーが貫こうとしたのは白騎士ではなくデストロイマシン零式。
 そして、仲間が白騎士をひきつけている間に動かない猟兵たちではない。メイスを構え複数体のデストロイマシン零式を叩き落としながらザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)が降り立ち、スコル・カーバイト(ひねくれ灰狼・f06122)の斧が宙を舞い、同じようにデストロイマシン零式を薙ぎ払っていく。
「まずはその力……削がして貰った」
「次はあんたの番だな!」
 次々と現れる猟兵を前に、白騎士はあくまでも冷静に考える。まずは防御が薄く破壊力の高そうな相手から、その照準はスコルへと向き、放たれる。
「そう来るわなぁ?」
「へっ、狙いすぎだぜ!」
 しかしその一撃は絡新婦とスコルの手繰り寄せたデストロイマシン零式によって防がれる。
 攻撃が読まれていたとしても、何かがおかしいと白騎士は再度考える。読まれたうえでもそれを超える計算で未来を導き出し、相手を貫くことこそが自らの技。
 それを狂わせている何かがある。
「ほな次はこっちが行こうか!」
 次はこちらの番だとしてせまる絡新婦の緩急をつけた攻撃に、白騎士が反撃を図る。しかしそのタイミングを見計らい、すかさずザッフィーロがカウンターを仕掛けられる。
「得意の未来予知はどうした?」
「視えているとも!」
 そう、視えているからこそカウンターを躱せる。少しずつ猟兵たちの傷も増えている。だが計算が、未来が少しずつずれ、攻撃が誘われていることがわかっていてもそこから回避しきれない……いや。
 思考の最中、何もないはずの足元に何かがあたり、わずかにバランスを崩す。持ち直すのは、一瞬ですむ、が、この戦いの最中でその一瞬は致命的。
 白騎士は困惑する。いったい何があった、反響、感触から導き出されるのは落とされたデストロイマシン零式……しかし視えない。視えない?
「……もう一人いたか!」
「気が付くのが遅かったわね」
 そこには準備を整えたアメリ・エルヴィユ(アタラクシア・f10001)が透明化を解除しながら待っていた。
 ずれる計算の要因。それは不可視のもう一人の存在。
 属性攻撃による視界阻害、砲撃に混ざったあらぬ方向からの攻撃。
 そして、誘導された先にある不可視の障害物。
 なんということはない、計算するための数が一つ抜けていたのだ。
 皆で作り出したその一瞬を狙い、それでも防ごうとする白騎士に絡新婦のからくり人形が隙を作り、ザッフィーロのメイスが叩き込まれ、スコルの斧が左腕を砕き、アメリの炎が身を包む。
「まだだ……まだ!」
 その身を焦がし大きく距離を取る中、白騎士がアメリへとフォースの光を降り注がせる。苦し紛れでも計算し直されたその一撃は威力も狙いも十分。
「そうはさせんよ!」
 だが万全とは程遠い。ザッフィーロがとっさにアメリをかばい、盾でその攻撃を逸らす。無傷とは言えなかったが、致命傷ではなかった。
「ありがとうザッフィーロ……怪我は?」
「この程度、すぐに治せるとも」
 スコルが斧を投擲し、アメリが炎を放ち白騎士からの更なる追撃を防ぐ中、絡新婦が再度仲間たちを守る位置についたことを確認すると、ザッフィーロは自分を含めた仲間たちの傷を癒していく。
 片腕を失った白騎士との戦いは最終局面へと移行していた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

月宮・ユイ
SPD
アドリブ・協力歓迎

ついに二大巨頭が相手ね

”視力、暗視、聞き耳、第六感”
今持てる全てで感覚を研ぎ澄まし、敵の動きを”見切り、情報収集。学習力を基に戦闘知識”・経験を最大限蓄積・利用
”拘束詠唱、全力魔法”
【縛鎖】敵に向かい鎖で空間を埋め尽くし絶対回避に対抗、盾にも使う。
避け砕き弾かれようが無理してでも召喚を続行
砕かれようと消滅しない限り効果も残る、少しずつでも絡ませ影響を
攻撃は武器にすぎない以上ユーベルコードを封じ得る鎖の効果で多少は弱体化するはず
最悪種族特性も利用し肉体的損傷を”覚悟。耐性、オーラ防御”で致命傷のみ避け耐える
連星核が一つでも残れば私の勝ち
人の心を得た兵器の意地、見せてあげる


ゲンジロウ・ヨハンソン
○アドリブ歓迎
○他猟兵と連携OK

許される最大戦力で攻撃、か。
しゃーねぇ、あいつの力借りるかね。
まーた「貸しひとつ」って言われちまうよ。

○先制攻撃への対応
連携猟兵がいる場合も含め【挑発】し白騎士が銃を構え、
●収束する運命の白光 を放とうとする刹那に【選択したユーベルコード】を発動じゃ。
ルールの「対象」をわしとしとれば、突如現れる追加キャラへの対応は遅れるじゃろ。
ルールを守らないかんのは、わしってんなら蒼衣の剣士がおれば反撃できるじゃろって寸法じゃ。

○攻撃
蒼衣の剣士の攻撃で隙ができりゃ追撃もできるじゃろ。
この実力差じゃ、できて一発か?
蒼衣と一緒に【捨て身の一撃】の【2回攻撃】でも叩き込むとすっかね


ルベル・ノウフィル
wiz 連携希望
粘り強く段階を踏んで攻略いたしましょう
そのためのUCを用意して参りました

先制で出現したドローンに早業で遠距離から彩花を放ち、あわせて非UCの妖刀を使っての直接攻撃で全て排除しましょう
一瞬で排除すれば単なる初手の無駄使いでございます

共に攻略する味方がいれば僕はUCで全員を癒し戦線を支えましょう
どんなに傷を負っても都度癒し続けます

味方が白騎士に攻勢に出る際には彩花を放ち白騎士の攻撃を相殺して味方を守りましょう

この時回復の手が空いていれば、味方と反対側から攻めて連携攻撃もはかります
非UCの妖刀は捨て身の攻撃、鎧無視攻撃、気合いを込めて覚悟の一撃

協力して粘り強く挑み最後に勝つ、なのです


アリス・セカンドカラー
くっ、未来予知、思ったより厄介ね。
オリュンポス腐海四天王、その召喚条件を満たすべく先制攻撃に自ら飛び込むも、外された。
数で予知が狂うのも飽和攻撃であれば予知があっても押し通せるのも実証されてるのに、その前提が満たせない。
ならば自分でとも思うがそのことごとくが潰される。その際に飛ばされた手足は即時リジュネレーションで再生しているがじり貧である。

手足と共に飛ばされたワールドクリエイターが作る妄想世界を見て思い付く。
このまま瀕死に“される“のを狙いつつ、妄想世界を戦場に広げきったらどうなるか?
あるいは未来をバグらせることができるかもしれない。
ならば、じり貧でもこのまま続けよう。



●未来への布石
「まだだ、私の視る未来は貴様たちを凌駕する」
 片腕を失い炎に包まれながらも白騎士の力は健在だった。
 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)はとどめを刺そうと白騎士へ妄想を固めた念動力投げかける。しかし直後、貫かれていたのはアリスの方だった。
 そう、そこまでは良かった。アリスは瀕死状態になること能力を発動させることが狙いだったからだ。だが、思いの他傷が浅く、動くことは困難だが、致命傷には程遠い。
「くっ、未来予知、思ったより厄介ね」
 白騎士はアリスの力を読んでいた、いや、知っていたのだ。アリスが危機に陥れば自分に不利が訪れると。
 それ故にアリスが満足に動けなくなることを重点に置いて、無力化を図っていた。
 しかしアリスも白騎士も、お互いにとどめをさすためには何かしらの決定打が足りなかった。
「このままじゃ、ジリ貧……ん、あれは……?」
 アリスが一筋の光明を見出したのは、自分の外した攻撃の行く末を覗いた時だった。

●降りそそぐ星の欠片
 アリスが白騎士と対峙している最中、おそらく最後の召喚となるデストロイマシン零式の群れの中をルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)が駆け抜けていた。
「粘り強く戦うのならば、まずはこれを対処しなければ……」
 札を放ちながら近場にいるデストロイマシン零式を斬り払う。
 これが残っている限り、時間が経てば経つほど相手が強化されてしまう。粘って戦うというのならばいち早く落とさなければならなかった。
 他の仲間たちからの砲撃や攻撃は相手側にデータが揃ったのか、デストロイマシン零式たちに徐々に躱され始めていた。そこで仲間の支援に従事しようとしていたルベルが名乗りを上げたのだ。
 数式(人数)が変化したことによって再計算している間に生み出された機会で、なんとか対処しなければならない。
「さぁ、このまま全て排除してしまいましょう」
 幸いなことに、白騎士との戦闘に参加するものが現れてから相手が再計算し本格的に対処できるようにまでの時間は、最初に比べて随分と長くなっている。
 月宮・ユイ(死ヲ喰ラウモノ・f02933)が他の猟兵から共有された情報や現場の白騎士の様子から分析し、結論としてデストロイマシン零式の撃墜は間に合うと判断した。これで、白騎士のさらなる強化に関しては防ぐことができる。だが、だからといって白騎士が弱体化するわけでは決してない、ならば少しでも援護を……。
「っ!?」
 見つかった、白騎士の双眸がいつのまにかこちらを捉え、光を放つ。
 召喚した無数の鎖の中を潜り、貫き減衰しながらもその光はユイを貫く。膝をつくも、目は離すわけにはいかない仲間たちのためにも、この鎖を届かせなければならない。
「人の心を得た兵器の意地、見せてあがる……!」
 そう、意地だった。先ほどの一撃は見事というしかないほど的確に核を貫いていた。もう少しずれていればどうなっていたかわからない。
 霞む視界の中それでも立ち上がろうとするユイのもとに降り注いだのは小さな星の雨。
 小さく光り輝く金平糖がユイを再度立ち上がらせるだけの癒しをもたらせた。
「デストロイマシン零式、破壊完了であります」
 金平糖とともに降ってきたルベルがユイと目線を合わす。あとは白騎士のみ。
 傷を癒したユイは、再度鎖を白騎士へと向ける。

●猟兵に同じ技は通じない
「デストロイマシン零式がなくとも、私の予知に狂いはない!」
 迫り来る鎖をかわし、焼き払い、ユイのもとへと近づこうとする白騎士、しかし、あるエリアに踏み込むと同時に強烈な違和感を感じ、未来が歪む。
「わたしの妄想世界に踏み込んだ感想はどうかしら」
 そこはアリスの妄想によって歪められた現世に現れた異なる理の世界。現実を侵食する妄想が、白騎士の予知を狂わせていく。
 鎖は白騎士を捕らえようと段々と迫って来ている。たとえ予知が見えなくとも戦うことはなんの問題もない。まずは目の前の猟兵を早々に退場してもらう。
「おっと、そんなお嬢さんを騎士が狙うというのはいただけんのう」
 アリスへと襲いかかろうとしていた白騎士の前に最後の猟兵、ゲンジロウ・ヨハンソン(腕白青二才・f06844)が立ちはだかる。
「貴様か、何度来ても無駄だということを教えてやろう」
 ゲンジロウを貫く光、それと同時に現れたのはゲンジロウによって召喚された†蒼刻の騎士†。「借りを返しに来たぞ白騎士」
「……わしが呼んだんじゃがのう」
「ふん、同じ運命を辿るがいい!」
 白騎士が選択したのは先の戦いでゲンジロウへ行った、†蒼刻の騎士†との戦闘中のやり取りを禁止するというもの。しかし、そこからの二人の動きは、先のものとはまるで違った。何も申し合わせてもいないはずなのにも関わらず息のあった動きを見せながら、白騎士の攻撃を躱し、流し、着実に押し返していく。白騎士の下がった先には、ユイの操る鎖。
「くっなぜだ、予知が狂っているにしても、なんのやりとりもせずにそのような……」
 絡みついてくる鎖に動きを封じられる中白騎士がゲンジロウへ問いかける。
「白騎士、過去に生きているお前さんらと違って、わしらは今を生き、未来へ進んでおる」
「予知が狂い焦ったか? 一度上手く行ったことが次もうまくいくとは限らぬ、当たり前のことだろう。人は成長するのだから」
 そしてゲンジロウと†蒼刻の騎士†の刃が白騎士を貫いた。

●そして皇帝へ
 こうして白騎士との戦いは決着を見せた。
 過去に生きた未来を読む者。
 彼は、かつてこの未来を見たことがあったのだろうか。

 猟兵たちは船へと戻り、最後の戦いへと歩みを進める。
 計算された、定められた未来ではなく、無限の可能性の持つ未来のために。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月23日


挿絵イラスト