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第二次聖杯戦争②〜呪いの連鎖

#シルバーレイン #第二次聖杯戦争

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●シルバーレインにて
「呪い」、それは古の時代より続く悲しみの連鎖。怨念は新たな怨念を呼び、汚染を繰り返していく。やがてその手は、生者へと伸びていく。新たな「呪い」を宿すために。
「それ」が手を伸ばすと地面が黒くよどんだ。その影から、狼の姿をした怪物が次から次へと這い出てくる。餓えた狼の群れは、目をぎらつかせて獲物を待っている。幸福に満ちた、生者という餌を。

●グリモアベースにて
「人を呪わば穴二つ、なんて言いますよね」
 桐島院・師走(シザーレッグズ・f20989)は、集まった猟兵達にそう告げる。
「今回の敵は、呪いを扱うようです」
 具体的には、呪詛を変幻自在に用いて、周囲を汚染することを得意としているようだ。呪詛に汚染された土地は、ゴーストの溜まり場となり、新たな呪詛を呼び込んでしまうらしい。
「更にこの敵は、『ゴーストウルフ』と呼ばれる手下を引き連れています。統率のとれた狼の群れは、まるで狩りをするようにこちらに襲いかかってくるでしょう」
 先に狼の群れを対処しないことには、ボスに攻撃を与えるのが困難であることは、想像に難くない。
 ですが、と師走は付け加える。
「皆さんであれば、何か良い方法をご存じだと思います」
 猟兵は、特別な力を持った者。ユーベルコードや武器、はたまた機転で切り抜けることは十分可能だろう。
「呪いは強い力を持っていますが、悲しみの連鎖はどこかで断ち切るべきです。信じていますよ」
 そう言うと、師走はグリモアを展開した。
「それでは、よろしくお願いします。皆さんに、神の加護がありますように」


はんぺん
 新年早々物騒ですね。はんぺんと申します。今回はシルバーレインでの戦争シナリオとなります。お手柔らかにお願いします。
 以下は、シナリオの補足です。

●目的
 『シラバキ』とのボス戦です。敵は通常のユーベルコードに加えて、「ゴーストウルフの群れ」も用いて戦います。群れに上手く対処して、ボス撃破を目指しましょう。

●特殊ルール
 以下に記述した行動をプレイングに盛り込むと、プレイングボーナスが発生します。有利になる効果があるため、積極的に盛り込むことを推奨します。

●プレイングボーナス
 ゴーストウルフの群れに対処する。

 今回は戦争シナリオのため、全てのプレイングの採用と反映が難しいです。人数が集まり次第、プレイングは締め切らせていただきます。また、内容やタイミングによってはプレイングを流す場合があります。予めご了承ください。
 公開された時点でプレイングの受付を開始します。それでは、よろしくお願いします。
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第1章 ボス戦 『シラバキ』

POW   :    拡大性シラバキさま
【感染性呪詛の塊 】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【呪詛】を放ち続ける。
SPD   :    純粋呪詛存在
自身の身体部位ひとつを【純粋なる呪詛 】に変異させ、その特性を活かした様々な行動が可能となる。
WIZ   :    霊的汚染地帯
【撃ち出した「呪詛の塊」 】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を呪い、霊的に汚染して】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月隠・望月
オブリビオンの呪詛は、猟兵が断ち切るまで。悪しき過去を今にのさばらせはしない。

【浄化】の力を付与した破魔の小太刀を【百剣写刃】で複製し、念力で操って攻撃に使う。呪詛には浄化の力で、数には数で対抗しよう。
複製した刃でゴーストウルフの群れを攻撃し、数を減らしたい。数が減らなければ、刃で攻撃と牽制を続けよう。

シラバキは身体部位のひとつを純粋なる呪詛に変異させるようだ。もしかしたら、呪詛に変異した部位は浄化の力が通りやすいかもしれない。その部位を狙って攻撃してみよう。
敵の攻撃に備え、複製した刃を何振りか防御に回し、自分の近くに構えておこう。浄化の力を込めた武器であれば、ある程度は呪詛を防げる、はず。


エリー・マイヤー
ア共◎
新年早々、厄介なことをしてくれるものです。
年明けくらいゆっくり休めばいいものを。
いや、オブリビオンに休みなんてないのかもしれませんが。
なんてブラック企業でしょう。

下らないこと言ってないで戦いますか。
とりあえず念動力の防壁で狼の攻撃を防ぎつつ、
【念動フュージレイド】で狼もボスも纏めて撃ちます。
狼が何匹いるかはわかりませんが…
まぁ一体につき2~30発ぶち込めば概ね黙らせられるでしょう。
余った分は全部ボス狙いで。

ボスの攻撃は呪いでしたっけ。
ん~、念動力で干渉できればいいですが、無理なら打つ手なしですね。
肉を切らせて骨を断つ方針で行きますか。
聖者とかその辺の人が後でなんとかしてくれるでしょう。



●肉も骨も丸ごと断つ
 目の前に広がるのは一面の影。そしてそこに群がる狼達。
 それを見て溜息を吐く猟兵が一人。
「新年早々、厄介なことをしてくれるものです」
 エリー・マイヤー(被造物・f29376)は冗談めかしてこの状況を皮肉った。
「だが、オブリビオンの呪詛は、猟兵が断ち切るまで」
 一方の月隠・望月(天稟の環・f04188)は、淡々と決意を口にする。
 彼女達の声を聞き、狼は一斉にこちらを向いた。その目は血走り、獲物に餓えているのがありありとわかる。群れは一斉に彼女達に飛び掛かろうとした。
「下らないこと言ってないで戦いますか」
 エリーが手を広げると、念動力の防壁が広がる。
「ハチの巣にしてあげます」
 虚無から突如現れたのは、念動力の弾丸。縦横無尽に飛び回り、狼達の群れに突き刺さっていく。一発一発は小さな攻撃でも、それが二重三重と重なり続けることで、致命傷になり得るのだ。
 狼達は苦しみ悶えながら次々と倒れ、闇に還っていく。
「わたしも」
 望月が取り出したのは、「浄化」の力を宿した破魔の小太刀。彼女が念じると、刃は無数に増えていき、狼へと一直線に飛んでいった。
「刃圏拡大。斬り刻む」
 ゴーストである狼は、刃を受けると浄化され消滅していく。
 だが、敵も負けてはいない。シラバキは腕を呪詛の塊に変化させると、闇から再び狼の群れを引きずり出した。
「……これではいたちごっこですね」
「やはり、本体をどうにかせねば」
 望月はエリーをちらりと見やる。
「考えがある。助けてくれないか」

 狼達の前にエリーが立ちはだかる。
 展開されるのは弾丸。先程の倍以上の数だ。
「ありったけ、くらってください!」
 弾幕の雨は狼に襲いかかり、闇に次々と突き刺さる。
 シラバキはそれを見て再び腕を呪詛に変えた。
 その時。
「刺す!」
 意図的に作られた弾幕のわずかな隙間、そこを縫うように進んだ望月がシラバキへと切りかかる。
「浄化」の力を宿した刃は、腕に突き刺さり、シラバキは衝撃で吹き飛ばされていった。

「どうやら、上手くいったようですね」
 一仕事を終えたエリーは煙草を口に咥える。
「狼の群れをどうにかせねばボスの元まで向かえなかった、感謝する」
 望月はありのままに思いを伝えた。
「人の助けになった」、その事実がエリーに突きつけられる。
「……いいえ、それほどでも」
 エリーの口元がわずかに緩んだのを知る人はいない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

大倉・新月
*連携・アドリブ歓迎

呪詛耐性と聞いて飛んできますた
…などと、つい現役時代みたいな言い方をしてしまう私であった

霊的汚染地帯、上等よ
最初のうちは、ゴーストウルフの群れは私が制圧射撃で対処するから
満月ちゃんにはシラバキのユーベルコードを受け止めることに専念してもらって
成功したらシラバキへ攻撃しながら呪詛の汚染を上書きしてもらうわ
霊媒士ですもの、この手の呪詛は『ある』方が戦えるわ
実弾から呪殺弾に切り替えて、ゴーストウルフの群れを迅速に始末して
仲間が攻撃しやすいように制圧していくわよ

ゴーストタウンでもそんな風に戦ってたかしら…
懐かしい気持ちだわ
だから……いいアイテム寄越して?(台無し)


メリヲ・テフルヴイ
なるほど、呪詛の使い手がボスかー。
それに手下も連携が取れてて厄介、と。
となれば、単純だけどこの手が一番かな?

まずは二刀の【2回攻撃】で襲ってくるゴーストウルフを退けつつ、敵陣のできるだけ奥の方まで攻め込んでいく。
ゴーストウルフを捌ききれなくなるか、ボスが呪詛で仕掛けてきたら激熱の聖剣を発動。
【浄化】の力を持つ「栄旺主」を巨大化させて、これでゴーストウルフ達と呪詛を纏めて斬り払っていくよ。

後は一気にボスの処へ突撃。
敵の攻撃は「憎苦主」に【呪詛】を纏わせて呪詛同士で相殺を試みつつ、「栄旺主」で斬りつけ反撃する形で戦っていこうかと。



●「アイテム を てにいれた ! ▼」
 闇の中に、狼の遠吠えが響き渡る。
 シラバキが呪詛の腕を振るうと、狼は一匹、また一匹と闇より現れる。
 だが、猟兵はこの状況を許しはしなかった。
「霊的汚染地帯、上等よ」
 大倉・新月(トータルエクリプス・f35688)が自動拳銃を要領良く撃ち込んでいくと、狼はパタリパタリと倒れていく。
「ボクと踊ろうよ♪」
 その新月が作ったスペースをすり抜けるように駆けていくのはメリヲ・テフルヴイ(フリヰダムスヲウド・f22520)。
 退魔刀と妖魔刀による連撃は、彼女の言う通り踊るように艶やかでいて鋭い。狼はどんどんと数を減らしていく。
 それを見たシラバキは、焦るようにして呪詛の塊をメリヲへと飛ばした。
「満月ちゃん!」
 新月が呼び出したのはスカルロードの満月。満月は大鎌の一閃で呪詛を切り裂き無力化した。
「フフ、信じていたよ。ありがとう」
 メリヲが爽やかな笑みを浮かべると、新月も頷いて応える。

「……さて、反撃といきましょう?」
 まず先手を打ったのは新月。満月は前線へと飛び出していくと、周囲の闇に異変が起きる。黒い海は大きくうなり、じわじわと綻び崩れていく。
「霊媒士ですもの、この手の呪詛は『ある』方が戦えるわ」
 狼達が違和感を覚えた時には時すでに遅し。満月が呪詛を上書きし、自分のものとしたのだ。
「還ってちょうだい」
 新月がリロードをすると、実弾が呪詛の弾へと切り替わる。
 呪詛弾の一斉発射が、狼達の身体を貫いた。
「……いいアイテム寄越して?」
 台無しである。

 数を減らした狼達は、悪あがきのように新月へと襲いかかる。
「さっきのお返しだよ!」
 彼女の前に立ちはだかるのはメリヲ。
「浄化」の力を宿した退魔刀を巨大化させると、横薙ぎで狼達を振り払う。
 そのままがら空きとなったシラバキの元まで一直線に駆け抜ける。
 シラバキは抵抗しようと身体を呪詛に変え攻撃を仕掛けるが、「浄化」の力の前に容易く弾かれた。
「そのまま深く飲み込んで、熱く滾るボクの想いっ!」
 強烈な一撃。
 シラバキは苦しみ悶え、消滅していった。

「……おや」
 メリヲが地面を見下ろすと、何やら落ちている。禍々しい色をした小さな珠だ。
「何だかわかるかい、これ」
「……呪詛の珠かしら、力の触媒になったりするの」
「じゃあ、これは君が持つといい、さっき助けてくれたお礼さ」
「……こちらこそ、ありがとう」

 おめでとう!新月はアイテムを手に入れた!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2023年01月02日


挿絵イラスト