第二次聖杯戦争⑤〜ふたりでひとり、故にこれからはひとり
……しなもんちゃん、ごめん。二度と離れないって言ったのに。
わたしはもう、あなたと一緒にいられない。
わたしたちのユーベルコードは「ふたりでひとり」。
どちらかが死んだ時、相手を持ち物や配下軍勢ごと蘇生させる事ができる。
わたしはもう二度と、しなもんちゃんに死んで欲しくない。
その為には、わたしたちが同時に殺される事は、絶対に避けなきゃいけない。
さよなら、しなもんちゃん。大好きだったよ。
この戦争が終わったら、しなもんちゃんのいない所に旅立つよ。
日本の反対側はブラジルらしいから、ブラジルなんていいかもね。
●グリモアベース
「ブラジルでブッキングしてるじゃねーか!!」
グリモアベースにアリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗の|混沌魔術師《ケイオト》艶魔少女・f05202)の声が響き渡る。
「でも百合尊い。お互いのことを考えた結果、行き着く答えが同じになって意味がなくなる百合尊い。というかこの子ら思ってたより年齢層高かったのね。当時は直接会ってないから報告書からのイメージだっともっとロリかと思ってたわ。と思ったら|小学生《ロリ》だったわ。発育いいのは運命の糸症候群かしら?
と、皆集まったわね。第二次聖杯戦争の開幕よ。私が今回案内するのは近江町市場。ここに潜伏してる「魔槌しなもん&雪降ここあ」の片割れここあの討伐よ。といっても「どちらかが死んでも、もう一方が相手を持ち物(※配下軍勢含む)ごと蘇生できる」という能力を持ってるからすぐに蘇生されちゃうけどね。
この能力があるからか、ここあは「自分自身が必ず生き延びることで、絶対に相手のことも生かそう」としているから見つけても「ナイトメアビーストの群れ」をけしかけてきて逃げようとするわね。この群れを蹴散らしながら逃げようとするここあを倒してちょうだい。
何度もしなもんとここあを討伐し続ければいずれ「ふたりを同時に撃破する別のチャンス」が巡ってくるようだからしっかりお願いね。
皆ならきっと為し遂げられると信じているわ、それではいってらっしゃい」
アリスは一礼すると転送ゲートを開くのだった。
蒼汁の人
|魂猫保《ごにゃーぽ》|月猫野《むにゃーの》ごきげんよう。
『ネタに逝きネタに死す』|蒼汁の人《ごにゃーぽさん》でございます。
始まりました第二次聖杯戦争。なお、私は当時のことは記憶の彼方なのでネタをふられても対応できない可能性があります、予めご了承ください。逆に言えば当時を知らなくても問題なく参加できます。
このシナリオには以下のと特別なプレイングボーナスがあります。
☆=============================☆
プレイングボーナス:「悪夢の群れ」を蹴散らし、しなもん本体と戦う。
☆=============================☆
それでは皆様の魂のこもったプレイングをお待ちしてます。
●
以下のコマンドを使用の場合、特殊な判定を行います。このコマンドは字数節約のためのものですので、使わない場合は無記入でOKです。
🎲:オープンダイス判定。誰でも確認できる場所で判定のダイスを振ります。
☆:お任せ。サポートに準ずる判定。
†:負けロール。オープンダイスでプレボなしで1回だけ判定し苦戦以下の場合、負けロール描写を行います。成功以上は普通に描写。
†🎲:成功以上でも負けロール。判定はプレボなしで1回だけ。そんなコマンドで大丈夫か?
☆🎲:お任せ。判定はオープンダイス。
アドリブ強度は数字で表してください。1ならプレの方向性やキャラ性は保持。10までイクとキャラ崩壊すらばっちこいとなります。11以上だと吟遊金ドブ上等な感じですが選ぶ人いないよね?
*吟遊とは、プレイング無視のメアリー・スーのことです。いや、面倒だから基本的にはプレに沿いますけどね?
以下オバロ用コマンド。私はどうやら明確な締め切りがないとダメなようなので基本的にオバロは非推奨ですが、以下のコマンドを使用していただければなる早でがんばります。
🌲:一週間で上げなきゃ罰ゲームな!
🌙:一ヶ月は待とう。それ以上かかったら罰ゲームな!
🍊:むしろ代筆を体験してみたい!
⚔️:戦争やぞ! 早く書けや!
第1章 ボス戦
『雪降・ここあ』
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POW : 悪夢爆弾
【魔法のステッキ】から、詠唱時間に応じて範囲が拡大する、【目覚めぬ「優しい悪夢」】の状態異常を与える【悪夢爆弾】を放つ。
SPD : ナイトメアビースト・ランページ
【自分の体内】から【暴走ナイトメア】を召喚する。[暴走ナイトメア]に触れた対象は、過去の【トラウマ】をレベル倍に増幅される。
WIZ : 「来て、しなもんちゃん!」
無敵の【魔槌・しなもんの複製体】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
イラスト:たますけ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド9/絡◎
■行動
小学生でしたらこの程度か、もう少し育っていても?(注:『豊饒の使徒』基準)
『FAS』を使用し飛行、『FMS』のバリアと『FES』の聖属性結界を展開し攻撃に備えますねぇ。
そして【餮囹】を発動、周囲に『波動』を放射しつつ向かいますぅ。
邪魔な位置の悪夢達は『波動』による存在吸収に『FRS』の[砲撃]と『FDS』の[爆撃]を重ね排除、再封鎖は『波動』で阻害すれば問題有りません。
接敵後は『詠唱時間』を与えない様各『祭器』と『刀』で速攻、短時間詠唱の効果範囲であれば『FXS』で精神干渉を防いでいる間に『FIS』の転移で抜けられますぅ。
出来れば『ステッキ』を破壊しておきたいですが。
アリス・フェアリィハート
†🎲
アドリブお色気百合❤️大歓迎
アドリブ強度:9
※NG:アリス本人の処女喪失
(念の為)
ここあさんと
しなもんさんの
お互いを想うお気持ち
私にも…解るかもです…
けれど
世界を護る為には…
(心苦しげに
【WIZ】
翼で飛翔
【空中戦】も行い
立体的に立回り
クイーンオブハートキーを手に
【ハートのA】達も展開
【破魔】の【精神攻撃】での
外傷等与えない
【誘導弾】の【弾幕】や【一斉発射】と
UCも使い
「悪夢の群れ」を蹴散らし
戦うも
無敵のしなもんさん複製体に
瞬く間に制圧され
複製体と
ここあさん本体に
二度と抗えない様
虜にしてあげる
とばかりに
身体のあちこちを
弄ばれてしまいます
『あ❤️や…そ、そこは…お願…やめて下さ…ふぁっ❤️』
ムゲン・ワールド
大変好みのお嬢さんだ。
百合に挟まる男は馬に蹴られるというが、聞かずにはいられない。
「お相手と別れて、私と付き合う気はないですか?」
ちなみに猟兵を辞めるという選択肢はない(念のため)
まぁ断られると思うのでユーベルコード発動。
後は「教会」時代の仕込み杖を抜刀し、攻撃を【受け流し】て、防ぎつつ、ナイトメアビースト軍団の到着を待つ。
ナイトメアビースト軍団が到着したら、悪夢の群れも美しいお嬢さんもまとめてナイトメアビーストが飲み飲んでくれるだろう。
「これが私の悪夢だ。もし考えを変えてくれたなら、私はいつでも話を聞くよ」
ナイトメアビーストが来た後は、悪夢爆弾を甘んじて受けてみるか。他人の悪夢、興味深い
神堂・斑鳩
♡9
「ナイトメアビーストの群れなんか、蹴散らして、ここあへの道を拓いてやる!」
『指定UC』で、魔矢で周囲のナイトメアビーストをすべて駆逐してやる
斑鳩は知らない、
その力の前借りした分、2倍の代償が必要になることは分かっているが
代償の内容をまだ知らないのだ。
そして、倒したナイトメアビーストの分、代償が必要になることを。
ほとんどのナイトメアビーストを殲滅するものの
打ち漏らしたナイトメアビースト(♂)に捕まり、尊厳を蹂躙してしまう。
だが、これは、退魔刀 -結-の力の解放して『サポーターマジック』を発動。
それが結果として|他の猟兵《特にベルカ》のサポートになるのだが
斑鳩は気づいているだろうか。いやない。
レン・スターハウス
【比翼恋理と支える柱】
ベルカさんに、身体部位封じされながら、急所突きされてる
ここあちゃんを説得するよー。指定UCでねー。
「私とアイちゃんは、ここあちゃんと、しなもんちゃんみたいな関係かな?」
『比翼恋理』っていう関係だねー。
アイちゃんの言葉を引き継いで
「私たちは、2人で一緒にいるために、ベルカさんと一緒になることを選んだんだよー」
ベルカさんの責めで、蕩けた顔をみせているねー。
ベルカさん好みの年齢の女の子だもんねー?
「だから、ここあちゃんもベルカさんの|所有物《モノ》になっちゃおうねー?」
アイ・リスレコグナイザー
【比翼恋理と支える柱】
ベルカさんに、身体部位封じと、急所突きをされている『ここあ』って娘
彼女の両サイドにレンに寄り添って、選択UCを使って説得、ね
「レンの言う通り、『比翼恋理』ってやつね」
「いつまでも、一緒にいるっていうのは、そのままでも難しいから」
私の言葉を引き継いだレンの『ベルカさんと一緒になることを選んだ』という言葉
それに、更に続ける
「私達はベルカさんを利用してるの。それをベルカさんは、許してくれているけど」
「あ。ベルカさんへの見返りも『気持ちよくしてもらうこと』ね?」
「大丈夫。しなもんって娘も一緒。2人で一緒にいるために、ベルカさんの|所有物《モノ》になろっか?」
ベルカ・スノードロップ
【比翼恋理と支える柱】
❤9
ナイトメアビーストの露払いは、誰かがしてくれたみたいなので
一気に、ここあに追撃して、シェンヌ・ダルジャンで【捕縛】
ここあの両サイドには『比翼恋理』のレンとアイが【逃亡阻止してくれています
《見せ槍》の後に《選択UC》
ここあの|身体部位《おまんこ》を|身体部位《ペニス》で封じて
そのまま、ここあの|いくつかの急所《子宮口やポルチオ》を突きます。
消えてしまわない程度に奪ったり与えたりして
好き勝手に中出ししつつも、どんな女性でも蕩けさせるテクで蕩けさせます。
「2人のいうとおり、あなたをひとりにはしませんよ❤」
《夜王の慈愛》で、ここあの事を、私のモノにしますね
高千穂・ましろ
†🎲10
「二体同時に撃破しなければならないなら、こちらも二手に分かれて同時に撃破するだけです!
私は遠距離型のここあの相手をします!」
『ましろ、ボクはついて行けないけど、遠くから見守っているにゃ』(こっそりと撮影用ドローンを召喚しながら)
魔法少女に変身してナイトメアビーストの群れを魔法で蹴散らしながら、ここあを追跡します。
「さあ、この全力魔法でとどめ……
って、きゃああっ!?」
しなもんの複製体に攻撃を阻まれ、さらに攻撃を受けて吹き飛ばされ変身を解除させられてしまい。
「逃げられてしまいましたか……
ふぇっ、ナイトメアビーストの群れが!?」
『ましろが見せられてるえっちな悪夢の内容を生配信だにゃ!』
シエナ・リーレイ
☆10
あなたは大好きな人と共に暮らしたくないの?とシエナは問い掛けます。
片割れとの別れを悲しむ『お友達』候補を見たシエナ、それはいけないと行動を起こします
この中なら別れずにずっと共に暮らせるわ!とシエナは『お友達』候補を誘います。
たくし挙げられたスカートから溢れ出る骸の海に帰る必要のなくなったオブリビオンの『お友達』と共にシエナは「悪夢の群」や『お友達』候補と遊び始めます
遊び疲れても中に戻れば直に元気一杯だよ!とシエナは微笑みます。
遊びの最中、シエナは遊び疲れ眠った『お友達』をスカートの中へと戻せば程なくして元気を取り戻した『お友達』が飛び出し「悪夢の群」や『お友達』候補と楽しく遊び始めます
ゼロ・インフィニティ
強度9
性別隠しのイケメン王子様
「こちらのお相手もしておくか。挟まる以上炎上するんだろうけど、仕方がないな」
念動力とUCで足止めした悪夢の群れを蹴散らしつつ、ここあの元へと急ぐ
後を追う間も肉体改造で聖剣を携えておく
「さあ、もう逃がさない。ここで終わりにしたいものだ」
ここあと対峙してUCと存在感を乗せた聖剣を見せつけての誘惑で動揺を誘う
動揺した隙を衝いてだまし討ちで押し倒して聖剣による突きを繰り出す
抵抗出来ないように念動力で押さえつけつつ、後はもう聖剣による突きを繰り出し続けて持久戦に持ち込む
この「激闘」をしなもんがどう思うかはまた別の話か。ふたりでひとつに挟まるのもまたひとつの物語ということで
「小学生でしたらこの程度か、もう少し育っていても?」
『豊饒の使徒』基準でここあの体型に言及するのは夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)その人である。
「いや、クラスに一人か二人ぐらいはいたがどっちかというと少数派ではないか?」
るこるにつられて神堂・斑鳩(魔法剣士★ラジカルいかる・f32913)もその話題に乗ってしまう。
「私は育って無いほうが好みなのですが」
「ベルカさんは」
「そうよね」
それにベルカ・スノードロップ(【中将】少女を愛に染め救済せし夜の王・f10622)がのり、レン・スターハウス(西洋妖怪『淫魔』の猟理師・f37627)とアイ・リスレコグナイザー(パーラーメイドでティーソムリエ・f37628)が追随する。
「……あ」
ぞのベルカ達三人を複雑な表情で見つめるのはアリス・フェアリィハート(不思議の国の天司姫アリス・f01939)だ。アリスにも大事な人がおり、その大事な人がベルカのハーレムの一員でありその情事を見せられたこともある。複雑ではあるが、だからこそ分かることもある。
「ここあさんと……しなもんさんの……お互いを想うお気持ち……私にも……解るかもです……けれど……世界を護る為には……」
分かることもあるが、それはそれとしてオブリビオンは骸の海に還す必要がある。
「大変好みのお嬢さんだ。百合に挟まる男は馬に蹴られるというが」
「なんだお前も狙ってるのかい? ライバルが多いね。まぁ、早いもの勝ちで恨みっこなしでいこうか」
ムゲン・ワールド(愛に生きたナイトメア適合者・f36307)の言葉にゼロ・インフィニティ(ゼロを繋げて無限大・f39469)が続く。
「お二人が憂いなく暮らせるようになるといいね! とシエナは心情を語ります」
シエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)はどこまでもマイペースだ。
「ちょっと皆さん何を言ってるんですか!! 戦争ですよ!! もっと真面目にやってください!!」
そこに高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した高火力型魔法少女・f29622)のツッコミがはいる。
『ましろ、ボクはついて行けないけど、遠くから見守っているにゃ』
「ちょっ、ノワールーー!!」
しかし、|使い魔《マスコット》たるノワールの行動が台無しにしていた。こっそりドローンを召喚してノワールはましろの痴態を撮る気満々である。
「まぁ、そうだな。ナイトメアビーストの群れなんか、蹴散らして、ここあへの道を拓いてやる!」
ましろのツッコミを受けて斑鳩が|妖刀解放『魔矢の射手』《マギカ・サジタリウス》の力を行使する。無数の魔法の矢が広範囲にばらまかれナイトメアビースト達を蹂躙していく。
一人が動けば早いるこるも祭器でバリアと聖属性結界を纏うと、三対のオーラの翼を広げてふわりと空に舞い上がると敵対者の行動を阻害する『乳白色の波動』を放った。更に球体型祭器を20門の砲台に変形させその火力を存分に発揮しながら卵型祭器をばら撒き爆撃を繰り返す。
「これは、まずいですね」
「優勢じゃないか、何がまずいんだい?」
「はい、このままだと私達の見せ場がなくなります」
「「「それはまずい!!!」」」
なにせ乳白色の波動は敵からの攻撃全てと、性質を問わず『存在』全てを吸収するのだ。あまりも強力すぎた。用意された他の人の|作戦《プレイング》が無に返りそうだ。
「それは確かにまずいですねぇ、出力を落としますねぇ」
聞こえていたのかるこるは攻撃頻度と吸収速度を緩めた。
魔法少女姿に変身したましろがそれを補うように高火力魔法を放つ。細かい魔法の制御は苦手だが、狙いを付ける必要がないほどに悪夢の群れは多い。殲滅戦となればそれはデメリットにはなりえなかった。
「『勇気と希望をもって……貴方の中の【虚ろの怪物】さんを斬り祓って差し上げます――貴方に外傷や、お身体等傷つけたりする事もありません……』」
その合間を縫ってアリスの外傷無く邪心魂精神等斬るヴォーパルソード達が幾何学模様を描いて舞い踊る。
そんな中、シエナが倒れたナイトメアビーストに駆け寄っていく。
「疲れて眠ってしまったのかな? と、シエナは確認します」
つんつんとつついて反応を見る。どうやら|疲れて眠って《死んで》いるようだ。
「遊び疲れても中に戻れば直に元気一杯だよ! とシエナは微笑みます」
シエナは|疲れて眠って《死んで》いるナイトメアビーストに自らのスカートを被せた。その中にナイトメアビーストの姿が消えていく。シエナのスカートの中は人形化の呪詛に満ちた世界であった。『お友達』の出来上がりである。そうしてできた『お友達』を解き放てば、『お友達』はさらに『お友達』を増やそうとナイトメアビースト|と遊び始めた《に襲いかかった》。
混迷窮める戦場で悪夢の群れをくぐり抜けゼロとムゲン、奇しくも対となる名前を持つ二人がここあの元にたどり着いた。
「お相手と別れて、私と付き合う気はないですか?」
『やだ、しなもんちゃん以外はいらない』
ムゲンの先制攻撃、しかし、秒でふられた。まぁ、当然の結果だなとムゲンがユーベルコードの準備を始める横でゼロが聖剣を解き放った。
「え?」
ムゲンは思わず二度見した。その聖剣は性剣であったからだ。ムゲンにはそこまでする度胸はなかった。ムゲンがあっけにとられてる内にゼロが動く。しなもんの時は運がなかった。だが、引っ込み思案のここあであるならば。目論見通り動揺を見せたここあを組み伏せる。
「さあ、もう逃がさない。ここで終わりにしたいものだ」
後は聖剣による突きを繰り返し持久戦に持ち込むだけだ。
『た、助けてしなもんちゃん!!』
『ここあから離れろ変質者!!』
ゼロのお尻に強烈な衝撃が加わった。それは小学生達が得意とする必殺技の一つ、喰らえば向こう三年痔獄に落ちるという|三年殺し《かんちょー》であった。
「くぅ、でも美幼女に掘られてると思うと新しい扉が開きそ……」
「『行け、我がナイトメアビースト! 増えに増えて、敵を蹂躙せよ!』」
ゼロが|新しい扉を開く《性癖を拗らせる》前にムゲンが介錯する。いや、狙いはここあだったのだが覆いかぶさっていたので巻き込まれた。偶然ではあるがゼロが発動までの時間を稼いで逃走を防いだ形である。
「あなたはどうやら彼女達とは|巡り合わせ《相性》が悪かったようですね」
成功率的な意味で。どれだけ作戦を詰めても相性と運が悪ければ縁が繋がらないこともあるのである。
「これが私の悪夢だ。もし考えを変えてくれたなら、私はいつでも話を聞くよ」
召喚したナイトメアビーストの群れが的確に弱点を狙う前脚踏み付けとトラウマを増幅させる後脚蹴飛ばしでここあを蹂躙する。だが、流石はバビロンの獣というべきか、悪夢爆弾による反撃が飛んでくる。
「甘んじて受けてみるか。他人の悪夢、興味深い」
ムゲンは深い眠りに落ちていった。
「さて、どうしたものでしょうか」
しなもんとは違いここあを組み伏せて身体部位を封じるのは簡単そうではある。だが、同時に|けつあな確定《かんちょー》されるであろうことも予見できた。
「ねぇ、ベルカさん」
「これってやっぱり」
「このままだとしなもんの時と同じ結果になるでしょうね」
ベルカ、レン、アイは戦術を練り直しつつ悪夢の群れを堕としていく。
その一方で斑鳩はピンチに陥っていた。魔法の矢で討ち漏らしたナイトメアビーストに強行突破され組み伏せられたのだ。魔法少女姿の斑鳩はナイトメアビーストにおいしそうに見えたらしく大きなモノをいきり立たせていた。
「ま、まて。俺は男だぞ」
『むしろその方が滾る』
斑鳩の尊厳が蹂躙されていく。杭を打つようにお尻を掘られ、奥に熱いモノを感じながら斑鳩は身体を跳ねさせた。
「さあ、この全力魔法でとどめ……って、きゃああっ!?」
ましろはここあを討つべく大魔法を紡いでいく。だが、その溜めにかかる時間の隙きをつかれしなもん複製体に撃墜される。大きく吹き飛ばされ変身も解除された。
「おっと」
「あ、ありがとうございます」
「あなたに協力を頼みましょうか」
「はい? 協力ってなにをむぐぅ」
『予定とは違うがこれはこれで撮れ高がよさそうにゃ、このまま配信するにゃ』
吹き飛ばされた先でましろをベルカが受け止めた。ベルカはそのままましろの唇を奪う。下腹部に手を伸ばしふとももを撫で回す。
『ねぇ、しなもんちゃんあれ』
『うん、ゆりゆり様がやってたことに似てるねここあ』
その様子を見ていたここあとしなもん複製体はアリスに狙いをさだめた。一気に肉薄されアリスはしなもん複製体に制圧される。
『えっと、こうだったかな』
拙い手付きでアリスの身体をここあとしなもん複製体は弄ぶ。
『なんか違うね』
そこにレンとアイが寄ってきた。こうするればいいんだよ、とベルカとましろの行為を教本にしながら自分たちも実演しここあとしなもんにレクチャーする。
『あ❤️ や……そ、そこは……お願……やめて下さ……ふぁっ❤️』
だが、そんなことをされてはアリスが堪らない。だが、甘い快楽に支配されうまく抵抗もできない。
「あ、まって。初めてはまだみたいだから指はいれちゃダメだよ」
「女の子どうしならこうやってお股とお股を合わせて、ね」
ベルカがましろにしているようにしなもんがアリスを後ろから抱きかかえ、胸を弄りながら耳を舐める。そしてここあがアリスと股を擦り合わせる
「や❤ やめ……こ、こんなの……だ、だめぇ❤」
アリスは快楽に堕ちていく。
「私とアイちゃんは、ここあちゃんと、しなもんちゃんみたいな関係かな? 『比翼恋理』っていう関係だねー」
「レンの言う通り、『比翼恋理』ってやつね」
「いつまでも、一緒にいるっていうのは、そのままでも難しいから」
「私たちは、2人で一緒にいるために、ベルカさんと一緒になることを選んだんだよー」
『私はしなもんちゃんだけがいればいい』
「そうだねー、でもほら見てごらん」
「ベルカさんに種付けしてもらってあの子とっても気持ちよさそうでしょー」
『それでも私はしなもんちゃんだけがいい』
「うんうん、そうだね」
「でもここあさんが責めてるその子もとても気持ちよさそうだねー」
「とっても蕩けた表情をしているねー」
「「だからさ、ベルカさんをこうやってあなた達の|所有物《モノ》にしちゃうのはどうかな?」」
『私達の|所有物《モノ》に……』
しなもんへの失敗を得てレンとアイは責め方を変えてみた。ベルカと交わってさえしまえばどちらが所有物なのかはわからせられてしまうだろう。だから最初のきっかけさえ与えてしまえばいい。
「あなたは大好きな人と共に暮らしたくないの? とシエナは問い掛けます」
「「「え?」」」
そこにシエナが到着した。
「この中なら別れずにずっと共に暮らせるわ! とシエナは『お友達』候補を誘います」
がばっとスカートをたくし上げるシエナ。スカートの中から|『お友達』《ナイトメアビースト》が出てくる。
「ここでもこんなにたくさんの『お友達』ができたんだよ! とシエナは喜びを顕にします」
雰囲気が桃色からパニックホラーへと一変した。こうなれば行為どころではない。ここあは逃走を始める。
『なんで逃げるのかな? とシエナは首をかしげます」
ベルカとレンとアイは見逃してくれそうだ。ましろはベルカに蕩かされてそれどころではない。シエナは追っては来てるがそれほど早くはない。
「鬼ごっこだね! とシエナはここあを追いかけます」
このまま逃げ切れそうだ、そう思った時、乳白色の波動がここあを包み込んだ。
「まぁ、オブリビオンをこのまま逃がすわけにはいきませんのでぇ」
皆の見せ場を作るために抑えられていた性質を問わず『存在』全てを吸収する力が解放された。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
ドゥルール・ブラッドティアーズ
時系列は
第二次聖杯戦争④〜ふたりでひとり、だからいまはひとり
の後
次はここあの番ね
守護霊の憑依【ドーピング】で強化して
【化術】でしなもんに化け【召喚術・動物使い・集団戦術】で
ナイトメアビーストにナイトメアビーストで対抗。
【学習力・見切り】で【戦闘知識】として記憶に焼き付けた
しなもんの戦術や仕草を再現しつつ
【第六感・索敵・世界知識・ダッシュ・ジャンプ】でここあを追い
私ごと【結界術・全力魔法】の中に
敵と判っても
再現度の高さに疑問を抱く筈。
複製しなもんの攻撃を【オーラ防御】で防ぎつつ言うわ
ここあ、キミの疑問に答えるよ。
アタシは戦った相手の力を模写できるんだ
また蘇るとはいえ
「しなもんが負けた?」と疑念を抱けば
複製は弱体化
【念動力・マヒ攻撃】で金縛りにして
【高速詠唱】『挽歌・土蜘蛛魂縛陣』
ここあを物理では切れない霊気の糸で【捕縛】
複製しなもんは封印
彼女は国見・眞由璃。
私は世界から爪弾かれる者達を保護しているの。
貴女達も必ず助けるから
化術を解き【催眠術・歌唱】と共に【生命力吸収】
今はゆっくり眠って頂戴
「やはり|人間《クズ》は|人間《クズ》ね!」
ドゥルール・ブラッドティアーズ(狂愛の吸血姫・f10671)は怒り心頭に達していた。しなもんを看取りその姿を写し取ると急ぎ近江町市場へと駆けつけたドゥルールは乳白色の波動に『存在』すべてを吸収されかかっていたここあを救出した。
だが、すでに手遅れだったようだ、ここあが消滅するのも時間の問題であった。ドゥルールのことも認識できていないようだ。色々と作戦はあったのだがこれでは難しいだろう。だから、ドゥルールはここあの記憶を読んだ。救済に繋がるヒントを探るためにしなもんが倒された後のここあの行動を。その記憶の中でここあが言われたこと、
「お友達があたしたちの目の前で一人きりで復活ですねー、可哀想になぶり殺しですねー、何回よみがえるのか、試してみましょー」
そんなことを銀誓館の|人間《クズ》どもはここあに投げかけたのだ。
「一緒に銀誓館で過しませんか?」
そんな風に語りかけながら拒絶されたら殺しに走る。あげくの果てになぶり殺しときたものだ。なんとも|人間《クズ》らしい発想ではないか。だが、ここあとしなもんが頑なに救済を拒否する理由にも得心がいった。なんとも余計なことをしてくれたものだ、これだから|人間《クズ》は|人間《クズ》なのだ。
|人間《クズ》どもと自分は違う。違うのだがふたりには見分けがつかないであろう。|人間《クズ》と同類であると認識されるのはなんとも業腹ではあるが、初対面では仕方がないであろう。
時間さえかければ信頼を築けるであろうが……その時間がたりなかった。
「私は世界から爪弾かれる者達を保護しているの。貴女達も必ず助けるから」
それでもドゥルールは呼びかける。必ず救済するからと。
「今はゆっくり眠って頂戴」
子守唄を唄いドゥルールはここあを安らかな眠りへと導いたのであった。
成功
🔵🔵🔴