危機を迎える拠点と過去との対峙
大正時代から、未来の話。
そこは、ゾンビ病の蔓延る絶望に打ちひしがれた世界であった。世界の半数以上がゾンビ病に侵され、人を襲うゾンビへと変わってしまっていたのだ。
さて、ここに小さな一つの拠点がある。
「も、もうダメだ……」
次々とこの拠点を守っていた傭兵達がやられて、ゾンビへとされていた。
ここにいる者も、多くは女子供の比率が多くなっていく。その腕には、グラウェルとカレンがつけているものと同じ特殊なシルバーリングが付けられていた。
「万が一の時は、皆は避難するように!!」
僅かな傭兵達が、僅かな武器を手に、最期の戦いへと赴く。
拠点にいる者達を守る為、願わくば、自分を守る為……。
「もし、神がいるのなら、どうか……お救いください……」
傭兵の一人が、思い出のペンダントを手に、思わず祈りを捧げるのであった。
「皆に向かってもらうのは、グラウェルとカレンのいたアナザー世界だ。どうやら、この地の小さな拠点がゾンビに囲まれているらしい。さっそく、彼らを助けに向かってもらいたい」
そう告げるのは、主にアナザー達の補助を担当しているアス・ブリューゲルト(蒼銀の騎士・f13168)だ。
「アナザーの諸君には、既にグラウェルとカレンから、この銃を渡して欲しいと連絡が来ている。今回の仕事が終わったら、そのまま所持してもいいそうだ。ただ……かなりの数のゾンビが潜んでいるらしいから、その点については注意してもらいたい」
次に、アスは英雄の力を持つ彼らに向き直った。
「君達に関しては、我々猟兵と同じ力を持っているはずだ。それで戦った方が一気に敵を殲滅できるだろう。今回は状況が状況だ。派手に戦っても、現地の人達は受け入れてくれるそうだ」
事前に仮面の巫女エンディカとキサラに状況を確認した所、逆に派手に暴れて、恩を売った方が得る者が大きいだろうとのこと。力のセーブを気にせずに戦えるのは良いのかもしれない。
「逆にそれは、現地ではかなり危険な状況だということだ。十分に気を付けてくれ。それともう一つ……」
アスは告げる。
「過去に強い想いがある場合、拠点ではなく……自身の過去の世界へと導かれるらしい。その場合はゾンビとの戦いはないかもしれない。そうなれば、危険は少ないかもしれないが、君自身のトラウマや辛い過去と遭遇する可能性がある。その場合は、すぐにその場を去るか、乗り越えるかして欲しい」
乗り越えた場合、もしかすると恩恵が得られる……かもしれない。過去の自分と対峙するのは、ゾンビと対峙するよりも難易度は未知数。どうなるかはわからない。だからこそ、逃げるというのも、ある意味、安全策なのかもしれない。
「どちらにせよ、危険な状況なことは変わりないだろう。君達の選択、戦いに期待している」
少し心配そうに、けれど励ますように、アスはそういうと、アナザー世界へと入り口を開いたのだった。
柚葵チハヤ
アナザープレヱス・リフレインのシナリオを担当します、柚葵チハヤです。
こちらは、グラウェルやカレンのいる世界『アナザー世界』でのシナリオとなります。
参加できるキャラクターは、【アナザー】【コンバート】のみとなります。
まず、【アナザー】の方のみ、プレイングに申請がなくとも、『ゾンビ用レーザーガン(リミッター付き)』を配給されます。リプレイの最後の末尾を見て、ご確認をお願いします。その分、より危険な場所なのだと、自覚をお願いします。
【コンバート】の方ですが、そちらは支給はありません。それよりも神通力(ユーべルコード)や装備アイテム等の力の方がより効果的ですので、そちらを利用して、圧倒的な力を見せつけてください。それでも現地の方は、疑問なく受け入れてくれます(それほど危機的な状況だということかもしれません)。また、元イマジンのコンバートキャラの方も参加可能です。その場合は、関係のある方と一緒に行動するか、自動的に拠点へと移動されます。その点をご了承ください。
今回は以下の選択肢を選んで、参加することとなります。
【1】拠点にいる人々を救う。
危機を迎えている拠点の人々を救うために動きます。拠点で人々を守るもよし、ゾンビ達の前にすぐさま立ちはだかり、一気に殲滅させても良いでしょう。拠点を守れば、その分、世界を守ることに繋がります。選択肢に迷ったら、こちらを優先に選ぶと良いでしょう。
【2】自分の過去と向き合う。
こちらは、【アナザー】と、過去にアナザーだった【コンバート】の方専用となります。それぞれの過去と向き合い、困難を乗り越えた時……更なる何かを得るかもしれません。過去の思い出の掘り下げにどうぞ。
また、イマジンの【コンバート】の方も、関係者がアナザーの【コンバート】であれば、共に立ち向かうことが出来ます。その場合は二人の絆がより深いものになるでしょう。それを念頭に行動をお願いしますね。
それと、複数で参加する際は、短くてもいいので、お相手の名前やID、グループ名の記載をお願いします。
それでは、アナザー世界での戦いを、どうぞお楽しみください。プレイング、お待ちしています!
第1章 日常
『プレイング』
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POW : 肉体や気合で挑戦できる行動
SPD : 速さや技量で挑戦できる行動
WIZ : 魔力や賢さで挑戦できる行動
👑11
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ベスティア・ジェヴォーダン
【1】拠点にいる人々を救う
「ベス、ゾンビ全部やっつける。その間に逃げろ」
難しいことは分からないので、とにかくゾンビの群れに飛び込んで戦い、ゾンビの興味や注意を自分にひきつけて、一般人や他の傭兵から離れるように誘導する。
まわりに他人がいる時には巻き込まないように巨大コンバットナイフで戦うが、ゾンビを救出対象のいないところまで誘導できたら、雷獣の力を解放して狂ったように全力で残らず殲滅する。
アドリブ、NPCや他参加者との絡みは大歓迎ですが、キャラがガサツで乱暴者(戦い方が残忍で遠慮がない)なために、引かれることが多いかもしれません。
◆拠点を救う稲妻の
次々と衰えることなく、ゾンビ達は拠点の方へと迫ってきている。
このままゾンビ達の襲撃が続けば、この拠点は恐らく壊滅してしまうだろう。
拠点を守るために戦う傭兵達もまた、悲壮的な空気に飲まれ始めていた。
「せめて……後方にいる者達の逃走時間だけでも……」
そのときだった。
――ざざんっ!! ばしゅっ!!
金の煌めきと共に、小柄な影が一気にゾンビ達を薙ぎ払う。その影はゾンビの首を一気に刎ねた上で、その足で踏みつぶしていく。
「え……あ……」
その勢いのある攻撃に傭兵達は言葉を失った。
と、目の前のゾンビを一掃した影が振り返った。
長い金髪の少女。ギラギラとした赤い瞳を細めながら、ベスティア・ジェヴォーダン(バーサーカー・レディ・f39599)は、傭兵達に告げる。その手には少女には不釣り合いな巨大なコンバットナイフが握られていた。ゾンビの血に濡れた、そのナイフを。
「ベス、ゾンビ全部やっつける。その間に逃げろ」
「だ、だが、この数のゾンビを、一人では……」
傭兵が声をかける隙もなく、ベスティアは長い金髪を翻し、また現れたゾンビを斬り裂いていく。
「離れたところ、誘導する」
だから、その間に逃げろと……彼女は言っているのだろうか。
「わ、分かった、無理するな! 後で我々も戻って来る!!」
傭兵達は一度、拠点にいる者達へと現状を知らせるために後退していく。
それを見送ったベスティアは、拠点から離れるようにゾンビ達を連れて、狙い通り誘導していくのであった。
時間は少し遡る。
「ほ、本当に大丈夫なんですか? 私は心配ですよ……」
鼻眼鏡を付けた研究者、グラウェル・ロンドがベスティアを心配そうに見送っていた。
「それに……報告、いえ、予知でしたか。現地は過去の世界よりも壊滅的だとか……」
隣には、グラウェルを補佐しているカレン・キサラギの姿も見える。
「大丈夫。|英雄《りょうへい》になった、とても強くなった……だから、平気」
そういうベスティアにグラウェルは、それでもと心配そうにベスティアの手を握った。
「ではせめて……無事に戻れるよう」
グラウェルがつけていた腕時計(?)をベスティアの腕に取り付ける。
「白いリボンとかも考えたんですが……すぐ汚してしまうでしょうし……もう役に立たないかもしれませんが、お守りです」
ベスティアはちょっと頬を染めて、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「必ず帰る!」
「ええ、待ってますよ」
「気を付けて……」
二人に見送られ、ベスティアの足取りは一段と軽くなったのだった。
『ウォオオオオ!!』
恐ろしい遠吠えのような声が響いた。
そこには、ゾンビを誘導したベスティアがいたのだが……いや、ここにはベスティアがいる。
人としての仮面を脱ぎ、おぞましき異形の雷獣に変身した、ベスティアが。
そう、それがベスティアが得た力の一つ。|雷獣《ライトニング・ビースト》だ。
辺りは稲妻を帯びた雷獣姿のベスティアが、これでもかと倒したゾンビ達のなれの果てが転がっていた。
「おい、ベス!! 生きてるか!!」
その声にはっと、ベスティアは理性を取り戻した。と、同時に先ほどの人型へと戻っていく。
「……こ、これは一体……?」
まるで、獣が食い散らかしたのようなゾンビ達を見て、手助けに来た傭兵達がまた、言葉を失った。
「だ、だが……お陰で態勢を整える時間が出来たな。ありがとう……ベス」
「無事ならいい」
まだ興奮冷めやらぬ気持ちを、腕に付けた時計に触れて、落ち着かせていく。
「そうだ、俺はこの傭兵団のまとめ役をしているロイ・グローズだ。ロイと呼んでくれ」
「ロイ」
ベスティアの言葉にロイは手を差し出す。少し戸惑いながらも、ベスティアもその手を握ったのだった。
※巨大コンバットナイフと、グラウェルからのお守りを獲得しました! 後ほど、拠点の獲得リストをご確認ください。
大成功
🔵🔵🔵
御薬袋・彩葉
【1】拠点に居る人々を救う
【行動】
拠点で厨房を探す
ご飯を作る
食べさせる
保存食を作り籠城準備
なんかお外が顔色悪そうな人で溢れかえってますね?
ダメですよー?不摂生は。
無理に痩せようとしても体を壊したら元も子もありませんからね?
…おや、どうやら拠点の人達の顔色も悪いですね。
こういう時はご飯を食べましょう!
大丈夫、私ゾンビ溢れる場所で厨房に籠城した女ですから!(えっへん)
そう、もう籠城のプロと言っても過言じゃありません!(過言です)
だからとりあえず、拠点の厨房を探してご飯作りますね!
という事で、方針は厨房で籠城!保存食作ろ!おにぎり食べよ!
あとは入口とか窓とかには椅子とか積み上げておきましょうね!
◆やってきた最強の……!?
「なんか、お外が顔色悪そうな人で溢れかえってますね? ダメですよー? 不摂生は」
外の様子を覗き込みながら、御薬袋・彩葉(自称『モガ』・f39642)はそんなことを言う。和服にエプロン姿の彩葉がやってきたのは。
「あ、あの……あなたは、一体……?」
「無理に痩せようとしても体を壊したら元も子もありませんからね? ……おや、どうやら拠点の人達の顔色も悪いですね」
拠点にいる人達の話を無視して、彩葉は続ける。
「こういう時はご飯を食べましょう! 大丈夫! 私、ゾンビ溢れる場所で厨房に籠城した女ですから!」
その言葉に間違いはない。モダンガール……略してモガを目指す彩葉は、前回の事件の時に迎賓館の厨房にて、美味しいご飯を振舞って仲間達を支えてたのだ。
可愛らしいドヤ顔に、この拠点で籠城している人々は、かなり困惑している。
今、この拠点を守る傭兵達は、外に出てゾンビを迎撃している。
そのため、この中にいる人々は女性や子供、老人らしかいない。
「そう、もう籠城のプロと言っても過言じゃありません! だから、とりあえず……拠点の厨房を探してご飯作りますね!」
さっそく袖まくりしながら、ご飯を作ろうとする彩葉に、この場にいる人達は、かなり圧倒されている。
「あ、あの……」
「というわけで、厨房どこですか!?」
「いやその……ありがたいのですが、あなたが作れるほどのものはないのです」
申し訳ない顔で、リーダーっぽい女性が彩葉を止める。
「ふふふ……だろうと思って、お米も鍋も持ってきてるんですよ!!」
こうなったら、もう止められない。彩葉は、彼らを半ば脅すように厨房へと案内してもらう。
「……あれ、かまどってないんですか?」
「ここのボタンを押せば、暖かくなりますので……」
「あっ! カレンさん達の家と同じなんですね、了解ですよ!」
さっそく、キッチンの使い方を聞きながら、彩葉は慣れた手つきで、どんどんとお米を炊いていき。
「わああ……!!」
ほわほわと白い湯気が立つ。美味しそうな白米を次々と握っていく。ちなみに白米だけでなく、お塩も持ってきていた。
流石に海苔とか白米に合いそうなオカカや梅干しとかも持ってくればよかったのだが……いや、これでいいのだ。
「ちゃんといただきます言ってからですからね!」
「はあーーい!!」
子供達が嬉しそうにはぐはぐと出来たばかりのおにぎりを頬張っている。
その間に、彩葉は拠点の入り口に向かい、椅子とかを組み上げていく。窓も同様だ。こうしておけば、万が一、ゾンビがやってきてもしばらくは耐えられるだろう。
「よし! これでもう、大丈夫ですね」
満足げに笑みを浮かべる彩葉の元に、先ほどの女性がやってきた。
「あの……先ほどはおにぎり、ありがとうございました」
「美味しかったでしょ?」
「は、はい」
「元気出るでしょ?」
「は、はい」
「だから、ご飯は大事なんですよ! しっかり食べないとダメですよ!」
「……わかっていますが、ここにはその資源が少ないのです」
言われてみれば、彩葉が見た時、保管されている食糧庫が心もとない感じだった。
「じゃあ、なんとかしないといけませんね!」
「あ、あの、その前に……お名前、教えてくれませんか?」
その女性の言葉に彩葉は、にっと笑みを浮かべて。
「そういうときは、自分から名乗るべきじゃないですか?」
「あ、申し遅れました。私はカトレア・フルーヴィスと言います。ここに残る者達を纏めています」
「私は御薬袋彩葉です」
「ミナエ……イロハ?」
「あー、ここでは逆になるんでしたっけ。彩葉が名前なんで、彩葉と呼んでください」
そういう彩葉に女性……いや、カトレアは笑みを浮かべた。
「これからもよろしく、イロハ」
そう差し出してきたカトレアの手を、彩葉は、熱く力強く握りしめたのだった。
※称号『最強のおにぎり配りは今も健在』を得ました。後ほど獲得リストをご確認ください。特に記載はなくて大丈夫ですが、どうしてもリプレイにこの称号を出して欲しいということがあれば、獲得コードを記載ください。
大成功
🔵🔵🔵
●マスターより
先に進まないため、今後は【猟兵】の参加もOKとします。
引き続き、プレイングをお待ちしていますので、ぜひご参加ください。
狐々愛・アイ
こんにちは、通りすがりの者です!故あって助太刀に参りました!
ぼくは拠点の防衛に回ります。近づくゾンビを射抜いていきますので、射線が広く取れる場所を探す、もしくは教えて貰いましょう。
位置に着いたら『L.O.V.E.Drive』を使います。
これで攻撃力は8倍、防御力はゼロ。ワクチンは打ってありますが、流石に攻撃は受けたくないですね……要するにやられる前にやる、ということです。攻め切られればぼくも一巻の終わりですから!
ここでは「ボウ・オブ・アムール」も普通に使えるはず。
燃え盛るような愛を番えて、あなた方に撃ち放つ。
必死にこの場所を落とさんとするその姿も愛おしいですが……これ以上のおいたはダメですよ。
◆通りすがりの助太刀は
この危機を聞きつけ、拠点にやってきたのは狐々愛・アイ(愛は優しさ、愛は力・f36751)。
「こんにちは、通りすがりの者です! 故あって助太刀に参りました!」
その様子に拠点にいる人々は、少し困惑していた。何故ならアイは、傭兵にしては幼過ぎる風貌をしていたからだ。
周りにいた大人も子供達も、不安そうにアイを見つめていた。
「で、でも。あなたみたいな子供にお願いすることはないわ。私達と一緒にここにいた方が……」
そう勧めるのは、拠点を纏めるカトレア・フルーヴィス。
その様子を見かねて、アイに話しかけてきたのだ。
「では、射線が広く取れる場所を教えてくれませんか? それで十分ですので」
そう、怯むことなく笑顔で言うアイに、カトレアは一つ、ため息を零す。
その後、アイは、ゾンビ達には近づかないことを約束されて、カトレアの案内で拠点の屋上へとたどり着くことが出来た。
「その……ここで良いかしら?」
そこからは、ゾンビ達を撃退する傭兵達の姿も見ることが出来た。そして、共に戦う仲間の姿も……。
「はい、ありがとうございます。後は、ぼく一人で大丈夫ですから」
「……わ、分かったわ」
念のためにとカトレアを下へと戻し、ここは一人だけとなった。
「では、さっそく……燃え盛るような、愛をあなたに……!」
アイは|L.O.V.E.Drive《ラブドライブ》を発動させ、その身に燃え盛る愛情の炎を纏った。
「これで攻撃力は8倍、防御力はゼロ。ワクチンは打ってありますが、流石に攻撃は受けたくないですね……要するにやられる前にやる、ということです。攻め切られれば、ぼくも一巻の終わりですから!」
そういって、アイが手にするのは、桃色の和弓、ボウ・オブ・アムールだ。
妬鬼姫戦線では、本来の戦い方が出来なかったが、ここではそんなことを言っていられない。
むしろ、その方が戦いやすい。
燃え盛るような愛を込めた、炎の矢が引き延ばされる。
「必死にこの場所を落とさんとする、その姿も愛おしいですが……これ以上のおいたはダメですよ」
一気に引き抜き、矢の直線状にいたゾンビ達を一網打尽にしてみせるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
我突・零辞
【1】拠点にいる人々を救う
混沌としているな
秩序無き理不尽な世界
それを肯定する事は、俺の主義に反する
秩序を乱す者には、それ相応の報いを受けてもらわねば
ルールを守る側が損をする世界なぞ、許してはならない
…この世界のルールでは、ユーベルコードをなるべく見せない方が良いんだったな…ふむ
ならば、装備に頼った攻撃と罠を張るのが効率的か
ゾンビであれば良く燃えそうだが…油を掛けて重火器で撃てば良く燃えるだろう
問題は建物に火が燃え移らないようにするべきだな
落とし穴に誘導して火を放つのが1番面倒が少なそうだな
這い上がってきたゾンビは蹴落とし、撃ち落とし更に足りないなら火を焚べる
とりあえずはコレでいこう
◆人々を救うための焚火?
拠点へと向かう道に、ゾンビ達がいた。
仲間達が退治してくれたお陰で、その数は少しずつ減ってきているようだ。
しかし、まだ終わったわけではない。うめき声をあげながら、ゾンビ達はゆっくりと拠点を目指して歩いてきている。
「混沌としているな。――秩序無き理不尽な世界。それを肯定する事は、俺の主義に反する」
くいっと眼鏡を上げながら、我突・零辞(ヤドリガミのマジックナイト・f20539)は、その顔を上げた。
「秩序を乱す者には、それ相応の報いを受けてもらわねば。ルールを守る側が損をする世界なぞ、許してはならない」
予め作っておいた落とし穴。そして、持ってきた重火器。それらを手に、零辞は既に準備を終えている。後は……。
「問題は、建物に火が燃え移らないようにするべきだな」
だからこそ、拠点から少し離れた広場に目を付け、そこに罠……いや、落とし穴を用意した。
さっそく、零辞はゾンビ達の前に立ちはだかり、持っていた銃でちょっかいをかける。
「ああああ……」
「ううう……」
近寄って来るゾンビ達を引き付けながら、穴のある広場へと誘い込み、そして。
「あああああ……」
穴に落とした。面白いように落ちていく様はなんだか、ちょっとだけ喜びを感じてしまったが。
「うううう……」
這い出ようとするゾンビを、零辞はすぐに蹴り落とし、打ち落としながら、今度はそのゾンビらへと上から油を撒くと。
――ごおおおお!!!
火種を入れて、一気に燃やしていった。逃げ惑うゾンビ達を上から這い出ることないよう撃ちながら。
「とりあえずは、コレでいこう」
この作業を数回、繰り返して……零辞は辺りにゾンビの気配がなくなったのを確認するのであった。
こうして、この拠点はゾンビ襲撃から守られた。また仲間の配給により、そちらの問題も数日は持ちそうだ。
それを確認した彼らは、拠点の人々に見送られながら、その場を後にしたのだった……。
※称号『ゾンビを燃やす者』を獲得しました。後ほど獲得リストをご確認ください。
また、力をセーブするのは、【妬鬼姫戦線】のみで、他のシナリオではセーブする必要はありません。
大成功
🔵🔵🔵