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リオン・ゲーベンアイン
A&Wのヴェルニスにて『異世界人』についての会議を諸王国の王侯貴族が会議しているノベルで、リオンが侯王として中心的に議題を進めている所をお願いします

ヴェルニスの白槍城の会議室にて、各国の王侯貴族達が『異世界人』に対する議論を進めていく
議題の方向は『悪意を持って行動しない限り原則保護。その知識や力を有効活用できる様にする』という方向で纏まっていく

わたしは侯国で前から異世界人を保護し、その能力を活用しているからノウハウがあります
なので、先んじてマニュアルを作成していました
そうして参加している面々にマニュアルを渡していく

リオンは侯爵時代に銃火器の知識とユーベルコードで南方の小国を制圧しようとした異世界人の武装蜂起を鎮圧した事があり、対異世界人の戦闘ノウハウも出来ている

他にも異種族や全く系統の異なる魔術理論、超能力等悪用すれば恐るべき事態になります
しかし、懸念だけで『狩り』を行えばやがて大きな砂粒が他の砂粒を集め、冥界へと昇華して太陽を滅ぼす事でしょう
太陽がすべきは個々人を一人ずつ見極め、その人柄に応じた対応をする事です

そう言ってマニュアルを提出した後、席に座る
今年で20歳になる冒険者上がりとは思えない程の辣腕に舌を巻く他国の王もいる中、議題はリオンの理想通りに帰結する

議会後、騎士が不足している領土や国にゲーベンアイン侯国の『異世界人部隊』やシャルムーンにエギュレの神官とパラディン部隊を派遣し、コネを作っていくリオン
そうして、いずれ来る各世界……骸の海を越えて世界同士が交流を持つ時代の礎を作るのがリオンの計画

それは傍から見れば、深淵よりも深いものを見据えているように思えただろう――



 遺跡都市ヴェルニスでは各国の王侯貴族を集めた会議が開かれていた。
 城下では民の声が響き渡っているが、丘上にそびえる白槍城までは届いてこない。槍のような尖塔、古代の城跡を改築した王城は高天井。
 本日の議題は『異世界人』について。
 議題長はリオン・ゲーベンアイン(ゲーベンアイン侯国元首『神弓侯』・f23867)。近頃頭角を現した北方の副王領を治めている、希代の侯王だ。
 先んじて提出されていた国と名の羅列へとリオンは目を落とした。
 筆跡は書記官によるものだが、字の響きはアックス&ウィザーズにはなじまないものがある。
「我が国で保護した異世界人は二名ですが、鉱物の扱いに慣れているようで、見たことのない物を制作しています」
「ここ数年程、天空城より発掘した古代魔法文明の品に似たものを持っている異世界人がいたが……これは脅威ではないのだろうか?」
 諸侯それぞれが把握している『異世界人』について述べていく。
(「サムライエンパイア、アルダワから紛れ込んだ人達じゃないかな」)
 魔法の羽ペンで異世界人の名前の横に所感を書きつけながらリオンは考える。
「でも彼らは悪意を持っている訳ではないのですよね? ならば彼らの持つ技術を有効活用しては……?」
 リオンの言葉に同意を示す者は大勢いる様子。よって、

『悪意を持って行動しない限り原則保護。その知識や力を有効活用できる様にする』

 諸侯の意志はそう統一されゆく。国を潤す人材は欲しいのだ。
「ゲーベンアイン王はどういった考えをお持ちか」
「兼ねてより異世界人の保護を行っていたようですが」
「――如何にも。わたしは侯国で前から異世界人を保護し、その能力を活用しているからノウハウがあります。なので、先んじてマニュアルを作成していました」
 リオンの言葉を合図に、一人の書記官がマニュアル書を渡していく。
「わたしがまだ侯爵だった頃、ちょっとした事件がありました。銃火器の知識とユーベルコードで南方の小国を制圧しようとした異世界人が武装蜂起したのです」
 その言葉に息を呑む諸侯。畏怖混じりだ。
 リオンは安心させるように頷いて見せる。
「無事、鎮圧へと至りました。異世界人が持ち込んだ、異世界の文明・知識は対処可能です」
 対異世界人の戦闘ノウハウが出来ていることを披露するリオン。
「他にも異種族や全く系統の異なる魔術理論、超能力などを悪用すれば恐るべき事態になります。
 しかし、懸念だけで『狩り』を行えばやがて大きな砂粒が他の砂粒を集め、冥界へと昇華して太陽を滅ぼす事でしょう。――太陽がすべきは個々人を一人ずつ見極め、その人柄に応じた対応をする事です」

 以前、シャルムーン神殿にてリオンと顔を合わせた貴族は洗練された言動に感嘆の息を零した。
(「化ける、とはこの事か」)
 周囲へ目を向ければ、一部の者は経歴を調べてきたのか。今年20歳となる、冒険者上がりとは思えない程の辣腕に舌を巻いているようだ。
 彼女の明瞭なる見通しに、力の限り支援することをこの貴族は決めた。


 闊達なる決断。
 なれど細やかな指揮。
 リオンは騎士が不足している領土や国にゲーベンアイン侯国の『異世界人部隊』を送る手筈を整えた。
 点在する言葉の神を祀るシャルムーン神殿へは、知識の神エギュレの神官とパラディンの部隊を派遣し思想や学問の宣布を支援する。

 彼女が見据えるは、いずれ来るかもしれぬ各世界……骸の海を越えて世界同士が交流を持つ時代。
 当然軋轢は生まれるであろう。だが滑らかにすべく礎を作りたいというリオンの計画。

 そんな彼女の行動は、傍から見れば、深淵よりも深いものを見据えているように思えただろう――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2023年01月03日


挿絵イラスト