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銀河帝国攻略戦⑳~白騎士が紡ぐ未来を砕け!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦 #白騎士ディアブロ

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●白騎士へと挑め!
 スペースシップワールドの戦いは続き、解放軍の軍勢は『白魔』と『白城』の艦隊を突破していた。
「現在、帝国の二大巨頭の1人である『白騎士』ディアブロと交戦できるところまでたどり着きました」
 グリモアベースで白金・伶奈(プラチナの先導者・f05249)が猟兵たちに告げる。
 しかし、解放軍の攻撃はことごとくディアブロに回避され、彼の撃破を諦めて皇帝にその矛先を向けた。
 だが、確かにディアブロは皇帝への進路上にはいないが、もしも彼が生き残れば残党を集めてなんらかの破壊活動を行うことは間違いない。
「可能ならば、ディアブロも撃破しておくほうが望ましいでしょう」
 伶奈は言った。
「しかしながら、単独の戦力としてもディアブロは非常に強力です」
 指揮を行う必要がなくなり、1人の戦士として最大の戦闘能力を振るえる状況でもある。
 猟兵の力をもってしても、敗北する可能性が高い難敵だ。
 彼には未来を操作する能力があり、なんらかの方法で対策をとらない限りすべての攻撃を回避し、絶対に命中する攻撃を、最大限の効果を発揮する形で行ってくる。
 また未来位置に向けて放つレーザーで1つのルールを強制し、そのルールを破った者にダメージを与える力もあるようだ。
 どのようなルールを強制されるかわからないが、最大の効果を発揮するのがどんなルールか予測し、それに対して対策を取ることになるだろう。
 能力以外に、フォースセイバーやレーザーキャノンといった装備も最高の技術を尽くして作られており、生半可な防御は通じないだろう。
 しかも無数の動画撮影ドローンを利用した未来予測で、さらにそれらの武器の精度をあげてくる。
 強力な攻撃にどう対策するかが重要になるだろう。
「しかも、一度倒しただけでは完全に倒すことはできません。オブリビオンである彼はすぐに『骸の海』から蘇ってきます」
 出現する地点は破壊された配下の艦艇のいずれかだ。伶奈はそのうち1つに転移できると告げた。
「ディアブロの出現を待ち、撃破していただけますようお願いいたします」
 倒し続けていれば、いずれは『骸の海』から蘇ってくる力を失うはずだ。
「このまま見逃せば、必ずディアブロはスペースシップワールドに害をなすでしょう。それを防げるのは、皆様の力だけなのです」
 伶奈は猟兵たちに頭を下げた。


青葉桂都
 おはようございます、青葉桂都(あおば・けいと)です。
 今回は銀河帝国の二大巨頭の1人、『白騎士』ディアブロを撃破していただきます。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 このシナリオの戦場は『⑳白騎士ディアブロ』になります。

●先制攻撃について
 白騎士ディアブロは、先制攻撃を行います。
 これは、『猟兵が使うユーベルコードと同じ能力(POW・SPD・WIZ)のユーベルコード』による攻撃となります。
 彼を攻撃する為には、この先制攻撃を『どうやって防いで、反撃に繋げるか』の作戦や行動が重要となります。
 対抗策を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、先制攻撃で撃破され、敵にダメージを与える事はできないでしょう。
 対抗策を用意した場合も、それが不十分であれば、苦戦や失敗となる危険性があるので注意してください。

●ディアブロの撃破について
 青丸が規定以上たまれば、シナリオが成功になり、ディアブロを撃破できます。
 ただし、この戦場の戦力が残っている限り、ディアブロは即座に別の戦艦の残骸に復活します。
 なお、シナリオが失敗に終わっても、ディアブロは回復のために一時撤退するため、このシナリオの舞台だった戦艦からは姿を消します。

●戦争への影響について
 マップを見ていただければわかるかと思いますが、白騎士ディアブロと戦わなくとも皇帝と戦うことは可能です。
 戦争の成否には影響しませんので、あらかじめご了承ください。

 それでは、ご参加いただければ幸いです。
 どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『白騎士ディアブロ』

POW   :    収束する運命の白光
【対象の未来位置に向け放たれるレーザー】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    ホワイトライト・トゥルーライト
【10秒先を見たかの様に的確な攻撃を行い、】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    デストロイマシン零式
戦闘力のない【66機の動画撮影ドローン】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【正確無比な未来予想シミュレーション】によって武器や防具がパワーアップする。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

マユラ・エリアル
白騎士ディアブロか…
流石の威圧感だよ
だが、臆する訳にはいかないさ
さあ、やりきってみせる!

●戦闘
敵がドローンを召喚したらまずはドローンから攻撃し数を減らす
『2回攻撃』『なぎ払い』『範囲攻撃』を活用して右手の鉤爪で攻撃
撮影される数を減らせば、少しは敵のシミュレーション精度も落ちるはずだ!

パワーアップした武器に対しては『フェイント』を行いつつ回避
避けれないのはガントレットの『オーラ防御』『激痛耐性』でガード

耐えて耐えて一瞬のチャンスを狙う
今まで見せたのは鉤爪による攻撃だ
この手は見せていないぞ
『全力魔法』『属性攻撃』でブーストした【氷刃展開】で攻撃

私が魔法を使うのはこの戦いでは初めてだ!
予測できるか!



●予測精度を落とせ!
 壊滅した艦の1つに白いウォーマシンが出現した。
『骸の海』から蘇った機械、『白騎士』ディアブロだ。
 その出現はグリモア猟兵からの情報ですでに猟兵たちにはわかっていたが、敵もまた猟兵たちの存在をわかっていたかのように青白く輝く刃で牽制してきた。
「白騎士ディアブロか……流石の威圧感だよ」
 敵の動きに動じることなくマユラ・エリアル(氷刃の行方・f01439)は言った。
「だが、臆する訳にはいかないさ。さあ、やりきってみせる!」
 変わらぬ表情の奥に意志を隠して、理想世界の名を冠した籠手を構える。
 ディアブロは言葉を発しなかった。代わりに、無数のドローンが巨体の周囲に出現する。
 出現と同時に本体が踏み込んでくる。
 ガントレットで防ごうとするが、エネルギーの刃はマユラの体を傷つける。
 だが、それに耐えながら彼女は鉤爪のついた籠手を薙いだ。
 ディアブロが飛び退いて回避する……が、マユラが狙ったのは周囲を飛ぶドローンだ。いくつかのドローンを破壊する。
「……狙いはドローンか」
 他の猟兵たちからの攻撃を防ぎながら、ディアブロが初めて口を開いた。
「そうとも。撮影される数を減らせば、少しは敵のシミュレーション精度も落ちるはずだ!」
「それを黙って見過ごすとでも?」
 不可避の攻撃がマユラの動きを制限する。とは言え、他の猟兵たちにも対応しなければならない以上、隙はゼロではない。
 ドローンの数が徐々に減っていく。
 マユラの動きを厄介だと判断したか、ディアブロがレーザーキャノンを向けてきた。
 ドローンが減った分、予測精度は落ちているはず……だが、なおもディアブロの射撃はマユラが回避しようとした先へと撃ち込まれた。
「……」
 体が光で貫かれたが、まだ動ける。そのことを確かめて、ディアブロが迫ってくる。
(「とどめを刺しにきたか……狙うなら、ここしかあるまい!」)
 今、敵は演算ではなく目で見て攻撃の効果を確かめた。それがシミュレーションの精度が落ちたせいだと、そう信じるしかない。
(「私が魔法を使うのはこの戦いでは初めてだ! 予測できるか!」)
 氷刃の2つ名の由来でもある氷の刃が、百を超すほど出現して突っ込んでくるディアブロへと飛ぶ。
 次の瞬間、ディアブロのセイバーがマユラの胴を貫いていた。
 けれど、氷刃もまたウォーマシンの白い装甲に傷跡を刻んでいる。
 無数の氷刃のうちどれだけが命中したのかはわからない。
 だが少なくとも、有効打は与えた。
「……しかける前にその傷は予測できたか?」
 問いに答えはなかった。もっとも、あっても聞こえなかっただろう。
 エネルギーの剣が引き抜かれ、マユラはその場に崩れ落ちた。

成功 🔵​🔵​🔴​

レイ・アイオライト
【SPD判定】
10秒先を見ているなら、そもそもずっと防御体制に入っていればいいだけの話。影のオーラで常に全身を『オーラ防御』と『第六感』『見切り』で回避を試みる。反撃は雷撃を纏わせた鋼糸で回避不可能なほどに拡散した雷撃と鋼糸の超広『範囲攻撃』『マヒ攻撃』よ。防御体制に入ったところを鋼糸に纏わせておいた影のオーラを使って【変幻ナル闇ノ曙光】の影の刃で攻撃するわ。
あたしの未来はあたしが掴む。誰にも邪魔なんてされない。過去から出てきたアンタなんか尚更よ!



●未来をつかむ一撃を
 1人倒れたが、猟兵たちは当然、退くことはなかった。
 回転しながら薙ぎ払われる青白いフォースセイバーの一閃する。それを、レイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)は影のオーラをまとって防ぐ。
 ただの剣技だけですら素早いその攻撃は回避できないが、致命的な直撃を避ける程度のことはできた。
(「10秒先を見ているなら、そもそもずっと防御体制に入っていればいいだけの話」)
 守りを固めて攻撃をしのぎながら、レイは雷竜の髭とオリハルコンから造り出したという超硬鋼糸を戦場へと広げていく。
 それは単純で、わかりやすく、けれども対策としては不十分だった。
 いずれにしてもどこかで攻勢に転じる以上、それは結局10秒前に察知されるのだ。
 手の甲に銀色の金属が張り付いた手袋、伸びる鋼糸がつながっている手袋に包まれた手を操ろうとする……その瞬間、ディアブロのフォースセイバーがレイを切り裂く。
「……無駄なことはやめておけ」
「無駄かどうか……喰らって確かめてみなさいよ」
 色黒の肌を深く切り裂かれて、それでもレイは冷静さを失わずに鋼糸を操った。
 攻撃を予想していた敵が素早く動く……が、回避不能になるよう超広域に展開した糸のすべてを避けきることはディアブロと言えどもできない。
 距離を取ろうとするディアブロの動きが守りを固めていた時よりわずかに鈍いことに、レイは気づいた。多少とはいえマヒが効果を発揮しているのだ。
 だが斬撃の傷は深く、腕から力が抜けていくのを彼女は感じていた。
「あたしの未来はあたしが掴む。誰にも邪魔なんてされない。過去から出てきたアンタなんか尚更よ!」
 それでも、最後の力を振り絞り、鋼糸にまとわせた影のオーラから影刃を生み出す。
 鉄さえも切り裂く黒影の刃がディアブロに新たな傷を刻んだことを確かめる余裕もないまま、レイは倒れた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

アリア・ティアラリード
「貴方のような方が…残念です」

回避不能の攻撃も知っていれば耐えられます
【武器受け・オーラ防御】そして【激痛耐性】!
そしてUCのルールを守るシンプルで確実な方法
…愚直に【覚悟と勇気】を持って対峙し
未来視出来ようと対応不能な剣技をもって戦う…!

【ダッシュ・早業・第六感】の神速の踏み込みから
ドローン群を【範囲攻撃・衝撃波・吹き飛ばし・なぎ払い】つつ
例え未来が見えていようと今なら回避困難な
【怪力・串刺し・力溜め・見切り】の神速刺突UC!
針より細い【鎧無視攻撃】なレイピアが白騎士を貫き
鎧の中を吹き荒れる一万度の超高密度プラズマ炎!

当然これで終わらせません
次の敵UCへの警戒も怠らず、気を抜かず追い詰めて!



●フォースナイトの意志
「貴方のような方が……残念です」
 アリア・ティアラリード(エトワールシュバリエ・f04271)は艶やかなピンク色をしたフォースセイバーを手にディアブロと対峙する。
 代々フォースナイトであったという彼女は、力あるフォースナイトがオブリビオンとして未来を侵蝕していることを残念に思ったのだろう。
「お前に残念がられるいわれなどない」
 宣告と共にエネルギーの剣が振り下ろされた。
 青白い刃とピンク色の刃がぶつかりあい、火花を散らす。
 ウォーマシンであるディアブロはアリアよりはるかに上背がある。その身長差も利用して敵は刃を押し込んでくる。
 押し切られる瞬間、アリアは飛びのいて攻撃を回避した。
 ――回避したその先で、彼女はレーザーに貫かれる。
「回避するのを……予測していたのですね」
 アリアは呟く。
 だが、予測されることを、アリアもまた予測していた。かわせないことがわかっていれば、耐えることはできる。
 痛みに耐える技術も彼女は持っている。耐えてそこから反撃につなげるのだ。
「そうだ。そして、そこから近づけばさらに傷つくことになる」
 ディアブロの言葉は、警告……ではない。おそらくは収束する運命の宣告。
 アリアは愚直に、覚悟と勇気を持って宣告されたルールを守るつもりでいたが、しかし接近を禁じらるルールに従っていては攻撃しようがない。
(「では……方法は1つしかありませんね」)
 覚悟と勇気は、想定していたのとは逆の方向に使うことになったようだった。
 床を踏みしめる足に力を込めた。
 高速で前進するアリアの体に激痛が走る。運命は収束し、光線に貫かれた傷が大きく広がっている。
 長くは戦えないことを感じながら、ただアリアは腕に力を溜めた。
「たとえ未来が見えていようと……かわせない速度で攻撃すれば!」
 攻撃を予測して後退しようとするディアブロへと、血の赤いラインを空中に引きながらアリアは接近する。
「焼き尽くせ……煉獄光剣! アイ・オブ・インフェルノ!!」
 研ぎ澄まされた刺突の先端が、ディアブロへギリギリのところで届いた。
 微かでも装甲を貫けば、剣より放つ一万度のプラズマ炎が鎧の傷からディアブロの内部へ入り込むはずだった。
 白騎士の姿が遠くなっていく。プラズマ炎の多くは敵の装甲をあぶるだけに終わっていたが、それでも内部構造のいくらかは焼いたはずだ。
 動けなくなる瞬間まで敵を追い詰め続けようと、アリアはさらに前進する。
 その足が動かなくなるまで、もう時間はほとんど残っていなかった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ララ・トゥルリ
【WIZ】対応
先制攻撃には【バウンドボディ】で敢えて詰め寄り【魔女の束縛】
距離問わず【破壊の聲】→【魔性の女】で攻撃を行う
遠距離の場合、味方支援【シンフォニック・キュア】
終わりが見えれば【喰魔讃歌】でいただきます

●目的
細い腰撫でさせてほしいし逞しい複腕で抱いてみてほしい

…撮影…する能力、か…撮れたもの、我輩も欲しいのだがいくらで…え?だめ…?雄々しくカッコいいシーンから…ボロボロになった白騎士の、えっちなシーンが流れるんだぞ…?きゅんきゅん用に欲しくもなるだろう…?
え…ならない?何故だ…銀河皇帝に直談判(物理)してこなければ売れないのか?…ぇ…じゃあ…部品持ち帰るの…も、だめ…むむ…(不満顔)



●ブラックタールの愛
 猟兵たちの攻撃はディアブロにダメージを与えていたが、まだ残っているドローン群でシミュレーションを行うことで白騎士の動きはさらに精度をあげているようだった。
 撮影を続けるドローンをながめて、真っ黒な女性が口を開く。
「……撮影……する能力、か……撮れたもの、我輩も欲しいのだがいくらで……」
 問いかけたララ・トゥルリ(夢の残骸・f02036)の言葉にディアブロは応えなかった。
 代わりに飛んできたのはレーザーによる攻撃だ。
 ブラックタールであるララは、素早く体を伸縮させ踏み込んで回避しようとする。
 だがその接近に気づいていたかのように、ディアブロはララが移動した先にフォースセイバーを振り下ろしていた。
「だめなのか……? 雄々しくカッコいいシーンから……ボロボロになった白騎士の、えっちなシーンが流れるんだぞ……? きゅんきゅん用に欲しくもなるだろう……?」
 なおも問いかけながらディアブロを誘惑して動きを封じようとするララ。
 だが、捕縛できそうに思えた瞬間、敵は音を遮断してララの誘惑を防いできた。このまま声を聞いてはまずいとシミュレーション結果から判断したのだろう。
 いくつものユーベルコードを組み合わせて防御や攻撃を行おうとしていたララだが、高い能力を持つ敵相手に一方的に何度もユーベルコードを使うことはできなかった。
 猟兵が複数の技を使う時間があるならば、より強い力を持つ敵は同程度か、下手をすればそれ以上の回数、技を使えるのだ。
「え……ならない? 何故だ……銀河皇帝に直談判してこなければ売れないのか? ……ぇ……じゃあ……部品持ち帰るの……も、だめ……むむ……」
 それでもララはあきらめなかった。
 身を溶かすほどの愛を込めて、語りかけるその声を重たい一撃としてディアブロへと吐き出した。
 声がディアブロを、そして壊滅した艦の床を破壊する――が、語りかけるために近づいたその位置をレーザーが貫いた。
 これ以上しゃべるなと、そのルールがディアブロから宣告される。
(「ああ……細い腰撫でさせてほしかったし……逞しい複腕で抱いてみてほしかった……」)
 けれど、そのルールを破るまでもなく、ディアブロのユーベルコードを連続で浮けたララはすでに限界だった。
 ララは最後に蠱惑的な表情を浮かべようとしたけれど、うまくいったのかどうか意識を失った彼女には、わからなかった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

霧ヶ谷・紫音
絶対に当たる攻撃か。確かにンな事されたら普通は勝てねぇ。
…だけどよ。テメーが見た俺の未来が、
同じように再現されると思うんじゃねぇぜ。
こちとら根性と覚悟でここまで生き延びてきてんだ!
テメーの見た未来…気合と根性で超えてやるッ!!

【POW】
当たらなきゃいけねぇなら…上等、当たってやるッ!!
って事で、相棒の剣【黒鉄】で攻撃を可能な限り【武器受け】して突っ込むぜ。
当然無傷って訳にはいかねぇだろう。剣も飛ばされるかもしれねぇ。
あとは根性(【激痛耐性】)!20年間俺に付いてきたこの身体を信じて耐えるぜ!
もし耐え切れたならニヤリと笑って愛銃の【PGM HDB-Ⅲ】を押し付け、全力でコードを全弾打ち込むぜ!


ビスマス・テルマール
まず『情報収集』でディアブロの行動パターンや癖や足取りと仲間の交戦データを収集

それに基づき仲間と連携し援護しつつ立ち回ります

●POW
○ディアブロのユーベルコード(以下、UCと略)対策

『誘導弾・一斉発射』併用した砲撃で仲間を支援しつつ

『見切り・第六感』で攻撃を見計らい『オーラ防御・盾受け』で備え

ディメイション・チョップスティックで『武器受け・属性攻撃(レーザー)・範囲攻撃』を併用し

敵が使って来たUCを掴み『大食い・激痛耐性』を併用し
わたしのUCで食べ

自己強化後
 
支援時の技能に『鎧無視攻撃・属性攻撃(レーザー)』を加えた砲撃を敵に

可能なら集めた情報を元に
行動を先読みして

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



●頼るものはいつも同じ
 猟兵たちはディアブロの攻撃の前にすでに何人も倒されていたが、それでも戦いをやめる者は1人もいなかった。
「絶対に当たる攻撃か。確かにンな事されたら普通は勝てねぇ。……だけどよ。テメーが見た俺の未来が、同じように再現されると思うんじゃねぇぜ」
 霧ヶ谷・紫音(一直線サバイバルガール・f02519)の赤い瞳がディアブロをみすえる。
 その彼女の背後にクリスタリアンの少女が接近し、小さな声で声をかけた。
「……情報はだいぶ集まってきました。支援しますから攻撃してください」
 ビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)の言葉に紫音は頷く。
 助けがあってもなくてもやることは同じだったが、背中を守ってくれる者がいるならばさらに力を出せるはずだ。
「こちとら根性と覚悟でここまで生き延びてきてんだ! テメーの見た未来……気合と根性で超えてやるッ!!」
 身の丈ほどの大きさを持った鉄鋼の大剣を構えて紫音は前進した。
 ビスマスのマゼンダ色をした鎧装から放たれた一斉射撃が走る紫音を避けてディアブロへと向かっていく。
 突進を予想していたのかレーザーが紫音の目の前に出現し、それを認識する間もなく彼女を貫いた。
 ……が、ビスマスの援護射撃で態勢を崩したのと、突き出した愛剣がいくらか衝撃を軽減してくれたおかげで彼女は倒れない。
「助かるぜ!」
 後方にいる彼女へと叫びながら紫音はさらに前進する。
 体に痛みが走り、腕から剣が飛んだ。おそらく宣告されたなにかのルールを破ったのだろう。だが、根性に任せて紫音は前進する。
 その体が、フォースセイバーに断ち切られ、床に倒れた。
「無謀な突進だったな」
 宣言し、ディアブロは紫音を避けて今度はビスマスへと向かう。
 紫音が倒れたと彼は確信していたのだろう。だから、次の紫音の動きを彼は予知しなかったのだろう。ダメージを受けることを折り込んで動いたのが功を奏したのだ。
「20年間俺に付いてきたこの身体……甘く見るんじゃねえよ」
 はいずって近づき、ニヤリと笑う。
 そして、攻撃態勢に入ったディアブロの背後から零距離でPGM HDB-Ⅲを全弾叩き込む。
 衝撃で体勢を崩したおかげで、ビスマスは自身の移動を予知して放たれたレーザーをつかむことができた。
「ユーベルコードを掴んで食べて、その力を表現する……これがフードファイトの極みですっ! 『 UC Armored!』」
 ビスマスの鎧がディアブロの姿へと変わる。
 強化された力で放つレーザーがディアブロへと飛んだ。かわしきれなかった敵の肩パーツを吹き飛ばす。
 笑みを浮かべて倒れたままの紫音に一瞬目をやってから、ビスマスはまだ残っている他の猟兵たちを支援すべく動き出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ワン・シャウレン
黒騎士は倒せたが、奴とはまた別に手強い相手じゃの
単純なユーベルコードの応酬で虚を突けるとはとても思えぬ

ならば、簡単じゃ
正面からやり合うのみぞ

選ぶのはミレナリオ・リフレクション
有難くも先制してくれるのじゃ
事前にしっかり観察させて貰い、張り合いに行く。

ドローンでのシミュレーションは当然初じゃが
わしとて演算機能にそう遅れを取るつもりはないわ。
後はわしと白騎士、どちらが優るか、勝負。

見切りにカウンター、フェイント、グラップル
持てる技能はフルに用い、敵の武器の間合い崩しを狙い、攻めかかる。

強敵と知ればこそ、弾むもの
より冴えと見せたい技もある
なにより、勝ちたいと
全力、ぶつけてくれるわ


フレイ・ブラッドセイバー
相手も同じくユーベルコードを使うとあらば、
私の十一の騎士たちで受けて立ちます
自身のユーベルコードの分身と連携して切り払いをします
手数であればこちらが上のはず
それに「私ではない」のですから
分身であれば予測された未来にはいませんからね

一応前衛ですのでカバーできるようには立ちまわりも考えてしおきましょうか

相手は単独でも格上。全力で行きましょう
ユーベルコードの分身は囮に使えれば御の字ですが、それはそれ
あまり無茶はしたくはないですが、背に腹は代えられませんから

戦闘中はクールなメイドさん
戦闘時、真剣な時の口調はステータスの通り

鼻歌
めーでー
この世を滅ぼす愛でめーばえたふんふんふんふんふんふーん


雪華・グレイシア
未来を読む、か
強敵に相応しいけれど……やるからにはキミから勝利を奪ってみせるよ

まずは攻撃を捌かないと、だね
ボクは【マスカレイドビークル】に【騎乗】して全速力で白騎士に突っ込む
【第六感】を研ぎ澄ませ、白騎士の攻撃と同時に飛び降りて、ビークルだけを突撃させる
飛び降りるのと同時に【だまし討ち】で【予告状】を【投擲】して【目潰し】
【フェイント】【残像】【逃げ足】を駆使して攻撃の直撃を避けるよ

その間に歌を響かせ呼び出すは冬将軍
攻撃を予測して回避できても……そもそも逃げ場所がないなら関係ないだろう?
彼が操るのは周囲一帯を丸ごと覆う雪嵐
この密閉された空間でなら逃げ道はないよ!


アリス・フェアリィハート
アドリブや他の方との連携も
歓迎

未来を操作できるなんて…
それでも、宇宙の平和の為に…
倒さなきゃです…!

他の猟兵さん達とも連携して
ディアブロさんと戦闘

敵さんの先制攻撃は
【第六感】と【見切り】、【残像】を
フルに活用して
回避や
UCの【アリスと不思議の国の鏡】で相殺
以降も敵さんの攻撃は
第六感や見切り、残像等で回避

先制攻撃を防げたら
【早業】で攻撃に転じ
手にした剣
『ヴォーパルソード』での
剣戟を駆使
【鎧無視攻撃】や【属性攻撃】に
【2回攻撃】での時間差攻撃で
攻撃を少しでも予測させ辛くしたり
【衝撃波】で遠攻撃や【なぎ払い】等で攻撃

『貴方には…宇宙の破滅が視えてるかもしれません…けど…それも…乗り越えてみせます!』


ヴェスター・アーベント
目的/白騎士の撃破
「白を塗り潰す漆黒…貴様の観る未来さえ闇に沈めてやる…」

対先制攻撃/聖剣で『武器受け』してレーザーを切り払い、そのまま聖剣を捨てる。
【命中した対象をルールで縛る】のなら【命中した聖剣を捨てる事でそれを無効化する】という賭けに出る。
「闇に、飲まれろ!」

戦術/UC【終焉ヲ齎ス黒】で攻撃
基本戦術は『怪力』を以って振るう攻防一体の剣技。
『武器受け』で攻撃をいなしながら、容易く『鎧砕き』を為す【終焉ヲ齎ス黒】を繰り出して地形ごと敵を粉砕、当たらずとも地形を破壊して足元を崩してゆき、魔剣で斬りつけ『吸血』し『生命力を奪い』受けた傷を癒しながらしつこく戦う継戦能力と破壊力に長ける戦術。



●白騎士散る
 立っていられる猟兵たちの数は減っていたが、その分白騎士の体へ刻まれた傷は増えていた。
 特に凍りついた全身の切り傷は動く度にきしむ音を響かせていたし、背中の弾痕からまるで血のようにオイルかなにかが流れ出している。
 戦いが始まる前は真っ白だったボディには、今や焼け焦げやへこみ、大小様々な傷で汚れていた。
 それでもディアブロはまだ倒れそうにない。
「黒騎士は倒せたが、奴とはまた別に手強い相手じゃの」
 薄く笑みをたたえたまま、ワン・シャウレン(潰夢遺夢・f00710)は構えを取っていた。
「未来を操作できるなんて……。それでも、宇宙の平和の為に……倒さなきゃです…!」
 アリス・フェアリィハート(猟兵の国のアリス・f01939)の小さな体には疲労が染み込んでいたが、敵が動いている以上まだ動きを止めるわけにはいかない。
 敵と似た姿に変わった仲間から支援を受けながら彼女たちは、そして他の猟兵たちも白騎士へと挑むり
「未来を読む、か。強敵に相応しいけれど……やるからにはキミから勝利を奪ってみせるよ」
 雪華・グレイシア(アイシングファントムドール・f02682)は宇宙バイクで突っ込む隙をうかがいながら言う。
 油断を誘いやすいように女性の姿をしている彼だが、油断してくれるような相手ではなかったし、雪華も期待はしていない。
 戦場に鼻歌が響いた。
 勇壮で、しかしどこか悲壮な響きを秘めた音色と共に、十一の剣を携えたメイドがディアブロへと接近する。
「未来を読むというユーベルコードですか……私の十一の騎士たちで受けて立ちます」
 フレイ・ブラッドセイバー(瀟洒な血濡れのメイド・f00013)が返り血に濡れた剣を構えた時には、もうディアブロはレーザーキャノンの引き金を引いていた。
 さらに別方向から接近する雪華の突撃を予知していたかのようにフォースセイバーが彼を薙ぐ。
 フレイが撃ち抜かれ、雪華が切り倒されてバイクが転倒する。
 そして、66のドローンはその間に他の猟兵の動きを撮影していた。
「単純なユーベルコードの応酬で虚を突けるとはとても思えぬな」
 ドローンが撮影しているのを察知してワンが呟く。
「はい。でも、【白の女王の鏡】に、映らないものはありません……!」
「うむ、対策は簡単じゃ。正面からやり合うのみぞ」
 頷いたアリスとワンは、同時にユーベルコードを放つ。
 宙に浮くドローンが3倍の数に増えた。
 2人がしかけた技はいずれも敵の技をコピーするものだったのだ。
「わしとて演算機能にそう遅れを取るつもりはないわ。後はわしと白騎士、どちらが優るか、勝負じゃ」
 無数のドローンによる演算が敵の動きを予測し、さらにその予測を予測して対策を立てる。
 猟兵2人による演算に負けぬ速度でディアブロはシミュレーションを行っているようだった。
 互いに予測しあいながら距離が縮まる。
「強敵と知ればこそ、弾むもの、より冴えと見せたい技もある。なにより、勝ちたいと――全力、ぶつけてくれるわ」
 ワンが格闘戦をしかける。アリスも空色の光焔を纏う剣を手に切りかかった。
 予測をもとに少しずつ動きを調整し、互いに敵の予測を上回ろうとする。
 当事者たちには永遠のように長く感じられたが、実際には数秒か、数十秒というところだろう。
 先に届いたのはディアブロの剣だった。双方向に伸びるエネルギーの剣が、ワンとアリスをそれぞれ貫いている。
 予測合戦ならばディアブロに一日の長があったということか。だが、2人の動きを予測することに思考回路の多くを割いていた敵は、フレイや雪華がまだ倒れていないことに気づかなかった。
 ディアブロの目に予告状が貼り付く。マスカレイドビークルを盾にして攻撃を逃れた雪華が投げたものだ。
「あまり無茶はしたくはなかったのですが、背に腹は代えられませんから」
 目潰しをした敵にフレイが返り血に濡れた十一の剣を構えて接近する。
(「期待通りの展開ではありませんが……」)
 ユーベルコードで出現させた分身も、敵はしっかり予測していた。放つ攻撃もまた未来の一部ということだろう。
 だが、分身は囮としての役は果たしてくれた。
 目を潰されながらもディアブロは十一の騎士のうち十までを弾くが最後の一閃が敵を貫く。
 反撃のフォースセイバーがフレイを切り伏せて意識を奪うが、メイドの刃は確かに届いた。
 息をつく間もなく他の猟兵たちもディアブロへの攻撃を続けている。
 誰かが行進歌を歌っていた。
 歌を背に、残っている猟兵たちが攻撃を集中する。
「白を塗り潰す漆黒……貴様の観る未来さえ闇に沈めてやる……」
 ヴェスター・アーベント(漆黒の騎士・f09560)は魔剣と聖剣の二刀を手にディアブロへと迫る。
 闇に染まった騎士の殺意がこもった視線と、無機質なウォーマシンの視線がぶつかり合う。
 移動する先を読んでレーザーがヴェスターを貫く位置へと放たれた。
(「――頼む」)
 聖剣リヒトクライスで光線を受け止める……と、父の形見であるそれを、彼はその場に投げ出した。
 接近を禁じるルールが宣告されるが、意に介さずにヴェスターは前進する。
 それは賭けだった。当たったのが剣ならば、剣を捨ててしまえばルールを無効化できるかもしれないと考えたのだ。
 もう一方の剣を両手で握り、渾身の力を込める。
 果たして、黒騎士はダメージを受けることなく白騎士へと肉薄する。
「闇に、飲まれろ!」
 魔剣ブラッドイーターはすべてを飲み込むほどの闇をまとっていた。
 暗黒の力がディアブロを貫き、ウォーマシンの生命を吸い上げる。
「……しまった!」
 ディアブロがはじめて焦った様子を見せた。ヴェスターから逃れようとする……が、魔剣が砕いた床に足をとられた。
 その隙に、夜雨の精霊の加護を受けたワンの鋼糸が、ルーンを刻んだアリスの剣が、ディアブロを捉えた。
 相殺したおかげで、傷を負ったものの2人はまだ動けている。
 無理やり離脱しようとした瞬間、ディアブロの体の各所で小さな爆発が起きた。
 未来を読む強力なオブリビオンだが、無敵ではない。フレアの、そして他の仲間たちが与えた傷による負荷が限界を超えたのだ。
 行進曲がまだ続いている。少し前から誰かが歌っているものだ。
 おそらく、ディアブロは歌う本人以外で唯一、これから起きることをわかっていたのだろう。
 だから逃れようとした。
「――――凍えて」
 雪華が告げた。彼の頭上に冬将軍が現れている。
「攻撃を予測して回避できても……そもそも逃げ場所がないなら関係ないだろう? 彼が操るのは周囲一帯を丸ごと覆う雪嵐。この密閉された空間でなら逃げ道はないよ!」
 そして、嵐がディアブロへと襲いかかる。
 あるいは、数秒前ならばなにか対抗手段があったのかもしれない。
 傷がもっと浅ければ氷嵐にも耐えてみせたのだろう。
 しかし他の猟兵たちの攻撃がディアブロの動きを妨害し、さらにはそれが致命的な一撃となるところまで追い詰めた。
 冬将軍が起こす嵐の中でディアブロが凍りついていく。
 そして、残った猟兵たちの攻撃が一斉に放たれ、白騎士を粉々に打ち砕いていた。
 氷の粒が空中に消えていき、ディアブロは骸の海へと還っていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月22日


挿絵イラスト