リピス・リペリオン
さて、新たに猟兵の仲間入りをした私だが、ユーべルコードの覚醒に難儀していてな。
クエーサービースト群生宙域突破のために使用した超長距離射程治癒ユーべルコードとクエーサー・バスター、後は生ける炎の宇宙馬『アグニス』を召喚するユーべルコードぐらいだ。
場所はどこでも構わぬ。武器に関するユーべルコード、強化、召喚、どのようなユーべルコードでも可能だ。
悪に立ち向かうための新たな力を、考えてはもらえぬだろうか。
そうだな……修行という名目でノベルを書いてもらえれば本望だ。
では、よろしく頼む。
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「……ふう」
|兜《ヘルメット》を脱ぎ、ひとつ息を吐く。
リピス・リペリオン(ファルドバール星人の宇宙騎士・f38793)は修行に励んでいた。その目的は単純明快、悪に立ち向かうための新たな力を手に入れること。
(「宇宙騎士として、銀河の平和を乱す悪を許すわけにはいかない……」)
猟兵の存在を確認する以前から、そうしてオブリビオンとの戦いを続けてきたリピス。時には、母星を見つけ出すという目的を擲ってでも。
しかし、猟兵という戦友を得、また自らも猟兵として覚醒したはいいものの、オブリビオンもそれに対抗するように攻勢を強めてきている。このままではいけない。リピス自身も、更に力をつけなければならない。
決意を新たに修行を続けているものの、肝心の新たな力――ユーベルコードの覚醒には難儀していた。
(「今の私が使いこなせるのは、クエーサービースト群生宙域突破のために使用した超長距離射程治癒ユーべルコードとクエーサー・バスター、後は生ける炎の宇宙馬『アグニス』を召喚するユーべルコードぐらいだ。今後のことを考えると数が少々心許ない……」)
焦燥感ばかりが己を急かす。振り切るように天を仰いだ。
銀河には数多の星々が瞬いている。そんな中、リピスの目にひとつの星が留まった。あの矮星は確か近々、超新星爆発を起こすのではないかと囁かれていたように記憶している。星はその最期すら輝き、その軌跡を遺してゆく――。
(「――!」)
その時、天啓のようにリピスは閃いた。
頭に浮かんだそれが霧散してしまわぬ内に、急ぎ兜を装着し直し、武器を構える。敵と対峙している、イメージトレーニングに入る。
(「あれを、ものに出来れば。そのものでなくてもいい、勝るとも劣らぬ力を引き出すのだ。しかし、味方を巻き込んでもいけない。悪のみを討つ――いや、悪を討ち味方を護る、そのためにはどうすればいい。考えろ、考えるのだ……!」)
試行錯誤を繰り返し、何度も何度も形を変えて。
そうして手にした、新たなる力のイメージは――。
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断罪の新星(ジャッジメント・スーパーノヴァ)
戦場全体に【敵を追い擬似的な超新星爆発を起こす流星群】を発生させる。敵にはダメージを、味方には【護るように周囲を舞う砕けた星の欠片の輝き】による攻撃力と防御力の強化を与える。
(元ユーベルコード:氷雪地獄)
成功
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