数宮・多喜
オブリビオンとの戦いが続く中で、多喜は人知れず悩んでいた。
それは、更なる決め手不足。
|黄泉送る檻《サイキネティック・プリズン》は準備が必要なデメリットに対しても使い勝手がよく主砲足りえたが、それを耐える敵も増えてきた。
更なる火力を模索していた中に発動した対星獣シークエンス、|宙穿つ穴《ディメンジョン・コラプス》は絶大なる火力として十二分であったが、今度は周囲への被害を考えねばならない事態に。
そう、黄泉送る檻の後を追い打てる程度の、「丁度良いトドメ技」を編み出せないか考えていたのだ。
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そんなネタ振りから新しいユーベルコードのアイディアを頂戴いたしたくリクエストいたします。
具体的なオーダーとしては以下の通りです。
〇数宮・多喜スペック
スターライダーにしてサイキッカー。
行使できるサイキックの種類は主に|電撃《エレクトロキネシス》、|念動力《サイコキネシス》、|精神感応《テレパス》、|空間操作《テレポート》、|具現化能力《クラフト》など。
エントロピーをマイナスにする冷気系以外の能力は、最悪生やしても構いません。
〇提案をお願いしたいユーベルコード
多喜が宇宙カブやキャバリア(ロボ)に頼らず、生身で行使できる対単体遠距離攻撃。
既存のUC、黄泉送る檻からの追撃を想定した物。
(参考URL: https://tw6.jp/garage/gravity/show?gravity_id=36146 )
更には、ベースとして想定するUCは千里眼撃ち以外であれば尚望ましいです。
〇閃くシチュエーション
完全にお任せいたします。
かなりの無茶振りと覚悟しておりますが、何卒ご一考のほど宜しくお願い申し上げます。
数宮・多喜は思い悩んでいた。
この先の戦いで自分のユーベルコードが強敵に通用するのか……打開策を練っていた。
「はぁ……『|黄泉送る檻《サイキネティック・プリズン》』は準備が必要なデメリットに対しても使い勝手がよく主砲足りえたけど、それを耐える敵も増えてきたんだよな……かといって、更なる火力を模索していた中で発動した対星獣シークエンス、『|宙穿つ穴《ディメンジョン・コラプス》』は絶大なる火力として十二分であったけど、今度は周囲への被害を考えねばならない事態に……なんだかなぁ。こう、もっとさ、『黄泉送る檻』の後を追い打てる程度の、『丁度良いトドメ技』を編み出せないものかねぇ……?」
これまで多喜は様々なユーベルコードを編み出し、その度にアップデートとアップグレードを繰り返してきた。
故に今なお猟兵の最前線を走り続けていられるのだが、ユーベルコードの威力と規模のバランスというのは中々難しいものである。
前者が捕縛効果、後者が空間崩壊による無差別破壊。
これらのバランスをとったユーベルコードは、なかなか独自に体得するのは難しいだろう。
それこそ、厳しい修行を経て獲得するものじゃないか?
多喜はこんがらがる思考を一度解くべく、食事を摂ることにした。
「さぁて、何を食べようか……ん? ホテルのビュッフェランチ? おいおい、キャンペーンで激安じゃないか!」
90分制でたった1100円(税込)!
これは行くしかない!
「こいつは嬉しいねぇ! 一度に色んなものを味わえるなんてお得じゃないか! ……まてよ、一度に、色んなユーベルコードを撃てれば……それはもはや追撃じゃないかい?」
多喜はひとまずビュッフェランチで脳に栄養を行き渡らせると、すぐさま人気のないキャンプ場を借りて修行へ向かっていった。
つまり、多喜が思い付いたのはこうだ。
「何も新技に固執することはないんだ。むしろアタシが今必要なのは、追撃の繋ぎ……要は【ユーベルコードを同時に複数撃てる効果】かつ【容易に威力調整できるカスタマイズ性能】を一緒にしちまえばいいんだ!」
ならば、宇宙カブやロボを媒介にするのではなく、自身のサイキックエナジー内で賄うようにすれば微妙な調節も行いやすいというもの。
早速、多喜は一度に複数のユーベルコードを発現させるイメージで修業を始めた。
「さて、周りに人がいないから存分にぶっ放せるな! まずは『黄泉送る檻』だ! 収束せよ、サイキネティック・プリズン!」
標的に見立てた薪の周囲に、サイキックブラストの檻が出現する。
ここで多喜は強くイメージする。
己のサイキックエナジーだけで、敵単体を離れた場所から攻撃できる手段を強く頭に描く。
「……【任意のユーベルコード発動と同時に、SMG】から、レベル×5mの直線上に【サイキックエナジー製の属性ウイルス弾丸】を放出する。【サイキックエナジー】を消費し続ければ、放出を持続可能。これだ!」
唐突に閃いた多喜は、周りに悟られないように持参してきたSMG-MP5udcを構えて弾丸を乱射!
今回は腐食属性を付与したウイル弾丸を撃ち込んだため、薪は一気にボロボロになって腐り落ちた。
「……割といいんじゃないかい? 属性次第で色々応用は効くし、銃撃とウイルスで敵を攻撃するから仲間への被害もない。他者へ感染しないのはアタシのサイキックエナジー製だから間違いないさね! しかも他のユーベルコードも併用できるなら、戦略に幅が出そうだ!」
手ごたえを感じた多喜は、何度も繰り返し訓練を重ねるのだった。
【元ネタ:デモリッションブラスト No. 2355】
※名前はご自由に!
成功
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