銀河帝国攻略戦㉖～ ファイブライン
「みんな、よく来てくれたわね。事情はもう聞いてるかしら?」
帝国旗艦インペリウムの科学技術センターで無理やり働かされている科学者や技術者の救助も、かなりの進展を見せている。もう少しで全員を救出できるかもしれない。
概要はこれまで通りだ。
生体コンピューターの部品として科学技術センターの中央コンピューターの一部に組み込まれている科学者や技術者を、コンピューターユニットから出題される『謎』に正しい答えを返すことで救い出すことができる。
人命を救うという意味に加えて、科学者たちはドクター・オロチの研究に携わるコンピューターの一部とされていた事で、これまで存在しなかった高度な技術や知識を得ている。救い出すことができれば、今後の世界の発展に大きく役立つことだろう。
それ以外の方法、物理的に引き剥がすなどすると、科学者は意識が焼ききれて死亡してしまうので注意してほしい。
「わたしが予知して端末の『謎』はこうだったわ」
ボーリャが急遽用意したホワイトボードに書きこみを加えていく。
『Wo → Fa → So → Go → Wa → Wo』
『Wo > So > ?? > ?? > ?? > Wo』
「この??に該当するものを入力しろ、ということだと思うわ」
決してパターンは多くないが、あまり勘に任せて適当に入力するとセキュリティが働いて囚われた人が殺されるかも知れない。気をつけて、とボーリャは結んだ。
「現地での活動はみんなに全て頼ってしまうことになる。
だけどお願い、世界を救って」
そう言ってボーリャは深々と頭を下げた。
斑鴉
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
１フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
お世話になっております。斑鴉です。
謎掛け三問目になります。
正解者多数の場合は採用できない方がでるかもしれません。ご容赦ください。
皆様のご回答お待ちしております。
第1章 冒険
『中央コンピューターの謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。
SPD : 素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | ［評価なし］ |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
城田・紗希
えっと……これ、ゴギョウってやつだよね。
確かサムライUDCの、ゴギョウハコベラオンミョウドウ…（色々混じった）
（世界知識を読み解き中）……これ、5つはどれがどれなんだろう。
片方が相克、もう片方が相生で、木火土金水だろうけど……
Wood、Fire、Soul、Gold、Water、の頭文字？
棒のない矢印は相克で、Wood、Soul、Water、Fire、Gold、Wood、かな……。
…書くべきハテナは、「Wa」「Fi」「Go」か、「Wa」「Fa」「Go」だろうけど…
これは問題見て、ホワイトボードが正しいか書き間違いかを確認しようかな
（片手間に受け止めるためのクッションを、毛布と端材で即席で荒く作る
中村・裕美
「……答えはWa、Fa、Go…ね。」
それぞれのアルファベットが木火土金水に対応していて、矢印は五行相生、不等号は五行相剋を示しているのだと思う。
「……答え…通って」
無事救出できたなら、しゃべるのは苦手だし、さっさと連れて帰る。歩けないようであれば、ユーベルコードで治療を試みる。
彼がどんな知識を埋め込まれたのかは多少興味はあるが、聞き出すスキルもないし、とっとと脱出。
生命の尊厳などない。
生物は機械を動かすために消費される部品。
自然から生まれ、ついに自然を淘汰した科学の粋である『中央コンピューター』が
大樹の形状をしているのはどのような皮肉だろうか。
その冒涜的な大樹の果実のように接続されたコンピューターユニット。中に囚われていた科学者や技術者の多くはすでに猟兵によって救助されている。
しかしまだ助けの手の届いていない者も多い。
ここでもまだ一つ、裸の女性技術者が巨大な試験管のようなユニットで脳を浪費させられていた。
そのユニットに駆けつけた猟兵の影が2つ。
「えっと……これ、ゴギョウってやつだよね」
モニタを見上げてそう呟いたのは、
城田・紗希（人間の探索者・f01927）だ。
すでにこの施設で救助を行った実績もあり、落ち着いてモニタに映る文字を観察している。
「確かサムライUDCの、ゴギョウハコベラオンミョウドウ……」
いろいろ混ざって七草粥っぽい呪文になっているが、自頭の良さ、日頃から脳に吸収している知識の多さゆえだろう。
もう一人は、ぐるぐる眼鏡をじっと凝らすロングヘアの少女。
中村・裕美（捻じくれクラッカー・f01705）だ。
一つ運命を間違えてたら8717万2485秒くらい不眠不休で演算をさせられそうな名前の多重人格者だが、リアルで喋るのは苦手のようでじっとモニタの文字を確認している。
確認は最低限の言葉で足りた。
『謎』の法則は五行相生と五行相剋。
「……答えはWa、Fa、Go……ね」
裕美の言葉に紗希がうなづく。
「Soul……Soil? FireがFaだけど……書き間違いじゃなかったんだね」
人類が宇宙に漂流するようになって長い長い時間が経つうちに、紗希の持つ世界知識の内容と微妙に変わっている印象も受ける。
だが、それも誤差の範囲内。回答に支障はない。
手早く回答を入力すると、モニタの表示する色が変わる。
「……答え……通って」
裕美の祈りの応えるように、試験管ユニットから謎の液体が排出され、囚われていた女性技術者がイジェクトされる。
前回の経験からこうなるだろうと予想していた紗希が、ありあわせで用意していたクッションで彼女を無事に受け止める。
意識はない。衰弱も激しい。だが生きている。
裕美のユーベルコードで治療する案もあったが、猟兵が疲労するより手早く抱えて帰還するほうが確実だろうとその場を後にした。
彼女の技術がこの世界の未来にどんな影響を及ぼすのか。
それはまた別の物語である。
大成功
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