銀河帝国攻略戦㉖~猟兵は三度訪れる
●突然ですが問題です
『以下の文字が指し示す動物を答えよ』
『123456
休 四 劣』
●皆さんはどんな動物が好きですか?
「今度は難易度が少し上がったらしいよ」
何の話か? 誰かが問うと青景・黒影(くるりくらり・f00707)は『分かってるくせに』と歪に笑った。
ここ最近、インテリ派の猟兵らの需要も高まってきている。その要因が旗艦インペリウムの科学技術センターに集められたスペースシップワールド中の科学者や技術者。
彼らを救出するという一見地味に見える依頼。
科学技術センターの心臓部。中央コンピューターという大樹を模したそれは彼らを部品の一部として、たわわに実る果実のように繋ぎ止めている。
彼らを安心安全に、怪我のないように救出する方法はひとつだけ。
『コンピューターの出す質問に正しく答える』こと。
それ以外の方法で無理やり引き剥がそうとすると神経が焼ききれ、よくて廃人。最悪命を落とすだろう。
「コンピューターもやられっぱなしじゃシャクなんだろうね。ほんのちょっと難易度が上がってるのはそう言うことみたいだ」
で、今回の問題がこれらしい。
いまいち緊張感のないトーンで語るが、事は一刻を争う。
前回前々回より、頭のキレよりもひらめき力が求められそうな問題だ。
「転移や機械の操作方法は大丈夫かい? それじゃあいってらっしゃい」
グリモアベースより猟兵を送るのはこれで三度目。今回も最良の結果になることを願って、青景はあなたたちを送り出した。
樹志岐
好きな動物は犬とクマ。
皆様ごきげんよう。樹志岐でございます。
【注意!】
このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
【補足】
基本的には正答を送ってくださった一名様のみ描写になります。
限りなく正解に近いけれど、惜しくも不正解の方のプレイングは正解者の方のプレイングと合わせて描写させていただくことがあります。
不正解の方のプレイングは、シナリオ完結後に却下扱いとして★をお返しいたします。
それでは、頭の柔らかい皆様からのプレイングをお待ちしております!
第1章 冒険
『中央コンピューターの謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。
SPD : 素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
禍神塚・鏡吾
漢字に数字……画数でしょうか?
上の数字と下の漢字がそれぞれ対応しているとすると、「1,2-休」「3,4-四」「5,6-劣」。
それぞれの漢字から、数字に対応する「画」を抜き出すと……「イ」「ル」「カ」
正解は、イルカですか。
成程、これは美しい問題です。
クラウシス・ゴドリベント
ふむ……とりあえず「イルカ」かな。
僕の故郷では見なかった生き物だが、UDCアースに訪れた時にそんな生き物がいると聞いたことがある。
正直に言ってしまえばヒントの数字の意味がよくわからないが、下の字の中にカタカナと言ったかな?それが含まれているように見えてね。それが答えなんじゃないかと思っただけさ。
恥ずかしながら田舎者でね、そこまで学のある方ではないのだよ。
さて、正解したにしろ、そうでないにしろ、救出できた人は衰弱しているだろう。そのまま転移できるかもしれないが、そうでない場合にはサイコキネシスで振動も、衝撃もなく運搬しよう。
アドリブ、連携歓迎
●こたえあわせ
クラウシス・ゴドリベント(流浪のプリンスナイト・f03839)と禍神塚・鏡吾(魔法の鏡・f04789)は同じ答えを導きだしていた。
「答えは『イルカ』かな、UDCアースに訪れた時にそんな生き物がいると聞いたことがある」
「そうですね、ワタシも同じように考えていました」
頷き答える鏡吾に、しかしわからないとクラシウスはヒントをは頭を捻っていた。
『休 四 劣』にカタカナが隠されているのではないか? と思い、答えに行き着いた為、数字の意味がわからなかったのだと語った。
「それでは、」
僭越ながら解説を。鏡吾は咳払いをひとつして、問題の写し出されているモニターを指差した。
それぞれ数字の下に表示されている文字。上の数字は下の文字から抜き出すべき画数を指している。
即ち、『休』の『1、2画目』のにんべん。
そして『四』の『3、4画目』はくにがまえの中身。
最後に『劣』の『5、6画目』の『力』
「つまり、イルカになるわけですね。これは美しい問題でした」
成る程。納得したようにクラシウスは息を吐く。
「では解説まで務めてくださったあなたが解答を。僕は解放された人たちを安全に運び出すことにするよ」
クラシウスに促され、鏡吾モニターの前に立つ。
解答を入力し、二度見直す。三度目は
クラシウスに見てもらい、確かに二人が導き出した答えだと確認して貰い、エンターキーを押す。答えを間違えてしまっては笑い話にもならないだろう。
入力を受け付けたコンピューターは、微かな動作音を静寂の中に響かせ、やがて、
『パスワード入力ヲ、受ケ付ケマシタ。パスワードレベルⅢ。ロックヲ解除シマス』
感情の感じられない機械的な声。しかしそれは二人にとって何よりも喜ばしいもの。
機械に繋がれた彼らの一部が解放されたのを目視確認し、その体をなるべく揺さぶらぬよう慎重におろす。
朝も夜もなく、コンピューターが稼働を続ける限り使われ続けた科学者は、二人の姿を見ると何かをいいかけて、久方ぶりの眠りについた。
科学者が、何を伝えようとしたのか。耳には届かなかったが確かに伝わっただろう。
『ありがとう』、と。
大成功
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