銀河帝国攻略戦㉖~プラスマイナス等しきが答え
●グリモアベース
「皆さん、アマルテア情報艦隊の制圧お疲れ様でした!帝国旗艦インペリウム、ついに銀河帝国の本拠地へと足を踏み入れることができました」
明るく猟兵達に告げながら、プルミエール・ラヴィンスはお辞儀をし、そして告げる。
「これより皆さんをご案内いたしますのは、の科学技術センター。有能な科学者や技術者が無理やりに働かされている場所です」
高度な知識、そして技術の持ち主たちを救うことが出来れば、今後スペースシップワールドの発展に役立つのだろう。
「助けていただきたい、と言いましたが……ただ、助けるわけにはいかない状況です」
プルミエールは、科学者や技術者がどう働かされているか予知していた。
そして、猟兵達は科学技術センターへと足を踏み入れる。
●実験、開始
それはまるで巨大な大樹にたわわに実った果実のよう。
大樹は巨大なケーブル、モニターや端末。電子機器、の寄せ集めで構成されている鋼の大樹。
『果実』となり、ぶらさげられているのは技術者と科学者達、いや、技術者や科学者が直結されたコンピューターユニット。
このまま彼らを剥がしてしまえば、電子機器であるユニットから生じた電流により果実は焼き落とされるのみ。
ザ……ザザ…と音を上げ、各コンピューターユニットを統括しているのであろう、大樹の根元にある端末とモニターが光りだす。
『熱源認識、当中央コンピューターのセキュリティ担当者と認識し、これより実験を行う。セキュリティ担当者の知識レベルが。が、が、……解除コードの発行を……』
機械的に、そしてどこかに取り付けられたスピーカーから流れる機会音声。
端末には数字を入力するらしき操作盤、そして決定と書かれた赤いスイッチがある。
そして、モニターに映し出される文字を猟兵達は見た。
『前提条件:50リットルの新薬を直ちに制作、収容容器内に格納せよ。収納容器内に新薬はなく、0からの開始とし、無限に収納が可能であるものとする』
『使用可能な機械はそれぞれ増減を決定させることのできる2つの装置。片方は30リットル、片方は70リットル。即ち±30と±70。+30、+30等連続して同じ操作を行っても構わないとする』
『50リットルになるまで2つの装置を操作させ、その操作スイッチを押した【合計回数】を決定し、端末よりその数を送信せよ。』
硅孔雀
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。硅孔雀です。
なぞなぞ、もとい頭の体操もまた戦争です。
【PL様向け補足】
0の状態から4つの数字(+30、-30、+70、-70)を組み合わせ
『+50』になるまで『2つの装置のスイッチをおした動作させた回数の合計』が正解です。
4つの組み合わせは連続して行うことができます。
(例:+70を最初に、-30を次に、最後に-30スイッチを押す。この場合正解だと思い入力する数字は『3』になります)
【プレイング】
『謎の答え』を書いてください。
推理する様子、ヒントはないか探してみる、
恐らく衰弱している技術者や科学者を助け出した後お世話をする。
このような行動もプレイング内に入れていただければ出来る限り採用します。
【判定】
正解した人1名様を大成功として採用する事になります。
状況によっては、ヒントが別のモニターからぱっと浮かび上がるかもしれません。
それでは、ご参加お待ちしております。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 冒険
『中央コンピューターの謎かけ』
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POW : 総当たりなど、力任せの方法で謎の答えを出して、救出します。
SPD : 素早く謎の答えを導き出した後、救出した人のケアを行います。
WIZ : 明晰な頭脳や、知性の閃きで、謎の答えを導き出して、救出します。
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
スフィーエ・シエルフィート
・WIZ
おやおや、随分と懐かしい謎解きじゃないか
昔やったことがあるよ、確か……えっと、7の傷と3の傷だったかな?
UDCアースで……おっと、これ以上は危ない
正解は「5」だね
まず一回は70を増やす(1)
そこから二回、30を減らす。70-60=10だね(3)
そこで70を加える。10+70=80(4)
そして最後に30を引けば、80-30=50(5)
さて、これで正解できればいいけどねぇ。
あとは無事に助けられたら、衰弱している技術者や科学者諸君に用意した水や、必要なら簡単な食事をあげようか
……不正解だったら?
もしくは、もっと最小で出来るかもしれないけれど、私の考え得る範囲ではこれが限界かな
トール・ペルクナス
さて、謎を解いて早急に救出するとしよう
答えが合っているかわからんが思いついた答えを入力してみるとしよう
頭を使うのは嫌いではないからな
30と70の組み合わせ
+30を4回押し120にその後-70を押せば+50になるな
これが最短かわからんがこれが私の答え【5】だ
正解していたら【電磁誘導】でできるだけ多くの研究者を回収し撤退
彼らにはこれからの戦争に役立ってもらおう
【真相へとたどり着く、2つ】
スフィーエ・シエルフィート(愛と混沌のストーリーテラー・f08782)は羽をぱたぱたと動かし考えこみ、トール・ペルクナス(雷光騎士・f13963)は【果実】を不安げに見つめています。
その羽ばたきに青い髪が揺れる中、まずはトールが口にします。
●あふれ出る物から引けばよい
「0からいくらだけ注いでも構わないという事は、+30を4回押し120リットルにした後その後-70を押せば+50リットルになるな」
「つまり正解は【5回】」
早く助けなければいけない、答えを入力しようとスフィーエが端末手を伸ばした時スフィーエは笑ってその手を止めます。
「私もキミと同じ5回にたどり着いた。しかしだね、ちょっと道のりが違うんだよ」
どこかで見聞きしたことがある足し算と引き算の組み合わせ、口にするのは無粋だとスフィーエは思いました。
●駆け引きとたし引き
「まず最初に+70、これで1回」
「そこから二回、30を減らす。70-60で+10だね。これで3回」
「そこで70を加える。10+70で+80。4回目」
「そして最後に30を引けば、80-30=50。5回目で50とは、なんともあっけない謎解きだったとさ」
二人が出した答え【5】の数字をスフィーナが押し、決定をトールが押します。
『ガ……ガガガ……予想された回答、すべてオールクリア。最小の数、用意された答え。完璧な回答、全て確認』
『各端末、音声より解析された男女は上位セキュリティ管理者と推定される、大樹にへの命令権限所有者である』
大樹の各モニターから機械音音が流れます。
ゆっくりとケーブルがほどけていくのを、すでにその翼で空を舞い、衰弱している技術者や科学者の様子をみていたスフィーエはトールに向かって楽し気に声をかけます。
「どうやらこの子達、私達を管理者だと思って動き始めているみたいだねぇ」
「そうですか。ならば、『各端末、これより各科学者、技術者の運搬作業を始める。待機し、私の作業を手助けしろ』」
トールの声を拾ったマイク付き単端末、そしてトールの命令で大樹は一度動きを止めます。トールはユーベルコード:電磁誘導(エレクトロニクス)を発動させます。
見えない電磁波でゆっくりと大樹を構成していたケーブルを動かすと、端末たちが一斉に、それに合わせるかのようにゆっくりと【果実】を床におろしました。
『管理者、作業は終わりましたか?』
地面すれすれで落とされようとしている人々を空中で受け止めるスフィーナは、尊大な態度(普段と変わりありませんでしたが)で端末に告げます。
「セキュリティ管理者権限として命令する、まず弱った彼らの救助となる道具を用意してくれたまえ」
『了解しました』
大樹の残骸、ケーブル達がセンター内をうねうねと動き、布状の何かを引っ張り出し簡易的な避難所を作り出しました。
「……あー、管理者としての命令はこれで終わりだ。暫くスリープモードに入ってくれ」
『かしこまりました。任務、ご苦労様であります』
まず二人はうめき声をあげている科学者、研究者を避難所に並べます。
「一応水と食料を持ってきているんだけどたすけられるかねぇ」
「助けられるだろうと、思います。いや、助けないといけない」
よーしじゃあまずは呼吸音を確認してーと動き始めるスフィーナ。
意識を取り戻した人に水を与えるトール。
そして、戦場に頭脳が返ってきました。
大成功
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